【感想】アニメ『迷宮ブラックカンパニー』7話 歴史を変える為に再び過去へ… EDが可愛くなってて凄く良い！

魔王「二ノ宮、君に頼みがある」

魔王「どうかこの世界を救ってもらいたい」

二ノ宮「なっ！？」

ランガ「あっ、あれが魔王なの！？」

ランガ「リムちゃんにそっくりだよぉ？」

魔王「まずは我が居城に辿り着いた事を称えよう」

魔王「我こそが魔王。この荒廃した地にて何万何億の魔物を従える覇者なり」

魔王「我の放つ耐え難き威光」

魔王「永久に魂へ刻み込っ…」

魔王「ぁあっ！」

ランガ「うえっ！？」

二ノ宮「ぎゃあぁああああああ！！！」

ランガ「きゃあぁああああああ！！！」

二ノ宮「い…いいい…」

二ノ宮「よしっ！」

二ノ宮「見なかった事にするか！」

ランガ「さんせーい」

魔王「ちょっと…」

二ノ宮「うえぇ！」

魔王「それは薄情じゃないのかい？いやー、すまんすまん」

魔王「姉上にもがれてからというもの、据え付けが悪くてなぁ」

二ノ宮「お、お前…一体何なんだ？」

魔王「今のこの世界を統べる魔王だよ？」

二ノ宮「なんでその魔王様がリムと同じツラしてんだよ」

魔王「我は其処におられる姉上と母体を同じくする者。謂わば姉妹の様なものだ」

二ノ宮「姉妹？」

リム「知らない」

魔王「では…」

魔王「これを見ても思い出さないか？」

二ノ宮「！？」

ランガ「！？」

魔王「流石…姉上」

二ノ宮「お…お前！」

二ノ宮「あの時の魔人か！」

魔王「ようやく思い出したか。その魔人という呼称もお前達が勝手に呼ぶだけで好ましい響きではないのだがな」

魔王「我々は迷宮の、延いてはこの星の謂わば守護者の様なものだ」

二ノ宮「そうなのか？」

リム「…知らない…」

魔王「遥か太古の昔、この星には栄華を極めた文明があった」

魔王「彼らはカロン人と呼ばれ、魔力を生み出しこの星はおろか時間と空間ですらその手中に収めた」

魔王「二ノ宮、君も知っているだろう？」

魔王「君をこの世界へ送り」

魔王「そして更に未来へと送り出した文明だ」

二ノ宮「なんだと…！」

魔王「我々守護者には世界の魔力の循環を管理するという役割が与えられている」

魔王「だがそれに加えて、迷宮に埋没する遺産が人の手に渡らぬよう常に迷宮に滞在し保護するという義務もあるのだが」

二ノ宮「ぇえ？でもこいつ…」

魔王「そう…デトモルトの迷宮には大きな誤算があったのだ。迷宮を護るべきリムは…」

魔王「馬鹿だったのだ」

リム「なんだと！」

魔王「有ろう事か姉上は本来の役割を忘れ」

魔王「地上で過ごす等という愚行を重ね」

魔王「迷宮の魔力循環を怠った」

魔王「そこで急遽迷宮が生み出したのが我というわけだ」

二ノ宮「ふっ、細かい事はどうでも良い。俺が聞きたい事はただ一つ」

二ノ宮「お前は俺を日本に帰せるのか否かだ！」

魔王「答えはYES」

魔王「だがその話を始めるにはまだ役者が揃っていない」

二ノ宮「おい…何を訳のわからん事を」

魔王「来たぞ？」

二ノ宮「なっ、なんだ！？」

魔王「ライザッハだよ」

二ノ宮「ライザッハは潰れたんじゃなかったのかよ！」

魔王「潰れたのではない。鳴りを潜めていただけだ」

二ノ宮「どういう事だ」

