【感想】 リゼロ2期 14話(39話) オットーくん大活躍！ パックやガーフィールの過去など気になることが多いスタートだった

スバル「ぐっ…」

オットー「友達の前で、カッコつけるのなんかやめちまえよ！」

オットー「ナツキ・スバル！！」

オットー「何をどうしたらいいかわからなくて、頭の中しっちゃかめっちゃか何でしょ！？」

オットー「手を差し伸べなきゃいけないとこばっかりで、自分じゃ腕も頭も足りなくて…。ばたばたばたばたと時間だけが過ぎるのが必死になってるんでしょ！？」

オットー「聞こえてますか？」

オットー「聞こえてるなら返事しろよ！！」

スバル「ぐっ…！」

スバル「何をしやがる！」

スバル「…っ！」

オットー「血が頭にのぼったかと思えば、今度は足元がおろそか。まさにナツキさんの行動そのものと言えますね。情けない」

スバル「そうかよっ！！」

オットー「っ！」

スバル「オラァ！」

スバル「ぐあっ！」

オットー「ナツキさんの力なんてそんなもんですよ」

オットー「惚れた女の前でカッコつけるのは結構ですよ。自分を好いてくれる女の子に恰好を付ける。これも許しましょう」

オットー「でもですね、そこまでですよ。足りないのわかってるんでしょ？届かないの知ってるんでしょ？」

オットー「好きな子にカッコつけたいんでしょ？好きでいてくれる子に誇れる自分でいたいんでしょ！？」

オットー「なら、誰かの手を借りたらいいじゃないですか！？」

オットー「例えば…っ！」

オットー「友達とか」

スバル「頼ろうとしたさ…。助けだって求めた。でも駄目だった」

オットー「でも、僕はまだナツキさんに頼られた覚えがないんですが…！」

スバル「えっ、いや…。違っ…」

スバル「頭の中が滅茶苦茶で、話しても信じてもらえねぇような事ばっかりで、何をどう話したらいいか…」

オットー「言ってみて下さいよ。最後まで聞きますから」

スバル「いや…でもそれじゃあ…」

オットー「だから、カッコつけんなって言ってんでしょうが！ややこしいことウダウダと考えてる暇があったら、全部ぶちまけろって！」

スバル「そうは言っても、俺は…」

オットー「そのゴチャゴチャを全部話せ！そして、最後に信じろって言やぁいいんですよ！」

オットー「友達なんだからっ！！」

スバル「ぁ…」

スバル「…」

スバル「信じて…もらえねぇかもしれないけど…」

スバル「ロズワール！！」

スバル「賭けをしよう！俺とお前の願いをチップに…！」

ロズワール「よもや懇情の私が、今一度君と顔を合わせる機会があると思わなかったよ…」

スバル「ここが俺とお前の最後の勝負だ。この周回で俺は、必ず聖域を、屋敷を救ってみせる。お前の思惑も何もかもぶっちぎって…」

ロズワール「この詰みの盤面から立て直す…と？ 君の唯一の権能。その力を放棄して？」

スバル「やり直せる事と救える事の話は別だ。俺もお前も思い上がってた」

スバル「俺のこれはそんなに便利なもんじゃない」

ロズワール「今回を最後だとして、私に何を求めると言うんだい？」 

スバル「俺の要求は簡単だ」

スバル「俺が聖域と屋敷両方とも救ったら、お前は本を捨てて一緒に来い！」

スバル「エミリアを王様にするそのためには、お前の力が必要だ」

ロズワール「馬鹿な…。その提案はあまりに歪だ。君は私を許すとでも…」

スバル「許す許さないの話になるなら、俺は絶対にお前を許さない。でも、それは俺の心の問題だ」

ロズワール「…」

スバル「まだ何も致命的な事は起きちゃいない。俺が解決すればな…」

ロズワール「そんな都合の良い話はないだろう」

スバル「都合の良い話大好きだぜ～、俺。エミリアが頑張りまくって、王様になって、俺がその隣で祝福して、お前も囲ってる連中の一人になれよ」

スバル「言っとくが強制な」

ロズワール「…っ！？ 何も手放さずに、自分の望みを達成する…？その上で、私すら必要だと取り込み、未来の為の礎に加えると…？」

ロズワール「わかっているかい？スバル君…」

スバル「何を？」

ロズワール「それが一体どれほど強欲な答えなのかという事を…だ」

スバル「…」

スバル「フッ…」

スバル「お前の敵は、最強のカードになった。まだ不足があるかよ…？」

