【感想】アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』5話 マスターの娘がちゃんと喋ってくれた！ヒナイチは可愛すぎるし変態シーンもあるしで面白い

パンパンパン！(拳銃)

警察官「うわぁあああああ！」

ヒナイチ「辻斬りナギリがこの街に出た。無差別傷害で全国手配」

ヒナイチ「危険度Aオーバーの吸血鬼だ」

ヒナイチ「我々はハンターギルドに応援を要請する。だが辻斬りは極めて危険な吸血鬼だ」

ヒナイチ「自身の血液から作った刃で相手を切り付け血を抜き取る。その能力もだが」

ヒナイチ「何より恐るべきは奴の不死性だ」

ヒナイチ「超自然的な方法で魂とでも言う物を肉体から分離させて隠している」

ヒナイチ「それを破壊しない限り辻斬りは杭を打とうが日にさらそうがビクともしない不死身の相手だ」

ヒナイチ「よって奴の捕縛と魂の捜索、破壊が目的となる」

ヒナイチ「共に辻斬りを退治し、この街を守ってほしい」

ドラルク「まったくロナルド君達は何をごちゃごちゃやっているのやら」

ジョン「ヌヌヌーヌヌー」

ドラルク「それにしても穴を掘る遊びが好きだねぇ、ジョンは」

ジョン「ヌ？」

ドラルク「ん？どうした？ジョン」

ジョン「ヌー？」

ドラルク「なんだこれは…」

ドラルク「小さい棺？中身は…」

ドラルク「人形か…」

ドラルク「なんだっけ…私こういうのどっかで見た気がするなぁ。」

ドラルク「確か触っちゃいけない系のあれだったと思うが…」

ドラルク「でもなんか面白そうだから持って帰ろう」

ドラルク「触っちゃいけないボタンとかどんどん押したいタイプだからねぇ、私は」

ジョン「ヌー…」

ナギリ(あれ…？)

ナギリ(な、無い！)

ナギリ(俺の分霊体が…この僅かな時間でアレを持ち去るとは探査能力を持ったハンターか…？)

新一「悪い吸血鬼はどこだー？」

新一「俺達が退治してやるぜ」

真「この辺暗くて不気味だよぅ…うわぁ！」

新一「お！おっさん何してんだ？」

新一「今吸血鬼警報出てるから危ないぜ？」

ナギリ「ガキ共…」

ナギリ「ぎゃぁあああああ！」

新一、浩、真「おっさーーーん！」

ドラルク「あ！」

ドラルク「いかん」

真「見てあの手。こいつがあのヤバい吸血鬼だよ」

新一「マジか！俺らでやっつけようぜ。なんか弱ってるし」

真「でも流石に危なくない？」

新一「じゃあ嫌がらせだけでもしておくか」

真「よぉし、でんぷんのりをかけてやろう！」

新一、浩、真「おりゃー」

ナギリ「うわぁ！やめろガキ共！」

ナギリ「おのれ…全員斬り刻んで…」

新一、浩、真「あはははははは！」

ナギリ「は…速い…」

ナギリ「お、俺の分霊体が傷付けられている…早く回収しなくては！」

ドラルク「ただいまぁ。おいロナルド君、変な物見付け…」

ドラルク「あれ居ない。仕事入った？」

ドラルク「しょうがない。待ってやるか」

ジョン「ヌー」

コユキ「何かお飲みになりますか？」

ドラルク「ホットミルク。ロナルド君のツケで」

ナギリ(よし、分霊体の気配は近い)

ナギリ(！)

ナギリ(吸血鬼対策課…チッ、邪魔だな)

ナギリ(かっ斬って突破するか…)

