【葬送のフリーレン】マハト編完成度高すぎない？

魔族は一つの魔法を研究するんだったか
マハトにとっては人間の悪意こそがその研究対象になるような魔法だったってことか？

テンポよく話が進んで魔法使いの存在意義を示した点でも自分は同じ七崩賢編でも断頭台のアウラの方が好きだわ

デンケンの英雄譚でもあり、マハトの悲劇でもあるのが良いよね
変わらないものに気付いて取り返そうとしたデンケンが英雄に、変わろうとして誰にも手の届かない黄金郷の主になったマハトがあの末路ってのも対比になってるのかな？

マハト編の好きな所はマハトが求めるものが
「愛情」というありきたりな題材でなく「悪意」なところ

解釈の幅が広く人によって分かれるところがいい
そしてどう解釈してもマハトとグリュックの関係性はいい

でもこいつ幼馴染同士殺し合いさせて結局両方死なせる奴だし……

是非アニメで見たいわ
2期頼むぞ、もちろん1期のスタッフで

ソリテール「『人類は』理解できなくても観測によって対応してきた」

ここもこのストーリーの根幹だよね
共存に理解は不可欠と考えてしまうのも魔族故の習性
無知のままでもマハトは短い間だけど共存できていたのに気付かなかった

初めて気づいたけど、マハトが「近づいたらこの男を殺す」と言ったのは、死期を悟ってダメ元で悪意のある事を言って腕輪が作動するか確かめる為だったのか。そのマハトの切羽詰まったところを見たグリュックが「マハトはこれまでなのか…」と悟ったのか…

リアタイだと作画担当のPCクラッシュ事件が発生していきなり長期休載入ったりしたからとにかく話数以上に待たされたからな。凄く良い話なんだけど、進みが遅すぎる、って言うのがマイナスポイントに取られてた所が、一気読みだと無いからスーッと情報がぶち込まれて最高な話に見える

マハトの記憶の辺り、多分2ヶ月くらいフリーレン一行の出番無かった気がする
それでとんでもなく面白いの凄い

もののあはれって感じだ
黄金の「だいたい不変不滅」な性質をモチーフに無常感を演出している

マハトの過去編は、今まで読んだ作品の過去編の中で一番面白いと思ったなぁ。

魅力的なキャラを主人公一行以外で出し続けられるのはすごいことだと思うよ

最期のマハトがグリュックと二人の時は丁寧な言葉使ってるのに、デンケン相手にしたとき「こいつを殺す」と雑な言葉遣いになってるあたりが、ものすごい無理に絞り出した演技感があって大好き

劇場版にするには長いのが難点か

最初のアウラで長編の構成にがっかりしてたから、マハト編でここまで丁寧に書けるんかいって驚いた
そら力入れてアニメ化するわ

この話はな……読んだ後「悲しいけど美しい」って気持ちが溢れてきたわ
ゲナウ編と黄金卿編はアニメで見たい話だ

アニメにする時の個人的希望

マハト:森川智之
グリュック:速水奨

異論は認める…ていうかもう出てたりしたっけ？

作中数十年経過しているのにディーアゴルゼ解けたら住民全員全くあの時のまま生存しているのに驚いた
これSFとかでいうコールドスリープ技術と同じやん。マハトって凄ぇな

いちばん好きな章がこれだわ。アニメが楽しみ
マハトが死んだのは仕方ないけど退場するには勿体無いキャラだった
もう少し試行錯誤するマハトを眺めていたかったな

魔王に命じられて村を滅ぼすときには直接斬り殺してるのに
グリュックと過ごした30年間の全てをぶち壊すときには黄金化

ゼーリエが来るまで何を考えヴァイゼに留まっていたのか凄い知りたい

>>ディーアゴルゼが「実質的に殺す」魔法なのか「死なないようにする」魔法なのか区別がつかないのほんと美しい

マハト本人に解除できないんだから明確に実質的に殺す魔法でしょ

本当に楽しかったんだ


シンプルだけどマハトの関係が伝わってきて本当にいいセリフ

人間同士を強制的に殺し合いさせたり、主人（悪友）の政敵を暗殺したり、街を襲撃しようとした同族全滅させたり、自分に好意を持ってる街の住民全員黄金化したりと、人間目線では悪行の限りを尽くしているのにこれらの行動に悪意は持っていないのよね

マハトは自分以外の生命全て滅ぼしても悪意という感情は理解できなかったんだろうなぁと思う

ミダス王（触れた物を全て黄金に変えてしまう呪い？祝福？を受けた王）の神話童話の改変としては、最高傑作だと思う。
自分が黄金に変えてしまった黄金城や黄金像の中で孤独にたたずむ男。最強の力や財産を持ちながら、一番欲しい物は手に入れられない。
ミダス王であり、マハトでもある。
ミダス王の神話童話は、「黄金や権力よりも愛情の方が大切」という教訓的なものだけど、フリーレンではもちろんそれを上手にひとひねりしてある。

