【感想】 新サクラ大戦 3話 初穂がめんどい乙女全開になってる　キャプテン早く帰ってきてくれー！

さくら「！？」

初穂「なんだんだよあれ！」

さくら「何か落ちてくる」

初穂「やいやいやい！なんだてめえら！」

初穂「ここは帝国華撃団の本拠地、帝国劇場だとわかってんのか？

初穂「なんとか言ったらどうなんだ！」

あざみ「あそこ…」

初穂「ん？」

あざみ「もう1人いる」

アナスタシア「また変なやつが降りてきたわね」

クラリス「一体何なのかしら」

？？「これは無粋を落としましたどうかご了承ください」

さくら「あなたは？」

カミンスキー「私はバレリー・カミンスキー、モスクワ華撃団の隊長をしております」

さくら「えっ？」

カミンスキー「以後、お見知りおきを、美しいお嬢さん」

カオル「どうぞ」

カミンスキー「これはどうも」

カミンスキー「う～ん、おいしい紅茶なのですがジャムはないのですか？」

カオル「え？ジャムですか？」

カミンスキー「私の祖国ロシアでは、紅茶と一緒にジャムを頂くのですがないなら仕方ないですね」

さくら「あの…」

さくら「モスクワ華撃団は壊滅したと聞いたのですが」

カミンスキー「あの日…我々は世界華撃団連盟から特命を受け、ペトログラード構内で1人の新入隊員の少女を迎え入れるはずだった」

カミンスキー「しかし、その合流地点に向かう途中謎の敵から攻撃を受け」

カミンスキー「乗っていた空中戦艦は轟沈したのです」

カミンスキー「幸い死者は出ませんでしたが、モスクワ華撃団は多大なダメージを受け」

カミンスキー「彼女たちも酷い火傷を負ったせいでこのような姿に」

カミンスキー「しかし彼女たちは不死鳥のように蘇ったのです！」

カミンスキー「私が新隊長として率いる新生モスクワ華撃団の一員として！」

さくら「新生…」

さくら「モスクワ華撃団…！」

カオル「お話はわかりましたがどのような用件でいらしたのでしょう？」

初穂「事前の連絡もなくあんなデカブツで帝劇に乗り付けるなんちゃ、事と次第によっちゃ容赦しないぜ！」

カミンスキー「我々は、我々の家族を迎えにきたのです」

初穂「家族！？」

(機械音)ウィーン…

クラーラ「？」

初穂「なんだよ！おい！」

クラーラ「え….」

さくら「クラーラ…」

初穂「おい！怖がってんじゃねえか！」

カミンスキー「レイラ」

レイラ「帰るわよクラーラ」

クラーラ「あなたは…？」

レイラ「忘れたというの？」

レイラ「この私を！」

カオル「お待ちください」

カオル「彼女は今、一時的に記憶を失っています」

カミンスキー「記憶を…？」

カオル「ええ、事故以前のことはほとんど何も…」

カミンスキー「そうですか…ではその治療も含め私どもで引き受けましょう…レイラ！」

レイラ「はっ！」

さくら「待ってください！」

レイラ「なんのつもり？」

さくら「今クラーラはれっきとした帝国華撃団の一員です！いきなり連れていくというのはちょっと…」

カミンスキー「所属を理由に断るというのですか？」

カミンスキー「それは無理な話ですよお嬢さん？正式には今も彼女はモスクワ華撃団の所属なのですからね」

さくら「うう….」

カミンスキー「うちの隊員がお世話になったことには感謝しましょう、しかしこれもそれまでです」

さくら「ちょ、ちょっと！」

レイラ「さあ、来なさい！」

クラーラ「ニェット！」

レイラ「聞き分けなさい！クラーラ！」

レイラ「…？なんのつもり？」

初穂「気に食わねえ！」

カミンスキー「いま…なんと？」

初穂「嫌がっているのを無理やりに連れていくのは気に食わねえって言ってんだ！」

アナスタシア「確かに渡せと言われてはいどうぞというわけにはいかないわね」

あざみ「里の掟48条、助けを求めているものを捨ておくな」

