【感想】アニメ『その着せ替え人形は恋をする』8話 原作で一番好きなシーンきた！アニオリで盛られたBパートが青春してて眩しい

海夢(えっ？ちょ…)

海夢(マジ…ヤバ…ヤバっ…！)

心寿「こ、これとかもお気に入りで…」

海夢「や～～～！！」

海夢「これちょ～可愛い～！」

海夢「マジで天使！ジュジュ様激ヤバ～！」

海夢「これ全部心寿ちゃんが撮ってるんだよね！？」

心寿「あ…はい」

海夢「マジで凄いね。あたし心寿ちゃんの写真好き」

心寿「あっ、ありがとうございます」

紗寿叶「私は撮影を頼んだだけで私のコスネームもアカウントもこの子が作ったのよ」

海夢「へぇ～」

新菜「それはどうして？」

紗寿叶「えっと…」

心寿「お姉ちゃん誰にも見せないから」

心寿「お姉ちゃんの可愛い写真、誰かに見てほしいって思って」

心寿「お姉ちゃんに」

心寿「アカウント作っていいか相談したんです」

心寿「そしたらいっぱいいいねしてもらえて」

心寿「たくさんの人が」

心寿「お姉ちゃんの事褒めてくれたんです」

心寿「けど、知らない人になんて返信すればいいのか分からなくて」

心寿「全部無視しちゃって」

海夢「だから誰とも絡んでなかったんだ～」

紗寿叶「私は自己満足でやってるんだから」

紗寿叶「他人の評価なんてどうでもいいのよ」

心寿「でもでも！フォロワーさんもたくさん増えたし、お姉ちゃんはやっぱり可愛いんだなって」

心寿「私は嬉しかったけどなぁ」

海夢「心寿ちゃん」

心寿「はい？」

海夢「ジュジュ様の事」

海夢「ちょー好きなんだねっ！」

心寿「はいっ！」

心寿「大好きです！」

海夢「あ～～～！」

海夢「ジュジュ様嬉しそう～！」

紗寿叶「う、うるさいわね」

心寿「カメラはお父さんの一眼レフを借りてます」

海夢「かっこいい～！」

海夢「お父さんカメラマンさんなの？」

心寿「いえ、カメラが趣味なんです」

海夢「おっとなぁ～」

心寿「これはレンズ交換をしなくていいカメラなので便利です」

新菜「レンズって交換するものなんですか？」

心寿「好みに合わせて変えられます」

心寿「レンズを変えると同じ様に撮っても違いがあって面白いですよ」

新菜「はい」

心寿「はい、ご、五条さん」

新菜「スマホで撮影するのとはかなり違うんでしょうか？」

心寿「はい。やっぱり高画質なのと、できる表現が多いです」

心寿「例えば花を背景に撮る場合」

心寿「背景をぼかしてレイヤーさんを引き立てることができたり」

心寿「手前をぼかして優しい雰囲気の写真が撮れたり」

心寿「シャッタスピードを操作すれば散る花びらもブレずに写す事もできます」

新菜「凄いですね」

海夢「いいなぁ。マジ楽しそう」

心寿「はい。イメージ通りに撮れたり」

心寿「ふとした良い表情が撮れると本当に嬉しくて」

心寿「もっと上手に…もっともっと可愛く撮りたいってなります」

海夢「しかも撮るのがジュジュ様って」

海夢「上がるよね～」

心寿「はい！」

海夢「ってゆーか」

海夢「心寿ちゃんはコスしないの？」

心寿「え…？」

海夢「人がコスしてんの見るとさ～、やりたくならない？」

海夢「超可愛いし楽しそうじゃん」

海夢「自分も～、みたいな？」

心寿「私…」

紗寿叶「心寿もしたかったの？」

心寿「うぅん？無いです。したくならないです。お姉ちゃんを撮るのが好きなので…私はしません…」

海夢「そっちか～」

心寿「はい」

海夢「ねぇ心寿ちゃん、カメラちょっと触ってもいい？」

心寿「どうぞ」

海夢「カメラいいなぁ～」

海夢「私もきれいな背景ぼけ」

海夢「撮りたいな～」

海夢「お金貯めて絶対買お」

新菜「一眼レフカメラって幾らくらいなんですかねぇ？」

新菜「あった…」

新菜「え…？」

新菜「え？え？」

新菜「え！？」

新菜「レンズ別売りー！！？」

海夢「きゃはははは！声デカっ！」

紗寿叶「三脚やストロボなんかも揃えるともっとするわよ」

新菜「えっ？お゛っ！ぐふぇ…」

海夢「ドン引きじゃん五条君」

新菜「この前のイベントで」

新菜「皆さんが持っていたものが」

新菜「こんなに高価なものだったなんて…」

海夢「やばいよね」

海夢「まぁお金貯まるまではスマホで撮るって感じかなぁ」

新菜(あぁ…喜多川さん買うのを躊躇うとか無いんだ…)