魔王「お前がこの未来へと飛ばされた後」

魔王「ライザッハは遺跡と接触し」

魔王「そこに眠っていたカロン人の技術を解明していった」

魔王「世界に社畜文化を根付かせ裏から牛耳るところまでは、まぁ良かった」

魔王「だがその時、この世界は窮地へ追いやられようとしていたのだ」

二ノ宮「窮地？」

魔王「あぁ、遺跡を利用した魔力の大量消費。それに伴う世界の荒廃だ」

魔王「人間などどうなろうとも構わんが膨大な魔力を循環させず消費し続けたのは」

魔王「守護者として見過ごせない大問題だ」

魔王「そこで我は仕方なく地上へ出てライザッハに攻撃を仕掛けた」

魔王「なんとか次元の狭間へ後退させる事には成功したが」

魔王「それももう限界の様だ」

二ノ宮「ぐっ！うぅ…」

魔王「もうじきこの世界で最終戦争が起こる」

魔王「奴らが勝てばこの地上に生物を必要としないディストピアが完成する」

魔王「連中の目的は機械化した人類による完全社畜国家だからな」

ランガ「あのロボット…この前の？」

魔王「そうだ。あれは洗脳を目的とした奴らの尖兵。社畜機械兵だ」

魔王「この様な戦争、我の望むところではない」

魔王「我とて負ける気は無い…だが！」

魔王「カロン人の技術と膨大な魔力を手に入れたライザッハは何度でも復活し」

魔王「その力を大きくしてゆく」

魔王「そして、それと同時にこの星の寿命は確実に削られていくであろう」

魔王「我々を待っている未来はあまり明るくないのだ」

魔王「だからお前を此処に呼んだ。過去に戻りライザッハの恐慌を止めてくれ」

魔王「歴史を修正しこの様な事態を招かぬ様にしてもらいたいのだ」

二ノ宮「へっ、少し話をとか言ってた割に」

二ノ宮「随分激重な内容だったなぁ」

二ノ宮「何故俺にそんな事を依頼する？」

魔王「…そうだな」

魔王「我がお前以上に生き汚い奴を知らないからだ」

魔王「無理な願いだという自覚はある」

魔王「だから…」

魔王「その右にある赤い扉には日本へ帰還できる次元転移装置が」

魔王「左にある青い扉には過去へと戻る時空転移装置がある」

魔王「どちらを通るかはお前が選ぶと良い」

二ノ宮「ちっ…」

二ノ宮「随分と気の利く事で」

ランガ「に、二ノ宮君どうするの？」

二ノ宮「俺はこの世界に来てからというもの、身一つでクソみたいな会社で働かされて」

二ノ宮「上司は無能ばかり」

二ノ宮「毎日毎日屈辱に喘いでようやく」

二ノ宮「成り上がりのきっかけを掴めたと思ったら」

二ノ宮「今度は未来にタイムトラベルだと？」

二ノ宮「積み上げた物は全部チャラ。1からやり直しだ」

二ノ宮「挙句の果てにライザッハの無能共が世界の支配権を手中に収めようとしているなんてなぁ」

二ノ宮「あまりの不条理に眩暈がしてくるぜ」

二ノ宮「だったら…」

二ノ宮「答えなんて決まってる！」

ワニベ「シ、シアさん、いい加減休もう」

ワニベ「ずっと働き通しなんて倒れちゃいますよ」

シア「与えられたノルマをまだ充分にこなせていません」

シア「これでは意見を言おうにも取り合ってはもらえないでしょう」

ワニベ(明らかにおかしいノルマを課せられ、退職する自由すら奪われ、働けなくなったら誰かが交代でやってくる)

ワニベ(これじゃ僕らは奴隷どころかただの消耗品だ…ん？)

