【感想】 アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)』 4話 ついに主人公マリア登場 カタリナ様の斜め上の行動力と底抜けな天真爛漫さが面白過ぎる

カタリナ父「頑張るんだぞ…2人とも…」

ジオルド「はい！」

カタリナ母「カタリナ、学校ではお行儀よくしてるのよ」

カタリナ母「間違ってもみんなの前でスカートをたくし上げたり、拾い食いをしたりおもちゃを投げたりしてはいけないわ」

カタリナ母「夜中に一人で騒ぐのも..」

カタリナ「大丈夫よお母さま！いってきまーす！」

キース「ああ、姉さん！いってきます」

カタリナ父「しっかりな…」

カタリナ「ついにこの日がやってきた」

カタリナ「この魔法学園で」

カタリナ「ゲームの本編がスタートする！」

アン「さあ、どうぞこちらへ」

カタリナ「わぁ…素敵ねえ…！」

アン「残りの荷物を持って参ります」

カタリナ「ええ、お願いね」

カタリナ「乙女ゲームFORTUNE LOVERの舞台」

カタリナ「ここにゲームの主人公もいるはず…」

カタリナ「魔力を持つものはほとんど貴族階級から生まれるけど彼女は平民、しかも珍しい光の魔力を持っている」

カタリナ「特別な存在..マリア」

カタリナ「私が破滅するかどうかは彼女と4人の攻略対象の恋の行方にかかっている」

議長カタリナ「ついに始まりましたな」

真面目カタリナ「はい、ですがこの7年間でゲームの展開とは違っていることもでてきています、情報を整理してみましょう」

真面目カタリナ「1人目はジオルド・スティアート、ゲームのジオルドはカタリナに全く興味を持っていませんが」

ハッピーカタリナ「いまではすっかりカタリナと仲良しなのよねー！」

弱気カタリナ「しかし、いまだに婚約を解消してくれないのはなぜでしょう…」

カタリナ「傷は消えたので責任を取って頂く必要はありません」

カタリナ「婚約は解消して頂いて大丈夫です！」

ジオルド「ふふ…傷は消えていませんよ、婚約は絶対に解消しません！」

強気カタリナ「ジオルドにとってカタリナは、他の令嬢を断るための防波堤なのよ！！」

ハッピーカタリナ「美しい腹黒王子に育ったところはゲームと同じね～！」

議長カタリナ「2人目は義弟のキース！」

議長カタリナ「私たちの甲斐あって女たらしのチャラ男ではなく好青年に成長」

強気カタリナ「最近は色気まで出てきて無自覚な女たらしになってるけどね～！」

議長カタリナ「3人目はアラン・スティアート、双子の兄ジオルドへのコンプレックスは解消され音楽の才能も開花」

弱気カタリナ「それにゲームと違って婚約者のメアリはアランに惹かれていませんわ…」

議長カタリナ「4人目はニコル・アスカルト」

議長カタリナ「無口で無表情は相変わらず、でもその魔性の魅力は更にパワーアップ」

ハッピーカタリナ「妹のソフィアとも仲良くなったのよね～！」

議長カタリナ「果たしてこれらの違いが今後どのような展開をもたらすのか」

強気カタリナ「わからないけど、とにかく前に進むのみよ！」

全員「おー！！」

学園長「この学園はソルシエ王国の中でも随一の規模を誇る学び舎です」

学園長「施設内では魔力の研究をしている魔法省もあり優秀な成績を収めたものは」

学園長「卒業後、魔法省に入ることが許されています」

カタリナ「ゲームの主人公も来てるはず…」

ジオルド「どうかしましたか？」

カタリナ「あぁ…いえ…」

ジオルド「そうだ、この後僕の部屋にいらしませんか？珍しいお菓子もありますので」

カタリナ「ええ！はい」

学園長「続いて、生徒会長より挨拶があります」

シリウス「皆さん！ご入学おめでとうございます！生徒会長のシリウス・ディークです」

女子学生たち「キャー！！！」

シリウス「最初はわからないことや不安なこともあると思いますが何かあれば」

シリウス「生徒会が皆さんをサポートします！一緒に楽しく有意義な学生生活にしましょう！」

（ドアをノックする音）コンッコン

ジオルド「ようこそ！」

カタリナ「お邪魔します」

キース「お邪魔しま～す！」

ジオルド「うう…！」

ジオルド「なぜ君がついてきているんですか？キース…」

キース「姉に何かあったらすぐに知らせるよう使用人に頼んでおいたのです」

キース「まさかこんなに早く行動を起こすとは…」

ジオルド「ちょっと干渉がすぎるのではないですか…？」

カタリナ「うほ～！！」

カタリナ「ジオルド様！食べてもよろしいですか！？」

