吸血鬼って弱点が多くて弱いのに創作では引っ張りだこだよね

弱点多いけど強すぎるから……普通の人間ならまず釘刺そうとか何とかする前に対策されて殺されるのがオチだから……

夜をあれだけ無敵にしたから弱点多くしてバランス取ってるだけだぞ

>>3
制約と誓約かな

太陽の光当てれば殺せるのが便利すぎる
無茶苦茶特殊な武器とか技術いらねえし

ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラ伯爵は
太陽は特別な弱点じゃないし
個人差(あるいは血統の差)が大きいよ

>>6
雷撃を放ったり、身体を黒い霧に変化させて物理攻撃の無効化や建物への侵入も出来るからなァ

>>6
「弱点の多い吸血鬼」第一号がドラキュラだからな

弱点と対処方法を知っていれば、ただの若者でも殺されないが簡単には勝てないバランス
だから昼間(室内だろうと太陽光は無関係)は動けない、ニンニクには近づけない程度でドラキュラを倒せる弱点はそもそもない

唯一殺せる方法は首切断・心臓に白木の杭を同時に行う事だが、よく突っ込まれるようにこのぐらいしないと死なない能力であって弱点ではない
しかも死んでも墓や棺桶ですぐ復活する

俺が思うに…
コイツらは確かに弱点が死ぬほど多い。しかも人類の天敵と言える種族だからハンターも多い。
「そんな環境下で」数百年生き残ってる狡猾で強大な吸血鬼が結果的にかっこいい存在になってるんだよ。
アレだよわけわからん縛りプレイで無双してるやりこみゲーマーと同じ括りなんだよコイツ。

でもかっこいいじゃないですか
赤い眼で人の血を飲んで夜の闇でしか生きられないクソ強生物って

処女がどこの国にもいないってどういうことなん
吸血鬼対策？

招いてくれないと家に入れないのはクソ雑魚過ぎん？

>>11
川を渡れないのもそうだが
吸血鬼や悪魔、あるいは神なんかは
境界をまたぐことに制約がある場合が多いね
つまりは力の影響力の範囲が決められていてその中でしか力を行使できない

>>12
魔除けをしていても招いてしまうと入られてしまう(＝魔除けがなければ自由)ってのが本来の伝承で
それが19世紀以降の創作ブームで招かれないと入れないに変わったらしい

>>18
吸血鬼を入室に許可が必要とした最初がドラキュラと言われてるな
まあ弱点のごった煮だし

>>11
生贄の逸話はどの神話でも見られることだし、悪魔も誤解させて騙すけど契約って形を使って破滅させるわけだから同意の有無や契約がそれだけ重要に思われてたってことでもあると思う

>>11
ドラキュラなら相手を操ってしまえば問題なし
だから狙われた女性を守るためにニンニクの花で部屋を飾っただけではなく、催眠術をかけて夜中に目をさまさないようにした

水を渡れない弱点も船に乗ればOK。超能力も自由に使える
昼間に動けないが天候操作ぐらいの超能力は使える。仮に殺せても復活する

ドラキュラの弱点は行動制限であって、致死的なものは皆無なんだ
ゲームで例えれば、ホラーゲームに出てくる殺せないが特定アクションでスタンさせられるようなキャラ

吸血鬼に血を吸われたら吸血鬼になる
吸血鬼はぱっと見では人間と区別できない
コロナ騒ぎを体験したならこの2点だけで滅茶苦茶に厄介なのはわかる筈だ
しかも血を吸われた吸血鬼は吸った吸血鬼に服従とかのオプション設定ついてることまである

完璧な存在より弱点がある方が隙があって魅力的に思える
人間も転化が成功したら吸血鬼になれるのなら身近な存在に感じる

もしなるならデイウォーカーになりたい

ドラキュラの弱点の中でも、「昼間は動けない」は民間伝承の吸血鬼に忠実なものだが、一番マネされてない弱点でもある
多くは太陽の光が苦手になってしもうた

>>22
太陽で灰になると描かれたのは1922年の映画 吸血鬼ノスフェ ラトゥが最初らしい
以降の映像作品ではその演出が定番になっていく
夜明けとともに悪が滅ぶっていうカルタシスが受けたんだろうね