ワニベ「シアさん！危ない！！」

シア「！？」

二ノ宮「俺の生きる原動力は」

二ノ宮「大概しょうもないもんだ」

二ノ宮「俺をコケにした連中が全力で調子に乗ってるのを許せない」

二ノ宮「俺を苦しめた連中が世界のてっぺんに立つのが腹立たしい。だが」

二ノ宮「俺はそういうしょうもないもんを全力で大事にしてきたんだ」

二ノ宮「やられたらやり返す」

二ノ宮「よお！戻ったぜ」

ワニベ「二ノ宮君！」

二ノ宮「ふん」

ワニベ「うわぁ…すごいな、これ」

二ノ宮「連中何を浮かれてんだ？」

シア「最近は探索部含め多くの従業員が鬱屈した状況にありましたからね」

シア「一ヶ月も行方不明だった人が無事帰還したなんて良いガス抜きのネタになっているのでしょう」

二ノ宮「ほぉん…」

秘書「二ノ宮キンジさん」

二ノ宮「あん？」

秘書「ベルザ様がお呼びです」

二ノ宮「ふっ、早速お出ましか」

ベルザ「待っていましたよ、二ノ宮」

ベルザ「貴方には長期の無断欠勤による懲罰金、及び契約反故の違約金や器物破損の補償金で1000万ギリーを支払って頂きます」

ベルザ「追加で貴方の捜索に人員を割きましたので、その手数料も」

ファウ「へーい！帰ってきたってなぁ。このドグサレボウズが」

ファウ「ウチんとこの返済も滞って利子も膨らんでるぜぇ？」

二ノ宮「ふっ…ふふふふふ」

二ノ宮「いいぜぇ？」

二ノ宮「これくらいの借金なんざまとめて即刻返してやるよ」

ファウ「はぁ？」

二ノ宮「今の俺なら容易い事だ」

ベルザ「言っておきますが社員寮にはもう貴方の部屋はありませんよ？」

ベルザ「死んだかもしれない社員の為にいつもでも部屋をキープしておくほど会社は愚かではありませんから」

二ノ宮「ふっ」

ファウ「けっ、なんだあいつ」

ベルザ「手に負えなくなる前に何か手を打っておいた方が良いかもしれませんね」

シア「はぁーい」

シア「どちら様で…」

二ノ宮「来ちゃった」

二ノ宮「よーし、入れ入れー」

ランガ「おっじゃまっしまぁ～す」

リム「お腹空いた」

ランガ「すみません…失礼しまーす」

シア「ちょっ、いきなりなんです！？何事ですか？」

二ノ宮「住む場所が無くなった。今日から世話になる」

シア「は？」

シア「…は！？」

シア「はぁぁああああああっ！？」

シア「良いですか、二ノ宮さん？あくまで新しい部屋が見付かるまでですからね！」

シア「仮にも勇者である私が宿なしの知人を無下にしたなんて言われたくないから今回は許したんですよ？分かってます！？」

二ノ宮「わかってるわかってる」

二ノ宮「それより客人が来てるんだぞ？コーヒーの一つくらい出せ。気が利かないなぁ」

シア「どの口で他人の気遣いを要求してるんですかぁ！」

二ノ宮「砂糖は要らん。ブラックな」

シア「ちょっと二ノ宮さん！？」

ランガ「まぁまぁそんなに怒らないでよ…あっ、そうだこれ…」

ランガ「つまらない物ですが」

シア「あ…お気遣い頂いて…で」

シア「あなた誰です？二ノ宮さんとはどういう関係で？」

ワニベ「あ、僕もずっと気になってた」

ランガ「えっとぉ…あのぉ～」

二ノ宮「あぁそうか、お前らはここ最近の俺様が辿ってきた栄光の道を知らんのか」

二ノ宮「ならば聞かせてやろう」

二ノ宮「題して、バックトゥザ・二ノ宮を」

ワニベ「へぇ…将来的に滅んじゃってるんだ、今の文明。聞かなきゃ良かった…」

二ノ宮「俺が言うのもなんだが、あっさり信じたな。上手い話には気を付けろよ」

ワニベ「で…その子が未来人？」

ランガ「未来人のランガでぇ～っす」

シア「私は信じませんよ。そんな荒唐無稽な話」

二ノ宮「まぁまぁ、大切なのはここからだ」

シア「あ～ はいはい」

シア「あ！？ほんとだ、もうこんな時間！すみません、すぐ向かいます！」

シア「ワニベさん私幹事でした。すぐに用意して行かないと！」

二ノ宮「何かあるのか？」

ワニベ「決起会があるんだ。探索部と採掘部の合同で」

二ノ宮「タダ飯か？」

ワニベ「え？」

