【感想】アニメ『迷宮ブラックカンパニー』3話 新人研修とは呼べないひどい有様 新キャラが中々アクの強いキャラで好き

ベルザ「勇者の再来と呼ばれているシアさんとお話しできて光栄です」

シア「いえいえそんな、勇者なんて恐縮です」

ベルザ「シアさんの武勇伝は伝え聞いておりますわ。なんでも西方のファリア迷宮地下5階で賢者の石を入手されたとか」

ベルザ「それもたった185名の負傷者を出すだけで」

シア「私だけの力では成し遂げられない仕事でした。でも皆さん会社の為にと頑張ってくださったので」

ベルザ「今度我が社の研修を終えた期待のルーキー達が戻ってくるんです」

ベルザ「彼等と共に是非、デトモルトでもその辣番を振るって頂きたいですわ」

シア「お任せください！」

シア「死ぬまで働く、死んでも働くが私のモットーですから」

シア「常にみんなでガンガン行こうと思います！」

豚教官「いいか貴様ら」

豚教官「貴様らは人ではない。豚だ」

社畜達「ありがとうございます！」

豚教官「家畜に仕事が務まるか？」

社畜達「ありがとうございます！」

豚教官「務まるわけないだろう」

豚教官「貴様らは家畜以下の糞虫の様だな」

社畜達「ありがとうございます！」

豚教官「なぁ？」

豚教官「この糞虫は随分と生意気なツラをしているな」

二ノ宮「ありがとうございます」

豚教官「俺の生き甲斐は貴様の様な糞虫を俺好みの豚に調教する事だ」

豚教官「この社畜島の研修で貴様は否応なくそうなるだろう」

豚教官「これよりダンジョンにて貴様らの実力を見る」

豚教官「さっさと迷宮用の装備に着替え直してこい」

豚教官「3分で支度しろ。1秒遅れる毎にスクワット10回だ！ハリアーップ！！」

社畜1「うわぁああああああ！」

社畜1「助けてぇ～！ひぃ～！」

社畜1「ひぃ～…ひぃいい～…」

豚教官「糞虫に出来るのは頭から突っ込む事だけだろ！さっさと戦え！」

二ノ宮「無茶言うな！」

二ノ宮(俺の考えてた完璧なプラン)

二ノ宮(その全てが台無しになっちまった！)

二ノ宮(アリ共に魔石を集めさせ)

二ノ宮(迷宮内で自由度の高い探索3課へ異動願いを出し)

二ノ宮(集めた魔石で市場を操作し裏からも表からも会社を支配し)

二ノ宮(世界を超えた勝ち組ニート生活ぅ～！)

