【感想】 リゼロ2期 8話(33話) ショッキングなシーン過ぎて見てて辛かっただけにE・M・T(エキドナたんマジ天使)！ 　エキドナさんのメインヒロインオーラがすごい

ラム「待ちくたびれて老婆になるかと思ったわ」

スバル「お前がオットーの協力者？」 

ラム「協力者だと対等に聞こえるわね。使役者よ」

スバル「すげぇ使い魔っぽくなったが…」

オットー「…っ」

ラム「バルスの手助けがロズワール様の指示よ。そのためにオットーに目を付けたのはラム自身の判断だけど」 

スバル「お眼鏡に適ったって事か？」

ラム「上手く使う人間がいないと、無駄死にすると思っただけよ」

スバル「否定できねぇ！」 

オットー「否定しろよっ！」

ラム「監禁されていた割に、随分と落ち着いているわね」 

スバル「え？お、大笑いした後だからな…」 

オットー「あ、あはは…」

ラム「逃げるわよ！エミリア様が試練に挑む間、ガーフは墓所を離れられない。あれの目が外れている内に」

スバル「いや、逃げるのは後回しだ」 

オットー「ナツキさん？」

スバル「逃げないとは言わねぇ。けど、この状況はチャンスでもある」

ラム「何をするつもり？」

スバル「３日前に邪魔された事の続きをやりに行くんだよ」

『ＯＰ』

スバル「ロズワール、今度こそ隠し事抜きで話してもらうぞ」 

ロズワール「３日ぶりの再会…。奇跡の生還って雰囲気じゃあないね」

スバル「茶化すな。今の俺は悪ふざけに付き合ってられる余裕がねぇんだ」

ロズワール「通したのはラムだね。あの子には君を助けるよう指示してあったんだが」

スバル「ああ、だからここにもすんなり入れてくれたよ。逃げるって選択肢は俺が先送りにした」

ロズワール「へぇ…」

スバル「俺が聖域を出るのは大前提として、聞きたい事があるんだ」 

ロズワール「ふむ。私にわかる事ならい～んだけどね」

スバル「むしろお前にしか答えられない事のはずだ。ベアトリス…。あいつは魔女教徒なのか？」

ロズワール「なぜ…ベアトリスが魔女教徒だと思ったのかな？」

スバル「禁書庫で見たんだ。あいつは福音書を持ってた。もしあいつが魔女教徒なら…」

スバル「あいつは俺たちの…俺の敵になる…」

ロズワール「強い言葉だね。実に覚悟のいる言葉だ」

ロズワール「そして、そんなに苦しそうな顔で言っても説得力に欠ける言葉だよ」

スバル「ぐ…」

ロズワール「君があの子と敵対しなければならないなんて、酷な話だ。だから、救いの手を差し伸べたい」

スバル「救いの手？お前が俺に？世界最高レベルに胡散臭いな」 

ロズワール「確かに、君が見たものは福音書に近しいものだ。君が疑いたくなるのも無理はない」

ロズワール「でも保障しよう。あの子は魔女教徒ではないよ」 

スバル「え…？ホントだな！？」

ロズワール「あの子が持っているのは福音書じゃない。この世にたった２冊しかない本当の未来を示す魔書、叡智の書に最も近しいものだ」

スバル「叡智の書？でも、あいつは確かにあれは福音書だって言ってたぞ」

ベアトリス『何もかも全ては福音の導きに従うかしら』

ロズワール「正式な名前がないからだよ。だから劣化品の名前で呼んでいるのさ」 

スバル「劣化品？」

スバル「いいや、魔女教徒じゃないってならそれでいい。問題はどうしたらあいつが力を貸してくれるかって事だ」

ロズワール「『ロズワールは質問をしろと言っていた』」 

スバル「あ？」

ロズワール「この言葉をベアトリスが聞けば、反応があるはずだ」 

スバル「それって…」

ラム『ロズワールは質問をしろと言っていた、と…』

ロズワール「なるほど…。君にはこの言葉では足りないと見える」

スバル「待て、足りないってのは…」 

