【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に業』 5話 綿騙し編がスタート　どっちが詩音でどっちが魅音なんだ…

圭一「もしもし」

レナ「えへへ、おはよう圭一くん。お寝坊さんだね？だね？」

圭一「レナか。朝っぱらから何だよ？」

魅音「グッモーニン！圭ちゃん」

圭一「魅音も一緒か！？っていうことは…」

魅音「圭ちゃんも我が部のことがわかってきたねー。いつもの待ち合わせ場所に、１時集合！」

魅音「嫌だとは言わないよね？」

圭一「上等だ！首を洗って待ってるんだな！」

レナ「圭一く～ん！遅いよ、遅いよー」

圭一「おぅ、待たせたな」

沙都子「皆さま方～！お待ちしてましてよ～！」

梨花「おはようございますなのです」

圭一「おう、おはよう！二人とも」

圭一「まさかこれが部活の会場なのか？」

魅音「たまにここで、客寄せイベントのゲーム大会を開かせてもらってるんだよ」

圭一「ってことは、店内を賑わせてる男どもは参加者ってことか？」

レナ「そうなの！いつもは５人だけど、今日はもっともっと大勢の部活なんだよ？」

圭一「こいつら全員敵ってわけか…」

魅音「皆いいかな～？今回の参加者は１５人。これをくじ引きで５卓に分け、トーナメント式で決勝に向けて駒を進めていく」

魅音「キレイに５人が分かれるなんて、すごい偶然もあるもんだね～？」

圭一「偶然…？」

魅音「まさか我が部の精鋭が、予選で消えるなんてことはないよね？」

圭一「へっ、どんな手を使ったかは知らないが、小細工ごとぶっ潰してやるぜ！」

レナ「頑張ろうね、圭一くん」

沙都子「皆さん、決勝でお会いしましょ」

梨花「僕も頑張りますですよー？」

圭一「お前ら、学校のクラスメイトだよな？」

富田「あ、どうも。富田です」

岡村「岡村です」

圭一（こう言っちゃなんだが、組みやすい相手だったな。ツイてる…！）

魅音「じゃ、皆！それぞれの対戦ゲームを始めて頂戴！」

圭一「いくぞー」

圭一「いちにーさんし…。出産祝いで、全員から５０００ドル貰う。悪いねー」

富田「ボーナス。銀行から１００万ドル貰う」

圭一「なっ！？あっという間に逆転かよ！」

岡村「出世コースに進む」

圭一「うわっ…美味しいルートだな」

圭一「はっ！？これは完全に運だけのゲーム…」

圭一（１位を取るために、俺にどんな努力が可能なんだよ…）

「「おぉ～～～！！」」

沙都子「おーほっほっほー！ご覧になりまして？私、やりましたわ！」

沙都子「ふふっ…余裕ですわ」

圭一「ま、まさか…。もう決着したのか？」

魅音「やるわねー、沙都子」

沙都子「魅音さんもさすがでございますわね」

圭一「魅音も…だと！？こうもあっさり…！？」

沙都子「それでは魅音さん、他の方々の決着を待つ間、優雅にティータイムなどいかかがですか？」

魅音「おー、いいね～」

沙都子「んっふふふ～♪」

圭一「何てこった…」

圭一「じゃあレナの卓はどうだ？」

店長「読みますよ～？『犬も歩けば くたびれる』」

レナ「っ！」

レナ「はぅ～！かぁいいよ～！お持ちかえりぃ～」」

店長「塵も積もれば～…」

レナ「はぅっ！」

店長「安物買いの…」

レナ「はぅ！」

店長「旅は道ずれ…」

レナ「はぅ！」

レナ「かぁいい！かぁいい！お持ち帰りぃ～～！はぅ～」

圭一（馬鹿な…。あの普段おっとりしたレナのどこにこんな力がぁ～…）

圭一（はっ…！）

圭一（可愛いってことかっ！！）

圭一「梨花ちゃんは！？」

梨花「にひひ、釣れましたですよ～！」

オタク「上手い上手い！梨花ちゃん、上手いよ～！」

梨花「みー」

梨花「またまた釣れましたですよー？」

オタク「おっとと、また釣られちゃったよ。梨花ちゃんは上手いな～」