二ノ宮「…になるはずが～」

二ノ宮「ええい！こんな終わり方があってたまるかぁ！」

二ノ宮「死んでも死に切れん！」

ワニベ「あ…ぁぐ…あ…」

ワニベ「ぁあっ！二ノ宮くぅうううん！」

豚教官「チッ、駄目だな」

二ノ宮「？」

豚教官「やれやれ。貴様らが迷宮を這いずり回るにはまだ早過ぎたようだな」

豚教官「最終日、俺にこの魔術トラップを使って良かったと思わせろ」

豚教官「そうでなければ次にこいつが炸裂するのは貴様らの足元だろうな」

豚教官「昨日の研修で」

豚教官「あむっ、むぐ」

豚教官「お前達には基礎体力が足りてない事がよ～く分かった」

豚教官「今日1日みっちりと貴様らを鍛え上げてやる。覚悟しておけ」

豚教官「まずは体力作りだ。あの山の頂上まで登れ」

社畜1「あの！…私達、昨日から何も食べさせてもらってないんですが…」

豚教官「今回の研修は働いて稼ぐ事を徹底的に貴様らに染み込ませる為にある」

豚教官「何の成果も出してない糞虫に食わせる物は無い」

社畜1「ひえぇ…」

豚教官「成果主義とはそういう物だ」

豚教官「ほ～れ。どうしても食いたいなら拾って食え」

二ノ宮「腹減った…」

二ノ宮「？」

ワニベ「ん？」

ワニベ「駄目だよ二ノ宮君！それは食べると頭が混乱する混乱草だよ！」

二ノ宮「！？」

二ノ宮「くっそぉ！なんつー嫌がらせだ」

二ノ宮「それにしてもお前、野草に詳しいな」

ワニベ「僕、田舎暮らしが長かったから」

ワニベ「さ、二ノ宮君」

ワニベ「頑張って登ろう」

二ノ宮「ん…あぁ」

社畜達「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

豚教官「どうもお前らは体力以前に性根が据わっとらんらしいな」

豚教官「その腐り切った根性、叩き直してやる！」

二ノ宮「チッ！」

豚教官「次のカリキュラムは精神修行だ。俺が良いと言うまで足を崩すな」

二ノ宮(これ本当にスキルアップ研修なのか？)

豚教官「あ？」

豚教官「コラァー！！雑念を捨てろぉー！」

二ノ宮「うおっ！！」

豚教官「カァーッ！！」

社畜1「ヒィィィィ！」

豚教官「カァーッ！！」

社畜2「ギャ！」

豚教官「カァーッ！！」

社畜3「ヒアッ！」

豚教官「カァーッ！！カァーッ！！カァーッ！！」

社畜達「ヒィィィ！ギャッ！」

豚教官「情けない糞虫共」

豚教官「こいつはライザッハ創業者の有り難いお言葉が綴られた本だ」

豚教官「今日から寝る前に最低10回は読み、生きる手本を心に刻み込め」

社畜1「なんなんだこの研修！」

社畜1「こんな所にもう居られない！」

社畜4「まぁまぁ落ち着いて」

社畜1「私はこんな会社辞めてやる！」

ワニベ「いけないなぁ…そういう事を言っちゃ」

ワニベ「自分で選んだ道なんだもの。例えキツくても自分から進んでやるくらいの意識がなきゃ…」

ワニベ「うんうん」

二ノ宮(なんという社畜の鏡的発言)

ワニベ「ふふっ。僕は此処へ来て変わり始めている。勿論、良い意味でね」

二ノ宮(どうしたんだこいつ。こんなキャラだったか？)

二ノ宮(というか…こいつに限らず不自然な感じがするなぁ)

二ノ宮(この研修に拒絶反応を示し始めているのはどいつもエルフの民だ)

二ノ宮(獣人系の連中はワニベと同じように研修に好意的な解釈をしつつある)

二ノ宮(偶然か？いや、何より絶対的に不自然なのは)

二ノ宮(この俺でさえ悪いものではないと感じ始めている事だ！)

