【感想】アニメ『かぐや様は告らせたい2期』11話 神回！ 声と動きがついて更にキツい展開なぶん会長かっこよすぎるだろ…！！！　原作ともリンクしてて更に楽しめた回だった

生徒「キモー…」

生徒「何アレー？」

生徒「うっそヤダー…」

石上（周りの反応が目に浮かぶようだ…）

アナウンス「次は赤組応援団による応援合戦です」

風野「え？もしかして…」

つばめ「うちら…」

応援団「入れ替わってるー！？」

生徒「キャー――！」

生徒「つばめ先輩―！」 

生徒「団長可愛い！」 

生徒「待って待って！」

生徒「超ヤバい！！」

風野「風林火山！」

つばめ「最the高！マジ卍ぃ！」

応援団「マジ卍‼」

石上（はは、すげぇ…なんか心配したのがバカみてぇ）

風野「インスタ映え―！」

石上「インスタ映えー！」

風野「いくぜー！」

応援団「おう！」

風野「フレー！フレー！赤組！」

応援団「フレッ！フレッ！赤組！」

石上（なんか、今までで…）

石上（一番楽しい体育祭かも…）

つばめ・小野寺「イェーイ！」

つばめ「大成功だね！」 

小野寺「そうっすね！」

風野「卍、最高だったぜ！」 

応援団「イェー！」

石上（やっぱり応援団に入ってみてよかった、かもしれない）

石上（いい加減、僕は前を向きたい）

石上（失敗を悔やんで、後悔だけを積み重ねるより、もう少し心躍る生き方を…）

大友「石上くん…！」

大友「ずいぶん楽しそうにやってるんだね。…石上くん」

石上（何を僕は浮かれていたんだろう…）

小野寺「石上…、石上っ！」

小野寺「おい！なにぼーっとしてんだよ。ちゃんとこっち見ろって！」

小野寺「団長がこけて大変なんだって！」

風野「スカートだって忘れて柵飛び越えようとしたらな…」

風野「引っかかって盛大に足首やっちゃって！あははは！」

つばめ「アホだ」 

生徒「アホか」

生徒「アホがいる」

風野「で、オレ団体対抗リレーのアンカーなんだけど、これじゃ走れないから…」

風野「石上、代わりに走ってきて」 

石上「いや…アンカーなんか…無理ですって…」

風野「聞いたぞ、中等部の頃の話」 

石上「え……」

風野「部で一番速かったらしいじゃないか」 

つばめ「さっき二人三脚も良い動きだった～！」

つばめ「ほらほら、もう集合始まってるから着替えないと！」 

風野「頼んだ、石上ー！」

アナウンス「まもなく対抗リレーが始まります！」

アナウンス「本競技は、赤組応援団と文科系団体。白組応援団と体育会系団体に分かれて競うプログラムです」

校長「ワタシ、毎年楽シミニシテマース」

校長「選手ノ皆サンハ、ソレゾレノ部ニチナンダ物ヲ渡サレマース。オモシロイデスネー！ガンバッテクダサーイ！」

白銀「石上！」

白銀「応援団の代表は石上か。アンカーとは大任まかされたな」 

かぐや「石上くんは逃げ足は中々のものですから、大丈夫ですよ」

白銀「石上？」 

かぐや「どうかしましたか？顔、真っ青ですよ？」

生徒「え、アンカー石上なの？」 

生徒「最悪じゃん…」

生徒「団長は？」 

生徒「ありえない」 

生徒「風野くんじゃないの？」 

生徒「えーなんで？」

石上『ああ、そうだった。僕が余計な事をするたび、いつも失敗をしてきた』

大友「石上くん」

大友「消しゴム落ちてたよ」

石上『大友京子はただのクラスメイトだった。知り合いですらない』

大友「おはよー！石上くん！」 

石上『その頃から浮いていた僕にも気さくに話かけてくれて』

大友「起きて起きて！遅れるよー！」 

石上『良い人なんだろうな…。彼女に対して抱く感情はそれだけだった』

生徒「京子行くよー！」 

生徒「早くおいでー！」 

大友「はいは―い！」

石上『何がどうあれ、あぶれ者というのは話しかけてもらうだけで、どことなく救われた気持ちになるものだった』

石上『ある日、大友に彼氏が出来た』

石上『荻野コウという名前だった。演劇部の部長。僕とは完全に逆のタイプで、いつも人の輪の中にいる人気者』

石上『カップルを見れば、無条件で呪う僕にしては、珍しく幸せを願っていた』

石上『少なくともその日までは…』

荻野「そうなんだよねー。ま、ちょろすぎなんだけどさ。わかってるって。部屋取っといたから大丈夫だって」

石上「彼女？」 

荻野「うおっ、いたの？」

石上「はは、聞かれてた？恥ずかしー。そう彼女とねー」

石上『嘘を吐き慣れている奴の言葉だった』

石上『当時の僕は過剰なまでの正義感を抱え、不条理がとにかく許せなかった…』

石上『いい人が傷つくのは許せなかった』

石上『恋していたのなら、もう少し話はシンプルだったのだろう』