コユキ「あ…」

ナギリ「あちゃぁああああああ！！」

ヒナイチ「なんだ！？」

コユキ「火傷してませんか？ごめんなさい」

ドラルク「いやいやそんな」

ドラルク「お気になさらず。ふきふき」

ナギリ「！」

ナギリ「あが！いた！いぁああ！！」

ナギリ「あ、がが！めめめ目は」

ナギリ「やめろぉおお！」

ヒナイチ「ふぁあ！なんだこの酔っ払いはぁ！」

ナギリ「んぐ…誰が酔っ払いだと？」

ヒナイチ「！」

ドラルク「失礼、邪魔でしたなぁ」

ナギリ「よく聞け女、俺の名は…」

ナギリ「つじゃがぁあああああ！！」

ヒナイチ「うわぁあああ！」

ヒナイチ「ど、どどうした、つじゃぎゃぐぁあ！しっかりしろつじゃあぐぁあ！」

ナギリ「死、死ぬ…！今は話しかけるな…」

ヒナイチ「体調不良か？救急車が必要か？」

ナギリ「ぐっ…」

ナギリ「その…必要は…全然、何故ならお前は今…ここでぃっ…」

ヒナイチ「もうちょっと落ち着いてからで良いから」

ドラルク「弁償など、拾い物です」

コユキ「でも濡れてますし…」

ナギリ「お前は今ここで」

ナギリ「俺に！」

ドラルク「汚れた服は脱がすか」

ドラルク「あっ」

ナギリ「ん？」

ヒナイチ「うわぁあああ！へ、変態か！手の込んだ露出魔かぁ～！」

ナギリ「ち、違う！本当に違う！」

シーニャ「あ～ら、ドラちゃんそれなぁに？」

ドラルク「ぬわぁ～～～、いや、人形拾ったけれども服を汚してしまってですなぁ」

シーニャ「やだかわいそう…」

シーニャ「うふ」

ナギリ(おのれ…何故服が…これでは移動もままならん)

ナギリ(と、とにかく何か服、服を…)

ナギリ(服を…)

ナギリ「ん？」

ヒナイチ「変態だーーー！」

ドラルク「何これピッタリ。あはははは」

シーニャ「そうでしょ～？おほほ」

ヒナイチ「エキセントリック露出魔！公然わいせつ！署まで来い！」

ナギリ「いぃ、いやだぁああああ！」

ナギリ「せめて辻斬りとして捕まりたいぃ！」

シーニャ「結構可愛いじゃな～い」

ロナルド「どこ行ってたこのクソ吸血鬼がぁ！」

ドラルク「スナァ…」

ナギリ(…あそこだ。あそこに分霊体がある)

ナギリ(よくも俺を弄んだな！)

