【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に業』 12話 皆殺し編の流れだけど来週果たしてどうなるのか

村人「誰がこんなひどい事を…」

村人「聞いた話じゃ、鉄平が蹴り倒して、鳥居にしょんべん引っ掛けてったらしい」

村人「なんて罰当たりな…」

村人「みんな噂してる…。今年のオヤシロ様の崇りは…」

村人「ああ…」

村人「北条家で間違いない」

富竹「圭一くん」

圭一たち「ん？」

富竹「凄い人数だねぇ～！」

圭一「富竹さん！鷹野さん！」

鷹野「こんにちは。ここまでとは思わなかったわ～！やるわねぇ～」

レナ「どうしてお二人がここに？」

鷹野「前原くんに事情を聞いたのよ？」

入江「お待たせしました」

詩音「監督のこういうセンス大嫌いなんですけど…。でも、今日はちょっと見直してます」

魅音「同じものを身に着ける事で、連帯感も育つからねー」

富竹「ダム戦争に戻った気がするよー」

鷹野「はい、梨花ちゃんにも」

梨花「ありがとう…」

入江「私も沙都子ちゃんの為に、自分が出来る事を惜しみません」

圭一「監督…」

入江「さあ、参りましょう」

職員「今日はどのような…」

圭一「昨日と同じです。北条沙都子の緊急対応を求めて、陳情に参りました」

職員「本日は会議室が全て埋まっておりまして…」

詩音「はぁ？」

職員「ただ、所長も話を伺いたいと言っておりますので、応接室に入れる人数…。３名でお願いできないでしょうか？」

圭一「そんなことっ、受け入れられるわけ…」

魅音「私はそれでいいと思う」

梨花「うん…」

魅音「あ…」

魅音「どうだった？圭一ちゃん」

圭一「昨日の繰り返しになっちゃった感じだなぁー…」

レナ「慎重に様子を見るから…とか？」

入江「ええ…１か月後に改めて判断するそうです」

詩音「１か月…！？その間に沙都子の心がどれだけ傷つけられるか…！」

入江「向こうも真剣に聞いてはくれましたが…」

魅音「皆には明日もやるよって声を掛けた。でも、人数が減るかもしれない…」

詩音「悔しいですね…」

レナ「人がいなくなっても、レナは１人でも挫けない！」

圭一「それは俺もだ」

梨花「皆が力を合わせないと、奇跡は起きないのです」

圭一「そうだな」

入江「もう暗くなってきました。今日は解散の号令を掛けられた方がいいでしょう。実行委員会もありますし」

魅音「あっ、そう言ったら私もじゃん」

圭一「実行委員？」

魅音「そだ。圭ちゃんも、もしよかったら…」

圭一「俺、来てよかったのか？」

魅音「圭ちゃんは村で評判だから、ずっと連れてくるように言われてたんだよね」

レナ「レナもお邪魔にならないかな？かな？」

魅音「大丈夫。むしろ若い子の関心があるってわかったら、みんな喜ぶでしょ」

魅音「こんばんはー。皆さん、お早いですねー！」

村人「あーれ、魅音ちゃんに…。大勢来たねー」

村人「はっはっは！ワシは他にすることがねーだけよ！」