コイツの弱点なら知ってるぞ

服を脱がせばいける。アキバで学んだ。

十字架がどうとかの魔除けの類とかは吸血鬼限定の弱点じゃねえしなあ
それは十字架がありがたいものだからなんじゃないかというか
「日本の魔物ありがたいお札？とかにやられるとかザッコ…なんだろうが紙っぺらそこらへんに貼ってあるだけで詰むじゃん」
みたいなことを言ってる錯綜具合を感じる

>>24
十字架は生前キリスト教徒だった吸血鬼にしか効かないしな

>>24
まず十字架が弱点となったのはドラキュラからで、例えばカーミラは教会に堂々と入ってくるなど無効
その理由はヘルシング教授がはっきり語っているので平井呈一の翻訳を書いてみる
「十字架とはかぎらず、護符でも聖餅でも、神の息のかかったものの前には、いかな魔力もかなわんのだな」
「そこで神の息のかかった剣なり、銃なりで、相手をひと思いに仕留めてしまうよりほかに(略)」

要するに神様はスゴイってだけの理屈。祝福されてたらチェーンソーだろうとマシンガンだろうと有効だろう
日本の怪談でも、御札がどの宗派なのかは問題にならないようなもんだ
>>26
そのネタしょっちゅう見るが、元ネタはどの作品？
日本吸血鬼古典のポーの一族は使用者の信仰心つまり宗教的な象徴という事が重要という設定だし、吸血鬼ハンターDは吸血鬼の遺伝子に刻み込まれた呪縛だ
そもそも異教徒から守ってくれない宗教シンボルなんて意味ないでしょ

>>28
平井呈一のは意訳あるいは元にした英語本によってなのか原文そのままではないので、1897年の原文を書いてみる

Then there are things which so afflict him that he has no power, as the garlic that we know of; and as for things sacred, as this symbol, my crucifix, that was amongst us even now when we resolve, to them he is nothing, but in their presence he take his place far off and silent with respect.

十字架など神聖なアイテムの前ではドラキュラは無力で、彼はしぶしぶ離れて黙り込む

原文では神聖さには説明不要といったノリだが、盛っているとは言え神様スゴイというニュアンスは同じだな
with respectには色んな意味があって、この場合は明らかに不賛成といったニュアンスだが、そのまま「敬意」と捉えてドラキュラ＝キリスト教徒と解釈する人がでてきたんじゃね？

>>33
書き忘れてた。その後にこう続く

The branch of wild rose on his coffin keep him that he move not from it; a sacred bullet fired into the coffin kill him so that he be true dead; and as for the stake through him, we know already of its peace; or the cut-off head that giveth rest. We have seen it with our eyes.

棺桶の上に野バラの枝を置けば吸血鬼は動けなくなる。聖なる銃弾を棺に撃ち込めば吸血鬼は真の死を迎える。私たちはそれをこの目で見た。

でもそんな倒し方はそう言ってるヘルシング教授もその後提案してないし、フォロワー作品でもほぼ触れられてないネタだぜ。だから「神の息のかかった剣なり、銃なりで」と意訳したんだろう

そもそも教授は太陽が昇っている間は超能力が使えないと説明してるが、後に例外事項が追加される
そして「動けない」とは説明してないがドラキュラとの日中での対決シーンでは寝たきり、一方でその他のシーンでは麦わら帽子被って行動してる事があるとか適当
何よりドラキュラにトドメをさすシーン(色々頑張ってドラキュラを復活できないようにした状態)では、白木の杭を用意しなくても市販のナイフで十分だったというソードマスターヤマトな展開
まあ19世紀末作品だから仕方ないんだけど

But, on the instant, came the sweep and flash of Jonathan’s great knife. I shrieked as I saw it shear through the throat; whilst at the same moment Mr. Morris’s bowie knife plunged into the heart.

