【感想】アニメ『86 エイティシックス』 2話 少しずつ明らかになる真実の世界 戦闘シーンすごく力入っている

シン「初めまして、ハンドラー１。こちらはスピアヘッド戦隊戦隊長 パーソナルネーム『アンダーテイカー』です。ハンドラー交代の通達は承っています。本日よりよろしくお願いします」

レーナ「ぁ…」

レーナ「こちらこそよろしくお願いしますね。アンダーテイカー」

ライデン「お疲れさん！」

シン「お疲れ」

ライデン「やばそうだな、今回のは…」

シン「…」

カイエ「新しいハンドラーだよ。もう忘れたのか？」

レフ「シン！シンエイ・ノウゼン！！またやりやがったな、テメェこの野郎！」」

ライデン「アルドレヒトのおっさん…。ショータイムだな」

シン「…、何か？」

レフ「何かじゃねぇよ！」

レフ「何でテメェは出撃の度に、機体ぶっ壊してくるんだよ！？足回り弱ぇんだから無茶するなって、毎度毎度言ってんだろうが！」

シン「すみません」

レフ「換えの部品が底をついたってのに、次の補充まで修理できねぇじゃねぇか」

シン「クジョーの機体をファイドが回収していたはずですが？」

レフ「…っ！」

レフ「まあ、確かに奴の機体から部品は取れるけどよ…。おめぇはいいのかよ？死人出した機体の部品使われて」

シン「…」

レフ「フッ、今更か…」

レフ「そうだったな。アンダーテイカー」

レフ「最後にお前と同じ部隊にいて、クジョーは運が良かったな。他のプロセッサーの奴もお前に連れてってもらうんだもんな」

レフ「そういや、また担当のハンドラーが交代したそうじゃねぇか。どんな調子だ？」

シン「ああ」

レフ「ああって、お前なぁ…」

シン「着任のために同調してきて、以降も交流を持ちたいからと毎日定時に連絡をしてくるそうです。共和国軍人には珍しいタイプですね」

レフ「真っ当な人間…ってやつか」

レフ「そいつはさぞかし生き辛いだろうなぁ。気の毒に…」

シン「！」

ダイヤ「よいしょ、っと」

ライデン「大収穫だな」

クレナ「今夜はパーティだね」

ライデン「行けるか？ファイド」

ファイド『ﾋﾟﾋﾟ…』

ダイヤ「これイジメじゃないからな」

クレナ「シンに告げ口しちゃダメだからね」

ファイド『ﾋﾟﾋﾟ……』

クレナ「それはイエスなの…？それともノー…？」

セオ『散歩組、各員聞こえる？』

４人「お…」

ライデン「どうした、セオ？」

セオ『予報が変わった。一雨来るよ』

ライデン「っ！」

ライデン「アインタークスフリーゲ…」

セオ『ああ…ジャミング機も出てるのか。ならもうレーダーはやられてるね』

クレナ「こっちにはいつ？」

セオ『２時間後くらいだろうってさ』

ライデン「了解。すぐ戻る」

セオ『今回も羊飼いはいないらしいから、単純な力推しでくるだろうね』

ライデン「羊だけか？鴨撃ちだな」

ライデン「ペッ…」

シン「揃ったな」

シン「傾注」

シン「状況を説明する」

シン「直近の群れに、後方から別の群れが合流している。おそらく補給だろう。終わり次第向かってくる」

シン「進路上のポイント３０４で待ち伏せ。メインストリートにキルゾーンを設定し、そこで敵部隊の大部分を仕留める」

「やっぱ晴れても太陽隠れると寒いなぁ」

「狭い割には冷えるよね、コクピットの中」

「だって装甲ペラッペラッだし。隙間も空いてるし」

「ついでに足遅いし」

