【感想】アニメ『迷宮ブラックカンパニー』8話 ヤンデレな武器とか斬新過ぎる…なんか毎回お色気シーン増えてない？

二ノ宮「まさか俺が居ない1ヶ月の間に」

二ノ宮「迷宮内の難易度が上がっていたとは」

二ノ宮「だがしかし何はともあれ迷宮攻略だなぁ」

二ノ宮「俺たちの目的はベルザよりも早く遺跡の力を手に入れ」

二ノ宮「それをヤツに利用させない事だ」

ワニベ「うんうん」　ランガ「うんうん」

二ノ宮「そして遺跡の力を借りて、ちゃっちゃと借金を返す」

ワニベ「うんうん…え！？」　ランガ「うんうん…ほえ！？」

ランガ「借金云々は二ノ宮君個人の問題じゃ？」

二ノ宮「ちっ…」

シア「全くその通りです。借金返済を私達に手伝わせるなんて極悪非道も良いとこです」

ランガ「極悪非道、居候でヒモ。尚且つ借金返済を女子供に押し付ける」

ランガ「二ノ宮君って甲斐性なさすぎ？」

二ノ宮「シャラーーップ！」

シア「ウチで騒がないでください」

二ノ宮「お前はいつまで俺をかじってんだ！」

シア「はぁ…」

シア「それはそうと二ノ宮さん、これをご覧になってください」

二ノ宮「なんだこれ？」

シア「支援所から預かってきた私たちの能力値診断結果の写しです」

二ノ宮「は？」

シア「見て分からないんですか？」

シア「一般的な冒険者の平均値はレベル20。それに比べて二ノ宮さんはレベル5！」

シア「弱い！」

シア「弱すぎですよ、二ノ宮さん！」

二ノ宮「お…おう…」

シア「こんなんじゃ迷宮に入った瞬間命を落としかねません！」

二ノ宮「ちっ…」

シア「よって！」

シア「本日これより、キノウ・シア式 短期集中講座を開催します！」

二ノ宮「…は？」

二ノ宮「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」

ワニベ「ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ…」

シア「まずは基礎体力向上の訓練です。もっと早くぅ～～！」

シア「ダッシュダッシュ！」

シア「遅い！そんな走りじゃ魔物に迫られた時に逃げ切れませんよ！」

シア「ダッシュダッシュ～！」

二ノ宮「んぬぅ～～～～！」

シア「肩が！肩が下がってますよ～！」

二ノ宮「無茶言えぇ～～！」

二ノ宮「う…ぬ…ぐ…」

二ノ宮「こっ…ぐ…」

二ノ宮「お…重い…」

シア「はい！」

二ノ宮「痛ぇ！」

シア「無駄口叩かない！」

二ノ宮「熱ぃ～～！あっあっあ」

シア「ほら、あと30秒残ってますよぉ」

二ノ宮「あたっあた、熱ぃ～～！！」

シア「続いてはこちら！」

二ノ宮「あ？」　ワニベ「え？」

シア「魔力を身に付ける訓練！」

シア「我々冒険者は大なり小なり魔力にて身体能力を強化して戦っています」

シア「多聞に才能が物を言うところですが」

シア「二ノ宮さんには体を流れる魔力を意識的に扱える様になってもらいます」

二ノ宮「魔力っつったって、俺にはそんなもん…」

シア「これは私が考案した第六感を飛躍的に活性化させる装置で、仕組みは…」

二ノ宮「分かるわ！あそこで丸太が四方八方から降ってくるんだろうが！」

シア「ぉお～～！何故分かったんですかぁ？」

二ノ宮「アホかシア！シア！お前アホなのか！？」

シア「ぬっ！二度も…経験者が効果あると言うんですから間違いありませんよ」

