【感想】 アニメ『無職転生』17話 すれ違いからのルーデウスとパウロの和解シーンすごく良かった…

ノルン「父さん…？」

ノルン「父さん…？」

ノルン「お父さん…ここどこ？」

パウロ「なんだこれは….」

パウロ「ゼニス…リーリャ…アイシャ…」

パウロ「なんで俺こんなところに…」

パウロ「あの空の異変…」

ノルン「お父さん？」

パウロ「大丈夫だ」

パウロ「すぐ家に帰ろう」

ギース「よお、探したぜ」

パウロ「ギース！てめえどこ行ってやがった？」

ギース「お？なんだなんだ？相変わらず不機嫌そうだな」

ギース「おーい姉ちゃん！俺にもこいつと同じの1つ！」

ギース「おい、パウロお前あしたギルドに顔出せよ」

パウロ「なんでだよ？」

ギース「多分面白いやつと会えるぜ？」

ギース「なんだ？しけた面しやがって」

パウロ「別になんもねえよ」

ギース「嘘つけ！」

ギース「なんもねえのにお前がそんなツラするわけねえ」

ギース「何があったんだよパウロ…話してみろよ」

ギース「なるほどな….」

ギース「お前さ、息子に期待しすぎじゃねえのか？」

パウロ「あ？」

パウロ「俺が？あいつに？」

ギース「だってよ、よーく考えてみろよ」

ギース「ルーデウスはたしかに凄い、無詠唱で魔術を使うやつなんて見たことない」

パウロ「おお、そうさあいつはすげえぜ」

パウロ「なんせまだ5歳の時に…」

ギース「けど！ルーデウスはまだ11歳のガキだ！パウロお前11歳の時何してた？」

パウロ「何って…」

ギース「その頃お前に魔大陸で生きていけって言ってできたか？」

パウロ「ギース、お前それは前提がおかしいぜ！あいつはな、あのスペルド族に護衛についてもらったんだ」

パウロ「俺じゃなくったって魔大陸縦断くらいできるさ」

ギース「いや…できねえな…」

ギース「絶対にできねえ」

パウロ「ふん、じゃあ尚更じゃねえか…俺にできないことやった」

パウロ「あいつは天才だ！能力のあるやつに期待するのは間違ってるか？あ？ギース！俺は間違ってるか？」

ギース「ああ、間違ってるね」

ギース「お前はいつだって間違ってる」

パウロ「ギース！！」

ギース「お前、魔大陸には行ったことないだろ？」

パウロ「それがどうした？」

ギース「知っての通り俺はあっちの出身だ」

ギース「その俺に言わせればお前は魔大陸ってのを舐めすぎだね」

パウロ「俺が何を舐めてるって？」

ギース「お前みたいな中央大陸出身のあまちゃんにはわかんないだろうな」

ギース「街の外は一面荒野、昼はうだるような暑さ」

ギース「夜は極寒、薪は魔物を倒さないと取れないし喉が渇いても水は飲めないし雨も降らねえ」

ギース「それにこっちでは出もしねえ強い魔物がうじゃうじゃいる」

パウロ「それはいくらなんでもふかしすぎだろ」

ギース「はじめての土地、はじめての冒険」

ギース「そしてその、いつ変な気を起こすかわからないスペルド族に気を配り」

ギース「そして後ろには守らなきゃいけない妹分…」

ギース「ルーデウスがいくら天才であったところで人には限界がある…ましてやあいつはまだ子供だ」

パウロ「じゃあお前の言う、その限界ギリギリのやつが」

パウロ「なんであんな楽し気に冒険の話を語るんだよ」

ギース「それはお前を心配させないためだろ」

パウロ「あ？」

パウロ「なんであいつが俺の心配なんかしてんだ」

パウロ「俺がダメな親父だからか？」

ギース「そうだお前がダメな親父だからだ」

パウロ「そうか…そうだろうな俺は酒に逃げるようなダメな奴だ」

パウロ「天才様の目にはさぞ哀れに映っただろうな」

ギース「別に天才じゃなくたって今のお前は哀れに見えるぜ…パウロ」

ギース「あーあ、可哀想にな…すげえ苦労して旅してきてせかっく父親に再会できたっていうのに」

ギース「その父親は酒浸りのクズときたもんだ…」

ギース「そりゃ、俺だったら縁を切るな」

ギース「なあパウロ…なんで素直に再会を喜ばないんだ？」

ギース「いいじゃねえかルーデウスがどんな旅をしてきたって…お互い元気で会えたんだ」

ギース「まずはそれを喜べよ」

ギース「それとも身体の一部を失って目も虚ろな息子に会いたかったか？」

ギース「シラフで考え直してみることだな」

隊員「団長….」

ノルン「お父さん…」

ルーデウス「うわー！お父さん！！」

ルーデウス「ノルンの頬っぺたやわらかいね」

ルーデウス「父様…」

ルーデウス「父様が早くみつけてくれないので…」

