【感想】アニメ『無能なナナ』 2話 ナナちゃん可愛いけどやり方がかなりエゲツない…

『ある年、最初の人類の敵が登場する。殺戮の限りを尽くす』

『しかし、その正体は宇宙人でも魔物でもなく…』

『特殊な能力に目覚めた人間だった』

『以降、能力を持った子供たちが世界各地に少しずつ出没する』

『魔法の力を持った人間たちに、人類の法制度や倫理規定はまるで追いつかず、さらなる重大事件が頻発する』

『国家は対策期機関を発足させ、能力者を軍事利用しようと懐柔策を進め、警察権力を持った能力者の組織を形成した』

『しかし、協調策は早速失敗に終わった。能力者は自らの能力に驕り、あるいは研究対象として動物扱いされた経緯から支配構造の転換、革命を志した』

『５年に渡る血みどろの戦争には、人類側が勝利した』

『やがて年月が流れ、人々の考えも国の在り方も変わった。現在の国家は、能力者の存在を公然と認めた上で、彼らを国内の訓練施設と称された学校に徴募して隔離している』

『集められた人間たちは人類の敵と呼ばれる怪物と戦う為に、日夜訓練に明け暮れている…。と、大半の国民は信じている』

「柊ナナ。島に巣くう人類の敵を秘密裏に処理しろ」

「この任務は我が国の最高機密。失敗は許されない。できるか？」

「もし事が露見し、彼ら能力者が結託するような事があれば、我が国は愚か世界は滅びる」

「我ら無能力者は、能力者に支配される。即ち人類の終焉だ。できるか？」

『できるか…できるか…できるか…できるか…』

モグオ「…ナナちゃん」

ナナ「あ、モグオさん！」

モグオ「ナナオ、知らねぇか？」

モグオ「あの野郎リーダーとか調子こいてると思ったら、今日は休みかよ…」

モグオ「でもさ、アイツにあんな度胸があったなんて意外だよな」

ナナオ「中島さんがどうかしたんですか？」

ミチル「うわぁぁ…無理です無理です…」

キララ「大丈夫だって」

カオリ「早くおいでよ、ミチル」

ミチル「駄目ですぅ…無理ですぅ…」

先生「君達、これは水辺での戦闘を想定した訓練なんですよ！もっと真剣に！この池結構深いですよー！」

生徒「ごめん！」

ヨウヘイ「私は泳げないんですよ！ったく…」

セイヤ「こんな訓練、何の意味があるんですか…？先生」

生徒「どうしてくれるんですか…。これいつ溶けるんですか？」

セイヤ「フッ…。まあ３～４日は見てもらいたいですね」

ナナ（水深５ｍはあったはずの池が、あらゆる物理法則を無視してキレイに凍り付いている…）

先生「訓練が…」

セイヤ「必要ありませんよ。見たでしょ？今の」

先生「…っ！」

セイヤ「人類の敵なんて、僕の能力の前では無力ですよ」

ナナ（つまり…こいつ等こそ、危険人物なのだ…）

ナナ（赤んぼに核兵器を持たすようなものだ）

『強力な力を何の労力もなく手に入れた人間が、傲慢にならぬはずがない…』

『銃を持てば撃ってみたくなるもの。未熟な子供が未熟の精神のまま、能力など持てばこの世はどうなるか…』

ナナ（やはり委員会は正しい…）

先生「柊くん、喧嘩の仲裁して」

ナナ「あ、はーい！」

ナナ（私は人類の平和の為に…）

ナナ（彼らを殺す…）

ナナ「郡セイヤさん、貴方は何でも氷つかせることができるんですか？」

セイヤ「まあね」

ナナ「例えば、この机なんかも？」

セイヤ「簡単さぁ！」

ナナ「では、その気になれば私も氷漬けにできますかー？」

セイヤ「ふん…」