二ノ宮「んあぁん！」

二ノ宮「休憩だ休憩！休憩するぞ！」

ワニベ「はぁ…」

ランガ「二ノ宮君」

二ノ宮「あん？」

ランガ「はい、お疲れぇ。差し入れだよ」

二ノ宮「おう、助かる」

ランガ「ワニベさんも、どうぞ」

シア「はぁ…全く全然駄目ですねぇ～」

シア「そもそも伸ばすべき二ノ宮さんの能力が分かれば」

シア「ピンポイントでそこを特訓できるのですが…」

シア「うーん…」

二ノ宮「行けっ！」

リム「ふんっ」

二ノ宮「行けっ！」

シア「ふんっ」

二ノ宮「行けぇ～っ！」

シア「二ノ宮さんには何かを利用するという能力しか無い？」

二ノ宮「ちっ…ん？美味いなこれ」

ランガ「ポーションをシロップとかで割って味付けした物だってぇ。ポーションより高くないし今人気らしいよ」

二ノ宮「栄養ドリンクみたいなもんか…しまった、この世界にはまだ無かったのか」

二ノ宮「以前水割りポーション作った時に特許取っときゃ良かった」

ランガ「特許…？って何？」

シア「こら！ちゃんと話を聞いてください！」

ランガ「ボクは聞いてたよぉ？二ノ宮君が無能って話だよね？」

二ノ宮「あ！？」

シア「まぁそうです」

二ノ宮「ぁあっ！？」

ランガ「凄いねぇ。二ノ宮君ってダメ男の要素を」

ランガ「コンプしちゃってるよね？」

二ノ宮「余計なお世話だ」

二ノ宮「そもそもお前らが言ってるレベルってのは何なんだ？」

二ノ宮「モンスター倒して経験値を得るゲームじゃあるまいし」

シア「どういう発想ですか？それは」

二ノ宮「は？」

シア「訳が分からないことをグダグダ言ってないで休憩はお終いです。特訓を再開しますよ」

二ノ宮「いやいや、だからぁ～！」

二ノ宮「あんなもんで魔法が使えるなら俺の世界もそこら中魔法使いだらけだわ！」

シア「俺の世界？私の話本当に聞いてないんですねぇ。これは魔法を使う為ではなく魔力を感じる特訓で」

二ノ宮「ちょちょちょちょ、ちょっと待て！さっきから気になってたが…」

二ノ宮「そもそも魔力ってのはなんだ？」

シア「おかしなことを聞きますねぇ。空気中のマナを実際に世の中の事象へ働きかける力に変換したものでしょう？」

二ノ宮「はぁ～？どういうことだ？」

シア「人間の手で操り効果を発揮するものが魔法。迷宮の中で結晶化したものが魔石。術式の中に組み込んで発動させるものが魔術」

シア「私たちの生活の中で欠かせないエネルギーじゃないですか。なんでそんな当たり前のことを今更聞くんですぅ？」

二ノ宮「じゃあその魔力で体を強化するってのはどういうことだ？」

シア「そのままの意味ですよ？」

シア「マナから得た魔力を体に循環させて肉体的に不可能な域まで力を底上げする事です」

二ノ宮「は？」

シア「え？もしかして二ノ宮さん、私が普通に鍛えただけであんな戦いをすると思ってたんですか？」

二ノ宮「…違うのか？」

シア「はぁ～…良いですか？」

シア「魔力はこうして口から吸い込んで魔臓に取り込み」

シア「魔脈を巡らせて！」

シア「扱う物でしょう！？」

二ノ宮(忘れていた…此処は異世界…間抜けか？俺は…)

二ノ宮(外見が似ているからと言って何故中身まで同じだと思った…？)

二ノ宮(ん？ちょっと待て…)

二ノ宮(これはもしや…まさか…！)

二ノ宮(俺はこの世界で最弱じゃないのかぁ～～！)