あとファンタジー的には、ミダス王ってなにげに「ファンタジーエルフの源流」ではあるらしい。「王さまの耳はロバの耳」と同一人物なので、長耳キャラというものの源流。
牧神パーンに並んで。ただ牧神パーンの古代の大理石像はエルフ耳（山羊耳）だけど、山羊の角や下半身も付いててやや人間離れしている。悪魔っぽいとも言えるけど。
人間のシルエットで耳だけがエルフ耳で、指輪物語やその源流のニーベルングの指輪めいた魔法の力を持つミダス王こそ、実はファンタジーエルフを語る時には外せない存在らしい。
だからマハトも短めだけどエルフ耳なんだよな。このあたりよく古典を押さえてるし、意外と衒学的な作品でもある。

原作者がここまで濃密なエピソード創れるなら、
もう一方の人類との共存を願った"魔王"がどんなキャラに仕立て上げられるのか、
すごい期待が持てる

マハトにとって接点の大きな人類はグリュックとデンケンで、次にレクテューレと思うんだよね。
この二人は実はお互いをよく見ていた。
デンケンに魔法指導するマハトを後ろからじっと見つめていたり、逆にマハト側も恋愛感情に気づいたり。
レクテューレさんはなにげにかなり聡明な女性だったので、色々思うところがあったんだろうな。
まずは「警戒」だろうし、父にとっての「悪友」であり、夫にとっての「師」でもあるという超重要な男を、じっと見つめて理解しようとしていたんだと思う。
レクテューレさんはなにげに貴族女性としてグリュックやデンケンよりも鋭いところがありそうなので（グリュックやデンケンが鈍いという意味では無く、さらにその上を行くという意味）、実は作中人類で一番マハトを理解していたのはレクテューレさんかも知れん。
マハトは一度レクテューレさんとじっくり話し合っていたら欲しいものにもっと接近できていたのかも知れないと思う。
少なくとも、グリュックやデンケンとはまた違う視点の話ができたと思う。
でもマハト視点から見たら、二十歳そこそこで早逝した女なんて「なんかいたと思ってたら一瞬で死んだ」くらいにしか思えないのだろうけど。
デンケンが試しに育ててみた最強育成オオクワガタだとしたら、なんか一瞬で死んだけどカゲロウもいたなくらいの存在。

鬼滅の無限列車や遊郭編みたくマハト編をワンクールで２期やってくれんかな

人間の方が圧倒的に寿命が短い分、ヴァイゼには生きてる間、マハトがおとなしくしているうちは共存できた人もいるのかもしれない
でもそういうたまたまそうだった人とは深い交流がないからマハトの心を動かさなかった
ならそれは共に存したと言えるのか？
とか色々考えだすと止まらなくなるし感傷的になれるいいエピソードだった
ソリテールというとびきりのスパイスで刺激も利いてる

マハトとソリテールの関係も好きだな　ソリテールは逃げないで最後までマハトに協力してたの
自分のためでもあるんだろうけど魔族の変わり者同士何か感じるものがあったんだろうね

人質なら心配して寄ってきたヴァイゼの住民達で事足りるのに何故かやんわりと追い払って、逃げてるはずが何故かグリュックの元へ辿り着いて、やる必要もない従者ごっこを再開する

アウラ様とは違った方向で芸術点高いよね

マハト編完成度高くて満足しちゃったし、デンケンが出なくなったから読むの辞めてしまったw
連載期間も長かったし、一区切りついた感があってな…

もしレクテューレが存命かつデンケンとの間に子供が産まれてたりしたらどうなったかが気になる

ソリテールの言うように魔族と人間は別物ではあるんだが、知能指数や思考回路、感情で重なってしまう部分があるゆえに、人間の感情を求めてしまう「変わり者」のマハトに共感するようにもなってたな

マハトレベルで頑張っても魔族は人を理解できないから共存は絶対無理
でもそれはそれとしてグリュックとマハトが友達だったのは確かな事実なのが美しいんだよ

寄生獣の話出てたけど魔族も人喰いの野生動物なんだよね…たぶん愛情も感情も有るけど人のソレとは違うから人間には理解し難いだけで。人間も熊さんやライオンと家族っぽいものにはなれるけど本当のところは理解出来ていない…と言う事を理解しないと双方にとって悲劇が起こると言うのが皮肉。

黄金郷編を批判してる奴がいて、曰く

「ワンピースじゃあるまいし、主人公たちを十何話も放置してオッサンの悲しい過去なんか描くとか正気とは思えん。こんなことやったらイ言者しかついてこない。エルフ萌え漫画なんだから、一級試験みたいに女の子いっぱい出しておけば良いんだよ（キリッ）」

とのことだった。
「アウラわからせｗまでは良かった。後は基本的に蛇足」
とも言ってた。
そいつとは、魔族よりも相互理解が困難かも知れないなあと思った。
ストーリーの表面しか、思考の表面しかなぞれない奴っているんだよな。
ほんとに同じ人類なのかと思うけど、そういう漫画ファン層アニメファン層が一定数いるのかも知れない。

マハト編はフリーレンの「魔族は人語を喋る害獣で人類のためには駆除しなければならない」っていうスタンスに説得力を持たせたまま
マハトに感情移入したりマハトとグリュックの関係を美しいと思える話だったのが凄いと思う