【感想】アニメ『その着せ替え人形は恋をする』3話 普通にデートしてる！ 少しずつだけど2人の距離が縮まった

海夢「やっばぁ～～！」

海夢「これガチで嬉しいんだけど。五条君凄すぎ！」

新菜「サイズ丁度でしたね」

海夢「うん、マジ完璧」

新菜「あとはウィッグを…」

海夢「待って、五条君…」

新菜「はい…」

海夢「じ、実は私…コスすると…」

海夢「き、気持ちまで…キャラに…なっちゃうの…」

新菜「え…？」

海夢「ご、ごじょ…ごじょーくん…ご…ごしゅ…」

海夢「ごしゅじんさまぁ～」

海夢「あ…あたし…」

海夢「あたひの…あっ…」

海夢「はじゅかしいところ…」

海夢「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

海夢「見て……くらひゃい…」

新菜「は！！」

新菜「はぁ…」

新菜(なんて夢を…)

新菜「ん！」

新菜「ぐ！」

新菜「はっ！？」

新菜「……す…」

新菜「…少しの間、向こう向いてて…」

新菜(朝から何やってるんだ俺は…)

新菜(あ、あんな事して…)

新菜(喜多川さんに会ったらどんな顔すれば…)

女子生徒1「あ、喜多川さん」

女子生徒2「やっぱ海夢ちゃん超かわいい～」

女子生徒1「脚も細ぇ～」

女子生徒2「モデルとかやってるんだっけ？」

女子生徒1「ぽいぽい」

女子生徒2「ウチらとは違うもん、骨が」

女子生徒1「やっぱモテんのかなぁ」

女子生徒2「モテるでしょ～」

新菜(なんか信じられないな)

新菜(あの人が…)

新菜(一昨日家に居たなんて…)

新菜(平常心…)

新菜(平常心だ…)

海夢「あっ、五条く～～ん！」

海夢「おは～」

新菜「お…おはようございます」

海夢「土曜ありがとね～」

海夢「雫たんに一歩近付いたって感じでマジ嬉しかったよ」

新菜「す…すみません…」

海夢「は？何が？」

海夢「ね、どう？今日ノリで髪巻いてきたんだけど」

新菜「んぇえ…あ…はい、巻いて、ますね」

海夢「ぶぁっは」

海夢「まんまかよ、ウケる」

新菜「す、すみません」

乃羽「何話してんのー？」

乃羽「ウチも混ぜろよー」

新菜(喜多川さんの友達の…)

乃羽「オス、乃羽だよ」

新菜「お、おはようございます」

大空「おはよーっす」

瑠音「おはー」

新菜(かっ…)

新菜(囲まれてしまった…)

瑠音「何気に初絡みだよねぇ？よろ～」

新菜「あっはい、よろしくお願いします！」

乃羽「アメいる？」

新菜「うおえあおえあ…あ…ありがとうございます」

大空「つーかリアルに何？」

海夢「ん？」

大空「超困っててかわいそうだろ？ウザ絡みすなって」

海夢「困ってないっつーの！」

新菜「ははぁい！」

乃羽「てか海夢自販機。一限始まっちゃうよ？」

海夢「ヤバ！そうだった」

海夢「じゃね！五条君」

新菜「はい」

新菜(喜多川さん…)

新菜(学校でも変わらず接してくれるんだな)

女子生徒1「ねぇもしかして」

女子生徒1「あの男と付き合ってたり？」

女子生徒2「ぇえ？無い無い。普通に無くね？」

女子生徒1「だよね～、あはっ」

海夢「五条くぅ～ん！」

海夢「ねぇねぇ聞いてくれる？今日の放課後さぁ！」

新菜「すみません…ちょっと…用事があるので…」

海夢「ん？」

海夢「五条くーん」

新菜「う！」

海夢「今日さー」

海夢「…」

乃羽「トイレじゃね？」

海夢「五条くーん？」

海夢「五条くーん？」

海夢「五条君？」

海夢「五条君！？」

海夢「五条くぅ～～ん！」

海夢「五条君！」

海夢「あっぶな！帰っちゃうとこじゃん」

新菜「喜多川さん…」

海夢「五条君…」

海夢「今から買い物行かない？衣装の材料一回見ときたくってさ～」

新菜「…すみません」

新菜「遠慮しておきます」

海夢「えっ、ちょっと！？」

海夢「五条君！？」

新菜(ここなら駅と逆方向だし…少しの間ここに居よう)

新菜(せっかく誘ってもらったのにな…)

