【ワンピース】ここだけルフィがくまによりエレジアに飛ばされた世界【閲覧注意】
1: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:26:56
なお一味はルフィの目の前で黄猿に全滅させられており、エレジア到達直後にエース処刑成功のニュースを目にする。
ウタはルフィが飛んでくる前日にエレジアを滅ぼしたのは自分だと知る。
ついでに赤髪海賊団はカイドウとの小競り合いで壊滅状態だとする。
ウタはルフィが飛んでくる前日にエレジアを滅ぼしたのは自分だと知る。
ついでに赤髪海賊団はカイドウとの小競り合いで壊滅状態だとする。
2: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:27:26
四面楚歌
3: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:27:54
共依存ルートやな
4: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:27:58
もう共依存状態になるしかないな?
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5: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:28:06
この世界は
12: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:31:20
世界が壊れすぎてドフラミンゴが狂喜乱舞する
6: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:28:23
もう大荒れだよ
赤髪の縄張りとかどうすんの
赤髪の縄張りとかどうすんの
8: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:28:42
ゴードン、その、まぁ、頑張れ
9: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:28:43
2人で革命軍頑張ろう
16: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:36:13
世界がこんな状態の中で再開したらそりゃもう運命なんだろうけどゴードンさんはこの激重cpと共にいなきゃなのか…大変だ
20: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:43:27
自殺しようかと思って外に出たら幼馴染がボロボロで降ってきたウタの心境
22: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:45:21
共依存いいぞ~
21: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:43:53
もう消えてしまおうか…
このまま海に向かって真っ直ぐ歩いていけばそれができる。
いつものように砂浜で体育座りをしながらウタはそう考えていた。
立ち上がり1歩2歩と海に向かって歩き出したその時だった。
ドォォン!!
自分のすぐ近くでものすごい衝撃で何が落ちてきた。
人だ。しかも自分のよく知ってる人。いやよく知っていた人。
「ルフィ…?」
このまま海に向かって真っ直ぐ歩いていけばそれができる。
いつものように砂浜で体育座りをしながらウタはそう考えていた。
立ち上がり1歩2歩と海に向かって歩き出したその時だった。
ドォォン!!
自分のすぐ近くでものすごい衝撃で何が落ちてきた。
人だ。しかも自分のよく知ってる人。いやよく知っていた人。
「ルフィ…?」
23: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:49:54
幼い頃よく勝負した幼なじみ。
かわいかったあいつが降ってきた。
どうやって来たのか?今まで何をしていたのか?
疑問はたくさんあるが今の問題はそこじゃなかった。
今にも死にそうなほどボロボロだ。
ウタはすぐにゴードンに頼み手当をしてもらった。
ベットで横になったルフィの手を握りながらウタは叫んだ。
「ルフィ…ダメだよ!死んじゃダメ!これ以上誰も私を置いてかないで!」
かわいかったあいつが降ってきた。
どうやって来たのか?今まで何をしていたのか?
疑問はたくさんあるが今の問題はそこじゃなかった。
今にも死にそうなほどボロボロだ。
ウタはすぐにゴードンに頼み手当をしてもらった。
ベットで横になったルフィの手を握りながらウタは叫んだ。
「ルフィ…ダメだよ!死んじゃダメ!これ以上誰も私を置いてかないで!」
24: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:50:24
ルフィ→黄猿によって一味全滅&エース処刑される
ウタ→エレジアを滅ぼしたのは自分だと知る
お互いにドップリと抜け出せない底なし沼の様に嵌って行くな…
ウタ→エレジアを滅ぼしたのは自分だと知る
お互いにドップリと抜け出せない底なし沼の様に嵌って行くな…
26: 名無しのあにまんch 2022/10/23(日) 23:58:01
インペルダウンにもたどり着けないし、頂上決戦にも乱入できないからエース死亡確定、レイリーさんに修行もつけてもらえない、目の前には中身9歳のまま生きる希望を無くした幼なじみ……
1人で再起も難しいなこれは……
1人で再起も難しいなこれは……
27: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 00:02:01
ウタの願いが通じたのか。
ルフィが目を覚ました。
「ルフィ!!」
「ウ…タ?ウタァ」
ルフィは目を覚ますと目の前のもういなくなったと思っていた幼なじみに抱きついた。
「おれェ…おれぇぇ…何もできなかった!誰も…ああああ」
必死に泣きつくルフィの話をウタには聞く余裕はなかった。
ただ必死に抱き返した。
「私…シャンクスに酷いことしちゃって…それで…うぅうう」
もちろんルフィにもウタの話を聞く余裕はなかった。
ただ二人は必死に抱き合った。
お互いの存在を確かめ合うように。
目の前にある唯一の自分の縋る場所を逃したくはなかった。
ルフィが目を覚ました。
「ルフィ!!」
「ウ…タ?ウタァ」
ルフィは目を覚ますと目の前のもういなくなったと思っていた幼なじみに抱きついた。
「おれェ…おれぇぇ…何もできなかった!誰も…ああああ」
必死に泣きつくルフィの話をウタには聞く余裕はなかった。
ただ必死に抱き返した。
「私…シャンクスに酷いことしちゃって…それで…うぅうう」
もちろんルフィにもウタの話を聞く余裕はなかった。
ただ二人は必死に抱き合った。
お互いの存在を確かめ合うように。
目の前にある唯一の自分の縋る場所を逃したくはなかった。
29: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 00:08:12
加えて世経に赤髪海賊団壊滅が載るんだろ?マジでもうお互いしか残ってないじゃん
サボの働きにすべてが掛かってるな
サボの働きにすべてが掛かってるな
30: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 00:09:53
何もかも失って弱りきった心しか残ってないところに
ひとつだけ失くしたはずのものが突然戻ってきたもんね
もうそれに縋って泣くしかないんだよ
ひとつだけ失くしたはずのものが突然戻ってきたもんね
もうそれに縋って泣くしかないんだよ
32: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 01:19:21
互いのメンタルはもうボロボロ…
え?ここからさらに追い打ちあるんですか?
え?ここからさらに追い打ちあるんですか?
31: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 01:08:54
どれくらい経っただろう。
どれくらいこうしていただろう二人はただただ抱き合っていた。
もう泣き疲れてお互い黙って。
静かな時間がずっと続いた。
先に口を開いたのはウタだった。
「こんなにボロボロになって…何があったの?ルフィ…」
まだ自分のこころの傷は癒えてはいないが、自分はルフィより二つ上のお姉さんだからルフィを支えてあげるんだと必死に言い聞かせた。
「おれ、誰も救えなかったんだ。海賊やって仲間集めたんだけどみんなやられっちまった。おれのせいなんだ。おれがあの時天竜人さえ殴らなきゃあ…おれがもっと強ければ…ウタは…ウタはどこにも行かないでくれよ…おれもう誰も失いたくねぇ…もうおれには…」
「大丈夫!私はいなくなったりしないよ!だってルフィに183連勝中だからね!」
必死に強がり貼り付けたような笑顔でルフィを安心させようとした。
でもルフィはその笑顔の裏にある大きな闇をどことなく感じとり不安は大きくなるばかりだった。
どれくらいこうしていただろう二人はただただ抱き合っていた。
もう泣き疲れてお互い黙って。
静かな時間がずっと続いた。
先に口を開いたのはウタだった。
「こんなにボロボロになって…何があったの?ルフィ…」
まだ自分のこころの傷は癒えてはいないが、自分はルフィより二つ上のお姉さんだからルフィを支えてあげるんだと必死に言い聞かせた。
「おれ、誰も救えなかったんだ。海賊やって仲間集めたんだけどみんなやられっちまった。おれのせいなんだ。おれがあの時天竜人さえ殴らなきゃあ…おれがもっと強ければ…ウタは…ウタはどこにも行かないでくれよ…おれもう誰も失いたくねぇ…もうおれには…」
「大丈夫!私はいなくなったりしないよ!だってルフィに183連勝中だからね!」
必死に強がり貼り付けたような笑顔でルフィを安心させようとした。
でもルフィはその笑顔の裏にある大きな闇をどことなく感じとり不安は大きくなるばかりだった。
33: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 01:24:44
「お前もなんかあったのか…?」
このままでは唯一の宿木も消えてしまう。
そう感じたルフィはウタに問いかけた。
「わ…私?なんにも!何にもないよ!ほら!歌手になりたくてここにいるだけ!だってほら!私歌得意だったでしょ?」
自分でもわかるくらい不自然な誤魔化し方だった。
「嘘だ!言えよ!言わないとお前までどっかいっちゃう気がするから…言えよ!」
大声で怒鳴るルフィ。
ウタは全てを白状した。
自分が歌った歌がこの国を滅ぼしたこと。
シャンクスが罪を被ってくれたこと。
それなのにシャンクスを信じきれなかったこと。
12年間の孤独。
全てを赤裸々に…
全てを聞いたルフィは外へ飛び出してしまった。
このままでは唯一の宿木も消えてしまう。
そう感じたルフィはウタに問いかけた。
「わ…私?なんにも!何にもないよ!ほら!歌手になりたくてここにいるだけ!だってほら!私歌得意だったでしょ?」
自分でもわかるくらい不自然な誤魔化し方だった。
「嘘だ!言えよ!言わないとお前までどっかいっちゃう気がするから…言えよ!」
大声で怒鳴るルフィ。
ウタは全てを白状した。
自分が歌った歌がこの国を滅ぼしたこと。
シャンクスが罪を被ってくれたこと。
それなのにシャンクスを信じきれなかったこと。
12年間の孤独。
全てを赤裸々に…
全てを聞いたルフィは外へ飛び出してしまった。
34: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 01:41:16
ルフィは誰もいない廃墟となった街でありとあらゆるところに身体をぶつけた。
思いっきり頭を打ち付けたり意味もなく岩を砕いたり…
「おれは仲間も一人も救えない!」ドゴォン!
「大切な幼なじみの苦しみにも気づけない!」バゴォーン
『オイ!ルフィ!お前は海賊王になるんだろ?こんなところで死なせるわけにはいかねぇな!悪いな二度と負けないって約束は守れねぇかもしれねぇ』
「消えろ!」
『へっ!マリモにだけいいとこ持って行かせるかよ!』
「消えろぉ!」ドゴォン!
『ルフィ…助け…』『命に変えてもお守りします!!あっ私もう死んで』『うわァ〜!こっち来た!助けて〜!必殺“火薬星”“火薬星ィ”』
「消えろォ!消えろォ!」ドドガァン‼︎
『ちくしょォ!ストロング…』『ブゥオオオオ!!』『‼︎ルフィ…!』
「消えてくれぇ〜!!」ドギャアン!
思いっきり頭を打ち付けたり意味もなく岩を砕いたり…
「おれは仲間も一人も救えない!」ドゴォン!
「大切な幼なじみの苦しみにも気づけない!」バゴォーン
『オイ!ルフィ!お前は海賊王になるんだろ?こんなところで死なせるわけにはいかねぇな!悪いな二度と負けないって約束は守れねぇかもしれねぇ』
「消えろ!」
『へっ!マリモにだけいいとこ持って行かせるかよ!』
「消えろぉ!」ドゴォン!
『ルフィ…助け…』『命に変えてもお守りします!!あっ私もう死んで』『うわァ〜!こっち来た!助けて〜!必殺“火薬星”“火薬星ィ”』
「消えろォ!消えろォ!」ドドガァン‼︎
『ちくしょォ!ストロング…』『ブゥオオオオ!!』『‼︎ルフィ…!』
「消えてくれぇ〜!!」ドギャアン!
35: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 01:49:18
単純に数えてもエース1人死んだときの10倍(エース+一味+ウタ)の苦しみが全部いっぺんにのしかかってんだよ……
もう無理だよ…………
もう無理だよ…………
36: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 01:53:20
なぁ…地獄は楽しいか?
