【感想】アニメ『錆喰いビスコ』3話 キノコの秘密が遂に明らかになり導入もここで終わって遂に旅立ちだ！ミロの名前の由来はやっぱりアレ

放送「キノコ警報が」

放送「発令されました」

放送「胞子を吸わないように」

放送「自己防衛してください」

嬢1「うーわ、デカ。なんだあれ」

嬢2「あんた見た事ある？あんなデカブツ」

嬢3「無い無い」

嬢2「はぁ…転職しようかな…」

マダム「ほらほらアンタ達中入って。胞子吸い込んだらどうするの？」

嬢達「は～～い」

採掘人「はぁはぁ、大変だ！」

採掘人「先生のパンダ医院がテロにやられた！」

マダム「なんだって！？」

マダム「それで猫柳先生は？無事なんだろうね？」

採掘人「いや、それはまだ…」

ウサギ面「あー居た居た！こんなとこで何やってんすか？」

チロル「いっ？アンタ達、し、しっかり探してんの？」

ウサギ面「ヤツは今正門で暴れてます」

チロル「あっそ。じゃあそっちは正門担当に任せて…」

ウサギ面「さぁ行きますよ」

チロル「え？や、あ…あたしは下町探せとしか…」

チロル「おわっ！ちょっ、んま！変なトコ触んな～！」

チロル「んぎゃっ！」

チロル「んぐっ」

チロル「ま、待って、ちょっと待ってってば！あたしは反対したんだよ！」

チロル「こんな優しそうな男の子が悪党なわけないですよーって。ね？そりゃあさ、あの知事が無理矢理…」

ビスコ「おい…お前ら一体何なんだ？自警はどうしてる？」

チロル「ね、ねぇ…こんないたいけな女の子、殺しちゃったら寝覚めが悪くないかなぁ…あ、あたし今日でこの仕事辞めるからさ。なんならこの仕事君に…」

チロル「にゃーーーー！！」

チロル「怖い…こいつ怖い…」

ミロ「ふぅ…」

ミロ「この人工血液なら適合するはず…」

ミロ「酷い錆だ。これじゃ怪我を治したとしても…」

ジャビ「持ってあと一月っていうところじゃろうのう」

ミロ「あ、え？もう気が付いたんですか？あっつ、輸血しているので動かないで」

ミロ「血液型が分からなかったんですけど、適合して良かった」

ジャビ「血液型？なんじゃいそれ…」

ジャビ「うっ、うぅ…」

ミロ「あっ、駄目ですってば」

ジャビ「お前さん、医者かい？ん？あのチンピラはどうした？」

ミロ「赤星さんなら陽動の為に外で暴れてくるって」

ジャビ「ひひっ、ほっほ。歳に似合わずなかなか良い腕しとるわい。あ、痛てて…流石にまだ動けんか…」

ミロ「あの…あなたは一体…赤星さんとはどういう？」

ジャビ「儂はジャビ。ビスコの…」

ジャビ「そうじゃな。差し詰め始祖ってところよ」

パウー(人の弓か？これが)

ビスコ「なんだお前、強ぇな」

ビスコ「んな真似どこで覚えんだよ。忌浜じゃ花嫁修業に棍振らすのか？」

パウー「忌浜自警団長 猫柳パウー。投稿して沙汰を待て、キノコ守り。次は頭をかち割る」

ビスコ「そういう事は殴る前に言うんじゃねぇのか？投稿しても殺すって顔してるぜ」

ビスコ「俺に親でも殺されたかよ？」

パウー「警告したぞ！」

ビスコ(ひでぇ錆び方してやがる)

ビスコ(くたばりかけでこの動きか)

