『ラーメン発見伝』を全巻読み終えた

最終2巻がマジで熱いな。仲間と一緒に戦って仲間達から大将に抜擢されるって王道な少年漫画的熱さがある
芹沢さんの強さも全巻通して描かれてこの分野で最強って言うまでもないし

決着のつき方が藤本の完勝っていうのもまた芹沢との物語のテーマにそってて良い
普通なら主人公とライバルの決着はギリギリの鍔迫り合いで盛り上げたいところなのに、一般人含めて殆どの人が藤本のラーメンの方が美味いって判断する
これってお客に味の違いを分かってもらいたいって芹沢の最初の願いがそのまま叶ったような決着のつき方でまさに完全勝利なんだよね

そして最終回で藤本のお店に芹沢がやってくるのも良かった
藤本が芹沢のラーメンにけちつけて改善案を持ってきたところから始まった2人の関係が、芹沢が藤本のラーメンの改善案を持ってきて終わるのが物語として綺麗だった

正直ただのグルメ漫画とかラーメンハゲの思想が強い漫画とか思い込んでたけど、読んでみたらライバルとぶつかり合う王道少年漫画の面もあって本当に良い漫画だった

嘘つけ！大体藤本におんぶに抱っこ状態で戦ってたヤンケ！！！！

どうして軽油を入れてしまったんだろうな…？

>>3
これ保存した時はこんなハマる漫画とは思ってなかった

>>3
重油入れろ定期

才遊記と再遊記も面白いからぜひ読んで！

今改めて見ると現在トップになってるであろう形式である昭和の中華そばの概念を取り入れつつ改革であるきのこ含めたトリプルスープという創作性の両輪を持った最高位のラーメンなんだよな

あの祝勝ムードの中で「この勝利はお前がまだ客商売の怖さを知らないからだという面があることを忘れるなよ」と釘を刺してくれる千葉さんいいよね
それを真摯に受け止められる藤本クンも成長してる

藤本は経営面とかがあれなだけで実力自体は初期の時点で備わってるのもいい
三種の麺とか豆○ラーメンとかで度々ハゲを驚かせるし

>>9
何が実力は備えてるや、既に出来上がってるものに対してチマチマと変化改良を加える腕はあっても一から構想するのはてんで下手くそなくせに

>>9
腕自体はあるからこそハゲの指摘が毎度突き刺さるんだよね
調達の安定性を考えてなかったり思考停止でスープにタレ入れて逆に完成度落としちゃったり
…まぁ前者の時はハゲも一度普通にやらかすという珍しいことやってるんだが

>>9
ファミレス監修も結果的にいい勉強になってたよね
普段使わない食材に触れられるし

>>59
そこらへんは大島サンのおかげだよな
とても1話で退場した人とは思えないくらい藤本クンに影響与えてる

武田の親父、結構出張るなと思ってたら作ってるラーメンが完全に二郎系で未来見過ぎだろって思ってた
二郎系ラーメン流行ったのってかなり最近だよね……？

>>10
いや流石に連載後期には今みたいな二郎系ブームが起こってたからそこは現実を漫画内に輸入した感じだと思う
すごいのは二郎系の前進であるデカ盛りラーメンの店主とか客層がいわゆる体育会系ばっかりだってことを見抜いて店名に「DQN」てつけたところの慧眼

>>17
最終巻でたのが2009年だったわ。子供の頃から店とかに置いてあるイメージだったから結構最近に感じる
店名までは気づいてなかった、そういえば作中行動含めてまんまDQNだな……

流石にラーメンの情報自体は20年くらい前のものだからその辺を勘定に入れて読まないといけない以外は文句ない名作

>>13
ニューウェーブ系はもう殆どなくなったしね

>>13
逆に今のラーメン事情がちょっと気になってもくる
流石に食べて判断する舌ないからネット情報とかになるけど

>>15
今やってる再遊記ではその辺の事情も出てくる
今のラーメン屋事情で手っ取り早く儲かりたいなら二郎系か家系やれだの
ニューウェイブ系から進化して創作系麺料理として確立したラーメンだの
カップラーメンの進化だの大衆としてのラーメンとは何かみたいな感じテーマ

>>13
とはいえトマトのグルタミン酸を利用したラーメンとかみたいな
ここ数年でテレビで話題になったやつが序盤に出てきたりしてるから
先見性とかを考えるとかなり凄いと思うんだよな

実際作中でも二郎系は陰りが見えてきてるって指摘したけど結局その後もイケイケだったりしたからな
武田の親父は現実という最強の補正がかかってる

後の作品を見れば見るほど
ハゲ、お前どんだけ藤本君のこと気に入ってたんだとなる奴

>>20
叩けば伸びる上に反発もしてくるからな藤本くん
最初の方は始めても失敗するぞで警告してたのに終盤になると他のやつは同年代も年下も進み始めてるぞ？で急かしてくるの好き

レンゲ不要論者でラーメンが油っぽいってヘソ曲げてた評論家先生すき
ちゃんと自分の間違いを認められたしその後は割とまともなアドバイザーとして出てくるという

鮎の煮干しラーメンは食べてみたいとずっと思ってる
自分の舌がどっちなのか試してみたい

>>22
俺は鼻が悪いので淡口わからんと思うわ

>>22
現実に鮎の風味ってのが自体が相当曖昧な存在だからな……
再現レシピ動画とかでも濃口とか薄口極とかやってたけど「美味しい！けど鮎の風味なんて分からん」って感じだった