オタク「梨花ちゃん、頑張れ！」

圭一（さすがだ…。あの一角だけ『古手 梨花ファンクラブ親睦会場』と化している…）

富田「前原さんの番ですよ？」

圭一「ああ、スマンスマン」

圭一「いち、に…。なっ！？ 脱税の追徴課税で、５万ドル支払うだと～～！？」」

レナ「あれ～？圭一くん、ひょっとして苦戦かな？かな？」

魅音「圭ちゃん以外はもう勝ち残ってるよ？」

圭一「お前らーっ！」

梨花「みー。二人はどれくらいお金持ちですかー？」

岡村「え、えっと…９８万ちょいくらいかな…？」

富田「僕は８８万ドル。まだまだ逆転できる位置だね…」

圭一「くっ…二人とも余裕で１００万ドル達成できそうじゃねぇか」

魅音「で、圭ちゃんはいくら持ってるわけ？」

圭一「仕方ねぇだろ！ルーレットを回す以外に、何も作戦がないんだぜ！？」

沙都子「無様ですわね」

レナ「投げちゃだめだよ？圭一くん」

梨花「圭一、よしよしなのですー」

圭一「ぅ～～～…」

圭一「こんな運だけのゲームに、どんな逆転があるってんだよー？なぁ、魅音！」

魅音「失望したよ。みんな本気なのに、圭ちゃんだけは本気なってくれなかったね」

圭一「ほ、本気って何だよ…！？」

魅音「本気の圭ちゃんなら、そのゲームでも開始１０秒でケリを付けてたね！」

魅音「行こう、みんな」

レナ「みーちゃん、そんなに怒らなくても…」

圭一「くそっ、俺が本気じゃないってのか？本気の俺なら、この運だけのゲームを開始１０秒で決着出来たって？俺は皆の期待を裏切ったってのか！？」

岡村「あの…ゲーム進めますよ？」

富田「前原さんは投了でいいですか…？」

圭一「俺の本気、見せてやるぜ！！」

富田・岡村「え…？」

圭一「富田くん、岡村くん、取引しよう…」

圭一「俺を勝たせろ」

岡村「ま、前原さん…暴力は無しですよー」

圭一「話は最後まで聞け。お前らの望みは何だ？優勝賞金か？」

富田「そりゃそうですよ」

圭一「仮に優勝したとして、お前らその賞金で何をする？どんな楽しみ方をする？」

岡村「新しいゲームを買うとか…」 

富田「お菓子とかジュースとか…」

圭一「にひひ…」

圭一「ちいせぇ、ちいせぇ、馬鹿かお前ら…。ひひひ…」

岡村「じゃあ前原さんが買ったら、どんな楽しみがあるって言うんですかー？」

圭一「そこが本題だ。俺たち部活メンバーには、一般参加者とは別に罰ゲームが設けられている」

圭一「負けたら勝者の命令をひとつ聞かなければならないってやつだ」 

富田「でもそれ前原さんや部活メンバーの話で、僕たちには何の関係も…」

圭一「いいから聞け…。まず富田くん、君は沙都子萌えだよな？」

富竹「！？」

圭一「そして岡村くん、君は梨花萌えだな？」

岡村「！？」

圭一「俺が優勝したら、富田くん！」

圭一「沙都子を一日、首輪付きで君の妹にしてあげよう」

沙都子『おにいさま～』

富田「ぶはっ…」

圭一「そして岡村くん、君にはネコミミ梨花ちゃんに手綱を付けてお散歩させてあげよう！」

梨花『にゃ～ん』

岡村「ぶはっ…」

圭一「うろたえるな。お前たちは前原先輩のわがままの犠牲者なだけ」

圭一「その手にもっとロマンを掴んで欲しいんだ！俺が叶えてやる！俺がだっ！ 」

富田・岡村「前原さーーん！一生ついていきますー」

３人「ゲーム終了―！！！」

レナ「圭一くん、どうなったの？」

圭一「フッ…、俺の完全勝利だ！」

全員「え！？」

沙都子「あの状況をどうやってひっくり返しましたの？」

圭一「男と男の完全決着だ！なぁ、みんな！」

富田・岡村「うーーーす」

梨花「圭一はやるやつなのですー」

圭一「へへっ、みんなが勝利してんのに俺だけ負けるわけにはいかないからな」

魅音「ふっ、ようやく本気になれたようだねー。そうでなくっちゃ！」

