【感想】 シャドーハウス 10話 AパートとBパートの落差が凄い　ラムとエミリコそしてシャドー家の秘密見どころ満載の回だった

エミリコ「ケイト様～～！！」

エミリコ「こちらへ！」

エミリコ「私は生まれつき身体が丈夫みたいです！」

エミリコ「私は生まれつき身体が丈夫みたいです！」

ケイト（周りの棘の木を根元から切って落ちるスペースを作って）

ケイト（そこに花や草をクッション代わりにした荷車をおいておいた）

ケイト（まさか最初からクレーンを動かせなかった時のために？）

ケイト（本当にどこまで考えているのかしらこの子）

ケイト「エミリコ！顔に血が！」

エミリコ「あ！顔を傷つけてしまいました！」

エミリコ「ごめんなさいケイト様あああ！！」

ケイト「近くに川があったわ、水で洗って手当しましょう」

ケイト「頭を少し切っただけみたい、傷は浅いわ」

エミリコ「やっぱり私は丈夫な生き人形です！」

エミリコ「あの…ケイト様こそお怪我はありませんか？」

ケイト「ケイトは大丈夫」

エミリコ「よかったー！2人とも無事ですしまだ合格できますね！」

ライアン「残り10分を切ったか」

ライアン「果てしない道のりだ」

ケイト「血は止まったわ」

エミリコ「では行きましょう！」

エミリコ「ケイト様…？」

（首を横に振るケイト）

エミリコ「そんな…もうダメなんですか？ケイト様…！」

ケイト「エミリコがエミリコらしくいてくれた、さっきのパトリックの態度でよくわかったわ」

ケイト「それだけでケイトは満足よ」

エドワード「終わる….」

エドワード「多少うまくいかないこともあったが、概ね予想通りに動いたな」

エドワード「このお披露目で….」

エドワード「私は大きな一歩を踏み出した」

エドワード「広場でのアクシデントも」

エドワード「生き人形が想像以上にしぶといことも」

エドワード「ジョンの覚醒も想定していたことだ」

エドワード「リッキーが犠牲になるリスクもあったが」

エドワード「それも杞憂だった」

バーバラ「良いのですか？」

バーバラ「まだ煤時計は上がり切っていませんが？」

エドワード「道を知ってる私でもあの場所からは10分以上かかる！どんなに早く走っても物理的に不可能な距離だ！」

エドワード「わかりきったことだ、子供たちの塔のお前らは私の言う通りにしていればいい！余計な口ははさむな」

バーバラ「ならばお好きに」

バシーン！（エドワードが門を閉じる音）

エドワード「フハハ….！！」

エドワード「ん？なんの音だ？」

エドワード「なっ！？」

エドワード「上から確認して….？」

エドワード「何事だエリー….」

エドワード（計算通り…計算通りなんだ！！）

エドワード（何があっても、それでも最後に辻褄が合うように…！）

エドワード（私の意図した結末に….！）

エドワード（こいつはなんだ？改めて見ると普通過ぎる、情報にそつがない）

エドワード（まるで見られていることを警戒しているように…）

エドワード「まさか….？一体何を見逃した？」

エミリコ「ワハハ～！！」

エミリコ「川に寄って正解でしたね！」

エミリコ「この川、どこから出てどこに流れてるのでしょう？」

ケイト「ここは高台になってるから水路に繋がって館で使う水になるのかしら？」

エミリコ「ケイト様の予想通りでした！」

ケイト「それにしても荷車の要らない部分を外して船にするなんてすごい発想よエミリコ関心するわ」

ケイト「エミリコは本当に諦めないのね」

エミリコ「ケイト様の力がないと上手くいきませんよ」

ケイト「気を付けて！急カーブよ！」

エドワード「ケイト….あいつは煤を操れる！」

エドワード（何故今まで使わなかった？今覚醒したのか？違う！隠していたんだ）

エドワード（あいつは元々操れたんだ…クソ…何故気付かなかった！）

