【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に業』 13話 祟騙し編ラストハッピーエンドかと思ったら視聴者大混乱の衝撃の結末に

圭一「拒否…、ですかっ？」

公由「うむ。自治係の人から連絡があってね…」

詩音「馬鹿ですねぇ～。雛見沢を本気で敵に回しますか」

梨花「かわいそかわいそなのです」

圭一「こうなったらもうやるしかないんです！何と言われようが、知った事じゃない！」

レナ「私たちは、今日もこの後相談所に行くつもりです」

公由「町会からも人数を出せないか、お魎さんの所に行って対応を協議するよ」

梨花「どのくらい集まるかは、お魎の号令次第なのです」

魅音「うん。来てくれる人数でばっちゃの本気度が計れるだろうね」

詩音「お母さんが言うほど、鬼婆の機嫌が良いなら３０人くらいは来るかもです」

レナ「大人の人が増えるのは心強いね」

圭一「相談所め…、待ってろよ！」

レナ「凄い…。全員、雛見沢の人だよね…？」

魅音「雛見沢だけじゃないよ？興宮に住んでる人にも動員が掛かってるね」

梨花「お魎は本気の号令を出したようなのです」

詩音「私も大好きだったダム戦争の頃が懐かしくなります」

入江「大人数じゃないですか！」

知恵先生「やはり鬼が淵の人たちが集まると、規模が違いますね」

鷹野「貴方、本当に大したものだわ」

富竹「これだけの人数をまとめるなんて、圭一くんは雛見沢の顏役だね」

圭一「俺は別に…」

公由「圭一く～ん！」

圭一「ん…」

公由「おお、結構集まったね」

圭一「村長さん、一体何人に声を掛けたんです？」

公由「人数なんか知らないよ。町会の連絡網で、緊急集合を掛けただけさ」

公由「さあ、みんなみんなー！今日は町会としての抗議だから！死守同盟の名前が入ったものは使わないでねー」

梨花「圭一」

梨花「いよいよ正念場なのです」

圭一「だな」

圭一「兵力十分。連中きっとビビッてやがるぜ」

係長「所長、とんでもない人数です。どうしましょう…？」

所長「わ、私はちょっと出張があるので、係長の方で対応して下さい…」

係長「で、ですが…。所長が出ていくところを、連中に見つかったら…」

所長「それはどういう意味ですか…？」

係長「なんでもダム戦争の当時は、流血沙汰が当たり前だった当たり前だったそうですよ？」

所長「急ぎの様ではないので、出張は日を改めます…」

公由「あ～…、テステス…」

係長「…っ？」

公由「こちらは、雛見沢連合商会でございます…！」

係長「何だか…、もうじき入って来そうな勢いですね…」

所長「絶対に入れない方針でっ…！」

圭一「まだ増えてる…」

圭一「すげえな…」

公由「よし、そろそろ行こう」」

入江「…っ！あれは…」

大石「前原さ～ん！！」

大石「どうもどうも～…」

圭一「…っ」

圭一「大石さん、何の用ですか？」

大石「ちょ～とこちらで急ぎの話が…。公由の村長さんも一緒で宜しいですかねぇ…？」

圭一「…」

圭一「えっ、どういう事ですか！？」

大石「早い話が、お役所の敷地内を特定の目的で専用するのは、禁止って事です」

公由「役所は、住民の声を聞かんって言うんですか！？」

圭一「俺たちは、沙都子をすぐに助けてもらいたいと訴えに来ただけですよ？」

大石「無届集会がまずアウト。他にも条例で、施設庁は業務の支障になると判断した場合、敷地からの退去を命じる事が出来るとなっているんです」

圭一「汚ねぇ！じゃあ敷地の外ならいいのかよっ！？」

大石「公道での集会なら、県に届け出をお願いします。つまり、今日は解散するしかないって事なんですよ」

圭一「そんな馬鹿なっ！！」

圭一「これだけの人が、沙都子を救えと集結してくれたのに！」

