【感想】アニメ『錆喰いビスコ』2話 赤星ビスコとパウーが遂に衝突 次回どうなる！？

猪茂「おぉ、久々によぉ」

猪茂「無信人の俺も経が聞きたくなったな」

猪茂「読経乞われて断る坊主なんざ居ねぇよなぁ」

ビスコ「強い男の子に…」

ビスコ「なるように…」

猪茂「なんだってぇ？」

ビスコ「美味しくて強くなるビスコだ…！あったけぇ祈りが込もった強ぇ名前だ！」

ビスコ「テメェ如きに笑われる謂れは無ぇ！」

猪茂「テメェ坊主じゃねぇな！」

ビスコ「ビスコさんごめんなさいと言いやがれぇ！」

太田「ひ、人喰い…」

太田「人喰い赤星！」

ビスコ「誰が人喰いだぁ！」

太田「猪茂さん！」

太田「ぁあ！あれあれ！」

太田「こ…これ！」

太田「キ…キノ…キノコ！」

猪茂「馬鹿野郎、逃げろ太田！」

ビスコ「シメジなんざ調剤しても大した薬効は無ぇ」

ビスコ「食った方がマシだ」

ビスコ「ヒソミタケだ」

ビスコ「治癒力はこれが一番強ぇ」

ビスコ「調剤してくれ」

ミロ「駄目ですよ。無許可の調剤は…」

ミロ「犯罪で…」

ビスコ「今してたろ」

ミロ「あ……」

ビスコ「三人脅したら三人ここを推した。名医なんだろ？」

ビスコ「時間がねぇ。次つべこべ言ったら悪いけど殺すぞ」

ミロ「はっ！」

ミロ「サルモ腐食弾の匂い！」

ビスコ「あ？」

ミロ「エスカルゴに…」

ミロ「撃たれた！」

ミロ「駄目だ！直に包帯なんか巻いたら腐食が残って悪化する！」

ビスコ「んだと？」

ミロ「投薬だけで治そうなんて考えが甘過ぎます」

ビスコ「つべこべ言ったら殺すっつったよな！？」

ミロ「殺されるまで言います！」

ミロ「生半可な治療で治る傷じゃないんだ。僕に手術させてください！」

ミロ「そのままじゃそのお爺さんは死にます！」

ビスコ「あぁ、わーった…でも調剤が先だ」

ビスコ「何分かかる？」

ミロ「材料にもよります。少なくても20分は」

ビスコ「10分でやれんな？」

ビスコ「なんだあの被りもんは」

ビスコ「こいつら自警じゃねぇのか？」

パン！(銃声)