エドワード（服か！！）

エミリコ「服が汚れていなかったからです！」

エミリコ「ケイト様あんなに不安で煤を出していたのに、絶対に汚さないようにコントロールしてたんですよね？」

エミリコ「ケイト様が諦めていないのに、私が諦めるわけにはいきません！」

ケイト「ケイトのことよく見ていてくれるのね」

エミリコ「わっ！！」

エミリコ「わあああああ！！」

エミリコ「大変です！！船から降りましょう！」

ケイト「このままいくわ」

エミリコ「ええええええ！？？」

ケイト（ねえエミリコ、なぜ私がエミリコをエミリコと名付けたか）

ケイト（生き人形の名前はね）

ケイト（確かに普通はシャドーの名前と近いものをつけるわ）

ケイト（なぜなら生き人形の名前はシャドーにとって重要ではないから）

エミリコ「うぇええ！？」

ケイト（でも貴方はケイトとは違う個であってほしいから）

ケイト（あなたをエミリコと名付けたのよ）

ケイト（ねえエミリコ、お披露目が終わったら聞いてほしいことがたくさんあるの）

ケイト（私の秘密も全部話すわ）

ケイト「ここでジャンプして！！」

チリーン！（ベルを鳴らす音）

生き人形たち「ケイト様到着！」

エミリコ「きゃあ！！」

ケイト「ごめんなさい…力が弱くて」

エミリコ「ケイト様に抱っこされるなんてとっても嬉しいです！」

スザンナ「さあ、こちらへ！他の合格者たちは広間に向かったわ、ケイトで最後だから！」

エドワード「お披露目の試験に入る前から煤を操れていたとしたら…」

エドワード「何を考えている…何を企んでいる…ケイト！」

パチパチパチパチ…（拍手の音）

エドワード（ライアン様が拍手を！？）

エドワード（そうか….）

エドワード（向こうはなったか…）

シャーリー「ラム…..」

シャーリー「ラム…..」

ラム「シャーリー様！私の名前を覚えていてくださったのですね！」

ラム「ごめんなさい…自分で勝手に名乗ってしまって」

（首を横に振るシャーリー）

ラム「私はラムでいいのですか？….嬉しい！」

ラム（出口までたどり着けると思った…きっと間に合う）

ラム（でもシャーリー様は少しずつ歩みが遅くなって…）

ラム（もう間に合わない時間になっても私はシャーリー様と手を繋ぎ続けた）

ラム（いつまでも耳に残るラムという優しい響き）

ラム（もっと早く心を開けば幸せはすぐ近くにあったんだ）

ラム（今の私ならきっとおやすみのキスもできるのに….）

エミリコ「わぁ～！！」

エミリコ「遂にケイト様の顔になれました！！」

バーバラ「生き人形はポートレイトを着たら私語を慎み主人の感情表現に励みなさい」

バーバラ「ケイトは他のシャドーと交流するといいでしょう、但し煤能力について他の者たちに話してはいけません」

バーバラ「それは星付きと自ら覚醒した者しか知らない情報です」

ケイト「わかりました」

バーバラ「質問は？」

ケイト「いえ、ルールを守るのみです」

バーバラ「チッ！くそ腹が立つ！….行きましょう」

生き人形「最後の合格者ケイト、おめでとう」

ケイト「子供たちの塔のみんなが集まっているようね」

スザンナ「一杯いかが？」

ケイト「ありがとう」

ケイト「何？この黒い液体は？」

スザンナ「顔付き、つまり成人として扱われたら皆に振舞われる飲み物よ」

エミリコ・ケイト「にがー！！」

スザンナ「慣れればこの酸味と苦味がやみつきになるわ」

スザンナ「飲めば不安もなくなる」

ケイト「多分珈琲という飲み物ね本でみたことがある、ケイトは苦手…紅茶がいいわ」

エミリコ「もったいないのでください！」

ケイト「エミリコも苦手そうだったじゃない」

エミリコ「にがー….！」

ケイト「ふふふ…！」

マリーローズ「ケイトおめでとう！！」

マリーローズ「マリーローズだよ、顔は既に仲良くさせてもらってるね」