公由「あれあれ～。ハイカラな靴が多いなーと思ったら、今日はどうしたの？」

詩音「公由のお爺ちゃん、お久ぶりです！お姉たちと遊んでて、そのまま来ちゃいました」

公由「あはは、そうかいそうかい」

圭一「えっと、前原圭一です」

公由「はぁ…よく来たね」

公由「詩音ちゃんも、綿流しのお祭り今年はいらっしゃいよ？」

詩音「ええ、ぜひ」

公由「ああ、そうだそうだ。魅音ちゃんに相談したい事があったんだ」

魅音「はい？」

公由「ちょっとこっちに来てくれないかな？」

魅音「どうしました？」

詩音「あはは…」

入江「それはそれは…」

梨花「にー」

魅音「圭一ちゃん、ちょっといいかな…？」

圭一「ん？」

圭一「あ…」

圭一「知恵先生？」

知恵先生「前原くんに、お話があります…」

圭一「あまり良くない話みたいですね…」

知恵先生「明日もみんなで相談所に行くんですね？」

圭一「ええ」

圭一「だよな。魅音？」

魅音「…」

知恵先生「前原くん、明日を最後にしばらく様子を見ませんか？」

圭一「それは忠告ですか？」

知恵先生「…」

圭一「さっき村長が何か言ってたよな？だから、自重しろってことですか？」

知恵先生「前原くん、私は貴方のしている事は正しいと思う。だけど…」

魅音「圭ちゃん。知恵先生個人は、私たちを支持してくれてる。でも、その…」

圭一「どこかから圧力が掛かったって訳か…」

魅音「知恵先生は、分校が学校として認められなかった時、教育委員会を無視してアタシ達の先生になってくれた」

知恵先生「私だけの問題なら、この身がどうなってもいい。でも、私たちの学校の存在までは脅かせないのです…」

圭一「魅音も知恵先生も、俺の知ってる二人は最高に強い。誇れて憧れる友人であり、先生だ」

圭一「そんな二人が意見を翻す事になるようなどんな圧力があったかは、俺には想像がつかない」

知恵先生「前原くん…」

圭一「教えてくれ。どうして村の年寄りは、北条家を嫌うんだ？ ダム戦争は終わってる。沙都子に何の罪もないはずだ！」

圭一「なのに、何でここまで嫌うんだ？」

圭一「誰が嫌ってる？誰のせいだ？そいつに俺が話をつける！！」

魅音「北条家を嫌ってる人間は、本当はいないのかもしれない…」

圭一「いない？」

魅音「ダム戦争で北条家は村の敵だった。そういう風に盛り上げたから…」

魅音「戦犯だった夫婦が死に、残された沙都子に罪が無いのは誰もが知ってる。でも…」

詩音「北条家を許そうと、誰かが号令をかけたわけじゃない。この村は、北条家に怯えているんです。北条家を庇ったら、自分も村中から攻撃されるかもしれない」

レナ「そんな事ってあるの？だって、学校ではみんな沙都子ちゃんに優しかったよ？」

梨花「村のお年寄りだけの話なのです。でもそれは、村の深部でもあります」

魅音「皆は、園崎本家のばっちゃの意見だと思ってる。でも、そういうわけじゃない。ばっちゃも、自分が北条家を擁護したら、求心力を失ってしまうのではないかって恐れてる」

