【感想】 少年のアビス 129話 アビス君成長したな…【ネタバレ注意】

それにしてもアビス君は顔が良いな…（現実逃避）

前話感想記事：【感想】 少年のアビス 128話 玄の深淵が深すぎる…【ネタバレ注意】

ここはマジでイケメン

一応兄ちゃんが出て行った話以来の光エンドじゃね？
まぁ新たな地獄の始まりかも知れんけど…。

美しすぎる一コマ。
本当にこのコマのためだけに玄のエピソードがあった感じやね

>>4
死ぬレベルのいじめられっ子がいじめっ子にしてやってると思うと、一気にうわあってなるけど
玄的にはこれ以上ない救済ではあるな
峰浪作品は因果応報とかないし、玄は普通にこのまま救われると思ってよさそう

ずっと玄が刺して即死したと思ってたけどそっか
夕子の処置させずでじわじわ死か…

東京に出て立派になって…

玄を刺さないとは思ってたけど、令児くん光堕ちによるがっつり救済入るとは思わなんだ
そしてこの期に及んで増す夕子の邪悪さよ…
てっきり令児くん病院に連れて行った間に玄招き入れたと思ってたけど、そら確実に殺しの実行確認するなら家にいるよなぁ
家族で乗り越えていこう発言がどの口が言ってんだ10割増しだよ

玄も柴ちゃんも別に反省とか禊とかなく、なんかあっさり救われたな
夕子も可哀想だったね、で救われてすっきり終わるんだろうか

玄の禊って警察行って本当の事話して罪償う事だからこれからだし

>>9
まず禊に入ることすら出来ない状況からの脱却よね

似非森から真相聞かされてからは意識変わった感じだったけどまさか玄を更生させるとは
人を堕としていった母とは逆に掬い上げていくのか　

>>10
「本当のナギさんに会いたい」でここまで事態が変わるとか似非森もしかしていい仕事してない？

一見いい話だけど、玄は一番とばっちりで殺そうとしたナギとレイジに救われたようなもんなんだよな…
いじめられた方が受け入れてやって慰めてやって導いてやって尻拭いしてやる、っていう話だと思うと素直に感動するのは難しいもんがある

>>15
玄は巻き込まれたとも言えるし、玄自身の為だったとも言い切れるし、やったことは許されるべきではないが、行動したのは玄だけだった。

玄父の夕子への執着が始まりで、それだけが黒瀬と峰岸を結ぶ繋がりだったとして。
他は見ていただけなんですよ。囲われ者を遠くからね。
玄だけが行動して、好きに暴れて、醜悪ぶりを曝け出して、そしてそれはある意味救われる権利でもあるという漫画的なやつで。（この作品における本音開示的な意味でも）
落とし方としては納得できるよ。

進撃でたとえるならアニが許されるのはおかしい的な意見の持ち主には受け入れ難いだろうが。

>>15
恨みの連鎖を断ち切るしか救済の方法がないのよ現実も

>>24
正しいけど実際許すって難しいよね、恨み続けるのも辛いんだけどさ
現実的に言ってしまえば、死にたいと追い詰められるほど自分を虐める相手とは物理的に距離とって二度と会わないのが1番いいけど令児はそうはしなかった代わりに死んでも玄と一つにはなれんと完膚なきまでにきっぱり振っていて、その上で親友として一緒にいるってたぶん玄がずっと聞きたかった言葉を伝えたから、この二人の締め方としてはこれが最適解なんだろうなと思ってる
漫画的にも

令児とチャコが東京行く時玄が町を出るなら手助けしたい俺に何ができる？って玄に尋ねた時に令児にもまだ親友に対する情残ってるんだと思ったんよな
まあでも似非森から過去聞いて自分は夕子みたいにはならないって覚悟が出来たからって部分がでかそう

ヒメゴトも色々ヤバいことしてた奴らも大したお咎めなく楽しくやるエンドだし、きっちり落とし前つける作風を求める人は峰波作品は向いてないんじゃねーかな

>>17
これから罰受けにいくんだから落とし前はつけてるよ
破滅を望んでた一部読者の意向にそぐわないだけで

>>20
破滅を望んでたっていうより、怒られるべき部分すっとばして被害者が全部背負ってくれちゃったのがね
アビスくんが玄への不満ぶちまけて、それでも待ってるって流れならまあ…とは思えるんだが

>>17
ぶっちゃけ悪人というか罪を犯した人間がきっちり相応の罰を受けるって感じの作風じゃないしな、この人の
そうやって読者にカタルシスを与え気持ちよくするもんじゃない

>>32
どっちかっていうとアウトサイダーに寄り添った作風だから、そのために犠牲になる周囲にはあんまり興味ないんだろうなとは思う
玄の彼女や妹の設定は本編じゃなくTwitterの方で公開してたし、巻き込まれた彼女らの苦しみとかは物語上は些事として流されるんだろう

玄も柴ちゃんも罪の意識があるからこそ空回りして引くに引けなくなっちゃった奴らだろう
それを許すことで罪の連鎖をぶった斬れるからこそ令児は主人公なんだと思う

>>18
今回「町の人間全員殺して二人きりになれば」とまた思考が極端に暴力的に走りそうになったところを止めたのが「俺は玄が父さんを殺したと思っていない」という言葉だったのがその証左よなぁと＞罪の意識
もちろん刺したこと自体の罪は問われるべきだがそこにも自分が父親から虐待受けてたことも警察に話そうと添えてる令児くんがすっかりパーフェクトコミュニケーションの鬼になっとる

