【感想】 少年のアビス 123話 令児、地獄へ…【ネタバレ注意】

>>1
心がかわくな

>>4
まさに炎のさだめ

>>5
底辺（ボトム）たちの物語だからな

>>5
さよならは言ったはずだ別れたはずさ

>>11
そっとしておいてくれ…

>>3
なおアビスを目視した瞬間に決意が反転するもよう

>>3
玄を倒した後闇堕ちしてラスボス化するだけやぞ

>>8
ポチタに命がけで愛されてたデンジと違って誰にも愛されてないからしゃーない

>>29
ギリ昔のチャコくらいか？
あとはマジで誰にも愛されてないんだな

>>30
令児の方も空っぽっつっても死の間際までチャコを案じてたのは本当だし、うまくいってないだけで助けようとはしてたし
見下しや理想押し付けはお互いあったにせよ普通の人間関係にはままあるレベルだし、友情か恋か家族愛かはともあれ真っ当な情があったのってこの二人だけなんじゃないか

>>32
未成年組は子供時代から時に互いに必要な言葉を与えあってきたし行動もしてきた。
三人とも子供から思春期へと至り、互いの環境が障害になって届かなくなったというだけ。（現実だとそうして自然と疎遠になるものだが）

玄によるチャコへの性加害未遂については、互いに大人達からの被害者であることを理由にした令児を利用したい思惑同士の衝突と見る。（倫理やジェンダー的な話は抜きにしてね）
ご都合主義ながら令児が間に合ったことで東京編で「チャコ←玄←令児」のマジレスを生んだ。

（玄は特に）時間と清算、環境からの脱却が必要というだけで、三人は元の関係に戻れるほどには信頼なり友情はまだあると思うし、玄を救うにはチャコもまた救われていないといけない。

話の展開としても未成年組は支配される側から町に喰われた大人との対峙になってきた。
玄が被害者であることを理由に夕子を手にかけようとしているのは手段はどうあれ反抗の意思表示でもあり、この結果がどうなるかは別としても、いよいよ結末への転換点に入ったと思う。

>>37
チャコ令児は喧嘩の範囲なので修復可能だけど、玄は殺人未遂と婦女暴行までいってるのでもう無理では
チャコ令児は完全に玄の被害者だから、玄含めて支え合って関係修復しようみたいなのはただでさえ傷ついてる被害者にケアさせることになるのでおすすめできんなあ
玄は専門のカウンセラーに任せて、本人の為にももうチャコにも令児にも会わない方がいいと思う

>>41
現実目線なら良くて矯正施設行きか、不定期刑で少年院なんだろうが漫画の後日談的な結びはどうするかは作者次第なので。
一線を越えた奴はどんな理由があっても救済しないという作風の人もいるがね。

>>9
そこで第一話冒頭は似非森原作の映画説ですよ

>>12
1巻の献辞が本当ならそれはありえない。
そしてこれまた本当であれば作者は言わばサバイバーの脱出成功側。

>>12
作者はわかってるだろ
なんでもちろんとか断言しちゃうの？

>>15
ファブルはもっとほのぼの楽しい漫画だったよ

>>17
令児は幼少期は引っ越しの話するだけで泣かれる程度には玄に優しくしてたし、いじめ後も身を案じて「あの街出た方がいい、外に居場所見つけた方がいい」ってただ1人玄の身案じてるし、母親が玄ハメただけで本人なんも悪くないのに「俺をちゃんと恨んでいい」って言ってるんだが…

>>17
各々が何らかの被害者であることを理由にしてメインキャラ全員で令児を利用してきた。
ところがその令児だけが被害者であることを理由にしなくなったんだから第一話から振り返ると成長の格差がひどい。