37: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 01:56:20
ブルックだけギリギリ生きてそうな…
39: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:03:27
>>37
ブルックは首から上の骨が残ってたらカルシウム取れば再生しそうだけどアフロが燃えちゃったら多分発狂して死ぬと思う。
ブルックは首から上の骨が残ってたらカルシウム取れば再生しそうだけどアフロが燃えちゃったら多分発狂して死ぬと思う。
41: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:08:51
>>39
ブルックの事何だと思ってんだよ
ブルックの事何だと思ってんだよ
62: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 08:24:19
>>41
50年前の約束と恩義の為だけに生きてる凄まじい骨。
50年前の約束と恩義の為だけに生きてる凄まじい骨。
38: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:01:59
「もうやめて!!こんなルフィ見てらんないよ!このままじゃ身体がもたない!」
「おれの身体だ!勝手だろ!」
「違う!もうルフィの身体はルフィだけのじゃない!私を支える身体だから!だからもう誰もどこにも行かないで‼︎これから私たちは二人で一つ!ね?」
「悪りぃ正気を失ってた」
「それにもしかしたらシャンクスが助けに来てくれるかも…しれない…し」
全く自信はないがとりあえずそう言うしかなかった。
二人は歩き出した。
別に行く当てなんかない。
気づけばウタのいつもの砂浜に来ていた。
二人とも何も言わずにただ海を見ていた。
お互いの存在を確かめ合うように手を繋いで…
「おれの身体だ!勝手だろ!」
「違う!もうルフィの身体はルフィだけのじゃない!私を支える身体だから!だからもう誰もどこにも行かないで‼︎これから私たちは二人で一つ!ね?」
「悪りぃ正気を失ってた」
「それにもしかしたらシャンクスが助けに来てくれるかも…しれない…し」
全く自信はないがとりあえずそう言うしかなかった。
二人は歩き出した。
別に行く当てなんかない。
気づけばウタのいつもの砂浜に来ていた。
二人とも何も言わずにただ海を見ていた。
お互いの存在を確かめ合うように手を繋いで…
40: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:04:12
>>38
希望がなさすぎるし…ドロドロすぎる…
希望がなさすぎるし…ドロドロすぎる…
42: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:09:58
青く輝く海。
大好きだった海。
広く大きな海。
今はその海すら憎たらしくて仕方なかった。
でもほかにすることも見るものも何もなかった。
もしかしたらあの地平線の彼方から二人が大好きだったあの男やってきてがなんとかしてくれるかもとありもしない希望を抱きながら。
「シャンクス…」
二人はほぼ同時につぶやいた。
ありもしない希望さえ潰されることを二人はまだ知らない。
大好きだった海。
広く大きな海。
今はその海すら憎たらしくて仕方なかった。
でもほかにすることも見るものも何もなかった。
もしかしたらあの地平線の彼方から二人が大好きだったあの男やってきてがなんとかしてくれるかもとありもしない希望を抱きながら。
「シャンクス…」
二人はほぼ同時につぶやいた。
ありもしない希望さえ潰されることを二人はまだ知らない。
43: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:11:18
>>42
ゴードンさんが二人のメンタルケアで過労死しちまう…
ゴードンさんが二人のメンタルケアで過労死しちまう…
44: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:18:07
海を渡る術を知らねぇ、何の役にも立たねぇ、一人で立つことすらできねぇ、カナヅチ2人
45: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:23:48
パサパサ〜。
エレジアに一部の新聞が風にのって飛んできた。
ウタはもう笑顔と呼べるかも怪しい顔で遭わずんだ声をだした。
「ほ…ほら!ルフィ新聞だよ!よ…4コマ漫画でも読んでさ!気分紛らわそ!」
お互いそんな気分じゃ無いのはわかっていた。
でもこのままだとこの空気に押しつぶされてしまいそうだった。
しかし、一面を見たただでさえ生きてる人間のそれとは言い難かったルフィの顔からさらに灯火がきえていく。
「エ…ーす…」
【頂上戦争、海軍大勝利!船長白ひげと二番隊隊長ポートガス・D・エース死亡】
「うわああ〜〜〜!」
「どうしたのルフィ?」
慌てるウタ
「エースはおれの兄ちゃんなんだ!ウタと別れた後に出会ってそれで…」
「えっ!そんな!?でもほら!エイプリルフールかもよ!次のページに一面は嘘って書いてあるドッキリだったりとか!」
もうどうすればいいかわからないウタはそう願ってページをめくってしまった。
次のページが二人をさらに地獄に落とすとは知らずに…。
【赤髪海賊団、百獣海賊団との戦争により壊滅的被害!船長シャンクスの行方わからず】
エレジアに一部の新聞が風にのって飛んできた。
ウタはもう笑顔と呼べるかも怪しい顔で遭わずんだ声をだした。
「ほ…ほら!ルフィ新聞だよ!よ…4コマ漫画でも読んでさ!気分紛らわそ!」
お互いそんな気分じゃ無いのはわかっていた。
でもこのままだとこの空気に押しつぶされてしまいそうだった。
しかし、一面を見たただでさえ生きてる人間のそれとは言い難かったルフィの顔からさらに灯火がきえていく。
「エ…ーす…」
【頂上戦争、海軍大勝利!船長白ひげと二番隊隊長ポートガス・D・エース死亡】
「うわああ〜〜〜!」
「どうしたのルフィ?」
慌てるウタ
「エースはおれの兄ちゃんなんだ!ウタと別れた後に出会ってそれで…」
「えっ!そんな!?でもほら!エイプリルフールかもよ!次のページに一面は嘘って書いてあるドッキリだったりとか!」
もうどうすればいいかわからないウタはそう願ってページをめくってしまった。
次のページが二人をさらに地獄に落とすとは知らずに…。
【赤髪海賊団、百獣海賊団との戦争により壊滅的被害!船長シャンクスの行方わからず】
46: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:28:52
>>45
ワァ…ァ…
ワァ…ァ…
47: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:31:13
ゴードンさんが倒れる…
48: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:36:59
「え?シャンクス…?」
「シャンクスにも何かあったのか?」
もう消えてしまいそうなルフィが問いかける。
「安否不明だって…」
「シャンクスが?」
「うん」
しばらく沈黙が続いた。
最初にきり出したのはルフィだった。
「でもまだ死んだって言われたわけじゃねぇだ!シャンクスは強いんだしよ!」
そういうルフィの顔は滝のような汗と涙で濡れていた。
「そうだよね!だって私たちを置いて死んじゃうわけないもんね!」
ウタの顔もびっしょりだった。
「それによ!服船長だってついてるし!」
「どれだけ大きな怪我してもホンゴウさんが直してくれるし!」
「それにシャンクスは強いし!」
「そうだよ!シャンクスは強い!」
「シャンクスは強い!」「シャンクスは強い!」…
何度も何度も二人は呪文のように唱えた。
言い聞かせた。そうしないとこのまま立っていることすら出来なくなってしまうから。
「シャンクスにも何かあったのか?」
もう消えてしまいそうなルフィが問いかける。
「安否不明だって…」
「シャンクスが?」
「うん」
しばらく沈黙が続いた。
最初にきり出したのはルフィだった。
「でもまだ死んだって言われたわけじゃねぇだ!シャンクスは強いんだしよ!」
そういうルフィの顔は滝のような汗と涙で濡れていた。
「そうだよね!だって私たちを置いて死んじゃうわけないもんね!」
ウタの顔もびっしょりだった。
「それによ!服船長だってついてるし!」
「どれだけ大きな怪我してもホンゴウさんが直してくれるし!」
「それにシャンクスは強いし!」
「そうだよ!シャンクスは強い!」
「シャンクスは強い!」「シャンクスは強い!」…
何度も何度も二人は呪文のように唱えた。
言い聞かせた。そうしないとこのまま立っていることすら出来なくなってしまうから。
49: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:51:02
「あはは…ハハハハハハハハハハハハ」
「なはっはっ…はっはっはっはっ…!」
気づけば二人は笑っていた。
縋るものは目の前にいる幼なじみだけ。
もうここまで来ると笑うしか無いかもしれない。
自分の中のまだ残っている最後の何を守ろうとしているのだろうか。
それとももう自分の中のものが全て崩れ去ってしまったのだろうか。
二人にはわからなかった。
わかりたくもなかった。
二人を嘲笑うように太陽もまたキラキラと輝いていた。
「なはっはっ…はっはっはっはっ…!」
気づけば二人は笑っていた。
縋るものは目の前にいる幼なじみだけ。
もうここまで来ると笑うしか無いかもしれない。
自分の中のまだ残っている最後の何を守ろうとしているのだろうか。
それとももう自分の中のものが全て崩れ去ってしまったのだろうか。
二人にはわからなかった。
わかりたくもなかった。
二人を嘲笑うように太陽もまたキラキラと輝いていた。
51: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:54:22
>>49
私はシャンクスとエースを死を受け入れられん
涙も出んのだ…
何故かなチャカよ…
私はシャンクスとエースを死を受け入れられん
涙も出んのだ…
何故かなチャカよ…
50: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 02:53:31
壊れちゃった……ぜんぶ……
52: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 03:09:49
グゥ〜。
ルフィの腹だ。
こんな時でも人間という生き物は腹が減るらしい。
十年前の二人ならお腹がなったらマキノの店まで競争の合図だった。
でも今は競争なんて絶対しない。
この手を離してしまったら、どこか遠くへ消えてしまいそうだから。
もう二度と握れなくなりそうだから。
そしたらもう息もできなくなるだろうから。
「ゴードンのご飯美味しいんだよ…食べに行こ?」
「おう」
二人はトボトボ歩いた。
城まで歩いてすぐそこのはずなのに今まで歩いたどんな道よりも長く感じた。
もう前を見る気力もなかった。
ただただ一歩一歩今にも崩れ落ちそうな足をすすめていくしかなかった。
ルフィの腹だ。
こんな時でも人間という生き物は腹が減るらしい。
十年前の二人ならお腹がなったらマキノの店まで競争の合図だった。
でも今は競争なんて絶対しない。
この手を離してしまったら、どこか遠くへ消えてしまいそうだから。
もう二度と握れなくなりそうだから。
そしたらもう息もできなくなるだろうから。
「ゴードンのご飯美味しいんだよ…食べに行こ?」
「おう」
二人はトボトボ歩いた。
城まで歩いてすぐそこのはずなのに今まで歩いたどんな道よりも長く感じた。
もう前を見る気力もなかった。
ただただ一歩一歩今にも崩れ落ちそうな足をすすめていくしかなかった。
53: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 03:23:40
「何かあったのかね?ルフィ君が起きて外に出てからしばらく帰ってこないから心配だったんだ」
「…」
「ま…まぁ、言いたく無いなら言わなくていい…それよりほら!ルフィ君はお肉が好きと聞いてね!たくさん用意したんだ!ウタの好きなパンケーキもあるぞ」
「おっさん…ありがとう」
「すごく美味しそうだよ」
そう言った二人の声には生気を感じられない。
でも食べなきゃ死んでしまう。
二人は静かに出された食事を口運んだ。
あんなに大好きだったお肉もパンケーキも味がしなかった。
ただ目の前の大事な人をこれ以上泣かせたく無い。
そのためだけに口に運んだ。
「…」
「ま…まぁ、言いたく無いなら言わなくていい…それよりほら!ルフィ君はお肉が好きと聞いてね!たくさん用意したんだ!ウタの好きなパンケーキもあるぞ」
「おっさん…ありがとう」
「すごく美味しそうだよ」
そう言った二人の声には生気を感じられない。
でも食べなきゃ死んでしまう。
二人は静かに出された食事を口運んだ。
あんなに大好きだったお肉もパンケーキも味がしなかった。
ただ目の前の大事な人をこれ以上泣かせたく無い。
そのためだけに口に運んだ。
55: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 03:47:33
おれはこの地獄の結末がどんなに救いがなかったり虚無だったりしても見届けたいと思う
ボロボロ泣いちまったよ
ボロボロ泣いちまったよ
56: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 03:51:45
ゴードンさんとウタちゃんとルフィの三人きりの生活かあ
全部忘れられたらこの上なく楽しいまるで家族みたいな関係性になれるんだけどな…
全部忘れられたらこの上なく楽しいまるで家族みたいな関係性になれるんだけどな…
63: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:11:17
え?!ここからハッピーエンドになるんですか?!
もうこの先は共依存心 中ルートか共依存植物ルートしか見えませんでしたよ?!
もうこの先は共依存心 中ルートか共依存植物ルートしか見えませんでしたよ?!
64: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:17:43
まだルフィには仲間がいるから……
ウタは完全に依存するかもだけど……
ウタは完全に依存するかもだけど……
65: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:19:55
>>64
…全滅してます
…全滅してます
66: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:24:42
>>64
死んでる…
死んでる…
67: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:26:21
ほんとだ黄猿に殺されてるの見逃してたわ……終わってる……
68: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:28:16
ま・・・まだボロボロな状況でクマに飛ばされたという淡い可能性はあるし・・・全滅はしたけど死んだとは言ってないし…(目そらし
69: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:36:41
これルフィ以外全滅かぁ…
70: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:37:32
下手すると共依存どころか無理心中だろこれ…
71: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 09:40:21
エー…シャンク…
サボォォォ!!
たすけてぇ!!!
サボォォォ!!
たすけてぇ!!!
72: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 10:29:09
その日の夜二人は眠れなかった。
同じベットで手を強く握り合いながら仰向けになって天井を眺めていた。
「ねぇ…ルフィ」
「何だ?」
「このまま死んじゃおうか?」
「ダメだ…アイツらのためにも海賊王にならないと…エースのためにもやらねぇと…シャンクスのためにも立派な海賊にならないと…お前との約束も果たさなきゃだしな…」
そういうルフィの声からは微塵の自信も感じなかった。
「そっか…そうだよね…ごめん…私も頑張るね…作るよ新時代」
ウタもこの発言に一切の根拠はなかった。
同じベットで手を強く握り合いながら仰向けになって天井を眺めていた。
「ねぇ…ルフィ」
「何だ?」
「このまま死んじゃおうか?」
「ダメだ…アイツらのためにも海賊王にならないと…エースのためにもやらねぇと…シャンクスのためにも立派な海賊にならないと…お前との約束も果たさなきゃだしな…」
そういうルフィの声からは微塵の自信も感じなかった。
「そっか…そうだよね…ごめん…私も頑張るね…作るよ新時代」
ウタもこの発言に一切の根拠はなかった。
74: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 10:40:04
朝が来た。
二人は一睡も出来なかった。
「おはよう。ルフィ君慣れないところではあっただろうがよく眠れたかい?」
「おう…」
ルフィは嘘をついた。
ゴードンの前にいる手を強く繋ぎ合った二人の男女はとても小さく見えた。
「朝食を用意しているから沢山食べるといい」
「ありがとう…ゴードン」
「ウタ食べ終わったらいつもの部屋で歌の稽古をしよう」
「ごめん今日は無しでもいい?ほら久しぶりにルフィあったからもう少し二人きりで過ごしたくて」
2人きりで過ごしたいというよりはそうするしか2人の中には選択肢はなかった。
「もちろんだよ!まあまずは朝食だ」
2人にはもはや朝食が何かもわからなかった。
ただ口におそらく食べ物である何かを運んだ。
二人は一睡も出来なかった。
「おはよう。ルフィ君慣れないところではあっただろうがよく眠れたかい?」
「おう…」
ルフィは嘘をついた。
ゴードンの前にいる手を強く繋ぎ合った二人の男女はとても小さく見えた。
「朝食を用意しているから沢山食べるといい」
「ありがとう…ゴードン」
「ウタ食べ終わったらいつもの部屋で歌の稽古をしよう」
「ごめん今日は無しでもいい?ほら久しぶりにルフィあったからもう少し二人きりで過ごしたくて」
2人きりで過ごしたいというよりはそうするしか2人の中には選択肢はなかった。
「もちろんだよ!まあまずは朝食だ」
2人にはもはや朝食が何かもわからなかった。
ただ口におそらく食べ物である何かを運んだ。
75: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 10:59:21
「外行こうか」
「おう…」
食べ物であろう何かを恐らく残さず食べ終わった2人は外へ出た。
何も言わず2人は再開した砂浜へと向かった。
またボーッと立ち尽くし海を見ていた。
「ううゲェエエエエゲボゴボ」
ルフィが吐き出してしまった。
「アイツらが…なのにおれの呑気に飯なんか食ってゴボウエ」
「ルフィ!大丈夫?ねぇ…うっウゲエエエエ」
ウタもつられるように吐き出した。
こんな状況になろうと2人は手を離さなかった。
だって話したらすぐさま消えてしまいそうだったから。
「おう…」
食べ物であろう何かを恐らく残さず食べ終わった2人は外へ出た。
何も言わず2人は再開した砂浜へと向かった。
またボーッと立ち尽くし海を見ていた。
「ううゲェエエエエゲボゴボ」
ルフィが吐き出してしまった。
「アイツらが…なのにおれの呑気に飯なんか食ってゴボウエ」
「ルフィ!大丈夫?ねぇ…うっウゲエエエエ」
ウタもつられるように吐き出した。
こんな状況になろうと2人は手を離さなかった。
だって話したらすぐさま消えてしまいそうだったから。
77: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:09:42
もう吐くものがなくなり空っぽになった。
吐瀉物の異臭は全く気にならなかった。
「ねぇルフィ…案内するよエレジアついてきて」
「ありがとう」
このままここにいると海に向かって歩き出すだろう。
それは避けたい。
なんとなくここから動かなければいけない事を直感していたのだった。
トボトボと歩いた。
案内するなんて言ったウタだが特に何かを紹介することもなかった。
ただただ島をウロウロと彷徨うしかなかった。
ウタに手を引かれ半歩後ろをトボトボとついて行くルフィ。
その2人の背中は何度も勝負をしていたあの頃よりもっとずっと小さかったことであろう。
吐瀉物の異臭は全く気にならなかった。
「ねぇルフィ…案内するよエレジアついてきて」
「ありがとう」
このままここにいると海に向かって歩き出すだろう。
それは避けたい。
なんとなくここから動かなければいけない事を直感していたのだった。
トボトボと歩いた。
案内するなんて言ったウタだが特に何かを紹介することもなかった。
ただただ島をウロウロと彷徨うしかなかった。
ウタに手を引かれ半歩後ろをトボトボとついて行くルフィ。
その2人の背中は何度も勝負をしていたあの頃よりもっとずっと小さかったことであろう。
76: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:02:02
大丈夫?こいつら生きてける?
