【HELLSING】ペンウッド卿とかいう自称無能な臆病者

素晴らしい
やはり人間は素晴らしい

お飾り無能なことを理解しているからこそ、有能な仲間に逃げるように伝えて自身は無線で鼓舞に徹し、司令部を攻めてきた敵を巻き込んで自爆するというプラスになることしかしなかった有能ムーブする自称無能

なんであれ与えられた仕事をこなしてきたのならそれはきっと無能ではないよペンウッド卿

子どもの頃はペンウッド卿に事を何もできない無能なオッさんなんだろうけどめっちゃいい人だな位にしか思ってなかったが
社会にいざ出てみるとペンウッド卿滅茶苦茶立派で凄い人だと思い知った
やるべき事をやれる人間になるのは思ったよりずっとハードルが高い

足を引っ張っらないから評価点あげちゃう

「仕事」と書いて「つとめ」とルビるセンス
やはりヒラコーは素晴らしい

裏切らないだけ有能
ていうか吸血鬼化に釣られて英国を裏切った奴らがひどい
現代戦で飛行船の侵入を許すとか

OVAのあのエンディング何度も泣く

死後数十年後にインテグラBBAに過剰に持ち上げられてるのが好き
もう敬意半分嫌がらせ半分みたいな感じで

どんな時も裏切らず仲間のために出来る事を精一杯やった雑魚

イエスマンが突きつけた断固たるノー

ちゃんと漢の中の漢と言いなさい

彼は無能だ　だが彼は男の中の男だ
裏切るくらいなら　きっと彼は自殺してしまうよ

絶対敵わなくて無駄死にするの分かってて逃げない・退かない・屈しないって凄い精神力だよ
格好いいなあ

「彼は無能だ　だが彼は男の中の男だ」
この大賛辞よ
インテグラでさえ疑っていたのに、ペンウッド卿をただ一人、信じて「男の中の男」と見込んだアイランズ卿のかっこよさ

「バカだバカだと皆にバカにされていたが」「あそこまで大バカ者だとは」の「大バカ者」というセリフが、バカにしてるのではなく賛辞となるのがまた

部下が誰一人逃げないどころか最後の一人が「化け物になるのは御免です。お先に失礼します」で自分の頭ブチ抜けるくらいだったんだから密かなカリスマ度の高さよ

こんな人をちょっとでも裏切り者かもしれないと思った局長は一生英国無双の神話を語り継いでいくべき

間違ったことをしないで正しい仕事（つとめ）を、化け物の力も特別な才能も使わずに生まれ持った家柄と地位と人柄で完遂することしか出来ない無能

思えば先代ヘルシング卿のアーサーがインテグラに「困ったことがあったらペンウッドに頼め」と死ぬ前に言い含めてたくらいだから、若い頃からヒュー・アイランズ卿と並んで信頼されてたんだなあと。

この後の円卓会議のメンバーが静かにブチ切れてるシーンも大好き、今まで散々無能だとか臆病者だとか言ってたけど、この時は｢よくも俺たちの友達を｣なんだよな

世界一かっこいい無能

ペンウッド卿は無能は無能でも能無しではなく、無難に能うな人だからな

そもそも部下に慕われてる時点で無能とは…になるが

円卓の傑物ども(俺だけはペンウッドのことわかってる)

自分の能力を把握した上で自分を有能と断言できる人はいない
自分を無能と把握できていることこそが有能なんだ

英国無双本当にかっこいいよな

幼いインテグラに「ごめん」と謝れる良識ある良い大人

無能と言ってるが、周りが傑物過ぎてるだけで充分上澄みな無能

お前のような無能がいるか！

仕事出来なくてもいざという時にあんな選択取れる男ならそりゃ最期まで部下はついてくるわな

OVAは演出に力入れようとして滑っている感が
ペンウッドの所は吸血鬼が銃撃てる時間的余裕あるのに結末変わらんし、
ヤンの所はウォルターが何故か圧勝し、
ルークの所は階段見て苦笑するとか随分余裕あるなお前
等々

餞別として自分の愛銃を渡して別れを告げる時のインテグラ様がすっごく優しい顔してるんだよね…

そりゃおめーあのヘルシング卿が自分の死後、自分の愛娘に「頼るならペンウッドを頼め」って言い残すぐらいだぞ
漢の中の漢に決まってる

作者も公言してるけど、佐藤大輔の「地球連邦の興亡」の地球連邦軍のドゥパイユ大佐とその最後のセリフがモデルやで。
無能、怠惰、保身、官僚主義で主人公と衝突しまくる典型的無能上官キャラでありながら、市民を守って死ぬ男の中の男というキャラ。
「ルイ・エミール・ドゥパイユは無能かも知れない。だが絶対に臆病者ではない」
みたいな「典型的なおフランスな無能愛国突撃軍人」を、英国貴族に置き換えたんやで。

ペンウッド卿好きなら「地球連邦の興亡」も読んでみてね。
あと「私は戦争が大好きだ」の少佐のモデルも別作品におる。

最後の大隊と違って、こいつらは死にたくは無いんだよ。生き残れるなら生き残りたいんだよ。
でも責任感があったんだよ。
震える優しい上司を見捨てて逃げたくなかったんだよ。
本当に人間は素晴らしい

ガクガクブルブルしながら大量の爆弾を自分で発注して
部屋中に設置させて
スイッチを自分のデスクに持ってこさせたんだろうなあ

部下の方が知らなくて、いきなり届いた爆弾にびっくりしちゃうやつ
どもりながら趣旨を説明するとみんな本スレ22みたいな笑顔になって
あなたじゃ配線一ツできないでしょって手分けしてくれる

有能・無能ってのは相対評価であって信頼出来るか否かは絶対評価

永遠の命(吸血鬼にして貰う)の誘惑に耐えらえる味方はあの世界では本当に貴重よ

やっべ
ぺやったんか
ずっとベと勝手に思い込んでたわ

知識に誤認識が無いかと思って英国貴族制度をひさびさに調べてみたけど、やはり誤認識があったようだ。
ウィンストン・チャーチル（有名な英国首相）が「卿」ではなく、その父のランドルフ・チャーチルが「ランドルフ・チャーチル卿」なのは、彼がマールバラ公爵ジョン・スペンサー＝チャーチルの三男であり法的身分は「公爵公子」だから。
だから生まれつき卿（lord）の称号持ち。
ウィンストン・チャーチルの方は、「公爵公子の息子」なので、卿（lord）ではない。
まあ郷紳（ジェントリ）的な意味での広義の貴族階級ではあるけど（後に実力でガーター勲章士やメリット勲章も獲得して完全に貴族階級になるし）、やはり卿（lord）ではない。

んで、ペンウッド卿（Lord Penwood?）の話に戻るけど、英国貴族家当主で「卿プラス姓」で呼ばれるのは、男爵から侯爵までらしい。
面と向かっての呼び方だと、公爵に対してはLordでは貫目が足りないようで許されないようだ。
爵位持ち貴族に対してSirとか言うようなもんらしい。
公爵に対しては面と向かっての呼び方はDukeかYour Graceになるらしい。もはや継承が一般の爵位持ち貴族を超えて王族に近いレベル（王族に対してHighness、Majestyなど）
というわけで、↑の73でペンウッド卿公爵もありうると書いたけど撤回します。どうもペンウッド卿の爵位は男爵から侯爵までだわ。
勉強不足でした。
ヒラコーや佐藤大輔や悪役令嬢モノを愛読して英国貴族社会を学んできたつもりだったけど、やはりカズオ・イシグロあたりを読んで厳密な言葉遣いを再学習せねばならんようだ。