しかしその瞬間、ジョナサンの大きなナイフ(平井訳では蕃刀、台湾の刃物)が一閃した。私はそれが喉を切り裂くのを見て悲鳴を上げ、同時にモリス氏(クインシーまたはキンシー)のボウイナイフ(平井訳では匕首)が心臓に突き刺さった

吸血鬼の弱点が多いのは地域ごとに名前も設定も異なる死者が血を吸う怪物になる伝承を全部まとめて吸血鬼と呼ぶようになったのと映画や小説で後付けの設定も広まったからだとか
個人的に吸血鬼に貴族的で美形なイメージが定着するきっかけになった吸血鬼ジャンルの始祖「The Vampyre」のルスヴンはもっと知名度上がってほしいと思う

>>27
それもよく言われるが、弱点が多い吸血鬼はドラキュラが最初やで
君の上げたルスヴンも弱点らしいものはないし、他作品であったとしても護符やらお祈りやらとよくある大雑把な魔物レベル
そもそも鏡に映らない、家の中に入れないなど吸血鬼由来と言い切れない弱点が多いので、多分関係ないよ

エ○のメタファー的存在だから思春期拗らせたタイプに刺さるのと
基本的にクラシックモンスターは貴族階級だからその合わせ技
やってることや食性はぶっちゃけロメロゾンビの亜種みたいなもんなんだが

作品によって設定が違うのを比べるのも面白いけどね
近年の作品だとそれを踏まえて強大で無敵の存在にしたり、あらゆる弱点を持つ者になっていたりして従来の吸血鬼像とは差別化をはかっている

>>31
俺もそれを語ってほしいけど、「本来の吸血鬼は〇〇」というネタばかり書かれるパターン
そして殆どが「吸血鬼ドラキュラ」すら読んでおらず、漫画やラノベなどが元ネタというオチ

1897年の原著版は無料公開されてるから翻訳ツール片手にタダで読むことも可能だぞ
図書館で日本語訳を借りてくる方をオススメするが
https://gutenberg.org/ebooks/345

>>38
古典読んでいたら現代の吸血鬼の解釈が興味深いなとなるのだが、吸血鬼が現代に存在したらどう生活しているのかの描写は作品それぞれで面白い、吸血鬼用の人工血液が自販機で売ってるとかね

なお上の文章の前でヘルシング教授が語るには、吸血鬼は古代ギリシャ、古代ローマ、ドイツ全土、フランス、イタリア、中国、そしてフン族やスラヴ人の中にも居続けたそうだ
つまりキリスト教創設以前から存在してるので、宗派と関係ないと見るのが妥当だろう
そもそも現在のルーマニアも8割は正教会なので、アメリカ人であるヘルシング教授のプロテスタント(ないしカトリック)とは宗派が違う確率のほうが高い

信仰心があるから十字架や聖書の言葉で苦しむ、って話を最初に知ったのはターちゃんのヴァンパイア編だったなぁ

ピーキーで人間でも優位取れる弱点があるから愛されてるんだよな
無敵です。終わりみたいなキャラクター性なら絶対人気でなかったと思うわ

>>36
実際の所、伝承の強力な吸血鬼はそういったのが多いからね
睨んだだけで殺すとか、家畜を全滅させるとか、太陽すら消滅(日食？)させてしまうとかいわゆる「災厄」の擬人化だ
日本で例えるなら吸血鬼≒妖怪ぐらいに幅が広い

多分ブラム・ストーカーはそういったネタまで知らなかったんだろうけど、血を吸う死者というネタを人間との対決可能なモンスターとして構築されたドラキュラはよく出来てる

某ゲームのやり過ぎ及びプレイ動画の見過ぎなせいで立派なお城に住んでるけど姉歯が建てたのかな？ってくらいガバガバセキュリティというイメージがあるわ

>>40
原作小説でも城に鍵をかけずにイギリス遠征してるガバガバセキュリティだからな
3人の女吸血鬼が守りについていたけど、身動きできない昼間に侵入されて復活できないようにされた後に心臓に杭＆首切断で全滅だ

ヘルシングの「吸血鬼はとっても力持ちなんだよインテグラ」好き

>>44
実際の所、ドラキュラの攻撃手段は「二十人力の力(the strength in his hand of twenty men)」しかないんだ
だからニンニクや十字架を徹底して近づけさせないだけで守ることができる
それと魅了だね
なぜ石を投げないのか、それはわからないが

だからヒラコーの原作リスペクトがわかるセリフだし、一方で後発の吸血鬼たちはようやっとる

その点、彼岸島の吸血鬼はすげぇよ
高貴さも優雅さの欠片もない頭ヒャッハーな性欲モンスターになるんだから

>>45
大丈夫だ、原作のドラキュラも凶悪な顔つき且つ邪悪で狡猾な性欲モンスターで、最近のドラマだとホモになってた
ドラキュラは1931のベラ・ルゴシ、1958のクリストファー・リーなど映画でも美形というわけではなかった
高貴で美形なイメージはルスヴン卿のほうだね