セイヤ「お望みとあらば、可愛い君を永遠に、可愛いまま氷の棺に閉じ込めてあげるよ？」

ナナ（今のは嘘だ）

ナナ（人間は嘘を付くと緊張が伴い、体を反応させることがある…）

ナナ「ではどうして、先日モグオさんを直接凍らせなかったんですか？」

セイヤ「そ、それは…。フェアじゃないからね」

ナナ（こいつの嘘のサインはわかりやすい）

ナナ（人を意のまま氷つかせることはできない…という事か？）

セイヤ「ところで中島くんは病欠かな…？」

セイヤ「リーダーになった途端に休みだしたりして、自覚が足りないと思わないかい？」

ナナ（クラスで、中島はまだ休みだという事になっている。事が大きくなる前に動かねば…）

モグオ「もういっぺん言ってみろ！」

モグオ「ナナオがリーダーだと！？」

子分「い…いや…」

ナナ（朝から続いて、血の気の多いことだ）

モグオ「番長は、俺なんだよ！」

ナナ「ぁ…」

子分「ぁ…」

ヨウヘイ「誰がリーダーだとか、そんな事どうでもいいじゃないですか…」

モグオ「し、渋沢…」

ヨウヘイ「モグオ君。私の能力はわかってますよね？」

モグオ「ま…また時間を…」

ヨウヘイ「私がご飯を食べるのが遅い人と、ご飯時にうるさい人が大嫌いなのもわかってますよね？」

モグオ「わ、わかってるよ。渋沢君は最強だからね」

ヨウヘイ「わかればいいんだ。仲よくしよう」

ナナ（時間…？）

セイヤ「彼はね、時間を止められるって噂なんだ」

ヨウヘイ「番長と言えば、中島くんはどうしたんです？」

モグオ「さぁ…」

セイヤ「認めたくはないけど、彼が学園で最強かもね…」

ヨウヘイ「ガツガツガツ…」

ナナ「渋沢さん！こんにちはー！」

ヨウヘイ「ガツガツガツ…」

ナナ「いっただきまーす！」

ヨウヘイ「ガツガツガツ…」

ナナ「はむはむはむ…」

ヨウヘイ「柊ナナさん。私は食事中にうるさい人は嫌いなんです…」

ナナ「渋沢さんも、いい食べっぷりですよー？」

ヨウヘイ「私になにか？」

ナナ「はい！学園最強と噂の渋沢さんに、興味深々でして！」

ヨウヘイ「最強だなんて…。私は中島君と同じくイジメられっ子ですよ」

ヨウヘイ「朝も池に突き落とされそうになりましたし」

ナナ「あ、お漬物！頂いていいですかぁ～？」

ナナ「ぁ…」

ヨウヘイ「はぁ…はぁ…」

ヨウヘイ「はぁ、はぁ、はぁ…」

ナナ「あの～…今の…？」

ヨウヘイ「能力です。時間を止めます。あまり人に言わないで下さいね」

ナナ「でも、時を止められると言うのは…少し違いますよね…？」

ヨウヘイ「…っ」

ナナ「私、お喋りです。貴方の能力の詳細を言ってしまってもいいですか？」

ヨウヘイ「ふぅん…」

ヨウヘイ「そうです。私は時を『止める』んじゃなくて、過去に『戻れる』だけです」

ヨウヘイ「過去を変えた結果が、現在に反映されるだけです」

ヨウヘイ「学園で初めて見抜かれました。貴方が人の心を読めると言うのは、本当のようですね」

ナナ「当たりでした！わーい！」

ナナ（俄かには信じがたいが…。そんなところか）

ナナ（先ほど確かに水の入ったコップが、テーブルから落下した…）

ナナ（なのに床や渋沢の衣服に、水が一滴も落ちていない…）

ナナ（渋沢が噂通り時間を止め、止まった時間の中で自由に動けるのだとしても）

ナナ（空中に飛び散る水を、全て拾い集められるとは考えにくい）