レナ「じゃあ、みーちゃん。今度は５人でどう戦うのかな？かな？」

魅音「それなんだけどね…」

圭一「ん？」

魅音「ごめん、みんな！私、これからバイトになっちゃった！」

全員「えぇぇぇーーっ！！？」

魅音「ごめんね、みんな。このお詫びは今度絶対するから」

店長「みんなのおかげで大盛り上がりだったよー」

店長「これ、今日のお駄賃に」

店長「よしろう叔父さん、私には無いの？お駄賃」

店長「魅音ちゃんには今度バイト料はずむから～」

魅音「え～…ケチ～」

沙都子「あらあらあら…」

梨花「可愛いのです～」

レナ「これ本当にお持ち帰りぃ～していいの？」

圭一「ってことは俺のも…」

レナ「わ～！可愛い！」

魅音「あははは！圭ちゃんには一番似合わないのが出て来ちゃったねー」

圭一「可愛いのは認めるが、着せ替え人形はちょっとな」

魅音「圭ちゃんが持ってたら、確実に明日から変態扱いだねー」

圭一「確かに、俺の持ち物じゃないな」

梨花「圭一」

圭一「ん？」

梨花「素直な気持ちで贈れば、誰だってきっと照れたりしないで、素直に受け取ってもらえますですよ？」

圭一「…！」

魅音「ん？」

圭一「これ、魅音にやるよ。俺が持ってても仕方ないしな」

魅音「え？いや…私には人形なんて似合わないし、何で男として生まれて来なかったのかなーっていつも思ってるくらいだしー」

圭一「いいから貰っとけって！」

レナ「レナも圭一くんより、みーちゃんの方が持ってた方がいいと思うな？」

圭一「味だけ言えば、普通のファミレスと大差ないような…」

父「味なんかどうでもいいんだ、圭一。よく見て見ろ…」

圭一「ん？」

客「すみませーん、コーヒーおかわりお願いしまーす」

店員「はーい！ただいまー」

圭一「ひょっとして、この店が有名なのって…」

父「いいだろー…ここのウエイトレスさんの制服」

圭一「ていっ！」

父「な…何をするんだ、圭一！？ 父さんにも殴られたことないのに！」

圭一「俺は息子だー！」

父「フッ…素直になれ、圭一」

父「父さんはトイレに行ってくる…」

父「その間にゆっくり鑑賞してるんだぞ…」

圭一「まったく…。いい歳して」

？？？「た、大変お待たせしました。セットのデザートになります」

圭一「あ、はい…」

圭一「み、魅音…だよな？」

？？？「え…」

圭一「魅音だろ？間違いない。お前なんでこんなところで働いてるんだよ！？」

詩音「え、あの…おじさんのお店の手伝い…」

圭一「しかし、魅音にも結構そういう服が似合ってるじゃねーの」

詩音「は、恥ずかしいんだからあんまり見ないでよ…」

魅音「わ、私だって…！その…、好きでこんな…してるわけじゃ…」

圭一「いやぁ、魅音にこんなかわいい衣装が似合うとは夢にも思わなかったぜ～」

魅音「ち、違うんです！」

圭一「違うって何がだよ？」

詩音「あの…ごめんなさい。私、園崎 詩音なんです。魅音は双子の姉なんです！」

圭一「詩音？ 園崎 詩音？」

詩音「はい。よくオネェに間違えられるんです」

圭一「でも、今。初対面とは思えない反応を示したよな？」

詩音「そ、それは…。いつもオネェが話してる人だから…」

圭一「ちょっと苦しい言い訳だぞ～、それ…」

詩音「あのあの～…」

圭一「えっと詩音…だっけ？だったら、その悪かったな」

詩音「え…？いえ、わかってくれればいいんです」

圭一「その制服、魅音なんかには絶対似合わないと思うけど、詩音ちゃんにはよく似合ってると思うぜ？」

詩音「え…。それってあの…」

店員「園崎さーん、Ｒ入っちゃっていいですよー」

詩音「あ、はい！」

詩音「じゃ、その…私はこれで。噂の圭ちゃんと話せて楽しかったです」

圭一「魅音と勘違いして悪かったな」

父「フフ…圭一。何だか楽しそうだな」