二ノ宮「だからよぉ！」

二ノ宮「分かっちゃいたんだよぉ！世の中そんなに甘くないってなぁ！」

二ノ宮「ひっく…実を言うとときめいてた…ほんのちょっとな…」

二ノ宮「何！？俺にも魔法なんてファンタジーなもんが使えんのか～ってな…そう思ってた俺を殺してやりてぇ…！」

ワニベ「二ノ宮君…その辺にしといたら？」

二ノ宮「シアの野郎…なんであそこで笑顔が出るんだ…」

シア「なるほどぉ！二ノ宮さんは魔力も苦手という事ですかぁ～」

シア「あっ！あ、でも大丈夫です。とりあえず筋トレで肉体を鍛えましょう！トレーニングは裏切りませんから！」

二ノ宮「ああいう所が脳筋だってんだ…」

ワニベ「あ…」

二ノ宮「……だぁ～～クソぉ！！」

二ノ宮「改めて実感させられたよ！此処がアウェーで俺がよそ者なんだってなぁ！」

二ノ宮「何一つ不自由の無かった頃の生活に」

二ノ宮「戻りたい！」

二ノ宮「俺は！」

二ノ宮「俺が幸せになる為に」

二ノ宮「最大限の努力はしているぅ～～！」

二ノ宮「なのに…どうしてこうも簡単に」

二ノ宮「俺の手から零れ落ちるぅ…」

二ノ宮「畜生！ふざけんなぁ！」

二ノ宮「こんな安酒じゃなく」

二ノ宮「美味い酒を浴びるほど飲みたぁ～い！」

二ノ宮「金だぁ！金が欲しいぃ！もう二度と働かなくても良いような金がぁ！」

二ノ宮「そう！かつての日本に居た頃のような金がぁ！暮らしがぁ！俺は欲しいぃ～～！」

二ノ宮「…この世に神ってもんが居るなら徹底的に呪ってやる…！」

ワニベ「に、二ノ宮君…」

ワニベ「え？」

二ノ宮「はぁ……すっきりした」

二ノ宮「なるほどなるほど。溜まってた物を全部吐き出したら自分の中で整理がついた」

ワニベ「と…突然どうしたの？」

二ノ宮「俺が今求めてるのは過不足の無い暮らしと怠惰な生活か…うん、そういうとこはさすが俺。初志貫徹だな」

ワニベ(じっ、自分でメンタルコントロールしてる！流石だ！)

二ノ宮(遺跡の力…やはり世界を支配するほどの力ってのは興味がある。なんとしてでも俺の物にしたい)

二ノ宮(その為には俺が迷宮で生き延びる力が…いや、戦ずとも手段があれば良いワケか)

二ノ宮(いっその事あいつらだけに探索は任せて俺はサポートに徹するとか…)

ランガ「行くぞリムちゃん！」

リム「むぅ！」

二ノ宮(いやダメだ。あんなアホ共、放ってたら何しでかすかわからん)

ランガ「スターガンマジカルチェイソーくらえっ！」

リム「がうー！来いっ！」

二ノ宮(だったら探索人数を増やすか？いや、最低限俺が頭を抑えられる奴でないと信用ならん)

ランガ「ばばばばばばばばばばん！」

リム「うわぁ～～～！」

二ノ宮(そうだ！アリ達はどうした？迷宮の構造が変わって行方をくらましてるが…アイツらが居れば…)

二ノ宮(もっと戦略の幅が広がるのに…)

二ノ宮「うるせぇ～～！俺は今考え事してんだぁ！騒ぐなら俺の家から出ていけぇ！」

シア「私の家です」

二ノ宮「それにこれは俺の物だ！」

二ノ宮「動かなくなったとはいえオモチャじゃねぇんだぞ！」

ランガ「えぇ～ いいじゃん！ボクの村から二ノ宮君が強奪した物じゃない」

二ノ宮「人聞きの悪い事言うな」

ランガ「でもまぁ使えないんでしょ？」

二ノ宮「銃としての価値はなくても使い道はある。骨董品として売っぱらうとかなぁ。とにかく、こいつに無用な傷でも付けてみろ。タダじゃおかん！」

リム「んぐ」

二ノ宮「おいこら！言ってるそばから噛みつくなぁ！」

二ノ宮「ん？」

二ノ宮「ぉおっ！」

二ノ宮「！」

ハバキリ「起動に必要な魔素を吸収致しました。これより再起動プロセスを開始致します」

二ノ宮「さ、再起動？なんだってんだ…」

二ノ宮「いきなり喋り出したぞこいつ」

ハバキリ「生態スキャン開始」

ランガ「えへへっ 変な声ぇ～」

ハバキリ「スキャン完了ヒューマンタイプの確認が取れました。本機の使用を認めます」

ハバキリ「本機に課せられた主目的は危機的状況下における使用者の生命を守る事です」

ハバキリ「すなわち、あらゆる外敵の殲滅と排除。及びその遂行です」

ハバキリ「セキュリティ解除の為、パスワード口頭でお伝えください」

二ノ宮「パスワードだとぉ？123456とか、どうだ？」

ハバキリ「……違います」

シア「そんな適当なのがありますか」

二ノ宮「馬鹿言うな。俺の故郷で一番使われているパスワードだぞ？だったら、qwertyでどうだ？」

シア「なんですか？それ」

二ノ宮「へへっ、いや、まぁこれも使用者の多いパスワードではあるが…」

ハバキリ「パスワードを確認。ロックを解除します」

二ノ宮「は！？嘘だろ？なんで？これはキーボードの…」

ハバキリ「本機の使用にあたりユーザー登録を行ってください。ご利用者のお名前をどうぞ」

二ノ宮(前言を撤回しよう)