新菜「すみません、喜多川さん…」

海夢「謝るくらいだったら逃げんなっつーの！」

新菜「きっ、喜多川さん！？…なんで？」

海夢「普通に見えてんですけど。っていうか五条君、今日あたしの事避けてたよね？」

海夢「感じ悪いんだけど」

海夢「文句あるんなら言えば？」

新菜「それは…」

新菜「き、喜多川さんが…周りに俺と知り合いだと思われるんで…その…」

新菜「なるべく人前で…俺とは居ない方が…」

海夢「は？何言ってんの？」

海夢「既にあたしら友達じゃん！」

新菜「へ……？」

新菜「で、でも実は付き合ってるのかとまで言われてるのが耳に入って…」

海夢「マジ？ふーーーん…」

海夢「じゃ、付き合っちゃう？」

新菜「なぁ！あ…そんな！」

海夢「あっははは」

海夢「なんつって。ほら！」

新菜「ぁあぅ…」

海夢「行くよ、五条君！」

新菜「ぇえ？」

新菜「ど、何処に行くんですか？」

海夢「だから、買い物！」

新菜「コスプレ専用のコーナーなんてあるんですね」

海夢「そう、今は結構みんなコスするしねぇ。ハロウィンとか」

新菜「なるほど…そうだ、喜多川さん」

海夢「ん？」

新菜「これなんですが」

海夢「え…？」

海夢「すっご！」

新菜「雫たんの三面図を描いてきました。必要な物が結構あって」

新菜「布、レース、リボン、バラの造花、靴、ウィッグ、ファスナー、カラーコンタクトレンズ、ガーターストッキング」

新菜「それから…」

海夢「ちょ、ちょい待った！てかヤバ。これ全部五条君が描いたの？」

新菜「はい」

海夢「マジ凄いんだけど」

新菜「これ、スカートがかなり広がってるじゃないですか」

海夢「うん」

新菜「中にボリュームのあるパニエを履いた方が良いと思うんです。既製品を買うしか無いんですが」

海夢「おっけー。買お買お」

新菜「それと靴もデザインが独特でこれも専門店で買った方が良いと思います。ゴシックロリータ…ですよね？」

海夢「探しとく！」

海夢「っていうか…」

海夢「首輪は？」

新菜「あ…あ、あれって…自作できるんですかね？」

海夢「V系ショップならあるかも。これも探しとくね」

新菜「よ、よろしくお願いします」

海夢「ねぇ」

海夢「これとか良さげじゃん？」

海夢「どう？」

新菜「そう…ですね…」

新菜「こっちの方が良いと思います」

海夢「え、なんで？何か違いあんの？」

新菜「ヌルヌル女学園はお嬢様学校ですから雫たんはそれなりの制服を着てるはずよね？光沢のあるものより少し厚く、重い印象の生地の方が良いかなと」

海夢「なるほどねぇ～」

新菜「あぁ、でも」

新菜「さっきの生地の倍しますね…そうだ！俺今日買い物するつもりじゃなかったんで手持ちが無いんですが…」

海夢「あぁ、大丈夫大丈夫」

海夢「下ろしてきてるって」

海夢「好きに使っちゃってくださ～い」

新菜「ぇえっあぐぁ…」

新菜「す、好きにって…いけませんよ！」

海夢「良いの良いの」

海夢「ってかコスの為にバイトで貯めたんだし」

新菜「でも…」

海夢「逆に、使ってくんなきゃ意味ないから」

新菜「分かりました」

海夢「じゃ、どんどん行くよ～！」

海夢「とりあえずこんな感じかー」

海夢「荷物ありがとね」

新菜「はい」

海夢「おし、次」

海夢「スワロウテイル行こ！」

新菜「スワロウテイル？」

海夢「ここさ、入った瞬間マジビビるよ」

海夢「半端ないから」

新菜「凄い…！」

海夢「でしょ～？マジアガるよね？」

海夢「あたし、スワロウ見んの超好きなんだよね～」

新菜「分かります」

新菜(本当に凄い。一つの色でこんなに種類があって)

新菜(どれも綺麗だな…)

海夢「五条君」

海夢「これじゃん？黒のミディアム」

新菜「黒…」

海夢「うん。雫たん黒髪だしこれ買おうよ」

新菜「喜多川さん、こっちの色にしましょう」

海夢「えっ？ってそれ…」

海夢「紫なんだけど」

新菜「はい。雫たんのイメージカラーって紫ですよね？一見黒のようでツヤが紫の方が雫たんらしいと思うんですが」

海夢「だ、だよね？」

新菜(喜多川さん結構大雑把だよな…)

