【感想】 アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)』 3話 カタリナ様脳内の思考がオタクで笑う ソフィアとニコルを天然で攻略するのは流石！

カタリナ「はぁ～何度読んでも素敵だわ！エメラルド王女とソフィア！王女様と平民の女の子の友情物語！」

カタリナ「なんて美しいのかしら！」

アン「カタリナ様失礼します」

アン「また例のロマンス小説ですか？」

カタリナ「ええ、こんな素晴らしいものが貴族社会では下世話な本とされているのが謎だわ」

カタリナ「前世では漫画やアニメにどっぷりだったから正直物語に飢えてしかたなかったのよね…」

カタリナ「ああ、この素晴らしさを誰かと語り合いたい！！」

アン「ところで、招待状が届いております」

カタリナ「招待状？」

カタリナ「ジオルドとアランから…？」

カタリナ「へぇ～2人が主催するお茶会があるのね…じゃあきっとたくさんの人が…」

カタリナ「そうだわ！まさにこれは絶好のチャンス！」

カタリナ「そこで必ずロマンス小説仲間を見つけてみせるわ！」

ソフィア「え？私がお茶会に？」

ソフィア母「もちろんニコルも一緒よ」

ソフィア「お兄さま…」

ニコル「うん….！」

ソフィア父「少しずつでも外の世界に慣れていかねばならぬのだよ…わかるね？」

アラン「ずいぶん念入りだな」

ジオルド「おっ？」

ジオルド「たくさんのお客様が見えますから完璧なお茶会にしないと」

アラン「完璧か…おまえらしい」

アラン「そういえば、そんなお前にも苦手なものがあるんだな」

ジオルド「別に苦手というわけでは…あまり好きではないだけですよ？」

アラン「お前には苦手なものもないし、できないこともないと思っていた」

ジオルド「できないこと？」

アラン「うん」

ジオルド「例えば、カタリナ・クラエスの行動を予測することですかね…」

アラン「それは確かに….」

アラン「あの顔を思い出すだけで…はははは！」

ジオルド「あの子は僕の婚約者ですからね？」

アラン「そうだが？」

ジオルド「自覚がないのですか…絶対に渡すつもりはないですよ？」

ニコル「大丈夫だ」

ソフィア「お兄様はいつもそうおっしゃるけど…」

カタリナ「あ～む！」

メアリ「さすがは王族主催のお茶会ね！華やかですわ！」

カタリナ「ほんとほんと！それにしてもどれも美味しい！」

カタリナ「うっ！？」

キース「姉さん…？」

カタリナ「ちょっと失礼しますわ！おほほほ！」

カタリナ「お腹がちゃぽちゃぽ…でも大丈夫！今の私はこうして限界を迎える前にお手洗いにいけるようになったのです！」

（犬の鳴き声）ワンッ！ワンッ！

カタリナ「犬！？なんでこんなところに！？」

カタリナ「ぎゃああああ！！」

カタリナ「勘弁してええええ！！」

カタリナ「はぁ…やっと行った…さて、お手洗いに…」

？？「わかってんのか！？」

カタリナ「ん？」

？？「こんなおめでたい日に良く出てこれるわね！呪われた子のくせに！」

カタリナ「なんだか人が集まってるんですけど！どうしよう…ここで行ったら木登りしてたことが噂になっちゃう、早くどっかいってよ！」

カタリナ「はやく…はやく、ああもう限界！！！」

？？「せっかくの王子様のお茶会が台無しだわ！」

全員「！？」

カタリナ「そこをどいてくださいますか？」

？？「ぎゃああああああ！！」

カタリナ「え？なにも逃げなくても…！」

カタリナ「は！！！」

カタリナ「なんて…きれい…」

カタリナ「うぅ！？」

カタリナ「失礼！！！」

ソフィア「あぁ….」

ニコル「全くどこいったんだ」

周りの貴族「みて！ニコル様よ！」

周りの貴族「まぁ！可愛らしい！お美しいわ！」

周りの貴族「ニコル様は妹様のことでご苦労を…」

周りの貴族「兄弟で色々言われておかわいそうに…」

カタリナ「さあ！こんどはどれにしようかな～？」

ソフィア「あ、あの！」

カタリナ「あ！あなたは先程の！！」

カタリナ「ほわ～やっぱり美しい！まるでエメラルド王女とソフィアにでてきそうな！」

カタリナ「とても美しい少女で、お忍びで街に出かけた王女がその美しさに目を奪われるのよ！」