>>22
東京にあるから東京に行く機会があったら行ってみると良い
焼きおにぎりの雑炊でシメるから創作麺料理だなってなるぞ

ちなみに通販もあるよ

やっぱり清流房といえばコッテリしたラードの旨みに鮎の爽やかな香りが引き立つ濃口が最高ですなﾃﾞｭﾌ

時代の進歩といえば豆乳使ったラーメンとか最近だと坦々麺とかでも割とある
冷たいつけ麺とかも今じゃざるラーメンって形になってるし流行る前のなんだなって時代を感じる

つけ麺と言えばハゲの指摘していたぬるくマズいって弱点はむしろ弱点とは思われず普通にそのまま受け入れられてるよね

>>31
完全に冷たいざる中華の方がむしろ消えたよな
熱盛はあるけど

>>31
ぶっちゃけ作中で言われてるように麺の味を楽しもうでつけ麺頼んでる人の方が少なそうだしね
麺を冷たくするより麺をぬるくして出す方が今は割と見るな

>>31
むしろ小さい子どもと一緒に食べる形式ならぬるいほうが良いまであるからな

>>31
受け入れられてるっていうかぬるいのが嫌な人は「あつもり」で頼むからな
俺もハゲと同じで途中でぬるくなるの大嫌いだからもうあつもり以外頼まないし

上手く住み分けできたんじゃない？

未だに現役なのは二郎系ラーメンくらいかな
鮎ラーメンは二子玉側にあるけど

今読むと葉月さんのキャラ結構キツいけど00年代ではどんな感じの受け取られ方してたんだろう

>>37
読んでた身としては当時からキツかったよ
というか美味しんぼの富井副部長みたいな「ギャンギャン騒ぐ無能だけど何故か憎めない上司」みたいなのやろうとして失敗しまくってるんだなって思ってた
最初の辻井係長からしてウザかったから人気なかったんだろうな
テコ入れでキャリアウーマン的な美人上司出してきたんだなって思ったよ

>>39
このタイプのキャラは今はどうやってもヘイト呼びそう
物語のきっかけや導入役としては超便利だけど

>>45
話転がす上ですげぇ便利なんだよこの手のキャラ
でも妹は話にも使えんだろうからなんか単に作者の癖な気がしてきた

>>49
他の作品でもキツいなって感じのクズが出るから多分作者の趣味

>>37
当時からあのクソ姉妹はボロクソに言われてた記憶がある
この漫画（というか作者）の数少ない欠点みたいな扱われ方だったな

読み返すと芹沢さんは藤本君の事好きすぎない？とたまに思う
勝負の条件を提案したり、他の人なら金取りそうな事を教えてくれるし

>>42
本来なら金取るんだぞ～とか言いながら教えてくれてたよね
中盤は会社のコンサルやってたから実際金取ってたんだろうけど

>>46
コンサルなら別にコンペ形式にして競う必要はないのにずっと勝負してたの鍛えつつ本人も割とうっきうきなのあのはげほんま

>>47
テコ入れ女上司が「コンサルは芹沢さんに一括したほうがいいんじゃないか」て言った際に「楽しみを取るんじゃねぇ」と言わんばかりに不機嫌になってるハゲよ

>>52
「今回もコンペ勝負ですね」ってニヤっとしてたのにその提案されて一気に不機嫌そうな顔になるの笑う
どうするかをコンペ勝負で決めることになったらニヤニヤ顔復活して(藤本くんがより実力を発揮できるように)お題を具体的に設定しだすのホンマこいつ

藤本くんも普段は芹沢さんを忌み嫌ってるけど認められるのはホントに嬉しそうなあたりお互いツンデレかよこいつら

周りの人も最初は喧嘩腰な二人に戸惑ってたけどレベル高い商品が次々に産まれるからノリノリでコンペ提案するようになるのいいよね

武田の対抗戦に名乗り出ると同時にラーメン提供
野性と知性を兼ね備えてる

>>50
なお肝心の対抗戦ではラーメン考案は藤本に丸投げしたあげく余計なことしてタイムトンネル側の印象悪くするという

>>66
せっかく気持ち良い勝負して勝てそうだったのにな……
ただ藤本のラーメン食べて先に食べさせたら勝ち確になるって発想できる時点で割と強い

>>66
タイムトンネルの立ち回りの上手さには驚かされた
意外と計算高くて強かだよね武田さん

芹沢あんなんで人間関係に気を使ったりして生きてるからなあ
叩いても恨みつらみじゃなくラーメンで殴り返してくる藤本との関係は楽しかったろうしあんな爽やかに終われた人間関係他に無いんじゃないか

>>51
それがあるから、才遊記のラストがまた良いんだよね
ハゲの台詞が良すぎる

妹はともかく葉月さん自身は悪いところばかりでも無かったから…
ラーメンタイムトンネルの立案者だし

バトルものとしても面白いよね
勝因が読者も納得するしかないところに落としてるのが漫画が上手くて面白い

最終戦後に藤本の店にきた芹沢さんの態度が今までの嫌味な態度じゃなくて叱咤激励なの好き

もうラーメンマニアじゃないしな

下町人情ホラー回のラストで藤本クンを見つめるハゲの表情が完全に弟子を暖かく見守る師匠の面してて笑う

藤本は自分の店だと見送るアイデアでも古巣関係の仕事で出せそうなのが強い

武田は創作はからっきしだけどラーメン店主としては芹沢さんより有能な面が見えるのが好き
芹沢さんにタヌキだかキツネ呼ばわりされてたのは伊達じゃないわ
連載当時の二郎（系）事情がどうなのは分からんけどそんときもやっぱ人気だったのかな

単に美味ければ勝ちではなく、「それが一般人に受け入れられるか」「商売として成り立つか」って視点で話を作ってるのが当時としては新しかった。