ちなみに怪物くんが1965年でリーのドラキュラの直撃世代。ポーの一族は1976年、作者がVampireをバンパネラと読み間違え誰も指摘しなかった程度の時代で、特に美形という設定ではない。
和製吸血鬼が美形ばかりなのは、やっぱり1983年の吸血鬼ハンターDが皮切りなんじゃないかな

旧い血統ほど弱点増えるが特殊能力が凄く新しい血統は弱点が少ないが力が弱いBBBとかあったなぁ

>>47
BBBってそんな設定だったっけ?
血統によって弱点と能力が違うってのはあったけど(共通する弱点は火と銀だけ)

そういやあの作品だと聖書や十字架を苦手とする吸血鬼はほとんど残ってないって話だったな

>>51
BBBの吸血鬼は始祖が転化した際の願いが血統の能力に強く関わるってのと弱点も能力の一側面って設定だね
少なくとも>>47の言う様な事が設定として語られた事はないし描写された設定はむしろ真逆

・最古の血統の一つとされる「賢者イヴ」の血統自体は本来何も能力も弱点もなく、主人公が全ての弱点を持つのは世界中のあらゆる血統の血(能力)を取り込んだ始祖の血を預かってるから
・「賢者イヴ」に匹敵する古さの「真祖混沌」の血統も作中で明確に弱点とされたものはない(流水で術の精度がやや乱された程度)
・最も新しい血統である「九龍の血統」は転化した直後から強い力を持ち、満月に強い力を発揮する・血を飲んだ相手を強制的に同族にする・招かれなければ入れないなど特殊能力も弱点も多い
古血ほど力が強くなるって設定を血統自体の古さと混同した・二番目に新しい「豪王フォワード」の血統が弱い＆弱点がないのを新しい血統全体の特徴と勘違いした・上記の主人公が全ての弱点を持つ理由を血統そのものの弱点と勘違いした、この辺りと予想

そも
吸血鬼は東欧における動く死体の総称で中にはポルターガイスト的な現象を吸血鬼と呼称するなんてこともあったから個体によって雑魚だったり激強なるのは当然

>>49
それは順番が逆
まず血を吸う幽霊というイメージが広まり、「血を吸う蘇った死者」として描かれた小説などから一線を越えて「不死身の怪人」としてルスヴン卿、バーニー、カーミラ、そしてドラキュラが生み出された
>>39 でも触れられてるように、ドラキュラなどと別物の血を吸う怪物をまとめてVampire(吸血生物、≒鬼ぐらいに幅広い)と後から定義するようになった話
そして現在のフィクションの吸血鬼たちはそういった伝承の吸血鬼とはほぼ無関係で、ドラキュラの直系ばかり

吸血鬼の多様性を正当化するなら、そもそもドラキュラ自体が伝承とそれ以外をごちゃ混ぜにした二次創作キャラなんだから、その三次創作である現在の吸血鬼たちも自由自在といったところだろう

不良を怒らせただけで負けるしな

もう上がってるけどヘルシングでの「弱点だらけではあるけどそれでなお圧倒的な力や耐久で蹂躙してくるから無敵の怪物と呼ばれる」って話が一番納得できたな

たまに吸血鬼系のやつが十字架を握り潰したりして
「こんなものが効くとでも思ってるのか？」
みたいなムーヴするの強者感あって好き

バイオハザードヴィレッジに出てくるドミトレスクは吸血鬼と八尺様をモチーフにしてるけどバイオ世界は現実寄りの世界だから十字架とかニンニク効かないのは勿論(それどころかまさかの食堂のインテリアにしてるし)戦闘力は高くほぼ不死身で老化もしないけど毒が弱点な上に本人の頭もあんまり良くなく主人公を殺せる時に殺さないは弱点の毒が大量に塗られたナイフ処分しないはやらかしまくって敵幹部最強格なのに最初に倒される事になる。

原典が弱点多いのに、夜は無敵過ぎるとかいう厨二病患者大歓喜な設定のお陰で今もなお創作物に引っ張りだこだし、なんなら各作品毎に性質や能力や解釈が違うから一生『人類』という存在に飽きられることの無い吸血鬼カッコ良すぎるわ…