【感想】 アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)』 1話 カタリナに声と動きがついてさらに野猿っぽくなってる！ 作画にシナリオ構成も良くてアニメ組にも好評

カタリナ「ついに、この時が来てしまった」

カタリナ「この魔法学園でいよいよゲームがスタートする」

カタリナ「そして、私カタリナ・クラエスはここで破滅を迎えるの…」

カタリナ「でも…」

カタリナ「そうはさせないわ！」

カタリナ「来るなら来なさい破滅フラグ！この私が相手になってやる！」

クラエス「いやよ！こんなの嫌！」

クラエス「なんでリボンが青なのよ！さっさと取り替えてよね」

従者「ですが、カタリナ様がお選びに…」

カタリナ「そんなの知らないわ！今の気分はピンクなの！」

従者「か、替えは用意しておりません！」

カタリナ「もう～使えないわね！」

カタリナ「あなた達全員クビよ！」

カタリナ父「おお～私のかわいいカタリナ」

カタリナ「お父様～！！」

カタリナ「ん？」

カタリナ父「第三王子のジオルド・スティアート様だよ」

カタリナ父「さあ、ご挨拶をなさい」

カタリナ「はじめまして、カタリナ・クラエスでございます」

カタリナ「はじめましてカタリナ様、ジオルド・スティアートです」

カタリナ「はぁ～…！」

ジオルド「庭師が丹精込めて育てている花々です」

ジオルド「カタリナ様はどんなお花が？」

カタリナ「ふふ～ん…」

ジオルド「あの…」

カタリナ「足が痛くて一人では歩けませんの～靴擦れかしら～？」

ジオルド「それではお部屋に戻られたほうが…」

カタリナ「こうしていれば平気ですわ～！」

ジオルド「ですが….」

アラン「ふんっ」

カタリナ「何よ！失礼な方ね！」

ジオルド「あれは弟のアランです」

カタリナ「まあ！ちっとも似ていらっしゃらないのね！」

ジオルド「よくそう言われます…」

ジオルド「もう足は平気なようですねカタリナ様」

カタリナ「ああ、待ってください！」

カタリナ「ジオルド様ぁぁ～！」

(鳴き声)オギャー！オギャー！

カタリナ「なにこれ…この人達はだれ？」

カタリナ「この景色…どこかで見覚えが…なんなのこのサル…！」

カタリナ「あ～犬は苦手だわ！毎朝なぜか吠えられていたのよね…ってなんで知ってるの？」

カタリナ「ここはどこ？物置かしら？それとも犬小屋？」

カタリナ「いいえ、知ってる…」

カタリナ「ここは、私の部屋！そして、これは！」

カタリナ「わたし！？」

ジオルド「大丈夫ですか？カタリナ様！」

カタリナ父「カタリナ！カタリナぁ～！」

従者「大丈夫ですか、お嬢様！」

(カタリナ心の声)あれが私…

カタリナ「あれが私…中学の頃からオタク街道を突っ走り、高校になって乙女ゲームに夢中になって徹夜でゲームをしたら学校に遅刻しそうになって慌てて道路に飛び出して…！」