圭一「つまり、どういう事なんだ？俺は誰を殴ればいいんだ！？教えてくれっ！！」

魅音「本当は、誰も沙都子を嫌ってなんかいないんだよ！」

魅音「誰もが、内心はもう許していいと思ってる。でも、それを口に出せないっ！」

レナ「誰もが沙都子ちゃんを許してるのに、関わるとよくない事があると思ってる」

魅音「うん。そういう思い込みが、カビの様に蔓延してどうにもならない。腐った畳は捨てて新しくするしかないんだよ」

圭一「村長たちが圧力をかけてるのは、村の誰か…という居もしない存在に、後ろ指差されるかもしれないからなんだな」

詩音「私は、その居もしない誰かを、オヤシロ様の崇りって呼んでます」

梨花「…」

圭一「よし！どうやら畳の根元から、腐った奴を根こそぎ引きずり出してやらなきゃならねぇようだな」

レナ「その畳の根元って…」

レナ「何だかすっごく近くに集まってるように思うね～…」

知恵先生「前原くん！？」

魅音「ちょっとレナも！」

圭一「俺はやるぜ！？腐った畳なんかぶち抜いてやろうじゃねぇか！」

レナ「うん、私もこう見えて容赦ないよ？」

圭一「お互い敵に回したくないな。んじゃ、行くか！」

魅音「わかった。私もやるよ」

詩音「私も協力します」

圭一「へへ、そうでなくちゃな！」

知恵先生「ぁ…」

圭一「知恵先生の立場はわかってます」

圭一「ですが、今日は俺たちを見過ごしてください」

知恵先生「そうですね…」

知恵先生「貴方たちに意志を託します！」

梨花「圭一なら、必ず打ち破る事ができます。それを僕は知っているのです」

圭一「…っ」

圭一「よっしゃ！行こうぜ！」

公由「ん？」

圭一「すみません、お話が…」

公由「あ、圭一くん。素敵な話は後にしてもらえるかい？」

圭一「遠回しなのは好きじゃない。直接やろうじゃないですか」

圭一「北条沙都子の置かれている辛い状況の事です」

村人「その話はもちろん知ってるよ。私らが言いたいのは、もう十分相談所に訴えただろって事なんだ！」

圭一「何か問題があるんですか？」

村人「そりゃあるに決まってんだろ？」

圭一「じゃあ、それをお子様の俺にもわかるように説明してくれせんか？」

村人「あんなぁ、ダム戦争はとっくの昔に終わってんだ。もう徒党組んで、お役所に押しかける時代じゃないんよ！」

圭一「アンタらの時代の話なんか聞いてねぇし、ダム戦争なんか関係ねぇ！」

圭一「こいつは俺の戦争だ！！」

村人「なんだっ、その口の利き方は！？」

村人「最近の若いもんは…」

大石「さて、お手並みを拝見させてもらいますよ…」

レナ「えっと、すみません。質問していいですか？」

レナ「ダム戦争が終わってるから、相談所に訴えちゃいけないってと言う論法がわかりません」

村人「ダム戦争が終われば、お役所と戦う理由は何にもねぇんだ。村はお役所と仲直りしたんだよ」

レナ「そうですね。お役所と仲良くするのは、大切な事だと思います」

魅音「そう。だから雛見沢も今は協調路線」

詩音「町内会とお役所はベッタリです。綿流しはもちろん、あらゆる催しにお役所から莫大な補助金が出てるんですよね？おじいちゃん」

公由「し、詩音ちゃん…」

圭一「つまりどういう事だ？」

レナ「うん。お役所の人と癒着してるから、ご機嫌を損ねられないってことなんだろうね～」

村人「何も知らんくせにっ！」

公由「静かにっ…、静かにっ！」

圭一「何だ…。雛見沢の町会ってのは、役所の犬って訳だな」

村人「お前、言葉を選ばんかい！」

圭一「お前らこそ、言葉を選んで答えろ。まさかとは思うが、沙都子が仇敵 北条家だからとかそういう事じゃねぇよな？」

公由「沙都子ちゃんがどうこうと言ってるわけじゃない」

公由「もっと大局的な見地から、君の陳情はやりすぎだと皆いってるんだよ」

レナ「圭一くん！私すっごく面白いものを見つけたよ～？」

レナ「平和的かつ民主的な話し合いを求めるも、政府はこれを拒否。筆舌に尽くし難い。極悪非道を以て、村民の民主運動を踏みにじったのである」

圭一「何だ？こりゃ…。政府じゃなく、雛見沢町会の間違いじゃないのか？」

詩音「ホント…、今の私たちにぴったりな言葉ですよね？」

魅音「あはは。うん、確かにね」

梨花「みー。これは公由がダム戦争の戦勝記念に書いたものなのです」

公由「ぐ…、うぐ…」

圭一「ここに引っ越して来てから、魅音たちにダム戦争の勇ましい話をたくさん聞かされています。それは雛見沢の熱い伝統なんです」

圭一「俺は、団結を育んできたこの村の人たちがすげぇと思うし、尊敬できる」

