漫画の『驚いた・興味深い制作裏話』を教えて
実際のところは正式に発表されてないらしいけど、これじゃないかって考察はあった
https://travelife417.hatenablog.com/entry/2018/05/12/223052
作中に登場する「怪盗X」は犠牲者を箱に加工してしまうのだが、連載中に被害者を箱詰めにした死体遺棄事件が実際に起こってしまう
犯人がこの漫画に影響されて事件を起こしたのではないかと報道されてしまい、暫く「怪盗X」は出られなくなってしまう
やがて犯人(日本語が読めない外国人だった)が逮捕されると満を持して再登場した
意趣返しとばかりに再登場時のセリフで「余計なことを書いたマスコミも箱にした」と語っており、イメージ図では某民法のマスコットに良く似た豚が箱にされている
漫画じゃないからスレチ気味だけど京極夏彦の「魍魎の匤」もとばっちりうけたんだっけか(こっちも被害者の体の一部分が箱に入れられて遺棄される話)
鰤の愛染は最初死んだ時には特に黒幕にする予定はなかったとかそういうのか
ワンピの話は厳密には当初のシャボンディ諸島の構想について刺激が足りないと編集から指摘されたら3時間後に億超えルーキーとして新キャラ大量に用意してきた、みたいな感じ
しかし話が進むにつれて人気が爆発し、長寿連載に。同時に手塚治虫もスランプを脱してヒット漫画家に返り咲いた
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ペリーで連載どう続けりゃいいんだって思ったら「毎回読み切り形式でいく」と言われたっていう
若い頃の赤塚不二夫も、読み切りという話で描いた漫画を編集部が勝手に新規連載と銘打って掲載、そのまま連載になったんだよね
作品名は忘れたけど凄い話だ
昔の漫画家には勝手に連載、更に連載を強制するのもよくあることだったらしいな
今はコンプラ厳しいから無理だけど
自分が聞いたのはジャンプ黎明期の大看板、本宮ひろ志の男一匹ガキ大将の話
決戦が終わって迎えた最終回。作者は原稿に『完』と書いたのだが、ジャンプの大黒柱に去られると困る編集部は作者に無断で『完』の字を消して掲載したそうな
本宮ひろ志一行は連載終了のスタッフ慰労旅行の温泉宿で件のジャンプを目にし、大騒ぎになったとか
あれは収拾がつかなくなって主人公死亡で連載を投げ出して逃亡したのを
編集が原稿改変して継続させたんだよ
逆に土方出すから五稜郭にしたんだと思ってた
その友人は主人公がスナイパーだとは知らなかったので、知っていれば違う銃を紹介したとのこと
後付の理由好き
「俺は一人の軍隊だから」奇襲された時のとっさの自衛も出来るM16にしたってるて奴
M16の狙撃銃として至らない部分は腕でカバーできる
っていう設定も好き
カッコ良すぎる
偶然だけどM16の作動機構はガスチューブが無くて銃身をフリーフローティングに近づけられるからアサルトライフルの中では比較的狙撃用に改造しやすいんだよな
ゴルゴ13(1968.11-)から10年以上経ったモデルガン戦隊(1982年11月号 – 1984年8月号)でも「M16は水に浮く」と描写され一部の子供が信じたように、銃の情報は知られてなかったからね
アサルトライフルとスナイパーライフルという違い自体、さいとう・たかをと周辺の人達も知らなかったんだろうな
モデルガン戦隊の原作者の高橋昌也はプラモ狂死郎の原作・MSVの設定・近藤和久のMSV戦記の原作などガンプラブームにもガッツリ関わってた人
https://www.savag.net/model-gun-sentai/
しかしアメリカの警察の資料が手に入らなかったためにリアル志向の作者は企画を断念。キャラクターデザインを流用した上で日本の警察を舞台にしたギャグ漫画にシフトした
アニメスタッフ
「漫画に出る飛鳥了って誰! アニメの資料にないんだけど」
作者
「明がデビルマンになるまでの導き手ですぐ死ぬっす。最初からデビルマンのアニメには要らないっす」
予定通りデビルマンになると同時に了死亡
作者「進行役いなかったら話全然思いつかん…」
身内「了死んでなかったことにしなよ」
