【感想】 リゼロ2期 2話(27話) opのスバルが何度死んでも立ち向かう感じがいいね！ 本編突入でワクワクするな

クルシュ「エミリア様やナツキ・スバル様になら当家にいつまでも滞在して頂いても構わないのですけど…」

エミリア「ありがとうございます。でも、村の人たちも家に帰してあげたいですし」 

スバル「いっぺん全部持ち帰って、後ろ盾のロズワールにも相談して戻ってくるんで」

クルシュ「わかりました。その時には今度こそ、大恩に報いられれば幸いです」

スバル「そんな大袈裟な…。助かったのはお互い様だし、報酬だって貰ってるのに」

スバル「なあ、パトラッシュ」

パトラッシュ「クゥゥー」

スバル「だぁ、痛ぁ！」 

エミリア「大丈夫？スバル」

スバル「想像以上にウロコが痛い！大根おろしにされる大根の気持ちがわかる…」

エミリア「フフフ」

フェリス「スバルきゅん、レムちゃん固定したからね！くれぐれも安静にね！」

スバル「お、おう！」

フェリス「屋敷に戻って静養が必要なのはスバルきゅんも一緒だから」 

スバル「俺も？」

フェルト「今回、怠惰とやりあうので、またゲートに無理させてるし、一応ゲートの中の毒素は綺麗にしたけど、2カ月は安静させて」

スバル「2か月か。まあ流石にそんな続けて事件が起きたりは…」

スバル「今のフラグ臭くなかった！？」

フェリス「はい、じゃあそろそろ出発のお時間だからねー。ささ、クルシュ様！最後にエミリア様たちにお言葉を」

クルシュ「エミリア様。どうかご壮健で。近くまたお会い出来るのを楽しみにしております」

エミリア「クルシュ様もどうかお元気で」

エミリア「私も今度は助けられるばっかりじゃなくて、誰かを助けられるような私になります」

クルシュ「ナツキ・スバル様も今後のご活躍を心よりお祈り致します」

クルシュ「また必ずお会いしましょう」

スバル「よっこいしょ」

エミリア「スバルって当たり前みたいに私の隣に座るのよねぇ」 

スバル「お、なんかおかしかった？」

エミリア「ううん。最初はむずむずしたけど、今はそうしてくれないと変な感じだからいいの」

スバル「おお…！」

スバル「俺の涙ぐましい努力が遂に実ったかー！」

スバル「感無量だ！」 

エミリア「もう…またそうやって茶化す」

エミリア「レムのこと、ずっと気にしてる。そのことを隠す必要なんて無いの」

スバル「…」

エミリア「大切な子なんでしょ？」

スバル「大切！超大事！エミリアたんと同じくらい大事！」

エミリア「すごーく勝手なこと言ってる…。自覚ちゃんとある？」

スバル「あるよ…。正直最悪すぎて死にそう」

スバル「でも、本気の本気だから！」

エミリア「スバル…」

スバル・エミリア「…」

オットー「今、僕の事呼びました！？」

スバル「ぁ…」 

エミリア「え？」

スバル「呼んでねぇよ…。てかオットー居たの？お前」

オットー「居るに決まってるじゃないですかー！僕がそもそも何のためにナツキさんに協力したと思ってるんですか！？」

スバル「冗談だ。お前の目的はロズワールとの直接交渉。忘れてねぇって！」 

オットー「お願いしますよー！本気で僕の人生が掛かってるですからー！」

スバル「はいはい、わかりました」

スバル「そしてお前とは一旦お別れの時間です」

オットー「あー！」

スバル「ハハハ」 

エミリア「フフフ」

エミリア「きっと見つかるはずよ。取り戻す為の方法が…」

スバル「エミリアたん…」

エミリア「それにきっと我儘な理由で動いてるって意味だと、私とスバルって似た者同士だと思う」

