読書がマンネリ気味のボクに面白い本を教えて

最近読書がマンネリ化してきてて、新しい出会いが欲しい

紙媒体限定じゃないならネット小説漁ったらどうだ？
魔女狩り聖女は面白かったぞ

イッチの好みが分からん…印象に残ってる本を教えて

流石にジャンルとか方向性決めてくれんと延々とタイトル羅列するだけになっるぞ

読書がマンネリというぐらい読んでるなら
適当に挙げても「もう読んでる」になりそうだしな

読んでいいと思った本ならなんでもいい
俺自身は幻想的な文学が好きなんだけど、海外の作品はあまり読めてないからそれを教えてくれても嬉しい

テスカトリポカ
メキシコの麻薬カルテルが日本に流れてきて臓器売買する話
ソリッドな文体でスピード感がすごくて滅茶苦茶面白かった

ジャンルとか好きな作家とか追加情報ほしいわね

中学生の時に読んだ長野まゆみの『少年アリス』に脳を焼かれて、そこから稲垣足穂に行って…
今は高見順の『嫌な感じ』を青空文庫で読んでる。ほんとに嫌ーな感じなのでおすすめしとく

幻想だったらラテンアメリカ文学じゃね　詳しくないけど
日本だったら山尾悠子とか

山尾悠子大好き！
>>10

読んでたらごめんね
「たった一つの冴えたやり方」
ジェイムズ・ティプトリー・Jr.の短編SF小説

>>12
読んだこと無かったです
ありがとうございます

エッセイは読まないほうかな　三浦しをん先生はエッセイも面白いよ
「悶絶スパイラル」は腹抱えて笑った

>>14
三浦しをん先生のエッセイ面白いですよね
勢いがあって、呑み込まれそうになる

自分の好きな本でいい？

・秋川滝美「ひとり旅日和」シリーズ
極度の人見知りであるがゆえにパワハラ上司に目をつけられ毎日理不尽な叱責に遭う主人公・日和がある日、ひとり旅を勧められたのでひとり旅に出る…
→主人公が徐々に成長していきながら「ひとり旅」の魅力にハマっていくお話なんだけど、途中から恋にグルメにも目覚めていくし、とにかく主人公が健気で応援したくなる連作短編集だよ！

・シャーリイ・ジャクスン「ずっとお城で暮らしてる」
メリキャットは姉コンスタンス、体の不自由な伯父ジュリアン、愛猫ジョナスと一緒に「お城」のような屋敷で「月の上」にいるかのような、まるでおとぎ話のように暮らしていた
三人と一匹は村一番の名家だが村人には忌み嫌われていた
というのも6年前、三人を除いて一族が毒殺される事件が起きて、夕食を用意したコンスタンスが犯人扱いされたから……
→人間の闇と愚かさを凝縮した名作
おとぎ話のように美しくも病んだ箱庭が徐々に壊れていく恐怖、そして見え隠れする不協和音が不安感を煽るよ

>>15
「ずっとお城で暮らしてる」タイトルはよく聞きますが、読んだことなかった
そんなストーリーなんですね

泉鏡花文学賞受賞者洗っていったら好きな作家に当たりそうだけど
幻想文学全然詳しくない　長野さん好きなら皆川博子さんとかか

千早茜も幻想的な物語多いよ
鳥籠の小娘はおすすめ

幻想的な話だったらイスマイル・カダレの「夢宮殿」てのが面白かったよ
とある官僚機構に勤めることになった男のお話

初心にかえって昔読んでた児童小説読み直すと新しい発見があっていいぞ
個人的に斉藤洋のK町の奇妙な大人たちと遠く不思議な夏がオススメ

耽美で文章綺麗な人が好きなのかな　俺の手札がなさすぎる…
最近面白かったやつ　動かない巨大な竜の中に生きる人々の話

>>22
最近の読書傾向なので
割となんでも読みますよ
表紙が壮大でかっこいいです

新書も好きなので
ここで1が読んで面白かった新書①
『狐が選んだ入門書』
著者のことは詳しくないんだけれど「狐」という名義で本を執筆してたらしい
簡単に説明すれば、様々な分野の入門書を軽快な文章と共に紹介する本
人文学から理数学まで幅広い分野の入門書を紹介している
たたが「入門書」と侮るなかれ、初心者向けの本だからこそ対象が分かりやすく面白く紹介されているのだ

