「えぇ！？僕が金で買われた婚約者だって！？」

商家令嬢「そうです、金銭に苦労している貴方の実家が我が家からの支援を受けるために貴方は私と婚約したんです」

高位令息「…支援受けるためになんで婚約するんだ？」

商家令嬢「貴方が受け継ぐ爵位とか実家の事業とか我が家に取り込むことができればメリットとかありますから…」

令息「なるほど…つまり僕は…」

商家令嬢「えぇ、残念ながら私との婚約は貴方への愛を求めたものではなく──」

令息「僕は金を払うレベルで求められた男というわけか！！」

商家令嬢「え？」

令息「うおおおお！俺は高値で求められる男だ！！すごい！自己肯定感が上がっていく…！感じるか！？」

商家令嬢「わ、わかりませんけど…」

高位令息「自己肯定感が上がっていく！金を払いたいくらい僕を婿に欲しがる君の実家…！！なんてことだ！金持ちの家にそこまで欲しがられるなんて…！！」

商家令嬢「あの…えっと…」

令息「健康になってきたぁ！！！！！」

商家令嬢「この婚約にそんな効果ありませんが！？」

急に健康とか何言ってんだろう…
ギャグなんだろうけど

プラシーボ効果で健康になるのはまぁまぁあることだし

まぁ付加価値含めて評価されたわけだしな……

自分の婚約事情知らない令息ってのもピエ○だな
いつ当代や後継者がくたばって代替わりするかわからんのだからそこらへんはちゃんと共有しとけよ…
金に困る一族らしいというか落ちるべくして落ちぶれてるというか

コントロールはしやすそう
離れたところで暴走もしやすそう
きっとカモにもされやすそう

これくらいの方がうまくいくｗ

嫁さんが上手いこと手綱握ってる限りは安泰やろうな
嫁さんが暴走したらアレだが

>>8
ダブルで暴走するんやメイケイエールでシュトラウスや

王太子「君は王妃の立場の為に婚約者になっただけだって…？」

公爵令嬢「ええ、私は政治に関心がありまして…私の能力に見合った手っ取り早い方法が殿下との婚約でしたのよ」

王太子「僕と毎日欠かさず交流していたのも…王妃教育を頑張って母上に認められたのも宰相や大臣たちと僕以上に仲良くなっていたのもすべて…」

公爵令嬢「ええ、次期王妃となり国政に関わりたいが一心です…ですから私と甘い恋をしたいだなんて浮ついた期待されても…」

王太子「そんな優秀な君の夫に選ばれたなんてすごく嬉しい！！」

公爵令嬢「はい？」

王太子「自分の伴侶がそこまで有能なバリキャリとかめっちゃ興奮する！！！わかるかい！？僕のこの胸の高鳴りが！！！」

公爵令嬢「わ、わかりません…」

王太子「有能レディの夫という立場から来る高揚感が僕の心を満たして溢れていく！！！！君と結婚する為ならばと生きる活力が止まらないぞ！！！」

公爵令嬢「で、殿下？」

王太子「気のせいか身体も健康になっていくぞ！！！」

公爵令嬢「それは本当に気のせいですわ！？気をしっかり持ちなさい！！」


王妃「やっぱりあの人の息子なのね……」

>>10
この流れだと１の令息がそのまま王に登りつめたのか？

>>11
すごく金銭に苦労してただけで隠れ名家だったんかな？
親は置いといて息子世代のパターンは無害な夫殺しそうな王妃には見えないし
誰が見ても良物件だろ
王子も拗らせずに美徳と捉えられるのも良い
朝ドラのあさがきたの普段は妻の方に任せるボンボンだけど人の良さと教養で役に立つ夫とかになりそうな陽気さ

この王国の男性がどいつもこいつもこんなのしかいない可能性

相手のニーズにはバッチリ応えてるだろこれ

>>13
皇太后は政治能力で入って皇太子はこの反応を繰り返してきたら強くねこの国

辺境伯「なんだって…実家から逃れたくてうちに嫁いで来ただけだと？」

ドアマット令嬢「はい…私は実家で養父達に酷い目に遭わされ何とか逃れる方法はないかと藁にも縋る思いでこちらへ……ですから私のことは気にせずに、この領地に住まわせてもらえるのでしたら妻でなくとも…」

辺境伯「君はそれでもいいのか？確かに私は結婚に興味なかったしそもそも私自身なぜか周りに怖がられて結婚したいという人があんまり居ない中で評判の良くない君の実家から売り込まれ『まぁええやろ』と引き取ったが……」

ドアマット令嬢「はい…引き取ってくださり感謝しております、ですので閣下の邪魔にならないように……」

辺境伯「そんな事情があるとは知らず…」

ドアマット令嬢「気になさらないでください、私は──」

辺境伯「知らず知らず私は君のような娘にとって逃げ場として頼られるような男だったのか！！」

ドアマット令嬢「領民として…はい？なんて？」

辺境伯「私は女から怖がられるだけでなくアテにされるような良い男だったとは知らなかった！！！すごく嬉しい！！しかも結婚相手でも構わないってぐらい頼られてるんだよな！？」