大石「前原さん。相当向こうに嫌われちゃったって事ですな～」

大石「敵は作らない方がいいと、警告したはずですよ？」

圭一「ぐっ…、大石さん。アンタが俺の事を気にくわないのは勝手だが」

圭一「アンタにも人の心があるのなら、どうか今だけは目を瞑ってくれ…！」

大石「おっと～…。指一本でも触れると、公務執行妨害で現行犯逮捕しますよ？」

圭一「くそぉーっ！！」

魅音「圭ちゃん！挑発に乗っちゃ駄目だよ！」

詩音「大石のおじさま…？そんな態度だと、長生きできませんよ？」

大石「そりゃ怖い～」

詩音「…っ」

大石「言葉をもうちょい選ばないと、貴方の場合は恐喝の現行犯になりますよ？」

大石「んっふっふっふっ…」

魅音「権限があるってんだから、こればっかりは仕方ないよ。大人しく警察に従うか、警察を敵に回すか」

大石「なっはっはっは！もうダム戦争は終わってます」

大石「戦争ごっこはご勘弁願いたいですな～」

熊谷「大石さん！」

大石「ん？」

熊谷「課長から無線が入ってますー！」

大石「ありゃ、どうも。じゃあ私はちょっと席を外します～。皆さんは、解散の段取りだけお願いしますねー」

圭一「くそったれっ！！どうするんだよっ？大人しく出直すのかっ！？」

魅音「同じだよ…。所長はもう一切会う気がないんだろうね…」

魅音「役所の機嫌を損ねるってのは、こういう事だから…」

圭一「結局、長期戦なのか…？相談所が望むだけの期間を待つしかないのか？」

レナ「駄目だよ…。沙都子ちゃんを救うのに一刻の猶予も無いの。何故って言われても困るけど、それがわかるの！」

魅音「気持ちは理解できるよ？でも…」

梨花「信じて欲しいのです…」

梨花「私たちは、やれることは全てやっている。そう信じてる」

魅音「梨花ちゃん…？」

梨花「これは魅音。貴方の言葉…」

魅音「え…」

圭一「そうだな…。俺たちは、出来る全てをやったと信じてる」

梨花「だから…」

梨花「必ず追い風は吹く…！」

熊谷「よく課長相手に、すらすら嘘が言えるっすね」

熊谷「トップの話なんて、全然ついてないじゃないですか…」

大石「なっはっはっは。さて、どの舌が嘘を付いたやら」

熊谷「暴動に発展する可能性もありますし、増援を頼んで鎮圧した方がよろしいんじゃないですか？」

大石「熊ちゃん…、そう意地悪しなさんな」

熊谷「は？」

大石「仲間を助けようとして、これだけの人数を集めたんですよ。大したもんじゃないですか」

大石「町会を動かしたって事は、園崎お魎に認められたって事だ。そうそう出来ることじゃありません」」

熊谷「大石さん、やっぱり手加減してましたね。普段はもっと強引なのに、話し合いなんて生ぬるい事を始めるから驚きました」　

大石「今だけは、前原さんにちょいと華を持たせようと思ってます」

大石「一本吸います？」

大石「前原さんは、自分が正しい事をしていると信じて疑いもしないんでしょうねぇ…」

熊谷「何か言いました？」

大石「んっふっふっふっ…。華を持たせるのも、茶番に付き合うのも今だけです…」

熊谷「え？」

大石「おっと…」

大石「おいでなすった」

大石「行きますよ、熊ちゃん」

三郎「前原圭一くんはいるか？」

三郎「どこだ…！？」

圭一「圭一は俺です。何の用ですか…？」

三郎「間違えるな…」

三郎「我々は、君の味方だ」

魅音「お、おじさん…！どうしてここに…！」

詩音「そんな…。ありえないです」

三郎「さあ、圭一くん。君が代表だ。ためらう事はない。行こう」

圭一「でも、警察が…」

大石「はいはい。ストップストップ」

三郎「なんじゃ～、お前は！警察が住民の陳情を妨害するとは、どういう了見じゃ！？」

大石「いえいえ～、園崎県議」

圭一「県議…？」

大石「相談所からの要請が…」