ジュラシックパーク

トンマーゾ・ランドルフィの月ノ石は？幻想文学だよ

果てしない物語みたいな？

これ面白かった

『くそじじいとくそばばあの日本史』
大塚ひかりさんの本は書店、図書館で見つけたら是非読んで見てほしい
日本の昔話にはおじいさん、おばあさんがつきものだけど、意地悪な相手側のおじいばあを除けば優しくて弱弱しい人物像を思い浮かべるだろう、そんなことは無い。昔の爺婆は強かである
本当にどの時代も老害、老いらくの恋等々あったんだな、と何だか親近感が湧く
著者は他にも、日本史のエ○、ブスなど学校の歴史の時間では絶対に習わないようなテーマを扱っている。本当に面白い

廃墟建築家が設計した葉巻形の巨大地下シェルターに世界の終末を逃れて避難した主人公。そこで彼が夢みるのは、カストラートの公爵の七人の姪が代わる代わる語る不思議な物語。幾重にも入り組んだ枠物語のなかで、主人公は夢と現実の境界を行き来し、時に見失う。

米原万里面白い　面白い小説を読みながらソ連の現代史も学べるし
表題にもなってる辛辣なおばばがすき　すごくかっこいいんだあ

まだ未成年でこの本が有名かどうかは分からないのですが、図書館で借りてとても衝撃を受けました。
凄く面白かったし、この本はネタバレ無しで読むべきだと思います。
気になる本を見つけられるといいですね。一緒に読書生活を楽しみましょう！

山田風太郎「人間臨終図鑑」

古今東西の著名人の最後の瞬間を享年別で紹介する
淡々と描かれる死の描写の連続それ自体が人の生と死への終わりなき問いかけとなって迫る

結構読んだことない本があって嬉しい
特に31さんの紹介してる本が気になる…

三浦しをんが好きなら武田百合子の富士日記気に入ると思う

武田百合子が富士で過ごした１３年間の日記
上中下と長編なんだけど武田百合子の独特の軽やかさを持つ文体ですいすい読めるよ

1のおすすめ
『蔭桔梗』 泡坂妻夫
著者の名前を聞くと、ミステリ本か？と思う人が多いと思うが、紋章上絵師という、家紋を描く職人の人情物である。文章も滑らかでするすると情景が心に入ってくる、情緒溢れる作品。家紋の奥深さを実感する。泡坂妻夫の家業は紋章上絵師らしく、家紋についての本も出版してたりする。読んだことは無いけれど。
同じ題材の『折鶴』も大好き。
実は着物好きなので、その面でも読んでて面白い本だった。

霊応ゲームとかどうだろう
英国パブリックスクールが舞台のミステリーというかサスペンス

読み始めた本
古本屋で購入した『みいら取り猟奇譚』

京都を舞台にした怪談風味の短編集
結構おバカなノリが多い同作者の作品中ではちょっと異色な、淡々とした文章で描写される不気味な出来事が得体の知れない怖さを醸し出す、けれどそれがクセになる
個人的に好きなのは最後の父親の遺産の話

ミステリー大丈夫なら連城三紀彦おすすめ　大好き！

現代短歌面白いよ
入門として「四百センチ毎秒の恋」おすすめ
昔バズった大学生が好きな女の子にその子を想って書いた短歌いっぱい渡したら全首に感想返ってきたやつを書籍化したやつ