圭一「何より死守同盟の勇ましさが素晴らしいと思う！」

公由「！」

圭一「政府の嫌がらせを全部跳ね返した」

圭一「だから自然の美しさと団結を誇れる村が、今ここにある。俺は、雛見沢に住めることを誇りにしたい！」

村人「確かに…」

村人「そうかもしれん…」

公由「…」

圭一「１人に石を投げられたら、２人で石を投げ返せ。２人で石を投げられたら、４人で石を…」

圭一「８人なら１６人。そして、１０００人が敵ならば、村全てで立ち向かえ」

圭一「１人の村人の為に、全員が結束せよ。それこそ盤石な死守同盟の結束なり」

圭一「北条沙都子は、村の一員だ！！」

圭一「だからっ、解散した死守同盟の魂を…」

圭一「もう一度集結させて欲しいっ！」

村人「圭一くんの言う通り、役所の言いなりなんて雛見沢らしくないぞ！」

村人「でも、お役所には世話になってるし…」

村人「どうしたもんだ…」

村人「村長。前原くんに協力できんまでも、自粛を求めるのはワシらの本質ではない気がするな」

公由「むう…」

村人「ワシは前原くんを支持するぞ」

村人「同感。口は悪いが、魂は間違ってない」

村人「圭一くん、気にすることはないぞ。圧力に屈するな」

村人「わかった。ワシも支持する」

入江「ですが…」

入江「明日、相談所へ行っても話を聞いてもらう事は難しいでしょうね」

詩音「町会は、自分たちの味方だと思ってますから…」

梨花「圭一への支持を、明確にしてくれないと困りますです」

村人「いいじゃないか、村長。はっきり言ってやれ」

公由「ん～、そりゃなぁ…。私も個人的に圭一くんに文句を付けたくないんだが、町会としての立場が…」

圭一「もうこの際、腹を割りましょう。北条家に肩入れすることを気に入らない人がいるかもしれないって、恐れてるんじゃないですか？」

レナ「皆が北条家の沙都子ちゃんに関わると、後ろ指を差されると信じてる」

詩音「ところがですね、いないんですよ。そんな人は」

公由「いや、いるよ。そういう人は」

詩音「誰ですか？教えて下さい」

梨花「公由」

梨花「ある人の許しが欲しいのではないですか？」

公由「あいたたた。梨花ちゃまは、痛いとこを突くなぁ」

詩音「ひょっとして…鬼ババ？」

公由「公由家としては、北条家の遺恨は水に流したつもりだ。古手家もそうだね？」

梨花「みー」

圭一「村長さん、約束してくれ！最後の園崎家…。魅音の婆さんを説得出来たら、町会は俺たちを支持してくれるんだな！？」

公由「そりゃもちろんさ。お魎さんが納得してくれれば、私も男だ。圭一くんに力を貸してやる」

大石「んっふっふ～…。前原さん、なかなかやりますねぇ…」

茜「不手際があったならともかく、相談所は正規の手順で対応しています」

茜「町会にはどういう不満があるのでしょうか？」

詩音「相談所に任せてたら、助けてくれるのは数か月あとになる。そんなに放っておけない！」

お魎「数か月で死ぬわけじゃなぎゃぁ」

お魎「そんぐらいでギャアギャアと騒々しいね」

詩音「そ、そうかもしれないけど…」

お魎「ならギャアギャア言うなっ！アホらしい。すったら生き死にもかけんとやっかんやぁ言うんね」

お魎「根性が足りんわ！ドアホ！」

公由「っ！」

梨花「お魎…沙都子は僕の友達なのです。助けてあげて欲しいのです」

お魎「梨花ちゃま。いつも言うと、友達は選ばんとね。あんな北条のクソガキなんぞ罰当たりもん…」

お魎「入江の先生まで、雁首揃えてからになんね。全く…」

入江「沙都子ちゃんは、北条家の娘と言うだけです。沙都子ちゃんがダムに賛成していたわけでは…」

お魎「ばーらっし！！誰に向かって口きいとんと？すーったらやっとらんわ！ゴラァ！」

圭一「…っ」

茜「圭一くんも何か言いたそうだね」

茜「この際だ。何でも言ってごらん？」

圭一「いいんですか？」

圭一「前原圭一と申します」

お魎「挨拶せんでもお前の事は知っとるね」

圭一「北条沙都子がどうかが問題じゃない。村の一員が危機的状況にあります」

茜「私の話聞いてたかい？誰も見殺しになんてしてないし、相談所は対応してくれてる。それでも急いで欲しいってのは、圭一君のわがままじゃないのかい？」

圭一「一度学校に来た時、沙都子はボロボロだった。１か月後どうなるか想像もつかない！心ならいくら傷つけられても構わないとおっしゃるんですかっ！？」

茜「じゃあアンタはどうしろって言うんだい？」

圭一「すぐに助けるべきです」

茜「なら決まりだ。圭一くんは続けるといい。園崎家は知った事じゃないよ」