ジオルド「どうぞ、君のために用意したのですから」

カタリナ「いただきま～す！」

カタリナ「ん～美味しい～！！」

ジオルド「そういえば先ほど、光の魔力を持つ女の子に出会いましたよ」

カタリナ「んが！？ぐぐっ」

キース「ああ～、生徒たちの間で話題になっている子ですね」

ジオルド「ええ、迷子になっていたようなので」

ジオルド「寮まで送り届けました」

カタリナ「それはゲームの主人公とジオルドの….」

カタリナ「出会いイベント…！！」

ジオルド「そんな服で木登りを！？お転婆なかたですね」

マリア「迷子になったので高いところから位置を確認しようと思ったのです」

ジオルド「なるほど迷子に、では寮までお送りしましょう」

カタリナ「やっぱりゲーム通りなのね…」

カタリナ「この出会いでジオルドはゲームの主人公に興味を持ち」

カタリナ「もうすぐ恋に落ちるのよ…」

キース「姉さん以外にも、スカートで木に登ろうとする女性がいるのですね」

ジオルド「僕は見慣れていますので驚きはしなかったのですが、あちらはだいぶ取り乱していましたね～」

キース「普通は取り乱しますよね、それに比べて姉さんは…」

ジオルド「カタリナは規格外ですから…それが素敵なところですけど」

カタリナ「主人公に恋をしたジオルドは仕方なく婚約をしたカタリナの存在が邪魔になり…」

ジオルド「聞いていますかカタリナ？」

キース「全く聞いていないですね～」

カタリナ「入学早々、ジオルドが攻略されそうになっているなんて…」

カタリナ「恋心は人を変えるというから何が起こるかわからない！」

カタリナ「油断はできないわ！」

キース「今日から授業が始まるね」

カタリナ「ええ、そうね」

キース「そういえば、僕もジオルド様が話していた光の魔力を持つ女の子に会ったよ」

カタリナ「えええええ！？な？」

キース「ね、姉さん…どうしたの」

カタリナ「ゲームではキースが主人公をナンパして2人は出会う！」

カタリナ「まさかナンパしたの！？」

キース「な、何！？ナンパって」

カタリナ「ええっと…」

カタリナ「女の子をふしだらな行為に誘うこと…かな」

キース「ええ…！ふしだらな行為って…」

キース「そんなことするわけないだろー！！！」

カタリナ「じゃあどうして出会ったのよ？」

キース「彼女がハンカチ落としたから拾ってあげたんだよ！」

カタリナ「ハンカチ…？」

カタリナ「ナンパに失敗したキースは」

カタリナ「ハンカチを拾って再び主人公に迫るのよ」

キース「これ君のだろ？返して欲しかったら僕と遊んでよ」

カタリナ「そのハンカチはどうしたの！」

キース「そのまま本人に渡したよ」

カタリナ「そう….」

カタリナ「で、どんな感じだったの？」

キース「どんな…？普通に良い子だったよ、丁寧にお礼もいってたし」

カタリナ「違うのよキース！そういうことじゃなくて！」

キース「はあ？」

カタリナ「彼女に恋しちゃったりしたの！？」

キース「はぁぁぁぁぁ！？」

キース「こ、こ、恋しちゃったって、一体どういう…」

カタリナ「この驚きっぷり図星なんだわ..」

カタリナ「やっぱり、もう好きになったのね」

キース「姉さん！一体なにをいってるの！」

カタリナ「いいのよ、隠さなくて」

カタリナ「一つ言っておきたいのが」

カタリナ「私はキースと好きな人の仲を邪魔する気はないってことよ！」

カタリナ「ちゃんと応援するから！絶対邪魔しないから！」

カタリナ「は！？キース？」

アン「お嬢様、どうかそれ以上は」

アン「キース様がもう限界でいらっしゃいます」

カタリナ「ジオルドに続いてキースまで攻略されそうになってるなんて…」

カタリナ「ん？」

カタリナ「ゲームの主人公…マリア・キャンベル…！」

教授「魔力は、水・火・土・風・光の5種類に分けられます」

教授「自分の魔力を力を理解し、それをどう扱うかが大切です」

教授「では、教本を開いて」

教授「クラエスくん、教本を開きなさい」

カタリナ「…..」

（指を鳴らす音）パチンッ

カタリナ「わああああ！？」

教授「授業中はよそ見をしない！」

カタリナ「はい…！」

ソフィア「カタリナ様、どうかしましたか？」

カタリナ「えっ！？」

メアリ「具合が悪かったら言ってくださいね！私がつきっきりで看病しますから！」

カタリナ「ありがとう…！でも、大丈夫よ」

ニコル「ソフィア」

ソフィア「お兄様！！」