荻野「わざわざ調べたの？」

荻野「で、どうするつもりなわけ？チクる？」 

石上「僕だって大事にはしたくない。こんな事はもうやめろ」

荻野「んー、付き合いもあるしそういう訳にもいかないんだよねぇ」

荻野「そうだお前、京子の事好きなんだろ？」 

石上「は？」

荻野「今日うち来いよ…」

石上『奴は交渉材料に自分の彼女を使った』

石上「お前は大友をなんだと思っているんだ？」

荻野「はぁ？……へへへ」

石上『そこからはよく覚えていない』

荻野「がはっ！」

生徒「キャーー！！」

生徒「おい！やめろって！」

生徒「誰か先生呼んで来いよ！」

石上『覚えているのは、とりあえずこいつを女が寄り付かない顔にしてやろうと思った事だけ』

大友「荻野くん！！」

荻野「気済んだろ？そろそろ終わりにしない？」

石上「は…？」 

荻野「演劇大会もあるんだ。これ以上、顔を殴られるのはマズいんだよ」

石上「ふざけんじゃ…」 

荻野「ここで手を引くなら京子には何もしないでやる」

荻野「悪いけどこんな事でコケる訳にはいかねーのよ。お前がなんか漏らせば京子は可愛そうなことになる」

石上「ふざけんな！お前は金輪際、大友には近づけさせねぇからな！」

荻野「石上くん…。君がやってることはストーカーだよ」

石上「は…？」

荻野「君が京子を好きな気持ちはよく伝わった。だけど、いくら殴られても僕は彼女と別れたりしない！」

荻野「そうさ！暴力じゃ愛は勝ち取れないんだ…。石上くん！」

石上「そんな小芝居で誤魔化せるとか思っているのか？舐めるの大概にしろよ」

石上「大友…、こんなクズとは早く別れた方がいい」

生徒「クズはお前だろ」

生徒「キモーい」「 荻野くん可哀そう」「こいつストーカーじゃん」「死ねばいいのに…」

生徒「クズ…」「キモい」 「もう学校来ないで」

生徒「流石に引くわ」「まずは謝れよ」「なんだこいつ…」「ないないこれはない」

生徒「キモイ」「なんなのお前」「気持ち悪い」「終わってんな」「調子乗んなよ」「ホントもう死ねば」「あーあやっちゃった」

石上「いや…おかしいじゃん…」

石上「おかしいじゃんかよ！！」

石上「こいつは誰かが殴らなきゃ駄目なんだ！！」

石上「大友は…わかってくれるよな？こんなのおかしいよな？」

大友「おかしいのはあなたよ」

大友「あなたよ」

石上『…確かに僕はおかしかった』

白銀「石上…。しっかりしてくれよ…」

石上『僕は一か月の停学処分となった』

先生「とにかく学校に残りたいなら課題と反省文は絶対にこなせ」

石上『厨二病こじらせて、安っぽい正義感振りかざして、たいして関わりのない女子の為に余計なことして…」

石上『僕が何もしなければ何も起きなかったかもしれないのに…』

石上『その結果がこれだ。ぐうの音もでない自業自得…』

石上『思ってる事をそのまま反省文にすればいい。簡単だ。その時はそう思った』

石上『週末ごとに課題の提出をし、生徒指導の教師に毎回説教を受ける』

先生「なんだ？その不貞腐れた目は…。俺はお前の為にわざわざ時間作って対応してんだぞ」

先生「全部自業自得だろうが！お前がおかしな真似しなければ…」

石上『そう、おかしいのは僕だ』

石上『無根拠の自信と自尊心が消えて、惨めさだけが残った…』

石上『停学期間が空けても、僕は反省文だけが書けず、復帰が認められなかった』

先生「お前は15にもなってごめんなさいの一言も言えんのか！」

石上「僕にまずい点があったのは認めて反省しています。でも、謝罪だけは死んでも出来ません」

先生「なめんのもいい加減にしろ！」

先生「荻野はよ、チャラチャラしてるが性根の悪い奴じゃあない。お前がキチンと謝るなら許すって言ってくれてるんだぞ。優しい奴じゃねぇか」

石上「許す…？そうですか…」

石上「ふざけるな！」

石上「告発文だ。全部ぶち撒けてやる。荻野がキレて大友を殴ろうが、リベンジポルノかまそうが僕には関係ない」

石上（一刻も早く、解放されたい）

石上「書いてやる…。書いてやる書いてやる書いてやる書いてやる』

石上（書いてやる…。書いてやる…。書いてやる…）

石上「書いてやる…」

石上『結局、僕は何も書けなかった』

石上『媚びるような謝罪』

石上『僕はイタくて迷惑だ。おかしい奴でした…』

生徒「アンカー石上とかマジ下がる」 

生徒「勘弁してよ」 

生徒「嫌なんだけど…」

石上「…かえりたい」

生徒「アンカーの人、準備してくださーい！」 

石上「僕…、紅組だっけ…白組だっけ…」

石上「僕は…」

石上「僕はどこに居たら…」

白銀「石上！」

白銀「アンカーが鉢巻してなきゃ締まらんだろう」