ロズワール「なら、こう言いなさい」

ロズワール「自分がその人だ。と…」 

スバル「その人…？」 

ロズワール「ベアトリスに質問させて、君はそれを肯定しなさい」

ロズワール「そうすれば、あの子は必ず君の見方になってくれる…」

スバル「どうしてそんな風に言い切れる…？」

ロズワール「それがあの子の覆しきれない契約だからだよ」 

スバル「契約…」

スバル「駄目だったらお前の横っ面をぶん殴る！何と言われても絶対だ！」

ロズワール「ふっ…、わかった。好きにしたまえ。君がベアトリスと結べれば、聖域を取り巻く問題の解決にも、きっと大きな力になる」

スバル「ロズワール。最後にもう１個だけ聞いておく…」

ロズワール「聞こうか」

スバル「お前は、俺たちの敵ってわけじゃないよな？」

ロズワール「もちろん。君たちは私の見方だよ」

オットー「収穫はありましたか？」 

スバル「かなりな。筋道は立ったはず。手筈は？」

オットー「竜車は目立ちます。僕とナツキさんとで相乗りになりますが、構いませんか？」

スバル「お前もここに残るとやべぇもんな。異論は…」

スバル「あー、待て！聖域を出たら、行先は一先ず屋敷になる。フレデリカの事は放置しておけないからな。だけど、俺たち二人だと…」 

ラム「いかにも戦力不足ね」

ラム「つまりラムにも来て欲しいと」

スバル「ああ。お前が来てくれると、その…心強い」

ラム「仕方ないわね」

スバル「い、いいのか？」 

ラム「バルスを手助けするように、ロズワール様に命じられているもの。だけど…」

ラム「どうやって？地竜は一頭、ラムたちは３人よ」 

スバル「あ～…」

ラム「バルスたちが人間的に半人前でも、質量的には一人ずついる。さすがに三人で乗るのは厳しいわね」 

オットー「半人前のくだり、いりました？」

ガーフィール「仲良く散歩の相談かよ！」

ガーフィール「せっかくだ。俺様も混ぜちゃくれないか？」

ガーフィール「はっ」

ガーフィール「光れば光るほどにマグリツァーは遠ざかるってやつだなぁー！」

スバル「今は試練の監督中だろ！？こんな所で油売ってていいのかよ？」 

ガーフィール「俺様はこの聖域を守る立場にあるんだ。それが脅かされたとあっちゃ、当然だろうが！」

ガーフィール「テメェは聖域の目から逃げきれなかったんだよぉ！」

スバル「聖域の目？」 

ガーフィール「筒抜けだったってだけの話だ」

ガーフィール「で？これからどこに行くんだ？」

ガーフィール「おい…」

ラム「バルスはこれから聖域の外に逃がすわ。中に居られて迷惑なのは、ガーフにとっても同じ。むしろ好都合でしょ？」

ガーフィール「こっちの腹は御見通しってわけかよ。可愛くねぇ女だ。そこがいいんだが」

スバル「ってことは…、俺たちを見逃すって事だと思っていいのか～？」

ガーフィール「あ！？テメェを置いとくのが不都合なのは、俺様にもわかってんだよ！」

ガーフィール「ただ『ホーシンのバナンラクヨウ』って言い方もある」

スバル「そうか。まだ慣用句は通じてねぇが、わかるってなら…」

スバル「ど、どうした…？」

ラム「教養のないバルスにはわからなかったかも知れないわね」

オットー「ホーシンのバナンラクヨウは、伝説の商人ホーシンが小国バナンを陥落させた逸話になぞられた格言です。相手に徹底攻撃と降伏の２択を迫った時の…」

スバル「徹底攻撃と降伏って…」

ラム「ガーフ。馬鹿すぎてラムの話の意味が通じなかったの？」

ガーフィール「テメェの方こそ、口の利き方に気を付けろや！ラム！」

ガーフィール「惚れてっ事と捻じ伏せねぇ事は一緒じゃねぇんだ。そいつは元の場所に戻す！」 

