【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に卒』 12話 沙都子サイドでの猫騙し回 現状勝ち目が薄いがどうなるか

羽入「梨花！！」

羽入「またダメだったのですね」

羽入「かつて、千年も昔のことです」

羽入「醜い人の世に絶望した私は世の罪すべてを引き受け自らを人に撃たせることでそれらを祓いました」

羽入「私が撃たせる役目を託したのは自分の娘です」

羽入「それから千年もの間、私は人の世を拒み続けました」

羽入「ですが、永劫に続くものは存在しません…壁であっても扉であってもそして心であっても」

羽入「私の人の世を閉ざす力も永遠には続かない」

羽入「それが八代続けて第一子に女子が生まれる奇跡によってオヤシロ様が再臨するという古手家の伝承」

羽入「だから梨花、あなたが8人目として産まれた時」

羽入「私は…僕は」

羽入「人の世との接点を再び持つことができたのです」

羽入「僕が拒絶した千年の時間は孤独な鳥かごそのものでした…」

羽入「それは一方的に絶望し娘に辛い役目を押し付けてしまった僕への罰だったのかもしれません」

羽入「古手家に女子が続けて生まれ始め、貴方の母親が身籠った時それが女子であってほしいと僕がどれだけ祈ったことか」

羽入「千年振りの友人であり娘であるあなたと」

羽入「僕は人生を共にしました」

羽入「だけど…最初の昭和58年6月…」

羽入「僕は再び罪を犯すことになります」

鷹野「ふふふふ….！」

羽入「死の運命を変えるため、貴方に繰り返すものとしての力を与えてしまった」

鷹野「おやすみなさい」

鷹野「梨花ちゃん….！」

羽入「それは不完全な力で」

羽入「貴方には100年もの苦しみを強いることに」

羽入「精神は死を向かる間際まで追い詰められ」

羽入「絶望の目を刻む運命のサイコロを呪い続けた」

羽入「それでも…あなたはあきらめなかった」

羽入「はぅはぅはぅ…古手羽入なのです…！」

全員「おお～！！」

レナ「はぅ～！かあいいよ！！」

レナ「あれ？古手ってことは…？」

梨花「そうなのですよ！遠縁の親戚なのです」

羽入（貴方の強さは傍観者だった立場の僕を変えました）

羽入（そして…！）

鷹野「人の世の罪はババ抜きと同じ…私はババを引いた！もう渡す相手がいない！」

鷹野「だからその腹いせに貴方を撃つの！不条理な人の世らしくね！」

魅音「羽入…？」

羽入「勇敢なる三四…貴方の勇気は十分です」

羽入「人の世ババ抜きが必ず人に押し付けねばいけないものならそれを引き受けるのが私の役目」

梨花「羽入…！あんた何を？」

羽入「梨花…この世界はすごく楽しかったです、見ているだけじゃない部活が本当に楽しかった」

羽入「ありがとう…神の身には過ぎたくらい幸せだった」

羽入「さあ撃て！人の子よ！人の世の押し付けずに済まぬ罪を放て！」

鷹野「わかったわ…わかったわかったわかった…！」

鷹野「なら死ねー！！」

バァン！（銃声）

羽入「人の世の奇跡を見届けた僕は…羽入は自らカケラの海に」

羽入「おやすみです梨花」

羽入「良い夢を…」

羽入「梨花…それでも僕は」

羽入「貴方と会うことができて嬉しかったですは」

大石「このクソガキが！」

大石「しゃべれ！しゃべれぃ！！」

大石「しゃべれぃ！！」

大石「しゃべれ！しゃべれぃ！！」

梨花「がああああああああああああ！！」

羽入「梨花…もう大丈夫なのです」

梨花「うああああ….ああ….」

羽入「それは記憶でしかありません…本当はもうどこも痛くないはずです」

梨花「私…大石に殺された…！」

梨花「誰に殺されたのか記憶が残ってる…！」

梨花「どういうこと？」

エウア「なんとも愚かなことよ」

エウア「ふあぁ…」

エウア「ギリギリまで猫に寄り添っていた方がまだ支えになったであろうにな」

沙都子「死の記憶があるのは私たちの根競べならむしろ逆効果ではありませんの？」

梨花「百年よ！百年もの間雛見沢の鳥かごの中に囚われ」

