【感想】アニメ『SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)』1話 前期の86を彷彿とさせるような設定 どう転ぶのか分からないがこれからが楽しみだ

？「お母さん…お母さん！」

？「ここは危ない！こっちへ！」

？「きゃー！」

？「あなたは生きるのよ」

ナギ「幾多の厳しい訓練を乗り越え、この星を救う緋色の守護者」

ナギ「スカーレットガーディアンとなった若者が二人」

ナギ「その一人、ユイト・スメラギ上等兵」

ナギ「そして…」

ナギ「ナギ・カーマン上等兵」

ナギ「記念すべき門出を控えた注目の新人怪伐軍二名が今まさにその実力を…」

ユイト「ナギ」

ナギ「お？」

ユイト「話が」

ユイト「長い！」

ナギ「ふっ」

ナギ「やる気じゃん！」

ナギ「ふっ！」

ナギ「はっ！」

ナギ「はぁああああ！」

ユイト「！？」

ユイト「うぐっ！」

ナギ「どうだぁ！参ったか！」

ナギ「あ」

ナギ「いつの間に？」

ナギ「！？マジか！待て待て！」

ユイト「隙あり」

ナギ「あたっ」

ユイト、ナギ「あ？」

ユイト「時間！」

ナギ「やっば！」

ナギ「やっば！」

ナギ「本日よりスカーレットガーディアンのナギ・カーマンでーす」

ナギ「よろしくぅー！」

ユイト「おいよせって」

ナギ「えへへへへへへ」

市民「何なのー？」

市民「あ？ねぇ、もしかしてあの人」

市民「嘘でしょー？」

男キャスター「続いてはこちら。本日まもなく本年度の怪伐軍入隊式が行われます」

ナギ「おっ」

女キャスター「入隊するのは厳しいSAS適正試験を乗り越えた精鋭達です」

女キャスター「ここで今年のスター候補をご紹介しちゃいましょう」

ナギ「おぉー、これ来ちゃうんじゃね？俺」

女キャスター「こちらユイト・スメラギさんです」

男キャスター「現ニューヒムカ国評議会議長、ジョー・スメラギ氏のご子息ですねぇ」

ナギ「やっぱお前か…」

女キャスター「そうなんです。建国の父を祖先に持つ華麗なる一族のホープですねぇ」

女キャスター「また、お兄様のカイト・スメラギ氏はニューヒムカ怪伐軍本部長を務められています」

男キャスター「政界への道を選ばず現場に身を置くんですね」

女キャスター「はい、一方気になる情報も入っています」

男キャスター「一部関係者によると超能力の適正がかなり低いようなんです」

女キャスター「心配ですね」

コメンテーター「両家のご子息が怪異との厳しい戦いに果たして耐えられるんでしょうかねぇ」

ナギ「うわぁ…感じ悪」

ナギ「気にするなよユイト」

ユイト「べっ別に…俺は。能力値が低いのは事実だからね」

ユイト「！？」

ナギ「誰が何と言おうと今日から怪伐軍なんだからな、お前も俺も！」

ナギ「この日の為に頑張ってきたんじゃないか」

ナギ「だから大丈夫に決まってる」

ナギ「怪伐軍になるのはお前がちっちゃい頃からずーーっと思い続けてきた事なんだから」

ユイト「ああ、ありがとうナギ」

ナギ「へへっ、大いにありがたく思ってくれたまえユイト君」

ナギ「お？」

ナギ「お？」

ユイト「怪異警報！」

ナギ「こんな目出度い日も降ってくんのなぁ」

システム「怪異警報が発令されました。各地の出現確立は以下の通りです」

市民「あ～～～！」

男キャスター「怪異を一撃で消失させたのは」

男キャスター「七剣星勲1等、ブレインイーター カレン・トラヴァース少将です」

フブキ「逃がさないよ」

男キャスター「おおっ！スプリング少将」

男キャスター「すかさず怪異を凍結させました」

市民「きゃ～！フブキ様ぁ～」

ナギ「すげぇ…俺たちもあんなのと戦うんだな」

ユイト「ああ…」