作者「それなら描けそう」
アニメスタッフ
「了死なないじゃん! アニメにもそっくりなキャラ出すからデザイン考えて」
デビルマンの裏話は激マンで色々見られるけどこれが特に好き
本編読んだとき如何にも死んだっぽい演出だったのに普通に出てきたな…とは思ったんだが本当に死なせるつもりだったんだ
から発展して、『鄧蝉玉の五光石あるじゃないですか。聞仲があれにぶつかって濃い顔になって死ぬのをやりたい!』って話で一生爆笑してた
石がぶつかりそうてところで次回に続くで
次回見開きで濃ゆい顔の聞仲! て言ってたやつだね
封神大全懐かしいな
前世、そのまた前世、そのまた前世……から因縁のある主人公とヒロインだが
何故ヒロインが何度転生しても主人公を付け回すのか、大本になった人物が何をやらかしたのか
実は物語終盤まで考えておらず連載しており、ことあるごとに編集と「こいつ何やらかしたんでしょうねぇ」などと談笑していた
序盤の1話完結のエピソードと一緒に基本的な設定を紹介していく手際の良さから、てっきり計画的にストーリーを展開しているタイプの作者だとばかり思ってた。
それであのクオリティは凄い
に答えて原作(250話超え)にもまだ登場していないヒロインがいたりする。
まず週刊誌の発表で自分が連載することを知るってのが面白すぎる
七月鏡一先生だと「JESUS」の誕生秘話も面白い。
大学で構想を練っていたがまとまらなかった時に、近くでレポートを作成していた学生のパソコンがフリーズしてしまい、彼が発した
「ジーザス!」
という悪態が、天啓をもたらしたとか…
でも皆川先生、次は週刊でお願いしますとお願いされていたので準備はしていてパイロット版を前後編の読切で増刊に載せたのよ
載ったのを読んで皆川先生はある事に気付いた
「この設定だと主人公の姿が毎回変わるから誰が主人公か分からない漫画になる…」
という事で連載にするのをやめた
と短編集の皆川先生コメントに書いてあった
こんな長寿連載漫画が結構後まで打ち切りの場合に備えてたんだ…とか多い
別の漫画でプロデビューしたが「聖悠紀を弾圧して超人ロックを描かせる会」なる異常者集団もとい熱烈な超人ロックファンの圧力を受けて新作を執筆
これでまあ連中も満足したろうと思ってた所、新しく立ち上げられる少年キング誌でオーディオ漫画を描きませんかと誘われる(オーディオは先生の趣味)
しかし打ち合わせの場所で「実は僕は超人ロックのファンなんですよ。オーディオ漫画なんて嘘です。超人ロックを描いてください。」と見事な騙し討ちをくらい
以後、生涯に渡って数十年も超人ロックを描き続けることになったとさ
最終的にはバランスボールすら撤廃して立って描いてた
そのおかげか、休載はブラジル取材行った1回のみで健康体で完走。腰痛とか全くならなかったらしい
ところがその約束で連載終了を取り付けた当時の担当編集本人が実写映画化を気に「剣心描いちゃいなよ」と勧めてきた
そうやってパラレルワールドのるろうに剣心キネマ版を描き、今は本編続編の北海道編を描いてる
なおアニメ化した際仏壇の両親に手を合わせるアニオリシーンを見て話の都合だけで消したからこんなシーン考え付かなかったと証言している模様
「マンガも描いた方が読者は嬉しいよね」って許斐先生の考えで連載になった
凡人に思い付かなかった展開を描く事で“天才を描く”か
すごい手法だな
はっきり言って画力も脚本も最強レベルなのに、世の中分からんもんだね
名前忘れたけど音大行ってアニメ監督か作画で成功した人が昔いたな
大橋薫って人のレポート漫画に紹介されてた
ちなみに楠桂と姉妹で歌のCD出してる
本人達いわく「漫画家として間違ってる気はするが仕事なんてえらんでられない」「あとなんだかんだ楽しかった」
絵は稚拙、シナリオは適当だった若い漫画家二人のキン肉マンが大ヒットしたからね
マンガに必要なのは運だな
キン肉マンの作者のゆでたまご二人は漫画で赤塚賞準入選とった時は高校生だったけど
才能見出した当時のジャンプ編集長がわざわざ就職決まってた二人の両親に漫画家になって貰うために漫画が続かなかったら自分が就職の面倒見るからと頭下げに行った逸話のある天才だぞ?