ルーデウス「僕の身体はこんなことになってしまいました」

パウロ「ふっ…こりゃ…」

パウロ「ダメかもしれねえな…」

マスター「いらっしゃい」

パウロ「あ、いや…」

エリス「誰よあんた！！」

パウロ「パウロ・グレイラット…そいつの父親だ」

エリス「知ってるわ！！」

パウロ「なんだ？女の後ろに隠れやがって」

パウロ「随分と色男じゃねえか」

エリス「ルーデウスをあんな目に遭わせておいてよくここまでこれたわね！」

エリス「ルイジェルド！！離しなさいよ！」

ルイジェルド「2人にさせてやれ」

エリス「あんたも昨日のルーデウスみたでしょ？あんなの父親じゃない！」

ルイジェルド「そう言ってやるな…父親なんてあんなものだ」

ルイジェルド「お前の言い分もあるだろうがその言い分が通るのは息子が生きている時だけだ」

パウロ「お、おう…」

パウロ「あれが昨日言ってた…？」

ルーデウス「はい、スペルド族のルイジェルドさんです」

パウロ「ずいぶんと気の良さそうな奴じゃないか」

ルーデウス「怖がったりしないんですか？」

パウロ「馬鹿言え、息子の恩人だぞ」

ルーデウス「それで」

ルーデウス「何をしに来たのですか？」

パウロ「いや…それはな…謝ろうとおもってな」

ルーデウス「何をですか？」

パウロ「昨日のことだよ」

ルーデウス「謝る必要はありませんよ」

ルーデウス「はっきり言って僕はこれまで遊び気分でした」

ルーデウス「ですので父様が怒るのも仕方ありません…この大変な時期に僕の方こそすいませんでした」

パウロ「いや、そんなことはないだろう」

パウロ「お前だって一生懸命だったんだろ？」

ルーデウス「いえいえ全然…余裕でしたよ」

パウロ「そっか…」

パウロ「余裕か」

ルーデウス「伝言とやらを見つけられなかったのは申し訳なく思ってます」

ルーデウス「何が書いてあったのですか？」

パウロ「俺のことはいいから中央大陸の北部を探せって」

ルーデウス「そうですか…」

パウロ「それでルディ…お前はこれからどうするんだ？」

ルーデウス「とりあえずエリスをフィットア領に送ります」

パウロ「フィットア領には何もないぞ」

パウロ「街も人々も全部消えた…言いにくいがボレアス家の人々もおそらく…」

ルーデウス「でも帰ります」

パウロ「しかし..」

ルーデウス「その後、母様やリーリャを探そうと思います」

パウロ「そうか…」

マスター「サービスだ」

ルーデウス「ありがとうございます」

マスター「なあ坊主…」

マスター「詳しいことはわかんねえが」

マスター「顔くらい見てやれよ」

ルーデウス「なんですかその顔…」

パウロ「なんですかってなんだよ」

ルーデウス（昔…同じような顔を）

ルーデウス（どこかで見たような気がする）

ルーデウス（そうだ…あれは…！）

ルーデウス（引きこもりはじめてすぐのころだった）

友人「相変わらず強いな」

友人「しかし、いいよな一日中ゲームし放題じゃん」

友人「ああ…俺も引きこもりてえな」

友人「学校とかだるいし」

友人「うちは父親が厳しいから絶対許してくれねえわ」

友人「俺もなんか引きこもれる理由ねえかな」

前世ルーデウス「ふざけんな！！」

友人「なんだよ？」

前世ルーデウス「他人事だからそんなことが言えるんだ！！」

友人「怒んなって…」

友人「さっきのはほんの冗談だろ…」

前世ルーデウス「俺が…なにされたか…」

前世ルーデウス「わかってるのか？」

ルーデウス（俺がこんなに落ち込んでいるのに）

ルーデウス（こいつは能天気に楽しそうに無神経にヘラヘラ話してられるんだ）

ルーデウス（そう思った）

ルーデウス（頭が冷えた時、やり過ぎたと思った）

ルーデウス（わかってはいた…あいつなりに俺を励ましてくれたんだって）

ルーデウス（もし次に来てくれたら謝ろうと思ってた）

ルーデウス（でも、あいつが来ることは二度となかった）

ルーデウス（俺も自分から出向くことはしなかった）

ルーデウス（変なプライドがあった）

ルーデウス（でも…パウロは来てくれた）

ルーデウス（わざわざ出向き謝りにきてくれた）

ルーデウス「父様、提案があります」

パウロ「なんだ？」

ルーデウス「こんな状況です僕らは大人にならなくてはなりません」

パウロ「何が言いたいんだ？」

ルーデウス（確かパウロは今年で30歳、生前の俺より年下だ）

ルーデウス（しかし、俺はやることもやらず相手を責めることばかり考えていた…それに比べれば立派なもんだ）

