【感想】 アニメ『無職転生』16話 感動の再開が地獄　ずっっと見たかったシーンが見れて大満足

ギース「お！」

ギース「見えたぜ！あれがミリス新聖国首都ミリシオンだ！」

ギース「それじゃあ、俺はここらで失礼するぜ？」

ルーデウス「こんなところでか？一緒に街まで行けば…」

ギース「寂しがるなって先輩！また会えるって」

エリス「ギース！今度会った時は料理を教えなさいよ！」

ギース「しつけえな！なんでそんなに覚えたいんだよ？」

エリス「それは…」

ルーデウス（何だいエリス？何が言いたいんだいデュフフ…はっきり言ってごらんよグフフ…）

ギース「じゃあ旦那も達者でな！」

ルイジェルド「お前もな…あまり悪さはするなよ」

ギース「わかってるって」

ギース「あ、そうだ先輩！冒険者ギルドには忘れず顔出せよ？」

ルーデウス「あ？お、おう…」

ギース「じゃあな！」

ルーデウス「それでは」

ルーデウス「チームデッドエンドの作戦会議をはじめます」

ルーデウス「はい拍手～」

ルーデウス「さて、魔大陸に飛ばされてから1年半もかかってしまいましたがようやく…」

ルーデウス「ようやく人族の領地まできました…このままアスラまで一直線！」

ルーデウス「と言いたいところですが、とりあえず暫くはこの街で金を稼ぎたいと思います」

エリス「なんでよ！？」

ルーデウス「ミリスは仕事の依頼料も高いようです、ここで一気に稼いだ方が効率がいいでしょう」

ルーデウス「次にまた船に乗るときいくらかかるかわかりませんしね」

エリス「ええ…また船に乗らないといけないの？」

ルーデウス「それにいい作戦を思いついたのでスペルド族の名誉回復も並行して進めたいと思います」

ルーデウス「人助けをした後、ルイジェルドさんの正体ばらすのです！そしてこれをお守りだと言って渡します」

ルーデウス「これを持っていればあのスペルド族も態度が軟化！」

ルーデウス「数分後には百年台のソウルブラザーになれるでしょう！ってな感じです」

ルイジェルド「こんなものを作っていたのか」

ルーデウス「そうだ！明日は休みにしましょう！」

エリス「どうかしたの？」

ルーデウス「このルイジェルドさん人形を量産したいのとついでに手紙を書きたいと思いまして」

エリス「手紙？」

ルーデウス「はい、僕たちの無事を知らせる手紙です」

ルーデウス（慌ただしいことばかりで忘れていたがパウロ達も心配してるだろうし連絡した方がいいだろう）

ルーデウス（こんな状況だ…ダメとは言うまい…）

ルーデウス「2人はどうしますか？」

エリス「じゃあ私はゴブリン退治をしてくるわ！このあたりに出るって聞いたのよ！」

ルーデウス「ゴブリン退治…？」

ルイジェルド「ルーデウス、大丈夫だやらせてみろ」

ルーデウス「で、ですが…」

ルーデウス「そうですか…ルイジェルドさんが言うなら…」

エリス「ゴブリンくらい1人で大丈夫よ！」

ルーデウス（フラグにしか聞こえないんだよな…）

ルーデウス「まあ、そういうことなら明日は各々自由行動にしましょう」

エリス「わかったわ！」

ルーデウス（エリスの護衛は頼んだぞルイジェルド！）

ルーデウス（思えばパウロに手紙を書くなんて初めてだ…なんて書こうか？）

ルーデウス（スペルド族と仲間になったとか魔界大帝に魔眼を貰ったとか書いたところで信じてくれるかな）

冒険者「どけ！！」

ルーデウス「やだやだ…また人攫い…」

ルーデウス（この世界は本当に人攫いが多い、正直あんまり関わり合いになりたくないところだ）

ルーデウス（ついこの前、冤罪で監禁されたばかりだしな）

ルーデウス「やれやれ」

ルーデウス（デッドエンドの掟その１子供は見捨てるな）