79: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:12:37
>>78
守るもんが何も…
守るもんが何も…
81: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:22:55
>>79
ウタ/ルフィがいるよ!!
ウタ/ルフィがいるよ!!
80: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:22:34
とても弱々しい足取りで歩いている2人。
「きゃっ」
ウタは段差つまずき転んでしまった。
膝から血が出ている。
「!!?」
ルフィの顔が青ざめていった。
「お前!何やってんだぁ!」
突然段差に対して怒鳴り始めた
「おれの大切なウタを傷つけたな!骨ものからねぇと思えよ!」
そういうと段差をガンガンと殴り出した。
「ルフィ?」
「安心しろ!ウタ!おれがコイツをぶっ飛ばしてやる!」
そう言って拳を段差にぶつけ続ける。
「コノヤロー!コンニャロ!コンニャロ!」
拳から血が出ている。
「やめてよ!ルフィ!大丈夫!ほら私は大丈夫だから!」
そう言うとウタは泣き出してしまった。
「ウタ…泣かないでくれよ…うぅ」
ルフィはつられるように泣き出した。
2人はお互いの存在を確かめるように抱き合った。
そしてその場に座り込みながらワンワン泣いた。
ゴードンはその状況を遠くから見つめている。
ゴードンは自分の無力さを恨んだ。
「きゃっ」
ウタは段差つまずき転んでしまった。
膝から血が出ている。
「!!?」
ルフィの顔が青ざめていった。
「お前!何やってんだぁ!」
突然段差に対して怒鳴り始めた
「おれの大切なウタを傷つけたな!骨ものからねぇと思えよ!」
そういうと段差をガンガンと殴り出した。
「ルフィ?」
「安心しろ!ウタ!おれがコイツをぶっ飛ばしてやる!」
そう言って拳を段差にぶつけ続ける。
「コノヤロー!コンニャロ!コンニャロ!」
拳から血が出ている。
「やめてよ!ルフィ!大丈夫!ほら私は大丈夫だから!」
そう言うとウタは泣き出してしまった。
「ウタ…泣かないでくれよ…うぅ」
ルフィはつられるように泣き出した。
2人はお互いの存在を確かめるように抱き合った。
そしてその場に座り込みながらワンワン泣いた。
ゴードンはその状況を遠くから見つめている。
ゴードンは自分の無力さを恨んだ。
82: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:26:35
もう壊れてるやん…
84: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:32:23
ゴードンはなんとかしなければ焦っていた。
しかしゴードンはルフィがなぜここまで飛ばされたのかも彼に何があったのかもウタがトットムジカの件を知ってしまったことも例の新聞も何も知らない。
何か聞こうとしても答えてはくれない。
ゴードンには明るく振る舞って彼らを元気づける事しか思い浮かばない。
そうだ!パーティーを開こう!
そうすれば2人も元気が出るかもしれない!
そうするとさっさと部屋の飾り付けを始めた。
2人の再会のパーティーだ。
しかしゴードンはルフィがなぜここまで飛ばされたのかも彼に何があったのかもウタがトットムジカの件を知ってしまったことも例の新聞も何も知らない。
何か聞こうとしても答えてはくれない。
ゴードンには明るく振る舞って彼らを元気づける事しか思い浮かばない。
そうだ!パーティーを開こう!
そうすれば2人も元気が出るかもしれない!
そうするとさっさと部屋の飾り付けを始めた。
2人の再会のパーティーだ。
86: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:42:31
泣き疲れげっそりとした2人が行く当てもなく仕方なく帰ってくるとゴードンが何やら張り切っていた。
「おお!帰ったのかい?2人とも!せっかくの友人の再会だ!昨日は色々あって出来なかったパーティーでも開こうと思ってね」
とにかく明るく振る舞うゴードンの優しさも2人には届かない。
「ゴードン…嬉しいよ」
「おっさん…ありがとう」
そう言う2人の口角一生懸命に上げられているが2人の目に光はない。
「まだ支度があるから部屋に戻っているといい。30分したら出ておいで」
「うん…わかった」
2人が部屋から出てくることはなかった。
約束を破りたかった訳ではない。
ただ時間を気にする余裕はなかった。
「おお!帰ったのかい?2人とも!せっかくの友人の再会だ!昨日は色々あって出来なかったパーティーでも開こうと思ってね」
とにかく明るく振る舞うゴードンの優しさも2人には届かない。
「ゴードン…嬉しいよ」
「おっさん…ありがとう」
そう言う2人の口角一生懸命に上げられているが2人の目に光はない。
「まだ支度があるから部屋に戻っているといい。30分したら出ておいで」
「うん…わかった」
2人が部屋から出てくることはなかった。
約束を破りたかった訳ではない。
ただ時間を気にする余裕はなかった。
87: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:45:00
お…おい〜仲良くせんで…ええのんか…
88: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:45:44
>>87
ずっと手を繋いでるから仲良くはしてるぞ
ずっと手を繋いでるから仲良くはしてるぞ
90: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 11:57:41
30分が1時間。
1時間が2時間。
部屋からときどき物音はするが2人は出てくることはない。
呼びにいった方がいいのだろうか。
もうゴードンにはわからなかった。
3時間が経とうとしたころ。
部屋から物音が一切しなくなった。
流石に不安になったゴードンは2人の部屋へ足を運んだ。
「入ってもいいかい?」
返事はなかった。
ゴードンは静かにドアを開けた。
ゴードンの目に真っ先に入ったものがゴードンを震わせた。
血のついたナイフである。
1時間が2時間。
部屋からときどき物音はするが2人は出てくることはない。
呼びにいった方がいいのだろうか。
もうゴードンにはわからなかった。
3時間が経とうとしたころ。
部屋から物音が一切しなくなった。
流石に不安になったゴードンは2人の部屋へ足を運んだ。
「入ってもいいかい?」
返事はなかった。
ゴードンは静かにドアを開けた。
ゴードンの目に真っ先に入ったものがゴードンを震わせた。
血のついたナイフである。
92: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:00:51
それは…ダメだろ!!!
94: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:05:50
踏みとどまれぇ!!
96: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:07:02
ワァ……………
95: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:06:19
もう現実世界から逃げてウタワールドで嫌なこととか全部忘れて二人だけの理想郷で暮らしてくれよとか仲間やエース、シャンクス達が望んでそうな位痛ましすぎる
97: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:09:40
慌てて部屋を見渡す。
掛け布団でよく見えないが恐らく2人はあそこだ。
ベットへ走って掛け布団を剥ぎ取る。
そこにはさっき見た時より、さらに小さくなった2人が手を血まみれにして抱き合っていた。
2人の手はズタズタだった。
ガタガタと震えてい。
布団を剥ぎ取られたことにすら気づいていなかった。
2人ともブツブツと何かを唱えるように言っているがあまりにもか細く弱々しく何を言ってるのか聞き取れない。
こんなに近くにいるのに自分を認識すらできていない。
ゴードンはその場で立ち尽くす事しか出来なかった。
掛け布団でよく見えないが恐らく2人はあそこだ。
ベットへ走って掛け布団を剥ぎ取る。
そこにはさっき見た時より、さらに小さくなった2人が手を血まみれにして抱き合っていた。
2人の手はズタズタだった。
ガタガタと震えてい。
布団を剥ぎ取られたことにすら気づいていなかった。
2人ともブツブツと何かを唱えるように言っているがあまりにもか細く弱々しく何を言ってるのか聞き取れない。
こんなに近くにいるのに自分を認識すらできていない。
ゴードンはその場で立ち尽くす事しか出来なかった。
98: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:10:33
シャンクス、この際亡霊でいいから来てくれ
106: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:33:24
頂上戦争どうするんだよ…って思って開いたらなんか想像を超える地獄をお出しされた
108: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:39:10
>>106
吹っ飛ばされてる最中に終わってた…
吹っ飛ばされてる最中に終わってた…
113: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 12:48:35
しばらくしてゴードンは島のありとあらゆる自傷出来そうなものを回収し始めた。
ナイフやカッターはもちろん。ガラスの破片、とんがった石や岩。
危ないと思ったものはひたすら集めて地下の倉庫へ放り込んだ。
どうすればいいのだろう。
2人に何をしてあげれるだろうか。
そうだ!
新聞を取ろう。
ウタも私も世の中がどうなっているかわからない!
エレジアは辺境の土地なかなか新聞は入ってこないがすこし遅れたニュースくらいなら!
少しでも明るいニュースが有れば!
この選択が2人を更なる地獄に叩き落とすことをゴードンはまだ知らなかった。
ナイフやカッターはもちろん。ガラスの破片、とんがった石や岩。
危ないと思ったものはひたすら集めて地下の倉庫へ放り込んだ。
どうすればいいのだろう。
2人に何をしてあげれるだろうか。
そうだ!
新聞を取ろう。
ウタも私も世の中がどうなっているかわからない!
エレジアは辺境の土地なかなか新聞は入ってこないがすこし遅れたニュースくらいなら!
少しでも明るいニュースが有れば!
この選択が2人を更なる地獄に叩き落とすことをゴードンはまだ知らなかった。
120: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:24:54
早速次の日からゴードンは新聞を読み始めた。
世界がとんでもない事になってるを知った。
頂上戦争、赤髪とカイドウの小競り合いから発展した大戦争。その大きな騒ぎの裏で動き出すかつての伝説の海賊。元大将。
明るいニュースなど何もなかった。
現実は悲惨だった。
それでも何か彼らの生きる希望になるニュースを探して新聞を隅から隅まで読み尽くした。
毎日毎日…。
一方ルフィとウタはまた砂浜に来ていた。
あの地平線の向こうからあの偉大な男が赤髪を靡かせて来てくれる。まだ死んじゃいない。
言い聞かるように。
お互いを握る手は日に日に強くなっていった
世界がとんでもない事になってるを知った。
頂上戦争、赤髪とカイドウの小競り合いから発展した大戦争。その大きな騒ぎの裏で動き出すかつての伝説の海賊。元大将。
明るいニュースなど何もなかった。
現実は悲惨だった。
それでも何か彼らの生きる希望になるニュースを探して新聞を隅から隅まで読み尽くした。
毎日毎日…。
一方ルフィとウタはまた砂浜に来ていた。
あの地平線の向こうからあの偉大な男が赤髪を靡かせて来てくれる。まだ死んじゃいない。
言い聞かるように。
お互いを握る手は日に日に強くなっていった
121: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:38:05
ただでさえ消えそうな2人は握ってる手でかろうじて存在を維持している。
ゴードンは何も言えなかった。
何も聞かなかった。いや聞けなかった。
新聞を読んで大まかなことは予想できた。
ゴードンは新聞を読み続けた。
初めのうちは2人がいるときは新聞を読むのを避けていたが2人がいるところだろうと新聞を読むようになっていた。
2人に声をかけない言い訳に新聞を使うようになっていた。
2人を救うために読んでいた新聞がいつしか2人から目を凝らすためになっていた。
ゴードンは何も言えなかった。
何も聞かなかった。いや聞けなかった。
新聞を読んで大まかなことは予想できた。
ゴードンは新聞を読み続けた。
初めのうちは2人がいるときは新聞を読むのを避けていたが2人がいるところだろうと新聞を読むようになっていた。
2人に声をかけない言い訳に新聞を使うようになっていた。
2人を救うために読んでいた新聞がいつしか2人から目を凝らすためになっていた。
122: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:49:15
ある朝のことだ。
「おはよう…ゴードン」
「おはよう…おっさん」
「おはよう」
ゴードン返事をするとすぐ新聞に目を戻した。
新聞の内容などもうわからなかった。
もう目も当てられなかった。
凶器になりそうなものは全て倉庫にしまっておいたはずなのに日に日に傷が増えていく。
2人ともほぼ同じ場所に…。
いつもはそんな心配ゴードンがいるんだかいないんだかわからないような反応をしている2人だったが今日は違った。
怯えて震え出し言葉を失ってこっちを見ている。
流石に堪えられなくなったゴードンが問いかけた。
「どうしたのかね?」
するとルフィが何も言わずにただ震えた手で新聞の一面を指差した。
ゴードンはもう頭になど入っていない新聞の一面を読みかすとこう書かれていた。
【東の海の島々が次々と壊滅的…巨大生物が襲ったような痕も…】
「おはよう…ゴードン」
「おはよう…おっさん」
「おはよう」
ゴードン返事をするとすぐ新聞に目を戻した。
新聞の内容などもうわからなかった。
もう目も当てられなかった。
凶器になりそうなものは全て倉庫にしまっておいたはずなのに日に日に傷が増えていく。
2人ともほぼ同じ場所に…。
いつもはそんな心配ゴードンがいるんだかいないんだかわからないような反応をしている2人だったが今日は違った。
怯えて震え出し言葉を失ってこっちを見ている。
流石に堪えられなくなったゴードンが問いかけた。
「どうしたのかね?」
するとルフィが何も言わずにただ震えた手で新聞の一面を指差した。
ゴードンはもう頭になど入っていない新聞の一面を読みかすとこう書かれていた。
【東の海の島々が次々と壊滅的…巨大生物が襲ったような痕も…】
124: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:50:56
あーあ、もう終わりだよこの世界
125: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:52:07
あ…あ…シキ貴様…
126: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:52:23
おいー?海軍はどうしたんだ?
128: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:52:54
>>126
戦争でボロボロだぞ
戦争でボロボロだぞ
130: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:54:14
>>126
そもそも空にいるシキとか捕まえようがない…
そもそも空にいるシキとか捕まえようがない…
129: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:53:04
これ心中エンド以外あるのか……?
131: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 15:55:10
ガープとセンゴクと大将を信じろ
132: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:00:30
まだ新聞の記事を読むにフーシャ村には被害が及んでいなかった。
「おっさん!頼むよ!連れて行ってくれ!おれもう何も失いたくないんだよ!」
「そうはいっても…」
「ルフィには私もついてる!お願い!連れて行って」
「しかし…」
2人がここへ来て始めて見せた激情だった。
同時に怯えも感じた。
「頼むよぉ、おれぇ…おれぇ……」
ルフィはボロボロ泣き出した。
ウタはルフィを優しく包み込む。
「大丈夫…大丈夫だから」
そう言うウタの手も震えていた。
今の2人がフーシャ村へ行っても何かできるだろうか?