スバル「ずいぶん俺の監禁に拘るな。置いとくだけ損だから、手放すなら無料の今がおすすめだぞ」

ガーフィール「テメェみたいな得体の知れない野郎は、外に出すわけにはいかねぇ」

ラム「その判断、ロズワール様のご機嫌を損ねるかもしれないわよ。だってバルスはロズワールにとって…」

ラム「使えない使用人だもの。捨ててもいいわね」 

スバル「この状況でよくもまぁ…」

ガーフィール「ロズワールの機嫌が悪くなるだぁ？野郎がどれだけここの事を、ババア達の事を考えてる！？」

ガーフィール「考えちゃいねぇよ！ラム！テメェの事だって！」 

ラム「ロズワール様は…！」

ガーフィール「うるせぇ！うるせぇ！うるせぇ！」

ガーフィール「野郎の事なんざ知った事か！！」

ガーフィール「最後だ…。そいつを寄こせっ！！」

オットー「スバルさん！」 

ラム「行きなさい！」

スバル「おい！」

ガーフィール「テメェらっ！三下ァ！」

ラム「よそ見する暇なんてないわよ！ガーフ！」

ガーフィール「邪魔すんじゃねぇ！！」

スバル「待て、オットー！何で？」 

オットー「あれ以上は貴方が危険だった。僕とラムさんの判断です！」

スバル「な、何やってんだ！？」

オットー「あまり使いたくなかった手段です。使わずに済むならそれがよかった」

スバル「はっ…！？」

スバル「あれは…」

スバル「アーラム村の…」 

オットー「言ったでしょ？心強い協力者がいるって」

スバル（ラムだけじゃなかったのか）

村人「スバル様！どうぞご無事で！」

村人「こっちです！この奥へ！」

村人「オットーさん！スバル様をお願いします！」

スバル「なんで皆こんな馬鹿な事を」

オットー「ナツキさんが言っても説得力ないでしょ！」

村人「この先真っすぐ突っ切れば結界です」 

スバル「他の皆は！？」 

村人「追手の足止めを。なーに、スバル様が逃げる時間くらいは…」

『ゴォォォォ…！』 

スバル・オットー「！？」

スバル「なっ！？」

スバル達「ぐあぁぁぁ！」

スバル「ぐ…」

『グゥゥ…ガァァァァァァ！！』

スバル「ガー…フィール…」

スバル「お前の…、言う通りにする…」

スバル「だから…これ以上は誰も…」

『グルルルル…』

スバル「…っ」

オットー「この…」

オットー「大馬鹿野郎―っ！！」

スバル「ぁ…ぁぁ…」

スバル「ガーフィール…！！」

『グォォォォ！！！』

スバル「ぐ…ぅ…」

村人「ス、スバル様に近づくな！化け物！」

スバル「やめろ…」

スバル「おい…」

パトラッシュ「クゥゥ…」

スバル「やめろ！やめてくれ！死ぬのは俺だけで…！」

スバル「もういい…。もういいんだよ！パトラッシュ！」

スバル「あ…」

スバル「…はっ！」

スバル「何でここに…」

スバル「あ…」

スバル「……」

スバル「朝…？クソ…あれからどんだけ寝て…」

スバル「あ…」

スバル「は…？」

スバル「はぁ…はぁ…」

スバル「なんだ…」

スバル「駄目だ！駄目だ！駄目だ！」

スバル「取り戻すんだ。絶対に…」

スバル「誰も…いない…」

スバル「ぁ…」

スバル「兎？」

スバル「何でここに兎が…」

スバル「…ぇ」

スバル「ガァァァ！」

スバル「ああああああああ！！！」

スバル「…っ」

スバル「ああああああああ！！！」

スバル「！」

スバル「う…ぐ…ぐぐ…」

スバル「何で…何で…何で…」

スバル「何でぇぇぇ…！！！」

エキドナ『再び…資格を得た…招こう…魔女の茶会に…』

エキドナ「茶会に二度、同じ客人を招く事は珍しい」

エキドナ「誇ってもいいよ？」

スバル「気持ち悪いくらいに平然としてるなぁ、俺…。どういう事だ？」