ニコル「学園はどうだ？少しは慣れたか？」

ソフィア「はい！カタリナ様達と寮もクラスも同じですからとても楽しいですわ！」

ニコル「そうか…」

カタリナ「でも、実技だけはクラスが別なのよね…」

カタリナ「私は土ボコしか使えないから…キースは土で作った人形を動かせるのに…」

ニコル「気にするな魔力には個人差がある」

ソフィア「私もお兄様と同じ風の魔力を持っていますがお兄様ほど自在に操ることはできません」

カタリナ「そう…メアリはアラン様と同じ水の魔力よね？」

メアリ「ええ！でも、アラン様が魔力を使っていることをみたことがありませんわ…」

カタリナ「ジオルド様の魔力も見たことがないわ..火の魔力だとはきいたけど…」

ニコル「王族はむやみに魔力を使わないからな」

カタリナ「ゲームでも剣で切り殺されるのよね～」

カタリナ「って！のんきなこと言っている場合じゃない！！」

カタリナ「マリアはものすごく魅力的…ジオルドが恋に落ちるのは時間の問題なのだから…！」

（木槌の音）カンッ！

議長カタリナ「それでは、破滅エンド回避に向けての作戦会議を始めます」

真面目カタリナ「マリアさんが思ってた以上に魅力的です」

強気カタリナ「確かにマリアは魅力的だけど、メアリやソフィアだって全然負けてないわよ！」

強気カタリナ「主人公のライバルキャラであるソフィアとメアリは頭もいいし魔力も高い！おまけに美少女よ！マリアだってそう簡単に勝てっこないわ！」

ハッピーカタリナ「負けるとしたら頭も魔力もしょぼいカタリナくらいよね～！」

強気カタリナ「ええ！その通りよ！」

弱気カタリナ「よかったです～！」

真面目カタリナ「ちっとも良くないでしょう！」

真面目カタリナ「カタリナが負けたらだめじゃないじゃないですか！破滅への一直線じゃないですか！」

強気カタリナ「そうだったあああああ！負けたらだめだったああああ！」

弱気カタリナ「どうしよどうしよおおお！」

真面目カタリナ「畑を作りましょう」

ハッピーカタリナ「畑？」

真面目カタリナ「もし国外追放になったら農民として立派に生きていくためにも、農業の経験を積んでおくのです…」

議長カタリナ「では、今後は畑を作るとします…よろしいですな？」

全員「異議なし！！」

アン「お嬢様、これは花壇なのですよね…」

カタリナ「ふん…！ええそうよ！学園にもちゃんと許可を貰ったわ」

アン「しかし、お嬢様…私にはどうしても花の苗には見えないのですが」

カタリナ「アンったらなにをいってるのよ」

カタリナ「こっちはきゅうりの花、こっちにはナスの花が咲くのよ」

アン「つまり野菜の苗ですね…」

カタリナ「そうね！最終的には野菜が実るけれど、その前にはちゃんと花が咲くわ！」

アン「はぁ…学園の方には畑だとばれないように気を付けてくださいね…」

メアリ「カタリナ様！これからみんなでお茶会を..お？」

キース「姉さん….？」

ジオルド「カタリナ…？」

アラン「はははは！お前ここにきてまでまだそんなこと」

メアリ「そのお姿も似合ってますわ」

ソフィア「ねえ～落ち着きますね～」

カタリナ「そう～？ありがとう！」

カタリナ「テストで成績が良かったものが生徒会に所属するのがこの学園の決まりだ」

カタリナ「結果はゲーム通り、ジオルドたちが上位に入った」

アラン「学年トップはジオルドか」

カタリナ「アラン様も3位に入ってますね」

カタリナ「2人とも素晴らしいですわ！」

アラン「お前はどうだったんだ？」

カタリナ「私は80位です！平均万歳ですわ！」

アラン「2位はマリア・キャンベルか…」

カタリナ「ゲームだとマリアに負けたアランが彼女をライバル視して絡んでいくのよね…そして、恋に落ちると」

カタリナ「あの、順位が気になりますか？」

アラン「いや？別に勝ち負けにこだわってないからな、人には向き不向きがあるんだからいちいち気にしたって仕方ないだろう」

アラン「それより、学園で演奏会をしたらどうかと教師に言われたのだがどう思う？」

カタリナ「それはいいですね！楽しみにしている方もおおいですから」

アラン「お前は….お前も聴きたいか？」

カタリナ「え….はい！もちろんですわ！」

アラン「そうか….」

アラン「じゃあ、演奏会を開くとしよう…」

カタリナ「ん….？」

カタリナ「友人たちが生徒会に入ったのはゲーム通りだ」

カタリナ「少し違うのが、私まで生徒会室に遊びに行くようになったこと」

カタリナ「お茶まで頂いてすいません、お仕事の邪魔ではないですか？」