いや何もできないであろう。
でもゴードンには断ることはできなかった。
ここで断ったら2人が消えてしまう気がした。
普段生活物資を運んできてくれる船に必死に頭を下げてなんとか交渉した。
こうして東の海行きの船に乗せて行ってもらうこととなる。
「おっさん!頼むよ!連れて行ってくれ!おれもう何も失いたくないんだよ!」
「そうはいっても…」
「ルフィには私もついてる!お願い!連れて行って」
「しかし…」
2人がここへ来て始めて見せた激情だった。
同時に怯えも感じた。
「頼むよぉ、おれぇ…おれぇ……」
ルフィはボロボロ泣き出した。
ウタはルフィを優しく包み込む。
「大丈夫…大丈夫だから」
そう言うウタの手も震えていた。
今の2人がフーシャ村へ行っても何かできるだろうか?
いや何もできないであろう。
でもゴードンには断ることはできなかった。
ここで断ったら2人が消えてしまう気がした。
普段生活物資を運んできてくれる船に必死に頭を下げてなんとか交渉した。
こうして東の海行きの船に乗せて行ってもらうこととなる。
133: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:08:25
2人は借りた船の小さな部屋の端っこで丸まり込んで座っていた。
「おれに出来るかな…仲間も救えなかったのに」
「大丈夫…大丈夫だからいざとなったら私のウタもあるから」
2人ともガタガタと震えていた。
一方ゴードンは2人分までしっかりと船の役に立つように働いた。
必死こいて汗水垂らした。
そんなある日のこと。
船長の声が船に響きわたった。
「食糧が尽きそうだ。あの島でなんか採ってこよう」
船長が指差した島はルフィが一度訪れたことのある島だった。
しかし、部屋に篭りっきりのルフィはそんなこと知るよしもない。
島の名前はリトルガーデン。
「おれに出来るかな…仲間も救えなかったのに」
「大丈夫…大丈夫だからいざとなったら私のウタもあるから」
2人ともガタガタと震えていた。
一方ゴードンは2人分までしっかりと船の役に立つように働いた。
必死こいて汗水垂らした。
そんなある日のこと。
船長の声が船に響きわたった。
「食糧が尽きそうだ。あの島でなんか採ってこよう」
船長が指差した島はルフィが一度訪れたことのある島だった。
しかし、部屋に篭りっきりのルフィはそんなこと知るよしもない。
島の名前はリトルガーデン。
134: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:11:20
怯えきってるルフィとウタかわいいな
135: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:11:54
>>134
まるで子犬のよう
まるで子犬のよう
136: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:14:39
ゴードンさんがおいたわしや…
137: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:17:45
故郷すらなくなるのはおいたわしすぎる
138: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:23:52
ゴードンはあの一番に降りて自分が取れる範囲でありとあらゆる食べられそうな物を採取していった。
「船長、あいつ頑張ってますね」
「同乗者2人の分まで働くって意気込んでたからな」
「にしてもあんな子供連れて今荒れてる東の海になんのようなんでしょうね?」
「子供?あいつら19と17だぞ」
「は?にしちゃあ偉く小ちゃく見えたような…今も怯えきってるし…」
「まあ、何かあるんだろう。あまり深入りするなよ」
「あいあい」
そこに採取に行った船員たちがゴードンと共に帰って来た。
「これくらい有れば足りるかね」
「ああ、そりゃ足りるけど…あんたボロボロじゃねーかいくらなんでも必死になりすぎじゃねーか?」
「これくらい、あの子たちの痛みに比べたら…」
そう言うゴードンの服は穴だらけになっており所々肌が露出していた。
「船長、あいつ頑張ってますね」
「同乗者2人の分まで働くって意気込んでたからな」
「にしてもあんな子供連れて今荒れてる東の海になんのようなんでしょうね?」
「子供?あいつら19と17だぞ」
「は?にしちゃあ偉く小ちゃく見えたような…今も怯えきってるし…」
「まあ、何かあるんだろう。あまり深入りするなよ」
「あいあい」
そこに採取に行った船員たちがゴードンと共に帰って来た。
「これくらい有れば足りるかね」
「ああ、そりゃ足りるけど…あんたボロボロじゃねーかいくらなんでも必死になりすぎじゃねーか?」
「これくらい、あの子たちの痛みに比べたら…」
そう言うゴードンの服は穴だらけになっており所々肌が露出していた。
139: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:25:23
おれたちが戦争おっぱじめたせいもあるがよ…
コイツらガキは何もしてねェだろうがよ…
これじゃあまりにも…
だがよ…おれたちのせいでもあるから何も…いえねェ…
コイツらガキは何もしてねェだろうがよ…
これじゃあまりにも…
だがよ…おれたちのせいでもあるから何も…いえねェ…
141: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:30:29
・服がボロボロになって肌が露出している
・ここはリトルガーデン
…うん
・ここはリトルガーデン
…うん
142: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:32:23
>>141
あっ………
あっ………
143: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:33:48
リトルガーデンを出てすぐのこと。
事件はいきなり起きた。
ゴードンが起きてこないのだ。
いつもなら朝一番に起きて誰よりも働いている男だ。
不安になった船長はゴードンに貸している寝室へと足を運んだ。
「おい!おっさん…どうした?その休むのはいいけどよ…ちょっと声くらいかけてくれないとこっちが不安になるってもんよ」
「すまない…ハァ…ハァ…すぐ向かう」
「おいおい随分とハリのない声だな。出てこなくていいから今日はゆっくりと休みな」
「いや、働かせてくれ」
そう言って扉を開いた途端ゴードンは倒れ込んでしまった。
見るだけでわかるほどのすごい熱だった。
事件はいきなり起きた。
ゴードンが起きてこないのだ。
いつもなら朝一番に起きて誰よりも働いている男だ。
不安になった船長はゴードンに貸している寝室へと足を運んだ。
「おい!おっさん…どうした?その休むのはいいけどよ…ちょっと声くらいかけてくれないとこっちが不安になるってもんよ」
「すまない…ハァ…ハァ…すぐ向かう」
「おいおい随分とハリのない声だな。出てこなくていいから今日はゆっくりと休みな」
「いや、働かせてくれ」
そう言って扉を開いた途端ゴードンは倒れ込んでしまった。
見るだけでわかるほどのすごい熱だった。
144: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:34:07
医者ー!
146: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:35:21
救いはないなこりゃ
150: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:51:07
嫌だ!!!!!このままバッドエンドになるなんて…!せめて!せめて少しの希望は残してくれよ
!!!いやマジで!!!!!!
!!!いやマジで!!!!!!
151: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 16:52:28
すぐさま病室へと運ばれた。
事の顛末を聞いたウタは慌てて病室へとかけた。
ルフィとその手を離さずついてくる。
しかし病室への立ち入りは許してもらえなかった。
船医が重たい口を開いた。
「正直見た事ねぇ病だ。疫病かもしれない。あんたらの連れの他にも何人か発症してる。もうこの船も危ない」
「でも…その…入れてよ!私まだゴードンに何もしてあげれてない!」
「君たちの命を守るためだ…わかってくれ…船長の判断だ。乗り換えるつもりだ…代わりの船もすぐそこまで来てる」
「嫌だ!こんなの嫌だよ!うわあああああ」
ウタはその場で泣き崩れた。
「ウタ…そこにいるのかい?」
扉の向こうから聞き覚えのある声がした。
でもその声は今にも消えてしまいそうだった。
「いるよ!だからほら出て来てよ!まだ習ってない歌が沢山あるんだよ!楽器だって!」
「ウタすまなかった…私は君に何もしてあげられなかった」
「そんな事ない!私こそごめんない!だってエレジアは私のせいで滅びたのに私のこと憎くてしょうがないでしょ?だって…」
「知っていたのか…そんな事言わないでくれ…私は君に感謝してるんだ。天使の歌をありがとう」
「ならまだ聞いてよ!嫌だよ!置いてかないで!」
「ルフィ君…ウタを頼んだよ」
「おっさん…」
今までのルフィなら自信満々におう!と答えるところだろうが今のルフィにその自信はなかった。
「2人でなら出来る!君たちの故郷を救ってくれ!私になできなかった事だから!さあ行っておくれ」
「無理だよ!ゴードンもいないと!いやあああ!」
必死留まろうとするウタを船医が無理やり連れて行った。
弱りきったウタ引っ張るのは容易だった。
ルフィはトボトボとウタの手を繋いだままついていく。
事の顛末を聞いたウタは慌てて病室へとかけた。
ルフィとその手を離さずついてくる。
しかし病室への立ち入りは許してもらえなかった。
船医が重たい口を開いた。
「正直見た事ねぇ病だ。疫病かもしれない。あんたらの連れの他にも何人か発症してる。もうこの船も危ない」
「でも…その…入れてよ!私まだゴードンに何もしてあげれてない!」
「君たちの命を守るためだ…わかってくれ…船長の判断だ。乗り換えるつもりだ…代わりの船もすぐそこまで来てる」
「嫌だ!こんなの嫌だよ!うわあああああ」
ウタはその場で泣き崩れた。
「ウタ…そこにいるのかい?」
扉の向こうから聞き覚えのある声がした。
でもその声は今にも消えてしまいそうだった。
「いるよ!だからほら出て来てよ!まだ習ってない歌が沢山あるんだよ!楽器だって!」
「ウタすまなかった…私は君に何もしてあげられなかった」
「そんな事ない!私こそごめんない!だってエレジアは私のせいで滅びたのに私のこと憎くてしょうがないでしょ?だって…」
「知っていたのか…そんな事言わないでくれ…私は君に感謝してるんだ。天使の歌をありがとう」
「ならまだ聞いてよ!嫌だよ!置いてかないで!」
「ルフィ君…ウタを頼んだよ」
「おっさん…」
今までのルフィなら自信満々におう!と答えるところだろうが今のルフィにその自信はなかった。
「2人でなら出来る!君たちの故郷を救ってくれ!私になできなかった事だから!さあ行っておくれ」
「無理だよ!ゴードンもいないと!いやあああ!」
必死留まろうとするウタを船医が無理やり連れて行った。
弱りきったウタ引っ張るのは容易だった。
ルフィはトボトボとウタの手を繋いだままついていく。
162: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 18:49:32
やべェ…原作より混沌としている。
四皇の赤髪海賊団と白ひげ海賊団が壊滅している(エースだけでなく、白ひげとシャンクスも死亡説濃厚)から四皇の枠が2つ空いたからその椅子を掛けた争いが新世界で勃発。
インペルダウン脱獄事件が起こってないからがクロコ達やバギーや3は監獄内だからバギーズデリバリーやクロスギルド設立はない+七武海の椅子も1つ空く。
或いは本来脱獄する面子が黒ひげが殺し合いした中から引き抜かれて脱獄したパターンもあり得る。
監獄内にいる革命軍は脱獄のために動きだすわ、投稿されているSS内ではシキも動くで大変だな。
四皇の赤髪海賊団と白ひげ海賊団が壊滅している(エースだけでなく、白ひげとシャンクスも死亡説濃厚)から四皇の枠が2つ空いたからその椅子を掛けた争いが新世界で勃発。
インペルダウン脱獄事件が起こってないからがクロコ達やバギーや3は監獄内だからバギーズデリバリーやクロスギルド設立はない+七武海の椅子も1つ空く。
或いは本来脱獄する面子が黒ひげが殺し合いした中から引き抜かれて脱獄したパターンもあり得る。
監獄内にいる革命軍は脱獄のために動きだすわ、投稿されているSS内ではシキも動くで大変だな。
166: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 19:42:09
>>162
ちなみに脱獄事件が起きてなければシリュウが収監されたままなので突っ込んできた黒ひげはマゼランに毒殺されて終わりだ
超新星達はさほど変化はないからそのままでせいぜいローが41歳に返り討ちにされるかどうか
というわけで順当にシキと王直が白ひげとシャンクの穴を埋めて四皇になる流れだと思う
ちなみに脱獄事件が起きてなければシリュウが収監されたままなので突っ込んできた黒ひげはマゼランに毒殺されて終わりだ
超新星達はさほど変化はないからそのままでせいぜいローが41歳に返り討ちにされるかどうか
というわけで順当にシキと王直が白ひげとシャンクの穴を埋めて四皇になる流れだと思う
163: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 18:50:00
「なんも失う覚悟もできてねぇ奴が海賊王になる?!笑わせんじゃねぇよ!」とか言いそうな闇堕ちルフィ
164: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 18:59:39
ウタの代名詞でもある「海賊辞めなよ」を言われたらこの精神状態だとあっさりと受け入れそうなルフィ。
日数が経過するごとにシャンクスも死んだと何となく悟ったルフィがせめて、形見でもある麦わら帽子をウタに渡すまでありそう。
日数が経過するごとにシャンクスも死んだと何となく悟ったルフィがせめて、形見でもある麦わら帽子をウタに渡すまでありそう。
165: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 19:22:38
>>164
ウタは海賊嫌いで祭り上げられてないからやめなよとか言わないし…
シャンクスはまだ生死不明だから(震え声)
ウタは海賊嫌いで祭り上げられてないからやめなよとか言わないし…
シャンクスはまだ生死不明だから(震え声)
167: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 19:43:36
>>165
これ以上酷い目に遭わせないためかもしれない…
だとすると海賊やめてよ…になりそう
これ以上酷い目に遭わせないためかもしれない…
だとすると海賊やめてよ…になりそう
168: 名無しのあにまんch 2022/10/24(月) 20:14:33
う〜ん、好き(笑)
170: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 01:02:28
船を乗り換えて数日が経った。
その間2人は何も会話をしなかったが始めたウタが口を開いた。
「私ってバカだよね…大切なものも失わないと気づかないんだ」
「そんな事ねぇ」
「ゴードンは私にあんなに良くしてくれたのに何も返せなかった…」
「そんな事ねぇ」
「目の前からいなくなって初めて気づいたんだよ…シャンクスの時もそう!」
「もういい…ウタ…」
「憧れの船長でお父さんなのにいざ置いていかれるまで自分の中でどれだけ大きい存在かわかんなくてさ!」
「もうやめてくれよウタ」
「挙句の果てにシャンクスを恨んでゴードンには笑顔も返さずほらどっちもいなくなっちゃった」
「やめろって言ってんだろォ!」
ルフィは怒鳴りちなしてしまった。
ルフィにとっての仲間もエースもそしてシャンクスも同じだったから。
失って初めてその大きさに気づいたから。
図星をつかれたよで。
それでも決して2人は握った手を離さなかった。
その間2人は何も会話をしなかったが始めたウタが口を開いた。
「私ってバカだよね…大切なものも失わないと気づかないんだ」
「そんな事ねぇ」
「ゴードンは私にあんなに良くしてくれたのに何も返せなかった…」
「そんな事ねぇ」
「目の前からいなくなって初めて気づいたんだよ…シャンクスの時もそう!」
「もういい…ウタ…」
「憧れの船長でお父さんなのにいざ置いていかれるまで自分の中でどれだけ大きい存在かわかんなくてさ!」
「もうやめてくれよウタ」
「挙句の果てにシャンクスを恨んでゴードンには笑顔も返さずほらどっちもいなくなっちゃった」
「やめろって言ってんだろォ!」
ルフィは怒鳴りちなしてしまった。
ルフィにとっての仲間もエースもそしてシャンクスも同じだったから。
失って初めてその大きさに気づいたから。
図星をつかれたよで。
それでも決して2人は握った手を離さなかった。
171: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 01:16:55
さらに数日が経った。
「おいついたぞ!ゴア王国だ!」
船長が2人を部屋に呼びに来た。
「ったくあのおっさんと別れてから少しは働くようになったと思ったが手を握りっぱなしでロクな動き出来てなかったろ」
「悪りぃ」
「ごめんなさい」
あまりにも弱々しい謝罪に船長も気を使った
「あぁ…悪い、おれが言いすぎたよ…ホラ出て来な」
「うん…ルフィもうすぐフーシャ村だよ!懐かしいね」
「あぁ…マキノたち元気にしてっかなぁ」
少し懐かしい匂いがして2人はなんとか部屋から出ることができた。
しかし、看板に出て来た2人は言葉を失った。
「おいついたぞ!ゴア王国だ!」
船長が2人を部屋に呼びに来た。
「ったくあのおっさんと別れてから少しは働くようになったと思ったが手を握りっぱなしでロクな動き出来てなかったろ」
「悪りぃ」
「ごめんなさい」
あまりにも弱々しい謝罪に船長も気を使った
「あぁ…悪い、おれが言いすぎたよ…ホラ出て来な」
「うん…ルフィもうすぐフーシャ村だよ!懐かしいね」
「あぁ…マキノたち元気にしてっかなぁ」
少し懐かしい匂いがして2人はなんとか部屋から出ることができた。
しかし、看板に出て来た2人は言葉を失った。
172: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 01:26:02
シャンクスが来てもだいぶどうしようもないが生きててくれー!ルフィとウタを迎えに来てくれー!