エミリア「私も身勝手な理由で王選に参加してる自覚があるから…」

スバル「身勝手？」

エミリア「ごめんなさい。上手く言葉で説明できなくて…。スバルに隠し事なんてしたくないの。だけど、なんて言っていいのか…」

スバル「全部を話し合うのはロズワールと合流してからって事だな」

スバル「レムの問題も何か知ってるかもしれないし」

エミリア「…うん」

オットー「お二人供ー！そろそろ目的地に到着しますよー！」

ペトラ「誰も居ないよー？」

男「こっちも一人も居ないぞ」 

子供たち「ええー…！なんでー？」

エミリア「聖域からラムたちが戻ってないって事？」 

スバル「そうみたいだな…」

スバル「時にエミリアたん。聖域の場所って知ってる？」 

エミリア「え？スバルが知っててくれてるじゃないの？」

スバル「え？」

スバル・エミリア「……」

スバル「ここに来て今更なんだが、そもそも聖域ってどういう場所なんだ？」

エミリア「私もあんまり…。ロズワールは秘密基地みたいな所って…」

エミリア「それに…」

スバル「それに？」

エミリア「ううん、なんでもない。ごめんね…ちゃんと聞いておけば良かった…」

スバル「ああ、いやいや！避難を急いだとはいえ、迂闊千万だったのは俺の方だよ」

スバル「ぉ…」

スバル「こうなったら一旦、屋敷だ！」

スバル「何か手掛かりがあるかもしれないし」

スバル「オットー！お前も一緒に来い！」

オットー「ええ！お屋敷に？」

スバル「ここまで来てビビるなってーの。竜車とパトラッシュたちは裏に頼むな！」 

オットー「わ、わかりました…」

スバル「戻ってきたぞ。レム」

エミリア「大丈夫？」 

スバル「うん」

スバル「そういえば出かける時に鍵かけた記憶無いな。泥棒とか入ってない？」

エミリア「ベアトリスが居てくれたから、心配要らないと思うけど…。ノックしてみたら出迎えに来てくれたりしないかしら」

スバル「パック目当てに飛び出すかもしれないしな！」 

エミリア「そうね」

エミリア「パック…？パック…？」

エミリア「あれ？反応が無いみたい。寝ちゃったのかしら」

スバル「こっちはどうだ？」

（叩く音）

女性の声「…はい。お待ちくださいまし」

スバル「ぁ？」 

エミリア「え？」

女性「おかえりなさいませ、エミリア様。お戻りになられるのをお待ちしておりました」

エミリア「フレデリカ？」

フレデリカ「ええ。わたくし、フレデリ…」

スバル「キバ怖っ！！」

フレデリカ「改めまして、依然こちらでお世話になっておりましたフレデリカ・バウマンですわ」

スバル「そういえば、俺が屋敷に来る少し前に辞めたメイドが居たって…」

フレデリカ「一身上の都合でお暇を頂いていただけですわ。そして、ラムに呼び戻されて戻ってみれば、お屋敷はもぬけの殻…」

フレデリカ「幸い旦那様の執務室にあった手紙で、状況は把握できましたけど…」 

エミリア「手紙？」 

スバル「ラムが呼び戻した理由って…」

フレデリカ「私が戻った時、屋敷の厨房や庭木は荒れ果てて、酷い有様でしたが…」

スバル「切実な理由だった！？」

ラム『ふんっ…』

エミリア「でも不思議よね。フレデリカが居ない間はずっとラムが頑張っていたはずなのに…。何であの何日かだけ…」

エミリア「あ…」

スバル「レムが抜けて、ラム1人じゃ屋敷を回せなないからフレデリカを頼った…か」

フレデリカ「私にもラムに瓜二つの少女の事を説明して頂けますか？」

スバル「ラムの妹のレムだ。すっごくいい子なんだ」