父「お前にもこの店の良さがわかったか」

圭一「あ…うん、まぁね」

圭一「育ち盛りの俺に昼飯抜きは応えるぜ…」

圭一「カレー作りで勝負っておかしいだろ。知恵先生、いつもと別人みたいだし…」

魅音「普段は温厚な良い先生なんだけどねー」

レナ「大丈夫かな、圭一くん…。だからレナのカレー食べたらっていったのに…」

圭一「レナのカレーは、沙都子に塩まみれの高血圧カレーにされてだろ？」

魅音「まぁまぁ、よく凌いだよ。あの状況下から」

圭一「今はどんな褒め言葉もいらん。同情するなら飯をくれ」

レナ「あはは、我慢して待ってれば、今日のお夕飯はきっと美味しいよ～」

魅音「じゃあアタシはこの辺で。今日もまたバイトでね」

圭一「うん、やっぱりウエイトレスってハードワークなんだな」

魅音「え！」

レナ「えっ、みーちゃんってウエイトレスさんやってるの？ホントに？ホントに？どこのお店かな？かな？はぅー！」

魅音「ち…ちが…わた…オジサンはね！そう、この前のおもちゃ屋さんの店番なの！」

圭一「ああ、そうだった！ウエイトレスは詩音だった！あまりにもよく似てるから、間違えた」

レナ「圭一くん、詩音って誰かな？」

圭一「えと、魅音の双子の妹なんだよ。性格は違うけど、外見は瓜二つなんだ」

圭一「魅音と違って、実にはにかんだ笑顔の似合う可愛い女の子なんだ」

魅音「け、圭ちゃん～…」

レナ「そうなの？」

レナ「みーちゃん、妹がいるなんて話してくれたことあったっけー？」

魅音「あー…うん、レナには紹介したことなかったかな」

魅音「あっ、ごめん！もうバイト行かないとっ！じゃーね！」

圭一「まぁ、嘘じゃないんだ。信じてやってくれ」

レナ「うん、信じるよ。みーちゃん、何だかかぁいかった！何でかな？何でかな？」

圭一「夕食は何時だろ？はぁ…母さんいつ帰ってくるだよ…」

ドアの呼鈴『ピンポーン』

圭一「開いてますよー」

詩音「ど、どうも…こんばんはー」

詩音「け、圭ちゃん。何やってんですか？」

圭一「ん？」

圭一「みお…、じゃなくて詩音じゃねーか」

圭一「どんな用だよ？」

詩音「オネェに聞きましたよ？今日のお昼ご飯、食べられなかったんですよね？」

圭一「ん？それで何だよ？空腹の俺の為に、差し入れでも持って来てくれたのか？」

詩音「それもあるですけど…」

詩音「あの…人形のお礼と言うか…」

圭一「えっ、本当に差し入れなのかよ！？ …っていうか、人形って魅音にあげたやつのことか？」

詩音「あ…えっと…オネェのお礼を私が持ってきたのは、私も嬉しかったというか」

詩音「あのっ、迷惑じゃなかったら！」

圭一「迷惑なんて滅相もない。すげぇ嬉しいよ！」

詩音「そ、それじゃあバイトに行く途中なんで、お弁当箱はオネェにでも返しといてくださいね」

圭一「ああ、うん。ありがとう」

圭一「嬉しいけどこれ…。本当に大丈夫なんだろうな？」

圭一「タバスコとかマスタードとか大量に入ってたら…」

圭一「んっ、旨い！」

圭一「はむっはむっはむっ…」

圭一「ご馳走様。旨かったぜ」

魅音「えっ…えっ、えっ…」

圭一「あのな、昨日腹を空かせてたら、̪詩音が家まできて弁当を差し入れてくれたんだよ。で、これはその弁当箱」

圭一「ちゃんと洗ってあるからな」

魅音「あははは…。そ、そうなんだ…。詩音は気が利くねー」

沙都子「あらあら、魅音さん…。上機嫌ですわね」

魅音「っ！」

レナ「そうだねー。ほんわかな感じだね～」

沙都子「風邪でも引いたんではありませんの？」

梨花「沙都子もきっとそのうち、お風邪を引くようになりますですよ」

沙都子「何ですの？それ…」

圭一「ふぁぁぁ…昼飯食べたら眠くなってきたな～」

魅音「圭ちゃんさ、いつもお弁当キレイに食べるよね。ご飯一粒も残さないって言うか」