二ノ宮「二ノ宮…二ノ宮キンジだ」

ハバキリ「OK 登録完了致しました。マイマスター二ノ宮、本機はヒューマノイドである貴方の戦闘を」

ハバキリ「より快適にサポート致します」

二ノ宮(神よ…)

二ノ宮(さっきは呪ってやる等と言って悪かった)

二ノ宮(どうやらお前は最高のサービス精神を持っている様だ)

二ノ宮「念の為にもう一度、俺達のミッションを確認しておこう」

二ノ宮「これを見ろ」

二ノ宮「1日目、3階層中継地点まで到着。2日目、資材調達。」

二ノ宮「3日目、4階層手前まで踏破。4日目、4階層魔物のブランクゾーン到達」

リム「ふぁあ～～～」

二ノ宮「ともかくまずは、最も先行しているベルザ子飼の冒険者に追い付く」

二ノ宮「そいつらが今居るのが地下5階のゲートキーパーの構えるところだ」

ワニベ「地下5階」

二ノ宮「うん」

二ノ宮「此処のモンスターが飛び抜けて強いってんで足止めを食ってくれているが今ライザッハの使える連中は此処に送り込まれている」

二ノ宮「抜けられるのも時間の問題だろう……」

ワニベ「どうしたの？」

二ノ宮「下手したらあの女、遺跡の存在に気付いてるかもしれんな」

シア「だからこそ私達はそこまで一気に駆け抜ける必要があるという事ですね。帰還の宝石があればもう少し無茶も利くのですが」

シア「どうも探索に必要なアイテムが入荷制限をかけられてるみたいで…」

二ノ宮「ちっ…まったくここの連中は攻略させたいのかさせたくないのかどっちなんだよ」

シア「まぁ、最低限必要な物は私の手持ちで何とかなりそうですが。ここからは甘くありません。熟練の猛者でさえスケープゴートを使ったり」

シア「徹底的な周回で攻略しているそうですよ」

シア「仮にも勇者と呼ばれているこの私でさえ今の迷宮は苦戦しそうです」

シア「よほど戦力に自信がないと…」

シア「ましてや二ノ宮さんでは…」

二ノ宮「ふっ、まったく心配性だなぁ。俺の女房気取りか？」

シア「かぁ～～！？何言ってるんですかぁ？」

シア「私は純粋に二ノ宮さんを心配してですねぇ！」

ワニベ「ん？…んー？」

ワニベ「にっ！二ノ宮君！」

ワニベ「魔物だよ！」

二ノ宮「あ？」

シア「私が前に出ます。ワニベさんとランガさんは後方から援護お願いします」

ワニベ「うん！」

ランガ「オッケー！」

シア「リムさん起きてください。ごはんの時間ですよ」

リム「ごはぁ～ん！？」

シア「それ以外は大人しくしておいてください」

二ノ宮「待てよシア」

シア「に、二ノ宮さん？」

二ノ宮「ここは俺に任せてみろ」

シア「はぁっ！？」

二ノ宮「想像以上に俺の手に馴染むようだ。魔銃ハバキリ」

ハバキリ「敵勢掃討完了致しました」

二ノ宮「周囲の魔素を吸い上げエネルギーに変換するアーティファクト」

二ノ宮「加えて自動照準に自動追尾と、とにかく便利な事この上ない」

二ノ宮「良い具合だ。知恵のある俺に物理的な攻撃力まで加われば…まさに！」

二ノ宮「無敵」

クルツ「どうなってんだ？地下3階とはいえ」

クルツ「そこまで簡単に蹴散らせる様な魔物じゃないだろう」

二ノ宮「よくやったハバキリ、お前は最高の銃だ」

ハバキリ「お褒めに預かり光栄です」

二ノ宮「ははっ、こやつめ」

ハバキリ「本機は魔物討伐に於いて最高の武器と言えるでしょう」

二ノ宮「それじゃあ残りも片付けていくぞぉっ！」