スバル「優しくて強くて、めっちゃ働き者で、ラムとは俺の目から見ても本当に仲の良い姉妹でさ」

スバル「きっと君とも仲が良かったんだと思う」

スバル「見覚えは…多分無いよな」

フレデリカ「残念ながら。旦那様とラムが戻ったらどんな反応をされますかしら」

スバル「ロズワールは読めねぇなぁ。ラムの反応はあんまり想像したくない…」

エミリア「ねえ、フレデリカ。ロズワールから何か聞いてない？」 

フレデリカ「あいにく私には旦那様のお考えの全てを知る術はありませんわ」

フレデリカ「あの方にとって、それだけの信頼に値するのは、この世にたった二人だけでしょうから」

スバル「二人？」 

フレデリカ「ラムとこのお屋敷の禁書庫の大精霊様」

スバル「禁書庫の大精霊？」

フレデリカ「ベアトリス様ですわ」

スバル「よう、ベア子！久しぶりだな！」

ベアトリス「通りで屋敷が騒がしいと思っていたのよ」

スバル「皆がお前を心配してたんだぞー。後でいいからちゃんと謝っとけよー」

ベアトリス「謝る？ベティが？誰にどうしてそんな必要があるのか理解に苦しむかしら」

スバル「なんなら俺から代理で謝っとくぞー？お前が感涙して鼻水ずるずるでお礼言ってたって」 

ベアトリス「捏造するんじゃないのよ。涙なんてもう長い事流しちゃいないかしら」

スバル「たまには大声で泣きわめくのも悪くないぜー？」

ベアトリス「さすが好きな女の膝の上でピースカ泣いた男の言葉には含蓄があるのよ」 

スバル「それ、いい加減忘れて頂けませんかねー」

ベアトリス「とっとと本題に入るかしら。この弱虫」

スバル「ああ…」

スバル「ふぅ…」

スバル「お前はロズワールの考えをどのぐらい知ってたんだ？」

ベアトリス「？」

スバル「お前がロズワールの考えを聞かされてるって、そう言ってる奴がいるんだ」

ベアトリス「誰がそんなこ…、あ…。あの戻ってきた半獣の娘とみたのよ」

ベアトリス「確かにあの娘の見立ては少しだけ正しいかしら。でも、ベティとロズワールとの繋がりに今回の事は関係ないの」

スバル「でもお前は一人でこの屋敷に残った。何の対策もないこの屋敷に」

ベアトリス「自分の身くらい自分で守る。だからベティは残ったかしら。そこにロズワール無関係なのよ。ただ、あれが何も考えてなかったとはベティも思わないかしら」

スバル「ん？俺もお前も周りの連中も皆、ロズワールを買いかぶり過ぎてるだけなのかー？魔女教相手に無策のはずはないって…」

スバル「おお、そうだ！これを見てくれ！」

ベアトリス「…っ！福音書…」

ベアトリス「どうして？よりによってお前がその本を！」

スバル「奪い取った戦利品だ。この屋敷を囲んでた魔女教。その首謀者からな」

ベアトリス「その持ち主は…？」

スバル「死んだよ。俺が殺したんだ」

ベアトリス「お前もベティを置いていったのかしら。ジュース…」

スバル「お？誰だって？」

ベアトリス「何でもないのよ。それよりお前が大罪司教を、怠惰を殺したなら魔女因子はどうなったのかしら？」

スバル「魔女…因子…？」

ベアトリス「知らない…？まさか本当に…。だとしたらお前は何のために怠惰を殺したっていうのよ。それにロズワールは何をして…」

スバル「だからロズワールの野郎は聖域だよ！さっき言っただろ！俺の方があいつの考えを聞きてえんだよ！」

ベアトリス「お前の欲しがる答えは全部、その聖域にあるかしら」

スバル「なに…？」

ベアトリス「ロズワールの思惑も、福音書の意味も、魔女因子の答えも…。何もかもそこにあるのよ」

ベアトリス「欲しければ向かえばいい。場所は半獣の娘が導いてくれるかしら」