三郎「じゃかましい！お前の妨害命令しよったのは誰じゃ～？」

大石「なっはっはっ。うちの署長から直々でして」

三郎「興宮署だな？あとで厳重抗議してやるっ」

三郎「首洗ってまっとけ！」

大石「はいはい、伝えておきます。ですが、市の条例がありまして…」

園崎弁護士「どうも。弁護士の園崎です。市児童相談所施行条例は拝見させて頂きましたが、本件は不当で職権乱用に当たります」

園崎弁護士「詳細は…」

大石「あ～あ～、わかりましたわかりました。どうぞ皆さん、お通り下さい～」

三郎「最初っから、すっこんどけばいいんじゃ」

園崎弁護士「前原くん、行きましょう。もう私たちを遮る敵はいません」

圭一「あっ、はい。皆、行くぞ！」

レナ「うん」

梨花「これもお魎の口利きなのです」

魅音「まさかばっちゃ、この人たちにまで声を掛けてくれるとはねー」

詩音「園崎本家最大親衛じゃないですか。鬼婆、どういう心変わりです？」

レナ「レナは驚かないけどなー」

レナ「みーちゃんのおばあちゃん、きっと力になってくれるって信じてた」

圭一「そっか。あの婆さんには酷いこと言っちまったけど…」

圭一「ちくしょう…。キスしてやりたい気分だぜ…！」

レナ「じゃあみんな～！行ってくるねー！」

全員『オォォォォ…！』

富田「前原さん！委員長～！」

岡村「北条さんをお願いしますぅ～！」

入江「前原さん。いい知らせを期待していますよ」

知恵先生「先生も待ってますからね～」

鷹野「ウフッ、頑張ってね～！」

圭一「もうすぐだからな…。沙都子っ！」

所長「何で中に入れちゃったんですっ！？警察は何やってるんですか！？」

係長「いえ…それが…」

係長「園崎議員がおいでのようで…」

所長「そ、そうだ…！もうすぐ業務終了の時間ですね…。それまでここに隠れています」

係長「しかし、自治からは折れた方がいいと…」

所長「私は折れませんよっ？」

所長「恐喝されたから折れるなんて…。恥さらしな真似はしたくありません…！」

『電話の音』

所長「ひっ…！私は居ないと言って下さいっ！」

係長「はい、原山です…。ええっ！？」

係長「少々お待ちください…。所長、本庁からお電話が…」

所長「本庁…っ！？誰です…？」

係長「市長からです」

所長「…っ！」

市長「ええ。ぜひ彼らの話を聞いてあげてください。地域にあった柔軟な対応をしてこその市政です。はっはっはっ…！」

市長「ええ、よろしくお願いします。ああそれと、今日の事は必ずこちらまで直接報告にいらっしゃって下さい。ええ、６時までです。では、後程…」

お魎「すまんねぇ。えろう助かったんよ」

市長「とんでもない。園崎さんが直接おいでになられるから、何事かと思いました」

お魎「ものを頼むんかいね、直接こんとなぁ。礼儀悪いと思ったんよぉ。すまんねぇ、ほんま…」

市長「いえいえ。当方の職員が大変失礼いたしました。私の不徳が招いたことです」

市長「しかし、感心な若者ですね。友達を助けるために、これだけの情熱を注ぐとは…」

お魎「そうなんよ、ようなんよ～」

お魎「あんなのが居てくれたら、わしゃいつお迎え来ても雛見沢任せられるわ～」

茜「婆様、お迎えなんて縁起でもないよ」

お魎「はははは…。長生きはするもんさなぁ～。茜、何かあったら圭一の面倒めたたれな？」

茜「あらま…。すっかり気に入っちゃって。私が男の子を生まなかったの、まーだ根に持ってるのかい？」

所長「本当に申し訳ございませんでした！」

詩音「それで、すぐに対応してくれるんですよね？」

所長「もちろんです！係長、北条さんのお宅に向かって下さい！」

係長「えっ！？私がですか…？まずは福祉士と相談して…」

圭一「お願いします！一刻を争うんです！」

係長「わ、わかりました！直ちに…」

圭一「っ！」

