【感想】アニメ『無能なナナ』 4話 優勢だったのは最初だけで途中からピンチな展開多くなってきた　来週も見たくなるようないい引きだった

モグオ「おい、転入生！昨日の小屋の家事、お前の火遊びのせいだって！？」

キョウヤ「俺じゃない。敵にやられたんだ」

モグオ「ははは！嘘つけぇ！」

キョウヤ「じゃあ、何で中島は今日も休みなんだ？」

セイヤ・モグオ「…」

モグオ「知るか！お前がやったんだろ！」

ナナ（まさか『死なない』とはな…）

ナナ（不老不死か…。能力も掴まずに仕掛けたのは失策だった）

セイヤ「でもさ、中島君もそうだけど、渋沢くんもどうしたんだろうね？」

キョウヤ「俺と同じように、敵に襲われて殺されたんじゃないのか？」 

モグオ「しつけぇな、てめぇ！じゃあなにか？人類の敵がこの島に来てるってのか！？」 

セイヤ「落ち着きなよ」

セイヤ「とにかく、そろそろ新しいリーダーを決めた方がいいかもね」

ナナ（リーダーか…）

ナナ（キョウヤを仕留め損なった以上、キョウヤはいつまでも自分が襲われた事を主張するだろう。中島たちの死を誤魔化すのもそろそろ限界かもしれないな）

キョウヤ「柊、この馬鹿どもに何か言ってやってくれ」

ナナ（面倒なのはやはりキョウヤだ。まずはアイツの目をかわさなければ、討伐も進まない…）

キララ「はははは！」 

カオリ「やだー！すごーい！」

キララ「ミチルの下駄箱にラブレターあったよー！」 

カオリ「きゃー！」

キララ「えっと、なになに…」

キララ「みちるちゃん好きです。いち年前からずっと。クラスの違う僕は、毎朝花壇に通う君を眺めるのを楽しみにしてました。きょうは勇気をもって告白します。放課後はあいていますか？」