デュエマ開始時から今現在までの主要クリーチャーの原案原画は本人が書いてる
調べるとラフ画と実際にカード化したイラスト見れる
すみっコぐらしは最初デザイナーが小学生の時にノートの隅に描いた落書きがモデル
まさに生まれからすみっコ
でも兄全員悪堕ちしてんの微妙だな…ってなって途中から偽物のアミバってことになった
自分が聞いたのは
新敵役としてトキが登場(この時点では本物の兄かつケンシロウに殺らせる予定)→想像以上に読者に人気が出る→よし、トキを味方にしよう!今戦ってるトキ?自称トキの偽物じゃないですか?→本物トキ、偽トキに格下げ(アミバ)して殺られる
だったな
持って行った執念の産物「メダリスト」
メダリストのオーディションやってたとしたら他の声優は諸々を承知の上で参加したんかね
連載の経緯知ってるファン側も当該声優じゃないと納得しない雰囲気出来てただろうし
スレとは逸れるけどキャスト決め打ちでもオーディションはやること多いよ
実際聞いてみたらダメだったとかもっといい人がいたとか有り得るから
指名でも演技の方向性とか現在の技量を確かめる必要はあるからな
どれだけ作者が望んでも喉やられて今は少女の声出せませんとかあったら困るし
オーディションに参加してたスタッフが「このキャラまだ決まってないけどやってみる?」みたいな感じ横滑りすることはあるから無駄ではないよ
オーディション自体は落ちたけどそれがきっかけで別作品を作る時に呼ばれて次に繋がることもあるし
商業誌初掲載初連載でこれやったのすげぇわ
その後色んなジャンルで漫画を描くもことごとく没
唯一手を出してなかったコメディを描いてみたら手ごたえがありその路線で進むことに
今はコメディ一辺倒なことを考えるとなかなか面白い
穴久保先生はポケモンは御三家+ピッピ、ピカチュウしか知らずモンスターボールの設定すら知らされてなかった
・小森さんは断れない
・チチチチ
・ぱらのいあけ~じ
・メイドラゴンスピンオフ4種監修
・平穏世代の韋駄天達(作画担当)
・ピーチボーイリバーサイド(原作担当)
をメインにしながら色んな連載を始めたりやめたりしつつも
もんむす・くえすと!やらサキュバスプリズンやらの同人エ○ゲのキャラクターデザインを担当したりしながら
スイッチで話題のゲームが発売したら真っ先にプレイしてSNSでクリア報告をする程に仕事も趣味も多忙なクール教先生だが
睡眠時間はちゃんと8時間は確保している
確かにボーボボの見た目はかなりダンサーだよね
ビュティと合わせてダンレボがなんかのキャラから引用したんだなってわかるし
カタカナとはいえぬのハンカチが実在していたこととかもボーボボは予想外だったな
後に「りぼん」の編集長にまで出世して人気が低迷していた同誌を見事に立て直した有能編集きたな
作者「呼吸の名称は鱗滝式呼吸術です!」
担当「それはダサいからやめましょう」
→水の呼吸に
あとその担当がめちゃくちゃ質問攻めしてくる「何でマン」で、それに即答できないと大成できない…!と設定練るようになり、本編で描ききれない部分は大正コソコソ裏話に反映されたっていう
担当自身は漫画好きとして設定を知りたい以上の他意はなかったとのことだけど
作者「サブキャラに鬼にされた妹を元に戻すべく頑張る兄がいます」
担当「いやそいつ絶対主人公だろ主人公にしろ」
も好き
炭治郎を主人公に抜擢した担当もすごいし、そんな脇役を作ってた作者もすごいよねえこれ
主人公は誰だったんだろう
本編に出てないよ
あまりに少年漫画として主人公の設定も作風もエグすぎたから、こりゃ軽い修正じゃなくて根本から変えなきゃ連載通らねえわってことで
担当「同じ世界にもっと明るい元気なキャラいないです?」
作者「炭を売ってる、鬼になってしまった妹を助けるために鬼殺隊に入る少年が…」
担当「そっちを主人公にしましょうよ!」
てな流れ
ちなみに元の作風で描いた連載用ネーム3話までを一つ目のファンブックで読める
ありがとう!
