【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に卒』 7話 沙都子のやり方がえげつなさ過ぎる… SSR鉄平が完全に癒しになってて笑う

エウア「盤上の駒はそなたの望むような動きをしているようじゃな」

沙都子「まだまだですわ」

沙都子「梨花にはもっと苦しんでもらいますの」

エウア「ふん！」

エウア「100年は続く惨劇に一度は脱したと思われたのだがまた引き戻されたのじゃ」

エウア「ループは溶ける氷の如く猫の精神を蝕んでいるだろう」

沙都子「感謝していますのわよ…エウアさんのおかげで厚情っぷりの梨花をじっくり追いつめることができますの」

エウア「フフフ…礼には及ばぬ」

エウア「こうして私の最も忌むべきものである退屈をそなたが紛らわせてくれるのだからな」

沙都子「私を鑑賞して何が面白いのかわかりませんけどお好きになさいませ」

エウア「時に、ゆめゆめを忘れることなかれ」

エウア「既にそなたはサイコロを振り盤上のゲームは始まっている、もはやゲームから降りることは不可能」

エウア「そなたは猫より後に死ぬという条件で必ず同じ欠片にいくことができるだろう」

エウア「だが、猫が生きているにも関わらずそなたが先に死んだとき次に向かう欠片は」

エウア「猫が存在しない猫がいない欠片だったとしても何も文句は言えない」

沙都子「そんなヘマいたしませんわ」

エウア「フフフフフ…」

エウア「無論であるな」

梨花「近い…」

羽入「はっ…！ごめんなさい！！」

梨花「今のあんたはあうあう言わないのね」

梨花「なんでもないわ」

梨花「折角こうして相手がいるんだから建設的な話をしましょうか」

梨花「といってもまた惨劇が起きてしまったのだけど」

羽入「つらいなら少し休んでもいいのですよ？無理は良くないです」

梨花「そうね、次の世界では惨劇が起きないというのならこのまま黙って目を閉じるわ」

梨花「それとも…あんたが助けてくれる？」

梨花「ねえ…オヤシロ様」

羽入「ごめんなさい…」

梨花「私…どうすればいいの？魅音のこともちゃんと圭一にいったのよ？それなのに…」

梨花「何も変わらなかった！圭一と詩音は祭具殿に忍びこんで公由が行方不明になった！」

羽入「梨花…あなたを殺したのは…」

梨花「詩音でしょうね」

梨花「誰かさんの力が中途半端なせいで肝心なことは何も覚えてないけど」

羽入「落ち着いて、よく考えてみて」

羽入「覚えている情報の中に手掛かりがあるかもしれない…」

梨花「もういやなの」

羽入「梨花…」

梨花「これ以上誰が死ぬのも嫌」

梨花「友達が死ぬのも村の誰かが死ぬのも…」

梨花「許して…」

梨花「私…もう死にたくない」

沙都子「梨花….？」

沙都子「どうしたでございますの？」

梨花「なんでもないのですよ」

梨花「怖い夢のことを思い出してしまっただけなのです」

梨花「大丈夫なのですよ」

梨花「にぱー」

沙都子「とてもそうは見えませんわ」

梨花「うわああ….！！」

梨花「沙都子…！沙都子…！なんで私だけが何度も…！」

梨花「うわあああああ！！」

沙都子「そんなにもツライ夢ならばただの夢ではなくお告げなのかもですわね」

梨花「お告げ….？」

梨花「お告げってなんの？誰の？」

沙都子「それはやっぱり神様の…」

沙都子「そう…」

沙都子「オヤシロ様ですわ」

沙都子「だって雛見沢の守り神ですもの悪い夢もオヤシロ様が何かを伝えようとしてるに違いありませんわ」

梨花「僕をこんな目に遭わせて何を伝えようとしてるのですか？」

沙都子「そこまではわかりませんけど」

沙都子「オヤシロ様は悪い神様ではありませんの、きっと梨花に戻って欲しくて必死に伝えようと…」

梨花「伝えるも何もメッセージなんて何もないのです」

梨花「ただただいつまでもいつまでも悪夢が終わらない…永遠に！」

沙都子「ねえ梨花」

沙都子「内緒にしますから正直に答えて欲しいのです」

沙都子「何かオヤシロ様に怒られるようなことをしたり、あるいは考えたり」

沙都子「身に覚えはございません？」

梨花「ないのですよ」

梨花「僕はいい巫女なのです」

沙都子「嘘つき」

梨花「どうかしたのですか？」

沙都子「以前、梨花の寝言を聞きましたの」

沙都子「雛見沢とかいう田舎は嫌だ、ここを出てなんとかという学校に進学するのが夢だ」

沙都子「オヤシロ様の掟で村を離れてはいけないというのがございましたよね？」

沙都子「ましてや梨花は古手神社の巫女」

梨花「そんなの大昔のことなのです！！」