ウサギ面1「赤星…赤星ビスコ！」

ウサギ面1「キノコテロ全前科28犯を鑑み抵抗するなら殺せとの忌浜県知事様のお達しだ！」

ウサギ面1「蜂の巣になる前に投稿しろ！」

ビスコ「人質が居るのに考え無しで撃ってんじゃねぇよ！」

ビスコ「次撃ちやがったらこのパンダ先生の顔もぎ飛ばすぞ！」

ビスコ「ボケ共ぉ！」

ビスコ「迷い無しで撃ってきやがったぞ…」

ビスコ「ったく…人望の無ぇヤツだなぁ」

ミロ「そ…そんな…」

ビスコ「直踏み込んでくんなぁ。悪ぃけど病院吹っ飛ばすぞ」

ミロ「はい」

ミロ「え？今なんて！？」

ビスコ「ジジイ持ってて」

ビスコ「うし、行こう」

ミロ「あ！待って。車椅子があります。せめてこの人を」

ビスコ「駄目だ。もう咲いちまう」

ミロ「…咲く？」

ビスコ「ジャビ！失敗だ。壁沿いに逃げる。アクタガワを起こしてくれ！」

ジャビ「だぁから言ったんじゃい」

ジャビ「タンジンゾウの真似事するなら経の一つ二つ覚えんと！ワシゃ言えるよ。デモホンケンヤラホグヤクサイ～…」

ビスコ「関東ならテンカトウは顔パスだってテメェが言ったんだろ！」

ビスコ「！」

ビスコ「あんにゃろうカバを出してきやがった」

ビスコ「ジリ貧だ」

ビスコ「ジャビ、10秒くれ」

ビスコ「エリンギで跳ぶ」

ミロ「わぁあ～～！」

ミロ「わぁあ～～ぁあ！」

ミロ「あぁ…」

ミロ「あぁあああああ！」

ビスコ「んだよ、うっせぇなぁ！」

ミロ「病院ー！」

ビスコ「あぁ」

ミロ「僕の！」

ビスコ「だからそう言ったじゃねぇか」

ビスコ「悪かったけどしょうがねぇ。ああしなきゃお前だってくたばってた」

ビスコ「動くな」

ビスコ「すぐバレる。行くぞ」

副長「団長！」

副長「パウー団長」

パウー「状況は？」

副長「テロリスト赤星はカラクサ大通りに大量のキノコを咲かせた後」

副長「コツツボ商店街へ逃走。姿を消しました」

パウー「キノコの軌跡からして県庁が狙いか」

パウー「真っ先に本丸を狙う蛮族の考えそうな事だ」

副長「は、そう考えて既に二警三班から八班を県庁警備に向かわせました。如何に人喰い赤星と言えどイグアナ騎兵の精鋭集団にかかれば…」

自警団員「副長ー！」

副長「どうした？」

自警団員「パウー団長」

自警団員「県庁では既に知事の親衛隊が周囲を固めていて我々は必要無いと追い返されてしまいました」

副長「何っ！？」

自警団員「カラクサ大通りでも我々が駆けつけた時には既に知事の親衛隊が赤星と交戦中でした」

副長「また知事の独断か。我等自警を何だと思っているのだ」

パウー「黒革め…何を考えている…！」

ジャビ「とう！」

ジャビ「9…」

ジャビ「8…」

ジャビ「7…6…」

ジャビ「5…4…」

猪茂「はぁっ、はぁっ…！」

猪茂「追い詰めたぞ…！」

ジャビ「3…2…1…」

ビスコ「ジャビ」

猪茂「げぇ！」

猪茂「バケモンかあのガキ…！」

ビスコ「うぅるぁああっ！」

猪茂・太田「あ……」

チロル「えぇと…その…例の赤星なんですけど…」

チロル「あの…えへへ…し、仕留め損ねちゃいまして…」

黒革「見りゃあ分かるよ馬ぁ鹿。軍用機使って人の一人も殺れないのか？」

チロル「ぁあ！相棒のジジイは仕留めたはずです！」

チロル「直撃させた…げほっ、えほっ…」

チロル「問題はは赤星の方ですよ…あんなの無理。話が違うもん」

チロル「たかが弓相手って言ったって、エスカルゴのどてっ腹に穴空けてのける弓ですよ？あんなのもう弓って言わないでしょ」

チロル「雷とか稲妻って言うんじゃないですか？」

黒革「おい…本気で言ってるのか？赤星の矢はエスカルゴ空機を墜とす威力があるのか」

ウサギ面2「あの様子では県庁から西へ抜けるつもりです。追って仕留めます」

黒革「自警に先を越されると面倒だ。パウーにに捕まる前に殺せ」

黒革「…県庁へね……」

黒革「二対に分ける。県庁方面は七割。残りの三割には下町を探させる」

ウサギ面2「下町を…ですか？」

ウサギ面2「は、直ちに！」

チロル「あの～…保険金は出るんですよねぇ？私のエスカルゴ…あれ私物なんですけど…」

黒革「勿論だとも。香典に添えて出す」

チロル「お前はそのまま下町の方に回れ」

黒革「二十人ほど付ける」

チロル「えっ？へへぇっ！？あの赤星と生身で…」

黒革「給料は受け取ったんだろう？」

チロル「契約違反で絞首刑よりマシだと思うがな」

チロル(ゴロツキ知事め…)