ナナ（下らない…）

キララ「僕はずっと放課後、あの花壇で待っています」

ミチル「…っ」 

キララ「ごめんごめん」 

カオリ「アタシらも嬉しくてさー」

カオリ「顏真っ赤にして、か～わいい～」

ナナ「ん？」

ナナ（なんだ…？）

ミチル「柊ナナしゃん、その足…」

ナナ「ああ、昨日すっ転んで擦りむいちゃいまして～…」

ミチル「痛そうですね」

ナナ「ひぃぃーーー！？」

ナナ「ちょちょちょ、ちょっとー！？」

ナナ「あ…」

ナナ（傷が…癒えた？）

キララ「もう、ミチルったらマジ天使！」 

カオリ「ほどほどにしときなさいよ？その能力使うと寿命縮まるんでしょ？」

ナナ「犬飼ミチルさん、でしたね？」

ミチル「はい！」

ナナ「ありがとうございます！」

ナナ「素敵な能力ですね！」

ナナ（犬飼ミチル。推定殺害人数１５万人以上…）

ナナ（人の怪我を治すと言うから、もしや善人かと思ったが、所詮化け物は化け物か）

ナナ（能力からして、今後の討伐の邪魔になるのは間違いない）

ナナ「ぁ…、なにか？」

キョウヤ「いや、別に…」

キョウヤ「これから猫に餌をやりにいくとこだ」

ナナ（付き纏われてるな…）

ナナ「こんにちはー！！」 

ミチル「～～っ！？」

ミチル「あ、ナナしゃん」 

ナナ「ラブレター出した人、待ってるんですか？」

ミチル「え…あの…」

ナナ「でもですね、来ないですよ？」 

ミチル「え？」

ナナ「出てきてください！カッコ悪いですよ？」

カオリ・キララ「！？」

カオリ「やばいよ、アイツ。人の心読めるんだよー…」

キララ「ちきしょう、柊！覚えてろよー！」 

ミチル「あ…あの…」

ナナ「ミチルさん。貴方、あの二人にからかわれてたんです」

ミチル「どうして…わかったんです？」

ナナ「朝から嫌な感じの心の声が、ずっと聞こえてまして…」

ミチル「お友達だと…思ってました…」

ナナ「すみません…。空気も読まずにズケズケと…」 

ミチル「でも、ありがとうです。ナナしゃん」 

ナナ「私も足を治してもらいました」

ナナ「良ければこれからご飯でも食べに行きませんか？」

ミチル「つ、ついて行きます！」

『♪～』

ナナ（ペラペラと良くしゃべってくれたが…）

ナナ（まさしく犬だな）

ナナ（能力も単純で、舌で舐めれば傷が治る。皮膚や筋肉、その奥の内臓から流れ出た血液も含めて、あらゆる損傷が回復する）

ナナ（自分の体の傷も治せるが、それも舌が届くところまで）

ナナ（殺る時は背中からか…）

キョウヤ「よう」

ナナ「な、何してるんですかっ！？」

キョウヤ「お前さんが心配でな。敵が来ないか見張ってたんだ」

ナナ「ありがたいですが、もう遅い時間ですし…」 

キョウヤ「俺は寝ないでも死なない」

ナナ「いや…でも、ここ女子寮ですよ？」 

キョウヤ「お前さん方は、俺にとっては子供みたいなもんだ。変な気は起こさないから心配するな」

キョウヤ「何なら一緒に寝るか？子守歌でも歌ってやろう」

ナナ「結構です。音楽聴きながら寝ますので」

キョウヤ（こんな夜更けに、どこに行こうとしていた…？）

『♪～～～』

キョウヤ（やけに音がデカいのは、廊下にいる俺に気付かれずに、窓から外に出るためか…）

キョウヤ（何を企んでいる…？）

ミチル「…！？」

ミチル「ナナしゃん、どうかしま…」

ナナ「ミチルちゃん、逃げて！！人類の敵が！！」

ミチル「キャァァーー！！」 

キョウヤ「なっ！？」

キョウヤ（人類の敵が本当にいるにしろいないにしろ、柊の周りで立て続けに殺人が起きている）

キョウヤ（柊は、ずっと夕方から犬飼ミチルに付きまとっていた。中島の時と同じように、仲良くしていた。同じ手口…。何故だ…？）

キョウヤ（ターゲットを油断させるため？動機はわからない。わからないが…）

キョウヤ（もし人類の敵などいなかったと仮定した場合、柊はこの上なく疑わしい）

ミチル「ナナしゃん！ナナしゃん！」

キョウヤ「な…」

ナナ「ぅ…く…」

ナナ「ありがとう…ミチルちゃん」

ミチル「まだ動かないで下さい！」

キョウヤ「何だ？何が起こったんだ？」

ナナ「すみません…キョウヤさん。部屋で寝ていたら、窓の外から敵の声が聞こえまして…。外に出たらその声がミチルちゃんを狙っていると気づきまして…」

ナナ「私、居ても立ってもいられなくて…」

ミチル「ナナしゃんは私を庇って後ろから…」

キョウヤ「敵はどこに行った？」

ナナ「わかりません…。教科書にあった姿形も見えないタイプかと」

ミチル「うんうん」

キョウヤ（俺の考えすぎだったとでも…？）

生徒「キャァーー！」

生徒「ちょっと柊くん！？」」

生徒「大丈夫！？」

ナナ（そうだ。考えろ。何故私がこんな騒ぎを起こしたのかを…）