白銀「行ってこい。周りの視線など気にするな」

石上（そうだった。忘れる所だった）

石上「汗でしっとりしてて気持ち悪いんですけど」 

白銀「うるせぇな！」

石上『どういう訳か僕は復帰が許されないまま、高等部への進学が認められた』

石上『そしてある日、突然その人は来た』

白銀「つまり大友京子への加害を防ぐ為に、お前はなんの反論も行わなかった…」

白銀「これが断片的な情報を集めて俺が導き出した推論。いや、俺たちが導き出した結論だ」

白銀「そこからの追跡調査だが、荻野は大友京子とは数日後に破局。妙な噂が立っている様子も無い。大友は別の高校に進学し、今は楽しそうに生活しているそうだ」

白銀「それ…本当ですか…」

白銀「やはり…。見立てに間違いは無さそうだ」

白銀「荻野はお前を相当警戒していたようだ。そりゃ反省文だけ出さず、何か月も自分から停学にしてるような奴、普通に怖すぎるしな。この停学期間は意図せずとも有効に働いていた訳だ」

白銀「正しい、正しくないを論じるつもりはない。もっとスマートなやり方があったのは事実だ。だが、目的は達成している」

石上『その人は、僕が誰にも話さずに来た秘密を、事もなさげに問答無用で引き剥がした』

白銀「頑張ったな。石上」

白銀「だとしたらっ！」

白銀「お前の書くべき反省文はっ…！」

白銀「こうだろっ！！」

白銀「よく耐えたな」

白銀「お前はおかしくなんてない」

大友「顔からコケちゃえ！！」

大友「あんたが変な事したから、私振られたんだからね！全部あんたのせいだ！！」

大友「私、結構根に持つタイプなんだから！何楽しそうにしてるのよ！あんたにそんな権利ないんだから！！」

石上「うるせぇばーか」

大友「…っ！？」

石上（悪いけど大友…）

石上（もう後ろだけを見るのはやめる。振り払っていく）

石上（ここで勝って証明してみせる）

石上「僕はこれでいいんだと…僕はおかしくないと…！」

白銀「いけ！石上―！」

石上（お前らがどんな怖い言葉で否定してきたって、曲げられたりしない…）

石上（お前らがどんな怖い言葉で否定してきたって、曲げられたりしない）

石上（ビビッて屈すると思うなよ！！）

藤原「石上くん！がんばれ～！」

ミコ「がんばれ石上」

石上（証明してやる…）

石上（ここで勝って…）

石上（僕は…お前らに…！）

石上（くそ…くそ…全然ダメじゃないか…）

石上（やっぱ駄目なのか。僕は何も変えられない。僕は結局…）

つばめ「優くん！優くん！」

つばめ「おじがったでぇ！ゆうぐぅぅん！」 

石上「えっ、子安先輩…？」

石上「泣いてんですか？」 

つばめ「だって！」

つばめ「優くんが悔しそうにしてるのみたら、私もすごく悔しくなっちゃって…」

生徒「つばめちゃんすぐ泣く～」 

つばめ「だってぇぇ～」

風野「石上、良い走りだったぞ！本当に惜しかった！」

小野寺「あんまり気にするなよ。元々リードされてんだから」 

生徒「うん」

石上（ああ、そうか…）

生徒「くっそ！TG部が余計な事しなきゃ勝ってたのにな！」 

生徒「ドンマイドンマイ！気にする必要ねーぞ！」

石上（この人たち…）

生徒「え、大丈夫？」

生徒「石上くん？」

生徒「へこみすぎやでー」

生徒「どうしたー？」」

石上（良い人だ）

石上「平気すっよ」

石上（見ようとしてなかったのは僕だ）

石上（ちゃんと見るだけでこんなに風景は変わるのか…。真のリア充は性格も良いというのは、どうやら本当らしい）

風野「さあ、次のリレーで最後だ！ここで勝てば赤組大逆転！」

風野「気合いれて応援するぞ！」

応援団「うぇーい！」

風野「赤組～…マジ卍！」

応援団「マジ卍！」

石上（これは死ぬほど滑ってると思うけど）

生徒「ていうか、石上ホント最低だよね。なに、うるせぇバカって」

生徒「本当の事でも言っていい事と悪い事があるよ！」 

大友「本当の事！？ま、まあ頭良かったら進学試験落ちてないけど…」

大友「はぁ…、今なら荻野くんと復縁ワンチャンあるかと思ったけど、転校してたなんてねー」

生徒「ワンチャンって…」

早坂「もしかしてかぐや様、荻野を…？」 

かぐや「失礼ね。そんな酷い事しないわよ」

大友「今日は来て良かったなー！石上にも言いたいこと言ってやったし！」

大友「何より、秀知院には楽しい想い出ばっかだから」

かぐや「何も知らずに幸せな子…」

早坂「かぐや様」 

かぐや「わかってるわよ。あの笑顔こそ、石上くんが守ったものなんでしょう」

かぐや「まったく得の無い事をしたがる子よね」

かぐや「本当…可愛い後輩だわ」

応援団「やったーーーーーー！」

ナレ『本日の体育祭！赤組の大勝利ーーー！！』