173: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 01:28:04
ゴードンさんもいなくなって辛ぇよ
175: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 01:43:30
シャンクスに二人とも抱きしめてもらえばそれで救われそうなのにな…
176: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 01:47:01
目に入ったのは瓦礫の山と抉れた地面。
瓦礫の一部からゆらゆらと炎が踊り子のようになびいていた。
「おい!本当にここがフーシャ村か!?」
ルフィは突如怒鳴り出した。
「お…おう…。なんだ?もしかして知らなかったのかゴア王国もあの怪奇に襲われたって」
「おい!生存者は!?いるんだろ!?」
「あぁ確か2人…なんとか貴族でデスネン3世とその娘とかなんとかって…あんた達が乗り込む前日の新聞に載ってたぜ」
しばらく2人は黙っていた。理解ができなかった。
「あっ…そっかエレジアは辺境だから新聞が遅れてたんだ。だから私たちそのニュースを知らないで…」
ウタがつぶやいた。
「そりゃ悪かった…ってきり知ってて向かってるもんだと思って…よかったらまだ乗ってくか?次の目的地は平和な港町だからよ…」
「嫌だ、降りる」
「降りるってにいちゃん…どうするつもりだよ」
「うん、降りよう」
「ねぇちゃんまで」
そう言うと2人はフーシャ村だった所へ飛び降りた。
「お…おい!なんだってんだ?」
「もういいどっか行ってくれ」
「そうは言うけどよ」
「どっか行けよ!じゃないとぶっ飛ばすぞ!」
「ルフィ…」
ウタにはルフィを止められなかった。
「おい?本当に行くぞいいんだな?」
「うん…こっちは大丈夫だよ」
とてもそうには見えなかったが船長達はゴア王国を後にした。
瓦礫の一部からゆらゆらと炎が踊り子のようになびいていた。
「おい!本当にここがフーシャ村か!?」
ルフィは突如怒鳴り出した。
「お…おう…。なんだ?もしかして知らなかったのかゴア王国もあの怪奇に襲われたって」
「おい!生存者は!?いるんだろ!?」
「あぁ確か2人…なんとか貴族でデスネン3世とその娘とかなんとかって…あんた達が乗り込む前日の新聞に載ってたぜ」
しばらく2人は黙っていた。理解ができなかった。
「あっ…そっかエレジアは辺境だから新聞が遅れてたんだ。だから私たちそのニュースを知らないで…」
ウタがつぶやいた。
「そりゃ悪かった…ってきり知ってて向かってるもんだと思って…よかったらまだ乗ってくか?次の目的地は平和な港町だからよ…」
「嫌だ、降りる」
「降りるってにいちゃん…どうするつもりだよ」
「うん、降りよう」
「ねぇちゃんまで」
そう言うと2人はフーシャ村だった所へ飛び降りた。
「お…おい!なんだってんだ?」
「もういいどっか行ってくれ」
「そうは言うけどよ」
「どっか行けよ!じゃないとぶっ飛ばすぞ!」
「ルフィ…」
ウタにはルフィを止められなかった。
「おい?本当に行くぞいいんだな?」
「うん…こっちは大丈夫だよ」
とてもそうには見えなかったが船長達はゴア王国を後にした。
177: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 01:55:50
2人は初めて会った場所に来ていた。
いや正確には多分初めて会った場所。
もう村は跡形もなく正確ないちがわからなかった。
普通ならここで思い出話に花を咲かせるのだろう。
でも2人にそんなことは出来ない。
頭の中の整理もつかない。
ただウタには一つぼんやりと浮かんだ言葉があった。
“死”だ。
いや正確には多分初めて会った場所。
もう村は跡形もなく正確ないちがわからなかった。
普通ならここで思い出話に花を咲かせるのだろう。
でも2人にそんなことは出来ない。
頭の中の整理もつかない。
ただウタには一つぼんやりと浮かんだ言葉があった。
“死”だ。
179: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 08:02:44
つ、つらい…ただただ…
13: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 10:11:08
「なぁ、少し思い出の場所でも巡ってみよう」
「うん」
2人は思い出の場所を巡り出した。
思い出の中から少しでも生きる希望探そうとしたのだろうか。それともただの現実逃避だろうか。はたまた何か別に理由があるのだろうか。
もうわからない。
2人で必死こいてかけっこをした坂。
度胸試しで飛び降りた崖。
チキンレースをした路地。
みんなで歌ったマキノさんの酒場。
めぐるたびにもう何も残ってないことを痛感して苦しくなった。
もう涙は枯れていた。
そこで何かを思い出したルフィがつぶやいた。
「なぁ…ウタ、お前の能力で…」
「うん」
2人は思い出の場所を巡り出した。
思い出の中から少しでも生きる希望探そうとしたのだろうか。それともただの現実逃避だろうか。はたまた何か別に理由があるのだろうか。
もうわからない。
2人で必死こいてかけっこをした坂。
度胸試しで飛び降りた崖。
チキンレースをした路地。
みんなで歌ったマキノさんの酒場。
めぐるたびにもう何も残ってないことを痛感して苦しくなった。
もう涙は枯れていた。
そこで何かを思い出したルフィがつぶやいた。
「なぁ…ウタ、お前の能力で…」
14: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 10:19:55
「私も思ってたんだけど無理だよ…私が眠ったら能力もとけちゃうしそれにさ今のルフィに空いた穴を埋めれるほど私の能力は万能じゃない」
「そっか…悪りぃ無茶いっちまったな」
もう日は暮れていた。
瓦礫に灯っている小さな炎だけが2人をゆらゆらと照らした。
ウタは今度こそ全てを忘れたかった。
「ねぇルフィ…抱いてよ」
次こそ快楽に溺れてしまいたかった。
「でも前それでお前を傷つけて…」
「次は優しくしてくれれば大丈夫だからさ、本で読んだやり方だって教えるし」
「う…うん」
2人は一つになった。
しかし、快楽などは感じなかった。
なぜか繋がれば繋がるほど辛い現実が蘇る。
しかし2人は止まることもできなかった。
繋がれば繋がるほどお互いの存在を確認出来たから。
「そっか…悪りぃ無茶いっちまったな」
もう日は暮れていた。
瓦礫に灯っている小さな炎だけが2人をゆらゆらと照らした。
ウタは今度こそ全てを忘れたかった。
「ねぇルフィ…抱いてよ」
次こそ快楽に溺れてしまいたかった。
「でも前それでお前を傷つけて…」
「次は優しくしてくれれば大丈夫だからさ、本で読んだやり方だって教えるし」
「う…うん」
2人は一つになった。
しかし、快楽などは感じなかった。
なぜか繋がれば繋がるほど辛い現実が蘇る。
しかし2人は止まることもできなかった。
繋がれば繋がるほどお互いの存在を確認出来たから。
15: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 10:21:25
あ…あぁ
16: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 10:38:05
ところ変わって新世界
とある海域。
「ハーハッハッハッ!ママママ!四皇の半分が落ちてカイドウの所も戦争で大きなダメージを受けてるはずだ!今のうちに取っちまうよ!カイドウの首!」
「んでも赤髪の行方に関しては一切が謎のままだねぇ」
「東の海での島々の壊滅や温泉街での火山の大噴火も気になる…ペロリン」
「関係ないねぇ!今はカイドウの首が最優先だよ!」
「了解だママ!」
「待ってろよぉ!ワノ国!カイドウ!」
新世界ワノ国
「確かな情報網から得た情報なのでまず間違いないかと」
「あのババア…ふざけた真似してくれるじゃねぇか上等だよ!返り討ちにしてやるよウォロロロロロロ!」
「本気ですか?先の戦争でこちらも甚大な被害が…」
「そのかわり、いくらか戦力も補充できただろ!?あいつらの様子も見ておけ!あとついでだあいつの目が死んでないか確認してこい。まあ…まだ死んではないと思うが…ウォロロロロロロ!」
とある海域。
「ハーハッハッハッ!ママママ!四皇の半分が落ちてカイドウの所も戦争で大きなダメージを受けてるはずだ!今のうちに取っちまうよ!カイドウの首!」
「んでも赤髪の行方に関しては一切が謎のままだねぇ」
「東の海での島々の壊滅や温泉街での火山の大噴火も気になる…ペロリン」
「関係ないねぇ!今はカイドウの首が最優先だよ!」
「了解だママ!」
「待ってろよぉ!ワノ国!カイドウ!」
新世界ワノ国
「確かな情報網から得た情報なのでまず間違いないかと」
「あのババア…ふざけた真似してくれるじゃねぇか上等だよ!返り討ちにしてやるよウォロロロロロロ!」
「本気ですか?先の戦争でこちらも甚大な被害が…」
「そのかわり、いくらか戦力も補充できただろ!?あいつらの様子も見ておけ!あとついでだあいつの目が死んでないか確認してこい。まあ…まだ死んではないと思うが…ウォロロロロロロ!」
19: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 10:55:32
海軍本部
「おい!とっととしないか!本部をこの新世界に移したというのになぜ物資が遅れてる?」
「すいません…手違いがありまして…」
「手違いだと?なにしてるんだよ」
「おぉーいいんだよォ〜」
「黄猿大将!?どうしてここに!?」
「今新世界はちょっと大変なことになりそうだねぇある程度の戦力は旧本部に残しておいた方がいいんだよォ」
「大変なこと…?戦争の後処理…インパラダウンの黒ひげによるレベル6囚人大解放問題…ボア・ハンコックの戦争不参加による除名騒動…よくわらない金獅子のシキの計画…たしかに色々起きてはいますがだからこそ本部を新世界へと移すのでは?」
「いやもう一件やっかいなことが起きてねぇ」
「おい!とっととしないか!本部をこの新世界に移したというのになぜ物資が遅れてる?」
「すいません…手違いがありまして…」
「手違いだと?なにしてるんだよ」
「おぉーいいんだよォ〜」
「黄猿大将!?どうしてここに!?」
「今新世界はちょっと大変なことになりそうだねぇある程度の戦力は旧本部に残しておいた方がいいんだよォ」
「大変なこと…?戦争の後処理…インパラダウンの黒ひげによるレベル6囚人大解放問題…ボア・ハンコックの戦争不参加による除名騒動…よくわらない金獅子のシキの計画…たしかに色々起きてはいますがだからこそ本部を新世界へと移すのでは?」
「いやもう一件やっかいなことが起きてねぇ」
20: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:03:15
数日後フーシャ村。
2人は同じような毎日を過ごしていた。
思い出の場所をめぐり海を眺めて夜になると交わる。
快楽のない交わり。性的興奮もない交わり。
ただただお互いの存在を確かめ合う。
虚しいだけの現実が押し寄せてくる。
悲しみが押し寄せるたび激しくなっていく。
激しくすればするほどさらに悲しみが押し寄せる。
悪循環だった。
でも2人はお互いの存在をこれでもかと言うくらいに確かめ合う。
そうしないと不安で眠れないから。
2人は同じような毎日を過ごしていた。
思い出の場所をめぐり海を眺めて夜になると交わる。
快楽のない交わり。性的興奮もない交わり。
ただただお互いの存在を確かめ合う。
虚しいだけの現実が押し寄せてくる。
悲しみが押し寄せるたび激しくなっていく。
激しくすればするほどさらに悲しみが押し寄せる。
悪循環だった。
でも2人はお互いの存在をこれでもかと言うくらいに確かめ合う。
そうしないと不安で眠れないから。
22: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:16:31
そんな数日を過ごしたある日だった。
2人がいつも通り歩いているとルフィが突如立ち止まった。
そして、再会してから一度も聞いたことない明るい声を出した。
「おい!見ろよウタ!」
「ん?どうしたのルフィ?」
元気なルフィの声を聞いて少し混乱もあったが何か希望が見えそうな気がした。
あの頃のルフィの声だ!
何かが変わるかも知れない!
また勝負できるかも!
「おぉー生きてたんだな!チョッパー!」
2人がいつも通り歩いているとルフィが突如立ち止まった。
そして、再会してから一度も聞いたことない明るい声を出した。
「おい!見ろよウタ!」
「ん?どうしたのルフィ?」
元気なルフィの声を聞いて少し混乱もあったが何か希望が見えそうな気がした。
あの頃のルフィの声だ!
何かが変わるかも知れない!
また勝負できるかも!
「おぉー生きてたんだな!チョッパー!」
25: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:20:47
よかった! チョッパーが生きてて!!!!