紗寿叶「カメラはピンキリだから無理し過ぎないものを選ぶのね」

紗寿叶「そう言えば」

紗寿叶「私たちロケハン行くんだけど、あなたたちも一緒に行く？スタジオ借りるの初めてだから一応下見しておいた方がいいと思って」

海夢「行く行く！絶対行きたいんですけど！行きます！」

新菜「是非よろしくお願いします」

紗寿叶「じゃ、週末新三郷駅で待ち合わせね」

海夢「は～い！」

紗寿叶「行くのは…」

紗寿叶「廃病院スタジオよ」

新菜「こういうスタジオもあるんですね」

海夢「あたし廃棄初、みたいな」

心寿「私もです。今日とっても楽しみで」

心寿「昨日なかなか眠れなくて」

海夢「うわ！やっば！良き～」

心寿「わぁ、こんな感じなんですねぇ」

新菜「確かにプリンセスデイジーの右ストレートに敗れて逃げ込んだ廃病院にぴったりですね」

紗寿叶「そうね」

紗寿叶「暗い展開なんだけど負けたシオンが自問自答するシーンが好きなのよ。っていうかあなた、本当に全話見たのね」

海夢「五条君、あたしら上見てくるね～」

新菜「はい」

海夢「心寿ちゃん行こっ」

心寿「はいっ」

新菜「雰囲気ありますねぇ」

新菜「どうかしましたか？」

紗寿叶「ぇべっ、別に…」

新菜「もしかして乾さん…」

新菜「こういう場所苦手なんですか？」

紗寿叶「そんなわけないでしょ。何言ってんのよ」

紗寿叶「ほら行くわよ！」

新菜(苦手なんだ)

海夢「う～ん」

海夢「いい感じなんだけど」

海夢「逆に暗くなり過ぎたりしない？」

心寿「ストロボがあるので平気です」

海夢「無敵かよ～」

心寿「ストロボとレフ板は屋外の撮影でも使えるのであるといいですよ」

海夢「外晴れてても？」

心寿「はいっ」

海夢「ん？」

心寿「天気がいい日は眩しくて目が開けられないので」

心寿「だから逆光にするんです」

心寿「肌の質感もきれいに見えますし。でもそれだと顔が暗くなってしまうので」

海夢「あー！」

海夢「レフ板使って明るくするんだ～！」

心寿「ですっ！ウィッグが透けてキラキラするし艶もきれいに出るし」

海夢「それ超いいじゃん！五条君にも教えよ～」

心寿「逆光オススメです」

海夢「なんか降りそうだねぇ」

心寿「はい…」

海夢「はぁ～。あたしも映えるとこでやってみたいなぁ」

海夢「てか心寿ちゃんたち外で撮る時どこ行ってるの？」

心寿「うちの庭です」

新菜「降ってきましたね」

新菜「大丈夫ですか？乾さん？」

紗寿叶「だだだだ大丈夫よ。疲れただけよ」

新菜(大丈夫じゃなさそう)