「すぐ壊れるし」

「ああ、素晴らしい駄作機」

レーナ『ハンドラー１より戦隊各員。敵部隊が接近中の様です』

レーナ『ポイント２０８にて展開。迎撃を』

シン「アンダーテイカーよりハンドラー１。既に展開済みです。より前進した地帯のポイント３０４で迎撃します」

レーナ『早い…。流石ですね、アンダーテイカー』

ライデン「ぉ…」

ライデン「来るぞ」

ライデン「あ～…今日も大勢でご苦労だなぁ。レギオン共…」

ダイヤ「まあ、ほとんどアーマイゼだけど」

カイエ「簡単につぶせるけど、鬱陶しいのよねー」

ハルト「グラウヴォルフか～、メンドクセェ」

セオ「流石に真面目にやらないとな」

クレナ「アイツ、本当に嫌い」

カイエ「レーヴェの主砲、こっちの倍以上の威力だからな」

アンジュ「簡単にやられちゃうわねぇ…」

ライデン「さて、そろそろだ」

シン「撃て」

シン「第３小隊、交戦中の誘引して南西に後退。第５小隊は現在地で待機」

シン「キルゾーンに敵小隊が侵入したら、一斉射撃で仕留めろ」

ダイヤ「ブラックドッグ、了解。スノウウィッチ、今のうちにリロードしとけよ？」

アンジュ「スノウウィッチ、了解。いつもありがと」

セオ「ラフィングフォックスも同じく。こっちは撃たないでよ、ブラックドッグ！」

シン「！」

シン「全機射撃停止。散開！」

レーナ『ハンドラー１より戦隊各員。スコルピオンの長距離砲です。注意して下さい』

レーナ『観測機の推定位置を送信します。候補は３か所。確認と制圧を…』

シン「ガンスリンガー。方位０３０、距離１２００のビルの屋上に４機」

クレナ「了解、任せて」

シン「ハンドラー１。指向レーザーによるデータ送信は、こちらの位置が特定される恐れがあります。作戦中の指示は、口頭のみにして下さい」

レーナ『は…すみません…』

シン「次の観測機が出てきます。引き続き位置の特定をお願いします」

レーナ『はい！』

ライデン「今日はちょっと多いな、アンダーテイカー」

シン「鴨撃ちなんだろ？楽しめばいい」

ライデン「フフッ…」

シン「確かに。思ったよりレーヴェが多い。遮蔽が限られる分、厄介だ」

シン「さっさと削っておいた方がいいだろうな」

ライデン「簡単そうに言ってくれるねぇ…」

シン「レーヴェは受け持つ。その他の相手と指揮は任せた」

ライデン「了解だ。またアルドレヒトのおっさんにどやされるなぁ！」

レーナ『アンダーテイカー！一体何を…！』

レーナ『これが…アンダーテイカー…』

レーナ「ハンドラー１より戦隊各員。スコルピオンの長距離砲です。注意して下さい。観測機の推定位置を送信します。候補は３か所、確認と制圧を…」

シン『ハンドラー１。指向レーザーによるデータ送信は、こちらの位置が測定される恐れがあります。作戦中の指示は口頭のみにして下さい』

レーナ「すみません…」

シン『次の観測機が出てきます。引き続き位置の特定をお願いします』

レーナ「はい！」

男「えー、西暦2139年。今から９年前、我がサンマグノリア共和国は隣国のギアーデ帝国から戦線布告を受け奴らの自律式戦闘機械レギオンによる戦闘が開始されました」

男「しかし実際の所、ギアーデ帝国はレギオンの暴走により滅びたと推定されており、この事により５万時間…およそ６年弱の寿命が設定されたレギオン全機は、約２年後には完全に停止することになります」

