ジャンル問わず『好きな小説』教えて

有頂天家族　京都に行きたくなる

ドグラ・マグラ

天使の囀りは初ホラーにおすすめ
短いし、虫が苦手じゃなければ楽しめると思うわ

スタープレイヤーⅡヘブンメイカー

石持浅海　八月の魔法使い

パラサイトイヴ
えぐい・おぞましい・エロい雰囲気の作品だけど、最後は夫婦の物語として締められてるのがいい
しかし学校の図書館で読んだけど、今考えるとよく置いてたなアレ…

ローダンシリーズいいよ
1日1冊読んでも1年楽しめる

SFなら折り畳み北京て短編集が面白かったのでおすすめ

カート・ヴォネガッドのスローターハウス5

映画見て原作に興味持って読んでみたら実に面白い。時系列は無茶苦茶だわ、唐突にエイリアンが出てくるわ、やたら人が死んでは「そういうものだ」の冷めた決めぜりふで済ますわと、とにかくハチャメチャな小説だけど面白いので最後まで退屈せずに読めてしまう傑作。

最近読んだのだと山吹静吽の夜の都はすごくよかった
外国から日本に来た女の子が魔女のクダンに導かれて魔法少女になるダークファンタジー…
というとまどマギ以降のああいう感じでしょ？　と思われるかもしれないけどそういうのじゃなくて幻想小説・ホラー寄りなので是非読んで欲しい

恒川光太郎の秋の牢獄。

プロジェクト・ヘイル・メアリー
海外のSF小説だけど、主観視点だからか結構読みやすい
主人公にユーモアがあるし、親友がかわいい

そら鬼平犯科帳よ

というかさすがにまとめで「ジャンル問わず」はとっ散らかりすぎやろ…

スティーヴン・キング大好きで和訳された作品は全部目を通してるけど、
その中で特に一冊、と言われると短編のどれかになるな。
「ミルクマン」とか「浮き台」とか。
長編が悪いわけじゃないが、より琴線に触れたものとなると初期の薄暗くて粗削りなホラーが浮かぶ。

最近、何の気なしに手に取ったホラー作家がキングの息子だって知ってびっくりした。

有名所どころかもしれんが、ボートの三人男
海外のコメディ小説で気軽に読みやすい

澁澤龍彦の「悪徳の栄え」
高校生の頃ラノベとか漫画持ち込み禁止だったからこれ持ってって読んでた。

伊坂幸太郎作品なら
オー!ファーザーのほうが好きだな

蜜蜂と遠雷
小説なのにとびきりの演奏を聞いた気分になる
登場人物の視点でがらりと雰囲気が変わるのも楽しい

外れがないと思うのはアガサ・クリスティだな
スレで出てない中だと大草原の小さな家シリーズとかも改めて読むとすごく面白い

スレで上げてる人いるけど、冲方丁のマルドゥックシリーズ二作目のマルドゥック・ヴェロシティは数回読み返すほど好きだったな。
戦争が終わって存在理由を取り上げられたサイボーグ兵器の元軍人たちが、
戦後の都市で自分たちの価値を示そうとして少しずつすり減っていく話。
とびぬけた戦闘力や戦略をどれだけ示しても政治力や利益、それらの絡みあうような運命じみたより大きななにかによって選択肢を奪われていく過程が無常。
そしてこれが1作目のボス敵キャラのオリジンという構成が最高。

「はてしない物語」や「モモ」で有名なミヒャエル・エンデだけど、
俺は「鏡の中の鏡」が一等好きだわ。
まるで夢のようなとりとめのない話をまとめた短編で、基本的にどの話も独立して他の話と関係はないのだけど
前の話に出てきた小さな要素が次の話にも受け継がれてまるで歪んだ鏡に鏡を映したように短編が連なっていく。
幻想的という概念はこの本で学んだ気がする。

とりあえず100万部売れたの片っ端から読むとか…。売れたって事は大衆の心を掴んで話さなかった名作って事だし。

セカチュー•いま、会いにゆきます•ガリレオシリーズ•刑事羽賀シリーズ•告白•ハリポタ•東京タワー（リリーさんの）•永遠の零…and more.

