【感想】 アニメ『無職転生』 9話 ルイジェルド登場 舞台は魔大陸へ 物語が本格的に始まった感あってワクワクする

前世ルーデウス（そうか…終わりか…）

前世ルーデウス（はぁ…）

？？「やあ！はじめまして！」

？？「ルーデウスくん！」

前世ルーデウス「すいません、どこのどなたで？」

？？「みての通りだよ！」

前世ルーデウス「よく見えないのですが…」

ヒトガミ「僕はヒトガミだよ…神様だよ」

前世ルーデウス「はぁ…ヒトガミ….」

ヒトガミ「君のこと見てたよ！中々おもしろい人生を送ってるじゃないか」

前世ルーデウス「のぞきですか？」

ヒトガミ「そう、面白いから見守ってやることにしたよ」

ヒトガミ「君、困ってるみたいだしさ…僕は君の味方だよ？」

前世ルーデウス「味方？笑っちまうね！」

前世ルーデウス「異世界転生とか夢みさせておいて結局ゲームオーバーされた俺を見るのは楽しかったか？」

ヒトガミ「困ったなぁ…まあ、とりあえず助言させてくれよ」

前世ルーデウス「いたよ！いたいた！生前にも助言って言って俺を誘惑するやつ！」

ヒトガミ「いやいや….」

前世ルーデウス「心の持ちようでどうにかなる時期はとっくに過ぎたんだよ」

前世ルーデウス「ポジティブになったって後で絶望が加算されて戻ってくるだけさ！」

前世ルーデウス「今みたいにな！」

ヒトガミ「勘違いしないでくれよ？前世じゃなくて今の話をしてるんだ」

前世ルーデウス「え？じゃあこの姿は？」

ヒトガミ「君の精神体さ！肉体は無事さ！」

前世ルーデウス「え…じゃあ目が覚めてもこのクソみたいな身体に戻るわけじゃないの？」

ヒトガミ「イェース！目が覚めれば君の身体は元通りさ」

前世ルーデウス「そうか….夢か….」

ヒトガミ「うんうん….驚いたねぇぇ？」

ヒトガミ「精神体と肉体がここまで違うとは！」

前世ルーデウス「で？どうしろって言うんだよ遺物はウザイから元の世界に戻れって言うのか？」

ヒトガミ「まさか？この六面世界以外には僕だって送り返せないよ」

前世ルーデウス「へぇ？ってことはあんたがこの世界に転生させたわけじゃないのか」

ヒトガミ「まあねぇ！？そういうのは悪い龍神が得意としているものさ」

前世ルーデウス「悪い龍神のねえ…」

ヒトガミ「で、聞くかい？助言」

前世ルーデウス「聞かない」

ヒトガミ「どうしてだよ～最初の1回だけでいいからさ～？」

前世ルーデウス「なんだよその先っぽだけでいいからみたいなの！絶対騙そうとしてるだろ」

ヒトガミ「なんでだよ～！？とはいえ、このままだと君死んじゃうよ？」

前世ルーデウス「死ぬ….？なんで？」

ヒトガミ「魔大陸って過酷な地だもん、食べ物だってほとんどないし魔物もいっぱいいるしやってけるかな」

前世ルーデウス「は？ちょっと待ってなにそれ？」

ヒトガミ「君はね…大規模な魔力災害に巻き込まれてdieしたの」

前世ルーデウス「魔力災害….あの光のことか」

ヒトガミ「あるのかい？知らない土地で生きていく自信」

前世ルーデウス「わかったよわかりました！助言でもなんでも勝手にすればいいだろ？」

ヒトガミ「はいはい…では…」

ヒトガミ「ルーデウスよ、よく聞きなさい」

ヒトガミ「目が覚めたら近くに男がいるでしょう…その男を頼るのです」

ヒトガミ「そして…彼を助けるのです！」

ルーデウス「よかった….」

ルーデウス「ギレーヌは…？」

ルーデウス「ギレーヌ…？」

ルーデウス「スペルド族….！」

ルーデウス「お、おはようございます…」

？？「質問の意味はわからんがお前たちは空から降ってきた」

？？「人族の子供はひ弱だ…焚火を作って身体を温めておいた」

ルーデウス「助けていただいたんですねありがとうございます」

ルーデウス「ところで、もう一人近くに居ませんでしたか？獣族の」

？？「俺が見つけたのはお前たち2人だけだ」

ルーデウス「そうですか…」

？？「俺を見ても怖くないのか？」

ルーデウス「助けていただいた方を怖がるのは失礼ですよ」

？？「お前は…不思議な子供だ」

エリス「う…うう…」

ルーデウス「僕はルーデウス・グレイラットです」

ルイジルド「ルイジルド・スペルディアだ」

ルーデウス「隣…失礼します」