圭一「残したら苦労して作ってくれた人に失礼だろ？」

魅音「そういう所さ、ぱっと見ワイルドでいい加減そうなんだけど、結構律儀だよね。躾がいいと言うか」

レナ「だよねぇ！圭一くんって、見かけよりずっと優しいんだよー」

圭一「微妙に褒められていない気がする…」

魅音「そんなことないって！見かけと中身は大違いって、そう言いたいんだよ！」

圭一「それが褒めてねぇって言ってんだよ！」

圭一・魅音「うわぁぁ！」

知恵先生「園崎さん、ノートを持って来て下さい」

魅音「は…はーい…」

レナ「人は見かけに寄らないって事だね。むしろ見かけとは逆が真実かもしれないよ？」

圭一「ん～？何だよ、突然。面白いこと言うじゃねぇか」

レナ「例えば沙都子ちゃんだって、ちょっと前まですごーい甘えん坊だったし」

圭一「あの沙都子が甘えん坊！？」

圭一「それはにわかに信じられんが…。梨花ちゃんはただ可愛いだけじゃない気が…」

レナ「梨花ちゃんは大きくなったらね、すっごい美人の小悪魔みたいな女性になるんじゃないかな？かな？」

レナ「それにみーちゃんはみーちゃんだって、すっごく女の子らしいよ？」

圭一「レナ、お前魅音にいくら貰ったんだよ？」

レナ「みーちゃんは部活の部長さんだから。みんなのリーダーとして頑張ってるけど…。ホントはとてもかぁいい女の子なんだよ？」

レナ「それ、特に圭一くんには忘れて欲しくないな」

圭一「じゃあさ、レナもってことか？」

レナ「え…？何がかな？」

圭一「人は見かけに寄らないって話。レナもって事になるのか？」

レナ「あはは、圭一くんにはレナの事どう見えるかな？かな？」

圭一「俺の知ってる竜宮レナは…」

レナ「ん…？」

圭一「ま、時々悪ふざけが過ぎるけど、基本的におしとやかで親切で優しい理想的な女の子」

レナ「ホントにホントに～？」

レナ「だったら嬉しいかな」

圭一（逆なのだとしたら…）

魅音「ごめん、みんな。今日もバイトは入っちゃったんだ」

梨花「大丈夫です。僕もちょっとやりたい事がありますですー」

魅音「あーそっか、梨花ちゃんは綿流しの練習だったね」

沙都子「そうですわよ。今度の日曜ですもの。梨花は猛特訓中なのですわ」

圭一「何か大会前なのか？」

レナ「ああ…綿流しはね、毎年６月の日曜日に神社でやるお祭りなの」

沙都子「梨花は綿流しの巫女ですから、奉納の演舞をするのですわ」

圭一「しかし、綿流しってのは変わった名称だな」

レナ「お布団や半纏なんかの綿を、川に流すんだよー？。だから。お布団の供養になるのかな？」

圭一「なるほど 」

沙都子「時間があまりありませんわ。早く行きましょう、梨花」

梨花「今日も練習頑張りますです～ 」

魅音「それじゃあ、今日はこれで解散だね。私も急がないといけないから…。じゃ！」

レナ「みーちゃんの親戚は、あちこちでお店やってるから大変だねー」

圭一「魅音がホントは女の子らしい…か…」

圭一「あっ！」

ヤンキー「何すんだこの野郎！」

圭一「ぅ…」

ヤンキー「すっとぼけてんじゃねぇよ！押したろ？ん～？」

圭一「す、すみません！わざとじゃ…」

ヤンキー「あ！？わざとだろ？ぼけぇ」

ヤンキー「塗装も剥げてんじゃねぇか！

ヤンキー「このガキ！〇×▽※◇っ！！」

？？？「やかましいよ！クソボケどもが」

圭一「…！」

魅音「アタシの目が黒いうちに失せな！」

ヤンキー「なんだ？テメェ…」

魅音「もう一度だけ言うよ。圭ちゃん話してとっとと失せな」

ヤンキー「あん？何言ってんだテメェ」

ヤンキー「クソ女がっ！」

圭一「み、魅音…！危ないから…早く…！」

魅音「言葉がわからないのかい？失せろっていってんだよ！！」

ヤンキー「何だコラァ！」

ヤンキー「…！」

ヤンキー「な、なんだぁ？こいつら…」

圭一「……」