大石「んっふっふ～。ちょ～っと待って下さい」

圭一「まだ俺たちの邪魔をするんですか…？」

大石「いえいえ…」

大石「原山さん。北条家へ向かうなら、我々がお送りしますよ？」

圭一「え…」

係長「いいんですか？」

レナ「警察が一緒なら、沙都子ちゃんのおじさんも家に入れるしかないね…」

魅音「うん。でも、どういう風の吹き回しですか？大石刑事」

大石「なっはっは～。私も児童相談所に、北条家の現状を知ってもらいたいんですよー？それには、見て頂くのが一番です」

圭一「わかりました…。お願いします」

大石「では、原山さん。こちらに…」

大石「そうそう。この集団は、解散させて下さいねぇ～」

大石「それじゃあ、良いお年を…。んっふっふっふ～…」

圭一「俺たちは勝った。そうなんだよな…？」

梨花「圭一は、１しか出ないはずのサイコロの目を６に変えてみせたのです」

圭一「サイコロ…？」

梨花「それはとても凄くて、普通ではありえない事なのです」

圭一「梨花ちゃんの話は、俺には難しくてよくわからないけど…」

梨花「つまり、圭一の勝ちなのですよ？」

『電話の音』

圭一「もしもし…っ！」

沙都子「圭一さん…？」

圭一「大丈夫なのか！？今日、相談所の人と大石さんが…！」

沙都子「落ち着いて下さいませ。ええ、来られましたわ」

圭一「それで、どうなったんだ！？」

沙都子「私は、ずっと耐える事が強さだと思っていましたわ…」

沙都子「口を噤む事が、にーにーから教わった強さだと…」

圭一「沙都子…」

沙都子「でも、気づきましたの。圭一さんたちが、気づかせてくれましたわ。にーにーが、私に何を期待して、何を残してくれたのかを…」

沙都子「だから玄関のチャイムが鳴った時、おじさまに肩を掴まれながら、奥歯が震えて足がすくんでも、勇気を出して言いましたの…」

沙都子「私を助けて！」

圭一「沙都子も戦ったんだな…」

沙都子「おーほっほっほ！私、やる時はちゃーんとやるのですよ？」

圭一「ああ、よく知ってる。その後は大丈夫だったのか？」

沙都子「逆上して暴力を振るおうとした叔父様を、大石さんが取り押さえて警察署へ連行していきましたわ」

沙都子「ですから、もう安心ですのよ？叔父様が、この家に戻ってくる事はありませんわ」

圭一「そうか。大石さんに謝らないとな…。俺、あの人のこと誤解してた」

圭一「でも、これで…」

圭一「これで本当に終わったんだな」

沙都子「そうですわ。後は明日の綿流しを全力で楽しむだけですのよ？」

圭一「ははは！そうだな」

圭一「色々あったけど、綿流しの祭りをみんなで迎えられたら、それはハッピーエンドだよな？」

沙都子「もちろん圭一さんは、私と一緒に梨花の奉納演舞を見て下さるのでしょう？」

沙都子「楽しみにしてますわ」

『玄関の呼び鈴の音』

沙都子「…！」

梨花「迎えに来たのですよ。にぱー☆」

沙都子「お待たせしてごめんなさいですわ」

レナ「沙都子ちゃん！監督から聞いたよ？入院して様子を見た方がいいって言われたのに、断ったって…」

沙都子「私は全然平気ですのよ？」

魅音「わかったー！診療所に１人でお泊りするのが怖かったんでしょー？」

梨花「沙都子は僕と一緒でないと眠れない体になってしまったのですよ」

レナ「はぅー！どういうことなのかなっ！？」

レナ「かなっ！？」

詩音「それはですね…」

沙都子「お待ちなさい。黙って聞いてたら、人を何だと思ってるんですのー？」

全員「あはははは！」

レナ「こんな当たり前の風景が、もう取り戻せないかもしれないって思ってた…」

圭一「そうだな…。でも、取り戻したぜ」

圭一「俺たちでな」

レナ「うん」

魅音「さあ、今年は詩音に圭ちゃんもいるから、綿流し祭り６強爆闘になるね！」

詩音「あら、いいんですか～？私は容赦しませんよ？」

