【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に業』 4話 視聴者を振り回す衝撃の30分 圭一もレナもこんなことになるなんて予想できなかった

圭一「はぁ…はぁ…」

圭一「あぁああああああああ！」

圭一「ぁ…」

圭一「はぁ…」

母「圭一、そろそろ起きなさい！」

母「どうしたの！？顔色悪いわよ？」

圭一「熱があるみたいで…。風邪かもしれない」

母「あら～、どうする？学校行けそう？」

ピーンポーン♪（チャイム音）

母「あ、きっとレナちゃんね！」

圭一「！！」

母「圭一が遅いから迎えに来てくれたんだわ」

母「行くなら早く準備しないと」

圭一「休む…。ごめん」

母「そう。じゃあレナちゃんには母さんから伝えておくわね」

母「後でちゃんと病院行くのよ？」

圭一「うん…」

圭一「あの、すみません」

？？？「ん？ ああ…悪いね。今、改装中なんだ」

圭一「えっ、改装？」

？？？「しばらく休診になると思うから、他の病院へ行ってくれるかな」

圭一「わ、わかりました…」

圭一（他へ行けって言われてもな）

魅音「圭ちゃん！なんだ生きてたか～」

圭一「俺をどんな重病人だと思ってたんだ？」

魅音「だってレナが…『圭一が病気で大変なの！レナ、心配で心配で…はぅー』って」

レナ「そ、そんな事いってないもん！」

レナ「心配だったのは本当だけど…。圭一くん、もう大丈夫なの？」

圭一「…ああ」

沙都子「風邪くらいで遅刻とは、圭一さんもざまぁないですわね」

圭一「いいよなー、沙都子は。風邪に縁がなさそうで」

沙都子「ふふーん、当然ですわ。軟弱な圭一さんと一緒にされては困りますのことよー」

梨花「病気の圭一も沙都子も、かわいそかわいそです」

沙都子「どうして私もなんですの！？」

レナ「そうだ、圭一くん！」

圭一「…っ」

レナ「圭一くん？」

圭一「ああ、悪い。まだ少し熱があるみたいで、ぼーっとしてた」

梨花「……」

魅音「ちょっと圭ちゃん、本当に大丈夫なの？」

圭一「まだ本調子じゃないってだけだから、心配すんな」

魅音「だったいいけど…。しばらく部活はなしにするかねー」

梨花「圭一」

圭一「梨花ちゃん？」

圭一「どうしたんだ？昼休みに沙都子と一緒じゃないなんて、珍しいな」

梨花「圭一と二人だけで話がしたかったのですよ」

圭一「俺と…？」

梨花「圭一は何か心配な事や不安なことがありませんですか？」

圭一「え…」

圭一「な、なんで急にそんな事…」

梨花「ありませんですか？僕には、圭一がとても悩んでいることがわかるのです」

圭一「梨花ちゃん…」

梨花「話して欲しいのです」

圭一「レナが…。時々なんだけど、怖いんだ…」

梨花「レナの事が怖いのですか？」

圭一「お、おかしいよな…。レナは仲間で、大切な友達なのに…それなのに…。俺を見る目が不気味なものに思えて、どうしようもなく怖くて…」

梨花「嘘だ」

圭一「え…」

梨花「もしそう言われたとしても、それは一度きりの事だったはず」

梨花「その時たまたま疲れていただけかもしれない。ちょっとしたことで不機嫌になっていただけかもしれない」

圭一「…！」

圭一『皆は、俺に嘘や隠し事なんかしてないよな？』

圭一「そうだ。俺、無神経に仲間を疑うような事を…」

梨花「もし圭一が、レナを何か恐ろしいものに感じたとしたら、疑うのはレナではなく自分自身なのですよ」

圭一「俺…自身…」

圭一「ありがとう…梨花ちゃん。少し心が軽くなった」

梨花「圭一なら勝てますです！ファイト、オーなのです！」

梨花「にぱー☆」

圭一「ただいまー」

圭一「母さん？」

圭一「父さんもいないのか」

圭一『その工事現場でさ、何か起きなかったか？例えば事故とか事件』

圭一「梨花ちゃんの言う通りだ。レナが雛見沢の生まれなら、尚更故郷で起こったバラバラ殺人の事なんて、話題にもしたくないよな」

圭一「それなのに俺が、事件があったんじゃないのかとか、隠し事があるんじゃないのかとか…。不快に思うのは当然じゃないか」

圭一「そうだよ…！そうに決まってる！」

圭一「大石さんと電話してた時だって、レナは部屋の前まで来て話し声が聞こえたから、邪魔しないようにそのまま帰っただけじゃないのかよ」

圭一「それを、俺が勝手にありもしないレナの視線を想像して、怯えて…」

圭一「…っ！？くっそ…！！」

『ジリリリリーン』

圭一「！」

圭一「もしもし…」

母「圭一？お母さんだけど…」

圭一「何？」

母「風邪は大丈夫？病院行ったんでしょ？」

圭一「うん、もう平気」

母「実はね、お父さんとお母さん仕事の関係で、東京に行かなくちゃならなくなったの」

圭一「これから？」

母「ううん、もうついてるの」

圭一「え？」

母「帰るのは明日の晩になっちゃうけど、大丈夫よね？」

圭一「別に死にはしないよ」

母「食事の事は心配しないで。ちゃんとお願いしといたから」

圭一「何のこと？」

母「もうすぐお夕飯を作りにきてくれるんじゃないかしら？」

圭一「だから、誰がっ！？」

母「決まってるでしょ？レナちゃんよ」

圭一「…っ！？」

チャイム『ピンポーン…』

チャイム『ピンポンピンポンピンポンピンポンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンポンピンポン』

