【感想】 アニメ『無職転生』 1話 作画は良いししっかり作られていて原作ファンからも好評　これは期待できそうだ

ピーポーピーポー（救急車のサイレン）

？？「大丈夫ですか？聞こえますか？」

？？「悲惨だな…あれはダメだな」

？？「そういや俺トラックに….」

警察「同じくトラックにはねられたと見られる高校生は未だ行方不明につき」

警察「周辺を捜索中、至急応援を求む！どうぞ」

？？「あの3人は助かったのか？」

救助隊「重いぞ！気を付けろ！」

？？「そうだろう、八角の1つで飯が出てくるところに20年も引き篭もってたからな」

（呪文のような声）

医者「ここがどこだか分かりますか？」

？？（うるせえな…そんな大声で言わなくても）

（呪文のような声）

？？「は？なんだ？」

医者「血圧低下！」

医者「床髄準備！」

医者「聞こえますか？わかりますか？名前話せますか？」

？？（死ぬのか俺？まあいいかどのみち人生詰んでたからな、あぁでもせめて童貞くらい卒業したかった….）

（呪文のような声）

（呪文のような声）

？？「うお、眩しい….！」

？？「まだ生きてやがる」

（呪文のような声）

？？（オイオイなんだこいつ？）

？？（うお、マジかよ100キロ超えの俺をこんな簡単に）

？？（なにすんだよやめろ！気持ち悪い！）

？？（何なんだ一体…？）

？？（よお、どうしたんだい一体？そんな頬を赤らめて…）

？？（うひょー！お○○いでけえ！）

（解読不能な異世界の言葉）

？？（何語話してんだ？てか、ここはどこ？病院じゃないのか？）

？？「ばぁ～～！！」

？？（何やってんだこいつ？俺は重傷者だぞ？）

？？（しかし美人だな！ヨーロッパ系か？そんなに無防備だとお触りしちゃうぞ～）

？？（え….？）

？？（え！？）

？？「おぎゃぁ～！」

？？（どうやら俺は生まれ変わったらしい…まさかそんな妄想めいたことが現実になるとはな）

？？（パウロとゼニス、年齢は20代前半といったところか）

？？（34の俺から言ってみれば若造と言ってもいい、こんなところで子供を作るとは全く妬ましい）

？？（でもタダで美女の○を吸えるのは最高だ！相手が母親である以上全く興奮はしなかったが）

ゼニス「ルディー？」

ゼニス「どこにいるの？」

ゼニス「ルーデウス？」

ルーデウス（どうやら俺の名前はルーデウスというらしい）

ルーデウス（半年もすると言語もそれなりにわかるようになってきた）

ルーデウス「臭～！！」

ルーデウス（まだ年齢も若いせいか物覚えも異常にはやい気がする）

ルーデウス「すぅ～！！」

ルーデウス「うへへ…」

ルーデウス（メイドのリーリャ）

ルーデウス（素晴らしいものをお持ちで…）

リーリャ「はっ…！」

ルーデウス「うひぃ～！！」

ゼニス「こらルディー！」

ゼニス「1人で動き回ったらダメじゃないの、これは被るものではありません！ん？どうしたのリーリャ？」

リーリャ「ゼニス様、少々申し上げにくいのですが….その….」

リーリャ「ルーデウス様には何か悪いものが…？」

リーリャ「いえ、なんでもございません！」

ゼニス「何よ歯切れが悪いわね、子供だもの間違って下着くらい被るわよ」

リーリャ「いえ…..」

ルーデウス（綺麗な風景だ、こんな写真見たことがあるやっぱりヨーロッパのほうだろうか？）

ルーデウス（にしても….）

ルーデウス（さすがに田舎すぎだよな…？）

ルーデウス（電気もガスもないって何時代よ？）

ルーデウス（生まれ変わってもパソコンくらい触りたいじゃん）

ブン！ブン！（剣が降られる音）

ルーデウス（ちょ….え？何やってんの？）

ルーデウス（あ….やべ！）

ゼニス「はっ….！ルディー！！」

ルーデウス「あぁ～！！」

ゼニス「ルディー！！」

リーリャ「坊ちゃま！！」

ゼニス「大丈夫かしら？」

ルーデウス（頭を打ったときはあんまり動かさない方がいいんだぜ奥さん）

リーリャ「これでも泣かないなんて…..」

ゼニス「よしよし…念のため」

ゼニス「痛いのが飛んでいくおまじないかけてあげるね」

ゼニス「神なる力は芳醇なる糧」

ルーデウス（おいおいなんの冗談だ？これがこの国の痛いの痛いの飛んでいけかよ？）