ドアマット令嬢「え？あ？まぁ…そうかもしれません…」

辺境伯「うおおおお！！！なにか…熱い何かを感じるなぁ！！そうだろう！？」

ドアマット令嬢「わ、わかりません…！？」

辺境伯「たまらない！！この高揚感！！このまま結婚式をすれば私の身体は健康になること間違いない！！！」

ドアマット令嬢「間違いないのですか！？」

>>16
庇護者が健康体で自分を大事にしてくれるとか良いこと尽くめじゃん…

>>16
ラブロマンスとしてはこれが一番甘い

そんなストレッチパワーみたいな……

結婚が健康に良いのはまぁまぁ事実らしいなら

思い込みでコレとかやべーな
健康食品なんか食った日には空でも飛ぶんじゃないか

後のレッドブルである

婚約者のいいところを前向きに評価して、その上でそんな彼女に望まれる男であろうとするし
しかも勝手に精神的にも肉体的にもめっちゃ健康に過ごしてくれる
こいつらむちゃくちゃいい男だろ

>>22
ツッコミどころはあるけど基本的に性格良くて一緒にいると楽しそう
恋愛的にドキドキはしないけど心が穏やかになるタイプの

建国した王からしてこんなんかもしれない、いや伝わる神話の創造神からしてこうかも

いずれガンに効くようにもなる

魔王「つまりキミは……復讐のために私と契りを結んだ、と？」

悪役令嬢「ええ……あの愚か者たちに貶められ、追放された時に誓ったのですわ。必ずや、わたくしの手で1人残らず地獄へ落とすと」

魔王「そうして我が国へ流れ着いた復讐姫は魔王の妻となり、こうして見事、野望を果たしたというわけか。なるほど、つまり私は──｣

悪役令嬢「ええ、貴方は──」

魔王「キミのような強く高潔な女性が、計画の切り札とするほどに頼りになる男であったと言う訳か」

悪役令嬢「わたくしに利用され──はい？」

魔王「信じていた者たちに裏切られ、全てを失い、それでもなお自らの足で立ち上がらんとする女性に選ばれるような男なのだ！私は！！これがどれほど良い気分かわかるか！？」

悪役令嬢「わ、わかりかねますわ……」

魔王「フハハハ！これほどの高揚感は久々だ！！まるで王座を手に入れた時のよう……いや、それ以上だ！見ろ！角まで伸びてきた！！」

悪役令嬢「まさかそのような……ヒィッ！本当に伸びてる！！皮膚がメリメリいってる！！！」

魔王「さぁ征こう我が妻よ！帝国など序章に過ぎん！！世界の半分をお前にやろう！！！」

悪役令嬢「ちょっ、止まっ……誰か！誰かー！！」

>>26
この悪役令嬢は覚悟が足りていない

健康になってないから魔王様はもう一度段階あるな

聖女「え？私が聖女だとおもったから拾ってくださった…？」

隣国王子「そうだ…僕の目は魂を色で判断することができる…我が国に流れ着いた君の魂の色は小さい頃に見た聖女様のそれだった」

聖女「そうでしたのね…殿下が私に色々と良くしてくださったのは聖女だったから…」

隣国王子「あぁ、我が国を救ってもらいたかった…そういう打算目的だったことは否定できない…」

聖女「殿下…しかし、右も左も分からず行き場の無い私を救ってくださったのは間違いなく殿下です」

隣国王子「ありがとう…その言葉だけでも救われるよ……だが、僕は君のことを愛してしまった…本当は事が済んだら君を母国へ返したかった…だが…君のことが…！」

聖女「最初は利用してやるつもりだったけど今では捕まえておきたいほど私が好きということですか！？」

隣国王子「え？あ…うん…そうだけど…」

聖女「なんてこと！？私の魅力は殿下の打算的な心を変えてしまうほどってことなのね！！！」

隣国王子「あーー……まぁ…そうなるね…」

聖女「すごいわ！！それって私自身に自分の血筋のアドバンテージを跳ね除ける人の心を変えるほどの魅力があるってことじゃないですか！！興奮してきました！！ほら！！わかるでしょう！？こんなにも！！高揚感と幸福感が止まらない！！！」