男「よって新入隊員である諸君には、終戦までの２年間という限られた時間ではありますが、しっかり責任を持って任務を全うしてもらいたいと願います」

男「何しろ我が国が開発したジャガーノートは、レギオンとは比べ物にならない優れた無人機でありまして…」

男「戦地に投入されてからは、何と１人の犠牲者も出していないのです…」

レーナ「くっ…」

レーナ「誰も死んでいないわけではありません！」

男「あー…えー…」

男「本日は実戦にジャガーノートを指揮管制している現役のハンドラー、ヴラディレーナ・ミリーゼ少佐がお話ししたいとのことで…」

レーナ「これからお話しするのは、共和国の本当の歴史です。９年前、我が共和国正規軍は開戦してから半月あまりで、レギオンの圧倒的武力の前にほぼ壊滅状態に陥りました」

レーナ「そこで共和国政府は、２つの決断を下します。１つは、85行政区内への共和国民の非難。もう１つは、戦時特別治安維持法の施行です。これは我々アルバと違い、神と目が銀色で無い人々の市民権を剥奪し、人間と見なさず85行政区の外にある強制収容所に隔離。監視する法律です」

レーナ「これは皆さんも知っているでしょう？人がいないはずの区域は86。そこに住む人々をエイティシックスと呼ぶようになりました。彼らは、この８５区までと８６区を仕切る壁、要塞グランミュール建造の労役を課され…」