ルーデウス（父親に続いて母親も中二病か？戦士と僧侶で結婚しましたってか？）

ゼニス「ヒーリング」

ゼニス「どう？痛いの治ったでしょ？ママこう見えても昔は冒険者やってたのよ」

パウロ「どうした！？」

パウロ「凄い声が….！」

ゼニス「あなた！ルディーが頭から転んじゃって！」

パウロ「落ち着けよ子供なんだから落ちたり転んだりするさ」

ルーデウス（もしかするとここは….！）

ゼニス「でもあんまり大怪我をされて治せなかったらと心配で！」

パウロ「大丈夫だよ」

ルーデウス（いや、もう断定していいだろう）

ルーデウス（ここは地球ではない別の世界だ！）

ルーデウス（剣と魔法の世界だ…..！）

謎の生物「キー！！」

ルーデウス（足腰もしっかりしてきた）

ルーデウス（それにしても魔法か…うひひひ、触るだけでウキウキするような言葉じゃないか）

ルーデウス（早く自分でもやってみたいものだ）

ルーデウス（とはいえ、いまの俺にできることは少ない）

ルーデウス「ん？」

ルーデウス「本か….」

ルーデウス（家にあったのはたったの5冊、この世界では本は高価なものであるのかパウロ達が読書家ではないのか）

ルーデウス（千冊近い本を持っていた俺には信じ難い話だ）

ルーデウス（といっても全部ラノベだったが）

ルーデウス「読めん….まずは文字を読めないとな」

ルーデウス（また1年ほど経った）

ルーデウス（たった5冊ではあるが、時よりパウロが読み聞かせてくれたこともあって）

ルーデウス（ある程度文字は読めるようになった）

ルーデウス（しかし、あの父親は乳幼児に本の内容が理解できると思ってるのだろうか？）

ルーデウス（しかし、この本は興味深い…魔術教本、生前どこかで見たようなことが書いてある）

ルーデウス（例えば、魔術には詠唱と魔法陣2種類の発動方法があるが）

ルーデウス（今は専ら詠唱が主流だということ等々色々と設定があるらしい）

ルーデウス（それより気になったことは、個人の魔力量は産まれた時に決まってるということ）

ルーデウス（不安だ…俺自身の遺伝子は仕事をしなそうだし…）

ルーデウス「まあとりあえずやってみますか…」

ルーデウス「えー、なんじの求めるところに大いなる水の加護あらん…」

ルーデウス「清涼なるせせらぎの流れを今ここに…ウォーターボール….」

ルーデウス「え？」

ルーデウス「ああ….」

ルーデウス「飛んでいくんじゃ…？」

ルーデウス「もう1回！」

ルーデウス（格ゲーのコンボ練習と同じ…）

ルーデウス（集中して何度も何度も頭の中でイメージしてから実際にやってみる）

ルーデウス「はっ！！」

ルーデウス「まだ詠唱してなかったよな？なんでだ？」

ルーデウス「あれ…？」

ルーデウス「俺のMPこんだけ…？」

ゼニス「もうルディーったら、眠くなったらちゃんとベッドに入らなきゃだめでしょ？」

ルーデウス（畜生！この年で寝小便したと思われるとは…畜生…畜生！）

ルーデウス「あれ….？」

ルーデウス（しばらくして色々わかった）

ルーデウス「あの魔法、嘘書きやがって…」

ルーデウス（魔力の量は使えば使うだけ増えてるし、詠唱なしでも魔術は使えてる）

ルーデウス（しかし、簡単にできるなら詠唱というのは何の意味があるのだ？）

ルーデウス（もしかすると詠唱というのは、魔術を自動化する仕組みなのだろうか）

ルーデウス（いちいち念じなくても言葉を発しただけで全てやってくれる）

ルーデウス（そうだとすればその利点は大きい！）

ルーデウス（まず第一に教えやすい）

ルーデウス（詠唱すれば一発でできるのだから）

ルーデウス（そうやって教えていくうちに段々と詠唱は必要不可欠なものになっていったとか？）

ルーデウス（第二に使いやすい）

ルーデウス（攻撃魔法を使うのは戦闘中だろうから、目を瞑ってぐぐっと集中するより早口で詠唱したほうがよっぽど手っ取り早い）

パウロ「ルディー、そろそろおやすみしよっか？」

ゼニス「あぁ！！あなた！もうだめ！」

パウロ「まだまだこれからだぞ！」

ルーデウス（魔力量が増えたのだって謎だ、あるいは鍛えた結果の話なのだろうか？）

ルーデウス（頑張って鍛えても魔力総量には限界があるらしい）