？「あなたは…生きるのよ」

ナギ「ラッキー。遅刻になんなかったな」

ユイト「カレン連隊長を待つんだろ」

ナギ「おおっ！」　ユイト「ん？」

ナギ「同期にあんな可愛い子いるんだぁ」

ナギ「ナオミ・ランドール…ナオミちゃん」

ナギ「隣は妹の…」

ナギ「同い年ってなってるぞ？双子か？」

ナギ「はっ！？こっち見た！」

カサネ「駄目よ、お姉ちゃん」

ナオミ「えっ？」

カサネ「ああいうのに隙を見せたらお姉ちゃん、付け入られるから」

ナオミ「もう、カサネちゃん…すぐ私の事、子供扱いするんだから」

カサネ「ふっ」

ナオミ「ちなみに、私が見てたの隣の人だよ」

カサネ「ん？」

司会「カイト・スメラギ本部長による訓示。全員、起立！」

ナギ「おぉ、ユイトのお兄さんじゃん」

カイト「ここに選ばれたのは高い志を持った物ばかりだ。君達の勇気、情熱を誇りに思う」

カイト「しかし、この国は絶え間なく怪異の脅威に脅かされている」

カイト「優れた超能力を生まれ持つスカウト組」

カイト「訓練によりその能力を鍛え上げた志願組」

カイト「分け隔てなく個々人の脳が持つ力を合わせなければ」

カイト「この苦境を乗り切ることはできない」

カイト「怪異は成層圏にある断絶の帯から降ってくるということ以外、多くは謎のまま」

カイト「だからこそ、それに対処する君たちの力が」

カイト「防衛の要となる」

カイト「今日、この日の志を忘れる事無く」

カイト「任務にあたってほしい」

カイト「今この時から」

カイト「諸君は総員2168名 ニューヒムカ国怪伐軍、スカーレットガーディアンの一員だ！」

ユイト、ナギ「お？」

ナギ「くぅ～！ナオミちゃんと話したいけど」　ユイト「ん？」

ナギ「行くぞ！」

ユイト「え？」

ナギ「さぁさぁ」

ナギ「お前いくつだったんだ？助けてもらった時」　ユイト「5歳かな」

ナギ「その頃に怪伐軍にいた女性か…」

ナギ「あっ！あった！」

ユイト「え！？っておい…」

ナギ「ナオミ・ランドールぅ」　ユイト「そっちかよ」

ナギ「名門ランドール家の長女。隣にいた妹はカサネ・ランドール」

ナギ「お！」　ユイト「どうした？」

ナギ「カサネちゃん、子供の頃両親を怪異に殺されたって」　ユイト「え？」

ナギ「その後ランドール家に引き取られて同い年の直美ちゃんの妹になった」

ナギ「12歳の時怪伐軍にスカウトされて訓練過程の首席」

ナギ「ナオミちゃんは5位。完全にエリート姉妹じゃん」

ユイト「カサネ・ランドール…ランドール家か…」

ユイト「確か…」

ユイト「親父の就任祝いのパーティーで」

ナギ「あー、無さそうだな。お前を助けてくれた人の記録は」

ナギ「けどユイト、一つだけ言えることがある」

ユイト「ん？」

ナギ「お前はカサネちゃんなっ！」

ユイト「はぁ？」

ナギ「ちょっと怖そうだし、俺はナオミちゃん」

ナオミ「良かった…カサネちゃんがいつも通りで」

カサネ「え？」

ナオミ「ほら、今朝またレッドストリングスの夢を見たって言うから」

？「赤い糸から、レッドストリングスから手を離さないで」

ナオミ「その夢何なんだろう。カサネちゃんの超能力と関係あるのかな？」

カサネ「それより、私はお姉ちゃんが心配。同じ隊に配属されるかしら」

カサネ「お姉ちゃんはドジだから私が守らないと」

ナオミ「うぅぅ、酷いよカサネちゃん」

ナギ「結局分からなかったなー。ユイトを助けてくれた人の事」

ユイト「ま、兄貴に聞いてもわからなかったし」

ハナビ「ユイトー！同じ隊なんだ」

ユイト「ハナビ！久しぶり！」

ナギ「えー？なになに？」

ユイト「幼馴染なんだ。ハナビ・イチジョウ」

ユイト「こっちはナギ」

ハナビ「よろしくね」

ナギ「よろしくー」