26: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:31:33
ウタがそっちを見たあるのは1メートルくらいの岩だけだった。
「ルフィ…?」
「なに黙ってんだよ?チョッパー?あ!紹介するよ!コイツ、ウタ!小さい頃からよく遊んでよ!」
「ルフィ?!」
「ウタ、前少し話しただろ?チョッパー!うちの船医でさ!甘いもんが好きでよ!ウタとも気が合うと思うんだ」
「…」
「チョッパーがいるってことは他のみんなもいるんだろ?教えてくれよチョッパー!もったいなぶらなくていいからよぉ!」
ウタは何も言えなかった。
そこにあるのは岩だよって教えてあげたらもうどうなるんだろう。
予想もできなかった。
「なんだよチョッパー?拗ねてんのか?おれがウタと手を繋いでるから!お前を繋いでやるよ!ほらこっちこい!どーしたんだよ!返事しろよ」
ウタはただじっとチョッパーと言われてる岩を見つめていた。
「ルフィ…?」
「なに黙ってんだよ?チョッパー?あ!紹介するよ!コイツ、ウタ!小さい頃からよく遊んでよ!」
「ルフィ?!」
「ウタ、前少し話しただろ?チョッパー!うちの船医でさ!甘いもんが好きでよ!ウタとも気が合うと思うんだ」
「…」
「チョッパーがいるってことは他のみんなもいるんだろ?教えてくれよチョッパー!もったいなぶらなくていいからよぉ!」
ウタは何も言えなかった。
そこにあるのは岩だよって教えてあげたらもうどうなるんだろう。
予想もできなかった。
「なんだよチョッパー?拗ねてんのか?おれがウタと手を繋いでるから!お前を繋いでやるよ!ほらこっちこい!どーしたんだよ!返事しろよ」
ウタはただじっとチョッパーと言われてる岩を見つめていた。
24: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:20:33
幻覚か
23: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:19:53
えっ……いや……
27: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:38:43
壊れた…
28: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:48:01
うぅ…
30: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 11:51:04
ルフィの“仲間”は日に日に増えていったが集合することはなかった。
ルフィは毎日ウタの手を引き“仲間”の元を辿るのが日課になった。
ルフィにはウタの他にも“繋がり”が出来たので交わりは少しずつ減っていった。
ウタにはそれがたまらなく不安だった。
ルフィは何度かウタの手を離そうとすることもあったがウタが必死にルフィの手を離さなかったので2人の手が離れることはなかった。
「なんだよ!ゾロまた迷子か?ナミならあっちだからよ!早く行こう!」
「おーい早くこいよサンジ!わかった!おれとウタが仲良くしてるから拗ねてるだな!」
「ウソップ!聞いてくれよフランキーの奴が大砲作ったのに見せてくれねーんだよ!」
「ブルック!ウタに一曲聞かせてやってくれよ!ウタも音楽家なんだ!」
「ロビン〜また本読んでんのか?どんな本だ?おれとウタに読みかけてくれよ」
木や岩、瓦礫に話しかけるルフィが不思議とウタには怖くなかった。
いや、不思議ではない。
理由もなんとなくわかる。
もうすぐ自分も行くんだ。
そっち側。
ルフィは毎日ウタの手を引き“仲間”の元を辿るのが日課になった。
ルフィにはウタの他にも“繋がり”が出来たので交わりは少しずつ減っていった。
ウタにはそれがたまらなく不安だった。
ルフィは何度かウタの手を離そうとすることもあったがウタが必死にルフィの手を離さなかったので2人の手が離れることはなかった。
「なんだよ!ゾロまた迷子か?ナミならあっちだからよ!早く行こう!」
「おーい早くこいよサンジ!わかった!おれとウタが仲良くしてるから拗ねてるだな!」
「ウソップ!聞いてくれよフランキーの奴が大砲作ったのに見せてくれねーんだよ!」
「ブルック!ウタに一曲聞かせてやってくれよ!ウタも音楽家なんだ!」
「ロビン〜また本読んでんのか?どんな本だ?おれとウタに読みかけてくれよ」
木や岩、瓦礫に話しかけるルフィが不思議とウタには怖くなかった。
いや、不思議ではない。
理由もなんとなくわかる。
もうすぐ自分も行くんだ。
そっち側。
33: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:20:52
ルフィの“仲間”を全員紹介されて数日が経った。
いつも通り“サンジ”のところに向かうとそこにはウタのよく知る人物が立っていた。
「ホンゴウさん…」
「ん?何いってんだ?」
「ホンゴウさん無事だったんだね!シャンクスもいるでしょ?」
「何いってんだよ?ウタ?ホンゴウなんてどこにもいねーよいるのはサンジ…」
ウタが“ホンゴウ”と呼ぶ“サンジ”を見返すとそこにあったのはサンジでもホンゴウでもなく焼き焦げた木だった。
ルフィはその瞬間自分が何をしていたのか、ウタがこれからどうなってしまうのか理解して怖くなってきた。
「ウタ!おれが悪かった!おれが悪かったから!やめろよ!やめてくれぇ!」
いつも通り“サンジ”のところに向かうとそこにはウタのよく知る人物が立っていた。
「ホンゴウさん…」
「ん?何いってんだ?」
「ホンゴウさん無事だったんだね!シャンクスもいるでしょ?」
「何いってんだよ?ウタ?ホンゴウなんてどこにもいねーよいるのはサンジ…」
ウタが“ホンゴウ”と呼ぶ“サンジ”を見返すとそこにあったのはサンジでもホンゴウでもなく焼き焦げた木だった。
ルフィはその瞬間自分が何をしていたのか、ウタがこれからどうなってしまうのか理解して怖くなってきた。
「ウタ!おれが悪かった!おれが悪かったから!やめろよ!やめてくれぇ!」
34: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:22:11
壊れちゃっ…た
35: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:27:55
狂いきれてなかった…
36: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:34:05
いっそゼファー先生に拾われるかテゾーロに見世物して買われた方がマシに感じる。
37: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:37:24
ルフィの必死の呼びかけにウタはなんとか戻ってこれた。
「ごめん…心配かけちゃったね」
「ごめんってならおれの方だ。おれがあんなんなっちまったからウタを怖がらせちまって…。」
「ううん…そんなことないルフィの仲間のことが聞けて少し嬉しかったんだよ…私」
その夜2人は激しく交わった。
お互い存在を確かめるためだけに。
そこに欲望も快楽もない。
確かめれば確かめるほどここにいるのは2人ぼっちだっという現実が強く襲ってくるのだった。
「ごめん…心配かけちゃったね」
「ごめんってならおれの方だ。おれがあんなんなっちまったからウタを怖がらせちまって…。」
「ううん…そんなことないルフィの仲間のことが聞けて少し嬉しかったんだよ…私」
その夜2人は激しく交わった。
お互い存在を確かめるためだけに。
そこに欲望も快楽もない。
確かめれば確かめるほどここにいるのは2人ぼっちだっという現実が強く襲ってくるのだった。
38: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:38:34
こうも惨い状況なのになぜ美しく感じてしまうんだろう
39: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:39:46
>>38
退廃的共依存は美しいの・・・
退廃的共依存は美しいの・・・
40: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:44:44
>>39
これがいわゆる鬱くしいというやつなのかな…
これがいわゆる鬱くしいというやつなのかな…
41: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 12:53:28
2人の会話はどんどん少なくなった。
というよりバリエーションがなくなっていった。
手を繋いでヨロヨロと歩きながら
「ねぇ…ルフィ」
「なんだ?」
「なんでもない」
また少しして
「なぁ…ウタ」
「なに?」
「なんでもねぇ」
何度も何度も繰り返した。
意味のない会話なのはわかってる。
でも急に返事が返ってこなくなってしまうんじゃないかと不安だった。
だから何度と何度も同じ会話を繰り返した。
その「なんだ?」が聞きたくて
その「なに?」が聞きたくて
なんでもないって言いたくて。
本当はなんでもないはずないのに。
というよりバリエーションがなくなっていった。
手を繋いでヨロヨロと歩きながら
「ねぇ…ルフィ」
「なんだ?」
「なんでもない」
また少しして
「なぁ…ウタ」
「なに?」
「なんでもねぇ」
何度も何度も繰り返した。
意味のない会話なのはわかってる。
でも急に返事が返ってこなくなってしまうんじゃないかと不安だった。
だから何度と何度も同じ会話を繰り返した。
その「なんだ?」が聞きたくて
その「なに?」が聞きたくて
なんでもないって言いたくて。
本当はなんでもないはずないのに。
42: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 13:04:40
ここまで辛くて美しい地獄は初めて
44: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 16:46:38
そろそろガープ辺りに拾われそう。
47: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 17:17:49
新世界 新海軍本部
海軍大将青キジは頭を抱えていた。
「おいおい。いい加減してくれよ…そりゃボルサリーノの担当でしょうが」
「とはいっても黄猿さんは今ゼファー先…ではなくてZの件で手が離せないとのことで…」
「じゃあサカズキはどうしたのよ」
「先日のカイドウとビッグマムの現場に向かってしまって…」
「おいおいおれだって金獅子の件任されてんのよ…ったくどうなってんだよ今の海は…」
頂上戦争からあと海は今までにないくらい荒れていたのはたしかだった。
「今、麦わらごときのために東の海まで行くわけにはいかないのよ」
「しかし、チャルロス聖がカンカンでして…」
「はぁーどうしろってんだよ」
「おれに行かせてくれ」
葉巻を加えた男が名乗りを挙げる。
「んじゃ、任せる!」
「んな適当でいいのかよ」
「ダチだからね信用してるよ」
「ローグタウンで逃した…アラバスタの件もある。しっかりケリつけてやる」
海軍大将青キジは頭を抱えていた。
「おいおい。いい加減してくれよ…そりゃボルサリーノの担当でしょうが」
「とはいっても黄猿さんは今ゼファー先…ではなくてZの件で手が離せないとのことで…」
「じゃあサカズキはどうしたのよ」
「先日のカイドウとビッグマムの現場に向かってしまって…」
「おいおいおれだって金獅子の件任されてんのよ…ったくどうなってんだよ今の海は…」
頂上戦争からあと海は今までにないくらい荒れていたのはたしかだった。
「今、麦わらごときのために東の海まで行くわけにはいかないのよ」
「しかし、チャルロス聖がカンカンでして…」
「はぁーどうしろってんだよ」
「おれに行かせてくれ」
葉巻を加えた男が名乗りを挙げる。
「んじゃ、任せる!」
「んな適当でいいのかよ」
「ダチだからね信用してるよ」
「ローグタウンで逃した…アラバスタの件もある。しっかりケリつけてやる」
49: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 17:35:52
新世界 ワノ国 兎丼。
「はーはっはっはっ!ママママ!出てきな!カイドウ!」
「どーしましょー!クイーンさん!」
「おれが知るか!!早くカイドウさんを連れてこい!」
「それがつい先ほど到達した赤犬と交戦中でして…」
「ちくしょう…海軍めなんて間の悪い時にきやがんだ」
「カイドウの部下はどいつもコイツも骨がないね!」
「おい!その檻を壊すんじゃねえ!例の男を閉じ込めてんだよ!」
「どどど…どーしましょ!クイーンさん!」
「知るか!おれに効くな!」
「はーはっはっはっ!ママママ!出てきな!カイドウ!」
「どーしましょー!クイーンさん!」
「おれが知るか!!早くカイドウさんを連れてこい!」
「それがつい先ほど到達した赤犬と交戦中でして…」
「ちくしょう…海軍めなんて間の悪い時にきやがんだ」
「カイドウの部下はどいつもコイツも骨がないね!」
「おい!その檻を壊すんじゃねえ!例の男を閉じ込めてんだよ!」
「どどど…どーしましょ!クイーンさん!」
「知るか!おれに効くな!」
50: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 17:37:08
……もしかしてまだハッピールートにいける保険が残ってた?
52: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 17:42:45
場所が兎丼だから例の男というのはキッドか河松かな?
53: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 17:45:04
ワンチャンシャンクス
54: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 18:14:56
東の海 ゴア王国 フーシャ村跡地。
2人はもう歩き回ることも少なくなっていた。
またどこか歩き回ると幻が見えてきそうでそれが怖かった。
次に幻を見たらもう帰って来れない気がした。
ほぼ一日中初めて出会ったはずの場所で憎たらしいほどキラキラと輝く海く広大な海を眺めながら。
もう自分達がなにを考えているのかもよくわからない。
ウタは少し前から頭の中でぐるぐる泳いでいた言葉を口にした。
「ねぇルフィ…死んじゃおうか?」
2人はもう歩き回ることも少なくなっていた。
またどこか歩き回ると幻が見えてきそうでそれが怖かった。
次に幻を見たらもう帰って来れない気がした。
ほぼ一日中初めて出会ったはずの場所で憎たらしいほどキラキラと輝く海く広大な海を眺めながら。
もう自分達がなにを考えているのかもよくわからない。
ウタは少し前から頭の中でぐるぐる泳いでいた言葉を口にした。
「ねぇルフィ…死んじゃおうか?」
57: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 18:32:58
「嫌だ」
「どうせこのまま生きててもさ何にもないよ!」
「そうかもな」
「もう大好きだった海だってこんなに嫌いになっちゃった!」
「そうだな」
「このままじゃあ私ルフィのことも嫌いになっちゃうかもしらない!」
「おれはウタのこと嫌いにならねぇ。絶対に」
普通ならこれ以上キュンとする言葉はないかも知れない。
でも今のウタにはこの言葉に嬉しさも感じたが、同時に悲しさを感じた。
理由はよくわからないけど怖かった。
「でも、ルフィはよく頑張ったよ!もういいじゃん!」
「でも、まだ叶えてないから」
「私との約束?もういいよ!忘れてよ!これ以上ルフィが傷つくのは見てられないし」
「もうお前とだけの約束じゃねぇんだ」
「え?」
「アイツらとの約束でもあるからな」
「そっか…」
「どうせこのまま生きててもさ何にもないよ!」
「そうかもな」
「もう大好きだった海だってこんなに嫌いになっちゃった!」
「そうだな」
「このままじゃあ私ルフィのことも嫌いになっちゃうかもしらない!」
「おれはウタのこと嫌いにならねぇ。絶対に」
普通ならこれ以上キュンとする言葉はないかも知れない。
でも今のウタにはこの言葉に嬉しさも感じたが、同時に悲しさを感じた。
理由はよくわからないけど怖かった。
「でも、ルフィはよく頑張ったよ!もういいじゃん!」
「でも、まだ叶えてないから」
「私との約束?もういいよ!忘れてよ!これ以上ルフィが傷つくのは見てられないし」
「もうお前とだけの約束じゃねぇんだ」
「え?」
「アイツらとの約束でもあるからな」
「そっか…」
59: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 18:41:54
あれ?ちょっとメンタル回復した?
60: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 18:49:31
「だからよ!おれはひとつなぎの大秘宝“ワンピース”を見つけて海賊王になって、新時代使らなきゃいけねぇんだ!」
「そうだよね…2人での約束だと思ってたのにちょっと悔しいけどもっと嬉しいよ」
ほんの少しだけどルフィはまだ前を向いていた。
いや向こうとしていた。
ウタはすズキズキと痛むココロを押し殺してルフィに笑顔を向けた。
まだココロが痛むとは思っていなかった。
「ウタも協力してくれよ!」
ルフィもまた痛むココロを押し潰して笑顔を返した。
「もちろんだよ!」
ウタは断ることができなかった。
「そうだよね…2人での約束だと思ってたのにちょっと悔しいけどもっと嬉しいよ」
ほんの少しだけどルフィはまだ前を向いていた。
いや向こうとしていた。
ウタはすズキズキと痛むココロを押し殺してルフィに笑顔を向けた。
まだココロが痛むとは思っていなかった。
「ウタも協力してくれよ!」
ルフィもまた痛むココロを押し潰して笑顔を返した。
「もちろんだよ!」
ウタは断ることができなかった。
63: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 19:01:09
約束を誓い直して数日経った。
ウタは薄々気づき始めていた。
もうルフィは生きる理由がワンピースしかなかった。
それがなくなったら恐らく一緒に死んでくれるんじゃないか。
そもそもワンピースを見つけに行くにも計画性がなさすぎた。
戦力は足りるの?