二ノ宮「タダ飯かと聞いている」

ワニベ「あ、うん。ライザッハにしては珍しく」

ワニベ「なんかこれから大きな仕事でも舞い込んでくるのかなぁ」

二ノ宮「よしリム、5秒で支度しろ」

リム「ん～？」

二ノ宮「これからタダ飯をたかりに行く」

リム「にゅんびおっけぁ！」

シア「ちょっと待ってください二ノ宮さん」

二ノ宮「何か問題があるか？」

シア「えぇと…最近まで二ノ宮さん姿を見せてなかったですし」

シア「何よりその…」

ワニベ「嫌われてるんだよ…二ノ宮君」

二ノ宮「知っとるわそんなもん！」

二ノ宮「いいか、俺は凡俗との無駄な馴れ合いは好かん！普段の俺ならば素直にお前らを見送っただろうよ！」

シア「だったらどうしてぇ？」

二ノ宮「其処にタダ飯とタダ酒があるからだ！」

シア「げっ…」

二ノ宮「タダ飯とタダ酒ほど美味い物はこの世に存在しない！」

シア「え～、それでは皆さん、グラスをお手に取って頂き…」

二ノ宮「馬鹿！お前それは俺の飯だ！勝手に取るんじゃねぇ！」

リム「んにくぅ～～！」

二ノ宮「おっ！てめぇ！」

二ノ宮「おいワニベ！お前のそれよこせ！」

二ノ宮「ぼはっ！」

シア「それでは皆さん、かんぱ～い」

社畜達「かんぱ～い」

社畜1「せ、先輩…もう無理っす」

社畜先輩1「無理とか盛り下がる事言ってんじゃねぇよ！」

社畜先輩2「てめ空気読め、空気をよぉ～」

ゴブリン上司「おめぇら最近たるんでんじゃねぇのかぁ？」

ワニベ「そ…そうですか？」

ゴブリン上司「そうだよ！俺から見て全然気合が入ってねぇよ」

ゴブリン上司「ぷあ～。というかアレだぁ！」

ゴブリン上司「最近の奴らは怒鳴られるのが怖いとか寝る時間が無いとか言いやがってよ…んなもん会社で働いたら誰だって通る道だろうが。なぁ！？」

ワニベ「はぁ…」

ゴブリン上司「大体…俺の若い頃はなぁ…」

社畜2「ま～た始まったよ」

ワニベ「ははははは…」

ランガ「へぇ～ さすが部長さんだなぁ～」

社畜部長「後はそうだな、例えばこのワイン。これなんかまだ若すぎるなぁ」

ランガ「知らなかったですぅ～」

社畜部長「歴史が足らんのだよ、歴史がね」

ランガ「凄い！」

社畜部長「俺の様な百戦錬磨の男の下に合うのはもっとこう深い端なわけよ」

ランガ「戦闘力高いんですね！尊敬しますぅ～」

エルマン「ん？誰だ？あの子。あんな子うちに居たか？」

ガドイン「知らないが…可愛ければなんでも良いんじゃないか？」

二ノ宮「いってぇ…シアの野郎…」

クルツ「よっ、二ノ宮」

二ノ宮「ん？」

クルツ「相変わらず空気読めねぇなぁ」

二ノ宮「読んで価値のある空気ならいくらでも読む」

クルツ「変わらねぇ奴だな、お前は」

二ノ宮「そういうお前は…」

クルツ「ぁあ！てんめぇ！その目、俺を忘れてやがるなぁ？クルツだよクルツ！アリの時に！」

二ノ宮「あ～～あ～あ～、そう言えばそうだったな」

クルツ「しっかしお前も悪運の強い奴だなぁ」

クルツ「とっくにお陀仏だってみんな噂してたんだぜぇ？ま、それを悲しむ奴なんて居なかったけどな」

二ノ宮「余計なお世話だ」

クルツ「だがまぁ、勇気付けられたよ」

クルツ「お前の帰還を知って安心した奴は多いんじゃないかな」

二ノ宮「どういう意味だ？」

クルツ「どういう意味ってそりゃ今…」

シア「二ノ宮さん」

二ノ宮「ん？」

クルツ「ん？」

シア「大丈夫なんですかぁ？」

シア「あの子あんなに食べちゃってますけど…」

二ノ宮「会社持ちなんだろ？今日は」

シア「何言ってるんです？あの子とランガさんはうちの社員じゃないんですよ？」

シア「会社から出るわけないじゃないですかぁ」

シア「私は出しませんからね！」

二ノ宮「ん…」

二ノ宮「いや！」

二ノ宮「大丈夫だ！問題無い！」

二ノ宮「今の俺には圧倒的秘策がある！この程度でどうにかなる様な男ではなくなるのだぁ！ふっ…ふへへへへへへ」

二ノ宮「酒だぁ！」

二ノ宮「俺に酒をじゃんじゃん持って来ぉ～～い！」