豚教官「ふっ…そろそろこれの影響が出ている頃か？」

豚教官「ライザッハ謹製洗脳ディスクの効果」

豚教官「魔力抵抗のあるエルフも獣人達につられ始めている」

豚教官「これぞ集団洗脳。日々変化していく人格を見るのはこの上ない楽しみ」

リム「あ～」

リム「んっ」

リム「んっんっんっんっ」

リム「げっぷ」

リム「ここのごはん、飽きた」

豚教官「掘るのが遅い！虫唾が走る！貴様らその穴に埋められたいのかぁ？」

社畜1「水ぅ…ぅ…」

豚教官「水が飲みたければ掘っている穴を埋めろぉ！」

豚教官「掘って埋めて掘って埋めてぇ！忍耐力とは何かを学び終わりなき労働に備えろ！喉を潤すのはそれからだ！」

ワニベ「二ノ宮君！太陽の下で汗をかくって最っ高に気持ち良いね！心身共にリフレ～ッシュ！」

ワニベ「新しい自分になれそうだよ！」

豚教官「今日は野外オリエンテーリングだ」

豚教官「グループ活動を行い」

豚教官「人として大事な連帯感・責任感を養え」

豚教官「行進の時は社訓を斉唱しろぉ～」

二ノ宮「ふぁ！？がっ！」

社畜1「大丈夫かい？」

社畜3「気を付けて。僕らは一蓮托生のグループなんだ」

社畜3「君が傷付くと僕らも悲しいよ」

社畜達「さぁ、共に頑張ろう」

豚教官「ふっ、黒魔道主体の強力な洗脳呪文」

豚教官「これにはどんな者も耐えられまい」

二ノ宮「私ー！二ノ宮キンジはー！会社の為ー！延いては社会全体の為にー！滅私奉公の精神で働く事を誓いまーーす！」

豚教官「糞虫にしては上出来なスピーチじゃねぇか」

二ノ宮「そ、そうすか」

社畜1「凄い！凄い二ノ宮君！教官に褒められるなんて！」

社畜3「こんなに魂が揺さぶられるスピーチを聞いたのは初めてだ！」

ワニベ「同僚として感動したよ。僕は二ノ宮君を誇りに思う」

社畜4「俺達も二ノ宮を見習おう」

社畜5「うん。会社を背負って立つのは僕達だ」

社畜1「みんな！この研修で学んだ教えをしっかりと胸に焼き付け、一丸となって会社に貢献しよう！」

社畜達「お～～～～！」

ベルザ「研修、お疲れ様でした。今のあなた方からは清らかな魂の迸りを感じます」

ベルザ「きっとその精神があれば無限ワーキングも容易い事でしょう」

社畜「ぉおお！僕達にそんな力がぁ～」

社畜4「働く。無限に働くぞ、俺は」

豚教官「黒魔導士によって増幅されたベルザ様の言霊が効いておる」

豚教官「これでどこに出荷してもおかしくない社畜豚の完成だ」

社畜1「教官、お世話になりました！」

豚教官「研修を乗り越えたお前達には」

豚教官「特別にベルザ様人形を買う権利が与えられる」

豚教官「1つ10万ギリーだが買うか？」

社畜1「買わせてください！」

豚教官「別に1人1つでなくても良いんだぞぉ」

社畜3「ならば2個ください！」

二ノ宮「…お、俺もぉ！」

二ノ宮「へっ…」

二ノ宮「へへへへっ…」

二ノ宮「はっ！」

ワニベ「あっはっは！僕3個買っちゃったよー。二ノ宮は何個買ったの～？」

二ノ宮「なんだこのゴミクズはぁ～！！」

ワニベ「ぁあ！」

ワニベ「ひぃぃ～！御神体に何してるんだい二ノ宮君！」

ワニベ「神棚に飾ろうかと思ってたのに」

二ノ宮「はぁっ！」

ワニベ「ぐえっ！」

ワニベ「あれ…二ノ宮君？」

二ノ宮「しっかりしろワニベ」

ワニベ「僕は一体何をしてたんだ…ここ最近の記憶があやふやで…」

ワニベ「という事は…上手くいったんだね？」

二ノ宮「あぁ～。毒をもって毒を制す作戦、成功だ」

二ノ宮「今回はあまりに露骨な洗脳研修だったからなぁ」

二ノ宮「大方姑息な手段で」

二ノ宮「俺達を染め上げていく手筈だったんだろうが」

二ノ宮「だったらいっその事」

二ノ宮「こっちから壊れてやろうってなぁ」

二ノ宮「お前の持ってる野草の知識が役に立ったぜ」

二ノ宮「少しずつ混乱草を服用してイカれた頭なら洗脳から逃れられるかと」

二ノ宮「イチかバチかの賭けだったがどうやら俺の作戦勝ちのようだ」

二ノ宮「ま、混乱した頭に洗脳まで重複してたら目も当てられないとこだったがな」

ワニベ「でも…こうして正気に戻って彼らを見るとかわいそうだね」

ワニベ「こんな会社で働くだけの道具にされちゃって…」

二ノ宮「俺は俺の思う正しい生き方をしているが」

二ノ宮「俺の正解は俺だけの物だ」

二ノ宮「この経験が奴らにとってどう転ぶかは連中次第だろうさ」

ワニベ「そう…なのかな…」

二ノ宮「それこそ自分で考えろ。ま、その上でやり返すぶんには止めんがなぁ」

二ノ宮「くっくっく」

社畜6「たったった、大変です！」

社畜6「魔導士隊の食材に」

社畜6「何者かが混乱草を入れた様で」

社畜6「我を忘れた魔導士達が」

社畜6「こちらにぃ～！」

ワニベ「ここが今日から僕達の働く3課の事務所か」

二ノ宮「お？」

二ノ宮「よお」

クルツ「えぇっ！？」

クルツ「なんでお前が此処に居んだよ」

二ノ宮(そう言えばこいつも3課だったか…)