京極堂シリーズの姑獲鳥の夏
レンガ本ともいわれるが最初の姑獲鳥の夏は比較的短めなほうだしかなりスムーズに読めてキャラや雰囲気を知るには適してるから最初の１冊にはお勧め

深見真のゴルゴダ
グロでバイオレンスだけど物悲しさがあって良い

十角館のタヒ人　大昔に読んで漫画を最近読んだけど他の館シリーズも同じ漫画家描いてくれねーかな　コナンがTSするやつ

新井素子「チグリスとユーフラテス」
人間が外宇宙に進出して興したひとつの星が終りを迎えるまでの逆さま年代記
星の最後の人間が様々な理由でコールドスリープされていた数人の人々を起こし、過去の出来事をたどっていく話

篠田節子「夏の災厄」
とある地域でのみ撲滅されたはずの病気が発生する話
関わった医者や看護士、原因を突き止めてなんとかしたい役場の人、地域が限定されすぎてあまり動いてくれない政府…などなどの群像劇

スティーブン・キング「死のロングウォーク」
独裁者が支配してるアメリカで開催される「ロングウォーク」という競技に参加する少年たちの物語
ルールは簡単、時速4マイル以上で歩き続けるだけ
優勝者はどんな願いも叶えてもらうことが出来る

綾辻行人「時計館の殺人」
大量の時計が収められた「時計館」「時計屋敷」と呼ばれる鎌倉にある施設で起こる連続殺人の話
一応シリーズ物だけどこれだけでもOK

谷山浩子「悲しみの時計少女」
振られた彼氏に新しい彼女と会わせてくれと頼んだ主人公、そこに現れたのは彼氏とは似ても似つかない魚顔の男と顔が時計の文字盤になっている少女だった
不思議な二人に誘われて鎌倉の「時計屋敷」まで向かうへんてこな旅の話

ミステリーで有栖川有栖。特に作家シリーズ
サイバーパンクでスズメバチの黄色
I.W.G.Pシリーズも好きかな

垣根涼介
主にヒートアイランドシリーズ１と３
表に出ない裏金専門の泥棒家業とかいうロマンの塊すき

マイナス・ゼロ
タイムトラベルといったらこれ

難解な円城塔のなかでも読みやすい方の
オブ・ザ・ベースボール
ストーリーやキャラクターじゃない部分の文学の面白さが堪能できる

ジェームズ・ロリンズの「マギの聖骨」から始まるシグマフォースシリーズ
最新テクノロジー、オカルト、ロマンス、歴史、近代戦闘、アドベンチャーの欲張りセットのようなシリーズ　好奇心旺盛な人にお勧め

怪人二十面相・伝

スワロウテイルの籐真千歳先生なら短編寄りの11番ホームの妖精もいい　T・Bが最高の主人公にしてヒロイン
クラークなら楽園の泉かなぁ　センス・オブ・ワンダー爆発してるし壮年期の男の夢がいい味出してる
児童文学なら肩甲骨は翼のなごり

アダルト・ウルフガイシリーズ
色々あったけどやっぱり平井は面白いものを届けてくれたと思う

クラバート
長い長い殺人
アナザヘヴン

事件が終わった後の後日談のインタビュー形式の話が凄く好き。
世界的にゾンビ事件が起きて小規模発生から大混乱して収束するまでの話を書いた「ワールドウォーZ」。
核爆弾がアメリカソ連に爆発して世界がめちゃくちゃになってからの当時を生きた人にインタビューする「アトミックウォー」
世界中で怪獣大発生から防戦から敗戦して地球から逃げるまでの過程を書いた「ゴジラー怪獣黙示録」
これ以外で面白いのがあったら勧めて欲しいくらい。

真山仁の｢マグマ｣
エネルギー問題に焦点を当てた作品。
実写化したからそれなりに知ってる人はいるかと。

メジャーどころだけど、東野圭吾の白夜行。
二人の関係性に脳を焼かれたせいで、似たような作品ばかり見るようになったわ

ぶっちゃけ児童向けなんだけど「冒険者たち」
往年のアニメ「ガンバの冒険」の原作なんだけど、子供の頃にハマってねぇ……一番好きってことなら未だにそうだな

伊藤計劃の虐殺器官、ハーモニー、MGS4(のノベライズ)はとても良かった。

去年くらいに文庫化された恩田陸の「スキマワラシ」。
光景とか想像しながら読むとすごくゾクゾクワクワクして読めた。

昔の作品だけど
クリス・クロス　混沌の魔王

本を読んでて頭殴られたような衝撃はあれが初めてだった
ハードカバーまだ持ってる

図書館の魔女すごく面白い
ボーイミーツガールから始まる架空歴史小説
作者が言語学者のため言語学と図書館の講義が差し込まれてたりもする、語彙も難解だから読み慣れてる人におすすめ
キリヒトくんかわいいしかっこいいよ...