ロナルド「テメェ、何を遊んでいやがった！」

ドラルク「何も…」

ドラルク「あ」

ロナルド「あん？」

ナギリ「ぐぎぃいいいいいいい！！」

シーニャ「パトロールどうだったぁ～ん？」

ロナルド「いや…辻斬りが見付からなくて…」

シーニャ「アンタが無事で良かったわぁ～」

ロナルド「近い近い近い」

シーニャ「パトロールどうだったぁ～ん？」

ロナルド「いや…辻斬りが見付からなくて…」

シーニャ「アンタが無事で良かったわぁ～」

ロナルド「近い近い近い」

ロナルド「その辻斬りナギリって野郎が新横に現れてだなぁ」

ドラルク「え？嘘！そんなのこの辺に居たの？怖～い…スナァ…」

ヒナイチ「なんだったんだ、こいつは…」

ロナルド「ボサツ！出ておいでボサツー」

ドラルク「どうかね？ロナルド君」

ロナルド「駄目だ。配管の奥に入っちまってて」

ドラルク「うーん困ったなぁ」

ロナルド「フンとかされる前に…」

ロナルド「うおぉおおおお！」

ドラルク「スナァ！」

ヒナイチ「どうした？」

ヒナイチ「吸血鬼が出たか？」

ロナルド「な何してんだお前！」

ヒナイチ「ドラルクの視察に来たのだ」

ロナルド「なんで床から出てきたんだって意味だよ、アホ！」

ヒナイチ「前回は半田のバカが勝手に代理をしてしまったからな。改めて」

ロナルド「もしかして勝手に通路作った？なんなんだ、どいつもこいつも」

ヒナイチ「改めて私は」

ロナルド「つーか他の仕事は？暇なのお前！」

ヒナイチ「ん～～～～～！」

ロナルド「なんかすみません」

ドラルク「お久しぶりです。美しいお嬢さん」

ヒナイチ「黙れ。貴様には失望した」

ドラルク「スナァぁに？私何かした？」

ジョン「ヌーヌー」

ヒナイチ「それで？お前達は何をしていた？」

ロナルド「近所の野良猫がこのビルに迷い込んでよ」

ロナルド「笑ってるみたいな顔だからボサツっつーんだが」

ロナルド「名前を呼んでも出てこなくてなぁ」

ボサツ「むにゃぁ～」

ヒナイチ「お前が嫌いなんじゃないか？」

ロナルド「そんな事言わなくたって…」

ヒナイチ「よし、私も手伝うぞ！」

ドラルク「ありがとう。よっぽど暇なんだな」

ヒナイチ「暇って…」

ドラルク「ほら、二人とも遊んでないで早く」

ロナルド「どうすっか…水撒くわけにもいかねぇし」

ヒナイチ「棒でつつく？怖がらせたら逆効果か…」

ドラルク「ジョンに説得してもらうのは？」

ジョン「ヌー」

ロナルド「ジョン、猫に外に出る様に言ってきてくれ」

ジョン「ヌー」

ジョン「ヌッ！」

ジョン「ヌッ！ヌヌッ、ヌッ！」

ロナルド「ん？どうした？ジョン」

ドラルク「背中が引っ掛かってしまった様だな」

ジョン「ヌヌヌヌヌヌヌヌヌ！」

ドラルク「ジョーーーーーン！」

ロナルド「早く引っ張り抜けぇ！」

ロナルド「急にアルマジロが来たからボサツもビビったのかなぁ」

ヒナイチ「エサとかで誘き出した方が良いのでは？」

ドラルク「昨日焼いたクッキーの残りならあるが」

ジョン「ヌニャー」

ロナルド「ハムスターじゃねぇんだぞ」

ヒナイチ「！ 貴様、これは！ほれはふぁんとひう！」

ドラルク「お帰りなさい。ご飯できてますよ」

ヒナイチ「あぁ、貰おうか」