二ノ宮「お～～～っ！おえっ」

シア「まったく情けないですねぇ！」

シア「後先考えずに飲み倒して二日酔いで仕事を休むなんて！社会人失格ですよ！？」

二ノ宮「そう怒鳴るな…頭に響…」

二ノ宮「うっ！」

二ノ宮「300年後の未来を変えるとか言ってないで明日という未来を変える努力をしたらどうなんですか？ランガさんみたいに！」

二ノ宮「ランガみたいに？」

二ノ宮「何処か行くのかぁ？」

ランガ「うん。昨日部長さんに良い働き口紹介してもらっちゃって今日面接なんだぁ」

ランガ「シアさんに生活費入れなきゃぁ。ボク頑張るねっ」

シア「なんて出来た子なんでしょう…」

二ノ宮「うっ！」

二ノ宮「おぅぇ～～」

シア「付き合ってられません。私も準備したら出勤します。ランガさん、お気を付けて」

ランガ「うん！行ってきまぁ～す」

ランガ「リムちゃんも一緒にお外出る？」

リム「ん～？」

ランガ「へぇ～」

ランガ「300年前ってこんなだったんだねぇ」

ランガ「ん？ボク、シアさんに貰ったお小遣いがあるから、買っちゃおっか！」

ランガ「すっごい」

ランガ「可愛い！」

ランガ「似合ってるよリムちゃ～ん！」

リム「お前はいいのか？」

ランガ「うん！なんかね、面接合格したらお店に可愛い服いっぱいあるんだって。だからボクは良いの！」

ランガ「おっ！見て見てリムちゃん！」

リム「ん？」

ランガ「あの雲ステーキ肉に似てる！」

ランガ「えへへっ」

リム「にく…」

ランガ「あ～残念。崩れちゃったぁ」

ランガ「キレイだね…空」

ランガ「なんか…楽しいね！」

リム「うん」

ランガ「あっ、あそこだー」

ランガ「行ってくるね」

リム「…そうだ」

ランガ「なんかすみません、僕まで」

二ノ宮「塩気が強すぎないかぁ？嫌いな味付けではないが次は気を付けろよ」

シア「はぁ？」

ランガ「ただいまぁ～」

ランガ「ばっちり合格だったよぉ～」

ランガ「て言うか可愛い服着てお客さんとお話しするだけなんて天職だし」

ランガ「ついでにそのまま働いてきちゃった」

ランガ「しかもお給料も日払いで出たんだよ」

ランガ「はい、シアさん」

シア「はぁあ～、ランガさん…」

リム「ゲェ～～ップ！」

ランガ「あれ、リムちゃんも今帰り～？」

二ノ宮「リム、なんだその服」

リム「よっこいしょ～」

二ノ宮「ってその腹ぁ！お前また変なもん拾い食いしたのか！」

ワニベ「違うよ二ノ宮君…」

二ノ宮「あぁ！？」

ワニベ「拾い食いじゃなくて…」

ワニベ「実は今日リムちゃんがフラっと社員寮に入ってきて備蓄してあった食料を全部平らげちゃったんだ」

二ノ宮「は？」

ワニベ「だからその分二ノ宮君の給料から引いて送って…ごめん、伝えるの忘れてたよ」

シア「どうするんですか？二ノ宮さん。どんどん借金が膨らんでますよ」

二ノ宮「まぁもはや今ある借金なんざどうでもいい。俺には秘策がある！」

シア「それこの間もいってましたけど…」

二ノ宮「お前ら、俺がした未来の話覚えてるか？」

ワニベ「迷宮の地下に眠る遺跡を使ったライザッハに世界は支配されるんだったよね？」

二ノ宮「そぉ～う！この俺ならもっと上手くやれると思わないか～？」

二ノ宮「見よこのメンツを！」

二ノ宮「頭の方は若干アレだが戦闘力は折り紙付きのお前達を俺が上手く導いてやればベルザなんぞあっという間に出し抜き遺跡に辿り着ける！」

二ノ宮「そしてぇ！」

二ノ宮「超化学、超戦力による圧倒的な世界統一！」

二ノ宮「俺の俺による俺の為の国作り」

二ノ宮「盤石の体制でもって覆しようの無い理想的なディストピアを作り上げる事も可能だ！」

二ノ宮「そぉ～う！俺は今この時をもって二ノ宮永久都市計画をスタートさせるのだぁ～！！」

二ノ宮「ぬはははは！ぬはははは！」

ランガ「すごぉーい 二ノ宮くぅーん」

ワニベ「二ノ宮君…すごく言いづらいんだけど…」

ワニベ「今迷宮の地下三階から先は」

ワニベ「前とは別物ってほど難易度上がっちゃってるんだ…

二ノ宮「……マジで？」