これ藤田和日郎の創作論にも「なんでを突き詰めろ」って出てくるからおそらく創作の極意に近いとは思うんだよな
ちなみに藤田和日郎は自分の漫画の設定だけじゃなくて面白いと思った他作品の展開やキャラに対しても「俺はなんでこれが面白いと思ったんだろう?」って突き詰めてアイディアに反映させてたらしい
後に銀匙、アルスラーン、百姓貴族の連載中にも妊娠と出産をしていた(さすがに出産のときは休載してた)
個人的にコミカライズで傷パートが一番好きだった身としては何が転機になるかわからないと思った。
結婚式が舞台なのに作者が花婿がいないといけないことを完全に忘れていて、急遽ねじ込むならいっそ思い切り怪しくしてやろうと作ったキャラ
なので覆面の下の顔も出てこないしトリックにも一切関係ない
素顔は線の細い美青年という設定
戦国妖狐、再連載中。
— 水上悟志 (@nekogaeru) January 20, 2022
この前の回の最後のページで8年前左腕を失ったはずのキャラの再登場シーンでうっかり左腕描いちゃって提出。後で気づいた次の回でどうやって矛盾を解消しようか頭をフル回転させて出した結論が「生えた」 https://t.co/S43ppOTlDW pic.twitter.com/ccYB4kBgmm
なろうの追放系のやつとかやること終わった途端エタったりやること全部他の作品と変わらなくなるのを考えるとシンを倒して目的無くなった後も面白い話かけたのはすげえな…
そして3層編をほぼカットとして4層でナナチを登場させたら人気が出始めた
「これまでのキャラ全部捨ててリセットしよう」って指示を出して出来たのが3巻からの展開
ハレンチ学園とかの作風が本来の永井豪と認識してる編集部、アニメ終了に合わせてデビルマンは終わらせろと言ってくる
自分がデビルマンで表現したいものがまだまだあって何とか説得して延ばしてもらうがそれも限度がある
結局どう足掻いても詰め込みきれず、駄目だ話をまとめるには美樹を殺すしかねぇ!
って死ぬことになったのがヒロイン
マシリトは隙あらばラブコメぶちこもうとするからそこまで深く考えなくてもいいと思う
とあるバイオレンスアクション系漫画家がマシリトの狂気的なリクエストに答えた結果生まれた漫画がこれ
後にタフシリーズを描くことになる猿渡哲也である
読者受けも良くなく打ち切りが決まった際に、
最後の敵をビーティーも冷や汗をかかせる強敵にしたことで読者から大受け
そこから荒木先生は編集と話し合い、敵の大切さに気付けたとか
それまでの悪人を倒すだけじゃなくて、標的にされた友人の公一君一家を助けることを最終話でやって高評価だったから
読者の共感は誰か・何かのために立ち向かうことで得られると学んだ話もしてたね
多くの人の心を震わせ、愛されるJOJOはいかにして創られるのか。作者の言葉からその創作の魂に迫ります。
— 荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋 (@JOJOex_2018) March 1, 2018
【#荒木飛呂彦の言葉】001
最も読者が共感するのは、何かに立ち向かっていく「勇気」だと思います。
(「荒木飛呂彦の漫画術」より)#ジョジョ展 #JOJO30th #JOJO2018 #国立新美術館 pic.twitter.com/L2fV0qbxHq
モデル元の人物が存在しダメ人間度はモデル元の方が遥かに高い
モデルの人、仕事柄的にも性格的にもすごい交友関係広いんだけど自分の知り合いのモデルの人と何回も対バンした事あって頻繁に飲みに行くような仲の人が「きくりで抜いてからモデルのこと知っちゃったよ…」って凹んでて気の毒だけどちょっと笑っちゃった
作業風景がテレビで公開されたときはプロ・アマ問わず現役漫画家達が「凄すぎて参考にならねェェェェ!!」と悲鳴を上げつつ発奮していた
確か鳴海が激怒するシーン、物理的に原稿が盛り上がってるんだっけホワイトたっぷり使ったから
その中に「マミメインの話は何度も没になった」って話があるんだが、
個人的に没にならなかったマミメイン回だけでも観察者羞恥心みたいなのが起きて苦手なので没にしてくれて助かった