梨花「理由もわからず惨劇を見させられ続けてきたのよ！」

梨花「圭一たちの奇跡がなかったらとっくに魂は死んでた…！」

梨花「私にとっての今はは昭和58年じゃない…私だってもう小さな女の子じゃない」

梨花「離れた土地で念願だった新しい生活をやっと手に入れることができたの」

梨花「それなのにまた雛見沢に引き戻されるなんてね…これがどういうことかわかる？」

梨花「もしその力のおかげで惨劇を抜けだしたとしても、ある日突然昭和58年に戻されるってこと！」

梨花「この恐怖がわかる！？」

羽入「ごめんなさい…」

梨花「あんたがいなくなったら私本当の本当に独りぼっちになっちゃう！」

羽入「梨花…できることなら教えたくなかったのですが最後に1つだけ貴方に教えましょう」

梨花「え…？」

羽入「それは僕にまつわる宝の中で最も重要で最も忌みなる力を持つもの…その名を神剣鬼狩りの竜王」

羽入「死が新たな始まりでしかたない繰り返す者を殺すことができる剣です！」

沙都子「繰り返すものを殺す剣？」

羽入「貴方はもう雛ではない…」

梨花「ああ…待って！」

羽入「さようなら梨花…あなたは自らの手で生き様をつかみ取りなさい」

梨花「待ってよ…待って羽入！」

梨花「羽入ー！！！」

羽入「時々、シュークリームも食べて欲しいのです」

梨花「嫌よ！あんたがいたからなんとか百年も生きていられたのよ？」

梨花「あんたがいなくなったら…いなくなったら…！」

梨花「私もう無理…無理だから…！」

梨花「かくれんぼがいいのです」

魅音「かくれんぼ？へー、意外だね」

レナ「レナはいいと思うよ？」

圭一「隠れる場所はどうするんだ？校舎の中か？」

沙都子「そんなのすぐに見つかってしまいますわ」

梨花「隠れるのは雛見沢の中です」

圭一「雛見沢か…かなり広いな」

沙都子「オホホ！私のトラップワークで近づく鬼を一網打尽ですわ！」

梨花「沙都子…隠れるのは僕1人だけなのです」

魅音「1人？」

沙都子「梨花ー？この辺りにいるのでしょう？」

沙都子「観念して出てきてくださいませー！」

沙都子「確かあの時もかくれんぼでしたわね」

沙都子「私が祭具殿に隠れたばかりに梨花が疑われてしまって」

沙都子「折檻を…！」

梨花「僕じゃないのです…僕じゃないのです….！」

梨花「ごめんなさい…」

沙都子「あれは何年前？何百年前？もう思い出せませんわ」

沙都子「あっ…！」

沙都子「フフフ…」

沙都子「きゃっ！？」

沙都子「ひっ！？」

沙都子「こんな物騒なものは梨花から遠ざけないといけませんわね」

梨花「バカ羽入…ないじゃない…」

梨花「剣なんて…ないじゃない…！」

梨花「ろくでもない置き土産のくせにそれさえも残さないなんて…」

梨花「アハハハハハ！！」

梨花「アハハハハハ！！」

梨花「え…？」

圭一「魅音！心当たりの場所って神社のことなのか？」

レナ「梨花ちゃんにとっておうちだから隠れ場所はいっぱいあると思うけど…」

沙都子「私もそうですわよ、もう何度も探しましたわ」

魅音「梨花ちゃんが本気で隠れるならやっぱりここだと思う」

圭一「梨花ちゃーん！！」

沙都子「梨花、いるなら出てきてくださいまし」

レナ「梨花ちゃん！お願いだから出てきて！」

魅音「今日の勝負は負けたけど明日はそうはいかないからね！」

梨花「これでいつでも死ねるわけね」

沙都子「梨花ー！どこへ逃げても必ず見つけ出しますわよー！」

梨花「あと5回…5回だけ頑張ってそれでダメなら」

梨花「もう…諦めよう」

沙都子「私が逃がすわけありませんものね…」

沙都子「赤坂さんといいましたっけ？」

赤坂「はい、赤坂衛と申します」

赤坂「確か興宮のおもちゃ屋で…」

沙都子「北条沙都子でございますわ！どういうご縁かは存じ上げませんが確か梨花の味方なのでしょう？」

赤坂「ええ…彼女は恩人です」

赤坂「だから…」

赤坂「私は無条件で」

赤坂「梨花ちゃんの味方です」

沙都子「でしたら聞いてほしいのですわ」

沙都子「梨花を苦しめてるその正体について」