エキドナ「前に飲んだお茶のおかげさ。それで君の怠惰の魔女因子に働きかけ、安定を促した。でなければ君の心は砕け散っていたからね」

エキドナ「さ…、君の感謝の言葉を聞こうじゃないか」

スバル「これって…外に戻っても続いてるって思ってもいいか？」 

エキドナ「精神状態の話だからね。ここでの事を覚えてる限りは大丈夫じゃないかな？」

エキドナ「ねぇ、感謝は？」

スバル「エキドナ、制約を書き換える方法はないのか？」

エキドナ「ん？」 

スバル「外に出るとお前の事を忘れちまうって制約だよ。それがある限り、俺の心はぶっ壊れかねない」 

エキドナ「それはそうだけど…」

スバル「それに俺の心だけの問題じゃない」

スバル「そうじゃなくてもお前を覚えていたい」

エキドナ「え…？」

スバル「対価が必要なら他に何でも払ってやる。その代わりお前は俺の記憶に隠れるな」

エキドナ「は、はい…」

スバル「え？」

スバル「言ったな！助かるぅ～！やっぱ無しってのは無しだぞー！」

エキドナ「そんな恥知らずな真似はしないよ」

エキドナ「しないけど…、君は少し卑怯だと思うな…」

スバル「はぁ…」

エキドナ「おまけに僕の体液をそんな一気に…」

スバル「ブッー…！」

スバル「ぶへっ…忘れてた…」

 エキドナ「それで？感謝の言葉は？僕はまだ聞いてない気がするんだけど」

スバル「クソみたいな茶入れてくれてありがとよ！この魔女が！」

エキドナ「乙女心が傷つく感謝だなぁ～」

スバル「ぉ…」

スバル「…っ！」

エキドナ「なんだい？まだ何か？」

スバル「茶化すな。お前…どこまで俺の事情を知ってるんだ」 

エキドナ「知っている事なら知っている限りの事を…。知りたい事ならこの世の全てを知りたいと思っているね」

スバル「お前が妙に思わないはずが無いんだよ」

スバル「お前にとっては、俺とは前の茶会で別れたばっかりのはずだろ？」

スバル「妙に思わないとしたら…。それは…」

エキドナ「それは…？」

スバル「それは…お前がこうなった原因を知っている場合だけだ」

エキドナ「試してみるといい…」

スバル「なっ…」

スバル「…こ、後悔する暇もないかも知れないんだぜ」

エキドナ「そうなった時は、君が僕の亡骸の前で泣き崩れる事に期待しようか」

スバル「…っ」

スバル「エキドナ…俺は…」

スバル「死に戻りをしているっ！」

スバル「ぁ…」

エキドナ「ふむ。そんなにジロジロと見られると恥ずかしいなぁ」

スバル「お、俺は…死んだら時間を遡って…世界をやり直してる…。死に戻り知ってるんだ？」 

エキドナ「聞いたよ？そして聞く前に、見てもいた」

スバル「俺は…死に戻りを…。死に戻り…死に戻り！死に戻り！」

エキドナ「ちょっと！？落ち着きなよ！君の気持ちはわかるけど…」

スバル「俺は死に戻りしてたんだっ！！何度も！何度も死んでやり直して！」

スバル「俺は！死に戻りをー！」

エキドナ「わかったってば！だから話を…」

スバル「俺は―――！」

スバル「死に戻りして…何度も…やり直してたんだ…」

スバル「ぅぅ…」

スバル「俺は…ずっと…」

スバル「ずっとこっちに来てから…ずっと…ずっと…誰にも言えず…何度も…何度も一人で…ずっと一人で…俺は…俺はっ…」

スバル「あぁぁぁぁー…」

エキドナ「わかってる」

エキドナ「君のこれまでの足跡を知っている」

エキドナ「見たからね」

エキドナ「だけど、見てきただけだ」

エキドナ「だから出来るなら、君の口から教えた欲しい」

エキドナ「君がこれまで何を思い、どう感じて、どれ程抱えてきたか…。それを知りたい」

エキドナ「だって僕はこの世の全てを知りたいと欲する強欲の魔女」

エキドナ「エキドナだからね」