新菜「なのでこのブラックバイオレット…いや、こっちのデープバイオレットですかね？」

新菜「それから髪の長さもロングにした方が良いと思います」

海夢「なんで？」

新菜「雫たんは前下りボブなのでミディアムだと長さが足りません。ロングを切って使いましょう」

海夢「オッケー。サロンでカットしてもらう」

新菜「良いですね。プロの方でしたら問題無いと思います」

海夢「本当さ、今日一人で来るつもりだったんだけど」

新菜「え…？」

海夢「さっきの店でもここでも、私完全に違うのばっか選んでるし…冷静にヤバいじゃん？」

海夢「五条君が居てくれてマジ良かった」

海夢「サンキュ」

海夢「じゃあこれ買ってくんね」

新菜「はい」

新菜(そっか…)

新菜(俺…)

新菜(ちゃんと…役に立ててたんだ)

海夢「お待たせ～」

海夢「カラコンも一緒に買っちった」

新菜「荷物持ちますよ」

海夢「あぁ、サンキュー」

海夢「じゃあ、あとは…」

海夢「ガーターとストッキング」

新菜「んぇ…」

店員「どうぞご覧くださーい」

新菜「きっ、喜多川さん…あ、ぁあとどのくらいかかりますか？」

海夢「ん～？もうちょい～？」

新菜「そっ、そもそも！俺ここに居ていいでしょうか？きょ、許可とか…」

海夢「あっはははは。要らないし」

新菜「ですけど！男が居たら他のお客さんが嫌だと思うんですが！」

海夢「割とカップル居るし、余裕だって」

新菜「ぇえ～～？」

新菜(物凄く肩身が狭い…喜多川さん早く…)

海夢「五条君！ヤバい！」

新菜「うわぁああ！」

海夢「どうよ～？」

海夢「良い感じじゃない？」

新菜「みみ、見えてますよ！」

新菜「隠してください！」

海夢「っていうか」

海夢「今日付き合ってくれたお礼しなきゃな～、みたいな？」

海夢「もっとエ○いやつのが良かった？」

新菜「かっ！からかわないでくださぁい！」

海夢「声デカっ」

新菜「ごちそうさまでしたー」

海夢「ごちそうさまでした～」

ラーメン屋店員「あざっした」

海夢「超美味しかった～」

新菜「はい、美味しかったです」

女性(高校生カップルか…良いですなぁ。青春ですなぁ。こっちはまだまだ仕事ですよーだ)

海夢「そうだ五条君、ヌル女ってどこまでやった？」

新菜「それが全然上手くできなくて」

海夢「どの辺？」

新菜「朝礼の時、全校生徒の前で射精が止まらなくなってしまって」

女性(こいつ何言ってんの！？)

海夢「あたしも焦った。勢いヤバいよね」

女性(お前何笑ってんだよ！)

海夢「身体どうなってんのー？みたいな？」

女性(最近の高校生…怖ぇー…)