ヒナイチ「おのれ、また私をたぶらかす気か！」

ドラルク「いや猫のエサにする気でしたけど」

ロナルド「何かで脅かして追い出すのが早いだろうな」

ドラルク「大きな音を出すとかか？」

ロナルド「こうするのはどうかな？」

ドラルク「①がやりたいだけだろ君は！」

ドラルク「うぅわ！私の命が尊重されない！」

ロナルド「じゃヒナイチ、逃げたところを捕まえてくれ」

ヒナイチ「任されたぞ！」

ドラルク「や、やめろこの猫！スナァ！」

ボサツ「んにゃお…」

ドラルク「あっあっあっあ！痛い！スナ！狭い、スナァ！あ、あ！スナァ！」

ボサツ「がぶ」

ドラルク「あ、あぁ～～～！スナァ！」

ロナルド「無限に殺され続けてるな」

ヒナイチ「地獄か？」

ドラルク「違う、ロナルド君こいつは！」

ボサツ「にゃん」

ロナルド「お、出たぞヒナイチ」

ヒナイチ「よし、おいでボサツ」

ドラルク「離れろ！」

ドラルク「吸血鬼化してるぞ！」

ロナルド「何？ヒナイチ大丈夫か！」

ヒナイチ「…」

ヒナイチ「猫大好きぃ～」

ロナルド「どうしたぁ～！」

ボサツ「さぁ我がしもべよ、あの二人を捕らえなさい」

ヒナイチ「はい、ボサツ様」

ロナルド「操られてるぅ！」

ドラルク「あいつ、猫の分際で催眠術能力を持っている様だぞ」

ロナルド「マジかよ。テメェより優秀だな」

ドラルク「うるさい。早くあの猫をヒナイチ君から遠ざけるのだ」

ロナルド「悪いなボサツ」

ロナルド「大人しくしてくれ！」

ドラルク「ロナルドくぅ～～ん！」

ロナルド「ぐっ…く…」

ボサツ「無駄ですよ。観念して私のしもべになりなさい」

ロナルド「そんな事をしてどうするつもりだ？ボサツ！」

ボサツ「知れた事…」

ボサツ「私の催眠術で」

ボサツ「全人類を猫大好きにします」

ボサツ「猫缶を開ける為だけの存在に成り下がるのです」

ロナルド「うわぁ、思ったよりデカい野望抱いてたこの猫」

ボサツ「どうです？我が軍門に下るなら私のお尻をモフらせてあげますよ？」

ロナルド「や、やらんわ、んな事」

ドラルク「やりたそうだなぁロナルド君」

ヒナイチ「そうだぞ、ロナルド！お前も早く猫大好きになれ！」

ヒナイチ「そうすればアレだぞ？」

ヒナイチ「猫が…可愛くて…可愛くて…」

ロナルド「下手か！」

ヒナイチ「うるさい！」

ヒナイチ「力ずくでも」

ヒナイチ「猫大好きにしてやるー！」

ロナルド「しっかりしろよ吸血鬼対策課ぁ！」

ロナルド「くっそ…！」

ロナルド「こいつ…すげぇ力…」

ドラルク「おい大丈夫かロナルド君」

ジョン「ンヌーーー！」

ドラルク「ジョン！」

ロナルド「ぼふっ」

ジョン「ヌニャァアア…」

ロナルド「ジョ、ジョン…もしやお前あの時噛まれて…」

ロナルド「うわぁあああああ！！」

ドラルク「ロ、ロナルド君！」

ロナルド「うおぅ…猫大好きぃ…」

ドラルク「ロナルドくぅ～ん！」

ボサツ「残るはアナタ一人ですよ。貧弱な同胞よ」

ドラルク「何が同胞だ、猫如きが！」

ボサツ「癪ですがアナタには催眠術が効かない様ですので」

ボサツ「ひっ捕らえて猫砂として使う事にします」

ドラルク「ぁあ！嫌だぁ！」

ロナルド「待ってくれボサツ様。あいつ料理だけは上手いんだ」