特に夕子と玄は令児を長年虐げてきた側でタイトルの通り蟻地獄にしかもう居場所が無く、当然のように蟻（令児）を巡って相食み始めたという地獄回。

>>22
しかもその利用してる奴らの中でも、加害性強くて反省しないやつ程被害者性を盾にするんだよな
何度か反省や優しさを見せたチャコ＞たまに反省する柴ちゃん＞クズの自覚ある似非森＞反省みられない玄＞自分が悪い発想ない夕子
の順で被害者性だしてくるけど、悪事の量は反比例という

>>26
取り巻きにチヤホヤされて満足しときゃいいのに、変に面食いで気に入った容姿の奴からの称賛じゃないと満足できなくて、しかも心からの言葉じゃないと嫌！っていう猿山の猿として生きるには贅沢すぎる感性を持ってるのが自他を不幸にしている

>>26
またも長文になった。
「自己愛と共依存の特徴で見れば玄の行動原理は一定の説明はつく」だけじゃつまらないので、いつものようにいきます。

玄の場合だけ自己愛性人格障害の発症に献身行為が乗っかったことで屈折していると思われる。
大抵の場合自己愛と共依存は併発状態にあり、共依存の対象である令児の支配の障害になる相手なら女でも平気で殴るし性加害すら躊躇しない。

ゆえに自分を避け始めた令児にはこれまた自己愛の特徴である非常に傷つきやすい自己肯定のもと、令児の立場や言い分を尊重するより先に、玄の自己愛からくる要求や支配が出る。
当然暴力という形にもなるし、令児が死にたいと思うほど追い詰められているのに、お構いなしに親友だと思っていた昔の関係の継続を求める。

献身行為については令児が与り知らない「俺が守った」ではありながら「自分を守っている」でもあるから、人を害したという罪悪感と向き合うにあたり、自己愛性人格障害の特徴である自身に肯定や称賛を求める相手が令児になるのは矛盾しない。
というより、だからこそ令児に「（ナギについて）玄には関係ない」と言われたことで「は？」以後のカミングアウトへと至ったわけだ。

共依存の相手である令児が自分の心を壊した夕子の傀儡（空っぽ）のままじゃ嫌だし、同時にそうして保持されてきた町の中だけで作用する自己保身に安心できる。
一方で自分自身も夕子の傀儡である鏡状態に「俺にはその顔しか向けねーんだな」と可哀想な自分の自己愛の昇華で彼女を相手にあてつけめいた心中未遂も起こせる。

そして最新話の通り自己愛と共依存の複合物で「令児の地獄は俺が決める」で自己完結できる。
「あの頃なら手が離せた」が「そんだけやのに」になる。

ここで同性愛者かどうかで物議を醸した「お前が好きだ」に繋がってくるんだが、作者はまだ読者を芸術にしたいようだから要注目というところ。

>>34
野添から話をきき、母ちゃんみたいになりたくねえ！と思う→しかし野添の話は野添視点でしかない（「母さんの気持ちをきいてない」）ので、母親と話して決着しないと前に進めん→とりあえず帰る（自立前提）って感じかね

>>34
令児が他人の話を聞いて、助言や忠告もして、自分の中で反芻して、ナギのことまで慮って、今後をどうあるべきか自分自身で選択して行動するようになった。

夕子と玄からのストレスが掛かり過ぎて逃避していた柴ちゃんからもストレスが掛かると「もう無理」と自分を守りに入ったり、チャコをほったらかして夕子のラジコンに速攻で戻った頃の令児じゃない。

>>36
そもそも普通に考えて母親が死のうとしてるのにいかん方がおかしいし、チャコとは算段だけ整えたら自分は行く気なかったし実際金（冷静に考えりゃ足りないが）渡して親から引き離してチャコは一人で行ける状況かつ推定父親の似非森にも預けて、夕子のとこ行ったのをほっぽりだしたっていうの流石にどうかと思うんだ…柴ちゃんは明らかに異常だし
なんか令児に

>>38
確かに令児のチャコへの感情というか、令児自身が町から出れないことをチャコの上京という形で自分の人生を肯定したい心理をチャコが利用したとも言えるからなぁ。
似非森宅で抱きつかれたチャコへの釘刺しだとか、令児自身の都合をチャコへ向けている言動もあるからアフターフォローとしてはどうなんだとも思うがね。