圭一「もうそういう訳にはいかないんですっ！」

魅音「町会として、支持か不支持かはっきり表明してくれないと、後が続かないんだよ」

詩音「というか、町会は決着が付いてます。後はおばあ様さえ納得してくれれば…」

お魎「だぁーこんなこと…。まとめんとすっちゃらー」

圭一「俺はそこの婆さんが、頭を縦に振ってくれりゃあ満足です。ただ黙って縦に振ってくれるだけでいい」

茜「嫌だと言ったら？」

圭一「この場で婆さんの頭を叩き割って、魅音を新党首にして首を振らせます！」

お魎「なんと抜かしよるね！このクソガキゃあ！誰か、このガキ叩き斬って井戸に放りこんじまいな！」

圭一「婆さん！俺とやり合うつもりかよっ！今日の晩飯が、最後の晩餐になっちまうぞ！！」

お魎「よー抜かす上等も上等。よもすったらこんガキぃ」

圭一「はっきり言う。沙都子は俺の仲間だ。仲間の為に戦ってる」

圭一「アンタもそうだったんじゃないのか？」

お魎「他所もんくせにようしっとんね」

圭一「おう、ババア！誰が他所もんだ！？俺は雛見沢の前原圭一だっ！雛見沢の仲間を助けるために、戦ってる！」

入江「お魎さん。前原さんは引っ越して来て日は浅いかもしれませんが、新しい風を吹き込んでくれる期待の若者です」

お魎「入江の先生は、いつんから礼儀知らずを期待の若もんって言うようになったん？」

圭一「礼儀知らずってんなら、一度筋を通します」

圭一「沙都子を救う為に、園崎家も協力してください」

圭一「どうかお願いします！」

茜「圭一くん、頭を上げな。どうしたもんかね～。婆様？」

お魎「知ったこっかい。北条の名前を持つあかんたれば、どいつも罰当たりもんさね。それにこいつは、さっきワシの頭を叩き割るとか抜かしおったぞ？」

魅音「だからアタシもばっちゃみたいに、仲間のために戦いたい」

詩音「沙都子は私の家族です。お願いします。力を貸してください」

圭一「頭は一度下げたから、もう一度は下げない。でも、もう一度言う。俺たちに力を貸してくれ！」

お魎「頭を縦に振ってそれでどうする？」

圭一「町会の支持があれば、相談所も耳を貸す」

公由「お魎さん。はっきり言うが、私も沙都子ちゃんが不利だと思うんだ」

公由「この辺でひとつ大号令でも発してもらう訳にはいかないかな？」

お魎「そんな事は出来んね」

お魎「なんとわしゃ、北条のクソガキを許さならなとね」

圭一「なら決まりだな！テメェは俺の仲間の敵だ！ってことは、俺の敵だ！今この場で絞め殺してやる！」

お魎「あ～…！ホントにもうイライラする。あんじょうすったら、ほんますらっしゃったったら」

梨花「お魎…血管が切れちゃいますです」

茜「申し訳ないけど、今夜はこれくらいにしてくれるかい？」

圭一「そんなっ…。俺はまだ回答をもらってないっ！」

茜「圭一くん。出直すのも大人のルールだって学びな」

圭一「…っ」

魅音「圭一ちゃん、今日は十分だよ」

圭一「くそ…あと一息だったのに…」

レナ「圭一くんは言うべきことを言ったよ」

梨花「あとはお魎を信じるだけなのです」

圭一「信じて待つってのは辛い事だな」

魅音「ぁ…」

魅音「お爺ちゃん！どうでした？ばっちゃは怒ってました？」

公由「あははは…。ＯＫだってさ」

圭一たち「え？」

茜「鬼婆様は、雛見沢町会が圭一くんを支持する事を認めてくれたよ？それは、鬼が淵死守同盟がバックについたのとと同じって事になる。絶対に負けられないって事さ」

茜「その覚悟はお有りかい？」

圭一「あります」

茜「即答とは男だねぇ！見上げた根性さ」

圭一「その…ありがとうございました！」

茜「礼なんかいらないよ」

茜「鬼婆様も、自分が墓に入る時しか清算のタイミングが無いと思ってたみたいだからねぇ」

茜「生きてる内に対決できて、内心は感謝してるはずだよ」

圭一「い、いやぁ…俺も感謝してます」

茜「今日の圭一くんには、叔母さんも惚れたよー。男はそうでなくちゃいけない」

茜「沙都子ちゃんも果報者だね」

魅音「別に、圭ちゃんは沙都子とそういう関係者じゃ…！」

茜「なんだそうだったのかい？だったら、アンタたち頑張りな」

魅音・詩音「えっ」

魅音・詩音「ちょ…」

全員「あははは…」

梨花「圭一」

圭一「ん？」

梨花「沙都子は、これで運命から救われるのです」

圭一「ああ、間違いなくな」

圭一「それから梨花ちゃん。運命なんて言葉は…」

梨花「わかっているのです。私は運命なんて気安く口にしないと決めた。運命はたやすく打ち破れることを、貴方が教えてくれたから」

圭一「俺…？」

梨花「内緒ですよ？にぱー☆」