【感想】 新サクラ大戦 11話 マッドなババアがいい人みたいな流れになってて違和感がすごい　

さくら「うおおおおおお！」

初穂「おりゃあああ！」

アナスタシア「逃がしはしないわ！」

クラリス「アルビトル・ダンフェール！」

あざみ「滅殺！！」

初穂「待たせたな！！カミンスキー！」

カミンスキー「やはりゴーレムごときではあなた方を止めることはできませんでしたか…」

さくら「クラーラ！！」

クラーラ「私の名はクラーラ、カミンスキー様と共に世界をあるべき姿に導く御使い」

初穂「てめえ！クラーラに何しやがった？」

カミンスキー「この世界は腐敗している、そうは思いませんか？」

あざみ「何言ってる」

カミンスキー「人々は己の利益のみを追求し他者を顧みることはない、弱者を虐げ搾取し富める者と富まざる者が生まれ争いは絶えず続いている…」

初穂「だから世界を変えるってかよ？クラーラを利用して！」

カミンスキー「そうです！彼女には世界を正しい方向に導く力があるのです」

さくら「違います！」

カミンスキー「ほお？」

さくら「クラーラの力は、ナターリャさんが人間と降魔の懸け橋にするために産み出した希望です！」

さくら「あなたの歪んだ理想を実現するための道具ではありません！」

カミンスキー「ふっ…少し昔話をしましょうか…」

カミンスキー「すべてはあの日…」

カミンスキー「一筋の光が天を引き裂いた時に始まった」

カミンスキー「朦朧とした意識の中」

カミンスキー「私は神を見たのです」

カミンスキー「いえ…私がみたものが神だったのか悪魔だったのか」

カミンスキー「私にはわかりませんでした…ただ一つ確かだったのは」

カミンスキー「圧倒的な破壊の中であったが、あれは全くの無傷だった」

カミンスキー「その驚異の生命力に私は魅せられたのです…」

カミンスキー「そして、人の命がいかに儚いものなのか、身をもって知ったのです」

カミンスキー「私は死を覚悟しました…しかし、運命がそれを許さなかった」

カミンスキー「あの日を境に私は不老不死の身体を手に入れたのです」

カミンスキー「同時に魔法をしか表現しようがない不思議な力も使えるようになっていました」

カミンスキー「誰がどのような意思を持って私に力を与えたのか」

カミンスキー「それを知るために私は旅にでました…しかし、私が知ったのはこの世界の歪み、人の悪意だったのです」

カミンスキー「人は欲を捨てられず、憎しみあってしまう…この世の中は狂っている！」

カミンスキー「私は幾度なく神に願ったこの世の中を救ってくださいと」

カミンスキー「しかし、神は何もしてくれなかった」

カミンスキー「ははは…わたしはようやく気付きました」

カミンスキー「人間とはどこまでも愚かな生き物であり、私が手に入れた力だけでは世界を変えることはできないと」

カミンスキー「そんな時私は出会ったのです」

レイラ「見ないで！見ないで！」

カミンスキー「素晴らしい…」

カミンスキー「お前は天使なのですか？」

カミンスキー「美しい…！」

カミンスキー「一度ならず二度も訪れた天使との出会い、私は直感しました」

カミンスキー「私は神に選ばれた存在ではないかと」

カミンスキー「しかし、彼女らは天使などではなく」

カミンスキー「人間と降魔の遺伝子から作られた降魔人間だったのです

カミンスキー「それでも私はこの出会いに意味があると考え研究に没頭しました、そして知ったのです降魔人間が持つ強大な力を！」

カミンスキー「彼女達こそ新たな世界の導なのだと！」

カミンスキー「圧倒的な力による支配…」

カミンスキー「それこそが人類を救える唯一の方法なのです！」

カミンスキー「そして頂点に立つのはこの私だったのです」

カミンスキー「すべては神の意志、神は私を選ばれた」

カミンスキー「いや、私こそが神なのだ！」

さくら「違います！」

カミンスキー「は？」

さくら「あなたは神様なんかじゃない！クラーラにこんなひどいことする人が神様なんかじゃない！」

さくら「目を覚ましてクラーラ！一緒に帰ろう！」

カミンスキー「無駄です！あなたの言葉は彼女には届かない」