余りに心霊体験が多すぎて感覚が若干麻痺しているのか、新しく借りたアパートで上の階の騒音が酷くて文句を言いに行くも留守だった、雨でもないのに窓ガラスだけが濡れてる等の現象が起きてもずっと住み続けていた。そんなある日まりこ先生がテーブルに向かって作業をしているとテーブルの向こうに人の足が見える。恐る恐る視線を上げると痩せた初老の男性が無言でまりこ先生を見下ろしているという経験をする。
それで流石に怖くなり大家に引っ越しの相談に行くと、「今まであの部屋に1年以上住んだのはお2人が初めてだったんですがやっぱりダメでしたか」と言われ、ようやく本当にヤバい物件だったんだと気付く。
なおその後詳しい設定を突き詰めて固まってきた頃には本編がほぼクライマックスで語れなかった為外伝が書かれることになった
餓狼伝作者の夢枕獏は名前を出した時点で虎王がどういう技か決めておらず、
刃牙作者の板垣恵介と受けた人間のダメージから技の全貌を推測し詰めていった
で、共同作業の駄賃として刃牙でも使わせてもらえるよう了承を得ており、グラップラー刃牙少年編で名前こそ出してないけど主人公に使わせている
編集者「先生、ここの相馬の台詞ちょっとキモいから変えましょうか」
作者「あーダメですかね?」
編集者「あ、ごめんひょっとして拘りのあるところだった?」
作者「いやCV神谷さんだから読者も許してくれるかなーって……」
っていう楽屋裏好き
作者「八千代の常に刀を持ち歩いてる設定はさすがに没になるかな…」
担当「OKです」
作者「え!?いいの!?」
チョッパーは可愛いマスコットになんかしてやらねえ→大谷さんの演技が可愛いから漫画も可愛くしよう
光彦はクソ生意気なキャラ→大谷さんの演技が可愛いから良い奴にしちゃおう
あの人が「ピ」「カ」と「チュウ」だけで完全に感情表現演じきったことでピカチュウも喋らなくなったしな…。
結果として「特定のポケモンはしゃべる」という初期設定がなくなった為に最初からしゃべってたニャースが言語を手に入れる話が巡り巡って生まれたという
ルギア爆誕で出て来たヤドキングは特に描写なく喋ってたけど‥‥
にもかかわらず、最終的にタツキが上げてきた原稿は打ち合わせの内容を完全に無視して、生姜焼きだった
形だけの打ち合わせだった嘘ネームの方も酷い結末だったらしいそしてうまく騙せてたようで嘘だったのは林編集にはバレバレだったとか
このエピソードがよく語られる関係で意外だったが原作者の藤本タツキの普段はボツされれば即別の話を考え用意する人らしい
だから生姜焼きはかなりレアケース
そのトリックはドリフのコントを見て思いついたものだったので流石にちょっとアレかと関係者は思っていたのだが、意外にもミステリー好きには絶賛された
「リアルの菌だけで教科書みたいに話を進めてもウケるわけないじゃん。世界を滅ぼすヤバい菌を出して、主人公たちに世界を救わせるんだよ」
っていう(それ自体は一応正論な)指示を受けて出したもの
作者・担当は「あくまで菌は現実の研究に即した形でストーリーを作る。そこでフィクションを混ぜたくない」という方針だったので、とりあえず編集部向けに「後々やります」という言い訳として伏線っぽい謎菌を出した
結果、漫画はリアル路線で当たったため謎菌の伏線は完璧に有耶無耶になった
「ジャンプ名物、早期打ち切りに備えて序盤の山場で起承転結が成立するようストーリー・キャラ作りをする」
みたいな話
シンは「北斗と対になる南斗」「その地域一円の支配者」「ケンシロウの胸の傷をつけた男」「恋人のユリアを奪った男」と、コイツを倒せば一通りの決着がつくキャラ作りがされている
3年間しかない学生生活でどうやって季節ごとのネタで長期連載するのかって問題は「現実の時間通りに進級させる」とか「サザエさん時空で割り切る」とか色々あるけど
「3年間の中の一日一日をそれぞれ無作為に抜き出して描く」っていうのは頭良くないとできない手法だと思う
あくまで「無作為な1日」だから学校と家以外でのイベントがほぼなくて「映画」と「プール」に1度ずつだけというのが凄すぎる