ヒナイチ「クッキーも美味かった。猫砂にするのは惜しい」

ボサツ「分かりました」

ボサツ「では週3で我々のコックを、週4で猫砂を任せましょう」

ドラルク「トイレの作った飯食いたいか君ら」

ヒナイチ「御託は終わりだ。捕らえたぞドラルク」

ドラルク「ス、スナァ！」

ボサツ「たわい無い。やはり猫こそこの世の頂点…ん？」

ボサツ「電話？」

ドラルク「フハハハハハ！調子に乗ったな、猫め」

ドラルク「お前はもう終わりだ！」

ボサツ「何？」

ロナルド「何をしたドラ」

ロナルド「ぶぁあああ！！」

フクマ「急な御用とは何でしょう、ドラルクさん」

フクマ「ロナルドさん、こんなところで寝ては風邪を引きますよ」

フクマ「な、なんだこの男は…」

ドラルク「見たか、彼こそ我らがリーサルウェポン」

ドラルク「オータムの若き刺客」

ドラルク「その全身がバトルアックス」

ドラルク「さぁフクマさん」

ドラルク「その猫野郎を…」

フクマ「可愛い…」

ドラルク「ぇええええええ！！」

フクマ「私猫大好きなんです」

ドラルク「あぁ！今日が人類最後の日～！」

ボサツ「さぁあなたも私の人類支配の礎となりなさい」

ドラルク「やめろ！やめろぉ～！」

フクマ「そんな…」

ボサツ「ん？ん～～？」

フクマ「人類等と…」

フクマ「そんな物に尊い猫の心が砕かれるなど我慢なりません」

フクマ「あなたは私だけの物です」

フクマ「私があなたを完璧に幸福にして差し上げます。私達だけの楽園を築くのです」

フクマ「さぁ行きましょう」

フクマ「そこであなたは永久に尊い存在であるでしょう」

ボサツ「おわっ…ちょっ、ちょっと待った…！」

ヒナイチ「あれ？私は一体…」

ジョン「ヌ」

ドラルク「まったく…ハンターと吸対が揃ってあのザマとは情けないな」

ヒナイチ「面目ない…」

ドラルク「うるせぇ。テメェも何もしてなかっただろうが」

ドラルク「ふん」

フクマ「失礼します」

ロナルド「フク、フクマさん。どうも、先日はご迷惑を！」

フクマ「いえ、お気になさらず」

ドラルク「おや、そのケージは？」

フクマ「えぇ、ボサツ君です。ウチで飼う事になりまして。」

ドラルク「はぁ…大丈夫ですかなぁ。暴れたりとか」

フクマ「いえ、とても大人しくて良い子ですよ」

ドラルク「ん？…スナァ！」

フクマ「ボサツ君、お家は楽しいかな？」

ボサツ「はい楽しいです」

ボサツ「飼って頂けて幸せです」

ドラルク「ふん…アイテムもイベントもコンプしてしまったなぁ」

ジョン「ヌンヌー」

ドラルク「と言うか…」

ドラルク「ロナルド君遅いな。バミマに行くだけだって言ってたのに。チャンピオンの立ち読みでもしてるの」

半田「吸血鬼ドラルクー！」

ドラルク「スナァッ！」

ドラルク「は、半田君。また視察名目の家探しか？」

半田「馬鹿め、今日は非番だ」

ドラルク「非番ならどうして此処に？」

半田「知れた事…」

半田「まず前回俺と貴様は共同戦線を張った」

半田「そして貴様は吸血鬼」

半田「俺はダンピールだ」

半田「後は分かるな？」

ドラルク「い、いや全然分からん。ヒント頂戴、ヒント」

半田「ヒント1、遊びに来た」

ドラルク「よ、ようこそ」

ドラルク(変なのに懐かれたなぁ)