クラリス「感じる…何かがクラーラさんの心を縛っています！」

初穂「それもカミンスキーの力ってわけか」

アナスタシア「だったらその源、断つまで！！」

アナスタシア「そんな！？」

カミンスキー「あなた方の勇気はみとめましょう…しかし、無謀だ…」

カミンスキー「大切なことを忘れていませんか？」

カミンスキー「ツングースカの怒りは今、帝都に向けられているのですよ」

カミンスキー「あなたたちのおかげでモスクワ華撃団は全滅です」

カミンスキー「代わりに帝国華撃団には私の手駒となってもらいましょうか？」

カミンスキー「帝都を火の海にしたくないのであれば武器を置いてください」

カミンスキー「おや？迷う必要などないと思いますが、どうしても決断できないというようでしたら…」

カミンスキー「お手伝いしましょう！！」

初穂「てめえ！なんのつもりだ！」

カミンスキー「帝都の一部を焼き払います！」

カミンスキー「そうすればあなた方の心も決まるでしょう！」

カミンスキー「後悔と共に私の元にくだりなさい！！」

カミンスキー「帝国華撃団！！」

バーン！！！（爆発音）

カミンスキー「ん？なんだ！？」

クラリス「何が起きたの！？」

村雨「待たせたね！！」

さくら「はっ！！」

さくら「師匠！」

村雨「ツングースカの怒りとやらは壊させてもらったよ」

カミンスキー「くっ…」

カミンスキー「偽りの神よ！なぜ今になって現れたのです！？」

村雨「新手のナンパかい？私は君に会ったことはないが？」

カミンスキー「私ははるか昔に村雨白秋、あなたを見た…生と死の狭間で」

村雨「ほぉ？人気者はつらいな…」

村雨「しかし、この姿の時は白マントと呼んでもらおうか？」

カミンスキー「あなたはどこまでも、私を失望させる！」

村雨「褒め言葉として受け取っておこう！」

村雨「さあ、ご自慢の大砲は失われたぞ、どうするヴァレリー・カミンスキー？」

カミンスキー「ハハハハハ！！」

村雨「何がおかしい！？」

カミンスキー「言ったはずです、私は神であると！」

村雨「ツングースカの怒りを修復してるのか？」

カミンスキー「ふっ、レイラ」

レイラ「はい」

カミンスキー「彼女たちと遊んで差し上げなさい」

レイラ「かしこまりました」

村雨「さくら！みんな！修復が終わる前にカミンスキーを倒す、手を貸してくれるか？」

あざみ「当然！」

初穂「あたしらはこのためにここに来たんだからな！な、さくら？」

クラリス「…さくらさん？」

さくら「大丈夫…分かっています！」

レイラ「はあああ！！」

カミンスキー「美しい…」

カミンスキー「さすがは美しき私の天使…」

初穂「さくら！？？」

さくら「やめてくださいレイラさん！私はあなたと戦いたくありません！」

初穂「何言ってるさくら！」

初穂「あいつはカミンスキーと一緒に世界を…」

さくら「いいえ！レイラさんはそんなことを望んでいないはずです」

さくら「あなたはクラーラと同じようにナターリャさんの意思を継いでいる！」

さくら「違いますか？」

レイラ「あなたに私たちの何がわかるというの？」

さくら「分かります！！」

さくら「少しの間だけど私たちはクラーラと一緒にいました、だからわかるんです！」

さくら「あなたたちも私たちと同じように家族を愛する心を持っているんだって！」

さくら「だからこそ、架け橋になれるんだって！」

レイラ「ふははははは！」

レイラ「架け橋ですって？私が？こんな醜悪な姿をした化け物が？」

さくら「あなたは化け物なんかじゃない！！」

さくら「あなたは化け物なんかじゃない！本当の化け物はあなたの心の隙間に入り込み、利用しているカミンスキーです！」

レイラ「黙れ！！！」

さくら「く…..！！」

レイラ「そうよ、あなたの言う通りだわ」

レイラ「私は利用されているだけそんなの知ってるわ！でもあの人は私を美しいといってくれた」

レイラ「あの時…」

レイラ「ダメ…ダメ！」

レイラ「見ないで…見ないで！」

カミンスキー「素晴らしい…」

レイラ「あの一言に私は救われた…」

カミンスキー「美しい…」

レイラ「幸せだった…！」