レベルEのEはエイリアンを意味するつもりだったが「エイリアンはAだよ」と突っ込まE.T.からとったことにした
けどデビルマンがしんど過ぎて全部デビルマンの連載中に終了してる
と言いつつ編集部からは次の連載が切望されてて結局マジンガーZを新たに始めてるんだけど
完全版の公式ガイドブックで突っ込まれてたのは、葉と出会って作中ではまだ3ヶ月くらいしか経ってないのに「彼と初めて出会って約半年」と言い出したマルコ
4人は頑張って原稿を描き上げたが、九州で松本零士達を臨時のアシスタントに起用した手塚治虫が原稿を仕上げてきたため没になった
関係者が豪華すぎるエピソード
書き忘れたけど代筆を頼んだのは編集部ね
そのボツになった現代だと豪華すぎる代原稿見たいな
すごいな
女子高潜入任務でその学校の制服を着てる後ろ姿が描かれてるコマがあるんだが、元々の予定では本人が使う武器の特性に年齢を操作する能力がありその伏線として描いたもの
でも打ち切りで急ピッチでまとめる中で活躍させるためにワープ能力持ちに変更
結果前述のコマが「女子学生のコスプレするおばさん」になってしまったという
27歳だよ!
「30前後」って表現はさすがに酷だって!
女性高生になるの無理がある点で変わりないだろ!
俺が知ってるやつだと
「うしおととら」は最初のプロトタイプのネームから十数回のボツを経て連載一話の形になった
一番最初は非の打ち所のないイケメンが妖怪うごめく中国大陸で魔法の武器を破壊していくって話で
担当編集から「このイケメン主人公はただの完璧超人でつまらない」「端役で出てるこの小さな花を守ってるオバケのキャラはすごくいい こいつをメインにしたら?」と言われてメインに昇格させたツンデレオバケ=とらが生まれた
もう一人の主人公の蒼月潮は当時の作者に「元気な少年主人公」の引き出しが全くなく苦悩の果てに自分が挿絵を担当してた大学時代の後輩の小説の主人公「竹蔵」を許可取ってモチーフにしてようやく生まれる(後輩の竹蔵の小説は小説でのちにライトノベルとして電撃文庫で刊行)
「潮」「とら」って名前の組み合わせも偶然で鬼門の方角「丑寅」とのダブルミーニングは担当編集に指摘されて気付いた(作者案のタイトルは「魔槍記」)
ソースは読者ハ読ムナと藤田和日郎本
潮ってめちゃくちゃジュビロらしいキャラだと思ってたのにそんな経緯が
とらも炭治郎みたいに脇役から昇格したキャラだったんだな
ジュビロが回想してた初代担当との問答も面白い
初連載で何もわからんかったからとにかくしつこく質問しまくったとか
「長編描いたことないから組み立てられねえよ!」→担当編集「無理に長編描こうとせず沢山の短編を繋げて一つの話にするイメージでどう?きみ短編得意なんだから」
「でも短編をどうやって重ねたら…」→担当編集「日本各地を旅するロードムービー要素入れたらいいかもね ご当地の妖怪も使えるし」
「少年と妖怪のセリフのやり取りどう描けばいいのかわからん!」→担当編集「漫才のボケとツッコミ参考にしてみては?」
「ラスボスってどんなのがいいかイメージ沸かない…」→担当編集「那須高原の旅土産に殺生石伝説の郷土誌持ってきたぞ」
などなど
こういう逸話見ると相談相手の大切さがわかるな
藤田先生だとからくりサーカスで鳴海を一時退場させたのも確か友人の作家に相談した結果だったよね
アシスタントの若い男の子に男の色気と言っても伝わらないので、
「こいつらはホモなんだ、そう思って描け」と言っていた
なぜか下ネタギャグ漫画になった南国アイスホッケー部
あのマンガ、下ネタマンガになる前も主人公が初手インチキしてたんですがそれは…
なにをどうしたらあだちマンガがそんな主人公のマンガに化けるんだ…
単行本の一巻のおまけに書いてあった
その色々をkwsk
・連載開始のタイミングが当初の予定よりかなり早まった
・他の予定通りに始まる新連載にアシスタント皆持って行かれてた
・作者だけでなく担当編集も新人でどうすればいいのかお互い分からなかった
だったかな
持っていたかは定かではないけど、
マッシュルと反対にアシスタントをしっかり付けて同時期に連載を始めたのが「ぼくらの血盟」(だったかな?)