スバル「待てよ！急になんなんだ？どうしていきなり話す気になった？それに聖域に行かなくてもお前が…」

ベアトリス「ベティは話さない。話さない権利はベティにあるはずなのに」

スバル「うっ！」

ベアトリス「答えに至る道は示した。これ以上ベティに甘えるのはやめるかしら」

スバル「ベア子…、ベアトリス！？」

ベアトリス「ベティはお前の都合のいい道具じゃないのよ！」

スバル「ぐぁ！」

オットー「フフーンフフーン」

スバル・オットー「ぐはぁっ！」

オットー「な、なぜ僕が出てきたばかりのトイレからナツキさんがー？」

スバル「なんでお前、またそんな泣きそうな顔するんだよ…」

オットー「あの！とっととどいてくれませ…」

フレデリカ「本当にベアトリス様の禁書庫に立ち入れるんですのね」

フレデリカ「はい。ですが、エミリア様にスバル様がどれだけ頼りになるか、それはそれは言葉を尽くして頂いたので」 

エミリア「え？」

フレデリカ「期待半分でお待ちしておりましたの」 

スバル「え？」

エミリア「ちょっとフレデリカ！？」 

スバル「なに？何の話してたの？」

エミリア「違うの！確かにフレデリカにスバルの事は話したけど、大袈裟で…」

オットー「いえ。僕も一緒に聞いてましたけど、正直ナツキさんも隅に置けないなーって」

エミリア「オットー君まで！」

スバル「なんで、俺はその場でその話を聞いてなかったんだ！」 

エミリア「スバルの前でなんか話せません」

エミリア「もぅ…フレデリカ！話の続き！」 

フレデリカ「はいはい。わかっていますわ」

フレデリカ「それで、行き止まりになることの無いように話し合いを」

スバル「行き止まり…どういうこと？」 

エミリア「スバルがベアトリスと会えても、あの子が質問に答えてくれるかは別でしょ。ほら、スバルもベアトリスもすごーく意地っ張りだから」

スバル「表現が可愛いすぎる気がするけど確かに。それで？」

エミリア「私もロズワールと話したい事がたくさんある。だから、フレデリカにお願いしたの」

エミリア「聖域の場所を教えてって」 

スバル「…！」

ベアトリス『場所は半獣の娘が導いてくれるかしら』

スバル「フレデリカが教えてくれるってのか」 

フレデリカ「エミリア様にお負けしてしまいました。出来るだけ口外しないように言いつけられているのですけど」

フレデリカ「ただ少しだけ準備にお時間を頂きたく…。2日程でしょうか」

スバル「準備って…。ああ、そりゃそうか。揃って屋敷を空けるんだ。そのぐらいは…」

フレデリカ「いえ。私は屋敷に残りますので、同行は出来かねます」

スバル「え！一緒に来てくれないの！？じゃあどうやって行けばいい？」

オットー「フッフッフ…察しが悪いですねー。ナツキさん」

スバル「ああ、つまり聖域までオットーがフォローしてくれると。少しでもエミリアに協力的に接して、その後ろ盾のロズワールの印象を良くしようっていう魂胆で…」 

オットー「え？いえ、あの…」

エミリア「オットー君、そうなの？」

オットー「エミリア様の純真の目が痛い痛い！すみません！そんな所です！」

スバル「下心見え見えのお前の好感度は高いぜー！オットー」 

オットー「ナツキさんに言われると釈然としないですが」

スバル「協力了解！ってことで、俺たち3人で聖域の話を聞くよ」 

フレデリカ「承りました」

フレデリカ「これよりお話しますのは、口外無用のクレマルディーの聖域の場所と入り方、そして、その聖域に行くにあたって、忘れてはならない名前。ガーフィールという人物にお気をつけ下さい」