ビスコ「その錆び方で大したもんだと言ってやりてぇが、あんまり動くと周りが早いぜ？」

パウー「抜け抜けと…！」

パウー「そうやってこれまでの街も…」

パウー「錆まみれにしてきたか！」

ビスコ「あんなぁ、俺もいい加減いい飽きたが…」

ビスコ「キノコは錆を撒くんじゃねぇ！キノコってのは…」

ジャビ「錆を食って育つ、今んとこ唯一の錆の浄化手段じゃ」

ミロ「やっぱりそうなのか…」

ジャビ「そう意外でもねぇって顔だな。都市の人間とは言え流石は医者じゃのう」

ジャビ「いょっほっほ、うっふ！」

ミロ「無理しないで。常人なら死んでる傷です」

ミロ「錆び風によって沢山の生き物が死に絶えました」

ミロ「でも風に耐える為に生命も進化した」

ミロ「外の世界にはきっと錆に適合し」

ミロ「錆び風を力に変える生命が存在するはずだと思ったんです」

ジャビ「お前さんの推理は正しい」

ジャビ「そんでつまり、それが…」

ビスコ「キノコだ！」

パウー「世迷言を…！」

パウー「そんな荒唐無稽な話を誰が信じる？本当にその通りだと言うなら今すぐ日本中を錆び風から救ってみせろ」

ビスコ「テメェみてぇなのが居るからそれが出来ねぇってんだよ！」

ジャビ「誤解されやすいのが悩みの種よな。キノコ守りは錆の濃い所にキノコを生やすがすぐに浄化されるわけじゃぁねぇ」

ジャビ「そうすっと傍目にはキノコが生えてる所は錆が濃いって話になる」

ミロ「それでキノコ守りが錆をばら撒いてるって噂が立って皆が迫害を…？」

ジャビ「まぁ、仕方のねぇ事だ。キノコ守りは人付き合いができねぇ。それにキノコ守りだって心掛けの良い連中ばかりでもねぇからな」

ジャビ「中には外法の禁術を用いて金儲けを企むような輩もおるから…うっふ！」

ミロ「あっ、ごめんなさい、無理させて」

ジャビ「あんまりジジイに喋らせるなぃ」

自警団員「副長、正門付近で団長が赤星と交戦中です」

副長「よし、我々も行くぞ！」

ウサギ面「特務部隊は失敗したようです」

黒革「ふん…」

黒革「ま、自警の鉄棍女が殺してくれれば別にそれでも良いんだが」

パウー「べらべらと…」

パウー「悪党の話など、聞く耳持たん！」

ビスコ「ぅうう…！」

ビスコ「でやぁっ！」

パウー「でらぁあああ！」

ビスコ「がっ！」

チロル「アイツら化物ぉ～？」

ビスコ「錆の気が濃い所に通りすがりに生やしてやってるだけだ」

ビスコ「感謝されこそする。んな獲物でこうまで滅多打ちにされる謂れはねぇ！」

パウー「そんな御伽話を信じると思うのか？」

パウー「同志を手当たり次第キノコまみれにしてキノコ守り迫害の復讐をしてやろうというのが貴様の狙いであろうが」

ビスコ「違う」

ビスコ「俺は錆喰いを探してる」

ミロ「錆喰い…ですか？」

ジャビ「キノコ守りの間では英雄の死に際の祈りが生んだレイアクと伝えられてきた」

ビスコ「人だろうが機械だろうが、どんな深い錆も吸い尽くす、そういうキノコだ。そういう菌だそれで助けたいヤツが居てずっと旅してる」

ビスコ「棍を下ろして俺を通せ。忌浜に用も恨みもありゃしねぇ」

パウー「くだらん妄言で今更煙に巻かれると思うか？構えろ赤星！」

パウー「私の棍はその位置まで届くぞ！」

パウー(赤星のこの余裕は何だ？私の錆を見てとって動揺を誘っているのか？)

パウー(いや、キノコ守りが何を抜かそうと関係無い)

パウー(次の棍で私が勝つ)