ソフィア「あの、その、さきほどは…」

カタリナ「ソフィアに王女は言うの…！まるで絹のようにきれいな髪ね…」

カタリナ「少しだけ触れても構わないかしら…」

ソフィア「えっ！？」

カタリナ「あの…えっとこれはその….」

ソフィア「エメラルド王女…」

カタリナ「なんですとぉ！？もしかしてあなた！エメラルド王女とソフィアをご存知なのですか？」

ソフィア「え、え、え、えっと」

カタリナ「やっぱりそうなのね！！！」

カタリナ「やった！ついに見つけた！ロマンス小説仲間！」

ソフィア「あの～….」

カタリナ「失礼いたしました、カタリナ・クラエスと申します」

ソフィア「ソフィア・アスカルトです」

カタリナ「なんと！本当にソフィアさんだなんて！」

カタリナ「ソフィア様！よろしかったら私とじっくりお話を！」

キース「姉さん、盛り上がってるとこ申し訳ないけど」

メアリ「お茶会はもう終わりですわ」

カタリナ「ええ～！せっかくこれから熱く語りあおうとしてたのに～」

カタリナ「ソフィア様、今度うちに遊びに来てくださらないかしら？」

ソフィア「ええ？ああ…はい」

カタリナ「お待ちしてますわ～！！」

ニコル「ソフィア！探したよ」

ソフィア「お兄様…私あの方のお宅にご招待されましたわ…」

アン「お嬢様、お客様が…」

カタリナ「ようこそ！ソフィア様！！」

カタリナ「ん？」

カタリナ「なんだこの絶世の美少年は！？」

ニコル「はじめまして、妹を招待していただきありがとうございます 付き添いで参りました兄のニコル・アスカルトです」

カタリナ「お兄さん！？」

カタリナ「おいでいただきありがとうございます、カタリナ・クラエスと申します」

カタリナ「ん？ニコル・アスカルト？」

カタリナ「きたー….！」

カタリナ「第4の破滅フラグだあああああ！」

カタリナ「ジオルドやアランの幼馴染で宰相の息子！1つ年上の無口なキャラ！こいつもゲームの攻略対象だ！！」

議長カタリナ「前世でニコルルートはプレイしていません、知っていることはオタク友達のあっちゃんから聞きかじったことだけです」

あっちゃん「ニコルってかなりシスコンだからライバルキャラは妹でね！まず妹から攻略しなきゃいけなくて～」

強気カタリナ「ニコルルートのライバルはカタリナではない！つまり、ニコルに関わっても私の破滅フラグは立ちそうにない！」

議長カタリナ「ならばソフィアと仲良くしても問題なさそうです」

ハッピーカタリナ「せっかくできたロマンス小説仲間だし～」

強気カタリナ「そう簡単に逃してなるものか～！」

全員「おー！！！」

カタリナ「おー！！！」

ソフィア「はぁ….」

カタリナ「ああ、ごめんなさい！改めましてようこそおいでくださいました！」

カタリナ「すっごくよくて！ねえ～！」

従者「お迎えの馬車が参りました」

カタリナ「ええ～もう？楽しい時間ってあっという間ね…」

カタリナ「本当にきれいな髪ですね…少しだけ触ってもいいですか？」

ソフィア「えっ？」

カタリナ「ああああああ！やってしまった！これはもしや変態だと思われた？」

カタリナ「ええっとその….！！」

ソフィア「…ないのですか？」

カタリナ「え？」

ソフィア「カタリナ様は私のこの見た目が気味悪くないのでしょうか？」

カタリナ「どういうことでしょう…？」

ソフィア「この老人のように白い髪に血のように赤い瞳…気味が悪い呪われた子だと皆が言います…」

カタリナ「呪われた子！？」

ニコル「中傷です、父の功績や我が家を妬んだもの達が悪口を広めているのです」

カタリナ「ええ！？そんな…」

ソフィア「それでも私のこの髪が気味悪いのは変わりありません」

カタリナ「私はきれいだと思うけど！」

ソフィア「え？」

カタリナ「私はソフィア様の絹のような白い髪も、ルビーみたいなキラキラした赤い瞳もとっても綺麗だと思います！」

カタリナ「また遊びに来てくれると嬉しいです！」

カタリナ「そして…」

カタリナ「良ければ私のお友達になってくださいませんか？」

ソフィア「はぁ……」

ソフィア「はい！」

ソフィア「なんだかまるで夢みたい…お兄様のあの言葉本当でしたわ！」

ニコル「大丈夫だ、きっといつかソフィアのことを認めてくれる素敵な友達が現れるよ…」