ドアのノック音『トントントン…』

圭一「っ！？」

レナ「圭一くーん、開けてよ、圭一くーん」

圭一「レナか…？」

レナ「圭一くんのお母さんにお願いされたんだよ？お夕飯を作ってあげてって」

圭一「そ、そうなのか？俺は聞いてないけど？」

ドアを叩く音『ドン、ドン、ドン…！」

レナ「レナ、圭一君と一緒に食べようと思ってたくさん作ってきたの。ここを開けて？開けてよー」

圭一「そんなに食いきれるかな…。熱のせいであんまり食欲もなくて…」

レナ「きっと美味しいから。それに栄養も満点で風邪もすぐ良くなるよ？」

圭一「それは…魅力的だな」

ドアを叩く音『ドン、ドン、ドン！』

レナ「意地悪しないで開けてよ、圭一くん。開けてよー」

圭一「そう…だよな…」

圭一「俺は…まだ何を迷ってるんだ？」

レナ「どうしてそんな意地悪するのかな？かなぁ？」

圭一（梨花ちゃんに言われて、レナを恐ろしい存在だと信じ込もうとしているのは、俺の自身だって気づけたのに…）

圭一「あぁあああああああああっ！！」

圭一「はっ！？レナ…！」

梨花『圭一なら勝てますのです！ファイト、オーなのです！にぱー☆』

圭一「俺は…」

レナ「わぁ…圭一くんやっと開けてくれた！」

レナ「そ、そんなにお腹が空いてたのかな？かな？」

レナ「お邪魔します」

圭一「遠慮しなくていいよ。どうせ誰も居ないんだからな」

レナ「誰もいない…」

レナ「圭一くんと二人っきりー！はぅー！はぅー！はぅー！」

圭一「それにしても、また随分と気合い入れてきたな？」

圭一「何人分だよ？それ」

レナ「えへへ、圭一くん食べるものが無くて困ってると思って」

圭一「おかげで助かったよ。レナが来てくれなかったらカップラーメンで済ませる所だった」

レナ「すぐに準備するね！お台所借りてもいいかな？」

圭一「俺も手伝うよ」

レナ「ううん、一人で大丈夫。圭一君はテレビでも見ながら待ってて」

圭一「何か悪いな。台所はこの奥。好きに使ってくれていいから」

レナ「ありがと」

圭一「レナってうちの母さんがこんな事を頼むくらい仲が良かったんだな」

レナ「うん。おばさまとは、お買い物の時にスーパーでいつも会ってるから…」

圭一「スーパーってセブンスマートだろ？俺もよく行くけど、レナとは会ったことないな」

レナ「レナは…圭一君がカップラーメン買ってる所見た事あるよ？とんこつしょうが味だったよね？」

圭一「何だよ、気づいてたんなら声くらいかけてくれればいいのに」

『この村で起こったバラバラ殺人の容疑者の目星をつけました』

圭一「！」

圭一「なぁ、レナ。先にどうしても謝っておきたいことがあるんだけど」

レナ「何かな？かな？」

圭一「前にレナを怒らせることを言っちゃってた」

圭一「ちょっと考えれば、話したくないことだってわかったはずなのに…。気を悪くして当然だよな」

レナ「何のことかな？」

圭一「ほらゴミの山でバラバラ殺人とか…」

圭一「なっ…」

レナ「お父さんを守らなくちゃ。私が家を守らなくちゃ」

レナ「圭一くんを殺して、私も消える。あ、そうか。これが今年のオヤシロ様の崇りなんだよね？」

圭一「さっきから…何…？」

圭一「俺を…え…？」

レナ「圭一くんを殺して、私は鬼隠しで消える。それでお父さんだけは静かに暮らせる」