カタリナ「私は17歳で死んでしまった！今のは夢じゃなくて前世の記憶！！」

カタリナ「う…う…」

従者「お嬢様！」

ジオルド「お加減はいかがですか？」

カタリナ「もう平気です、熱もすっかり下がりました」

ジオルド「そうですか…本当にすいません、お顔に傷を作ってしまって」

カタリナ「そんな！謝らなければならないのは私の方です！皆さんにご心配をかけてしまいました！」

ジオルド・従者「ええ！？」

カタリナ「それにこんなの、かすり傷ですから気になさらないでください」

ジオルド・従者「ええ！！？」

ジオルド「で、ですが、あなたが気にされなくとも社交界ではそうはいきません！今後の婚姻に影響がでるかもしれないのです！」

カタリナ「は、はぁ」

カタリナ「社交界かぁ…貴族社会は面倒なことが多いわね～それに比べて前世は自由だったなぁ…」

ジオルド「……そういうことでよろしいでしょうか？」

カタリナ「はい！？」

ジオルド「それでは、また改めてご挨拶に参ります！」

カタリナ「あは….はは…」

カタリナ「挨拶って…？」

従者「カタリナ様！」

従者「おめでとうございます！」

カタリナ「な、何が！？」

従者「ジオルド王子とのご婚約です！」

カタリナ「ええ！？」

カタリナ「なんですってええええ！？」

カタリナ母「話は聞いたわ！おめでとう！」

カタリナ父「さすが、私の可愛いカタリナだ！」

カタリナ「いや、ジオルド様は傷の責任を感じただけで….」

カタリナ父「今夜はお祝いだな！」

カタリナ母「ええ、そうしましょう！」

カタリナ「ま、まだ体調がすぐれないからこのへんで…」

カタリナ「はあ、どうしよう..ジオルド様は素敵だけど、8歳の子に恋心は抱けない…」

カタリナ「中身は17歳のオタク女子だからな…社交界ですら憂鬱なのに王子の婚約者なんて…」

カタリナ「そいえば、夢中になっていた乙女ゲームにも似たような話があったわ」

カタリナ「ドSで腹黒だけど、笑顔が素敵なジオルド王子…婚約者の悪役令嬢が額の傷を王子のせいにして束縛してたっけ？」

カタリナ「ん？ジオルド王子？」

カタリナ「あの悪役令嬢にも名前があった…」

カタリナ「カタリナ・クラエス！？？？」

カタリナ「あ…まさか…」

カタリナ「ここが乙女ゲームの世界と決めつけるのはまだ早い！すべてを思い出さないと！」

カタリナ「FORTUNE LOVER、とある国の魔法学園を舞台にキャラクターと恋を育む乙女ゲーム」

カタリナ「主人公のマリアは光の魔力を持つ令人の少女だ」

カタリナ「15歳になって魔法学園に入学したマリアは4人の攻略対象と出会う」

カタリナ「一人目は、第三王子のジオルド・スティアート」

ジオルド「あなたといるのは退屈とは無縁で過ごせそうですね」

カタリナ「二人目はジオルドの双子の弟、アラン・スティアート」

アラン「べ、別にお前を探していたわけではないぞ！偶然通りかかっただけだからな」

カタリナ「三人目は、カタリナの義理の弟キース・クラエス」

キース「可愛いお嬢さん、僕と遊ばない？」

カタリナ「四人目は宰相の息子、ニコル・アスカルト」

ニコル「君の考えは素敵だ…」

カタリナ「そして….」

カタリナ「カタリナ・クラエス…！ジオルドの婚約者で悪役令嬢、彼女がジオルドのルートでたどる運命は…？」

カタリナ「ハッピーエンドなら」

カタリナ「主人公に犯罪まがいな嫌がらせをしてきたカタリナは」

カタリナ「身分をはく奪されて国外追放」

カタリナ「そのあと主人公は、めでたくジオルドと婚約する…」

カタリナ「バッドエンドなら」

カタリナ「主人公をナイフで襲ったカタリナは」

カタリナ「ジオルドに返り討ちにあって命を落とす」

カタリナ「婚約者を手にかけてしまったジオルドは、主人公と別れ国外へと旅立つ」

カタリナ「他のルートでも大体同じだったはず…！」

カタリナ「ハッピーで国外追放、バッドで死ぬってハッピーなエンドが無くない？バッドオンリー？」

カタリナ「確認しなきゃ！！！」

従者「えっ！？」

カタリナ「まさか、まさかそんな…」