ソフィア「そんな人、本の中にしかいないと思っていたのに」

ニコル「良かったなソフィア…」

カタリナ「私とソフィアはあれからも交流を続け」

カタリナ「最初は戸惑っていたメアリも気軽に話し合える仲になった」

カタリナ「はぁ～！この本も素敵だったわ！魔性の伯爵シリーズ！！」

メアリ「それはどんなお話ですの？」

カタリナ「美しい伯爵と街の平凡な少女のロマンス小説よ」

カタリナ「黒髪に黒い眼を持つ伯爵は女性はおろか」

カタリナ「男性まで魅了してしまうほどの魔性の魅力を持っているの」

メアリ「まぁ～！」

ソフィア「実はその伯爵がお兄様にちょっと似ている気がして贔屓目ですけど」

カタリナ「うんうんわかる！無口でミステリアスなところとか～」

メアリ「確かにちょっと不思議な魅力をお持ちですよね」

メアリ「その本私にも貸してください！」

カタリナ「私には別の本をお願い！」

ソフィア「じゃあ今度是非うちにいらしてください！」

（カタリナの鼻歌）

キース「姉さん落ち着いて！」

カタリナ「楽しみだわ！新しいロマンス小説がたくさんあるんですって！」

（ノックの音）コンコンコンッ

ダン「はじめまして、私はニコルとソフィアの父でダン・アスカルトと申します」

ラディア「妻のラディア・アスカルトです」

カタリナ「さすがご両親も美形….！」

カタリナ「はじめましてカタリナ・クラエスと申します」

キース「弟のキース・クラエスと申します」

ラディア「あなたに出会ってから娘は本当にうれしそうで…ありがとうございます」

ダン「ソフィアにあなたのような素敵な友達ができて本当によかった」

カタリナ「あ、あの、こちらこそです！」

ソフィア「カタリナさま！ようこそおいでくださりました！」

カタリナ「今日はとても素敵な時間をありがとう～」

カタリナ「こんなにたくさん本も借りちゃって」

ソフィア「あ！たいへん！さっきおすすめした本を部屋に置き忘れてしまいましたわ！」

カタリナ「次の時でも…」

ソフィア「いえ、是非早く読んでいただきたいのです！今取ってきます！」

カタリナ「あ….この感じ懐かしい…」

あっちゃん「あ～！おすすめの漫画渡し忘れてた！ちょっと待って！今取ってくる！」

カタリナ「ソフィアならきっと前世の世界でも一緒にアニメを見たり、漫画をみたり乙女ゲームもしてくれそうな気がする…」

カタリナ「はあ、本当に素敵な友達ができてよかった～」

ニコル「改めて妹のことでお礼を言わせてください、本当にありがとうございました」

カタリナ「いえ、こちらこそ！私の方こそ仲良くして頂いていますのに…ご両親にも同じように言って頂いて」

ニコル「両親が…？」

カタリナ「はい！とっても素敵なご両親ですね！」

ニコル「そうですか…ありがとうございます」

ニコル「…….」

カタリナ「え？何この気まずい沈黙！ええっと長く話を続けるには、長く話を～～…」

カタリナ「はっ！となりのおばあちゃん！！」

議長カタリナ「前世のとなりのおばあちゃん、その話に捕まると30分は解放されないと近所で有名」

近所んもおばあちゃん「あんなに素敵なお嫁さんもらって！この幸せ者め！」

強気カタリナ「そうよ！それをアレンジするのよ！」

カタリナ「ご両親はあんなに素敵で妹さんは本当にかわいくてニコルさんは本当に幸せものですね」

ニコル「幸せもの…？」

カタリナ「ええ？？」

ニコル「俺が幸せものに見えますか？」

カタリナ「え、ええ！だって素晴らしいご家族がいらっしゃいますし！」

カタリナ「その…違うのでしょうか…」

ニコル「ちがいません…俺は尊敬できる素晴らしい両親と、優しく可愛らしい妹を持ててとても幸せなんです」

カタリナ「な、なに！？笑った顔が普段の何倍も綺麗！？」

カタリナ「魔性の伯爵が浮かべる、万人を魅了する笑みってこのことだったんだ！」

ソフィア「カタリナ様！お待たせしました！この本ですどうぞ」

カタリナ「え、ええ！どうもありがとう！それじゃあ…」

カタリナ「まさか…！？」

カタリナ「キースまでこの魔性の笑みで心を奪われている～！？」

カタリナ「さあさあ、そろそろ置賜しましょうね！ごきげんよう～～！」