ビスコ「でもまぁ、忌浜で収穫が無ぇわけじゃなかったぜ」

ビスコ「良い医者が居てなぁ。世話になった」

ビスコ「猫柳っつったか？よく似てるよ」

ビスコ「お前、ミロの知り合いか？」

パウー「ミロに…」

パウー「ミロに何かしたのか！貴様！ミロをどうした！？」

ビスコ「何かしたか…だと？」

太田「キノコ守りは死んだ土にもキノコ生やしちゃうって本当だったんですねぇ」

猪茂「バーロー。なに感心してやがる。キノコの胞子は錆の元って常識だろうが」

猪茂「あんなバカデカいキノコ放っといたらここら一帯すぐ錆まみれになっちまう」

ビスコ「おーい！髭豚ー！」

猪茂「あん？」

ビスコ「っひひ」

猪茂「来い！」

太田「？」

ビスコ「エリンギには週に一回カバの糞を巻いてやれ！砂だけじゃ育ちが悪ぃ！」

猪茂「き、キノコに糞尿を撒けだと？」

ビスコ「良いから聞け、豚野郎」

ビスコ「キノコは錆を食って育つんだ！」

ビスコ「人の親切を…！どいつもこいつも…！」

ビスコ「どうして聞きやがらねぇんだよぉ！」

猪茂「ツラ覚えたぞ赤星ぃ！」

猪茂「次はその舌…」

猪茂「引っこ抜いてやるからなぁ！」

ジャビ「コナキユウコクっちゅう化物の巣窟が秋田県にあってな、そこで大物狩りの最中に死んだキノコ守りを埋葬しようとしたら、そこに生えていたっちゅう…」

ミロ「コナキ…ユウコク…」

ジャビ「げほっげほ…眩暈がするわい…」

ミロ「ん？」

ジャビ「うっ…あ、ああ…！」

ミロ「ジャビさん？」

ミロ「ジャビさん！」

ビスコ「何かしたらどうなんだぁ？」

ビスコ「何したと思うんだ？」

ビスコ「俺がなんて呼ばれてるか知らねぇのかよ！」

パウー「はっ！」

パウー「鉄棍に…毒を！」

ビスコ「世間話に付き合ってなけりゃ…」

ビスコ「お前の勝ちだったなぁ」

パウー「赤星ぃいい！」

パウー「がはっ！」

パウー「か、はっ！」

ビスコ「卑怯な戦法だぜ。美人だから殴りにくかった」

パウー「う……！」

パウー「ミロ…」

パウー「ミロ…」

ジャビ「動くな…」

ジャビ「人質置いてモルトを上げろ」

ビスコ「あっ…！」

ジャビ「うっひょはは！病み上がりのジジイに容赦無いのう」

ビスコ「ジャビ！」

ミロ「はっはっはっはっ」

ビスコ「動けるのか？傷はどうした？」

ジャビ「んにゃあ、この通りよ。弾六発入っとったらしいぞい」

ビスコ「テメェ、クソジジイ！結局死に損なうなら最初から元気にしてやがれ！」

ジャビ「バカ言え。あんなん死ぬと思うわい。あのパンダ小僧の腕が無かったら…」

ジャビ「儂もここまでじゃったろうなぁ」

ビスコ「アイツが…」

ジャビ「でもさ、生きてる儂も儂で凄くなぁい？」

ビスコ「馬鹿野郎！あんな…」

ビスコ「遺言みてぇな事言うから…俺…」

ミロ「ジャビさん、医者の前で死んだふりってどういう神経してるんですか？」

ミロ「まだ動いちゃ駄目ですって。あ…」

ビスコ「ミロ、お前やってくれたのか？」

ミロ「あ、いえ…出来る事をしただけです。赤星さんのアンプルが効きました」

ビスコ「恩人に義理を返すのはキノコ守りの掟だ。俺に出来る事は何でも言え！」

ミロ「そんな…僕はただ…」

ミロ「あ、パウー！」

ビスコ「知り合いか？やっぱ」

ミロ「あ…姉です」

ビスコ「凄ぇ暴れっぷりだったから眠り毒をかましてやっけど、寝てるだけだ」

ミロ「眠り毒って…赤星さん勝ったの！？パウーに？」

ビスコ「コイツの錆にはまだキノコが効く。さっきジャビに打ったのを使え」

パウー「はぁ…はあ…」

パウー「はぁ…はあ…」

パウー「はぁ…はあ…」

ミロ「凄い…！」

ジャビ「ビスコ、ぼーっとしてられんぞい。自警のイグアナ騎兵がこっちまで迫っとる」

ジャビ「もう五分とかからんぞ。次囲まれたら流石に抜け切れん」

ビスコ「分ぁった。北門はすぐだ。行こう」

ジャビ「ん、儂が食い止めとく。言ってきんしゃい！」

ビスコ「おう…あ！」

ビスコ「なんだ食い止めるってのは。テメェが来なきゃ意味無ぇだろ！」