クラリス「ですよね？さくらさん」

さくら「はい！」

初穂「みんな…！」

レイラ「では、実力をもって奪還するまでです」

初穂「おもしれえ！できるもんならやってみな！」

エイラ「どうしました？それがあなたの全力ですか？」

初穂「くぅ…舐めるんじゃねえ！」

レイラ「ふっ…」

初穂「くっ….ぬぉ！」

カミンスキー「おやめなさい」

初穂「くっ！」

カミンスキー「華撃団は降魔の脅威から市民を守るための組織、いがみ合うのは愚の骨頂です」

カミンスキー「先ほども言ったように正当性は我々にあります！どうです？ここは素直に彼女を引き渡してもらえませんか？」

カオル「それは…」

さくら「お断りします！」

カオル「天宮さん！！」

さくら「私たちは隊長からクラーラの新しい家族になるように言われています」

さくら「隊長の命令なく引き渡すわけにはいきません」

カミンスキー「隊長命令ですか….では、その隊長さんはどこに？」

カオル「任務で欧州に行っています」

カミンスキー「帰国予定は？」

カオル「未定です」

カミンスキー「はぁ…」

カミンスキー「それは困りましたね…じゃあ」

すみれ「なんの騒ぎです？」

カオル「すみれ様！」

カミンスキー「これはこれは！元花組のトップスターにして降魔から帝都を救った英雄神崎すみれさんではないですか…！」

カミンスキー「相変わらずお美しい…」

すみれ「まぁ…」

クラリス「ええ？」

あざみ「さくらの時と数が違う」

アナスタシア「格の違いというやつね」

さくら「ん、んん～ん！」

すみれ「これは…」

カミンスキー「極寒の地で凍てついた私の心を」

カミンスキー「あなたの美貌が温めてくれた」

カミンスキー「そのほんのお礼です」

すみれ「そう…じゃあ、ありがたく頂きますわ」

すみれ「では…」

すみれ「あなたはクラーラの引き渡しを求めてわざわざ帝都までいらしたと」

カミンスキー「その通りです」

すみれ「残念ですがそれはできませんわ」

カミンスキー「なぜです？」

すみれ「隊の運用は隊長である神山に一任しております」

すみれ「総司令であろうと人事に口出ししない方針ですの」

初穂「しゃ！」

カミンスキー「そうですか、それでは正式な引き渡し命令を用意するしかありませんね」

カミンスキー「我々が過激であることも世界華撃団連盟は承知しています、いずれ連盟から通達があるでしょう」

カミンスキー「その時にまたお会いしましょう…美しい人..」

初穂「わぁ！」

カミンスキー「君の妹にも困ったものですねぇ」

レイラ「申し訳ありません」

カミンスキー「まあいいでしょう」

カミンスキー「クラーラがいるべき場所はここをおいて他にないのです」

カミンスキー「いずれ彼女は取り戻します、そしてその時こそ我らの悲願が成就するときなのです」

レイラ「カミンスキー様」

カミンスキー「なんですか？」

レイラ「本当に世界華撃団連盟から命令がとどくのをお待ちになるおつもりですか？」

カミンスキー「ええ、今の段階で事を荒立てるのは得策ではありませんからね」

カミンスキー「とはいえ、ただ待っているだけでは面白くありませんね

すみれ「先ほど、連盟本部から連絡がありカミンスキーが率いてた部隊はモスクワ華撃団だと確認ができました」

さくら「では…」

すみれ「彼らの主張は連盟からの正式な主張でありクラーラを引き渡さざるを得ませんわ」

初穂「まじかよ！」

クラリス「帝国華撃団といっても世界華撃団の一部ですからね」

すみれ「しかし、我々が受けたクラーラ移籍の指令も正式なもの…確認が取れるまではクラーラを引き渡すことはしませんわ」

さくら「すみれさん…」

クラーラ「…！？」

さくら「クラーラ！？クラーラどうしたの？」

クラーラ「この感じ…来る！」

初穂「ん？どうしたんだ？」

(サイレン音)