フレデリカ「聖域において、エミリア様たちが最も注意して接しなければならないのが、その人物ですわ」

スバル「レム。じゃあ行ってくる。フレデリカにちゃんとお前の事は頼んでおいたから、いい子で待っててくれな」

スバル「！」

ペトラ「もういいの？」 

スバル「おう。新入り。ちゃんと制服着こなしてるなー」

ペトラ「でしょー！えへへ」

ペトラ「レムさんにちゃんとお別れ言えた？」 

スバル「まあそんなところだ。向こうに長居するつもりはねぇけど、顔は見ときたくてな」

スバル「俺が居ない間、出来るだけレムの事気にかけてやってくれるか？ペトラ」

ペトラ「わかりました。スバル様！」

スバル「にしても、メイドの募集かけて2日。屋敷に入って実質1日なのに、よくまあ迷わずに見つけられたもんだ」

スバル「その年で親元離れる決断といい、偉すぎるぞ」 

ペトラ「もう12歳だから立派に働ける大人だよ！あ、じゃなくて…大人です」

スバル「敬語マスターして、フレデリカに免許皆伝が貰えたら考えるよ」 

ペトラ「うん。…じゃなくて、はい！」

ペトラ「？」

スバル「本気で隠れられるとマジで厄介だったんだなー」 

ペトラ「本当に不思議なお部屋なんてあるの？」

スバル「ああ、ベアトリス。ペトラも知ってるだろ？あいつの事も気にしてやってくれ。たまにドアを開けると、フラっとランダムエンカウントするかもしれないから」

ペトラ「ちょっとスバル様。私にお願い多くない？」

スバル「わかってる。悪い。でもペトラしか頼れない。ホントに申し訳ない…」

ペトラ「フフフッ！」

ペトラ「えへへ～！しかたないなぁ！そこまで言うなら任されてあげます」 

スバル「おう、マジで助かる」

エミリア「お屋敷の事はお願いね。レムとペトラとベアトリスの事も」

フレデリカ「お任せ下さいまし。エミリア様も道中お気をつけて」

フレデリカ「それとこれを」

フレデリカ「これがあれば森の結界を抜けて聖域へ入ることが出来ますわ。あとは御教えした通りの場所に智龍が導いてくれるはず」

スバル「この石が結界を通る為の条件って訳か」

フレデリカ「場所と資格は揃えました。あとは覚悟と強い意志を…」

エミリア「フレデリカ…」

フレデリカ「聖域をよろしくお願いします。それとお話した事を忘れずに…」

エミリア「うん。ガーフィールに気を付ける。絶対に」

ペトラ「あの！スバル様！これ、受け取ってくれますか！？」 

スバル「えっと…」

フレデリカ「見送りに白いハンカチを渡して、旅の最中に汚れたそれを最後に返す。旅の無事を祈る昔からの風習ですわよ」

スバル「ああ、そういうやつか。わかった！ありがとな、ペトラ。ちゃんと返すぜ！」

スバル「あれ？なんで急にそんな反応！？突然の反抗期に寂しい、俺」

フレデリカ「ふふ、さあ急いでくださいまし。クレマルディーの迷い森は夜になるほど危うい場所になりましてよ」

フレデリカ「無事をお祈りしております」

ペトラ「スバル様～！お姉ちゃんをちゃんと守ってあげてねー！」

フレデリカ「これで旦那様のお言いつけ通りに…」

フレデリカ「あとはエミリア様が聖域を如何にして乗り越えられるか…。祈る以外にありませんね」

スバル「パックの奴が顔を出さない？」 

エミリア「そうなの。何度も声は掛けてるし、契約の繋がりは感じるんだけど」

スバル「前にもこんな事あったのか？」 

エミリア「そうあることじゃないんだけど、これまでにも何度か数日顔を見せない事もあって…」

パック『リアの事、よろしく頼んだよ』

スバル「まさかな…」 

エミリア「でも、私は微精霊の子たちとも契約してるからその子たちとだって戦えるし」

エミリア「何かあってもスバルを守ってあげる」 

スバル「やだー男前―」

エミリア「もぉ！」 スバル「ははは」

スバル「何かあるかもってのはフレデリカの忠告だからな」 

エミリア「ガーフィールよね」

スバル「ああ、ロズワールがなんだかそいつに会いに行くーみたいな話はしてたよな」

オットー「あのー…森に入りましたー」

フレデリカ『クレマルディーの迷い森。聖域はそこで特殊な結界に守られています。部外者の存在を遠ざけ、道を誤らせる。それ故の迷いの通称ですわ』

スバル「この先に聖域があるのか」

スバル「エミリアたん、ひょっとして緊張してたりする？」 

エミリア「え？なんでわかったの？」

スバル「君の事なら何でもわかる。って言いたいとこだけど、今のは誰でもわかるよー」

スバル「ん、ん」

エミリア「本当だ」

エミリア「心配させてごめんね。もうすぐ聖域に…、亜人族だけの村に作って思うと…」

スバル「こっちこそごめん。そこに頭が回ってなかった。エミリアたんと同じ境遇のハーフエルフもいるかもしれないのか」

エミリア「私、自分以外のハーフエルフには会った事無いの。でも、聖域にはもしかしたら…」

スバル「大丈夫だ。俺が…」

スバル「っ！？」

スバル「エミリア？」 

エミリア「あ…これ…」

スバル「すげー嫌な予感がする…！」

スバル「エミリア借りるぞ！」

スバル「…！？」

スバル「エミリア！」

スバル「！」

スバル「！！」

スバル「…！？」

スバル「どこだよ、ここは…」

スバル「！」

スバル「お前は…」

スバル「その耳、ひょっとしてエルフ…」

スバル「ああ、待て！待ってくれー！」

スバル「はぁはぁ」

スバル「おい！誰か居ないかー？ここが聖域なら誰か返事してくれー！」

スバル「これは…」

女性の声『なるほど』 

スバル「！」 

女性の声『それが君の欲の根管か、なかなか興味深い事だね』

女性の声『おや、驚かせてしまったかな？』

スバル「！」

女性の声『人と話すのは随分久しぶりだから、つい気持ちが逸ってしまったよ』

エキドナ「僕の名前はエキドナ。強欲の魔女とそう名乗った方が通りがいいかな？」