ルーデウス（いや、結論づけるのはまだ早い、そう例えば成長に応じて増えていくとか…幼児の時期に魔力を使うと飛躍的に最大値が増えるとか）

ルーデウス（俺だけの特殊体質ってのも捨てがたいな！）

ルーデウス「はは！興奮してきた！！」

ルーデウス（いかんいかん、ちょっと落ち着け！）

ルーデウス（もし今の仮説が正しいならやることは1つ、成長期が終わる前に鍛えるだけ鍛える）

ルーデウス「よし！…しかし、これどうやったら飛ぶんだ？」

パウロ「ふっ！！」

パウロ「えい！！」

女の子たち「キャー！！」

バシャ！！（水を被る音）

パウロ「なんだ？」

ルーデウス「はぁ…はぁ…はぁ….」

ルーデウス「よっしゃ！よっしゃ！」

ルーデウス（ようやく詠唱の仕組みが解明できた）

ルーデウス（この魔術は生成、サイズ設定）

ルーデウス（射出速度設定）

ルーデウス（発動のプロセスをたどっているのだ）

ルーデウス（たぶん間違ってないと思う…俺は射出速度の設定をしてなかったから飛ばなかったんだ）

ルーデウス「そろそろ魔力量も増えてきたし中級魔術を試そう」

ルーデウス「えーっと？」

ルーデウス「優柔たる水の精霊にして地を流れしせせらぎの王女よ」

ルーデウス「内に秘めたる剛力にてあらゆるものを押し流せ」

ルーデウス「スプラシューフロウ…」

ルーデウス「はっ…！！」

パウロ「何事だ！？」

パウロ「なんだこりゃ….」

ゼニス「ルディー？はっ…ルディー！！」

ゼニス「大丈夫？」

パウロ「魔物か….？いやでもこの辺りには」

ゼニス「あら….？」

ゼニス「ルディー？もしかしてこの本口に出して読んじゃった？」

ルーデウス（怖！なんだこの目は？もしかして魔術を使う子供は異端子で異端審問に送られるとか？）

ルーデウス（嫌だ！火炙りは嫌だ！）

ルーデウス「ごめんなさい….」

ゼニス「キャー！！」

ゼニス「貴方聞いた？やっぱりうちの子天才だったんだ！ははは！」

パウロ「いや、しかしこれは中級の…」

ゼニス「今すぐ魔術の教師を雇いましょ！」

パウロ「いやその前にまだ文字も教えて…」

ゼニス「将来はきっと凄い魔術師になるわよ！」

パウロ「待て！男の子だったら剣士にするという約束だったろ」

ゼニス「この歳で中級の魔術を使えるのよ？」

パウロ「約束は約束だ！」

ゼニス「何よ！あなたいつも破るじゃない？」

パウロ「俺のことは今は関係ないだろうが！」

リーリャ「午前中は魔術、午後は剣術を学べばいいのでは？」

ゼニス「あなた…子供の前で喧嘩はよくないわ」

パウロ「そうだな….」

ルーデウス（そんなわけでうちは家庭教師を雇うことになった）

ルーデウス（いつもは剣を暇そうに家で振っているが、パウロは一応この村の管理を任されている）

ルーデウス（そのおかげで俺みたいな子供に教師をつける余裕はあるんだとか）

ルーデウス（しかし、何しろここは国の端のド田舎、果たして応じる人がいるのかという心配があったがあっさりと見つかった）

ルーデウス（両親の予想によると来るのは恐らく既に引退した冒険者で）

ルーデウス（長年魔術師として経験を積んだ中堅か老人で）

ルーデウス（髭を蓄えたまさに魔術師ってのが来るだろうって話だった…）

ロキシー「ロキシー・ミグルディアですよろしくお願いします」

ルーデウス「え….？」

ルーデウス（なんてこったい！髭どころがあそこの毛も生え揃ってなさそうなのが来た）

ルーデウス（中学生くらいか？ロリ、ジド目、無愛想と3つ揃えばパーフェクトだ！是非嫁に欲しい）

パウロ「君がその…家庭教師の？」

ゼニス「随分とその…..」

ルーデウス「ちっさいですね！！」

ロキシー「貴方に言われたくありません」

ルーデウス（コンプレックスなのだろうか？）

ルーデウス（○の話じゃないんだけどな）

ロキシー「それで私が教える生徒はどちらに？」

ゼニス「ああ！それがこの子なの！」

ロキシー「はぁ…たまにいるんですよね、ちょっと成長が早いだけで子供に才能があると思いこんじゃうバカ親」

ルーデウス（聞こえてますよ…ロキシーさん！！）

ゼニス「なにか？」

ロキシー「いえ…しかし、そちらのお子様に魔術の理論が理解できると思いませんが…」