隣国王子「興奮してるのはわかるが度合いはわからないよ！？でも好意的に見てくれたのなら良かった…？」

聖女「美容に効いてきたぁあ！！！」

隣国王子「気の持ちようってそんな効果あるの！？」

>>30
まあ精神状態が悪いよりは精神状態が良い方がお肌にもよろしいよね

実際に恋してたり萌えでたぎってるときはいろいろ分泌されてお肌がツヤツヤテカテカするという研究結果があったはず

>>31
昔から言われていた若さの秘訣は夫婦円満がガチだとはな…

即効性がありすぎるだろ恋心

さり気なく女までこんなのばかりだと判明した王国の明日は何処

>>35
「王国の」と所有格がつくならもれなく健康になるので王国の明日もきっと健康だ

幼馴染令息「え！？俺と婚約してくれたのは親同士が仲良かったから…それだけ？」

幼馴染令嬢「そうよ？私自信は別に結婚とか興味ないけど…まぁ一応は当主が決めたことだし、結婚相手を探すのも面倒だし」

幼馴染令息「本当にそれでいいのかよ…別に俺を愛してるわけじゃないんだろ？」

幼馴染令嬢「別にいいわよ、変に良い家に嫁いでしきたりだなんだするよりも私の実家と似たりよったりな貴方の家の方が気楽にやれそうだし」

幼馴染令息「一応俺達も貴族なんだし…！お…俺と…こ、子供作んなきゃいけないんだぞ…！？」

幼馴染令嬢「あー…まぁそこも別に…子供は好きだし自分の子供を育てたいって気持ちはあるわよ？夫になる相手が気難しい相手じゃなきゃ何でもいいだけで」

幼馴染令息「そ、そんなの…」

幼馴染令嬢「まぁそっちが嫌って話通すならそれはそれで──」

幼馴染令息「結婚をどうでもいいと思ってるのに俺を選んでくれたってことだよな！？」

幼馴染令嬢「え？あ、まぁ確かにそうとも言えるの…かな…？」

幼馴染令息「うおおお！！！何でもいいと思ってる女の子の最初の一人目になれるなんて俺はラッキーボーイなんだ！！俺でもいいって…逆に言えば問題ないなら俺と結婚したいってことじゃんか！！！どうすんだよこれ！？」

幼馴染令嬢「え？いやどうもしないというか…こ、このまま…結婚する…？な、なにがそこまで貴方を燃え上がらせるの！？私かなり冷めてたよね！？」

幼馴染令息「おっしゃぁあ！！！結婚確定ぇえ！！早く結婚したくて健康になってきやがるぜ！？どういうことだ！？」

幼馴染令嬢「それは本当にわかんないわよ！？」

サンドウィッチマン伊達くらい興奮するなこいつら

こういう男とこういう女の組み合わせだと逆にうまくいかなくなったりするみたいな？

>>41
こういう男女と、別の男女の婚約者同士がいて相性悪くてあんまりうまくいって無かったところに婚約破棄してお相手取り替えることに〜から始まってみんなハッピーエンド！とか

こうしてみるとなろうランキングのテンプレート夫婦って種類少ないな

老衰以外なら死にそうになってても健康にィ！で復活しそう

バッドエンドフラグクラッシャー最高だ

なろうの婚約と結婚者はわりと大体こんななのでは？

いやこのまんまのはないとおもうけど

平民娘「えぇ！？私を愛してるのは運命のツガイだから…？」

獣人令息「そうだ…君は間違いなく僕の運命の番…」

平民娘「待ってください、その前に運命の番ってなんですか？」

獣人令息「え？あぁ…『こいつにビビッときた！絶対に運命の相手やんけ！結婚したろ！！』って本能で感じる相手みたいな…」

平民娘「そうなんですね……でもそれって…」

獣人令息「あぁ…その通りだ…僕は君の事を何にも見ていなかった、ただ運命の番だと一目見て感じたから求愛した…それは君自身を全く見ていない行いだと…君と過ごして今さら気づいた……」

平民娘「運命レベルで私は愛されてるってことですか！？」

獣人令息「え？あぁそうだけど…でも運命の番ってだけで君と結婚しようだなんて…」

平民娘「私は一目見て結婚したいと思われる女なんですよね！？」
獣人令息「あ…はい、その通りです」

平民娘「なんということ…！結婚したい運命の人とまで思われるなんて…これはきっと神様が貴方と私がお似合いのカップルになれると信じて出会わせてくれたに違いないわ！！！愛なんて互いを想い合えば幾らでも積み上がります！！さぁ結婚しましょう！もしくは改めて結婚を視野に入れたお付き合いをもう一度！！」

獣人令息「え？いや…君が僕でいいと言ってくれるならこれ以上なく嬉しい…よ…？」

平民娘「突然に求愛されてどういう事が分からなかったけど理由がわかってそれが不純じゃないとわかると…見てください！！胸が高鳴ってます！！こんなにも！！」

獣人令息「いやそれ見てわかるものじゃなくない！？」

平民娘「胸が満たされる…！力が湧いてくる…！！うおおおおお！！！この力は一体…！？」

獣人令息「それもわかんないよ！？」

そのうちサイヤ人みたいになるんじゃねえかな

王妃様はまともな反応してるから異国の血筋なのかもしれない

とうとう健康から逸脱してパワーアップ始めやがったぞ

なんやこれ
健康オチとでも言えばいいのか…？