浅田次郎（鉄道員の人）の短編集
全体的に鉄道員と同じ死人が一時的に蘇ってくるネタがやたら多いんだけどどれも面白い
一推しは沙高樓綺譚の「立花新兵衛只今罷越候」

定期
https://www.aozora.gr.jp/

>>45
青空文庫なら中谷宇一郎の「寺田寅彦の追想」をおすすめしたい
研究者としての寺田先生を堪能できる
シンプルな文体でとても読みやすい

最近久々にはやみねかおるの怪盗クイーンシリーズの直近の巻をパラパラしてみたらびっくりするほど2020年代の流行りを取り入れててノスタルジーに浸る間もなくフツーにワクワクしっぱなしで最後まで読み切ってしまった
昔読んでた児童文学作家の最新作はいいぞ　まあはやみねかおるは特殊例だとは思うが……

1の好きミステリ
『殺人よ、こんにちは』
「昨日、パパが死んだ」という衝撃的な見出しから始まる。そこからパパを殺した犯人探しが始まるのかと思いきや、ママが犯人であると主人公は確信し、物語は先に進む。
主人公である由紀子は初めて読んだ高校生の時は、大人びた冷静な子だと思っていた。改めて読み返すと大人びてシニカルな風でありながらも、何処か「子供」っぽさや少女の可愛らしさを感じる。
若い恋人とお楽しみのママや周りの大人を何処か冷めた目で見ていながらも、彼らを愛する気持ちはあるのだなということが伝わってくる。
友人とのいちゃいちゃ？シーンが実は結構好き
結末は想像付きやすいと思う。少女の軽快な文体でとても読みやすく楽しい。
ミステリ度はあまり高くなく、ミステリを読み慣れない人にもものすごくおすすめ
続編もあるよ

大人になってから読むと違う味わいが出る、といえばアシモフの「われはロボット」
あの「三原則」のロジカルな知的遊戯の側面は年食ってからこそわかる面白さ

>>48
分かる
貴方みたいな文学作品ではないんだけど
Kz事件ノートのアーヤちゃん、昔は男所帯のkzの花というか可愛らしいイメージで好きなキャラだったんだけど
成長して読み返すとなんか同性にとって嫌な女だなってなる。結構自我が強い。
今では小塚くん推しです

文学じゃなくて悪いが
中島義道　私の嫌いな10の人びと
小泉武夫　不味い！
は面白かったよ

星新一は短くて読みやすいから
オススメ

結構話題になってたからもう読んでるかもしれないけどまだだったら夕木春央の方舟
はいはいビターエンドビターエンドって舐め腐って読んでたらもろにパンチを喰らって心に傷を負ったので道ずれになってほしい
もう文庫落ちしてる

>>56
読めてなかったです
私的、心にパンチはこの小説

この人の紹介する小説、どれも面白そうですよ！
ジャンルも様々だし！

漫画本だけれど鳩山郁子『青い菊』
少年の顔の書き込みは少なくてシンプルなんだけど、妙に艶やかで耽美。ずっと線が通っている。漫画だとこの先生が描く少年が1番好き。
鳩山郁子先生には、長野まゆみ作品のコミカライズをして欲しい、というか私は鳩山先生しかいないと思う

漫画本、画集でも本ならなんでもOKなんで
そこら辺もおすすめお願いします

>>60
学術系の紹介しても良いの？

>>63
是非！
学術書は自分のやってる分野しか読まないので楽しみ

>>64
分かった　じゃあ面白かったやつをいくつか　
自分の興味は文系に偏ってるので数学とかの話は出せないけどよろしく

まず哲学系
・中村雄二郎「問題群」
著者が興味のある哲学の問題をいくつか取り出して語ってる本
語ってるトピックも多岐に渡ってプラトンからフッサール、サルトル辺りまで出てくるから面白い
結構古いので古本屋に行かないと無いけど、買う価値はあると思う

・マルクス・ガブリエル「なぜ世界は存在しないのか」
今をときめく哲学者の現在までの主著　発想がとても面白い
確かに面白いんだけど自分が学者じゃないのでこれくらいしか言えることが無い

次に歴史系　これはロシア系のを一冊おすすめするよ
・スラーヴァ・ゲローヴィチ「ニュースピークからサイバースピークへ」
「サイバネティクス」を巡るソヴィエトの言論空間を取り扱った本
大著だけあってこの概念の勃興から衰退までが丁寧に描き出されている
あと読むとソ連の言論空間に対するイメージが変わるよ

