【感想】 アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)』 8話 どいつもこいつも欲望がヤバすぎる！ やりたい放題のギャグ回だったけどCパートのアランとの会話はいい話だった

カタリナ「つまりここがこうだからこうして」

カタリナ「ああああ！全然頭に入ってこない！どうしよう！」

カタリナ「学力テストはもうすぐだっていうのに～」

カタリナ「いったいどうすれば！！

カタリナ「気分転換も必要よね～」

カタリナ「ふ～ふんふんふん」

アラン「お前、何しているんだ？」

カタリナ「アラン様！ちょうどよかった！」

カタリナ「これ、差し上げます！出荷はできないけど、食べられますから」

アラン「こんなことしていていいのか？」

カタリナ「大丈夫です！テストの結果は破滅フラグには関係ありませんし…」

アラン「破滅フラグ？」

カタリナ「アハハ！何でもありません！アハハ！」

メアリ「カタリナ様とアラン様…？なぜ実習時間に…」

メアリ「まさか！いえ、そんなはずはありませんわ…そうならないようにこれまでも色々つぶしてきましたし…」

メアリ「でも、とにかく邪魔しなくては！」

カタリナ「あ！メアリ！」

メアリ「ん！？」

カタリナ「これから一緒に勉強しない？」

メアリ「ええ！？よろしいのですか！？」

カタリナ「ええ、畑仕事はもう終わったし一人じゃ全然捗らなくて…」

メアリ「はい！！」

メアリ「カタリナ様から誘ってくださるなんて…！」

メアリ「しかも、こんな至近距離だなんて！」

カタリナ「ねえ！」

メアリ「きゃ！」

カタリナ「ここがわからないんだけど…」

メアリ「申し訳ありません…実はこの問題私もわからなくて」

カタリナ「じゃあ、会長に聞いてみましょうか」

シリウス「…と、このように導かれるのです」

カタリナ「おお～なるほど！」

メアリ「よくわかりましたわ！さすがシリウス会長！」

シリウス「この類の参考書なら東塔の図書室にいくつかありますよ、貸出もしてますからいってみるといいかもしれません」

カタリナ「そうしますわ会長！ありがとうございます！」

シリウス「はっ….！」

シリウス「お役に立てて光栄です」

カタリナ「東塔の図書室…初めていくところだわ」

メアリ「私もです！図書館とはまた違うところなんですね」

ジオルド「こんにちは！」

ジオルド「2人でどこへ？」

メアリ「ジオルド様！ごきげんよう！」

カタリナ「東塔の図書室にいくところですわ！」

ジオルド「ちょうどよかった！僕も行こうと思ったところです！ご一緒しても？」

カタリナ「もちろんですわ！」

メアリ「ええ！？」

ジオルド「メアリ、何かご不満でも？」

メアリ「いいえ…是非ご一緒に」

メアリ「もう…カタリナ様と2人で過ごせると思ってましたのに..」

キース「姉さん！どこいくの？」

カタリナ「図書室よ！」

キース「へぇ～じゃあ僕も行こうかな！」

メアリ「う…うう….」

アラン「図書室？奇遇だな俺もいくところだ」

ソフィア「私もご一緒しますわ！」

マリア「まあ！是非わたしも！」

ニコル「・・・」

メアリ「結局、皆様ついてきてしまいましたわ…」

メアリ「全くもう！！」

メアリ「ではカタリナ様こちらの席へどうぞ！私はその隣ですわ！」

ぐぅ～～（カタリナのお腹の鳴る音）

カタリナ「ごめんなさい！ちょっとお腹がすいてしまって！」

マリア「お菓子でもお持ちしましょうか？」

カタリナ「ありがとうマリア！！」

メアリ「私も手伝いますわ！とびきり美味しいお茶をお持ちしますわ」

カタリナ「ありがとうメアリ！！」

メアリ「きゃっ…！お任せください！」