ナナ（更にあの時…。渋沢が止まった時の中で、モグオを殴れたのだとしても）

ナナ（男のネクタイまで元通りにしてやる理由がわからなかった）

ナナ（つまり渋沢は、時を止めたわけではなく、コップが落下する前の過去に戻り、コップを掴むなりしてコップが落ちなかった現在を作り上げた…）

ナナ（モグオの時は、男の胸倉をつかむ前の時間に戻り、モグオを殴りつけた…）

ナナ（という事か…）

ヨウヘイ「素晴らしいですよ！柊ナナさん！」

ナナ「え？」

ヨウヘイ「貴方は、大切な仲間です！共に世界を作り直しましょう！」

ナナ「はぇ～…」

ヨウヘイ「この世は、あらゆる貧困と差別に満ち溢れています。しかし、過去を変える私の能力があれば、世界からあらゆる悪を駆逐できると思いませんか？」

ナナ「一歩間違えれば、歴史がおかしな事になりませんか？」

ヨウヘイ「私は間違えません」

ヨウヘイ「過去を変えられるのですから、間違わない私は、この世で唯一絶対の正義なのです」

ナナ「なるほど～」

ナナ（能力を持ったばっかりに…考えまで歪んでしまったか…）

ヨウヘイ「私は飯粒を残す人も嫌いなんです！覚えておいてください！」

ナナ「気をつけま～す…」

ナナ（しかし厄介だな…。もしこいつが私の過去の討伐を、目撃するような事でもあれば…）

キョウヤ「その能力で、中島の失踪を調べてくれないか？」

ヨウヘイ「君は…」

キョウヤ「安心してくれ。人にお前の能力を喋ったりしない」

ヨウヘイ「別にバレたところで、私には誰も敵わないだろうがね」

ナナ「中島さんが失踪って？ただのお休みじゃないんですか？」

キョウヤ「連絡が来て無かったらしい」

ナナ「風邪で寝込んでいるとかでは？」

キョウヤ「それどころか、昨日から部屋に戻ってもいないようだ。中島の部屋は、俺の隣だ」

キョウヤ「部屋の壁は薄いのに、昨夜は物音一つ聞こえなかった。学校に来ていないのを見て、さっき寮に戻って訪ねたが、返事もない…」

キョウヤ「柊だったな…？」

キョウヤ「初日から中島と親しくしていたようだな」

ナナ「はい」

キョウヤ「昨日も放課後…」

キョウヤ「二人で学校を出て行ったな？」

ナナ「はい」

キョウヤ「どこで」

キョウヤ「何をしていたんだ？」

キョウヤ「答えてくれ」

キョウヤ「もしかしたら、お前が中島を最後に見た人間かもしれない」

ナナ「何でしょう…。『リーダー就任おめでとう』と、そんな感じでした」

キョウヤ「どんな様子だった？」

ナナ「普通でしたよ？悩みが晴れたというか…

ナナ「人類の敵と戦うんだーって」

キョウヤ「その後、二人で寮に帰ったのか？」

ナナ（下手にごまかしていいものか…。何か能力で探りを入れているのか…）

ナナ「あのー…小野寺さん？」

キョウヤ「キョウヤでいい」

ナナ「私もナナでいいです」

ナナ「…というか、さっきから何で私の髪を…」

キョウヤ「悪いが触りたくなるんだよ。妹が同じ髪型でな」

ナナ「悪いが…って。え…妹…？」

キョウヤ「何かと尻尾は掴みたくなるんだ」

ナナ（なんだ…？コイツ…）

ナナ「キ、キョウヤさんは、中島さんに何かあったと考えているんですよね？」

キョウヤ「いなくなったわけだからなぁ」

ナナ（ここは矛先を反らした方がいい…）

ナナ「も、もしかしたら人類の敵とか？」

ヨウヘイ「確かに、そういう噂ありますね…」

ナナ「能力者が育つ前に、叩いておこうってつもりらしいです」