ユイト「訓練の時は一度も会わなかったな」

ハナビ「あ～…私スカウト組なの」

ユイト「そうだったのか」

セト「ようこそ、我がセト小隊へ」

セト「俺はセト・ナルカミ。今日からお前たちの隊長だ」

セト「知っている通り、俺達は今日からストラグル・アームズ・システム SASでお互いの超能力を共有して戦う事になる」

セト「早速だが、直に自己紹介してもらおうか」

セト「ちなみに俺の超能力は放電だ」

ハナビ「ハナビ・イチジョウです」

ハナビ「超能力は発火」

ハナビ「よろしくお願いします」

ナギ「ナギ・カーマンです」

ナギ「超能力は空気操作」

ナギ「怪伐軍になるのが夢でした」

ユイト「ユイト・スメラギです」

ユイト「超能力は念力」

ユイト「怪伐軍には子供の頃に命を救われました。恩返しができるように頑張ります」

セト「うん。では、現役メンバーにも自己紹介してもらおう」

セト「ツグミ」　ツグミ「はっ！？」

ツグミ「ツグミ…ナザール…超能力は…透視」

ツグミ「え、えっと…この力は…」

ツグミ「あっ！？」

カゲロウ「まぁ…透視は実演すんのムズいよなぁ」

カゲロウ「おおー！有名人のユイト君！」

カゲロウ「朝からニュースはユイトの事で持ち切りだぜぇ。スメラギ家のお坊ちゃまが入隊するってさぁ」

セト「カゲロウ…お前も自己紹介をしろ」

カゲロウ「は～い、隊長！」

カゲロウ「567期のヒヨっ子達、俺はカゲロウ・ダン」

カゲロウ「遅れてきた天才とは俺様の事だ」

セト「自称、だがな」

カゲロウ「厳しいんだよ、この隊長」

ナギ「おっ？」

システム「スザクエリア上空で怪異発生の前兆現象確認。セト小隊、キョウカ小隊、急行してください」

ナギ「いきなりかよ」

システム「警戒レベル上昇、警戒レベル上昇」

システム「該当隊員は速やかに現場に急行してください」

警備兵「落ち着いて！シェルターに向かってください」

ワタル「対怪異放射砲85%を排除」

ワタル「残りは降下中」

ユイト「？」

ワタル「そう言えば自己紹介がまだだったよな」

ワタル「俺はワタル・フレイザー。超能力は精神感応。要はテレパシーだ。本部から後方支援する」

ワタル「セト小隊はポイントE、キョウカ小隊はポイントFで怪異に対処」

セト「こちらセト小隊。目標を確認した」

ナギ「っしゃあ！スカーレットガーディアンとしての力、見せてやんぜ！」

ワタル「ナギ、ユイト、お前たちは後方待機だ」

ワタル「援護を待て」　ナギ「あー？」

カゲロウ「入隊初日から死に急ぐなって」

ナギ「でも…」

セト「命令だ」

ユイト「了解」

ナギ「了解…」

セト「行くぞ」

カゲロウ「ま、今日のところは見学してな」

ナギ「そっか…俺達志願組だったな…」

セト「はぁぁあああああ！」

カゲロウ「一丁あがりぃー！」

ユイト、ナギ「…」

キョウカ「キョウカ小隊到着しました。各戸戦闘に移行」

ナオミ「凄いよカサネちゃん」

カサネ「お姉ちゃんのフォローのお陰よ」

ナギ「カサネちゃんすげーな…」

ユイト、ナギ「！？」

子供「マーマー」

ナギ「おい…これ」

ユイト「俺が行く。ナギは応援を呼んできてくれ！」

ナギ「だったら俺も行くって！」

ユイト「ナギ…」

ナギ「バカ！そんな嬉しそうな顔するな」

ナギ「本当は行きたくないんだからな！」

ワタル「二人とも援護を待てって！」

ユイト「間に合わなかったらどうするんですか！」

ワタル「！？」

ユイト「俺達は行きます！」

ユイト「ナギ、お前最高！」

ナギ「知ってるよ、そんなの！」

ナオミ「カサネちゃん、後続が来るわ」

ナオミ「！」

ナギ「はっ…はっ…はっ…はっ…」

ナギ「うっ！？」

子供「ふぁっ！？」

ユイト(俺は決めたんだ)