カタリナ「うう…」

カタリナ「全部お菓子に見えてきた…」

カタリナ「はっ！はっ！」

カタリナ「ん？」

カタリナ「今一瞬光ったような…？」

カタリナ「うわ！？」

カタリナ「うわあああああああ！！」

ジオルド「これは！？」

ソフィア「眩しい….」

アラン「なんだこの光は！？」

メアリ「ああ！」

メアリ「ご覧になりました？」

マリア「は、はい…」

メアリ「本の中に…」

マリア「消えましたね…」

マリア「これは古代文字ですわ！ええっと、欲望という名の…」

メアリ「物語…」

メアリ「欲望が叶う時」

マリア「囚われ人は救われる…？」

メアリ「とにかく読んでみましょう！」

マリア「はい！」

ゴーン（鐘の音）

メアリ「あっ！？」

メアリ「カタリナ様！カタリナ様！」

メアリ「本の中の世界…」

マリア「どうやら本の中の世界には干渉できないようですね」

メアリ「いったい何が起こってるんですの…」

ジオルド「さあ、こちらへ」

カタリナ「私はなんでこんな格好を？ついさっきまで図書室にいたのに」

ジオルド「さて…結婚式も済みましたしこれで君はようやく僕だけのものです」

カタリナ「結婚式…？ってことはこれウエディングドレス？」

ジオルド「今夜はもう誰もここにはこない」

ジオルド「君は朝まで僕と2人きりですよ」

カタリナ「え？困りますわ！だって私テスト勉強をしなくては…」

ジオルド「その顔…最高にキュートですね！ますます困らせたくなってしまう…」

カタリナ「え、ええっと…ジオルド様？」

カタリナ「わっ！」

ジオルド「まずはその唇から奪ってしまいましょうか…」

カタリナ「え、ええっとジオルド様…どちらかというとワインよりもお菓子の方が…」

メアリ「これは一体何なのですの！見ていられませんわ！」

メアリ「ジオルド様ったら、私のカタリナ様になんてことを」

マリア「本が見せる幻？それとも本の中でリアルに起きている？」

メアリ「幻だろうとリアルだろうと私は許しませんわ！」

メアリ「どうすればカタリナ様を助け出すことができるのかしら」

マリア「もう1度本を開いてみましょう！」

キース「姉さん起きて」

カタリナ「ん…キース…」

キース「ほら、ペンを持って机に向かって」

カタリナ「いつの間にか私自分の部屋に戻ってる」

カタリナ「何！？今日のキースなんか変！妙にセクシーな感じなんだけど！」

キース「ちゃんと勉強しないと…」

キース「これ、食べちゃうよ」

カタリナ「お菓子！！ちょうだい！！」

キース「じゃあ、あ～んして」

キース「あ～～～ん…」

カタリナ「あーん…」

メアリ「ダメ！！！」

メアリ「カタリナ様にあ～んとか絶対絶対だめです！！」

マリア「今度はキース様とカタリナ様の物語でしたね…」

マリア「欲望という名の物語ということは、今のはキース様の欲望でさっきのはジオルド様の欲望？」

メアリ「えっ！？」

マリア「そういえば前に聞いたことがあります、この学園のどこかに人間の欲望を欲しがる魔法書があると…」

メアリ「それ私もきいたことがありますわ！確か魔法学園の七不思議の1つですわ」

マリア「学園の創立よりもはるかに古い本なのに、新書のように真新しい…なぜならそれは人間の欲望を吸収しエネルギーとして生き長らえているから！」

メアリ「うわぁ！」

メアリ「ねえ！どうすれば皆様を開放してくれるの？」

メアリ「教えてくださいな！！」

マリア「メアリ様落ち着いてください！！」

マリア「序文には欲望が叶う時囚われ人は救われると書いてあります」

マリア「吸い込まれた誰かの欲望が叶えば、こちらに帰ってこれるということではないでしょうか？」