ルーデウス（掟その２、子供は絶対に見捨てるなデッドエンドは正義の味方）

ルーデウス（そうやって少しずつスペルド族の汚名を晴らすんだ）

冒険者「誰にもつけられてないだろうな？」

冒険者「ああ」

冒険者「大丈夫か？」

冒険者「おい、団長を呼んできてくれ」

冒険者「わかった」

ルーデウス（他にも仲間がいたのか）

ルーデウス（さて、どうやってあの子を助けようか？）

ルーデウス（相手の強さがわからない以上、いきなり飛び出して戦闘は危険だな）

ルーデウス（しばらくここに身を潜めて待つか…頼むから暴力とかやめてくれよ？）

ルーデウス（しかし、ここは何だ？教会？）

ルーデウス（として機能してるようには見えないな）

ルーデウス（あー布だな…服にしては少々小さい…しかし触っていると不思議と安らかな気分になる）

ルーデウス（この感触…形…覚えがある！）

ルーデウス（そうそう、ここに2つ穴が開いていて…）

ルーデウス「ってパンツじゃねえか！！」

冒険者「ん！？誰だ？」

ルーデウス「しまった！」

冒険者「木箱の中か？出て来い！」

ルーデウス「こんなものを用意してるとは卑劣な…！」

冒険者「侵入者だ！応援を呼べ！」

ルーデウス「くぅ…しょうがねえ！」

ルーデウス「幼き者を守護者から引き離し己の醜い欲望の糧とする者よ！」

ルーデウス「その行いを恥と知れ！人はそれを…」

ルーデウス「誘拐と言う！！」

冒険者「舐めた格好しやがって…お前誰だ？」

ルーデウス「俺はデッドエンドのルイジェルドだ！！」

冒険者「何！？デッドエンドだ？」

ルーデウス（ごめんなさいルイジェルドさん！でもちゃんと子供は助けますから！）

冒険者「おい！ガキ！正義の味方ごっこならよそでやれよ！」

ルーデウス「大丈夫か少年！」

ルーデウス（あれ？この子どこかで…？）

冒険者「何があった！？」

冒険者「気を付けろ…ガキだが手慣れだぞ！」

冒険者「って、それは私の…！」

ルーデウス（ごめんルイジェルド…本当にごめん！）

ルーデウス「エヘヘ…すう…」

冒険者「女の敵め！！」

冒険者「うおおおおおお！！」

ルーデウス（くそ…目が離せないぜ！！）

ルーデウス（右に…左に…うわ違う！！）

冒険者「うおおおおおお！！」

ルーデウス（見えそう….！）

ルーデウス「はあ、危ない…」

冒険者「ゴキブリみたいに逃げて…変態め！！」

冒険者「団長はまだか….！」

パウロ「おう、待たせたな」

ルーデウス（なんだ？ただの酔っ払いじゃないか）

パウロ「てめえ…好き勝手やってくれやがって覚悟はできてんだろうな？」

ルーデウス（ん？この男も）

ルーデウス（どこかで見たことがあるような懐かしい感じがする）

パウロ「あいつみたいな動きしやがる…」

パウロ「うおおおおおお！！」

ルーデウス（犬かよこいつは！）

ルーデウス（こいつ…！）

ルーデウス（他のチンピラと格が違う！！）

ルーデウス（しまった…！）

パウロ「ルディ…！」

ルーデウス（俺をその名前で呼ぶ男は1人しかいない…そうそれは正真正銘）

ルーデウス（この世界での…俺の…）

ルーデウス「父さん….！」

パウロ「ルディ…」

ルーデウス「父様、お久しぶりです」

パウロ「ああ…まあなんだ…」

パウロ「ルディ…よく生きていてくれたな」

ルーデウス「え…ええ…」

ルーデウス「その…父様はどうしてここに？」

パウロ「どうしてって…！」

パウロ「伝言を見ただろ！？」

ルーデウス「伝言….ですか？」

ルーデウス（はて？なんの話だろうか？そんなものを見かけた記憶はないが）

パウロ「なあルディ…お前いままでどうしてきた？」

ルーデウス「どうと言われても大変でしたよ？」