絶歌　

フィクションとは何か: ごっこ遊びと芸術
語用論の射程: 語から談話・テクストへ
能格性
圏論的量子力学入門

特に「語用論の射程」は読んだら叙述トリックを見る目が変わると思う

キノの旅ならⅩⅩⅡ巻が表紙も相まって好き

次に社会科学系
・ハルトムート・ローザ「加速する社会」
現代社会全体を取り扱おうという途方もない構想から生まれた大著
「時間」と「忙しさ」を中心に現代社会について考察が進められるよ
現代社会について考えたいなら読むべきだと結構自信を持って言える

・佐藤俊樹「社会学の新地平」
社会学の巨人マックス・ウェーバーとニクラス・ルーマンについてはっきりした理解を得られる本
「近代的な組織」、つまり私たちの属する組織についてかなりの見通しを得られる

・塩川伸明「民族とネイション」
ナショナリズムについて、ソ連地域の研究者が書いた本
アフリカを除いてアジアや東欧などの事例が取り上げられてる

以上、まとめたつもりなんだけど結構長くなっちゃった
でもとにかく今挙げた本は読んで損はしないと思う

完全なる布教なのですが、なつめさんちという夫婦でお絵描きしているYouTuberさんが出してる「online」という画集がとてもオススメです。
一冊で二人分の絵柄が見れるので一石二鳥です。

学術系でひとつ紹介

「水俣病の民衆史」岡本達明
当時の周辺地域や工場の背景が書かれてて教科書で数行で終わってた内容がガッツリ深掘りできて興味深い

世界の犬種大図鑑は430種の犬種について写真と1つ1つ丁寧な解説があっておすすめ
図鑑だとグレゴリウス山田さんの十三世紀のハローワークもゲームユニット風に当時の職業解説されてておすすめ
グレゴリウス山田さんの漫画本の三丁目雑兵物語、竜と勇者と配達人も緩い画風やノリの中に拘り感じられて良き

高橋克彦の総門谷　衝撃のラストを見逃すな

1のおすすめ
『一千一秒物語』
たくさんの短文が詰まった物語で、1話1話が集まってひとつのタイトルを構成している。
天体、煙草など無機質ながらも星が煌めくようなしゃらしゃらした美しさとテンポを持っている。
中でも「お月様」の描かれ方が面白い。「お月様」と言えば、幻想的で擬人化してもおっとりとした人物になりがちだが、「一千一秒物語」は違う。お月様は喧嘩っ早くて、おっちょこちょいで、何処か人間臭くて、お月様が私たちと同じ世界で生きて生活してる。
話単体では「黒猫のしっぽを切った話」「ある夜倉庫のかげで聞いた話」「星をひろった話」「黒猫を撃ち落とした話」が好き。

唐瓜直って作家おすすめ
書籍化してるのは「美しい果実」っていう1冊だけだけど、ネット上でもいくつかアップしてるので是非

怖い系でいいなら
残穢
黒い家
天使の囀り

あたりがおすすめ

長野まゆみなら
あめふらし

自分が好きなやつで良いなら、東川篤也先生の烏賊川市シリーズや小林泰三先生の作品が好き
小林泰山先生は特に玩具修理者が好き

18禁日記タイトルの割には18禁要素はあんまりないから
誰が読んでも面白いと思う
イッチの好みが分からないからなんとも言えないけど

恩田陸さんの「常野物語」
不思議な力を持った東北の一族の短編集
一族と言っても家的な要素はなくみんなバラバラに生きてる
1回読んだ本ってほとんど読み返さないけどこれはなんか定期的に読み返す

どっちも在庫ないかもしれないが
・ローワンと魔法の地図
→村で家畜育ててるローワンって冴えない少年が 村でトラブル起こった時に村の魔女みたいな長に指名されて複数人で魔の山に解決しに行く話

・俺は非情勤
→誤字ではなく「非情」勤　非常勤講師がクラスで起こるプチミステリーみたいなのを解決する短編集