航海術は持ってるの?
海戦にになったら、砲撃はできるの?
食料は?料理は?
病気や怪我はどうするの?
ワンピースへの航路はわかるの?
船はどうするの?
疑問が尽きなかったけど一つ一つの質問がルフィを傷つける気がしてウタは問うことができなかった。
多分ルフィはワンピースに、海賊王に、しがみついて精神を保っているんだ。
ウタは薄々気づき始めていた。
もうルフィは生きる理由がワンピースしかなかった。
それがなくなったら恐らく一緒に死んでくれるんじゃないか。
そもそもワンピースを見つけに行くにも計画性がなさすぎた。
戦力は足りるの?
航海術は持ってるの?
海戦にになったら、砲撃はできるの?
食料は?料理は?
病気や怪我はどうするの?
ワンピースへの航路はわかるの?
船はどうするの?
疑問が尽きなかったけど一つ一つの質問がルフィを傷つける気がしてウタは問うことができなかった。
多分ルフィはワンピースに、海賊王に、しがみついて精神を保っているんだ。
64: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 19:01:55
あかんゼファー先生ちょっと待って
65: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 19:31:05
ワンピースにすがっているのか…
66: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 19:38:46
丁寧に丁寧に出る杭を打ち付けて折り曲げるように心壊しに行ってるやんけ!!
67: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 19:40:39
夢への道を全く進まないまま数日が経った。
一隻の海軍の軍艦がやってきた。
「物資運搬船からの情報は本当だったか…」モクモク
皮運搬物資の船長があまりにも弱々しい姿を見送ったあとどうしても不安になり保護を依頼したのだったが皮肉にもその2人のうちの男が麦わらのルフィと一致したのだ。
年齢の情報だけが不一致だったのは怯える2人が実年齢より一回り小さく見えたからだろう。
「覚悟しろよ!麦わらぁ」モクモクモクモク‼︎
一隻の海軍の軍艦がやってきた。
「物資運搬船からの情報は本当だったか…」モクモク
皮運搬物資の船長があまりにも弱々しい姿を見送ったあとどうしても不安になり保護を依頼したのだったが皮肉にもその2人のうちの男が麦わらのルフィと一致したのだ。
年齢の情報だけが不一致だったのは怯える2人が実年齢より一回り小さく見えたからだろう。
「覚悟しろよ!麦わらぁ」モクモクモクモク‼︎
70: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 20:17:26
スモーカーはフーシャ村跡地に上陸して言葉を失った。
ずっと追い続けていた麦わらはあまりにも小さかった。
「麦わら!観念しろ!」
麦わらと手を繋ぐ少女には目をくらず拳を強く握る。
「げっ!ケムリン!」
そういうとスモーカーに対してルフィは頭を下げた。
「見逃してくれ!最悪おれはいい!ウタだけでも!」
「‼︎?」
「ルフィ!やめてよ」
「拍子抜けだぞ麦わらァ!本当にいいんだな」モクモク
「悪りぃなウタ…約束守れねぇかも知れねぇ」
「ダメだよ!ルフィ!一緒に新時代作るんでしょ!」
「…」
スモーカーは少し黙っていた…
ずっと追い続けていた麦わらはあまりにも小さかった。
「麦わら!観念しろ!」
麦わらと手を繋ぐ少女には目をくらず拳を強く握る。
「げっ!ケムリン!」
そういうとスモーカーに対してルフィは頭を下げた。
「見逃してくれ!最悪おれはいい!ウタだけでも!」
「‼︎?」
「ルフィ!やめてよ」
「拍子抜けだぞ麦わらァ!本当にいいんだな」モクモク
「悪りぃなウタ…約束守れねぇかも知れねぇ」
「ダメだよ!ルフィ!一緒に新時代作るんでしょ!」
「…」
スモーカーは少し黙っていた…
72: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 20:43:43
「ちっ!今のお前を捕まえたところでケリをつけたとは言えないな」
「え?」
「今のところを捕らえたところで胸糞悪りぃだけだってんだよ」
「ありがとう…」
ルフィは礼を言ってまた頭を下げた。
「まあ、お前が海賊を進める意味もねぇだろうしここで静かに暮らすんだな」
「えっ?」
「海兵さんどういうこと?」
「知らねぇのか?」
「もうねぇんだよ。ワンピースも新世界も」
「なんでだよ!!なにがあったんだよ!」
「元海軍のZの陰謀で新世界が焼かれたんだよ」
「嘘だ!嘘つけ!」
「信じるも信じねぇもお前の自由だ。じゃあな」
「え?」
「今のところを捕らえたところで胸糞悪りぃだけだってんだよ」
「ありがとう…」
ルフィは礼を言ってまた頭を下げた。
「まあ、お前が海賊を進める意味もねぇだろうしここで静かに暮らすんだな」
「えっ?」
「海兵さんどういうこと?」
「知らねぇのか?」
「もうねぇんだよ。ワンピースも新世界も」
「なんでだよ!!なにがあったんだよ!」
「元海軍のZの陰謀で新世界が焼かれたんだよ」
「嘘だ!嘘つけ!」
「信じるも信じねぇもお前の自由だ。じゃあな」
73: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 20:56:01
>>72
何もなくなっちゃった…
何もなくなっちゃった…
74: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 20:59:58
あぁ……
75: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:01:05
もう心中エンドしかないじゃん
76: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:02:31
これテゾーロも死んだのでは…
77: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:04:50
スモーカーが立ち去って2人はしばらく黙っていた。
ウタには確かに聞こえた。
ルフィの中でガラガラと最後のなにが崩れて去った音が。
「ケムリンの奴最後に嘘ついていくんなんてよぉ?なにがしたかったんだろうな?な?ウタ?嘘だよなウタ?」
「うん!そうだよ!きっと嘘だよ!」
フーシャ村に飛んできた新聞紙が2人に現実を突きつけた。
【新世界壊滅!エンドポイントの伝説は本当だった!政府は未だ黙秘を続ける】
ウタには確かに聞こえた。
ルフィの中でガラガラと最後のなにが崩れて去った音が。
「ケムリンの奴最後に嘘ついていくんなんてよぉ?なにがしたかったんだろうな?な?ウタ?嘘だよなウタ?」
「うん!そうだよ!きっと嘘だよ!」
フーシャ村に飛んできた新聞紙が2人に現実を突きつけた。
【新世界壊滅!エンドポイントの伝説は本当だった!政府は未だ黙秘を続ける】
78: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:15:32
取り乱すことルフィに対してウタは少し冷静だった。
ウタは確信していた。
ついにだ!
やっとだ!
これでルフィと向こうに行ける。
長かったなぁ…
辛かったなぁ…
これ以上自分が傷つくのは嫌だったしそれ以上にルフィが傷つくのは見てられなかった。
シャンクス…
みんな…
ゴードン…
もうすぐそっちにいくからね。
ウタは確信していた。
ついにだ!
やっとだ!
これでルフィと向こうに行ける。
長かったなぁ…
辛かったなぁ…
これ以上自分が傷つくのは嫌だったしそれ以上にルフィが傷つくのは見てられなかった。
シャンクス…
みんな…
ゴードン…
もうすぐそっちにいくからね。
79: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:17:07
>>78
もうここからハピエンに行ける要素が見つからないよ……..
もうここからハピエンに行ける要素が見つからないよ……..
80: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:23:34
スレ主病んでない???
大丈夫???
世界は楽しいよ。生きるのはとても楽しい。
生きていれば、良いことが必ずあることを教える!
大丈夫???
世界は楽しいよ。生きるのはとても楽しい。
生きていれば、良いことが必ずあることを教える!
84: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:34:56
>>80
どの様な結末が待っていようとも我々はハピエンという一抹の願いを持ってせめて見届けねばと思う。
どの様な結末が待っていようとも我々はハピエンという一抹の願いを持ってせめて見届けねばと思う。
81: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:24:44
Bad endでも面白いからいいじゃないか
83: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:32:41
こう見るとルフィ達が活躍しないと世界が混沌としてるな…
85: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:35:17
意外なことにその誘いはルフィからきた。
「なぁ…ウタ…そろそろ行こうか」
ウタにルフィがどこに行こうと誘ってるのかすぐにわかった。
ルフィから言ってくれるのが嬉しかった。
ルフィと再会して初めてココロからの笑顔が出せた気がした。
「うん」
そういうと2人は“新時代”を誓い合った場所に来ていた。
夕日は2人を歓迎さるようにキラキラと輝く。
「おれたちが行くならココしかねぇと思ってよ」
「そうだよね」
一歩一歩海の方へ近づく。
あと一歩で海に落ちるその時だった。
「いい加減にしろ…2人とも…」
コツンコツンと鞘が2人の頭を叩いた。
「なぁ…ウタ…そろそろ行こうか」
ウタにルフィがどこに行こうと誘ってるのかすぐにわかった。
ルフィから言ってくれるのが嬉しかった。
ルフィと再会して初めてココロからの笑顔が出せた気がした。
「うん」
そういうと2人は“新時代”を誓い合った場所に来ていた。
夕日は2人を歓迎さるようにキラキラと輝く。
「おれたちが行くならココしかねぇと思ってよ」
「そうだよね」
一歩一歩海の方へ近づく。
あと一歩で海に落ちるその時だった。
「いい加減にしろ…2人とも…」
コツンコツンと鞘が2人の頭を叩いた。
86: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:42:54
シャン…幻覚じゃないのか!?
88: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 21:43:58
現実かなぁ…?
90: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 22:11:28
「「!!?!?」」
2人は振り返った。
そこのは赤髪を靡かせた1人の男が立っていた。
2人の憧れの船長。
ウタのお父さん。
ルフィの麦わら帽子の持ち主。
シャンクスだ。
何かあったのだろう。
シャンクスも傷だらけだったが2人には関係なかった。
生きててくれるだけでよかった。
2人は大粒の涙をボロボロこぼした。
「娘に剣を使うなんて!海賊の風上にも置けないぞ!シャンクス!」
他に聞きたいことがあるのに。
「今のは愛の鞭って奴だ!」
「鞭じゃなくて剣だったぞ」
「愛だなんてぇ〜私を愛してるってことシャンクスゥ」
ウタは泣きながらシャンクスに抱きついた。
「シャンクスゥ」
ルフィもすぐにあとを追う。
懐かしい匂いが2人にこれは幻覚じゃないと教える。
「2人ともまとわりつくな…いや、今日くらいいいか…」
2人は振り返った。
そこのは赤髪を靡かせた1人の男が立っていた。
2人の憧れの船長。
ウタのお父さん。
ルフィの麦わら帽子の持ち主。
シャンクスだ。
何かあったのだろう。
シャンクスも傷だらけだったが2人には関係なかった。
生きててくれるだけでよかった。
2人は大粒の涙をボロボロこぼした。
「娘に剣を使うなんて!海賊の風上にも置けないぞ!シャンクス!」
他に聞きたいことがあるのに。
「今のは愛の鞭って奴だ!」
「鞭じゃなくて剣だったぞ」
「愛だなんてぇ〜私を愛してるってことシャンクスゥ」
ウタは泣きながらシャンクスに抱きついた。
「シャンクスゥ」
ルフィもすぐにあとを追う。
懐かしい匂いが2人にこれは幻覚じゃないと教える。
「2人ともまとわりつくな…いや、今日くらいいいか…」
93: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 22:27:54
ああああ……!!!生きてた……遅れてきたけど……間に合った……
94: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 22:46:52
2人は枯れていたはずだった涙が止まらなかった。
シャンクスにしがみついて離れなかった。
するとシャンクスが茶化す。
「どうしたんだ?2人とも手なんか繋いで随分と仲良いじゃねぇか」
「ちょっと!シャンクス!そんなんじゃないからね!これはその…」
ウタが照れながら返す。
「もしかして…もうやっちまったのか?」
さらに煽るように重ねらるシャンクス。
「「…」」
2人は黙ってしまった。
「おい!まさか!本当に!?冗談のつもりだったんだぞ!」
「悪りぃシャンクス」
「いくらルフィでもゆるさねぇ!さっきより強いの行くぞ!」ゴツン!
「いてぇ!なにすんだよ!」
「ハハハ!お父さんへの挨拶より先だったんだから仕方ないよ!」
「うぅ〜」
あの時のようなしあわせな時間が静かに流れていた。
シャンクスにしがみついて離れなかった。
するとシャンクスが茶化す。
「どうしたんだ?2人とも手なんか繋いで随分と仲良いじゃねぇか」
「ちょっと!シャンクス!そんなんじゃないからね!これはその…」
ウタが照れながら返す。
「もしかして…もうやっちまったのか?」
さらに煽るように重ねらるシャンクス。
「「…」」
2人は黙ってしまった。
「おい!まさか!本当に!?冗談のつもりだったんだぞ!」
「悪りぃシャンクス」
「いくらルフィでもゆるさねぇ!さっきより強いの行くぞ!」ゴツン!