エミリコ（ローズマリーの御影様！！）

マリーローズ「麗しの薔薇ケイト！顔が同じ班だから今後マリーローズとも親密な付き合いになっていくだろうね！」

マリーローズ「わからないことがあれば今後マリーローズが指導するよ！よろしく！」

エミリコ（女性…ですよね？なんだかかっこいいです）

サラ「マリーローズ！甘やかすんじゃないよ？」

ケイト「サラ….！」

サラ「おめでとうケイト上出来ね～最下位かと思ったけどなんとか合格できたのね」

サラ「ここに来るといつも身震いするわ」

サラ「お爺様とある塔には中々来られない…！」

サラ「まあ、サラはいずれこの塔にお呼ばれするでしょうけどね」

ローズマリー「因みにここは地下1階だよ？庭から入ってきたから不思議かもしれないが館の土台の部分なんだ」

サラ「最下位なりに努力しなさいな！とりあえず1位でゴールしたルイーズをお手本にね」

ケイト（ルイーズが1番….）

チリンチリーン（ベルの音）

バーバラ「本日、成人した4対はこちらへ」

バーバラ「新たなる子供たちの塔の仲間に拍手を」

ケイト（4対….そう…）

ケイト（エミリコ….悲しいわね）

バーバラ「今回は5対中4対という優秀な結果です」

バーバラ「そしてたった1対落ちた無能は…」

バーバラ「処分！！」

アッハハハハ！！（他のものたちが笑う声）

ルイーズ「はぁ、嬉しいわこの栄光！ルイーズこそが誰もが憧れる美しいシャドーよ」

パトリック（仲間と言いながら落ちるとこんなに潮笑するのか…落ちたシャドーはどうなってしまうんだ？）

パトリック（パトリックはどんな気持ちでいればいいリッキー…？）

パトリック（教えられてばかりだ….自信を持てパトリック！）

ジョン（ラムか、優秀そうなやつに見えたが処分されるとは…シャドーハウスのルールに間違いはない…だよなショーン？）

スザンナ「皆さん！そろそろ庭に出ましょう！謁見の時間です！」

ジョン「ケイト…！」

ケイト「….？」

バーバラ「さあ、その目に焼き付けなさい！この世で最も高貴なお姿を！」

生き人形たち「きゃああああ！！」

生き人形たち「偉大なるおじいさまが手を振ってくださった！」

生き人形たち「うわあああ！なんて光栄なことなの…！！」

ケイト「あいつが全ての元凶….！」

エミリコ「うわあああ！！」

ケイト「え？」

ケイト「さっきの黒い飲み物…まさか！？」

エドワード「失礼します」

偉大なるおじい様「顔を見せておくれ」

エドワード「偉大なるおじい様…！」

エドワード「結果としましてはルイーズ、顔との相性、煤量共に合格点」

エドワード「ジョン、煤量は期待を上回るが顔との性格がちぐはぐ」

エドワード「パトリック、顔との相性はいいが煤量がイマイチ」

エドワード「シャーリーはご覧になった通り、人格の未習得…根本的な欠陥です」

エドワード「お披露目前に収集した情報でその予感はありました」

エドワード「宛だった生き人形ラムも顔として不十分、おそらくおやすみ前のキスもしていなかったと思われます」

ドロシー「エドワード、あなたの知識を確認させて？」

ドロシー「シャドーとは？その目的とは？」

エドワード「シャドーとは擬態、模倣を得意とする寄生型の妖精”モーフ”」

エドワード「我々は元々このような姿でありました」

エドワード「偉大なるおじいさまはモーフがシャドーとして人格を得るまでの流れを築き上げてくださいました」

エドワード「第一段階に生き人形の姿を見せることで人の姿を認知し擬態させ」

エドワード「第二段階は生き人形の傍に置き、ふれあいをし人格を得る」

エドワード「そして第三段階で煤能力の覚醒と一体化、つまり生き人形の身体を乗っ取り顔を得る」

エドワード「つまり、煤能力を兼ね揃えた完全な存在に」