ルーデウス（ロアでの災害に巻き込まれて1年半）

ルーデウス（話したいことは沢山あった）

ルーデウス（第一部、心の友ルイジェルドとの出会い）

ルーデウス（そしてリカリスの街での大騒動）

ルーデウス（第二部、配下のエリス、ルイジェルドと共に）

ルーデウス（大魔術師ルーデウスが世直ししながら魔大陸縦断の旅）

ルーデウス（第三部、卑劣な獣族の罠にかかり）

ルーデウス（囚われの身となって絶体絶命な俺）

ルーデウス（そんな感じの完全ノンフィクションな一大スペクタクルだ！）

ルーデウス（人並なことはボカしておこう）

ルーデウス（あいつはなんか胡散臭いしな）

ルーデウス（しかし、思い返せば中々楽しい旅だった）

ルーデウス「そしてウエンポートにたどり着いた僕らが目にしたのは…」

パウロ「もういい！」

パウロ「お前がこの1年ちょっとの間」

パウロ「遊び歩いてたってことはよくわかった」

ルーデウス「….僕も大変だったのですが」

パウロ「お前の口調から」

パウロ「大変さなんて微塵も感じられねえ」

ルーデウス「それはそういう風に話したからで…」

ルーデウス「確かにちょっと調子には乗っていたかもしれないですけど」

パウロ「どうしてお前は魔大陸で他に災害にあったやつらの情報を集めなかった？」

ルーデウス（どうしてと言われても…）

ルーデウス（答えようがない…理由があるとすればただ1つ）

ルーデウス「気が回りませんでした…その…余裕がなくて」

パウロ「見ず知らずの魔族を助ける余裕があっても他に転移された人を気に掛ける余裕はないってか？」

ルーデウス（優先順位を間違ったといえば確かにそうかもしれない）

ルーデウス（けどあの時は本当に気が回らなかったのだ…仕方ないだろ！）

パウロ「人も探さず手紙の1つもよこさず可愛いお嬢様と遠足気分で冒険者暮らし」

パウロ「しかも強力な護衛までついてるときた！ハッ！」

パウロ「それでなんだ！ミリシオンに来て最初にやったことが」

パウロ「パンツ被って正義の味方ごっこか？」

ルーデウス「僕だって右も左もわからない状況で！でもエリスだけは守らないとって思ってて」

ルーデウス「多少抜けてることがあったって悪くないでしょ」

パウロ「別に悪くないよ」

ルーデウス「じゃあなんで突っかかってくるんですか？」

パウロ「エリスってのはフィリップの娘だったか？」

ルーデウス「ああ、もちろんそうですよ」

パウロ「さぞ可愛いお嬢さんなんだろうな」

パウロ「手紙を出さなかったのは、手紙を出すとお嬢様の護衛が増えて」

パウロ「イチャイチャするのを邪魔されるとでも思ったか？」

ルーデウス「だから！それは気が回らなかったからって言ったじゃないですか！」

隊員「団長！！」

隊員「それくらいにしてあげたらどうです？」

隊員「まだ小さいんですから…」

パウロ「親子のことに口を挟むんじゃねえ」

隊員「ですが…」

ルーデウス「女のこと父様にとやかく言われたくないですよ」

パウロ「ああ？」

ルーデウス「その女の人は何なのですか？」

ルーデウス「近くにそんな綺麗な女の人がいるって母様やリーリャは知ってるんですか？」

パウロ「知らねえよ…」

パウロ「知ってるわけねえだろ…」

ルーデウス「じゃあ浮気し放題ってわけだ！ずいぶんとエ○い格好をさせちゃってまあ」

ルーデウス「これは新しい妹や弟が近い…」

パウロ「ふざけたこと言ってんじゃねえぞルディ！！」

パウロ「ここに来たってことは」

パウロ「ザントポートにも足を運んだんだろうが？」

ルーデウス「それがどうしたってんだよ！？」

パウロ「なら知ってるだろうが！！」

ルーデウス「知らねえって言ってるだろうが！」