レーナ「そして、ジャガーノートに乗せられます。ジャガーノートには人間が乗っています」

レーナ「ですが、乗っている者がエイティシックスが人間でないのだから、それは無人機だと言う理屈です！」

レーナ「そして彼らは大量のレギオンに囲まれ…」

レーナ「今日も、まさに今この時も戦い続けています」

レーナ「毎朝流れるニュースは真実ではありません。確実に犠牲者は出ています。1度の戦闘で数十人の命が…」

新人「いや、でもあいつらは人ではないんですよね？」

新人「進化に失敗した人型の豚だって」

レーナ「彼らは人間です！！私は日々、彼らと共に戦っています」

女「共に戦ってるとの事ですが、少佐は戦場に行かれた事は？」

レーナ「…！」

レーナ「あります…。一度だけですが」

生徒達（ざわ…ざわ…）

レーナ「戦場には行きましたが、戦ったわけではありません。命を懸けて戦っているのは、我々が市民権を剥奪したエイティシックスと呼ばれる人々だぇです」

先生「困りますよ、少佐…。お願いしたじゃないですか。やつらの肩を持つようなことはしないで下さいとー」

レーナ「先生、我が共和国の国旗が示すものはなんですか？」

先生「何を…」

レーナ「自由と平等。博愛と正義と高潔」

男「それは人間に対してです！エイティシックスは人間もどきです。誤った知識を教えてもらっては困ります！」

レーナ「…」

レーナ「ふぅ…」

レーナ「彼らエイティシックスは、我々と変わらない１０代の少年少女たちです。しかし、我々の様に贅沢も娯楽も知らず無邪気に笑う事もありません」

レーナ「彼らを孤独な存在にしてはいけません。その姿は見えなくても、耳を澄ませば名も無き戦士たちの声が聞こえるはずです」

レーナ「いくら離れていても、我々は同じ星を見ているのです」

アネット「で、新人にそう言っちゃたの？」

レーナ「ええ」

アネット「流石に今度こそ処分食らっちゃうんじゃない？」

レーナ「大丈夫よ。ジェローム叔父様からきちんと私の真意を伝えてもらうから」

アネット「アンタってそういうとこちゃっかりと言うか…。守られてるわよね～」

レーナ「今からでも共和国の愚かな過ちを正すためよ」

アネット「はいはい」

レーナ「むぅ…」

アネット「で、どうなの？噂のアンダーテイカ―は？」

レーナ「コミュニケーションはしっかり取ってるわ。毎晩パラレイドで同調して」

アネット「毎晩？何話してんの？」

レーナ「色々よ。任務以外のプライベートの話も。離れていてもちゃんと心は通じているの」

アネット「あんまり入れ込むなって言ったのに…」

レーナ「抜群の統率力に、ちょっと無謀だけど大胆で確実な攻撃力。とても優秀な軍人よ。アンダーテイカーも言われているような恐ろしい人じゃないわ」

アネット「レーナがそう思ってるだけだけでしょ～？心拍数高いよ？」

レーナ「…ッ！？」

レーナ「…」

レーナ「え…」

レーナ「これも…これも…これも…」

レーナ「もぅ…」

レーナ「パラレイド。アクティベート」

レーナ「同調対象スピアヘッド、プロセッサー…」

ダイヤ「はい、くま王様に１発。うさぎ騎士に２発。ハルト君は合計７点でありまーす」

ハルト「あ～、２発外したか～」

ライデン「お前、どう思う？」

シン「ん？」

ライデン「ポイント２０８…。そう言ったよな、あの女ハンドラー」

シン「あの時点から展開するなら、最良の迎撃地点だ」

ライデン「だよなぁ。優等生丸出しのところは反吐が出るが、ただのお嬢ちゃんじゃなさそうだな」

ルイ「ライデーン！次だよ～？」

ライデン「おーし！」

ライデン「でもまあ、どこまで付いてこれるかなー…？」

アンジュ「こらティピー。どうぞ」

シン「ありがとう」

ダイヤ「アンジュ、手伝うよ」

ダイヤ「えっ？」

アンジュ「お願いね」

ダイヤ「あ、はい…」

ダイヤ「アンジュノケーキ、クバルヨー…」

アンジュ「本、面白い？」

シン「別に。他の事を考えている間は、意識しないでいられるから」

アンジュ「そう…」

アンジュ「お疲れ様。いつも」

ハルト「シン～！お前の番～！」

シン「ん」

アンジュ「う…」

ハルト「せめて立ちなよ…。可愛くないなぁ…」

アンジュ「ああ…はは…」

レーナ『戦隊各員、今よろしいですか？』

ハルト「お、記録更新。１週間連続」

シン「問題ありません。ハンドラー１、今日はお疲れ様でした」

レーナ『ええ、貴方たちもお疲れ様です』

レーナ『何だかとても楽しそうでしたわ』

シン「ただの時間潰しです。お気になさらず」

レーナ『そうですか…』

レーナ『ところで、アンダーテイカー。今日は少しお小言があります』

シン「何でしょうか？」

レーナ『哨戒と戦闘の報告書。貴方がスピアヘッド戦隊に配属されてからの物を読もうとしたら、全部同じでした』

シン「戦線の様子など、そちらが知ってどうするのですか？無駄な事をしますね」

レーナ『レギオンの戦術や編成傾向の分析は、私たちハンドラーの職務の１つです。どうせ読まれないから送られなかったんだという事はわかりますし、それはこちらが悪いのですから怒りませんが、これからはきちんと作成して下さい。私は読みますから」

シン「読み書きは苦手なんです」

セオ「まあ、強制収容所に学校なんてなかったからねー」

レーナ『あ、ごめんなさい』

カイエ「ま、苦手と言うか面倒だろ」

カイエ「アンダーテイカー？」

カイエ「あ…」

レーナ『アンダーテイカー…？』

シン「わかりました」

レーナ『これまでのものも送って下さい、全部』

シン「ガンカメラの映像ファイルでいいですか？」

レーナ『ダメです。書いて下さい』

カイエ「っ！」

レーナ『分析が出来れば、対策が取れます。精鋭の貴方の戦闘記録なら尚更に…』

レーナ『全戦線の損耗率が下げられますし、それは貴方にもそうなんですからどうか協力して下さい』

ライデン「若ぇなぁ…」

レーナ『いえ、同じぐらいですよ？皆さんと』

ライデン「…」

レーナ『駐軍してもうどれくらいになるのですか？』 

 カイエ「皆、４年目という所かな？」 

 ライデン「アンダーテイカーは一番長くて、今５年目だ」

レーナ『では、アンダーテイカーは任期満了まであと少しですね』

レーナ『退役して共和国市民に戻ったら、何かやりたい事がありますか？行きたいところや見たいものとか』

シン「さぁ？考えたこともありませんね」

レーナ『そう…ですか…』

レーナ『でも、今から考えておいてもいいかと思いますよ？何か思いつくかもしれませんし、きっと楽しいと思います』

シン「そうかもしれませんね…」