ジャビ「ちったぁ考えろい」

ジャビ「弾六発抜いたばかりの老いぼれがすぐ旅に出られるわけねぇだろ」

ビスコ「考えんのはテメェだジジイ。調剤はどうする？」

ビスコ「錆喰いを採ったってその場で調剤できるヤツが居ねぇと…」

ジャビ「……チラ」

ミロ「ん？」

ビスコ「あん？ボケたか、ジャビ」

ミロ「赤星さん、僕も連れて行ってください」

ビスコ「テメェ、ジジイから何か吹き込まれたな？」

ミロ「聞きました。錆喰いの事、お役に立てます」

ミロ「調剤も出来る。あなたの傷も治せます！」

ビスコ「馬鹿野郎！オメェみてぇなちっと目ぇ離したら死んでそうなヤツ、誰が連れてっかよ！」

ミロ「今何でもお願いを聞いてくれるって言ったばかりです」

ビスコ「俺はランプの精じゃねんだよ！」

ビスコ「オメェみてぇな都市育ちのガキが生きていけるほど壁の外は甘くねぇんだ」

ビスコ「そのヌルい腕の一本二本で済む話じゃねぇんだぞ」

ミロ「それがなんだ！」

ミロ「姉さんを…ただ一人の肉親を救えるかもしれないんだ」

ミロ「腕なんかくれてやる！」

ミロ「首が飛んだって構うもんか！」

ジャビ「ん？」

副長「2班、3班散開。北門へ回り込め」

ジャビ「ビスコ、自警じゃ。もう迷っとる暇はありゃせんぞ」

ビスコ「死にたくなきゃちゃんと言うこと聞け」

ビスコ「キノコ守りの旅の基本は相棒同士二人一組。片方が死んだらそのまま道連れだ」

ミロ「赤星さん…！」

ビスコ「それと…それだ！そのクソ面倒臭い敬語をやめろ。相棒は常に対等なんだ」

ミロ「あ…」

ビスコ「俺はビスコ、お前はミロ。分ぁったかよ！」

ミロ「分かりまし…」

ビスコ「……！」

ミロ「ぁ…分かったよ、ビスコ」

ジャビ「ぃよっほほほ！信託誕生っちゅうわけじゃなぁ」

自警団員「この辺りに逃げたのは確かだ！」

自警団員「徹底的に探せ！」

自警団員「居たぞ！」

自警団員「うわぁああ！」

ジャビ「おい、もう行け」

ジャビ「達者でな、ビスコ」

ビスコ「あっ…」

ビスコ「おいお前…姉貴はどうするんだ？このまま寝かしとくのか？」

ミロ「大丈夫。自警団のみんながしっかり保護してくれる」

ミロ「ポーチにもたくさんキノコアンプルを入れておいたから」

ミロ「あぅ…でも…」

ビスコ「今生の別れになっかもしんねぇんだ。時間は無ぇが顔くらいよく見とけ」

ミロ「何度も何度も僕の事を守ってくれた。僕の盾になってくれた」

ミロ「だから一度くらい…僕がパウーを守っても…」

ミロ「パウーの為に傷を受けても…」

ミロ「良いでしょ？」

ミロ「僕が必ず…必ず助けるから…」

ミロ「待ってて…パウー姉さん…」

ミロ「終わったよ、ビスコ。もう良いよ」

ビスコ「おっせぇんだ、このボケェエエエ！」

ビスコ「始まる前に終わる気か！」

ミロ「ぉおっ！」

ビスコ「走れ、ミロ」

ミロ「うん」

自警団員「ぁあ、居た！いや…」

自警団員「来るぞ！」

ビスコ「ちっ…」

ジャビ「ふん…」

ビスコ「ミロってのは…」

ビスコ「アレの事か？」

ミロ「うん。強い子のミロ。母さんが付けてくれたんだって」

ビスコ「悪ぃ名前じゃ…」

ビスコ「ねぇ！」

ミロ「ニッコウセンチョウグウって言うんだ」

ミロ「昔にね、もう錆びちゃった戦車とかを一斉廃棄する時に…」

ミロ「このお寺で弔って」

ミロ「祀ったんだって」

ミロ「だからほら、鳥居も」

ミロ「何かの主砲みたいな…」

ミロ「筒で出来てるでしょう？」

ビスコ「あの像はなんだ？屋根んとこの。猿が三匹並んでんぞ」

ミロ「見せざる聞かせざる言わせざるっていう神像なんだって。自警団の三原則だね」

ミロ「当時の栃木の軍規を像にしたんじゃないかって言われてる」

ビスコ「はーん、詳しいじゃねぇかよ」

ミロ「学校出てますから」

ビスコ「そうか…っ誰が偏差値ゼロだコラぁ！」

ミロ「凄い回復力…」

ミロ「アクタガワも普通のカニじゃないんだな」

ミロ「ん？」

ミロ「わぁぁあ…ぁああああ！」

ミロ「ニッコウセンチョウグウは…」

ミロ「生きている！？」