ロズワール「君がどれだけあがこうと、事態の打開は敵わない。エミリア様は立てず、結界は解かれない。聖域は雪に埋もれ、屋敷は血の惨状に沈む」

スバル「ああ。ほえ面かかせ甲斐があるってもんだな」

ロズワール「なるほど…。君の言う通り、後任の私の為に何かしておくのも悪くない」

スバル「はっ！そりゃ、話に乗ってくると取っていいんだな？」

ロズワール「フッ…」

スバル「そうと決まれば、行動開始させてもらうぜ！」

ロズワール「スバル君。聖域の雪も、屋敷への襲撃も3日後だ。せいぜい健闘し、惨敗して欲しい」

スバル「言ってろ」

スバル「ロズワール。調子が狂うから、またピエロの化粧しろよ？」

スバル「運命に翻弄されるピエロ同士、正々堂々やろうぜ…！」

ラム「友達としている悪だくみの調子はどうなの？」

スバル「お前こそ、ロズワールの行動に納得しているのか？」

ラム「ラムにとって、一番高いとこに置くべき大事なものはひとつだけ。それが揺らぐことはありえない。絶対に」

ラム「だから、ラムの心変わりに期待するのはやめなさい」 

スバル「絶対なんてありえねぇよ」

ラム「口を慎みなさい」

ラム「エミリア様に期待しているの…？」 

スバル「ああ。期待してるし、信じてるよ」

ラム「エミリア様は、躓く理由に気付けずにいるのよ？」 

スバル「ぉ…」 

ラム「それが気づかなければ、繰り返すだけね」

スバル「もう本の記述とずれてるんだ。ロズワールは自由なんだよ」 

ラム「…」

スバル「アドバイスしてくれるなんて…。あいつも俺の事好きなのかな？」 

オットー「まだ言ってるんですか～、それ…。本人に聞かれたら凄い怒られますよ？」

オットー「現状、辺境伯に協力するラムさんとは敵同士みたいなもんでしょ？」

スバル「ラムが敵…？」

オットー「はぁ…」

オットー「ナツキさんがどれだけラムさんを信用してるか、わかりました…」

オットー「それで、肝心の辺境伯とは？」

スバル「首尾は上々。賭けは成立したぜ？」 

オットー「それはよかった。まあ辺境伯は負けたご経験が無さそうですから。乗って来るとは思っていましたよ」

オットー「そして、この後は…」

スバル「ガーフィールだな…」

スバル「その前に、ひとつ確かめてからでもいいか？」

オットー「わかりました。僕は僕で打ち合わせ通りに。それと、エミリア様の事は…」

スバル「こればっかりはお前の手も借りれない。俺の手も…って方が正確か」

スバル「…」

スバル「俺はまだ、エミリアの傷にも触れてもない…」

スバル「結局ビビッてたんだろうなぁ…」 

オットー「全くですねぇ…。純情気取らないで下さいよ？」 

 スバル「お、お前なぁ…」

オットー「では、エミリア様の傷に触れる覚悟はできたので？」

スバル「触っていいかって聞く覚悟はな…。ガーフィールと違って、死ぬ心配はねぇから」

オットー「それ、笑っていいかちょっと悩みますね…」

スバル「それにしても、お前も分の悪い賭けに乗るもんだ」

オットー「そうですね。勝算度外視で、勝ち目のない方に乗っかるのは…」

オットー「これが初めてです」

スバル「ここに来れば会えると思ってたぜ。リューズさん」

リューズ「今の発言、既にワシの事は相当詳しく知っとるようじゃな」

スバル「お察しの通り、だいたいの事は網羅してる。ここの目的とかね…」

リューズ「ロズ坊の待ち人はスー坊だった。という訳じゃな…」 

スバル「あ～、ごめん。その展開はボツになったんだ」 

リューズ「は？」

スバル「それで今はロズワールと大勝負の真っ最中。みんなにとって良い 結果になるようにしたい。だから、リューズさんも協力して欲しいんだけど」

リューズ「それこそ使徒の権限で協力させたらどうじゃ？」 

スバル「指揮権頼りにはしたくない」 

リューズ「？」

スバル「俺は、リューズさんと話に来たんだ」

リューズ「男児はすぐに格好つけたがるもんじゃなぁ」

リューズ「それで、何で揉めとる？」 

スバル「わかりやすく言えば、聖域を開放するための方法論で…かな？」

スバル「リューズさんが実は聖域の開放に反対なのは知ってるけど」 

リューズ「ワシが聖域の開放に反対…？」