ユイト(人を助けられる怪伐軍になるって)

ユイト(あの人みたいに！)

ユイト「ふっ！」

ユイト「こっちへ！」

ユイト「ナギ！」

ナギ「良いから行け！」

ナギ「来んな来んな来んな！」

ナギ「うわぁーー！」

ユイト「ナギ！」

ナギ「うぅ…あぐっ」

ナギ「痛っ…」

ナオミ「大丈夫ですか？」

ナギ「あう…」

ナオミ「ナギさん…」

ナオミ「怪異が来ます」

ナギ「えっ？」

ナギ「マジか！？」

ナオミ「行けます！」

ナギ「えっ？」

ナオミ「信じてください！」

ナギ「あがっ」

ナギ、ナオミ「はっ…はっ…はっ…はっ…」

ナギ、ナオミ「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

ナギ「今の何？」

ナオミ「来るっ！」

ナギ「あっ！」

ナギ「あ…」

ユイト「あっ！？」

ユイト「うっ！」

カサネ「しっかりしなさい」

ユイト「えっ？」

カサネ「あなた、入隊初日から死ぬ気？」

ユイト「…」

ユイト「！？」

カサネ「？」

兵士「うぐわっ！」

カサネ「行くわよ」

ユイト「ぅぅぅううううううううう！！！」

ユイト「ぅぅぅうううううああああああああっ！！！」

カサネ「今よ」

ユイト「潰れろっ！」

ユイト「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

ユイト「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

？「あなたは生きるのよ」

ナオミ「カサネちゃん」

ユイト「あっ、ナギ！」

ナギ「えっへっへっへっへ…」

ユイト「無事で良かった」

ナギ「ナオミちゃんに助けてもらっちゃった」

男キャスター「今日入隊したばかりのユイト・スメラギ上等兵の活躍によって怪異は倒されました」

男キャスター「スメラギ上等兵、見事な勝利でしたね」

ユイト「えっ？あ、あの…」

アラシ「はーいはいはーい」

アラシ「取材はここまででお願いしまーす」

男キャスター「ああっ！アラシ・スプリング大尉ですね？」

ユイト「あ…」

ルカ「君も行きますよ」

ユイト「えっ？」

男キャスター「スプリング大尉、本日の戦いは如何でしたか？」

アラシ「はいー、すごーーく頑張りましたーっ」

ルカ「初日からマスコミに囲まれるとは、大変でしたね」

ナギ「ルカ・トラヴァースさん！七剣星勲6等の」

ユイト、ナギ「あ…」

ルカ「こちらに現れた怪異に怪伐軍兵士が2名やられました」

ユイト、ナギ「…」

ルカ「無理に見ない方が良いですよ」

ルカ「遺体には首がありません。怪異は人の脳を食べますから」

ユイト、ナギ「え！？」

ナオミ「脳を…？」

カサネ「ん…」

ユイト(この時の俺達は知らない事が多過ぎた)

ユイト(災害みたいなものだと思っていた怪異の事)

ユイト(そして怪異に脅かされている日常の裏に、とてつもない陰謀が渦巻いている事…)

カレン「本当に滅ぼすべきは」

カレン「狂ったこの国だ」

ユイト(何より俺が一番知らなかったのは)

ユイト(俺自身の事だったんだ)

カゲロウ「やーやーユイト君、初日から大活躍だねぇ」

セト「ま、報告書では苦労してもらうがね」

カゲロウ「ああ言ってるが、本来なら厳罰なんだぞー。わかってるか？」

ナギ「はい！」

ユイト「はい…」

ワタル「まったく、やってくれるねー！」

ワタル「でも、初日の戦績としちゃあ…まぁ合格かな」

ユイト「…」

ユイト「お？」