ナナ（私が生徒たちの前で血を流したことで、今後学校がどうなっていくのかを）

ナナ（お前は私を疑っていた）

ナナ（だから殺人者の私は、被害者の私の枠に身を隠そうと思った）

ナナ（これから先、中島の死やキョウヤが襲われたという事実は、生徒たちに隠し続ける事は難しい）

ナナ（ならばいっそ、人類の敵が島に来ているという噂を現実にしてやればいい…）

ナナ（私は自分で自分の背を刺した）

ナナ（あとは…）

ナナ（犬が助けてくれるという訳だ）

ナナ（これからは私がリーダーになり、学校を支配する）

キョウヤ「すまんが、まだ気になることがある」

キョウヤ「もう一度いいか？」

ナナ（昨日から一生懸命なことだ）

キョウヤ「昨日の夜、柊は部屋で人類の敵の声を聞いて、窓から寮の外に飛び出した」

ナナ「はい。そしたらミチルちゃんが襲われるという声が聞こえまして」

キョウヤ「なぜ廊下にいる俺に声をかけなかった？」

キョウヤ「敵に襲われたところで、俺は死なないわけで頼りになるとは思わなかったか？」

ナナ「すみません、気が動転してまして。とにかく急がなきゃと…」

ミチル「死なない…ですか？」

キョウヤ「ああ、自分だけな。お前さんみたいに、人様の役に立つ能力じゃない」

ミチル「ほぇ～」

キョウヤ「それで、柊が犬飼の部屋に駆け込んだところ、背後から敵に刺されたと…？」

ナナ「はい。敵はミチルちゃんの部屋の窓から入ってくると思ったんですが…」

キョウヤ「敵の姿は見えなかったんだな？」

ナナ・ミチル「うんうん」

キョウヤ「変な話だな。敵は何がしたかったんだろうな？」

ミチル「ほえ？教科書にもあるように、私をパクリと食べにきたのでは？」

キョウヤ「なぜ標的を犬飼にしたのか…。透明な姿で音もなく忍び寄れるというのに、なぜ俺たちが駆けつけたくらいで逃亡したのか…」

キョウヤ「下手したらあの場に集まった皆が、殺されていてもおかしくはない」

ナナ「今、ちょっと心の声が聞こえたんですが…。キョウヤさんはもしかして」

ナナ「あの場に人類の敵なんて、いなかったと考えてます？」

キョウヤ「仮にいなかったとしたら…」

キョウヤ（あの場には、柊と犬飼しかいなかった）

キョウヤ（事実として、柊は背中を刺された）

キョウヤ（後から治療を行った犬飼は、やるはずがない）

キョウヤ（…となると、部屋に第三者がいたか、柊が自分で… ）

ナナ（無駄だよ、キョウヤ…）

キョウヤ（だが、柊がそんなことをする理由がやはりわからない。中島を殺し、俺を襲った動機も…）

キョウヤ（本当に目に見えない敵がいたと考えた方が、まだ説得力がある）

ナナ（お前の推理は、私の動機を考えたあたりで打ち止めになる）

セイヤ「ナナちゃん！？人類の敵に襲われたんだって？」

モグオ「聞いたぜ、ちくしょー！」

生徒「大丈夫なの？」

生徒「敵は本当に島にきてたんだ」

生徒「これからどうなるの…？」

モグオ「テメェら、びびってんじゃねー！こういう時こそ俺様に従え！」

男生徒「オー！」

セイヤ「まあ待ちなよ。僕もそろそろリーダーを決めなきゃと思ってたんだ」

女生徒「キャー！」

モグオ「あーん？テメェがリーダーかよ！」

ナナ「どうやら中島さんも、殺されてしまったみたいなんです！」

ナナ「私は、悔しいです…。私には、的の声を聞けるという能力があったのに…」

ナナ「何故、もっと早く中島さんの危機に気付けなかったのか…」

ナナ「ぅ…」

モグオ「ナナちゃん…」

ミチル「あの、ナナしゃんがリーダーではどうでしょう！」

モグオ・セイヤ「え…」

ミチル「ナナしゃんは、私を助けてくれましたー！！」

モグオ・セイヤ「…」

モグオ「ナナちゃんならいっか！かわいいし」

セイヤ「確かに。敵の声が聞こえるんだもんね」

セイヤ「他にそんな能力持ってる人いないでしょ？」

ミチル「ナナしゃんは勇気ある人です！優しいです！きっとみんなを守ってくれます！」

モグオ「んじゃ、ナナちゃんがリーダーつうことで」

セイヤ「僕も異論はないよ。ナナちゃんもいいかい？」

ナナ「わかりました…。よろしくお願いします」

ナナ「力を合わせて、人類の敵に立ち向いましょう！」

生徒たち「オー！」

ナナ「明日から連休ですが、皆さんの能力とか性格、聞ける範囲でいいので、これにまとめておいて貰えますか？いざという時の為に知っておきたいので！」

ミチル「わかりました！リーダー」

ナナ（順調だ。これからは人類の敵が現れるも消えるも、私の裁量次第…）

ナナ（今後誰かを殺したら、名誉の戦死とでもしておけばいい）

キョウヤ「柊…」

キョウヤ「疑って悪かったな…。お前さんは被害者だっていうのに」

ナナ「え？何か疑ってたんです？」