北方謙三先生の小説で既に楊家将が出てるけど、長編なら水滸伝が好きです。
男臭さが良い

人質の朗読会好きだったな
ありふれた日常の短編集なんだけど、その語り手がテロリストに拉致られて死んでしまった人々のものだって前提がある作品
普通の何気ない日常の話が理不尽な事件で亡くなった人達の回想だって情報が加わるだけで感傷的なものになる
胸糞とか鬱じゃなくて、ただただ感傷的な作品…だったと個人的には思う

「いま、会いにゆきます」が思い浮かぶ。
内容変わってるＴＶドラマも好きだった。

瀬戸口廉也作品は一生手放すことはない

ヨースタイン・ゴルデル「ソフィーの世界」
哲学学習小説の体を取っているが、各々の哲学を深掘りする事を期待しなければ面白い
ベストセラーになっただけの事はあると思う

あとはK・グリムウッド「リプレイ」
タイムリープ物のはしり、みたいなポジションでいいのかな
昔某ゲーム雑誌で知って読んだけど、なかなか良かった

スレで挙がってる「数学的にありえない」はギャンブルに絡めて確率を語る講義風景がなんか好き
日本のキャンパスと比べて異文化を感じる

三秋縋「三日間の幸福」

海の底は面白いけど序盤グロいので、グロ苦手な人は空の中か塩の街読んでから読むのがオススメ
ストーリーセラーとか空飛ぶ広報室も良いぞ

プシュケの涙はいいぞ
高校の図書室で、表紙が綺麗だったから手に取ったらめちゃくちゃよくて、思い出の作品。

「狐笛の彼方」
上原菜穂子先生は獣の奏者とか守人シリーズで有名だけど、この作品も読んだことない人がいれば読んでほしい
和風ファンタジーでやっぱり世界観はシビアだけど愛の物語でもあり、単行本一冊で終わるからサクッと読める

池澤夏樹「マシアス・ギリの失脚」

おそらく２０世紀末くらいのパラオがモデルの架空の小国「ナビダート共和国」の大統領が主人公の小説。
帝国南洋庁時代の日本語教育世代の優等生であり、駐屯していた帝国海軍特務機関の使いっ走りの少年であり、戦後はその繋がりで日本保守政界と強いコネクションを持ち、その力を利用して大統領にまで昇りつめた有能政治家のマシアス・ギリ。
日本人としての自我と、ポリネシア人としての自我の両方を持っている最後の世代である大統領視点で見る、ナビダート共和国の架空のポリネシア文化が非常に興味深くて美しい。
こういう独自視点というのは、もうなかなか現れないんだろうな。
モデルは台湾総統李登輝やペルー大統領アルベルト・フジモリなのかな。
それ以上に、「いわゆる超親日派の外国大統領」として、日本の保守政界を持ち上げていい気にさせつつ、日本人レベルの日本語で霞が関の中央省庁のエリート官僚相手にタフネゴシエーションして、膨大な対ナビダート援助を勝ち取るガチ有能ぶり。
そしてその膨大な援助を、国内に利権として分配して票を固める。
「いわゆる超親日派の外国大統領」というのも表向きで、実は結構現代日本に対してはシニカルで冷めている。

大統領「私を失脚させたら共和国は制御不能になるだけだよ。張作霖みたいなもんだ」
日本官僚「え？ちょ……」
大統領「張作霖を知らんのかねキミィ」

みたいな会話は笑った。
そんな有能で利権ドロドロで無敵の大統領が、失脚してしまう話。

「あなたの人生の物語」
SFの短編集なんだが、舞台が古代だったり中世だったりはたまた神や天使がいる世界だったり…
とにかく「こんなSFがあるのか！」と最初に読んだ衝撃が忘れられない
好きすぎて原文も読んで、結果翻訳ミス見つけてハヤカワに報告したわ。後の版みたら修正されてた
あの本はワシが育てた