カタリナ「だけど、調べれば調べるほど間違いない」

カタリナ「ここは、FORTUNE LOVERの世界だ…」

カタリナ「じゃあ、私は…」

カタリナ「はっ！？」

カタリナ「このままだと破滅する！？」

カタリナ「これより、破滅エンド回避のための作戦会議を始める」

議長カタリナ「何か良い案のある方は…？」

強気カタリナ「はい！」

議長カタリナ「どうぞ、カタリナ・クラエスさん」

強気カタリナ「ジオルドと婚約しなければいいのよ！」

弱気カタリナ「で、でも…ジオルドから申し出てきた婚約ですし、そんなのできるのかしら…」

強気カタリナ「うう..たしかに」

ハッピーカタリナ「魔法学園に行かなきゃいいのよ～！」

真面目カタリナ「魔法学園に行くのは魔力を持つ者の義務です」

真面目カタリナ「ご覧ください」

真面目カタリナ「カタリナは5歳の時に土の魔力を発動しています」

カタリナ「う～～」

カタリナ「はぁ！！」

カタリナ「でた！土ボコ！この時初めて土をボコっと動かしたのよね～」

カタリナ「こんなしょっぼい魔力のせいで、魔法学園に入学しなきゃいけないなんて！」

真面目タリナ「そもそも、ゲームの主人公をいじめなければいいのでは？」

弱気カタリナ「で、でも～」

弱気カタリナ「いじめなくても首謀者にされてしまうこともあるのでは？」

ハッピーカタリナ「どういうこと～？」

弱気タリナ「ジオルドは天使の仮面をかぶった腹黒王子です、主人公と結ばれるためならカタリナを陥れる可能性もありますわ」

真面目カタリナ「そんな！？」

ハッピータリナ「じゃあ一体どうしたら～？」

議長カタリナ「皆さん、落ち着いてください」

強気カタリナ「私に良い案があるわ！」

強気カタリナ「殺されそうになった時の為に、剣の腕を磨くのよ！」

強気カタリナ「さらに、魔力も高めておいたほうがいいわ」

強気カタリナ「それなりの魔法が使えれば、国外追放されても職には困らないはずよ！」

全員「お～！！」

議長カタリナ「では皆さん、今後は剣の腕を磨き、魔力を高めるということでいいですか？」

全員「異議なし！」

カタリナ「やあ！やあ！」

従者「怪我をしてから変ですわお嬢様…」

従者「でもお医者様も異常ないと…」

カタリナ「魔力を高めるためには、己の魔力の源と対話することが大事か…そうだ！」

従者「お嬢様、一体何をされているのですか？」

カタリナ「魔力を高めるために土と会話してるのよ！土と会話といえば畑作りでしょ！」

おばあちゃん「畑作りってのは土と会話するってことなんだぁ」

カタリナ「ありがたい教えをありがとうおばあちゃん…！」

従者「まったく意味がわかりませんし、根本的に間違っているような気がしますが…」

従者「は！それより一大事ですお嬢様！」

従者「ジオルド様がお見えになられたのです」

ジオルド「カタリナ…様？」

カタリナ母「ああ！」

従者「奥様！？」

ジオルド「こんにちはカタリナ様」

ジオルド「何をされているのですか？」

(カタリナ心の声)「ジオルドはドS腹黒王子..」

(カタリナの心の声)「笑顔が悪魔の微笑みに見えるわ！」

カタリナ「こんにちはジオルド様、魔力の訓練のため土と会話をしているのですわ」

ジオルド「え…？」

カタリナ「それには畑作りが一番と思いまして」

ジオルド「土と会話…畑作り…」

カタリナ「しまった！何か怒りを買った？」

ジオルド「そうでしたか！斬新な訓練ですね！」

カタリナ「やった怒ってない！」

カタリナ「国外追放になるかと思ったわ！」

ジオルド「カタリナ様」

ジオルド「本日は正式なご挨拶に参りました」

ジオルド「私との婚約、お受けして頂けますか？」

カタリナ「ふぅ～」

カタリナ「あ、はい」

カタリナ「あ…やってしまった！！」

従者「おめでとうございます！お嬢様！」

カタリナ「額の傷に王子との婚約、ゲームの展開と同じだわ」

カタリナ「また人生を途中退場したくない！今度こそ寿命を全うしてみせる！」

カタリナ父「カタリナ！」

カタリナ「！？」

カタリナ父「今日から義理の弟になるキースだ」