ナナ「人の姿をして、私たちの中に紛れ込んでいるとか…」

ナナ「え…。人の姿…」

ナナ「はっ…」

ヨウヘイ「どうしました？柊さん」

ナナ「い、いえ…」

ナナ「キョウヤさん…。そんな…まさか…」

ヨウヘイ「何です？」

ナナ「いや、ちょっと変な声が…。私、人の心の声が聞こえるんですけど…」

キョウヤ「何の真似だ？」

ナナ「キョウヤさん、朝から授業をさぼっていたと思ったら、やたら中島さんに熱心ですね」

ナナ「転校初日も、ずっと皆さんと距離を取っていたのに…」

キョウヤ「別に…。昨日リーダーとあれだけ持ち上げられていたから、気になってな」

ナナ「それだけでしょうか？」

ヨウヘイ「彼から何か読み取ったのですか？」

ヨウヘイ「貴方も急に絡んできて、何なんですか？」

キョウヤ「フッ…」

キョウヤ「ちょっと友達でも作ろうとしたんだよ」

ヨウヘイ「彼がもしや、紛れ込んだ敵だとでも？」

ナナ「私の勘違いかもです。聞いたことも無い声が聞こえて、ビックリしてしまって…」

ヨウヘイ「まあ、彼は要注意ですね」

ナナ（一先ず、追及は避けられそうだな）

ヨウヘイ「…が、柊さんとしては中島くんの事が気になりますよね？）

ナナ「ですね」

ヨウヘイ「少し調べてみましょうかね」

ナナ「いいんですか？」

ヨウヘイ「ええ。柊さんの仲間は、私の仲間です」

ヨウヘイ「一緒に調べましょう」

ナナ「はい！」

ヨウヘイ「では、過去を見てきます」

ヨウヘイ「はぁ…はぁ…はぁ…」

ナナ「どうでしたか？」

ヨウヘイ「確かに、中島君は昨日から寮に戻っていないようですね」

ナナ「大丈夫ですか？過去に戻ると疲れてしまうんですよね？」

ヨウヘイ「そう…。だから、もやしっ子だった私は体を鍛えた」

ナナ（他にも何か制限があるはずだ。でなければ、コイツが既に私の中島殺しを暴いているはず…）

ナナ「心で念じれば、過去の同じ場所に戻れるんですか？」

ヨウヘイ「ええ」

ナナ（つまり、抵抗を受けるような殺し方は駄目だ…）

ナナ（咄嗟に過去に逃げられたら、逆に過去で私が殺されてしまうかもしれない）

ナナ「どのくらい昔に戻れるんですか？」

ヨウヘイ「精々１日ですよ。時間を遡れば遡る程、体力も消耗するんです」

ヨウヘイ「１２時間以上前に戻ったら、戻った先でも吐くくらいに…」

ナナ（しかし何故だ…。なぜコイツは過去に戻ったのに、中島の足取りを一度で全て見てこられなかったんだ…？）

ヨウヘイ「もう一度見てきます。さっきは途中で人に見られてしまってね」

ナナ（人に見られる…？）

ヨウヘイ「はぁ…はぁ…」

ヨウヘイ「はぁ、はぁ、はぁ…」

ナナ「今度はどうでしたか？」

ヨウヘイ「柊さん。昨日の放課後、中島くんと二人で海の方に行ってますね？」

ナナ「それがなにか？」

ヨウヘイ「いえ。ちょっと…」

ヨウヘイ「二人の足取りを追ってみます」

ナナ「…」

ヨウヘイ「ぶへっ…はぁはぁはぁ…」

ナナ「昨日、私と中島さんは海でお祝いして、その後別れましたよー？」

ヨウヘイ「ええ…。ですがその後、中島くんが寮に帰った様子がないんです…」

ナナ（マズいな…）

ヨウヘイ「柊さんは、人の心の声が聞こえるんでしたっけ？」

ナナ「ぼんやりですが…」

ヨウヘイ「だから気づかれるのかな？」

ナナ「過去で人に姿を見られると、現在に戻されてしまうんですか？」

ヨウヘイ「目が合ったりして、はっきりと認識されるとダメなんです」