ドロシーギルマン『おばちゃまはスパイ』シリーズ。終始ポジティブな”おばちゃま“がデタントが進みつつある冷戦期の危険地帯を掻き回す！
未見だけど『ジェシカおばさん…』のアンジェラ･ランズベリーがおばちゃま、本部で頭を痛めるCIAオフィサーに『謎の円盤UFO』のエド･ビショップが演じてるとかとかとか。

米澤穂信の「ボトルネック」

読み終わったあと余韻でゾクゾクした

米澤穂信作品で挙がってない「儚い羊たちの祝宴」
短編集で全体的に耽美な雰囲気なんだけど各話最後のどんでん返しとほどよくビターな読後感が癖になる。

同じく短編集の「満願」はこれよりビターというかダーク寄りで怪談の妖怪より怖いのは生きている人間なんだと再認識させてくれる。

古龍の「多情剣客無情剣」
日本では武侠小説の大家として金庸の方が有名だけど、古龍のボンクラだけどカッコいい登場人物たちの方が日本人に受けそうな気がする
その中でも「多情剣客無情剣」の李尋歓は最高に魅力的な主人公

山田風太郎の諸作すべて

「バジリスク」および「甲賀忍法帖」で知った人が多いとは思うが
とにかく読んでみてくれ、作者の発想と根幹にある冷徹でありながら人情も理解し権力の枠というものの強さも踏まえた上での絶妙なバランスを保った奇跡的な作品群をぜひとも味わってくれ

なお自分の好みは、「甲賀忍法帖」でも「魔界転生」でもなく、「風来忍法帖」と「忍びの卍（まんじ）」

樋口有介のぼくと、ぼくらの夏
米澤青春ミステリにちょっと似ている
主人公とヒロインの会話シーンとか中学生の私に影響大だった

ウラジーミル・ソローキン
愛
ロマン
青い脂

最近（それほど最近でもないけど）なら浅田次郎の『流人道中記』
内容はもちろん良いけど、文庫版の解説で杏さんも言ってるように時代背景的に「この数年後」登場人物たちがどうなるか想像するだけで四半日軽く潰せる

浅田次郎なら『きんぴか』を推す
浅田次郎作品の中でもっともエンタメに振り切ってると思う
問答無用で面白い

引間徹の『１９分２５秒』
多分知っている人は少ないと思う芥川賞候補作
事故で片足を失って睡眠障害になった男がただ眠るためだけに義足でヘトヘトになるまで歩く事を続けた結果、競歩競技の世界記録にせまるようになってしまう話
痛快だけど爽快では無い独特な読感で好きだった

燃えよ剣、高校の時に手にとって以来ずっと好き

自衛隊三部作関連だとクジラの彼もいいぞ
上の作品と関連した短編がいくつか乗ってるけどどれもキュンキュンする
有川浩以外だと神様のカルテが好き
何回読んでも泣いてしまう

栗本薫のレダ

東山彰良先生の『路傍』おすすめです。後は同作者の長編小説SF『ブラックライダー』とその前日譚の『罪の終わり』も挙げておきます。

やなせたかし氏の、「熱血メルヘン怪傑アンパンマン」は完成度の高い文学作品でおすすめ。大きな図書館になら、置いていると思う。いわゆるアンパンマンワールドではなく、人間の暮らす現代社会が舞台なので、ジャムおじさんも人間。アンパンマンと幼女のキスシーンもあるよ。

ジェイムズ・エルロイのアメリカン・タブロイド

ケネディ大統領暗殺を題材にして歴史フィクション、超有能かつ人種差別主義者のFBI初代長官フーヴァーを裏主人公に、時代の激動に巻き込まれて翻弄される一癖も二癖もある3人の主人公（優秀かつ粋だけど手段を選ばないFBI局員、その弟分で気弱だけど正義感に溢れる隠れ左翼のFBI局員、元保安官で裏社会の何でも屋の巨漢）の生きざまを描いてる。

電文体と呼ばれる極限まで無駄を排した短文を連ねる文体も相まって疾走感がすごい。

神様ゲーム／麻耶雄嵩
嫌な話が続くが、短いので読みやすい。
ラストでびっくりする。
それを踏まえて考え直すと、もっと嫌な気持ちになる。

津守時生の三千世界の鴉を殺し　強い女と美しい男が主題ｗ