梨花「今は遠足だって行きますし、興宮へ買い物にだって…！」

沙都子「誰にも言わないと約束しますわ」

沙都子「梨花は本当にそんな大それたことを考えていますの？」

梨花「好きな学校に進学するのは悪いことじゃないのです！」

梨花「僕にだってそんな権利くらい….！」

沙都子「でも、梨花はオヤシロ様の巫女でオヤシロ様の生まれ変わりなのでしょう？」

梨花「知らない！！そんなの！！」

梨花「生まれた時から勝手にそうだっただけで！」

梨花「なりたくてなったわけじゃない！！」

沙都子「ねえ梨花」

沙都子「どうして雛見沢から出たいのですの？」

沙都子「ここはいつだって素敵な景色で、今日だってこんなにもお天気で」

沙都子「私たちをずっと愛しんでくれたのではありませんの」

沙都子「沢遊びをしたり田んぼの畦道を駆けたり、山から季節の風景を見下ろしたり」

沙都子「雛見沢はどんな時私たちを優しく見守ってくれましたわ」

沙都子「それなのに田舎だから嫌なんて」

沙都子「私がオヤシロ様だったらちょっと恩知らずだと思ってしまいますもの」

沙都子「もし、梨花の見る悪い夢が」

沙都子「それを𠮟るものだったら」

梨花「𠮟るものだったら？」

沙都子「心を無にして当たり前だった雛見沢のいいところを」

沙都子「もう一度思い返してみませんこと？」

沙都子「そうしたらきっと」

沙都子「悪い夢なんか見なくなりますわ」

梨花「ごめんなさいなのです…」

梨花「沙都子だって村で辛い思いをしてきたのに僕は自分のことばかりで」

沙都子「いいんですのよ…それに今は梨花と暮らせるだけで幸せですわ」

梨花「沙都子…」

梨花「ありがとう…」

レナ「まだまだ！アウト2つだよ！」

梨花「絶体絶命なのです」

魅音「あのピッチャーが出てくるまでは楽勝ムードだったんだけどね」

梨花「みいは凄いのですのよ、右へ左へホームランばかりで沙都子と違ってちゃんとバットがボールに当たるのですよ」

沙都子「梨花！！後で覚えておきなさいですわ！」

審判「セーフ！」

魅音「よっしゃー！」

レナ「次は沙都子ちゃんだね！」

沙都子「さあ！ホームランでサヨナラですわよ！」

魅音「沙都子のここまでの打席って？」

レナ「えっと…全部三振かな」

梨花「バットとボールがこーんなに離れていたのです」

魅音「へぇ…なるほどね」

レナ「あ！圭一くーん！！」

レナ「沙都子ちゃん！圭一くんだよ！！」

レナ「圭一くんが来てくれたよ！」

沙都子「圭一さんは何をしているのでございましょう」

魅音「やった！！」

沙都子「走る必要はありませんわね」

沙都子「おーほほほほほ！！」

レナ「勝ったよ圭一くん！」

圭一「俺は一体何のために…」

沙都子「罠は1つ…最後の最後で絡めとるくらいで十分でしてよ」

魅音「さて、監督！ちゃんと覚えてるよね」

レナ「あ！2人とも早いね！」

沙都子「あら、ちゃんときましたわね」

沙都子「遅刻したらその分お肉がたくさん食べられましたのに」

圭一「甘いぜ沙都子、この致命的なリーチの差でお前の肉はすべていただく！」

沙都子「なんですって！？そんなの絶対に許せませんわ！」

圭一「安心しろ、ピーマンやナスは譲ってやるからな」

梨花「僕もカボチャを焼いたのをいっぱいいっぱい譲ってあげますです」

沙都子「カボチャ！？」

魅音「監督に伝えておくよ、沙都子はカボチャが大好きだって」

魅音「監督のことだから全国からカボチャを集めてくれるね」

圭一「よかったな沙都子、朝昼晩三食カボチャ三昧だ！」

沙都子「うわあああ！レナさあああん！！」

圭一「待て！この展開は！？」

レナ「駄目だよ圭一くん！これはレナのなんだよ！」

レナ「はぅ～！！お持ち帰り～！」

エウア「ふふふ….」

沙都子「ちょっとよろしくて？」

圭一「梨花ちゃん？あれ？沙都子は？」

梨花「沙都子はお夕飯の買い物にいったのです」

圭一「そうなのか…何もこんな時に」

圭一「さてはあいつサボりやがったな」

梨花「沙都子は圭一と違って要領がいいのですよ」

梨花「にぱー！」

鉄平「きたきたきた！！それ待っとったんねん！」

鉄平の友人「通らんかったかー！まあそんくらいなら…」

沙都子「確かダブロンありでございましたね」

鉄平の友人「え！？」

鉄平の友人「うお！？役満！！」

鉄平の友人「かぁー！今日は鉄っちゃんと沙都子ちゃんにやられっぱなしやんね！」

鉄平の友人「これもワンツーは2人で決まりか」

鉄平「よっしゃー！沙都子、わしらの勝利やんね！」

鉄平「え、ああ…すまん」

鉄平「沙都子…！」