しかしその後の冬編に入ってからも令児もチャコに「一正が夕子や婆さんを」とか言ってるし、序盤にナギへ向けたヤングケアラーと峰岸建設行きで摩耗するのみの自身の今後の人生への本音の吐露だったり、その都度の感情の揺れはあっても、当時の優先順位は歪んだ形によって夕子が最上位であったろうという一見解でよろしく。

>>39
親が最上位なのは子供で当たり前だからいいんだけど、チャコが死にかけてたのに置いてったとかならともかく「逃げようとして逃げる算段整った人」より「今から自殺しようとしてるっぽい人」を優先したのをラジコンとか言われるのがなあと思う。どっちが大事とか以前に、人として当然の行動だと思うんだが…
そもそも幼馴染って責任もない立場で、情だけであそこまでお膳立てしただけでも御の字なのに勝手に令児も一緒じゃなきゃやだ！って駄々こねて令児の優しさ台無しにしたのチャコなのになんで令児が悪いみたいにいわれるのかわからん

>>40
当然とか普通とかそういう視点で成立している家庭環境ではないので。

手段と効果だけで見れば、令児はああすれば必ず戻ってくるという夕子的な「優しい子」に育ててるわけだから、そこを差し引いて考えているかのどうかの差じゃないかね。
現に柴ちゃんからのラインは夕子に唆されたのだろうと今の令児は見分けられるようになったわけだから。

当時もチャコが勝手に舞い上がっていただけだろと批判もされていた。
全員の見解が一致していたわけでもない。

>>42
いや異常な人物ばかりの作中人物がどう思うかはともかく、コメントとかでも令児がクズ！みたいに言われてたから、なんで…？と。当時読んでなかったからログだけど、令児にだけ異様に厳しくみられる傾向にある気がする。

>>44
書きだすと止まらなくなるぐらい語れる漫画だから長文勘弁してください。

それこそ「男が責任持て」という無意識に社会に浸透している観念の産物ですよ。
神目線で読んでいる読者もまたそれを「普通」という物差しでもって当然のように語るという珍しくも無い光景です。

性差による社会的役割自体は必要な側面もあるからこれはこれで頭から否定してもいけないが。
ジェンダー論争やらは端的に党派性を帯びた政治的な思惑でしかなくて、本当に被害者を救済する意思が見えないし、これはまた議題が変わるから割愛。（時事的にもダイレクトな事案があるがね）

柴ちゃんの教職者による生徒への淫行への批判の風向きが小さかったのも似たようなもの。
性差による犯罪における加害範囲や罪状の差異は玄の担当とも言える。
夕子は家庭環境に起因する貧困その他が引き金になる性虐待の察知が遅れる問題、虐待被害者による虐待の連鎖と、性差における量刑の格差担当とも言える。
チャコは言うなれば、経済的には困窮していない家庭における人格形成を阻害するような居場所の無さに関係する救済を求めた一方的な依存とリスク。

そして令児は虐待被害者と人生を介護に浪費されるヤングケアラー担当で、（町の）男である玄に虐げられる男にはなれない男担当となる。
この辺りは読者自身すら自覚できていなかった価値観の歪みに気付かされる社会派的な要素。

令児が一番追い詰められているはずなのに、その令児を批判する読者の流れになるのを作者は意図して演出していただろう。

個人的に印象的だったのは、心中未遂後の校舎内を歩く玄と周囲のモブの場面。
ここで強調されているのはいわゆる「他人」。
町を形成している一員でありながら、不満を抱えつつも火の粉が掛からないように苦しんでいる人がいても知らんぷりをする「他人」。

ここでは作者が普通！普通！と神目線を振り回す読者自身を皮肉っている意図が見える。
そしては当コメント冒頭にも通ずるし、現代社会の病理に焦点を当ててもいる。