エドワード「ただし、第二段階で人格を得られない場合元から生命力の少ない個体であったと言えます」

ライアン「シャーリーはそのパターンだった訳だな死ねば朽ちる当たり前だが、煤のように派手に散って死ぬパターンは初めてだ」

ライアン「めちゃくちゃ笑ったが1つ気になるんだよな～」

ライアン「エドワード、お前あのシーンを想定してたのかって話だよ？」

エドワード「そ、そのようなことはありません！3階の皆様の余興になればと思い」

エドワード「また、処分の手間も省けるのでお披露目に参加させましたが」

エドワード「少々の手違いでシャーリーと生き人形がお披露目中に起こり」

エドワード「もはや死を待つだけだった身体にほんの少し人格が与えられた」

エドワード「このことによって想定外の自体が起きたのでは…と推測しています」

エドワード「シャドーの死をショーにしたのは行き過ぎた演出でしょうか？」

ドロシー「出来損ないが淘汰されるのは当たり前よ」

ジョセフ「必要なのは偉大なるおじい様の役に立つことのみ、もう一つ気になるのはお披露目のやり方だろう…顔に余計なことを考えさせた」

ライアン「別の思想を持ってしまったらシャドーハウスに疑問を持つことに繋がるだろが」

ライアン「勿論、顔はおじいさまの煤入り珈琲を飲ませれば思考を塗り替えられる」

ライアン「短時間の記憶は消せるし、おじい様への忠誠心で満たせる」

ライアン「しかし、顔が疑問を持った場合それに影響を受けたシャドーはどうする？シャドーにお爺様の煤は効かないんだぞ？」

エドワード「確かに顔の反抗心にシャドーが影響されるのは最も危険なケースですが」

エドワード「珈琲によって顔を偉大なるおじい様への忠誠心で満たせばシャドーもその影響を受けますのでご心配には及びません」

エドワード「シャーリーの生き人形ラムは珈琲を飲ませ記憶をリセット、顔の見えない人形として再利用」

エドワード「シャドーに反乱分子が生まれないように最大の配慮を….」

エドワード「うぐっ！？」

ライアン「ライアンがそんなことを心配しているとでもいうのか？逆らう者など出る訳ないだろ！」

エドワード「申し訳ございません…以後気を付けます」

ドロシー「話が逸れたわね…あと、最下位のケイトはまあ面白かったわね」

ドロシー「覚醒もしたし及第点じゃない？」

偉大なるおじい様「エドワードよ」

偉大なるおじい様「このお披露目はシャドー一族の実験場として使いシャドーの覚醒を早めるなど結果を残した」

偉大なるおじい様「今後、子供たちの塔の管理権限を与える」

偉大なるおじい様「評価しよう」

ライアン「た！だ！し！！」

ライアン「試験官としては死にかけのシャドー1対を落としただけ」

ライアン「この程度で3階に上がれると思うなよ？」

エドワード「はい…これからも精進して参ります」

アイリーン「ざーんねん、3階行きは先送り」

エドワード「お披露目は満足のいく出来ではなかった」

エドワード「もっと偉大なるおじい様に貢献せねば…」

エドワード（ライアン…あいつは偉大なるおじい様のお言葉に割り込む不遜なやつ！）

エドワード（なぜあんなふざけた連中が偉大なるおじい様の傍にいる？）

エドワード（私こそ偉大なるおじい様の傍遣わすべきだ…！）

エドワード（反乱分子…そういった危険が明確になればわかってくださるはず、3階のクズどもが偉大なるおじい様の身を滅ぼしてしまうことを）

エドワード（ならば確実に尻尾を掴んでやる）

エドワード（反乱分子….ケイト！！）

エミリコ「お掃除はだいぶ手際よく出来るようになりました！」

エミリコ「後はお風呂場を綺麗にして終わりです！」

ケイト「ラム…のことはショックじゃない？仲が良かったのでしょ？」

エミリコ「はい…残念でしたね」

エミリコ「でも、シャドー家のお役に立つため要らない生き人形が処分されるのは必要なことですよ！」