スバル「えっ…。もしかして反対してないの？」 

リューズ（無言で頷く）

スバル「あれ？そんな馬鹿な…！あの時はどうして…」

リューズ「じゃが、その疑いがすっとんきょーとも言い切れん」

スバル「え？」 

リューズ「スー坊は、ガー坊をどう思っておる？」

スバル「多分…。アイツとぶつかるのは避けられない」

リューズ「そうか…」

スバル「だけど、それが済んだ後、仲良くできるか出来ないかは終わってみねぇとわかんねぇな」

スバル「その判断の為にも、アイツの事をもっと知りたいところなんだが」

リューズ「年寄りを騙くらかすのが上手いのぉ。スー坊は」

リューズ「ワシの事は、魔女様に聞いたのじゃろ？」

リューズ「このリューズ・メイエルの複製体であることや、或いは複製体を生み出した目的も…」 

スバル「不老不死実験の事か？ リューズさんたちはその成功例ってのは…」

リューズ「今尚、複製体を産み続ける魔水晶を見守り、管理する。監督者としての役割を負っておる。代わる代わる４体でな」

スバル「最初は4人ってのは聞いたな。じゃあリューズさん以外にも、あと３人…」

スバル「あ…」

スバル「俺の名前はナツキ・スバル。リューズさん、あんたの名前は？」 

リューズ「ワシの名前はリューズ・アルマ。最初の複製体4人の内のひとりじゃ」

スバル「アルマ…」

リューズ『ワシは、リューズ・ビルマ…』

スバル「俺が最初に会ったリューズさんは、ビルマって名乗ってた。最初からリューズさんに隠すつもりは無かったんだな」

スバル「でも、何だってそんな面倒な事を…」

リューズ「ワシら複製体の体は、血肉ではなく疑似的なオドにマナを纏わせて出来ておる。マナは活動に応じて消耗し、丸一日活動しきる事は到底できん」

スバル「そうか。精霊と同じで、だから交代制で役目を果たしきたのか」

スバル「けど、納得してんのか…？」 

リューズ「スー坊は良い子じゃな。ただし、リューズ・シーマ。最初の4人から欠けた一人。そのものだけは例外じゃ」

スバル「リューズ・シーマ…」

リューズ『口外はせん。リューズ・シーマの名に懸けて誓おう…』

リューズ「およそ10年前、問題を起こしてな。以来、監督者の役割を外れ、他の複製体と同じく森に潜んでおる。故に監督者の役割は、今は3人で演じておるよ」

スバル「その問題って？」 

リューズ「創造主である魔女との制約に逆らい、墓所に立ち入った。言いつけを破り、墓所の試練に挑んで戻らなかったガー坊を連れ戻しにな」

スバル「…っ」

リューズ「役目を外れたシーマとは、ワシもずっと会っておらん。じゃが、ガー坊はワシらに無い記憶を共有するシーマと会っていても不思議はない」 

スバル「リューズさん達に無い記憶…」

リューズ「ガー坊が、墓所の試練で見る事になった過去じゃ。スー坊は、ガー坊の家族の事は知っておるのかえ？」

スバル「ああ。フレデリカがガーフィールの父親違いの姉ちゃんで、血の薄いフレデリカだけ１０年間に聖域の外に出たんだろ？」

スバル『フレデリカは何で聖域を出たんだ？』

フレデリカ『私は、おそらく作りたかったんですわ。いずれ結界が解かれた時、聖域の住人が外の世界に踏み出すきっかけ。居場所を…。でしょうか』

スバル「そう言ってたけど…。まさかガーフィールが見た過去は、フレデリカが出て行った時の…」

リューズ「いいや。あの子が見たのはおそらく…」

リューズ「ガー坊とフーを、２人を残してここを去った母親との別れの時間じゃよ」

エキドナ『愚かで哀れなガーフィールは、外の世界を恐れている』

スバル「…っ！アイツが聖域の開放を拒むのは、自分を捨てて外を選んだ母親への負の感情が原因なのか…？」

リューズ「あの子は自分の事を、ガーフィール・ティンゼルと名乗る。あの子の母親の家名じゃ。それをワシは忘れない為に名乗っていると思っておる」

リューズ「それが怒りだったのか、悲しみじゃったのか…」

リューズ「知っておるのは、あの子とシーマだけなんじゃろうなぁ」

スバル「エミリアたん？あれ…」

エミリア「スバル…？」

スバル「どうしたの、エミリアたん？お尻が汚れるよ？」

エミリア「えっと…寝相が悪くて…。ごめん、嘘…。本当はちょっと寝付けなくて…」