パウロ「てめえ…！」

ルーデウス「俺だって！！」

ルーデウス「一生懸命…」

ルーデウス「やってきたんだ！」

ルーデウス「知らない場所に飛ばされて！誰も知ってる人がいなくて！」

ルーデウス「それでも！なんとか！」

ルーデウス「ここまで来たんだ！」

ルーデウス「なんで責められなきゃいけなんだ！」

パウロ「お前ならもっと上手くできただろうが」

ルーデウス「できねえよ！！」

ルーデウス（くっそ…なんだよその目は？）

ルーデウス（そんな顔するような奴じゃなかったはずだろ？）

ルーデウス（くそ…くそー！！）

ノルン「やめて！！」

ノルン「もうやめて…！」

ルーデウス「ノルン…覚えてるか？お兄ちゃん…」

ノルン「お父さんをいじめないで！」

ルーデウス「え？」

ルーデウス（いじめ？俺がいじめ？）

ルーデウス「なんだよ…それ…」

ルーデウス（もういい…）

ルーデウス（帰ろう…何も見なかった..俺は何もしなかった）

ルーデウス（宿に戻ってエリスとルイジェルドを待とう）

ルーデウス（そしてすぐに旅立とう…明日か..明後日か）

パウロ「転移したのはお前だけじゃねえ…」

パウロ「ブエナ村のやつも全員災害に巻き込まれてる」

ルーデウス「今なんつった？」

パウロ「ザントポートの冒険者ギルドにも伝言は残した」

パウロ「お前冒険者になったんだろ？なんで見てないんだよ」

パウロ「お前がのんきに旅してる間に何人も死んだんだぞ！」

ルーデウス（転移災害…どうして俺は思い至らなかったんだ？）

ルーデウス（俺はどうしてブエナ村が無事だって思ったんだ？）

ルーデウス（そうか皆行方不明…）

ルーデウス「ってことはシルフィも！？」

パウロ「お前…自分の母親より女の心配か！？」

ルーデウス「母様も見つかってないんですか？」

パウロ「ああ、全く見つからねえよリーリャもアイシャもな！」

パウロ「俺たちは」

パウロ「転移した奴らを探すために」

パウロ「こうやって捜索団を組織している」

ルーデウス「捜索団がなんで人攫いを？」

パウロ「奴隷になったやつもいるんだよ」

ルーデウス「奴隷？」

パウロ「突然転移してそこがどこだかわからない状態で騙されて…奴隷にされて…」

パウロ「そんなの何人もいたんだ！」

ルーデウス（そうだ…さっきのやつ…）

ルーデウス（昔シルフィをいじめてた…！）

パウロ「お前ならとっくに事情を察して動いてくれてるとおもったよ」

パウロ「それがのんきに冒険とはな…」

ルーデウス「よし、明日もう一度はなそう！何、前にもこういうことがあったじゃないか」

ルーデウス「だからパウロを落ち着かせて今後の計画を練るんだ！そうまずはパウロに会って…」

ルーデウス「パウロに…」

エリス「ただいまルーデウス！あのね聞いて！」

エリス「さっきゴブリンたちを倒して….？」

エリス「誰よ？誰にやられたの？」

ルーデウス「なんでもないよ」

エリス「そんなはずない！」

ルイジェルド「何かあったのか？」

ルーデウス「この街に父様がいました」

ルイジェルド「何か嫌なことでも言われたか？」

エリス「なんで！？久しぶりに会えたんでしょ！？」

エリス「ぶっ殺してやるわ！！」

エリス「離しなさいよ！！」

ルイジェルド「親子喧嘩に口を出すな」

エリス「あんなに頑張ってたルーデウスがこんなに弱ってるのよ！」

エリス「父親失格よ！！」

ルイジェルド「弱ってるならお前が慰めてやればいい」

エリス「大丈夫よ…」

エリス「私が…ついてるから」

エリス「ごめんなさいルーデウス…」

エリス「私あんまりこういうの得意じゃないから」

ルーデウス「いえ…」

ルーデウス「ありがとう…エリス…」