刃に写った自分を見るシーンはどうしても兄上を思い出す

>>19
上玄「（憧れた）夕子の姿か？これが…」

自分達で抜け出そうと足掻く内側と、救いきれない者どころかいずれ害をなすから排除しろとする外側と。

すごーく重いメッセージが込められているねえ。
それでも外側をなす社会は彼らに冷徹であろうというところまで。
そして彼らは一生背負って向き合って償って戦っていかなくちゃいけないんだ。
罪を犯したことを誰のせいにもしてはいけないから。
それでも前を向いて生きていこうとするならば、だがね。

だがそれでも現実は理想のようにはいかないんだよねえ。
でも、それでもってやつだよねえ。
勝手ながら、抜け出した側としての叫びを感じたよ。
内側に言わせたら、外側の声なんていつだって何の救いにもならないし、そんなもん知ったこっちゃないってね。

それでも柴ちゃんなら…　柴ちゃんならなんとかしてくれる！
アビス二世を産んでくれる！

>>25
〉アビス二世を産んでくれる！
おい

野添くんは零児に毒ぶち込んで台無しにするつもりだったけど、薬に転じたってとこかな。
こっからより深淵に進む予兆だったらやだなぁ

>>26
まぁさすがにないと思いたい
既存キャラだけでまた深淵落ちするにはチャコか柴ちゃんがさらに闇抱えて戻ってきたり夕子ママの再調整入ったりという焼き直し展開になりかねんし

あとは似非森先生に会う前のナギの過去くらいか

>>26
ナギを死体だと思っていた野添の思い上がりは、手遅れと夕子に投げ付けてアビスに堕として逃げた野添少年がそのまま大人になった後、令児に東京でダメ出しを食らうという形で綺麗にまとまってますからここから三番底があるなら夕子さんの末路的なやつかなぁ。

柴ちゃんはそんな「過去と訣別できなかった大人達」に含まれるか本当に狭間の立ち位置だったんだが瀬戸際で令児に救われたわけだし。
玄じゃないが、柴ちゃんもまた当時の心情は教師という体面だけで令児とナギの心中を止めたに過ぎないにせよ、これ自体も物語に散りばめられた成り行きというピースとして繋がりを見せていっているし。

この作品は心中がテーマなのは言うまでもないことだが、どの時点であろうと心中がもし完遂されていたとしたら、いわゆる町という外側は死人という結果に向かって「相談してくれれば良かったのに」で応じたであろうし、そうした視点で最初から振り返っていくと柴ちゃんは心中をとにかく止めることで町という外側に向かって足掻くもう一人の主人公でもあるから、彼女が令児と入れ違ったのは役割上としては至極当然とも言える成り行きなんだよね。

元は良い父親だったそうなのに、託卵カミングアウトでDV夫に仕立て上げられた上に助けを求めても放置され苦しんで失血死した一正パパ悲惨すぎんか…？

>>33
完璧ではなかったとはいえ、玄父さえ浄化する男気ある雨竜も惨めに死んでるしな
玄も犠牲者の側面メインでやらかしはどうにもならん法律違反以外は許して貰えてるし、夕子もなんだかんだ救われると思うと死に損ではあるが
そこは峰ちゃんワールドなのでしょうがない

令児が相応の罰を受けるべきだって考えでもないしざまあしたいというキャラでもないしスカッとジャパン的な漫画でもないのよ

>>35
英雄は生け贄の美称とはよく言ったもんで、色々のみ込んで優しく許すのが主人公ってもんよなセオリーはあるからな
そこを許せないってことになると、夕子みたいな化け物か雨竜みたいに死んで退場するしかないわけで

>>38
つか、弱者というヒエラルキー底辺から脱却するには許すというノブレス・オブリージュが必要なんよな
子供がそれを強要されるのは理不尽だというのは分かるけど今号読む限りレイジはもう子供じゃない

>>42
「死んだらあかん！」
のところは馬鹿なことやらかそうとする子供を叱りつける大人がやるべきことなんだよな本当に
周りの大人が軒並み酷すぎたばかりに令児がその役割を担わざるを得なくなってしまった

>>43
令児やっと成長したな！的雰囲気だけど、本来子供にやらせることじゃなくて
強制的に大人にさせられたどころか、親代わりみたいなことまで同級生や教師相手にする羽目に
グロテスクといえばそうだけど、それ位の無茶やんないとなんともならんあ状況

>>42
お前が大人になって悪い大人も暴力って形で甘えてくるいじめっ子も許してあげな、は暴力親父の為に母親に売春させられた夕子を壊して悪魔にした理屈ではあるんだが
令児はそこをぐっと堪えて、許すことで前に進んで連鎖を断ち切るから貧乏くじではあるけど加害者にはならず前に進めるという
本来復讐されてもおかしくなかった令児周りの面々は、逆に救って貰えたラッキー世代

アビスくんがまるで主人公みたいでびっくりだぜ
令児は柴ちゃん玄といったかつてこの街のヒーローだった者の屍を越えてゆく新たな「男」になったんだな…

レイジの柴玄への振舞いは当人が進むために必要なものであって相手に対する赦しとは思わんけど
あまりに両者に都合良すぎる感はあるのでどちらも己の行いを省みて恥じ入って欲しい

極道と忍者の作者も語ってたけど、こういう生々しい悪党を描ける人はそっち側に熱が入って
主人公より闇側に感情移入するから、悪人が結構救いある感じでその分他が割り食うバランスにはなるのよな
それも作家性だし、そういう物語もあっていい

まあでも相手を（結果的に）救いはしてもあんたの道連れにはなれないと突きつけるのは忘れないから、流されるままだった以前を思うとすげえ自立してると思うよ今のレイジ君

幼馴染みの中で大人になって先に行ったのはアビス君だったんだなうーんやはり主人公
チャコはどうなるかねえ