黒革「人事も考えて人を雇えよ…ったく…」

ウサギ面2「自前のエスカルゴ空機を持っていると自分から売り込みをかけてきたらしく…」

黒革「やむを得ん。街の光にはああいう蛾みたいな輩が集まって来るものさ。例の薬は飲ませてあるんだろうな？」

ウサギ面2「はい、抜かりなく」

黒革「やってくれたよなぁ。明日からはSFフェスティバルと銘打って名作を連続上映する予定だったのに」

ウサギ面2「心中お察し致します」

黒革「馬鹿…お前如きが察せる程単純な神経はしていない」

ビスコ「けっ、馬鹿にしやがる」

ビスコ「邪魔な場所に栄えやがって」

ジャビ「おかえんしゃい」

ジャビ「どうじゃい？自警は表に出とったか？」

ビスコ「いや、普段通りだ。まだ手配書は回ってねぇらしい」

ジャビ「いっひひひ。昔から群馬と忌浜は仲が悪いからな。それこそ前の知事の頃はよぉ」

ビスコ「昔話はいいんだ。聞き飽きたぜ。それよりも薬の時間だ。服脱げよ」

ビスコ「おい！言ったら分かんだジジイ！飯の前に錆を見せろってんだ」

ジャビ「良いじゃねぇか味見くらい」

ジャビ「老い先短い師匠に冷たい弟子じゃのう」

ビスコ「あんまり時間がねぇ」

ビスコ「直に肺に届いちまう」

ジャビ「難しい顔しねぇでよ、食えやビスコ」

ジャビ「今日の汁は美味ぇ。テツネズミの脂がたっぷりだ」

ジャビ「食わねぇと肝心な時に弓が引けんぞい」

ビスコ「うはっ！苦ぇ…」

ビスコ「ちゃんと腸抜いたのか？」

ジャビ「よく噛むからいけねぇのよ。流し込めぐいっと」

ビスコ「歯抜けが言うな。噛めねぇだけのクセに」

ジャビ「うひょひょひょ」

ビスコ「ジャビ…」

ビスコ「もう普通のキノコが効かねぇ。すぐ錆喰いが要る」

ビスコ「少し旅のペースを上げる。忌浜を抜けちまえば後は関所も無ぇ。秋田まですぐだ」

ジャビ「ビスコ」

ビスコ「あ？」

ジャビ「お前には儂のやれる事は全部教えた。菌術、カニ乗り、弓術」

ジャビ「弓ならもうお前のが上手い」

ジャビ「薬の調剤だけはお前ひひひ、てんで駄目だったがよ。差っ引いても体も技もお前に並ぶキノコ守りは居ねぇ」

ジャビ「ただ儂ぁな、心残りがあるとすれば…」

ジャビ「ビスコ、儂が死んだらな…」

ビスコ「うるせぇ」

ジャビ「聞け、ビスコ」

ビスコ「うるせぇ！黙れ！」

ビスコ「そうならねぇように関所の十、二十ぶち破って旅してきたんだろうが！」

ビスコ「いつもいつも自分の命を人事みてぇに…！そんなに錆腐れてくたばりてぇのか！」

ジャビ「ふっひひひひ…道中毎回痛快じゃったのう。あの滋賀の比叡山の立ち回り覚えとるか？」

ジャビ「関所の前でロープウェーのロープ切ってよぉ、ターザンみてぇに…」

ビスコ「いい加減にしろぉ！修学旅行に来てんじゃねぇんだよ！」

ビスコ「老いぼれに足引っ張られてくたばんのは御免だ」

ビスコ「次くだらねぇ事ぬかしたら…ぶん殴るからな…」

ジャビ(優しい子を修羅にしちまった)

ジャビ(儂ぁ多分死ぬるよビスコ…乾いたままのお前を置いて)

ジャビ(その後どうか誰かが…お前を…)

ビスコ「飯食ったか？アクタガワ」

ビスコ「テメェは毎度つくづくノンストレスのマイペースで羨ましいよ」

ビスコ「俺もカニに生まれりゃ良かった」

ビスコ「いや、やっぱり上に乗られんのは御免だな」

ビスコ「ふひっ」

ビスコ「ん」

ビスコ「なんだ？」

チロル「な、なんだぁ？ミサイルが…」

ビスコ「くそっ、なんだコイツ…！」

ビスコ「的場製鉄の…カタツムリか！」

ビスコ「んなモンどうして？」

チロル「ならコイツで！」

ジャビ「ビスコ！」

ジャビ「アクタガワの下に隠れろぉー！」

ジャビ「エスカルゴ空機じゃ」

ジャビ「忌浜自警の色じゃねぇ」

ジャビ「何故儂らを？」

ジャビ「あんな重装甲に矢は通らん。忌浜まで抜けて街に逃げ込め！」

ビスコ「何の恨みがある？俺達に…」

ビスコ「どこまでも邪魔しやがって！」

ビスコ「！」

ジャビ「ビスコぉー！」

ジャビ「逃げい…ビスコ…っ…」

ビスコ「うわぁぁああああああ！」

ビスコ「ジャビ！」

ビスコ「お前ぇえええ！！」

チロル「ぇえっ！？」

ビスコ(すぐに忌浜で医者を探す！)