クルツ「行くぞ」

二ノ宮「露骨に嫌な顔しやがって」

シア「初めまして」

二ノ宮「ん？」

ワニベ「？」

シア「私はキノウ・シア。今日からあなた達の直属の上司として配属されたのでよろしくお願いします」

ワニベ「シアさんてファリア迷宮で賢者の石を入手し、勇者の再来と言われる…あの？」

シア「もぉお」

シア「勇者だなんてそんなぁ～」

シア「恐縮です！」

シア「あ…」

ワニベ「…ぅ…あ…あ…」

シア「いやぁ、すみません」

シア「ワニベさんには申し訳ないですが取り急ぎ二ノ宮さんには新しい施設をご案内しますね」

二ノ宮「ああ、助かるよ」

シア「探索部1～6課は此処、探索部総合支援所を活動の本拠地にしています」

シア「仕事内容で勤務形態や給与も変わってくるんです」

シア「例えば採掘部は」

シア「基本給+成果報酬の定時出勤」

シア「探索7と8課は」

シア「完全固定給の定時出勤ですが」

シア「この3課は」

シア「完全成果報酬で」

シア「フレックス制が導入されています」

シア「ご存じの通り迷宮は奥に進むに連れて得られる成果は大きくなります」

シア「そしてこちらは探索部専用の購買 カンパニーマート」

シア「街で買う事のできない高品質な装備ばかりが並んでます」

シア「ばっちり装備を整えれば迷宮探索もちょちょいのちょいですよ」

シア「迷宮の奥へ進む私達の為にこんな設備を社内に設けてくれるだなんて」

シア「ライザッハ鉱業が優良企業である証明ですぅ」

シア「そう思いませんか？」

二ノ宮「思わんね」

シア「え？」

二ノ宮「よく見てみろよ」

二ノ宮「全部俺達が取ってきた魔石を使って作られた物だぞ」

二ノ宮「会社が提示したノルマが達成できない奴や業績を上げられない奴は」

二ノ宮「ここで買って会社に貢献しろって事だろ」

シア「あ…」

二ノ宮「給料で自社製品を買わせる仕組み…ったく、この会社はどこまでも腐ってやがるなぁ」

シア「なんでそんな事言うんですかあなたは！私達は働かせてもらってる身ですよ？それをそんな悪し様に皮肉って」

二ノ宮「はぁ～？」

シア「働くって事はとても素晴らしい事なんです」

シア「立ちはだかる困難を乗り越え、その先にある人々の笑顔を掴み取る」

シア「これに勝る生き方がありますか～？」

二ノ宮(究極の社畜だな、おい)

二ノ宮「俺はお前みたいな超人じゃない。会社に使い潰されて死ぬなんて御免だ」

シア「なんだそんな事」

二ノ宮「あ？」

シア「命懸けの戦いだってやってれば慣れますよ」

シア「よっと」

二ノ宮「んなっ！お前～！」

シア「さ、行きますよー」

二ノ宮「お、おーいこら、ちょ、離せぇ～！」

二ノ宮「なんだ此処は…」

シア「なんだって、迷宮の地下3階じゃないですかー」

二ノ宮「俺が知ってる景色と随分違うなぁ」

シア「地下3階から随分と構造は変わってきますよ」

シア「というか、此処まで来た事あったのでは？」

二ノ宮「まぁそうなんだが、抜け道だったしな…」

二ノ宮「ん？」

シア「ちょうど魔物が現れましたよ」

シア「3階ならあれがちょうど魔物ランク的には」

シア「中間といったところです」

シア「牙のところに装飾品が挟まってますねぇ。最近だれか食べてしまったんでしょうか」

二ノ宮「げぇっ！」

シア「それじゃあ二ノ宮さん、一度戦ってみてください」

二ノ宮「は？無理だろ！！」

シア「戦ってくれないと二ノ宮さんがどの程度実力があるか分からないじゃないですかぁ」

二ノ宮「うわぁあああああ！」

シア「あら？私の方に向かってきもらっても困るんですがぁ」

シア「元気がありますねぇ。私の障害として立ちはだかる気ですかぁ？」

迷宮アリA「ギーギー」

二ノ宮「おお！迷宮アリA！」

シア「真魔滅却！」

シア「超勇者斬！」

二ノ宮「あの女…」

シア「う～～ん。私の困難になるにはちょっと小粒でしたね」

二ノ宮(思った以上にマズいタイプの奴だな…)