二ノ宮「こんなに簡単に素材が手に入るんだ。帰ったらボロ儲け、借金チャラだぁ～！」

二ノ宮「…あ？」

二ノ宮「あれ？どうした？動け、この！」

リム「ごはん…どこ？ごはん…」

二ノ宮「嘘だろ？このっ！このっ！」

ワニベ「どうしたの二ノ宮君。壊れちゃったの？」

ハバキリ「エネルギー残量が不足しています」

ハバキリ「危機的状況につき緊急手段を実行致します」

二ノ宮「き…緊急手段？」

ワニベ「二ノ宮君、僕の経験上なんだけど…すごく嫌な予感がする」

二ノ宮「へへっ…俺もだ」

二ノ宮「ぅおっ！？お！ぉおおおお！！」

ハバキリ「不足した魔素を周囲より吸収致します」

クルツ「ぬぁあ～！俺達の稼いだ魔石がぁ～！」

シア「なんですか？この光はぁ～！」

ランガ「ちょ、ちょっとぉ～！」

二ノ宮「何やってんだ！止まれこのポンコツ！」

ハバキリ「ポンコツではありません」

二ノ宮「しゃらくさいわボケェ！」

二ノ宮「いい加減にしろぉっ！」

二ノ宮「うぅっ！？」

ハバキリ「私を捨てるなんてとんでもない」

ハバキリ「警告します！捨てないでください！捨てないでください！」

二ノ宮「どこぞの痛い女みたいな事を言い出したぞ、こいつ！」

二ノ宮「そっ、そうか、これも魔素を編み込んでるから…！」

二ノ宮「ちょちょちょちょちょ、ちょっと待てぇ～！」

シア「ちょっと二ノ宮さん！」

シア「一体何をしたんですかぁ？」

二ノ宮「いっ！」

二ノ宮「おっ…お前ら…！」

シア「え…？」

シア「！！！」

シア「きゃぁ～～～！何ですか、これぇ～！」

二ノ宮「やっちまった…」

シア「バカぁっ！」

クルツ「一度は助けてもらった身とはいえ今回のことは許せんぞ、二ノ宮！」

シア「流石に今回は弁明の余地無し。同情の余地無しですよ、二ノ宮さん」

シア「大体二ノ宮さんはいつも調子に乗るとこういう目になるんですから！聞いてますか！？」

二ノ宮「もういい…ワニベ、何か武器があるなら貸してくれ」

ワニベ「ああ、うん」

二ノ宮「このクズ鉄…予備って事にして普段は別の武器を使おう」

ワニベ「とりあえずこんな物なら」

ワニベ「あっ！」

ハバキリ「私という最高の武器があるのですから他の武器など必要ありません」

二ノ宮「こいつ…」

二ノ宮「お前のバッテリーが切れる度にポンポン魔素を吸収されたら、こちとら大赤字なんだよ！」

二ノ宮「こうなったらお前の充電切れを待って何の使い道も無い銃として売っ払ってやる！」

ハバキリ「そこまで言われては仕方ありませんね…10、9、8…」

二ノ宮「おぉおい、ちょっと待て！なんのカウントダウンだ！」

ハバキリ「本機の本来の使命を果たせないのであれば…自爆します！」

二ノ宮「お前ぇ～！」

二ノ宮「だったらそれこそ離れろ！」

ハバキリ「7、6、5…」

二ノ宮「自爆するなら一人でしとけぇ～！」

ハバキリ「嫌です。一人は寂しい！」

二ノ宮「ふぁーーー！最低最悪のアイデンティティを確立したぁ～！お前を作った奴の人格を疑うわぁ～！」

ハバキリ「一人は寂しい。一緒に自爆。一緒に自爆」

二ノ宮「…」

二ノ宮「わかった。なんとかお前を使いこなす。だから自爆なんてやめろ！」

ハバキリ「ほんとに？」

二ノ宮「本当だ！だから…とりあえず落ち着け、な？」

ハバキリ「はいっ！」

二ノ宮「はぁ…」

クルツ「あんたも大変だな…」

シア「…あ、はい」