ジョン「ヌー」

ドラルク「ロナルド君はまだ帰ってこないのだよ」

半田「帰って来んで良い！オフを邪魔されたまるか！」

半田「ので、ヤツが寄り付かん様、このビルのあらゆる箇所にセロリトラップを仕掛けてきた」

ドラルク「ほんとだ！めっちゃ救助要請きてた」

ドラルク「お母さんの件があるとは言え君もよくそんな突っかかるねぇ」

半田「おか…母の件だけではないわぁ！」

半田「昔からヤツは俺の敵だ」

ドラルク「そういや高校の同級生なんだったなぁ」

ドラルク「面白いねぇ、昔話を聞かせてくれないか？」

半田「ふん、詮索好きの享楽主義者め」

半田「良いだろうヤツの愚かな過去を…」

ドラルク「おわぁ！会議で使うやつ出てきた怖い！」

半田「大馬鹿め！貴様が聞きたがったんだろうが。黙って配布資料確認してろ」

ドラルク「ねぇなんなのそれ、持ち歩いてるの？」

半田「聞きたくないのか？」

ドラルク「いやめっちゃ聞きたいぞ」

半田「それで良し！」

半田「では始めるぞ。上映中は静かにしろ」

ドラルク「うむ、マナーモードにしておこう！」

ジョン「ヌー」

半田「まず最初に」

ドラルク「何！？」

半田「掴みとしてロナルド醜態写真スライドショー」

ドラルク「飛ばしてくれ」

ドラルク「もっと君らの因縁の発端とか話してくれよ」

半田「ちっ、まぁ良い。聞かせてやろう」

半田「あれは入学初日」

ロナルド「半田ぁ、お前吸対志望なんだなぁ。俺もハンター目指してんだ。よろしくな」

半田「俺と張り合う気か、この身の程知らずが！吸血鬼の前にまず貴様からだ！」

半田「そして俺はヤツを倒すべき敵と認識した」

ドラルク「ロナルド君も酷い地雷に絡まれたもんだな」

半田「絡んだのではない。将来の商売敵は今潰すべきと考えたのだ」

ドラルク「君ほど友達いなさそうなタイプも珍しい」

半田「以来俺は打倒ロナルドを掲げ動き出した」

ドラルク「世界一根暗でアクティブな青春だな」

半田「俺達ダンピールは血液錠剤の服用で一時的に」

半田「身体能力をブーストできる」

半田「俺はこの能力を使ってロナルドの通学路に落とし穴を掘ったり」

ドラルク「悪用！」

半田「机文字でプロパガンダを書いたり」

半田「ロナルドが買う前に購買のパンを買い占めたりした」

ドラルク「それ能力関係なくない？」

ドラルク「誰が撮ってんだ、こういう写真」

半田「俺に付いて回る腰巾着の様な新聞部員がいてな」

ドラルク「記事で晒されてるー！」

ドラルク「君がロナルド君に迷惑をかけた録だな、これは」

半田「迷惑かけたとはなんだ、馬鹿め！」

半田「なら俺がヤツを救ってやった話をしてやる」

ドラルク「ほぉ～」

半田「あれ以来ヤツは俺に頭が上がらんのだ」

ジョン「ヌッ！ヌーー」

ドラルク「聞かせてくれ」

半田「ある日の夕暮れ時の事だ」

半田「ちゃっちゃと運ばんか、ロナルド！」

ロナルド「テメェが片付け引き受けたんだろ。なんで俺まで巻き込むんだよ、クソ！」

カメ谷「ロナルドこっち、目線ちょうだい」

ロナルド「手伝ってくれカメ谷…」

半田「後は貴様にやらせてやる」

ロナルド「馬鹿かよ。お前も最後までやれ」

カメ谷「うわ、最悪。シャベルが引っ掛かってる」

ロナルド「マジかよ」

半田「スクラムを組め！ドアをぶち破れ！」

ロナルド「無理だろ。鉄だぞ」

カメ谷「待ってりゃ見回りの先生が来るってぇ～」

半田「危機感が足らん！」

半田「よくそれでハンター志望などと抜かしたなロナルドぉ！」

ロナルド「今そんなん関係ねぇだろ。近ぇーよ！」

カメ谷「そうだよ。ここに吸血鬼が居るわけじゃな…」

カメ谷「え…？」

カメ谷「うわぁああああ！なんだこいつーー！」

ロナルド「吸血鬼だ。なんでこんな所に！」

カメ谷「うわぁああああ！」

ロナルド「カメ谷ぁあああああ！」

カメ谷「ぜ、全体が収まる様に撮ってくれ。フラッシュ設定はこのままで」

ロナルド「う、おぅおぅおぅカメ谷、お前絶対プロになれるぞ！」

ロナルド「離れろ、このヤロウ！大丈夫か？カメ谷」

カメ谷「だ…大丈夫…少し吸血されただけだ…」

カメ谷「ただちょっと服が溶けた…」

ロナルド「カメ谷ぁああああああ！」

カメ谷「お、ぉうっ…」

カメ谷「俺を撮っておいて…被害写真に使うから…」

ロナルド「もっと自分を大事にしろ カメ谷ぁあああああ！」

ロナルド「やべぇ、みんなハイレグにされちまう！」

半田「落ち着け大馬鹿！それでもハンター志望か！」

半田「泣き言言う前にヤツを倒すべきだろうが！」

ロナルド「で、でもどうする？蹴っても手応え無かったぜ」

半田「俺に策がある。10秒だ」

半田「ヤツを引き付けておけ！」

ロナルド「お、おう！」

ロナルド「くそっ、このやろっ！」

ロナルド「うわぁああああ！」

ロナルド「くそっ！離せこの野郎！」

半田「見たか馬鹿め。大抵の吸血鬼は熱に弱いのだ」

ロナルド「た…助かったぜ半田。欲を言えば…」

ロナルド「もうちょっと早くやってほしかったけれども」

体育教師「おい、誰か中に居るのか？」

体育教師「閉じ込められちゃったのかぁ？だぁああああああ！！」

ロナルド「違うんすよぉ！」

体育教師「え？何？」

ロナルド「ここで、吸血鬼が！」

体育教師「だぁああ！カメ谷も！？」

体育教師「何の儀式だ！」

半田「という事があったのだ」

ドラルク「ロナルド君が助かったかが微妙な線だな」

ドラルク「だがロナルド君はなんだかんだで恩義を感じていたのだろうねぇ」

半田「ふっ、当然だ」

ドラルク「しかし…何故下等吸血鬼がそんなところに居たのだろう」

半田「俺が持ち込んだからだ！」

ドラルク「犯人！」

半田「ロナルドだけ閉じ込める計画だったがしくじった…が、結果オーライ」

半田「何も知らずにハイレグで礼を言うヤツは傑作だった」

ロナルド「うらぁあああああ！」

半田「あぁっ…！あぁっ…！」

ロナルド「今回は弁償請求できっかな…」

ジョン「ヌーヌー」

ドラルク「ちょと難しいところだな」

ドラルク「相手は我が一族だ」

ロナルド「俺はハンターだぞ！」

ドラルク「一族最強の」

ドラルク「最も厄介な吸血鬼だ」