全員「ん！？」

すみれ「何事です！？」

カオル「すみれ様！」

カオル「降魔です！降魔が現れました！」

全員「むっ！」

カオル「無限各機、発信ゲートに移動します」

さくら「天宮さくら！搭乗完了しました」

アナスタシア「アナスタシア・パルマ機動よし」

クラリス「クラリス、準備できました」

あざみ「望月あざみ、いける！」

初穂「東雲初穂！いつでもいけるぜ！」

さくら「帝国華撃団・花組！発進！」

カオル「花組発進！花組発進！」

カオル「近隣の皆様は避難してください」

カオル「東京湾から晴海に上陸した降魔は1体」

カオル「現在、晴海通りを銀座に向けて移動中です！まっすぐこちらに向かっています」

すみれ「天宮隊長代理！降魔を銀座に入れるわけにはいきません！何としても食い止めなさい！」

さくら「はい！！」

さくら「大きい…」

すみれ「大きくとも相手は1体だけ、落ち着いて対処すれば大丈夫よ」

初穂「その通りだ！ビビッてるなら私が先にいくぜ！」

さくら「まって初穂、1人で飛び出したら危険よ！」

初穂「今日は虫の居所が悪いんだ」

初穂「鬱憤晴らさせてもらうよ！」

初穂「何！？」

アナスタシア「速い…！」

さくら「初穂！！後ろ！！！」

初穂「うわああああ！」

さくら「初穂！！！」

クラリス「この降魔、大きいだけでなくとんでもなく速いわ！」

さくら「初穂！早くたって！」

初穂「くっそ、今のでどこかいかれちまった！応答不能だ！」

さくら「ええ！？」

初穂「うう…！！」

初穂「…！」

初穂「さくら！！」

アナスタシア「さくら！」

クラリス「援護します！」

あざみ「くっ！」

さくら「初穂、大丈夫？」

初穂「私は平気だけど…ん？」

司馬「機体の方は大したことなさそうだ、蒸気配管の一部に亀裂が生じたようだが予備に切り替えれば問題ない！」

すみれ「天宮さん、聞こえる？」

さくら「はい！」

すみれ「降魔が銀座方面への前進を再開したわ」

カオル「現在地は勝どき、勝どき橋を渡られたら…」

すみれ「銀座は目と鼻の先」

カミンスキー「帝国華撃団・花組の諸君、聞こえますか？」

カミンスキー「みたところ苦戦しているようですが…どうです？宜しければ手をお貸ししますが…」

カミンスキー「幸い現場は我々がいる位置から近いようですので」

初穂「余計なお世話だ！」

初穂「帝都の防衛によその華撃団の手を借りたとなったら、帝国華撃団の名折れだからな」

カミンスキー「偏狭な縄張り意識に囚われている場合ではないと思いますが…天宮さんでしたか、隊長代理の意見はどうですか？」

さくら「助太刀は無用です」

初穂「よく言ったさくら！」

カミンスキー「そうですか、では必要となったら遠慮なくお呼びください、モスクワ華撃団はいつでも出撃できますから」

さくら「聞きましたね皆さん、帝都を守るのが私たち帝国華撃団の使命です！これより勝鬨橋を最終防衛先に設定、何としてもこの橋を死守します！」

全員「了解！！」

すみれ「まっすぐに銀座…いえ、ここ大帝国劇場を目指している？」

一般人「きゃああああ！」

さくら「みんな！準備は？」

クラリス「はい！」

あざみ「問題ない」

アナスタシア「必ずここで仕留めるわよ」

さくら「初穂」

初穂「ああ、わかってるよ今度こそあの降魔を…」

さくら「違うのよ、もう1人で飛び出したりしないで、ちゃんと皆と歩調を合わせて」

初穂「それは隊長代理としての命令か？」

さくら「何言ってるのよ！」

初穂「あぁ..いや、悪い…」

さくら「初穂….」

初穂「神山はさくらを隊長代理に指名した…私じゃなくてさくらを…」

初穂「嫉妬なんて私らしくないけど…」

初穂「悪いねさくら、やっぱりお前1人だけにいい顔させておくわけには」

初穂「いかないんだよ！！」

さくら「初穂！！！！」

さくら「どうして…」

アナスタシア「悩んでいても仕方ないわ」

アナスタシア「こうなった以上、初穂を中心とした攻撃体制を整えましょう」

さくら「そうですね…」

クラリス「私は後方から支援します！」

あざみ「いつでもいける」

さくら「よし！皆行こう！」

さくら「今よ！！」

初穂「くらえ！御神楽ハンマー！！」

初穂「おらあああああ！」

初穂「よっしゃ！」

さくら「危ない！！」

初穂「え？」

初穂「ハンマーが！」

初穂「そんなバカな….」

初穂「ぐああああ！」

さくら「初穂！！！」

さくら「きゃああ」

初穂「動け！動けったら！」

初穂「きゃああああ！！」

初穂「お前ら…一体…」

レイラ「帝国華撃団この程度ですか」

初穂「何！？」

レイラ「モスクワ華撃団の実力その目で見るといい」

レイラ「フィナーレよ」

あざみ「すごい…」

クラリス「これが…」

クラリス「モスクワ華撃団の力…」

初穂「くそっ！！！」

さくら「ん…？」

さくら「あれは…？」

作業員「しっかりかけろよ」

カミンスキー「帝国華撃団も落ちたものですねえ…」

すみれ「なんの御用ですの？」

カミンスキー「いえ、少々お見舞いをと思いましてね…それと、1つ忠告を」

カミンスキー「降魔はまた現れます、クラーラがこの街にいる限り、きっとまた…」

すみれ「それはどういう意味でしょう？」

カミンスキー「さて？」

カミンスキー「我々はいつでもクラーラを歓迎します、ご連絡をお待ちしていますよ」

カミンスキー「美しい人」

さくら「私たちで帝都を…クラーラを守るって決めたのに…」

クラリス「ええ…」

クラーラ「さくら…」

初穂「何やってんだ私は…」

初穂「ちくしょう….」

初穂「ちくしょおおおおお！」

初穂「なあさくら、子供の頃あたしらはよく一緒に遊んでたよな」」

初穂「覚えているか？あたしんちの神社で見た古い桜のこと」

初穂「ちっ、感傷的になっちまった」

初穂「次回、新サクラ大戦第4話、友情満開！千年桜、大正桜に浪漫の嵐！」