「いてぇ!なにすんだよ!」
「ハハハ!お父さんへの挨拶より先だったんだから仕方ないよ!」
「うぅ〜」
あの時のようなしあわせな時間が静かに流れていた。
95: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 22:53:15
シャンクスのおかげでウタは何とかなるかもしれないけど。ルフィはどうするんだろう…
故郷を消し飛ばされて、仲間は全員失って、エースを失うも生きる気力だけはシャンクスのおかげで戻ったけど。
もう海賊をやる気力は残ってないんじゃないかと思う。
故郷を消し飛ばされて、仲間は全員失って、エースを失うも生きる気力だけはシャンクスのおかげで戻ったけど。
もう海賊をやる気力は残ってないんじゃないかと思う。
96: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 22:55:59
シャンクス生きてるしワノ国残ってるっぽいからエンドポイント起爆失敗してるんじゃないかな…。
97: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 23:10:32
「でもよ…どうやってここまで来たんだ?」
「そうだよ…カイドウって人にやられたんじゃ…」
「おいおいおれがあんな奴に負けると思ってたのか?」
「そりゃシャンクスが負けるわけねぇとは思ったけど」
「まあ大破局噴火が起きた時は焦ったけどな…一歩遅れたら死んでた!だーはっはっは!」
「「笑い事じゃない!」」
「それでこの後どうするの?」
ウタは恐る恐る問いた。
「もう置いていかないでほしいの…」
「おれも連れて行ってくれぇ…ひとりぼっちはいてぇのより辛えぇ」
シャンクスはしばらく黙ってから口を開く。
「悪りぃな2人ともお前らの頼みはまた聞いてやれそうもない」
「なんで!?」
「おれももう長くなくてな…」
「そうだよ…カイドウって人にやられたんじゃ…」
「おいおいおれがあんな奴に負けると思ってたのか?」
「そりゃシャンクスが負けるわけねぇとは思ったけど」
「まあ大破局噴火が起きた時は焦ったけどな…一歩遅れたら死んでた!だーはっはっは!」
「「笑い事じゃない!」」
「それでこの後どうするの?」
ウタは恐る恐る問いた。
「もう置いていかないでほしいの…」
「おれも連れて行ってくれぇ…ひとりぼっちはいてぇのより辛えぇ」
シャンクスはしばらく黙ってから口を開く。
「悪りぃな2人ともお前らの頼みはまた聞いてやれそうもない」
「なんで!?」
「おれももう長くなくてな…」
99: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 23:20:51
「最後にお前らを一目見たくてなぁ」
そう呟くシャンクス。
ウタは震えながら口を開いた。
「嘘だよね…?嘘って言ってよ!」
ルフィが続く。
「やっと会えたのになんでそんなくだらねぇ嘘つくんだ!ぶっ飛ばすぞ!」
「死んじゃ嫌だよ!そしたら私たち本当にどうすれば良いんだよ!もうわかんなくなっちゃうよ」
騒ぎ出す2人をシャンクスは静かに制した。
「おいおい…おれだって心臓ひとつの人間1人…次の時代に若い命2つも送ればお役御免でいいだろう」
再開した嬉しさで気づかなかったがシャンクスの傷は酷かった。
生きてるのが不思議なくらいだった。
そう呟くシャンクス。
ウタは震えながら口を開いた。
「嘘だよね…?嘘って言ってよ!」
ルフィが続く。
「やっと会えたのになんでそんなくだらねぇ嘘つくんだ!ぶっ飛ばすぞ!」
「死んじゃ嫌だよ!そしたら私たち本当にどうすれば良いんだよ!もうわかんなくなっちゃうよ」
騒ぎ出す2人をシャンクスは静かに制した。
「おいおい…おれだって心臓ひとつの人間1人…次の時代に若い命2つも送ればお役御免でいいだろう」
再開した嬉しさで気づかなかったがシャンクスの傷は酷かった。
生きてるのが不思議なくらいだった。
98: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 23:12:01
待て待てシャンクスお前が死んだらまじで希望失うから死ぬなまじで
102: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 23:35:06
「先に逝く身で申し訳ないんだが頼みがある」
「嫌だ!シャンクスが死んじゃうなら私も死ぬ!」
「おれだって死んでやる!」
もう2人はシャンクスの話を聞くつもりはない。
するとシャンクスは腰にかけたグリフォンをウタに渡した。
「ルフィにだけ帽子を預けるのは不平等だ…ウタお前にはこれを預ける」
あまりの気迫にウタは受け取るしか出来なかった。
「いいかよく聞け2人とも」
2人はようやくシャンクスの話に耳を傾けだす。
「新世界もワンピースも無くなって海賊時代は終わりだ!新しい時代だ!でもこれはお前らの新時代じゃないだろ?次はお前らが塗り替えろ!
それが終わったら預けたものを返しに来い!それまでは絶対来るんじゃねぇぞ!」
そういうとシャンクスは静かに倒れた。
「嫌だ!シャンクスが死んじゃうなら私も死ぬ!」
「おれだって死んでやる!」
もう2人はシャンクスの話を聞くつもりはない。
するとシャンクスは腰にかけたグリフォンをウタに渡した。
「ルフィにだけ帽子を預けるのは不平等だ…ウタお前にはこれを預ける」
あまりの気迫にウタは受け取るしか出来なかった。
「いいかよく聞け2人とも」
2人はようやくシャンクスの話に耳を傾けだす。
「新世界もワンピースも無くなって海賊時代は終わりだ!新しい時代だ!でもこれはお前らの新時代じゃないだろ?次はお前らが塗り替えろ!
それが終わったら預けたものを返しに来い!それまでは絶対来るんじゃねぇぞ!」
そういうとシャンクスは静かに倒れた。
103: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 23:39:53
あああ……こいつはまた置いていきやがった……
105: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 23:46:56
シャンクスが倒れた瞬間だった。
ルフィが泣き崩れる。
「シャンクスぅううう!」ガクガク
取り戻した正気が崩れ去った。
とっくに来ていた限界。
ルフィの繋いだ手の握る力がドンドン強くなる。
本当にウタ以外に縋るものはない。
ウタがいなくなったらもう死んでしまう。
消えてしまう。
この手は絶対離さない。
ウタもそう思ってるはずだとルフィは考えていた。
しかし、ウタはその手を離した。
ルフィが泣き崩れる。
「シャンクスぅううう!」ガクガク
取り戻した正気が崩れ去った。
とっくに来ていた限界。
ルフィの繋いだ手の握る力がドンドン強くなる。
本当にウタ以外に縋るものはない。
ウタがいなくなったらもう死んでしまう。
消えてしまう。
この手は絶対離さない。
ウタもそう思ってるはずだとルフィは考えていた。
しかし、ウタはその手を離した。
106: 名無しのあにまんch 2022/10/25(火) 23:48:45
おいまて手を離すな
108: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:07:57
不味い…ルフィが……壊れてしまう
109: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:08:37
2人の手が離れたのは再会して初めてのことだった。そして…
パシン!
離した手でウタはルフィの頬を叩く。
「えっ?」
瞳いっぱいに溜めた涙をこぼさないように必死こらえているウタ。
「ねぇ!ルフィ!泣くの辞めなよ!これから私と作るよ!新時代!」
これでもかと言うくらい大きな声で叫び始める。
「でも…でもよぉおれは弱いし」
泣き言をいうルフィ。
「強くなればいいじゃん!私もずっとずっと強くなるから!!」
不安がないといえば嘘だった。
不安しかなかった。
託された剣に言われている。
ここで止まるなって。
小さい頃は危ないから良く触るなって怒られたその剣を託されたんだ。
もう子供じゃいられない。
「でもよぉ…」
「ルフィは兄弟と仲間との約束でもあるんでしょ!」
「でも…どうやって」
「大丈夫!きっと出来るよ!私は最強だから!アナタと最強だもん!何度でもいうよ!アナタと最強だから!」
パシン!
離した手でウタはルフィの頬を叩く。
「えっ?」
瞳いっぱいに溜めた涙をこぼさないように必死こらえているウタ。
「ねぇ!ルフィ!泣くの辞めなよ!これから私と作るよ!新時代!」
これでもかと言うくらい大きな声で叫び始める。
「でも…でもよぉおれは弱いし」
泣き言をいうルフィ。
「強くなればいいじゃん!私もずっとずっと強くなるから!!」
不安がないといえば嘘だった。
不安しかなかった。
託された剣に言われている。
ここで止まるなって。
小さい頃は危ないから良く触るなって怒られたその剣を託されたんだ。
もう子供じゃいられない。
「でもよぉ…」
「ルフィは兄弟と仲間との約束でもあるんでしょ!」
「でも…どうやって」
「大丈夫!きっと出来るよ!私は最強だから!アナタと最強だもん!何度でもいうよ!アナタと最強だから!」
110: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:09:44
>>109
良かった…良かった…!
良かった…良かった…!
113: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:17:27
「だから出来るよ!」
「うん」
弱々しいけど確実に前を向いたルフィの返事が帰ってくる。
「悪党吹っ飛ばして!」
「うん」
「もう寂しくない!ルフィがいるもん」
「うん」
「だから泣くの辞めてさぁ行くよ」
2人の目から大粒の涙がこぼれていた。
ワンワンと大声を出していた。
でも2人は決して泣いてはいない。
いずれ偉大な2人の兄弟に、世界一の大剣豪になる男に、世界中の海図を描く女に、勇敢なる海の戦士になる男に、オールブルーを見つける男に、なんでも治せる万能薬になるトナカイに、歴史の真実を解き明かす女に、夢の船をつくる男に、国を滅ぼされても歌姫を育てる男に、
そして何より赤髪の偉大な男に夢を託されたものは
決して泣かないのだ。
「うん」
弱々しいけど確実に前を向いたルフィの返事が帰ってくる。
「悪党吹っ飛ばして!」
「うん」
「もう寂しくない!ルフィがいるもん」
「うん」
「だから泣くの辞めてさぁ行くよ」
2人の目から大粒の涙がこぼれていた。
ワンワンと大声を出していた。
でも2人は決して泣いてはいない。
いずれ偉大な2人の兄弟に、世界一の大剣豪になる男に、世界中の海図を描く女に、勇敢なる海の戦士になる男に、オールブルーを見つける男に、なんでも治せる万能薬になるトナカイに、歴史の真実を解き明かす女に、夢の船をつくる男に、国を滅ぼされても歌姫を育てる男に、
そして何より赤髪の偉大な男に夢を託されたものは
決して泣かないのだ。
116: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:25:47
勝ったな!クロスギルド加入してくる。
117: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:33:34
カッコいい…
118: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:36:02
ーニ年後ー
アラバスタ王国
比較的平和に復興していたはずの国だがまた侵略の魔の手が襲いかかってきていた。
「ピロピロピロピロピロピロ!例の大噴火から二年!海軍本部がなくなってもしぶとい政府を落とすため古代兵器を探したがこの国にあるはずだ!サァ言え!」
「ウホウホ!」
「知らないわよ!そんなもの!」
「おっとそんな口聞いていいのかな?ビビ王女東の海を襲った怪物たちをこの国に落とすことくらい容易いんだぞ!」
「ウホホー!」
「うぅ…」(助けて…ルフィさん!)
アラバスタ王国
比較的平和に復興していたはずの国だがまた侵略の魔の手が襲いかかってきていた。
「ピロピロピロピロピロピロ!例の大噴火から二年!海軍本部がなくなってもしぶとい政府を落とすため古代兵器を探したがこの国にあるはずだ!サァ言え!」
「ウホウホ!」
「知らないわよ!そんなもの!」
「おっとそんな口聞いていいのかな?ビビ王女東の海を襲った怪物たちをこの国に落とすことくらい容易いんだぞ!」
「ウホホー!」
「うぅ…」(助けて…ルフィさん!)
119: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:43:11
「どうやら口を割る気はねぇようだな!やれぇ!」
大勢の兵隊たちがビビに襲い掛かる。
「ゴムゴムのガトリング!」
「ふん!」
良く伸びたゴムの拳の乱打と無数の斬撃が兵隊たちを蹴散らした。
「悪りぃ遅くなったビビ!」
良くしる麦わら帽子の良く似合う青年が見知らぬ1人の女性を連れて現れる。
「あんたもルフィのお友達なんだ!かわいい!私はウタよろしくね!」
ぎゅっとビビを抱きしめるウタ。
「おいウタ!今はそんなことしてる場合じゃ…」
「不安にはハグが一番なの!ルフィにも良くしてあげてるでしょ?」
「おい!お前!」
「にししー」
大勢の兵隊たちがビビに襲い掛かる。
「ゴムゴムのガトリング!」
「ふん!」
良く伸びたゴムの拳の乱打と無数の斬撃が兵隊たちを蹴散らした。
「悪りぃ遅くなったビビ!」
良くしる麦わら帽子の良く似合う青年が見知らぬ1人の女性を連れて現れる。
「あんたもルフィのお友達なんだ!かわいい!私はウタよろしくね!」
ぎゅっとビビを抱きしめるウタ。
「おいウタ!今はそんなことしてる場合じゃ…」
「不安にはハグが一番なの!ルフィにも良くしてあげてるでしょ?」
「おい!お前!」
「にししー」
120: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:49:48
「ルフィさん…!来てくれたのね!」
「待ってろビビ!あんな奴らおれとウタですぐぶっ飛ばしてやるから!」
「安心してね!」
マイペースで会話を続けるルフィとウタに痺れを切らしたインディゴが叫ぶ!
「なにがぶっ飛ばすだ!どこの誰だかしらねぇが消し炭にしてくれる!」
「ウホホホ!」
スカーレットもインディゴに続く。
「ケミカルジャグリング!」
「ウホホォ!」
無数の薬品とゴリラが飛んでくる!
「そんなもん二年鍛えた俺たちに効くか!ゴムゴムのォレッドホークゥ!」
「神避!」
ルフィとウタのあっという間に攻撃に科学者もゴリラも完全ノックアウトだった。
「待ってろビビ!あんな奴らおれとウタですぐぶっ飛ばしてやるから!」
「安心してね!」
マイペースで会話を続けるルフィとウタに痺れを切らしたインディゴが叫ぶ!
「なにがぶっ飛ばすだ!どこの誰だかしらねぇが消し炭にしてくれる!」
「ウホホホ!」
スカーレットもインディゴに続く。
「ケミカルジャグリング!」
「ウホホォ!」
無数の薬品とゴリラが飛んでくる!
「そんなもん二年鍛えた俺たちに効くか!ゴムゴムのォレッドホークゥ!」
「神避!」
ルフィとウタのあっという間に攻撃に科学者もゴリラも完全ノックアウトだった。
121: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:56:21
「なんだよ?ウタ!能力使わなくていいのか?」
「この後のシキってやつ倒すためにも体力残しておかないと」
「ふーん」
「ルフィは能力使っちゃったから私の勝ちだね!」
「なんだと!今のは勝負じゃねぇだろ!」
「出た!負け惜しみぃ〜これで私の325連勝だね!」
もう2人は手を繋がなくても大丈夫
だってココロがつながっているから
マイペースな2人の会話にビビが割って入る
「2人とも怪我して血出てるけど大丈夫?」
「え?」
互いは相手の腕に少し擦りむいたような傷が出てそこから少量の血が出てるの確認すると
みるみる青ざめていった……
happy end?
「この後のシキってやつ倒すためにも体力残しておかないと」
「ふーん」
「ルフィは能力使っちゃったから私の勝ちだね!」
「なんだと!今のは勝負じゃねぇだろ!」
「出た!負け惜しみぃ〜これで私の325連勝だね!」
もう2人は手を繋がなくても大丈夫
だってココロがつながっているから
マイペースな2人の会話にビビが割って入る
「2人とも怪我して血出てるけど大丈夫?」
「え?」
互いは相手の腕に少し擦りむいたような傷が出てそこから少量の血が出てるの確認すると
みるみる青ざめていった……
happy end?
122: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:57:30
乙!面白かった
123: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:57:52
何だ何だ?!最後の?は何だ!?
125: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 01:00:31
終わった…… まだ希望のあるエンドでよかった……
でも共依存抜け切れてない感じか……ふたりでひとつのままだね……
完結させてくれてありがとう……見届けることができて……よかった……!!
でも共依存抜け切れてない感じか……ふたりでひとつのままだね……
完結させてくれてありがとう……見届けることができて……よかった……!!
136: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 18:12:20
>>133
急に胡散臭くなるのやめろ
急に胡散臭くなるのやめろ
134: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 06:36:04
あっ
一応立ち直ったけど共依存は治ってないのか
一応立ち直ったけど共依存は治ってないのか
124: 名無しのあにまんch 2022/10/26(水) 00:58:41
“立ち直っても心が治り切らない”私の好きな言葉です
元スレ : ここだけルフィがくまによってエレジアに飛ばされた世界
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