ゼニス「大丈夫よ！うちのルディーちゃんはとっても優秀なんだから！」

ロキシー「はぁ…わかりました」

ロキシー「やれることはやってみましょう」

ルーデウス「え？外でやるんですか？」

ロキシー「当たり前じゃないですか」

ロキシー「魔術は大きく分けると3種類しかありません」

ロキシー「攻撃魔術、治癒魔術、召喚魔術…それぞれ初級、中級、上級、聖級、王級、神級と」

ロキシー「7段階に分類されています、そしてその魔術を使うには魔力が必要です」

ルーデウス「あぁ….」

ロキシー「自分の体内にある魔力が…」

ロキシー「どうかしましたか？」

ルーデウス「ああ、いや….」

ロキシー「そうですか、ではまずお手本を詠唱するので真似してみてください」

ルーデウス「詠唱が必要なんですか？」

ロキシー「当たり前じゃないですか」

ルーデウス（やっぱりそうなのか）

ロキシー「はぁ…」

ロキシー「汝の求めるところに大いなる水の加護あらん、清涼なるせせらぎの水の流れを今ここに」

ロキシー「ウォーターボール！」

ルーデウス「先生…その木は母様が大事に育ててきたものなので怒ると思います」

ロキシー「え！？それはまずいですね！」

ロキシー「神なる力は芳醇なる過程…」

ロキシー「力を失いしかのものに」

ロキシー「再び立ち上がる力を与え！」

ロキシー「ヒーリング！」

ルーデウス（おお！すげえ！！）

ルーデウス「治癒魔術も使えるんですね！」

ロキシー「ええ、中級までは」

ルーデウス「凄い！！凄いです！」

ロキシー「いえ…きちんと訓練すればこれくらい誰にでもできますよ…」

ルーデウス（こいつはチョロそうだ）

ロキシー「ではやってみてください」

ルーデウス「はい！」

ルーデウス（魔術教本にも詠唱については載ってなかった、何気なく使っていたが実は禁忌に触れるとかなのだろうか？）

ルーデウス（ロキシーも詠唱は必要だといった、なら暫くは詠唱をすべきだろう大事なことかもしれないしな）

ルーデウス「汝の求めるところに大いなる水の加護あらん」

ルーデウス「はっ！！」

バシャ！（水が落ちる音）

ロキシー「何してるんですか？」

ルーデウス「あ、ああ、いえ！どうでした？」

ロキシー「詠唱をはしょりましたね？」

ルーデウス「はい….」

ロキシー「いつもはしょってるのですか？」

ルーデウス「いつもは….なしで」

ロキシー「なし！？」

ロキシー「いつもはなし….なるほど….」

ロキシー「これは鍛え甲斐がありそうですね」

ルーデウス「ふっ…」

ゼニス「あああああ！！」

ルーデウス・ロキシー「あ….」

ゼニス「ロキシーさん！うちの木を実験台にしないでください！」

ロキシー「え…」

ゼニス「全くもう….」

ロキシー「早速失敗してしまいました…フヘ、明日には解雇ですかね….」

ルーデウス「先生すいません僕のせいで」

ルーデウス（まいった…20年近く人と話してなかったんだこういう時かける言葉が見つかんない）

ルーデウス（いや考えろ！エ○ゲの主人公ならこういう時どうしてた？）

ルーデウス「先生は今失敗したんじゃありません」

ルーデウス「経験を積んだんです！ニヒヒ！」

ロキシー「そ、そうですね」

ロキシー「ありがとうございます」

ルーデウス「痛っ！！」

ゼニス「それよりロキシーさん！」

ロキシー「はい！？」

ゼニス「中に入りましょう？まずは私たちの紹介もさせて、ね？」

パウロ「おーい！早くこーい！」

ロキシー「ありがたいですが返せるものもないので…」

ゼニス「何言ってるの…さあ、早くいらっしゃい！」

ゼニス「ルディーも早くおいで」

ルーデウス「はーい」

パウロ「カーッ！！」

パウロ「そんじゃ始めるか！ロキシーちゃんの歓迎祝い！」

ルーデウス（まるで映画のようだ）

ルーデウス（トラックに轢かれて死にかけてる俺は）

ルーデウス（いや、もしそうだとしてもかまわない）

ルーデウス（この世界だとおれはできるんじゃないだろうか？）

ルーデウス（人並みに生きて人並みに努力して躓いても立ち上がってなお前を向いて）

ルーデウス（できるかもしれないこんな俺でも…無職で引き篭もりでクズみたいな俺でも人生をやり直すことが）

ルーデウス（本気で生きていくことが）