圭一「何だかわからないが、望むところだ！」

魅音「じゃあ今日の部活は、全力で楽しんだ人が勝者。それでいい？」

全員「おー！！」

村人「おっ、沙都子ちゃん」

村人「心配したけど、もう平気なのかい？」

村人「困った事があったら、何でも言うんだよ～？」

沙都子「えへ…」

村人「前原の坊主もよくやったな！」

圭一「…」

圭一「ん？」

圭一「沙都子？今、いい所なんだから…」

沙都子「…」

圭一「なんだよ？こんなところで…」

沙都子「梨花に聞きましたわ。圭一さんが、私の為にどれだけ頑張ってくれたか…」

圭一「そんなの当たり前だろ？俺たちは仲間なんだから」

沙都子「圭一さんには、感謝していますのよ？」

沙都子「それで、ご迷惑ついでにお願いがございますの」

圭一「？」

沙都子「圭一さんの事を…、にーにーと…。そう呼びたいのですわ…」

圭一「え…。でも…」

沙都子「にーにーは駄目なんですの？」

圭一「えっ、いや…。別に俺は…」

沙都子「では、決まりですわね！」

沙都子「にーにー」

圭一「ぁ…」

沙都子「にーにー」

圭一「あ、ああ…」

沙都子「これから渡したいものがありますの。それはにーにーがとても大切にしていたもので…」

沙都子「今は圭一さんがにーにーなんだから、にーにーに持っていて欲しいんですわ」

圭一「俺なんかで良ければ…」

沙都子「…」

沙都子「知られると恥ずかしいので、皆に見つからないうちに…」

沙都子「さあ、遠慮は無用ですわ！ここはもうにーにーの家でもありますのよ？」

沙都子「ここで待っていて下さいませ」

圭一「あ…」

圭一「えと…電気が…」

圭一「ぐあぁあああっ！！？」

圭一「があぁぁぁぁ！！」

圭一「なっ！？」

鉄平「こんのっ、くそガキぃぃ！！」」

沙都子「はっ…叔父様！」

鉄平「ワイとワシは離れてると思わんのやー！！」

鉄平「ったら上手くいかんねん！こらぁあああーーっ！！」

圭一「っ！」

圭一「うわぁああああああっ！」

圭一「はぁああああっ！！」

圭一「あああああ！」

圭一「ッッ！！」

圭一「があっ！！」

圭一「はぁ！はぁ！」

圭一「はぁっ…」

圭一「はっ…、はっ…」

圭一「が…」

圭一「…」

『ノックの音』

圭一「ぁ…」

熊谷「私の事、覚えていますか？」

圭一「確か…、大石さんと一緒にいた…？」

熊谷「熊谷です。綿流しの夜、何があったのか話してもらえますか？」

圭一「あの日は沙都子に家に呼ばれて…。部屋に上がったら…」

圭一「ぐっ…頭がっ！割れるっ…！」

熊谷「人を呼んできます！」

圭一「っ！」

熊谷「！？」

圭一「大丈夫…。大丈夫です…」

圭一「でも、あの夜の事は何も覚えていないんです…」

熊谷「そうですか…」

圭一「あの…大石さんは…？」

熊谷「うっ…」

圭一「沙都子の事でお礼を…」

熊谷「何か思い出したら、連絡をください」

レナ「圭一くん…？今日はここにいたんだ…」

圭一「なあ、レナ。いい加減に教えてくれ。あの夜、一体何があったんだ？」

圭一「何で魅音も、詩音も、梨花ちゃんも…」

圭一「沙都子も誰も見舞いにきてくれないんだ？」

レナ「圭一くんは、沙都子ちゃんのおうちに行ってて、多分幸運だったと思う」

圭一「えっ…」

レナ「あの夜…」

レナ「綿流しの後…、古手神社の境内で…」

レナ「大石さんがやってきて…」

レナ「拳銃を…。みーちゃんも、しーちゃんも、梨花ちゃんも、沙都子ちゃんも」

レナ「みんなみんな死んじゃったー！」

圭一「死んだっ！？」

レナ「訳がわからないよね？頑張って最高のゴールに辿りついたはずなのに…！」

レナ「なに？これどういう事なの…？私は何を見たの…？」

レナ「あんなのっ、意味がわからないよぉー！！」