メアリ「それってつまり…皆様が欲望の限り尽くすということ…？」

メアリ「ちょっと待って！皆様カタリナ様が大好きなわけだからその欲望とはつまり…！」

メアリ「カタリナ様にあんなことやこんなことをしてしまうということ！？」

メアリ「そんなああああ！！」

マリア「とにかく本を開いてみないことには…」

メアリ「嫌ですわ！そんなの見たくないですわ！」

マリア「でもこのままでは皆さん永遠に本に閉じ込められたままです！」

メアリ「それはそうですけど…」

マリア「メアリ様、大丈夫です私がついています！」

マリア「状況は最悪ですけれど、その中で最良の方法を探しましょう」

メアリ「マリアさん….！！」

ソフィア「カタリナ様！」

ソフィア「また面白い本をみつけましたの！」

カタリナ「へぇ～それもあれも全部面白そう！」

カタリナ「って、あれ？なんで私ソフィアの蔵書室にいるんだろう？」

ソフィア「お気に召しませんか？」

カタリナ「いいえ！ここは私が読みたい本ばかりだわ！ずっとここに住みたいくらい！」

ソフィア「わあ！カタリナ様、勿論ですわ！私にはいつだって…」

ソフィア「一緒に住む覚悟がありますわ！」

カタリナ「ソ、ソフィア？」

ソフィア「だって私はその…カタリナ様が、す…す…す…」

カタリナ「私もソフィアが好きよ！」

ソフィア「本当ですか！？どれくらいですか？私とお菓子ではどちらが好きですか？」

カタリナ「それはもちろん…」

ぐぅ～（お腹の鳴る音）

メアリ「ソフィア様ったら、カタリナ様に壁にドンするなんて！しかも、愛の告白なんて…」

マリア「次！次に行きましょう！」

メアリ「ううう….」

カタリナ「なにこれ？今度はどこ？」

ニコル「是非、私とダンスを」

カタリナ「あなたはどなた？」

カタリナ「黒髪に黒い瞳…そしてその格好」

カタリナ「もしかして…魔性の伯爵」

カタリナ「ニコル！？」

カタリナ「どうするのこれ？」

観客「きゃあああ！！」

ニコル「はっ！」

カタリナ「きゃあああ！！」

カタリナ「助かったぁ…」

カタリナ「あのニコル様、学園はどちらかしら？私そろそろ図書室に戻らなきゃ..」

カタリナ「お腹もすいたし…」

ニコル「はっ！」

ニコル「はっ！はっ！」

ニコル「君を離したくない…このままこの腕に」

ニコル「閉じ込めていたい…」

メアリ「この本は燃やしましょう！！」

マリア「メアリさん！落ち着いてください！」

メアリ「本当にこんなこと考えているのですの？」

マリア「魔法のせいで欲望が勝手に暴走しているのかもしれないです！」

メアリ「まだダメなのですの、もう十分ではないのですの？」

マリア「まだダメみたいですね…」

メアリ「こうなったらもう、欲望でもなんでも受けて立ちますわ！」

（ピアノの音）

マリア「メアリ様！？」

メアリ「ここまでくれば、読まなくてもなんとなく想像できますわ」

マリア「辛いですわね…」

メアリ「でも、一番辛いのはカタリナ様ですわね…」

メアリ「お菓子はずっとお預け状態ですし、お腹もだいぶ空いてるだろうし…」

メアリ「そうだわ！今まで見た物語の中では、カタリナ様の欲望の物語がない！」

マリア「確かにそうですね」

メアリ「欲望が叶う時、囚われ人は救われる…つまり！」

メアリ「カタリナ様の欲望が叶えば！」

マリア「みんな開放される！！」

メアリ「そこに望みを託すしかありませんわ！」

カタリナ「お腹すいたなぁ…どうしたら図書室に帰れるんだろう…」

カタリナ「マリアの手作りお菓子が食べたい、メアリのお茶が飲みたい～」

メアリ「カタリナ様…お菓子はここにあります、お茶もここにあります…」