新菜「荷物…」

新菜「このまま家に持って帰りますね」

海夢「サンキュー」

新菜「まま型紙も起こします」

海夢「マジ？やっば～い！」

海夢「衣装できたら何処でコスしよっかなぁ～」

新菜「専用の場所があるんですか？」

海夢「もち。合わせしたりがメインの撮影イベントに」

海夢「遊園地貸し切ってやる大型撮影会とか」

海夢「スタジオ借りて撮影したり、自分ちで撮る宅コスとか。あ、あと、コスしてプリクラ撮るのもやってみたいかも！楽しみ方は人それぞれって感じ」

新菜「なるほど」

海夢「あとは～、撮った写真をSNSに上げたりとかね」

新菜「ぇえ？ネットに上げちゃうんですか？」

海夢「割と普通じゃない？ほら」

新菜「わっ、凄い」

海夢「この人はスタジオかなぁ」

新菜「凝ってますねぇ。」

新菜「小道具も作ったんでしょうか？」

海夢「買ったりとかじゃん？」

海夢「あとこの人ジュジュさん。マジ可愛くない？あたし、ジュジュさんめっちゃ好きなんだよね～」

海夢「魔法少女とか女児アニメ系やってて超美少女だし、コスと写真のクオリティー半端ないからフォロワー数もエグくて！」

海夢「でもイベントとかは出てないっぽいし、謎の人っていうかガチ勢って感じ？」

新菜「随分幼く見えますね。お幾つくらいの方なんでしょうか？」

海夢「うーん…中学生とか？小学生だったりして」

新菜「えっ？」

海夢「ぁあ！これこれ！フラワープリンセス烈‼の変身前の二階堂シオンたんコス！」

海夢「これガチで好き！マジで可愛すぎてしんどい～！」

新菜「喜多川さん…」

新菜「黒髪好きですよね？」

海夢「五条君もでしょ～？」

新菜「ぁあ…その……はい」

海夢「うわ～！」

海夢「この人もヤバい！」

海夢「めっちゃ綺麗！」

海夢「この人も綺麗すぎ。男装コスって綺麗な人多くない？」

海夢「やば～、この人もマジ綺麗～」

海夢「ずっと黙ってるけど…」

海夢「五条君的には綺麗じゃないの？」

新菜「え…いえ、そういうわけじゃ…」

海夢「じゃあ何？」

新菜「その…気分を悪くしたらすみません」

新菜「俺一人っ子なんで」

新菜「雛人形は爺ちゃんちで初めて見たんです」

新菜「目が釘付けになって」

新菜「こんなに綺麗な物が世の中にあるんだ」

新菜「って感動して」

新菜「心を掴まれたような感じで」

新菜「綺麗っていう言葉はこういう物の為にある言葉なんだって思ったんです」

新菜「あの日から俺にとって綺麗は特別な物に対する言葉になって」

新菜「心から思った時でないと言えないと言いますか」

海夢「ふ～ん。てか、お雛様ってマジの美人に作ってあるわけでしょ？五条君超面食いじゃん」

新菜「そういうつもりじゃ…すみません…」

新菜「上手く言葉にできなくて…でも、決して否定してるんでは…」

新菜「なくてですね…」

海夢「五条君が自分でそう決めたんなら、良いと思うけど？」

海夢「そういうこだわりとかって大事じゃん。私も一応こだわりあるし～」

新菜「○袋…でしたっけ？」

海夢「そ！…はっ！」

海夢「え待って、ヤバい！」

海夢「買うしか無いんですけど！」

海夢「旨そ～～！」

海夢「五条君マジで要らなかったの？全然奢るのに」

新菜「はい、大丈夫です」

海夢「じゃ、いっただきま～す」

海夢「うんうんうん、うっまぁ～！」

新菜(ラーメン食べたのによく入るなぁ)

海夢「でも今日結構使っちゃったなぁ。バイト増やすか～」

新菜「あ、やっぱりラーメン代払います」

海夢「は？奢りだって言ったじゃん。色々連れ回しちゃったし」

新菜「でも…」

海夢「マジで良いんだって」

海夢「なんて言うか…」

海夢「嬉しかったし」

海夢「これ良いよって勧めても実際プレイしてくれる人ってあんま居なくてさ…大体みんな面白そうとかで終わりがちっていうか…」

海夢「ぶっちゃけ五条君もヌル女やってくれるなんて思ってなかったんだ…ごめんね」

海夢「しかも五条君、制服半端なく細かいところまで描いてくれたじゃん？むしろ私より全然詳しくなってるし」

海夢「だから…まぁ…なんか」

海夢「したかったんだよ、お礼」

海夢「五条君に」

海夢「あと、あたしに手伝える事って正直お金出すことだけだし～って、あはは」

新菜「そ、そんな事は…」

海夢「っていうかこの肉巻きマジ美味い。やっぱ五条君も一口食べなよ」

新菜「え…」

海夢「ほら」

海夢「ねっ？」

新菜(かっ、関節キス！)

新菜「いえ！本当にお腹いっぱいで！もう充分ご馳走になったので」

海夢「そっかぁ」

新菜「すみません…」

海夢「美味しいんだけどなぁ」

海夢「！」

海夢「今、コイツめっちゃ食うなって思った？」

新菜「……」

新菜「思ってません」

海夢「顔！」

海夢「思ってんじゃん！別にこれぐらいじゃデブんないし、サイズも変わんないから平気、平気だし！」

新菜「ぉおお思ってません。本当に思ってません！」

海夢「あとあたし米食べないとお腹膨れない人だし、そういう事だから！」

新菜「はい、分かりました！」

海夢「良いよ。イベントまで気を付けるし、衣装のサイズは絶対守るし」

新菜「そうだ、そのイベントっていつあるんですか？」

海夢「ん？んーっとね…」

海夢「あった。丁度二週間後にあるみたい…ってヤバ！」

海夢「ごめん！電車乗り遅れちゃうから先行くね」

海夢「今日はありがとう！」

海夢「じゃね、五条君！」

新菜「に…に…に…に…」

新菜「二週間後！？」