ナナ（まだ疑っていると言いたげだな）

キョウヤ「ところで、もう傷は大丈夫なのか？」

ナナ「はい！」

キョウヤ「ぱっと見だったが、切っ先の鋭い何かだろうな」

ナナ「何がです？」

キョウヤ「例えばモリとかドライバー…キリなんかもあり得るか…」

ナナ「ぁぁ…」

キョウヤ「ん？スマン。攻撃手段の話だな」

ナナ「ああ、なるほど！」

ナナ「私は爪とか槍の様な触手かと思ってました」

キョウヤ「対策はしておかないとな…」

キョウヤ「頼むぞ、リーダー」

ナナ（精一杯のハッタリを言いに来たか…）

ナナ（とはいえ、キリは凶器として目立ちすぎる）

ナナ（今後使い続ければ、強靭な肉体を持つはずの人類の敵が、人間の道具を使ったという違和感を残してしまうかもしれない…）

ナナ（なるべく魔法の様な殺し方がいいか…）

キョウヤ（ドライバーやキリの様な凶器なら、服の中に隠しておける。柊は自分で自分を刺した。犬飼が助けてくれると見越した上で…）

キョウヤ（さも被害者になった様に振る舞い、クラスを掌握する。そして、一人ずつ殺していくつもり…）

キョウヤ「！」

キョウヤ（駄目だ。俺の考えは空想の域を出ないというやつだ。証拠もなければ動機もわからない）

キョウヤ（となると、新リーダーが殺人鬼だなんて誰も信じない）

キョウヤ（やっぱり皆が言うように、人類の敵が本当にいるのか…？）

ナナ（キョウヤが何をしても死なないと言うが…）

ナナ（毒は、どうなのだろうな？）

ナナ（まあクラスは私のものだ。殺害現場でも見られない限り、私の信用は崩れない…）

ツネキチ「ねぇ、リーダー！ちょっと話があってきたんだけど」

ナナ「えーと…貴方は…」

ナナ「葉多平ツネキチさんでしたね！何でしょう？」

ツネキチ「ミチルちゃんから能力教えろって言われてさー。ちょっとさー、俺さー」

ツネキチ「とりま未来がわかるんだけど」

ナナ（え…？）

ナナ（未来がわかる…？）

ツネキチ「これ…」

ツネキチ「どういうこと？どうやら俺は人類の敵じゃなくて、新リーダーに襲われるみたいなんだけど？」

ナナ「ぁ…」

ナナ「これが私たちの未来…ですか？」

ツネキチ「そう。やばくねぇ？」

ナナ（未来が念写できるとでも？）

ナナ「えっと…ここは学校の体育倉庫でしょうか？」

ナナ「時計の針が１０時を差してますから、夜の１０時に私が貴方を殺そうとすると」

ツネキチ「そう、マジどういう事か教えてちょうだい」

ナナ「そ、そんな…。私にもさっぱりわからないことを、説明しろと言われましても…」

ツネキチ「んじゃ付いてきてー。腹へった！」

ナナ「え？」

ツネキチ「開けろ！開けろ！」

ナナ「ちょ、ちょっと…！もうこんな時間ですし、食堂の方もお休みになってますって！」

ツネキチ「うるせぇ！俺は未来が見えるんだぞ！クラスのしょぼい能力者共とはちげぇんだ！」

ツネキチ「特別待遇プリーズ！」

ツネキチ「へへ、わかりゃいいんだよー…」

ナナ（何なんだ…この粗暴な男は）

ツネキチ「俺、チャーシュー丼。ナナちゃんは？」

ナナ「では、ざるそばを…」

ナナ「それで、この写真の件ですが…」

ツネキチ「俺さぁ、昔は真面目くんだったんだよ？」

ナナ「はい？」

ツネキチ「学校でさー、進路決める大事なテストあってさー。でもそこで、０点取っちゃう未来見ちゃったのねー？」

ナナ「ぁー…はい」

ツネキチ「んで、頑張ったんだよ？ぶっ飛びで勉強したわけ」

ナナ「未来で０点を取らない様、猛勉強したと…」

ツネキチ「そしたらどうなったと思うよ？これマジやべーから」

ナナ「えっと…テストの日に高熱を出してしまったとか…？」

ツネキチ「すっげ！やっぱナナちゃん心読めんだな！？」

ナナ（よくある話だと思うが…）

ツネキチ「未来はどう頑張っても変わらないんだよー。マジ運命やべぇってのが、俺の人生のパンチライン」

ナナ（馬鹿馬鹿しい…）

ツネキチ「これ見てよー。結構前に予知した写真なんだけどさ」

ツネキチ「あー、間違いねぇわ！やっぱ今日だわ、このアングルだわ！」

ナナ「これから私は、先ほど注文したざるそばを頭からかぶってしまうと？」

ツネキチ「嘘だと思ってるっしょ？」

ナナ「すみません、やっぱりかつ丼にしてもらえますか？」

店員「ええ？しょうがないわねぇ…」

ツネキチ「無駄無駄…」

店員「ご、ごめんね！掃除した後だから床が湿ってて…」

ツネキチ「だからさぁ、ナナちゃん。無駄なんだよ」

ツネキチ「写真にある未来は絶対変わらねぇんだ」

ナナ「それで…ツネキチさんは何がしたいんですか？」

ツネキチ「ナナちゃんこそ、何で俺を殺そうとするの？」

ナナ「ですから、何かの間違いですよ！」

ツネキチ「中島を殺したのに？」