ビスコ(絶対に俺が助ける！死ぬな…ジャビ！)

ビスコ「どうだ？」

ミロ「六発…二度即死する威力です。普通なら…」

ミロ「どういう人なんだ…？この怪我で呼吸も脈も変わってないなんて」

ビスコ「助かるか？」

ミロ「このアンプル次第です」

ミロ「切開して弾と腐食を取り除きます。その後これを打ってこの人の体が持てば…」

ミロ「待って！何処へ行くんですか？」

ビスコ「此処にただ居るだけだとすぐ囲まれちまう。ちょっと行って連中を撹乱してくる。その間にジジイを…」

ミロ「駄目ですよ」

ビスコ「何しやがるテメェ」

ミロ「そんなひどい怪我で…自殺しに行くつもり？」

ミロ「処置します。そこに座って！」

ビスコ「俺はいいんだ、馬鹿」

ビスコ「ジジイを治せ…手ぇ離せ！」

ミロ「良くない！こんな血まみれの人、放っておけるわけないでしょ！」

ミロ「じゃあせめて、顔の怪我は縫います。さっきから血がずっと目に入ってる」

ミロ「それじゃ出て行っても、そのまま死んじゃいます」

ミロ「はい、おしまいです」

ミロ「あの…痛かった…ですか？」

ビスコ「いや…なるほど良い腕してるぜ」

ミロ「本当ですか？良かった」

ビスコ「じゃあ行ってくる。ジャビを頼む」

ミロ「あの…」

ビスコ「るっせぇな。まだなんかあんのか？」

ミロ「赤星さんも怪我をしたらすぐに戻ってきて。僕が必ず治しますから」

ビスコ「お前…名前は？」

ミロ「えっと…ミロ。猫柳ミロです」

ビスコ「ミロ…その…」

ビスコ「ぉ…ありがとな」

副長「団長ー！パウー団長ー！」

副長「県庁への足跡はブラフです！」

副長「赤星は今、正門付近で物凄い暴れ方をしています！」

パウー「どうした？何を見た？」

自警団員「おい、水を持ってきてやれ」

副長「赤星が相手取っているのはウサギ面、黒革知事の特務部隊と思われます」

副長「かなりの数で…ただそれも赤星一人に太刀打ちできないようで…」

パウー「ちっ、勝手な真似を」

副長「それと…パウー団長…気を静めて聞いてください…」

パウー「なんだ？」

副長「下町にひと際巨大なキノコが咲くのを見ました。あれは…パンダ医院です」

副長「団長の弟さんの…」

パウー「県庁の警備を解き、二・三・四班は正門へ。北門へは九班を回せ」

副長「お、お一人で先行なさるおつもりですか！？」

副長「相手は国家手配の大悪党ですぞ！」

パウー「だったら何だと言うのだ？」

ビスコ「粗方片付いたか」

ビスコ「しかし自警が出て来ねぇな…なんでだ？」

チロル「のふっ！」

チロル「んにーーっ！」

チロル「ま、待って、ちょっと待ってってば！あたしは反対したんだよ！」

チロル「こんな優しそうな男の子が悪党なわけないですよーって。ね？そりゃあさ、あの知事が無理矢理…」

ビスコ「お前ら一体何なんだ？自警はどうしてる？」

チロル「ぁ、ぁあー、あたし辞めるからこんな仕事。ね、ねぇ…こんないたいけな女の子、殺しちゃったら寝覚めが悪くないかなぁ」

チロル「と、取り引きしようよ」

ビスコ(バイク？)

ビスコ「怖ぇ乗り方しやがる」

ビスコ「免停だマヌケ！」

ビスコ「うぅぉおっ！」

パウー「人喰い赤星、この程度か」

ビスコ「きっ…」

パウー「ふっ…」