なお、マッシュルがそんなアシスタントゼロの危機を乗り越えて数年連載してアニメ化までいったのに対して、血盟は数ヶ月で打ち切りになった
というかマッシュルが同時期の連載陣に勝利を収めた
そんな境遇から漫画家になったかと思えば初っ端から>>149のような修羅場になり評価も散々
にも拘わらずなんだかんだ持ち直して連載を円満終了してアニメもバズるという色々波乱万丈な御方
結果的にマッシュルが成功したから良かったものの
日本で一番売れてる漫画週刊誌で、育てるべき新人漫画家相手にこの対応は酷すぎない…?
月刊連載でもよっぽど省エネ作画でも大丈夫な作風じゃない限りアシスタントいるの普通なのに
週刊連載でアシスタント無しで連載させるって正気の沙汰じゃないよな…
これで精神世界でエ○コスプレやりたい放題+後の八雷神も宿ってギャグハーレム状態+優希のパワーアップ&不穏に繋がるんだから見事だよ
・高2の時に初めて漫画を完成させその漫画でアフタヌーン四季賞を受賞
・キャラデザが決まるのは初登場時の作画の瞬間
https://youngjump.jp/comic_award/interview/019/index2.html
TOUGHは当時のヤンジャン編集が「読み切りで描いたキャラ主人公にして格闘ものやれ」って言ったことで生まれた作品(読み切り自体は不良青春もの)
無限の住人は持ち込み時に時代劇描いてみたら? って勧められて描くことになったもので作者自身は時代劇が好きじゃない
画像の呉竜府の話の時は「ゴルフの起源はイギリスです!」とガチのクレームを入れてきた人までいて、これはまずいと明らかに嘘だとわかる路線に切り替えた
絶鬼(ぬ~べ~が封印してる鬼の弟)と本格バトルやった時はアンケが良かったものの翌週の通常回はあっさり急落、
バトルはアンケが良いが持続しないとわかり、打ち切り作品を決める連載会議は直近のアンケート状況が反映されるので「連載会議の直前だけバトル展開やる」という策をとったのだとか
それでも終盤は付け焼き刃にしかならず、編集長直々にそろそろ話をまとめるよう宣告された
生き返ったのはアニメ放送が近くて、アニメで活躍するのに原作だと死んでるという状況が良くないと判断したから
なお蒼天航路の曹操や周瑜、ReMemberの零次はイケメンではないらしい
ちなみにからくりサーカスのときは雑誌だと人気がないけどコミックスは売れてて連載が続いていたけど読者の反応がわからなくて不安だったらしい
ソース
https://togetter.com/li/88220
https://booklive.jp/feature/index/id/ivkf_03
クドカンドラマみたいだね
視聴率悪いけどDVD売れる
寺沢武一「コブラのモデルはジャン=ポール・ベルモンド」
洋画の吹き替えでそのジャン=ポール・ベルモンドを多く担当してたのが山田康雄だったので、コブラがアニメ化されたとき寺沢武一は山田に担当してほしかったが、先にルパンを演じていたため野沢那智になった
なお寺沢へのサービスか、後にゲームのCMで山田がコブラの声をあててる
担当編集「まどろっこしいから普通に孫にしとけよ」
モンキーパンチ「え?勝手に孫出すとか著作権とか大丈夫ですか?」
担当編集「お前の漫画がフランスで展開されることはないから安心しろ」
その後アニメ1期をフランスで放送するにあたって名前をエドガー・ド・ラ・カンブリオールに変更
映画のルパンVS複製人間に関しては最初の上映だけヴィドック4世になったとか
本連載前に連載の肌感覚を掴むために一日だけとはいえ連載作家のアシスタントに入らせてもらえたらしいし
作者「赤葦は漫画編集者かアナリストのイメージだなあ。担当さんどっちが不憫な仕事ですか」
担当「漫画編集者です」
→漫画編集者に決定
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