ルーデウス「あの…ここはどこですか？」

ルイジルド「魔大陸の北東…ビエゴヨチオ….」

ルーデウス「ずいぶんと遠いところに来てしまいました」

ルーデウス（ここから中央大陸に帰るのにどれだけ時間がかかることやら…）

ルイジルド「お前たちはどうしてこんなところにいる？」

ルーデウス「それが…大きな魔力災害に巻き込まれたようで….」

ルイジルド「安心しろ…必ず故郷まで送り届けてやる」

ルイジルド「ここで放り出したとなってはスペルドの誇りに傷がつく」

ルイジルド「もっとも…傷だらけの誇りだがな…」

エリス「きゃあああああ！！」

ルーデウス「エリス….！おはようございます」

ルーデウス「こちらは….」

エリス「ス….スペ….」

エリス「スペルド族！！怖い！怖い怖い怖い！」

エリス「ギレーヌ！ギレーヌ！どうして来てくれないのよ！」

エリス「ごめんなさいルーデウスごめんなさい….」

エリス「突き飛ばしてごめんなさ、約束守れなくてごめんなさい….」

エリス「ごめん….ごめん….」

エリス「うわあああああん！！」

ルイジルド「あれが普通の反応だ」

ルーデウス「僕は異常ですか？」

ルイジルド「異常だ」

ルイジルド「だが….」

ルイジルド「悪くはない…」

エリス「は….はじめまして…」

エリス「エ、エリス…ボ、ボレアス、グレイラットです….」

ルイジルド「エリス・ボボボレアスグレイラットか」

エリス「違うわよ！ボ！レ！ア！ス！」

エリス「ちょっと噛んだだけよ！」

ルイジルド「すまん…」

ルイジルド「ルイジルド・スペルディアだ」

ルーデウス「話が通じればみんな友達になれるんですよ」

エリス「お母様ったら嘘ばっかり！！」

エリス「早く寝ないとスペルド族に食べられちゃうなんて！」

ルーデウス「縮こまって寝たふりをしたんですね？」

エリス「馬鹿にしないでよ！！」

ルーデウス「ルイジルドさんは頼めば友達になってくれるかもです」

エリス「でも….」

ルーデウス「ルイジルドさんからもよろしく頼みます」

ルイジルド「お、おう…よろしく頼む」

エリス「しょうがないわね！友達になってあげるわ！」

ルーデウス（というわけで、夜の間に2人は仲良くなった）

ルーデウス（物怖じしなくなったエリスが失礼なことを言っても）

ルーデウス（ルイジルドはさらりと受け流している）

ルーデウス（誰だよスペルド族はきれやすいって噂流したやつ）

ルーデウス（突然の見知らぬ土地）

ルーデウス（これから長い戦いになるのだろうか？）

ルーデウス（エリス…ちゃんと送り届けないとな…）

エリス「魔大陸！」

エリス「冒険がはじまるのね！」

ルイジルド「絶対に動くなと言っただろ？」

エリス「どうして見えないのに魔物がいるってわかったのよ？」

ルイジルド「額にある目のおかげで俺には見える」

エリス「便利ねー！」

ルイジルド「こんなものはない方がいいと何度も思ったがな」

エリス「じゃあもらってもいいわよ！ほじくりだして！」

ルイジルド「そうもいかんさ」

ルーデウス（冗談だよな….？）

エリス「剣さえあれば私も戦えるわ！」

ルーデウス「僕も少しくらい助けられます！」

ルイジルド「子供は余計な心配をするな」

ルイジルド「お前は兄の傍にいて守ってもらえばいい」

エリス「誰が兄よ！！」

エリス「私のほうがお姉さんなんだからね！！」

ルーデウス（あわれ…ルイジルド….）

ルイジルド「見えてきたぞ」

エリス「村ね！！」

エリス「ねえ！何話してるのよ？」

ルーデウス「僕らが怪しいから村に入れられないんですって」

ルイジルド「長を呼ぶそうだ話せば通してくれるだろう」

ルーデウス「あの….？」

ルイジルド「念話だ…ミグルド族は離れていても会話ができる」

ルーデウス「ミグルド族…？」

ルーデウス（魔人語を勉強しておいてよかったー！！）

ロックス「長のロックスです」

ロックス「その首飾りどこで手に入れなさった？」

ルーデウス（人間語わかるんかーい！）

ルーデウス「師匠にもらいました」

ロックス「おお、師匠？」

ルーデウス「名前はロキシー」

ルーデウス「え….？」

ルーデウス（ここロキシーの実家かーい！！）

エリス「ルーデウス！！変なのが畑を守ってるわ！」