新菜「入り口で待ってますか？」

紗寿叶「駄目よ！」

新菜「あ…」

紗寿叶「ブラックリリィのコスができるんだもの…ちゃんと中を確認しておかないと」

紗寿叶「いい写真が撮れないでしょ？」

新菜「俺が確認してきますから」

新菜「入り口で待っててください」

紗寿叶「ちょっと…！」

紗寿叶「私は自分で！」

新菜「ですが…無理してますよね？」

新菜「何か理由があるんですか？」

紗寿叶「あなた…」

紗寿叶「将来が夢ってある？」

新菜「はい。雛人形の頭師、人形の顔を作る職人になる事です」

紗寿叶「素敵な夢だわ。絶対に叶えなさい」

紗寿叶「私は…」

紗寿叶「魔法少女になりたかったの」

紗寿叶「強くてキラキラして」

紗寿叶「かっこよくて」

紗寿叶「フリフリのかわいい服を着てて」

紗寿叶「子供の頃魔法少女に憧れて夢中で…」

紗寿叶「大きくなったら魔法少女になるって本気だったわ」

紗寿叶「けど、小学生にもなれば分かるじゃない？」

紗寿叶「あれは全部作り物の世界で」

紗寿叶「魔法少女みたいに努力しても願っても私の夢は一生叶わないんだって…」

紗寿叶「でも中学生の時」

紗寿叶「衣装が売っていることを知って」

紗寿叶「知識がないからウィッグをセットすることも知らなかったし」

紗寿叶「メイクもしてないし衣装のサイズは合ってなくてブカブカだし」

紗寿叶「初めてのコスは酷いものだったけど」

紗寿叶「それでも…ただ本当に嬉しかった」

紗寿叶「無理をしてでも…全部作り物でも…私は私の夢を叶えたいのよ」

新菜「乾さん」

紗寿叶「何よ」

新菜「そんなに大切な衣装なのにどうして俺に頼んだんですか？」

新菜「俺より上手い方はたくさん居ます。今からでも他の方に頼むべきです。何で俺だったんですか？」

紗寿叶「私、喜多川海夢の写真を見た時…」

紗寿叶「嫉妬したのよ」

紗寿叶「嫉妬なんてみっともないって分かってるけど」

紗寿叶「本当にどうしようもないくらい羨ましかったの…私もこの人の作った衣装が着たい」

紗寿叶「どうしてもこの人じゃないと駄目だって」

紗寿叶「確かに衣装を作れる人はたくさん居るわ。でも…ごめんなさい。上手く説明できないわ。理屈じゃないのね。私きっとあの時…」

紗寿叶「一目惚れしたのよ」

紗寿叶「あなたの作った衣装に」

紗寿叶「正直に言うと」

紗寿叶「自分でも嫉妬したのには驚いたわ。でも、どうでもいいものに嫉妬なんてしないでしょ？」

薫「キレイだろう…」

薫「このお雛さん爺ちゃん達が作ったんだぞ～？すんげぇだろう？」

新菜「うん…凄い…」

新菜「凄いキレイ…」

新菜「世界で一番キレイ…」

薫「うはっはっはっは！世界で一番か！」

薫「いっぱいある人形屋の中から」

薫「この人形が一番って気に入ってもらえるよう必死こいて作ってるから、一番って言ってもらえるのは爺ちゃん嬉しいなぁ」

新菜「目が止まるって何？」

薫「ん？んお～…なんて言ったらいいか…」

薫「一目惚れさせるって事だな」

新菜「僕も…」

薫「ん？」

新菜「大きくなったらお雛様作れるようになりたい」

新菜「爺ちゃんみたいになりたい」

薫「わっはっはっはっはっは」

薫「新菜も…」

薫「練習すりゃあ爺ちゃんみたいになれらぁ。へっへ」

紗寿叶「え゛え゛っ！」

新菜「爺ちゃん…」

紗寿叶「何…ちょ、何よ！」

紗寿叶「なんで泣いてんのよ！えっ？なんなの！？」

紗寿叶「何何何！何何何何なんなのよ、ちょっと！」

紗寿叶「何か言いなさいよ～～～！！」

新菜「あひがとぅ…ございまずぅっ…！」

新菜「俺、お爺ちゃんがあの時こんなに嬉しかったんだって、今やっと分かりました」

新菜「こんな気持ちだったなんて…そう言ってもらえるように」

新菜「必ず…必ず…！」

ナレーション『乾紗寿叶 17歳』

ナレーション『エスカレーター式女子校に通っている彼女は同年代の異性に手を握られるのが』

ナレーション『初めてだった』

新菜「乾さん！？どうしたんですか！？乾さん！大丈夫ですか？乾さん！」

海夢「五条君、雷落ちたけど大丈夫～？」

新菜「ふー…」

海夢「五条君」

海夢「海行こうぜ！」

海夢「今から！」

新菜「……え…」

海夢「まだ海開きしてないから人全然いなくて最高じゃな～い？」

海夢「貸切り状態なんだけど」

新菜(本当に来てしまった…)

新菜「あ…あの」

新菜「今日は撮影に来たんですか？」

海夢「ん？」

新菜「ロケハンの時逆光で撮りたいって言ってましたよね？映える所でって」

海夢「…え？」

新菜「え？」

海夢「いやぁ、全然違くて～。期末終わったじゃ～ん？」

新菜「はい」

海夢「七月じゃ～ん？」

海夢「夏じゃ～ん？」

海夢「海行くべ！……って感じ」

海夢「制服で海とか青春っぽくな～い？良き～～」

新菜(そうだ、喜多川さんはこういう人だった)

新菜(行動力っ…！)