キース「よろしくお願いします」

カタリナ「第二の破滅フラグがやってきた！！！」

カタリナ「キース・クラエス」

カタリナ「クラエス家の遠い親戚の子で」

カタリナ「孤独な生い立ちの人物だ、愛人の子だったため兄弟からいじめられて育ち」

カタリナ「クラエス家に引き取られてからも、カタリナにいじめられほとんど部屋に閉じこもって過ごす」

カタリナ「その孤独を埋めるかのように成長したキースは、様々な女性と浮名を流すチャラ男となるの」

カタリナ「でもゲームの主人公と出会って」

カタリナ「孤独を癒され、本当の恋に落ちるのよ」

カタリナ「それを邪魔したカタリナは、国外追放か魔力を使って殺される！」

強気カタリナ「今のところ全てゲームと同じようにすすんでるわ」

真面目カタリナ「しかもキースは身内です！いつ何時手にかけられるかわかりません」

強気カタリナ「こうなったら..今のうちにやるしかないわね」

真面目カタリナ「まさか！？」

弱気カタリナ「そんなこと！」

強気カタリナ「自分のためにやるしかないわ…」

強気カタリナ「段ボールに入れて橋の下に捨てにいくのよ！」

弱気カタリナ「そんなひどいことできませんわ！私も嫌～！」

真面目カタリナ「待ってください」

真面目カタリナ「キースを孤独にしなければいいのです、孤独でなければゲームの主人公と恋に落ちることはなくカタリナに破滅は訪れません」

全員「おお～！」

弱気カタリナ「で、でも…どうしたら」

真面目カタリナ「とりあえず、いっぱい構えばいいのでは？」

強気カタリナ「それは名案ね！」

ハッピーカタリナ「私ずっと弟が欲しかったの～」

議長カタリナ「では、キースを思う存分可愛がるということでよろしいかね？」

全員「異議なし！！」

カタリナ「キース！天気もいいし庭を案内するわ！」

キース「あ、ありがとうございますカタリナ様」

カタリナ「私たちは兄弟になったのだから、姉さんって呼んでいいのよ」

キース「で、でも失礼では…」

カタリナ「私、姉さんって呼ばれるのが夢だったの！是非よんでちょうだい！」

キース「は、はい…姉さん…」

カタリナ「ここがナスであっちがトマトよ！」

キース「畑…？姉さんが作っているの？」

カタリナ「ええ！今度とれたてを食べさせてあげるわね！おいしいわよ！」

カタリナ「ここには魚がいてつりができるわよ」

キース「え？つりをするの..？」

カタリナ「ええ！今度一緒にやりましょ？」

カタリナ「次は一番お気に入りの場所に案内するわね！」

カタリナ「ここよ！木の上からみる景色は最高なの！」

キース「え？気にのぼるのですか？」

カタリナ「そうよ？キースは木登りしたことある？」

カタリナ「じゃあ、教えてあげる！みてて？」

カタリナ「ふっ！」

カタリナ「前世では木登りの天才！野猿と称えられてたのよね～」

カタリナ「おーい！キース！」

カタリナ「！？」

カタリナ「わあああ！」

カタリナ「いたたたた…わ！？」

カタリナ「キース！？」

カタリナ「死なないでえええ！」

カタリナ「せっかく可愛い弟ができたのにお尻で殺してしまうなんて…」

キース「カタリナ姉さん！！」

カタリナ「良かったキース！！」

ジオルド「木から落ちたと聞いて驚きましたご無事でなによりです」

カタリナ「はい…いちもは上手に登ってるんですけど調子に乗って落ちてしまって」

ジオルド「そ、そうなんですか…」

カタリナ「キースを下敷きにしてしまったので、母に凄い叱られました」

ジオルド「そういえば、カタリナ様のご両親は以前より、仲睦まじくなられましたね」

カタリナ「ええ、色々ありまして…」

カタリナ「母はキースをお父様の愛人の子と勘違いしてあわや離婚の危機よ！」

カタリナ「でも誤解が解けてからラブラブになったのよね～」

カタリナ「今はすっかりラブラブ家族です！」

ジオルド「それはよかった！」

カタリナ「おかげで剣の稽古が捗ったわ！ありがとキース！」

キース「うん…」

カタリナ「畑作りも順調だしこれで魔力も高まるはずよ！」