エリス「見て見て！よく見るとカメの甲羅よ！」

ルーデウス「ロキシーが一人…ロキシーが二人….」

ルーデウス「ロキシーが三人…四人？」

ルーデウス「落ち着け…俺の神は…」

ルーデウス「20年って…」

ルーデウス「え、ええ..」

ルーデウス「お父さん….」

ルーデウス（パウロ達も無事だと知ったら泣いてくれるのだろうか）

ロックス「なるほど….」

ロックス「我々も昨晩、流星が近くに飛んでいくのを見て」

ロックス「異変を感じていました」

ルーデウス「ごちそうさまでした！」

ロックス「ふむ…どうしたものか」

ルーデウス「えへ…えへへへ…」

ロックス「仲がよろしいですね」

ルーデウス「それはもう！」

ロックス「それで？どうやって帰るつもりかね？」

ルイジルド「俺がついて行く」

ロックス「ついていってどうするつもりかね？」

ルイジルド「どうもこうもない！俺が2人を守って故郷に送り届ける」

ロックス「おぬし、街に入れんじゃろ」

ルーデウス「え？街に入れない？」

ルイジルド「何かあれば2人を救う…」

ルイジルド「そこにいるやつらを皆殺しにしてでも」

ロックス「相変わらず子供のことになると見境ないの…」

ロックス「そやつを助けたのは10年ほど前じゃったか」

ロックス「しかし、その強引さでおぬしの目的は達成できるのかな？」

ルーデウス「その…目的というのは何なのですか？」

ロックス「ルイジルド殿にはスペルド族の悪評を取り除きたいというのがあるそうだ」

ルーデウス（それは無理そうだ）

ルーデウス（スペルド族への恐怖はおそらくこの世界に根付いているのだろう…エリスがあんなに怯えたように）

ルーデウス「でも、スペルド族が戦争で敵味方関係なく襲ったのは本当のことなんですよね？」

ルイジルド「違う！！」

ルイジルド「事実ではない…」

ルイジルド「あれはラプラスの陰謀だ！」

ルーデウス「ラ、ラプラス….？」

ルイジルド「奴は俺たちを裏切った」

ルーデウス「詳しく聞いても….？」

ルーデウス（それからルイジルドが話したのは歴史の裏側の話だった）

ルーデウス「槍ですか？」

ルイジルド「ああ、俺たちは戦争中やつから槍を与えられた」

ルイジルド「槍はスペルド族の魂…それを捨て他の物を使うなんてできないというものもいた」

ルーデウス（400年前の戦争、魔族を統一し人族から権利を勝ち取った英雄ラプラス）

ルーデウス（配下としてあたえられた栄誉の槍をルイジルドたちは結局受け取った）

ルイジルド「その槍は強力だった…仇ます敵はいないと思うほどに」

ルイジルド「しかし、異変が起き始めた」

ルイジルド「俺たちはいつからか敵味方関係なく周囲のもの達を襲うようになったのだ」

ルイジルド「誰もその変化に気付かなかった…やがて」

ルイジルド「俺たちは周りにいる全てのものを殺すようになった」

ルイジルド「そして最後には親を殺し妻を殺し兄弟を殺し…おのれの子供を刺し殺した」

ルイジルド「この槍は俺を呪いから救い出すために命を投げ出した息子の魂だ」

ルイジルド「スペルド族の悪評はラプラスを信じ迂闊に槍を受け取ってしまった俺たちへの罰だ」

ルイジルド「だからこそ、戦士たちの長として俺がそれをなくさなくてはならない！」

ルーデウス（400年…）

ルーデウス（ずっとひとりぼっちだったのだろうか？無念だったろうか？やるせなかっただろうか？）

ルーデウス（後悔…..か…..）

ルーデウス「わかりました…人族の俺が手伝えば変化があるかもしれません」

ルーデウス「お手伝いします」

ルーデウス「約束しましょう…できる限りのことはすると」

ルイジルド「ああ….！」

ルーデウス「師匠のお母さん！」

エリス「ご厚意…感謝いたしますわ！！」

ルーデウス（俺は…ルイジルドを助けると約束した）

ルーデウス（生前の俺ならあの話を聞いても鼻で笑っていただろう）

ルーデウス（でも昨夜、俺はその話を信じることに決めた）

ルーデウス（あの時…あの話があっさり心に響いたのだ）

ルーデウス（街の外では守ってもらい、守ってもらえば助けるギブアンドテイクだ）

ルーデウス「ルイジルドさん、これからもよろしくお願いします」

ルイジルド「ああ…」