シア「？」

シア「あら、二ノ宮さん！なんでそんな所にー？」

シア「少しでも戦ってくれないと」

シア「此処に来た意味が…」

シア「あら…」

迷宮アリA「ギーギー」

シア「それは迷宮アリ」

シア「どうしたんです？狩らないんですか？」

二ノ宮「いやぁ～、こいつは俺を恐れて戦意を失ったみたいでなぁ。殺すのも忍びない」

シア「殺す？」

シア「違いますよ。駆除するんです」

シア「戦意を失くしてるなら狩り易いじゃないですか」

迷宮アリA「ギー、ギギー…」

シア「懐いてます？」

二ノ宮「え！いやぁ」

シア「そう言えばあなた、会社への罵詈雑言が多かったですよねぇ」

二ノ宮「いっ！」

シア「さてはあなた…実はモンスターですね？」

二ノ宮「は？」

シア「覚悟してください！」

二ノ宮「ちょ！」

二ノ宮「なんつー思慮の浅さだ！くそっ！」

二ノ宮「ピィーーーー！」

二ノ宮「リムー！メシの時間だぞー！」

シア「なっ！なんですかこの子！凄い魔力圧！」

リム「ぷっくり」

二ノ宮「リム…お前見ない間に随分と肥え太ったな」

シア「人の姿を借りた魔物め！」

リム「…痛い！」

リム「ちょっと本気出す！」

シア「！？」

シア「うっ！」

リム「てめぇはリムを怒らせた」

二ノ宮「なんなんだお前」

シア「この縄を解いてください！」

シア「これは会社への重大な規律違反ですよ！」

迷宮アリ女王「勇者などという不逞な輩を捕らえられるとは過去受けた屈辱が晴れた気分じゃ」

シア「こんな風に魔物とツルんで」

シア「許し難い反逆行為です」

ワニベ「お待たせー二ノ宮く…え！」

ワニベ「えぇっ！？」

ワニベ(何この状況…混ざりたくない…)

二ノ宮「おっ、来たなワニベ」

シア「ぐっ！ふっ！」

シア「あなたも二ノ宮さんの仲間ですか？」

ワニベ「えっ！？二ノ宮君、今度は一体何しでかしたのさぁ？」

二ノ宮「実はなぁ…俺達が魔物とツルんでる事がこいつにバレたんだ」

ワニベ「ええ～～！！よりによってシアさんに～！？そっ、それはマズ過ぎるでしょ～！」

シア「この事は絶対に会社に報告しますし、私個人としてもあなた方を許しません！」

ワニベ「ど、どうしよう二ノ宮君」

ワニベ「会社にバレたら僕達とんでもない事になっちゃうよぉ～」

二ノ宮「ま、心配するな。俺に策がある」

ワニベ「え？」

二ノ宮「例の物は持って来てるだろ？」

シア「へ！？ちょ、二ノ宮さん…？」

二ノ宮「あっはっはっはっはっは！良い具合に撮れてるぞぉ～！」

二ノ宮「こいつをばら撒かれたくなければ今日の事は黙っておくんだなぁ。勇者の威厳が失墜するぜぇ～」

シア「な、なんて事を！」

ワニベ「二ノ宮君…これをやる為に僕にカメラを持って来させたんだね？」

シア「あなたは悪です！いずれ私が成敗してやります！」

二ノ宮「なんと言おうがこれでお前は俺達の仲間だ」

二ノ宮「これから俺達 迷宮ブラックカンパニーの一員として頑張ってくれたまえ」

シア「迷宮ブラックカンパニー？なんですか？それ、不穏な響きです！」

二ノ宮「ふっはっはっはっはっは」

二ノ宮「はっはっはっはっはっは」