エミリア「大丈夫。ちゃんと夜までにはぐっすり休んでおくから」

スバル「もうすぐ昼なのに、今から夜まで寝る宣言だなんて。エミリアたん、怠惰ですねぇ～」

エミリア「うっ…。その言い方、何だかすごーく変な気分。もうっ、スバルの意地悪…」

エミリア「ありがとう」

スバル「エミリア。君が試練で何を見たのか、俺に話してくれる気はあるか？」

スバル「話して楽になる…。なんて気休めは言わない。でも、話してくれれば一緒に悩める。頼りになるかはわからないけど、俺に君と同じ敵と戦う資格をくれないか？」

エミリア「う…」

エミリア「スバルは…」

エミリア「スバルは、私の事を信じてくれて…」

エミリア「…っ」

エミリア「私が…。私が見た過去は…」

エミリア「多分、私が眠る前の記憶だと思うわ」

エミリア「私がずっと氷の中にいたこと。スバルに話した事なかったよね？」 

スバル「氷の中って…」 

エミリア「私、森でずっと氷漬けにされてたの。パックが見つけて出してくれるまで、ずっと…」

エミリア「ずっと長い間、氷の中で眠り続けてたんだって…」

スバル「いつから？」 

エミリア「多分六つか七つぐらいの時で、森が凍るまでは皆で暮らしてたはずで…」 

スバル「はず…？」

スバル「はず…？」 

エミリア「その前の事は、あまり覚えてないの」

スバル「エミリアの家族は？」

エミリア「森に私の家族はいなかったの。でも、お母さんみたいな人はいて…」

エミリア「あれ…？えっ…何で…。お…かあさん…？」

スバル「落ち着いて。ゆっくりでいい」

スバル「みんなどうなったんだ？」

エミリア「わ、私と…同じで…氷の中に…」

エミリア「森で暮らしながら、ずっとみんなが目を覚ましてくれるのを、パックと一緒に待ってて…。でも、そんな日はこなくて…」

エミリア「だから、私は森を出たの…。王選に参加したの…」 

スバル「えっ…。どうして森のことと王選に関係が？」

エミリア「ロズワールが、約束してくれたの…」

スバル「…っ」

ロズワール『貴方が王座を得る事が出来たなら、この森の氷を溶かすことも可能でしょう』

エミリア「軽蔑する？他の候補者の人は、みんな立派な目標とか覚悟があって王選に参加してるのに、私の理由はすごくすごーく個人的で…」

スバル「それが君が言ってた自分勝手な理由ってやつか…」

スバル「大切な人たちを助けたいって動機は悪いなんて事はないし、助かる人間の多い少ないで、やる事のの立派さは薄れないよ」

エミリア「うん…。すごーくありがとう」

スバル「あ…。エミリア…」

スバル（思い出せないエミリアの記憶…。そこに試練を超える手がかりがある）

スバル（エミリアが思い出せなくても、知ってる奴に聞けば…）

スバル「ごめんな…。エミリア」

スバル「痛って…！」

スバル「ここまでやらなくてもいいだろうが…！」 

パック『うーん…どうかなぁ～？』

パック『スバルの愛情って重そうだし、リアの傍に置いておくのは怖いなぁ～。消しておく？』

スバル「気軽に消すとか言うな」

スバル「それと、エミリアたんが悲しんでるぞ？家族兼ペットが家出したせいで」 

パック『家出っていうか、ずっと中には居たんだけどねー』

パック『でも、よく呼び出してくれたねー。僕は嬉しいよ。スバル』

？？？『エミリア！』

エミリア「はっ…！」

エミリア「…」

パック「また怖い夢を見たのかい？」 

エミリア「パック！？」

パック「にひっ…」

エミリア「良かった！どこに行ってたの？心配したんだから。もう勝手に居なくなったりしないで」

エミリア「パック…？」 

パック「いつもより体がちょっと小さいかなぁ～？にひひ、思ったより限界が早そうだね」

パック「ま、意識して契約を破ろうとするんだから、精霊としてのお株を奪われても仕方ないのかな」 

エミリア「契約を…破る…？ な、何言ってるの…？」

パック「これまでもずっとリアの傍に居たよ？話せなかったのは僕の個人的な事情と、リア自身の問題…。だけど、これからは…」

エミリア「え…」

エミリア「えっ？いや…ちょっと待って！！」

エミリア「あっ！！」

エミリア「大変よ、パック！石が…！憑代が…！」