ナナ「ほほぅ、そう簡単には歴史は変えられないということですね～」

ナナ（しかし…このままでは…）

ナナ「続きは明日にしませんか？」

ヨウヘイ「いえ、頑張っても２４時間前までしか戻れません。時間が経てば経つほど、真実が遠ざかります」

ナナ「ですが…」

ヨウヘイ「これも全て正義の為です」

ヨウヘイ「それに柊さんだって、中島くんが心配でしょ？」

ヨウヘイ「ニコニコしていますが、本当は心配なんですよね？」

ヨウヘイ「ところで…。海に行ったのは、昨日の何時くらいか覚えてますか？」

ナナ「…」

ヨウヘイ「どうしました？」

ヨウヘイ「海で二人…。見られたら困る事でもしていたんですか？」

ナナ「夕方の６時くらいだったと思いますよー？」

ヨウヘイ「別に柊さんを疑ってるわけじゃないんですよ？」

ナナ「わかってますよ～！」

ナナ「どうぞ、いってらっしゃい！」

ヨウヘイ「では…」

ナナ（自分を信じるしかない…）

ヨウヘイ「はぁ…はぁ…」

ナナ「何かわかりましたか？」

ヨウヘイ「二人は本当に仲がいいんですね。握手をしていましたよ」

ナナ「…っ！」

ヨウヘイ「その直後…」

ヨウヘイ「柊さんが私に気付きましてね。目が合ってしまったんです」

ヨウヘイ「一応、そこの茂みに隠れてはいたんですが…」

ナナ「アラララ…」

ナナ（そうだ。今、記憶は書き換わった）

ナナ（あの時、周囲に細心の注意を払っていた…）

ナナ（私は気づき…気配ごと消えたと見極め…）

ナナ（中島を殺した）

ナナ（私には使命がある…）

ナナ（誰かに討伐を見られる失態を犯したなら、この先この化け物の巣窟で、生きてはいられないだろう…）

ヨウヘイ「でも、少しほっとしました」

ヨウヘイ「疑ってしまった事、どうか許して下さい」

ナナ「いえいえ」

ナナ「転校生が人類の敵だとか、ありそうですもんねー」

ヨウヘイ「不本意ながら、今日のところは帰りましょうか」

ナナ「はい、お疲れ様でした！ありがとうございます！」

ヨウヘイ「なんで、そんな話黙ってたんです！？」

ナナ「ごめんなさい！」

ナナ「貴方が信用できるかどうか、わからなくて…！」

ヨウヘイ「まあ、私も君を疑ったわけですからね」

ナナ「こっちです！」

ナナ「中島さんが人類の敵に襲われたのは…！」

ヨウヘイ「ここで何が…？」

ナナ「崖際で握手した後、私たちは敵から逃げまどいながら、この林に入りました…」

ナナ「そして、中島さんは敵に跡形もなく、食べられてしまったんです…」

ヨウヘイ「…っ」

ナナ「私は怖くて何も出来ませんでした…。ですが、過去を変えられる渋沢さんなら、中島さんを助ける事が出来るのではないですか？」

ナナ「中島さんはちょうど今、渋沢さんが立っている辺りで、バラバラにされました！どうか声を掛けるなりして、未来が変わる可能弟子を見出してもらえませんか？」

ナナ「もう時間がありません！」

ナナ「お願いします…」

ヨウヘイ「わかりました…。出来るだけの事はやってみましょう」

ナナ「ありがとうございます」

ヨウヘイ「すぐに戻ってきますよ。中島君と一緒にね」

ナナ（昨晩の時点では、池は水のままだった。泳げない上に、過去に戻った先でも、吐くほど息が乱れているのなら…）

ナナ（まず溺れ死ぬと踏んだが…）

ナナ（誰も水死体だと気づかず、今朝と同じように池は凍り付いたか…）

『ED』