海夢「これリピだな～、五条君ポテトもちょうだい」

新菜「はい…」

海夢「ポッテトポッテト～」

海夢「あ～ん」

新菜「えっ！？」

新菜「あっ」

海夢「ぢょ！」

海夢「ぢょ～～～！！あたしのバーガ～～！！」

海夢「まだ付いて来るんだけど」

新菜「離れた場所で食べますか？」

海夢「いやぁ、せっかく来たんだしさ～」

海夢「海見ながら～、タピりたくない？」

海夢「レジャーシートまで買ったんだしさ～」

海夢「もっかい取られたらそん時でしょ～」

新菜「分かりました」

海夢「五条君？」

新菜「ポテトは諦めてください！」

新菜「今のうちに遠くに行きましょう！」

新菜「ハンバーガーはあと一個あります！」

海夢「ぷっ！あっはははははは！あははっ」

新菜「あっ…ポイ捨てしちゃいました…」

海夢「行こう！」

海夢「鳶さんばいばーい！あははっ」

新菜「どうぞ」

海夢「五条君のじゃん。いいの？」

新菜「はい」

海夢「サンキュー」

海夢「ん」

海夢「めっちゃ美味いよ？」

新菜「いただきます」

新菜「ハンバーガーにしらすって合うんですね」

海夢「ね～」

海夢「ってかタピオカ美味っ！一口飲む？」

新菜「へっ！ぁいや、大丈夫です」

海夢「あ～、そ？」

海夢「はぁ～…風めっちゃ気持ちいいなぁ…」

新菜「そうですね」

海夢「おしっ」

海夢「海入るか。これ持ってて」

新菜「え…泳ぐんですか？」

海夢「んなわけないじゃん。足だけだって」

海夢「場面行動だから水着ないし。おぉりゃぁあああ～！」

海夢「きゃっは！冷たっ！マジ気持ちいい～」

新菜(自由だなぁ…)

新菜「！！」

海夢「あっははは！やばーい」

海夢「ね～え！超ワカメなんだけど～。ヤバいウケる～」

海夢「五条君見て見て～」

新菜「…見てます」

海夢「五条君も入ろうよ～！どちゃくそ最高だから～！」

新菜「あっ、はい！」

海夢「ふんふんふんふんっ」

海夢「早く早くぅ！」

新菜「ちょっと…待ってください」

新菜「ぁあっ、波っ！本当に冷たい…凄っ」

海夢「えっへへへへへへ、あははは」

新菜「砂が！足が沈んでいくんですが！」

海夢「ビビり過ぎだし。海初めてかよ～」

新菜「あっ、はい」

海夢「え？」

海夢「うそ、マジ？まぁ埼玉海無いしねぇ」

新菜「あぁ…そうではなくてですね…」

新菜「俺、子供の頃から雛人形眺めたり」

新菜「爺ちゃんの真似して」

新菜「面相描きの練習するのが楽しくて」

新菜「そればかりで他に目もくれなかったんです」

新菜「なので行ったことのない場所が多くて」

新菜「この間爺ちゃんに色んなものを見ろって言われたんですが…本当ですね。テレビや写真で見るのとは全然…」

新菜「いいですね…海」

新菜「奇麗です」

海夢「じゃああたしと色んなとこ行こうよ！」

海夢「も、もうすぐ夏休みじゃん？」

海夢「あたし、めっちゃ誘うし」

海夢「だからあたしと…ふ、二人で！」

新菜「良いんですか？」

新菜「よろしくお願いします」

新菜「嬉しいです」

海夢「ぁあ、あたし、なんか喉乾いたな～…お茶飲んでくる」

新菜「はい」

海夢(いっ、勢いで二人でとか言って！)

海夢(はぁ～～！！ヤバヤバのヤバ～！)

海夢(てか顔赤いのバレてたら恥っず！恥ず恥ず恥ず恥ずー！)

海夢(けど夏休みめっちゃ会える～。え無理なんだけど～！ヤバみ)

カシャ(シャッター音)

海夢「あ～…マジだ…」

海夢「めっちゃ良いじゃん…」

海夢「え゛、ちょっ！」

海夢「五条君！？」

新菜「うわぁ～～！全身が！全身が…わかめ！」

海夢「くっ…はははっ…！」

新菜「ヌルヌルだ…ヌルヌルする！」

海夢「五条君大丈夫～？何してんの～？」

新菜「もっと深くまで行こうとしたらわかめで滑ってしまって…」

海夢「あっは！びしょびしょなんだけど～」

新菜「あぁ…帰りどうしよう…」

海夢「乾く乾く！多分！」