赤坂「正体…？」

沙都子「普通の人には中々信じてもらえないことですの…それは…」

沙都子「蛆虫」

沙都子「人を操る寄生虫ですわ」

赤坂「きっと君の力になれる」

赤坂「ふははははは！！」

赤坂「ははははは！！」

赤坂「梨花ちゃん…もう安心だよ！」

赤坂「これで梨花ちゃんの中から寄生虫がいなくなった！梨花ちゃんを助けることができた！」

赤坂「アハハハハ….！！」

赤坂「かゆいかゆいかゆい！」

赤坂「お前ら虫の弱点はわかってるんだ」

赤坂「あああああ！！！」

赤坂「かゆいかゆいかゆい！！！」

赤坂「畜生め！一匹残らず燃やし尽くしてやる！」

赤坂「ふぁああああ！あああ！」

赤坂「アハハハハ….！！！」

沙都子「梨花！梨花！無事なら返事をしてくださいませ！」

バァァァン！！（爆発音）

圭一「梨花ちゃん！！」

レナ「そんな….！」

魅音「消防車を呼んで！早く！」

沙都子「梨花…早く気づきなさいませ」

沙都子「これは祟りですのよ…？」

沙都子「オヤシロ様の…」

沙都子「祟り….」

茜「ああ、もう嫌だ…本当に首が痒いね…」

茜「かゆいかゆいかゆい…！」

茜「あんたも痒くて痒くてたまらないんじゃない？」

梨花「そうね…あんたのせいで腕も動かないからかくこともできないけど」

茜「古手家に生まれただけで本当にお気の毒だよ」

茜「おばさんだって雛見沢なんかに産まれたくなかったよ！」

梨花「同感よ…雛見沢に産まれた時点で私たちは呪いに取り込まれているのよ」

茜「痛いだろ？苦しいだろ？」

茜「おばさんが今楽にしてあげるからね！」

梨花「そうね…さっさと終わらせて」

茜「雛見沢の血を根絶やしにしたら」

茜「私もすぐに行くよ！」

茜「誰だい？」

茜「沙都子ちゃんかい？」

茜「おかしいね…？」

茜「私の目には沙都子ちゃんによく似た別の人間に見えるよ」

沙都子「梨花はちゃんと仕留めまして？」

茜「どうしてそんなことを聞くんだい」

沙都子「私には重要なことなんですの」

沙都子「あら」

沙都子「不要な心配でしたわね」

茜「ああ…ここに鬼がいたね…」

沙都子「鬼ではございませんわ」

村長「さあ、梨花ちゃま！古手家の女は皆オヤシロ様のお怒りがあるとき生贄にされるために育てられとるんね」

梨花「臭い…」

村長「うんうん、梨花ちゃんも先祖代々のお役目が果たせて本望だろうね」

梨花「臭いって言ってんの…」

村長「それなのにあいつらは何もわかってない！お魎さんもお魎さん、魅音ちゃんも魅音ちゃんだよ」

村長「何も理解しちゃいねえ！若造の分際で！」

梨花「公由…独り言は私を沼に放りこんでからにしてくれる？」

村長「おうおう、梨花ちゃまは御三家の役割をさすがわかっておる」

梨花「さっきからあんたの口が臭いのよ」

村長「なんちゅう口の聞き方だ！」

村長「このだらずが！！」

村長「オヤシロ様…オヤシロ様…」

村長「お怒りをお沈めください…どうか！」

沙都子「これだけの時間息を止めていたら世界スコアをダブル記録で更新ですわね」

圭一「あははははは！！」

圭一「楽しくなってきたなレナ！」

レナ「何言ってるの圭一くん！こんなの全然楽しくないよ！」

圭一「アハハハハ….！！俺は最初からずっと楽しいぜ？」

圭一「でもな！レナの頭をたたき割ったらもっと楽しいかもな！」

梨花「もう…私には….」

圭一「アハハハハ….！！こう熱くなると部活を思い出すな！」

レナ「でも….！」

レナ「こんな世界は誰も望んでいない！」

レナ「これは悪い夢なんだよ！」

レナ「目を覚まして圭一くん！！」

梨花「私には安息の時も場所も…」

梨花「どこにもないのね」

エウア「フフフフ….！」

エウア「やはり物語そなたらに記させる限る…実に満足であるぞ人の子よ」

エウア「そなたらの献上せし物語で我が退屈の病はしばし癒されるであろう」

エウア「フフフ….アハハハハ….！！」

エウア「おや….？」

エウア「我が出来損ないではないか」

羽入「ようやく見つけました….！」