パック「ごめんね、リア…。本当はちゃんと説明してあげたいのに、時間が無いや…」

パック「すごく悔しいけど、君の事は、僕の次に君を想っている子に任せるよ」 

エミリア「何…言ってるの…？そんな人…。そんな人なんか…っ！」

パック「リア…。君と僕との間の契約を、破棄する」

エミリア「…っ！？」

パック「一方的で本当にごめんね。僕が居なくなれば、記憶の蓋が外れるよ。そこできっとリアはたくさん悲しい思いをする」

パック「今より泣きたくなるかもしれない」

？？？『エミリア…。貴方の事、すごーく愛してる…』

エミリア「嫌…」

パック「うん、それでいいんだよ…」

エミリア「ああ…」

パック「リア、君を世界で一番…」

パック「愛してる」

リューズ「エミリア様が倒れた…？」 

ガーフィール「ああ。精霊使いが精霊いなくなられちまった。それで取り乱して、墓所への挑戦を見送られちゃぁ世話ねぇな」

リューズ「そう言うでない。心の拠り所と言う意味では不憫な話じゃよ」

リューズ「時にガー坊。スー坊の事じゃが」

ガーフィール「瘴気まみれの兄ちゃんか」

リューズ「うむ。ワシが話したことではあるが、スー坊に魔女と関わりがあるようには見えん」

ガーフィール「はっ！どうだかなぁ～」

ガーフィール「よぼよぼババアはとっとと寝ちまえ！夜更かしルーディーは短足を後悔するって」

スバル「エミリア、大丈夫か？」 

エミリア「うん…」

エミリア「きっと…ね。朝には大丈夫になってるって思いたいの」

スバル「と、とにかく気に病み過ぎないこと。俺に出来る事があれば、大した手じゃないけど、何でも貸すよ」

スバル「お…。エミリア…？」

エミリア「手、握ってて…。朝までここに居てくれる？」

エミリア「そうしたら…きっと私は…」

エミリア「ごめんね…。ごめんね…。お願い…」

スバル「こんなことでいいなら、お安い御用だよ」

スバル「朝に…明日になれば、だ…。俺は信じてるよ」

エミリア「うん…。うん」

？？？『エミリア！』

？？？『ごめんね、エミリア。ごめんなさい…。貴方を守りたいと、優しい嘘を付いたみんなを…』

？？？『嫌いにならないで』

？？？『エミリア。貴方の事、すごーく愛してる』

エミリア「フォルトナ母様の嘘つき…」

エミリア「パックも嘘つき…」

エミリア「スバルの…嘘つき…」

村人「エミリア様―！」 

村人「見つかったか？」 

村人「ダメだ…」

ガーフィール「あ？」

村人「エミリア様ー！」

ガーフィール「ラム、何の騒ぎだ？」

ラム「ガーフ、エミリア様がどこに行ったか知らない？」 

ガーフィール「何っ！？」

ラム「エミリア様が行方を晦まされたのよ。今、手分けして探しているところ」

ガーフィール「わかった…。俺様も心当たりを探る」

ガーフィール「ババア、起きてるか！」

ガーフィール「お姫様探して誰か来るかもしれねぇから、どっか行ってろ…」

ガーフィール「…！」

ガーフィール「ババア！」

ガーフィール「ババア！」

ガーフィール（妙な胸騒ぎがしやがる…）

ガーフィール「…っ！？」

ガーフィール「ババア、いるのか！」

ガーフィール「ここにもいねぇ…」

ガーフィール「まさかっ！アイツら…っ！」

＜足音＞ 

ガーフィール「ババアか！？」

オットー「ご期待に沿えなくて申し訳ありませんが…」

ガーフィール「…！」

オットー「友達の頼みですのでね」

オットー「端役なのは承知の上で、出張らせてもらいました」

ガーフィール「テメェ…」 

オットー「本当はここで話し合いにするつもりだったんですよ」 

ガーフィール「話し合いだぁ？」 

オットー「ええ。リューズ…いえシーマさんに同席して頂いて、貴方と話し合いをしたいなと」

オットー「ただね。エミリア様の事は本当に予想外だったんですよ。とは言え、既にあれこれ悪だくみしてしまった後だったので…」

オットー「宴の主催者が不在の間、代役などは如何でしょう」

母『ごめんなさい…嫌いにならないで…エミリア…優しい嘘を付いたみんなを…すごーく愛してる……』

スバル「あ～、良かった。やっと見つけた」 

エミリア「あ…」

エミリア「スバル…？」

スバル「じゃあ、話をしようか」

スバル「エミリアたん」