鉄平の友人「それにしても沙都子ちゃんは腕を上げたな」

鉄平の友人「将来は美人雀士確定やな！」

鉄平「そりゃ自慢の姪っ子やんね」

鉄平「才色兼備！何をやらせても誰にも負けんねんや！」

鉄平の友人「じゃあ、もう半荘！」

鉄平「悪い、もう今日はここまでやんね」

鉄平の友人「ええ？まだ外は明るいやろ？」

鉄平「日が暮れたら沙都子を帰らせるわけにはいかんやんねん」

鉄平「もし夜道でなんかあったらわしは悔やんでも悔やみきれん」

鉄平の友人「鉄っちゃん変わったな、男の人生は女1人で変わるっていうけど」

鉄平の友人「まさかこんな小さな女の子とはな」

鉄平「沙都子はワシにとって唯一の家族って言えるんねん」

鉄平「わしはもう昔のワシやないねん」

鉄平「沙都子のためだったら今は死んでもいいって思ってるねん」

鉄平の友人「かっこええな～」

鉄平の友人「ええで！そういう鉄っちゃんも悪ない！」

鉄平「ありがとな遊びにきてくれて」

沙都子「放っておいたらすぐゴミ屋敷になってしまうでしょ？」

沙都子「お掃除した意味がなくなってしまいますわ」

鉄平「すまん、今までワシ家事なんてしたことなかったねん」

沙都子「叔父様のことですもの、もう派手に使ってしまってると思ってましたわ」

鉄平「最低限の生活費分だけで無駄遣いは一切してないねん」

鉄平「その…ワシはろくな死に方しないねんから沙都子に少し残そうかと」

沙都子「ねえ叔父様、私のためなら死ねるって本気ですの？」

鉄平「ああ、もちろんやねん！ワシで頼れることがあればいつでも命投げ出してやるねん！」

沙都子「叔父様、雛見沢の私のお家に来ません？」

沙都子「叔父様に相談したいことがありますの」

梨花「買い物にいつまでかかってるのよ」

鉄平「そろそろ話して欲しいねん」

鉄平「相談っちゅうのは？」

沙都子「それは…」

鉄平「沙都子がもうこの家に住んでないことは知っとるんよ」

鉄平「ここに来たのは誰にも聞かれたくないからやんね？」

村人「ん？」

鉄平「何ジロジロ見てんねん！！」

村人「ひぃ！！」

鉄平「さあ、家に入んな！」

沙都子「はい…叔父様…」

沙都子「さっきは助かりましたわ、あまり見られたくありませんでしたの」

鉄平「ここならもう平気やね」

鉄平「聞いとるやつもおらん」

沙都子「叔父様」

沙都子「私はこの村でいじめられてますの」

鉄平「誰やねん！誰やねん！沙都子をいじめてるのは！？」

鉄平「わしがぶん殴ったるねん！！」

沙都子「待って！」

鉄平「なんで止めんねんや！いじめてるやつの名前がわかれば後は…！」

沙都子「私をいじめているのは…雛見沢村の全員ですわ」

鉄平「全員…！？」

沙都子「ですから、1人や2人殴ったところで解決どころか逆にエスカレートするだけですの」

鉄平「なんでそんなことに？」

沙都子「ご存じでしょう」

沙都子「私の両親がダム工事推進派のリーダーだったことを」

鉄平「いや、だからっちゅうて…！」

鉄平「悪いのは兄貴たちで娘の沙都子には関係ないねん！！」

沙都子「北条家はすべて村の敵」

沙都子「村の敵には村人全員で立ち向かう…それが雛見沢でございますのよ」

沙都子「私はみんなと笑いあってこの村で過ごしたい…それだけが細やかな願いですのに」

沙都子「北条沙都子は全員で石をぶつけるべき…敵でしかありませんでしたの」

鉄平「すまん！すまんかった沙都子！まさかそんなことになってたなんて！」

鉄平「不甲斐ないワシを許してくれ！許してくれー！」

沙都子「いいんですの、叔父様が悪いわけじゃありませんわ」

沙都子「その代わり、しばらくこのお家にいてくれません？」

沙都子「私、疲れてしまってせめてお家にいるときだけでも家族と過ごしたいですの」

鉄平「沙都子おおおおお！！」

エウア「フフフフフ…」

エウア「自ら憐みという愉悦の池に身を浸すか…」

村人「北条のとこの鉄平が？」

村人「ああ、家の前にいるの見たって言うんだ」

村人「あの乱暴者が…今更何しに戻ったんねん」

村人「大方、興宮で悪さして逃げてきたんやろ…迷惑なやつや…」

村人「村長には知らせんとね…お魎さんはどうしたものか」

村人「それにしても沙都子ちゃんは気の毒やな」

沙都子「ふふふ….！」

梨花「沙都子！！」

梨花「心配したのですよ！すぐに晩御飯の準備を！」

沙都子「梨花…」

沙都子「私は荷物を取りにきただけですわ」

沙都子「叔父様と一緒に暮らすことになりましたの」

エウア「フハハハハハ！！」

エウア「ハハハハハ！！」

エウア「猫の衝撃はいかばかりか」

エウア「そなたら実に鑑賞に値する」