シリウス「いえいえ、そんなことないですよ1年生が入ってくれたおかげで、仕事もずいぶん楽になりましたし」

カタリナ「そういえば2年生は会長とニコル様2人だけなんですね」

シリウス「ええ、以前はもっといたのですが….」

シリウス「ニコルをめぐって言い争いが起きてしまって」

カタリナ（ここでもニコルの魔性の魅力は健在なんだ…）

シリウス「むこうで仕事をしていますので、何かあれば声をかけてください」

カタリナ「はい！ありがとうございます」

カタリナ「会長が優しく迎えてくれるおかげでついつい入り浸るようになってしまった」

カタリナ「そうなると友人以外の生徒会メンバーとも関わりが出てくるわけで…」

マリア「クラエス様」

マリア「よろしかったらどうぞ召し上がってください！」

カタリナ「ありがとう！キャンベルさん！」

カタリナ「マリアちゃんったら、優しくてすごいいい子！」

カタリナ「いただきます」

カタリナ「美味しいですね～！」

マリア「生徒会からの差し入れで頂いたものなんです」

カタリナ「そういえば、キャンベルさんはお菓子を作ってこないの？」

マリア「えっ？」

カタリナ「もしかして今の！」

カタリナ「お菓子を作ってきなさいよ！的な脅しに聞こえちゃった…！？」

カタリナ「別に無理に作ってこいというわけでは….」

マリア「なぜ私がお菓子を作ってくることを知ってらっしゃるのですか？」

カタリナ「え、ええっと…」

カタリナ「まさかゲームで見たからって言えないし…」

カタリナ「食堂の料理人に…聞いたような…」

マリア「そうでしたか！食堂の調理場をお借りしてたまにお菓子を作らせてもらってるんです」

マリア「でも…それは皆さんにお出しできるほどでは…」

カタリナ「私！高級なお菓子も好きだけど、手作りお菓子も好きなの！」

マリア「え？そうなんですか？」

カタリナ「ええ！」

カタリナ「屋敷のメイド長がよくお菓子を作ってくれたの！」

カタリナ「学園に来てからあのお菓子の味が恋しくて…」

マリア「そうなのですか…！」

カタリナ「もしよかったらちょっぴりでいいので分けてもらえると嬉しいんだけど」

マリア「はい！お口に合うか分かりませんが、今度作って持ってきますね」

カタリナ「ありがとう～！！」

カタリナ「念願の～マリアちゃんの手作りお菓子～！」

カタリナ「ん？」

カタリナ「何やらとても香ばしくおいしそうな匂いが！」

カタリナ「向こうからだわ！」

カタリナ「あ！」

カタリナ「キャンベルさーん！」

学生「ちやほやされていい気になってるんじゃないわよ！」

学生「こんな平民が作った貧相なものを生徒会の方に食べさせようなんて」

学生「不相応にもほどがあるわ！」

カタリナ「はっ！」

カタリナ「やめなさい！！！」

学生「カタリナ・クラエス様…！？」

カタリナ「あなた達、一体何をしているの！！」

カタリナ「マリアちゃんの手作りお菓子に…なんてことを…」

カタリナ「その罪…」

カタリナ「許し難し…！」

学生たち「ひいいいい！」

学生たち「申しわけありませんでしたあああ！」

カタリナ「悪役顔の効果は絶大ね…」

カタリナ「それにしても…」

カタリナ「なんていい匂いんなの～！」

カタリナ「美味しい～～！」

カタリナ「まろやかな舌触り！絶妙な甘さ加減！これは歴代お菓子の上位にランクインよ！」

カタリナ「ん～～～！！」

カタリナ「満腹満腹～！！」

カタリナ「あ」

マリア「あぁ…..」

カタリナ「しまったあああああ！つい調子に乗って全部食べてしまった！！」

カタリナ「ごめんなさい！！」

マリア「いえ、それは構わないのですが…地面に落ちたものでしたので…」

カタリナ「落ちたのは芝生の上だったし、ほとんど汚れてなかったから問題ないわよ！」

マリア「そ、そうですか….」

カタリナ「それにしても」

カタリナ「プロの料理人が作ったお菓子にも全然負けないくらい」

カタリナ「美味しかったわ！」

マリア「ありがとうございます…！」

カタリナ「か、かわいい～！！さすが乙女ゲームの主人公！こんなの誰でもドキドキしちゃうわ！」

ジオルド「こんなところにいたんですね」

ジオルド「何をしているんですか？」

ジオルド「あ….カタリナ！？」

カタリナ「あ…ええっと～…」

カタリナ「ふぅ～…」

カタリナ「マリアちゃんがあんな風に嫌がらせを受けていたなんて…」

カタリナ「もうひどい子たち！まるでゲームのカタリナじゃない！」