レナ「うん、そうだよね。それがいいよねー」

圭一「来るな！」

レナ「だって、私はもう既にオヤシロ様の崇りを受けてるんだし」

レナ「ちょっと間許されていただけで、既にとっくにあの時に…」

圭一「レナ、それ以上は…」

レナ「私はもうオヤシロ様の…」

レナ「崇りなんだからっ！！」

圭一「わああぁぁぁ！！」

レナ「えいっ！」

レナ「えい！」

圭一「うっ…」

レナ「はははははっ！」

圭一「うわぁああああああ！！」

圭一「ぁ…」

圭一「レナ…？」

レナ「…っ！！」

レナ「あぁぁああああああ！！」

圭一「ぐあぁっ！！」

圭一「ぐぁああああ！！」

レナ「あはははあははっ！！」

圭一「ぐぁあああ！！！」

レナ「あはははは！！」

圭一「ぐあああああっ！」

母「圭一！」

父「よかった！先生を呼んでくる！」

圭一「俺…」

母「いいから！休んでいなさい」

圭一「俺…レナを…」

母「今は何も考えなくていいから！」

父「先生、早く！圭一が目を…！」

大石「どーも、前原さん」

大石「ちょっとお話を聞かせて頂いてもよろしいですか？」

圭一「ええ…」

大石「手短に済ませます、前原さん」

大石「あの日、ご自宅で何があったか説明して頂けますか？」

圭一「説明できるわけないじゃないですか」

大石「記憶が定かではないと…」

圭一「覚えてますよ…。何もかも全部覚えてます。手に残った感触も…」

大石「ふぅー…」

圭一「でもね、大石さん。だから説明できないんです…！」

圭一「何であんな事になったのか…。俺が何一つ理解できないんですからっ…」

圭一「ぅぅ…」

大石「また来ます。お大事に…」

魅音「圭ちゃーん！お久しぶりー！何年ぶりだっけー？」

圭一「２日…ってことはないな」

魅音「うん、そうだね…」

魅音「本当はもっと早く来たかったんだけど、あれから色々あってね」

圭一「魅音、ひとつだけ正直に答えて欲しいんだけど」

魅音「なに？」

圭一「レナはどうなったんだ？」

圭一「父さんも母さんも、誰もはっきり教えてくれないんだ」

魅音「レナは助からなかった」

魅音「圭ちゃんだけでも助かった事が幸運だったんだよ！」

魅音「レナ…だけじゃないの」

圭一「え？」

魅音「レナがあんなことになった次の日、梨花ちゃんと沙都子も…」

圭一「二人がどうしたって！？」

魅音「神社の境内にある…二人が一緒に暮らしてた家で、遺体で見つかったの」

圭一「な…」

魅音「二人とも同じ包丁で、首を何度も刺されて…」

圭一「梨花ちゃんと沙都子が…。なんで…」

魅音「警察は、他殺と自殺の両方で捜査してるみたい」

圭一「自殺？二人が自殺なんて…」

魅音「うん。だから、押し入ってきた異常者の犯行ってのが有力みたい…」

看護師「前原さん、定期検診のお時間です」

魅音「それじゃ、今日は帰るね」

魅音「またくるから」

圭一「ありがとう、魅音」

魅音「圭ちゃんだけでも元気になってもらわないと」

看護師「前原さん、検査の前に一つだけ症状の確認なんですけど」

圭一「症状？」

看護師「首がかゆくなったりとかありませんか？」

圭一「え…」

圭一「うわぁあああああああああああああああああ！！！」