カタリナ「今日は楽しかったわねキース！」

キース「そうだね、姉さん」

カタリナ「恐るべしニコルの魔性の魅力！これから先どうキースを守っていけば…」

キース「またライバルが増えるなんて…どれだけたらしこめば気が済むんだ…？」

カタリナ・キース「はぁ～…」

カタリナ「8歳の春に前世の記憶を思い出して早7年」

カタリナ「私はついに15歳になった」

アン「お嬢様、皆様お集まりですそろそろ広場へ」

カタリナ「この7年間、破滅エンドを回避するために色々な努力を重ねてきたわ！」

ジオルド「カタリナ、15歳のお誕生日おめでとうございますとても綺麗ですよ」

カタリナ「ありがとう」

全員「おめでとう」

カタリナ「ありがとう！！」

カタリナ「みんなすっかり成長して、ゲームのみためそのものね～」

ジオルド「では、最初のダンスは僕と是非」

カタリナ「喜んで！」

ジオルド「カタリナ…前にも言いましたが僕は君との婚約を解消するつもりはありませんからね？」

カタリナ「わかりました…でもジオルド様に気になる方ができましたらいってくださいね？私はすぐに身を引きますから～」

ジオルド「うん…まったく分かっていないことがわかりましたよ、これはもう先に既成事実を作ってしまった方がはやいかもしれませんね」

カタリナ「既成事実…？」

カタリナ「わあああ！？」

カタリナ「ジオルド…様..？」

ジオルド「君は本当にいくつになっても無防備ですねこんなことではいつでも簡単に奪えてしまえますよ…」

カタリナ「はあ？」

ジオルド「今日はこれくらいにしておきますけど、いずれは全て頂きますからね」

キース「姉さんちょっと！」

カタリナ「ふぇ！？キースなに？」

キース「虫がついて汚れていたから…」

カタリナ「そうかさっきのは虫か！ありがとう！」

キース「鈍すぎる…不安だ…」

キース「いいですか？今後ジオルド王子とは2人きりで会わないようにしてください」

カタリナ「ええ？私がまた何かしでかすとおもってるのね？大丈夫よ貴族のご令嬢として立派に..」

キース「わかりましたね？」

カタリナ「ああ…うん」

アラン「カタリナ、次は俺とダンスを踊ってくれ」

アラン「その首のところはどうした？」

カタリナ「ああ、さっき虫に刺されまして…」

アラン「虫？それにしても今日はいつもよりも、そのマシだな…」

カタリナ「ありがとうございます、使用人たちが頑張ってくれて髪もドレスも何度でもセットされて、下着だって！」

アラン「てめえ…おい！」

ニコル「次は俺と踊っていただけますか？」

カタリナ「ええ！」

ニコル「とても綺麗だ…」

カタリナ「ありがとうございます！」

カタリナ「ニコル様って本当にもてるんですね」

ニコル「….」

カタリナ「相変わらず間が持たない…！逆にニコルさんは気になる方とかいるんですか？」

ニコル「いる…」

カタリナ「ふぇ！？それはいったいどこの..」

ニコル「それは言えない…思ってはいけない人だから…」

カタリナ「なにそれ禁断の恋！？人妻か？それとも男性？」

ニコル「でも、俺はいつでもその人の幸せを願っている…」

カタリナ「ニコル様…！きっといいことがありますよ」

カタリナ「はぁ…」

メアリ・ソフィア「カタリナさま！！」

メアリ「ずるいですわ！カタリナ様と踊れるのは殿方ばかり！」

カタリナ「じゃあ一緒に踊る？でも男性パートは踊れないわよ！」

メアリ「実はこんなこともあろうかと、男性パートも踊れるように練習してきましたの！」

カタリナ「ええ！？」

ソフィア「ずるいです！私もカタリナさんと踊りたいです」

カタリナ「ソフィア！？」

ソフィア「この間読んだ小説は、王女と町娘のラブロマンスでしたわ！」

ソフィア「女性同士でダンスをするシーンはそれはそれはロマンティックでしたわ！」

カタリナ「ひぃ！？ソフィアどんどんディープになってる…」

カタリナ「よーし！じゃあ、順番ね！」

カタリナ「こうして私の15歳の誕生日は楽しく過ぎていき」

カタリナ「ついに魔法がくるカウントダウンが始まる…それはすなわち、恐れていた乙女ゲームが始まってしまうということ！」

カタリナ「願わくば破滅を迎えることなく、みんなと一緒にいられますように…」