ルーデウス「昨日のことはなかったことにしましょう！僕らは喧嘩なんかしなかった！」

ルーデウス「今この瞬間、数年ぶりに再会した父と子！」

ルーデウス「そういうことにしましょう！」

パウロ「何をいって…」

ルーデウス（でも、俺もあの頃と違う）

ルーデウス「いいからこっちに来てください」

パウロ「あ、ああ…」

ルーデウス「さあ、そこで両手を広げて！」

パウロ「こうか？」

ルーデウス「しゃがんでください…そのままじゃ飛び込めないじゃないですか」

パウロ「おう…」

ルーデウス「父様！会いたかった！！」

パウロ「ルディ….！」

ルーデウス「ほら、久々に再会した息子に一言あるでしょ？」

パウロ「俺も…会いたかった」

パウロ「俺も会いたかった…会いたかったんだよ…」

パウロ「ルディ…」

パウロ「ずっと…」

パウロ「誰も見つからなくて…死んでるんじゃないかと思ってて」

パウロ「お前の…お前の姿を見て…」

パウロ「ごめんな…ルディ…！」

ルーデウス「父様…」

ルーデウス「僕こそ…すいませんでした」

ルーデウス（こうして俺はやっと父親と再会することができたのだ）

ルーデウス「それで？4人目はできたんですか？」

パウロ「いや、それがなかなか…お前の時は一発だったんだがな」

ルーデウス「一発でこんな優秀な息子が生まれるとは..父様も運がいい！」

パウロ「言ってろよ」

パウロ「あはははは！！」

ルーデウス「あ！おかえりなさい！」

ルーデウス「ええええ！？」

ルーデウス「どうしたんですかそのアザ！？」

ルイジェルド「止めるのに苦労した」

エリス「なんで一緒にいるのよ？」

ルーデウス「仲直りしました」

エリス「なんでよ？ルーデウス昨日あんなに落ち込んでたじゃない！」

ルーデウス「エリス…昨日はすいませんでした…でも」

エリス「なによ！？」

ルーデウス「僕も父様も1人の人間です…お互い失敗くらいしますよ」

パウロ「あんたらには世話をかけたな…すまなかった」

ルイジェルド「いいや、仲直りできたのなら」

ルイジェルド「それでいい」

ルーデウス「ヒーリング」

ルーデウス「さて、突然ですがここでミリシオンにおける第二回目の作戦会議です」

エリス「一昨日したばっかりじゃないの」

ルーデウス「状況が変わったんです」

ルーデウス「父様が旅費と紹介状をくれました」

ルーデウス「これで次にミリス大陸から中央大陸に渡るときは」

ルーデウス「問題なく渡ることができるはずです」

ルーデウス「ただ…エリス…言いにくいのですが」

ルーデウス「僕らの故郷はもう存在しないみたいです」

エリス「そう…」

ルーデウス「フィリップ様もサウロス様もまだ見つかってないとか」

エリス「仕方ないわね」

ルーデウス「ギレーヌも居所がわからないというし」

ルーデウス「もしかしたら…」

エリス「あのねルーデウス」

エリス「そのくらい覚悟していたわ！！」

ルーデウス「そうですか…？」

ルーデウス「では明日この街を出ようと思いますが」

ルーデウス「お二人はそれでよろしいでしょうか？」

エリス「私は構わないわ！」

ルイジェルド「いいのか？旅立てば」

ルイジェルド「二度と会えんかもしれないぞ」

ルーデウス「今探さなければ二度と会えない家族がいるので」

ルーデウス「そちらを優先したいと思います」

ルイジェルド「そうか…」

ルイジェルド「そうだな…」

ルーデウス「それでは…行ってきます」

パウロ「ああ、気を付けてな」

パウロ「ほらノルン…お兄ちゃんにお別れの挨拶をしろ」

ノルン「やだ」

ルーデウス「ノルン、何年後かわかりませんが」

ルーデウス「また会いましょう」

ノルン「嫌だ！！」

ルイジェルド「兄弟は大切にしろ」

ルーデウス「それでは…」

ルーデウス「父様も」

ルーデウス「身体に気を付けて」

パウロ「ああ」

パウロ「お前もな」

ギース「息子との別れは済んだのか？」

パウロ「ギース！」

パウロ「お前には世話になったな」

ギース「いいってことよ」

パウロ「なんだ？またどこかに行くのか？」

ギース「ああ、大森林は大体みたから次はベアリットだな」

ギース「あっちはまだ全然探せてないんだろ？」

パウロ「まさか…お前！」

ギース「じゃあな！」

パウロ「よし！！」

パウロ「ノルン！シェナ！」

パウロ「今日から予定を立て直す！」

パウロ「打ち合わせの準備をしてくれ！」