マリア「そちらにお届けできないのが残念です」

カタリナ「あ！」

カタリナ「お菓子だ！」

カタリナ「わあ！すっごい！あれもこれも全部お菓子でできてる！」

カタリナ「ん～～最高～！！」

カタリナ「すっごい！まだまだ食べられる！」

カタリナ「おっかしいなあ…食べても食べても足りない！」

カタリナ「もっともっと！」

カタリナ「もっともっと！」

カタリナ「もっともっともっともっと！」

カタリナ「もっともっともっともっと！」

マリア「これは一体…？」

カタリナ「すぽぽぽぽぽぽぽ！」

メアリ「明らかに変ですわ！！」

マリア「本を閉じましょう！」

メアリ・マリア「ええ！？」

カタリナ「うわああああああ！！」

メアリ・マリア「うわあああああ！」

マリア「皆さん大丈夫ですか…？」

アラン「あぁ…」

キース「痛ぁ….」

カタリナ「あぁ…もっと…もっと…」

カタリナ「美味しい～～！」

カタリナ「はっ…！」

メアリ・マリア「わあ！！」

メアリ「カタリナ様～！！！」

カタリナ「メアリ！？」

キース「ええっと、つまり僕たちは」

ジオルド「学園七不思議のこの魔法書に」

ソフィア「閉じ込められていたのですね…」

マリア「ええ！」

カタリナ「そっかー魔法書か！だから次々に変な展開になったんだ！」

キース「欲望の物語….」

ジオルド「欲望…」

ニコル「…」

ソフィア「欲望でしたわね、確かに」

キース「僕、そろそろ行かないと..」

ジオルド「僕も失礼します！」

ソフィア「私もですわ！」

ニコル「…」

メアリ「皆様、現実世界に戻ったら急に恥ずかしくなったみたいですわ」

アラン「恥ずかしい..？本の中で一体何があったんだ、俺は演奏しただけだが…」

メアリ「アラン様はそれでいいのですわ！」

マリア「あはは…」

メアリ「それにしてもこの本、最後は苦しそうに見えましたけど…」

マリア「私ふと思ったのですが、本の中は仮想世界ですよね？」

マリア「だからいくらお菓子を食べてもカタリナ様のお腹は満たされない」

カタリナ「おかしいなぁ！食べても食べてもたりない！」

マリア「カタリナ様の欲望はどんどん膨れ上がり本の許容量を超えたのではないかと」

メアリ「なるほど～ってことは、魔法書よりカタリナ様の方が一枚上手だったってこと？」

メアリ「さすがカタリナ様だわ！！」

カタリナ「幸せ～～～！！」

ゴーン…ゴーン（鐘の音）

カタリナ「ああ…もう！」

カタリナ「我慢できない！！」

カタリナ「やっぱり芝生の上は気持ちいい！！」

アラン「なっ！？裸足！？」

カタリナ「あっ！」

アラン「お前な…貴族令嬢としてそれはダメだろ…」

カタリナ「あら？凄く気持ちいいですよ！アラン様もやってみてくださいよ」

アラン「むぅ…」

アラン「おお、気持ちいいな…」

アラン「カタリナ…！？」

カタリナ「おーーーい！！」

カタリナ「ここです！」

アラン「なんでまた木に登ってんだ！子供じゃあるまいし！」

カタリナ「久しぶりに登りたくなったんです！アラン様もどうですか？ここからの景色凄く綺麗ですよ！」

アラン「全く…お前というやつは」

カタリナ「いらっしゃい！」

アラン「はっ…！」

アラン「そうだった…少し見るところを変えるだけで」

アラン「世界はこんなに違って見えるのだったな」

カタリナ「綺麗でしょ？」

アラン「おおっ…ああ…」

アラン「このまま…時が止まればいい」

メアリ「カタリナ様～？一体どこへ？」

メアリ「アラン様！？」

メアリ「これは欲望の物語！？」

メアリ「違いますわ！！これはリアルな現実の世界！！」

メアリ「ダメ！絶対ダメですわ！」

メアリ「邪魔しなくては～！！！」