キース「魔力…」

カタリナ「そうだ！キースも土の魔力を持ってるのよね？」

キース「う、うん…」

カタリナ「ねえ！どんな魔法ができるのか見せてくれない？参考にしたいのよ！」

キース「で、でも…」

カタリナ「少しでいいから！ね？」

キース「少しだけなら….」

カタリナ「おお！すごいわ！！」

キース「土の人形に魔力を込めると僕の思ったように動かせるんだ」

カタリナ「もっと大きい人形も動かすことができるの？」

キース「うん、まぁ…」

カタリナ「は！土人形を使えば人件費はゼロ！国外追放されても一財産築くことができるわ！」

カタリナ「やってみせてよ！お願い！」

キース「わかった…」

カタリナ「すごいわキース！あなたは天才だわ！」

カタリナ「これこそが魔法よ！」

キース「危ない！近づいちゃだめだ！！」

キース「姉さん！！」

カタリナ両親「カタリナ！？」

カタリナ父「カタリナ！心配したんだぞ！」

カタリナ「お父様…」

カタリナ母「具合はどう？お医者様は大丈夫だとおっしゃっていたけれど」

カタリナ「ええ..大丈夫よ、そうだキースは！？」

カタリナ母「あの子は無事よ」

カタリナ「そう、よかった…」

カタリナ父「カタリナ、キースのことだけど」

カタリナ父「強い魔力を持っているけどまだ使いこなすことができないんだ、だから魔力をむやみにつかわないと約束していたんだよ」

カタリナ父「キースは以前、魔力を暴走させて兄弟にけが負わせているんだよ、あの子は自分の魔力の恐ろしさを理解していた」

カタリナ父「だから、魔力を使ったと聞いてとても驚いた」

カタリナ父「キースがね、全部僕が悪いからどんな罰でも受けると言ってきたんだよ」

カタリナ「そんな！私のせいよ！私が無理を言って魔力を使わせたの！」

カタリナ「それにキースが注意してくれたのに言うこと聞かないで人形に近づいてしまったの！」

カタリナ父「カタリナ…」

カタリナ「謝らないと…」

カタリナ母「カタリナ！？」

カタリナ「キース…！」

従者「あっ」

従者「カタリナ様、お目ざめになったのですね」

カタリナ「キースは！？」

従者「それが…合鍵を持って部屋に閉じこもってしまわれたのです…」

カタリナ「ええ！？」

（扉をたたく音）ドン！ドン！

カタリナ「私よ！キース！話があるの！ドアを開けてくれない？」

キース「すいません…それはできません」

カタリナ「え…なんで」

カタリナ「僕はもう姉さんのそばには居られないんです」

（カタリナ心の声）「これじゃゲームの展開通りだ」

カタリナ「ダメよキース！あけて！！」

カタリナ「キース！キース！」

少年「鳥がいるぞ！」

少年「どけよ！」

キース「うう…」

少年「おら！へへ！落ちろ！」

少年「おらっ！当たれ！」

キース「や、」

キース「やめてー！！！」

少年「この、化け物…」

キース「これでいい」

キース「こうして一人でいれば誰も大切な人を傷つけずに生きていける」

カタリナ「キース！！！」

カタリナ「ドアの近くにいるようだったら離れてね！」

従者「お嬢様！何をするおつもりですか？」

カタリナ「あーもういいから離れて！！」

キース「わあああ…」

カタリナ「ごめんなさい！」

キース「なんで姉さんが謝るの？悪いのは僕なのに」

カタリナ「何言ってるのよ！悪いのは私よ！私がキースに無理をいったのだから」

キース「僕が怖くないの…？」

カタリナ「え？」

キース「前の家で兄弟を傷つけた…」

キース「今度は姉さんを…！僕は魔力で人を傷つけてしまうから…！」

カタリナ「怖いわけないじゃない」

カタリナ「魔力がコントロールできるように訓練すればいいじゃない、私と一緒に頑張りましょう」

キース「一緒にいてくれるの？」

カタリナ「もちろん！これからもずっと一緒よキース！」

キース「ありがとう、姉さん！」

カタリナ母「カタリナ！！」

カタリナ「お母さま！これには訳が！」

カタリナ母「言い訳はいりません！私の部屋にいらっしゃい！！」

カタリナ「お母さまあああああ！」

キース「ふふっ」