レイラ「あの人が邪な願望を抱えていることはすぐにわかった」

レイラ「それでも…彼の為に働こうと思った」

レイラ「私を必要としてくれるのが嬉しかった」

レイラ「けど…」

レイラ「彼はクラーラの持つ力を知ってしまった…」

レイラ「マーマがクラーラを持って逃げてくれてよかった」

レイラ「でもあの人は諦めなかった」

レイラ「密かに建造していたセヴァストポリで…」

レイラ「極東…帝都にまでクラーラを追っていった」

レイラ「そして、あの力を見てハッキリと認識してしまった」

レイラ「降魔人間としての力は、私よりクラーラの方が上だと…」

レイラ「カミンスキー様の心は奪われてしまった…ただ平穏に暮らしてくれればと思っていた最愛の妹によって！」

カミンスキー「なるほど、そんな風に思っていたのですね、どうやら私は大切な天使を不安にさせていたようだ」

カミンスキー「すまないレイラ、心から謝罪しましょう」

レイラ「カミンスキー…様」

カミンスキー「ですから…」

カミンスキー「その不安、直ぐに取り除いてあげましょう！」

レイラ「くっ….！！」

アナスタシア「何がおきているの？」

クラリス「クラーラさんの心を縛り付けてたものと、同じ気配を感じます！」

あざみ「洗脳？」

初穂「じゃああいつは本当に自分の意志であたしらと戦っていたわけじゃないってか？」

村雨「いや、カミンスキーの力になりたいという思いに嘘はないだろう」

村雨「ただ、その思いを歪められ利用されている…」

さくら「レイラさん！！」

カミンスキー「私にはあなたが必要なのですよ？帝国華撃団を倒す強き剣としてのね…」

カミンスキー「大丈夫ですよレイラ、私にはクラーラがいます！後のことは心配せず心ゆくまで戦って…」

カミンスキー「死になさい」

レイラ「….！」

レイラ「カミンスキー様…やっとわかりました、あなたを止める方法が」

カミンスキー「はっ！？」

レイラ「くっ….うう！！」

カミンスキー「バカな！？どうして自由に動ける？」

レイラ「お分かりになりませんか…？」

レイラ「これが…愛の力」

レイラ「カミンスキー様」

レイラ「私はあなたを止めます…それこそが、私の愛の形です！」

カミンスキー「お前のような者を天使と見誤ったとは…」

カミンスキー「ヴァレリー・カミンスキー、一生の不覚！！」

レイラ「きゃああ！！」

レイラ「ぐう…..」

さくら「レイラさん！！」

村雨「自己修復が終わったのか！？」

カミンスキー「さあ、クラーラ！ツングースカの怒りを発射しなさい！」

クラーラ「はい…」

村雨「さくら！クラーラを救い出すぞ！」

さくら「はい！」

カミンスキー「行かせませんよ！」

村雨「はっ！」

さくら「はっ！」

アナスタシア「これじゃキリがないわ….」

レイラ「ぐうううううう！」

カミンスキー「はっ！？」

レイラ「クラーラ…今助けるからね」

カミンスキー「この…出来損ないが！」

村雨「ふっ！」

レイラ「お前！！」

村雨「可愛い妹なのだろ？お前が助けなくてどうする？」

カミンスキー「偽りの神よ…もうお前など必要ないのだ！」

カミンスキー「小癪な….！」

村雨「早くするんだレイラ！」

レイラ「さあ、一緒に帰りましょうクラーラ」

クラーラ「姉….さん…」

カミンスキー「あくまで私に逆らうというのですね…いいでしょう、では望み通り」

カミンスキー「死になさい！！」

レイラ「ぐあっ！！！」

クラーラ「あっ….」

全員「あっ….！」

カミンスキー「はっ！！」

レイラ「うおおおおおおお！」

カミンスキー「はっ！！」

カミンスキー「やめろ！そんなことをしたら！」

バーン！！！（爆発音）

カミンスキー「ちっ！」

カミンスキー「はっ！！」

バーン！バーン！（要塞が爆発する音）

さくら「クラーラ！！」

レイラ「クラーラ…」

レイラ「ごめんね…せめて、最後に…」

レイラ「起きて…お願い…」

クラーラ「姉…さん？」

レイラ「はっ！」

クラーラ「どうして泣いてるの？」

レイラ「クラーラ！立って…！」

さくら「クラーラ！」

クラーラ「きゃあ！？」

レイラ「さあ、帰りなさいクラーラ…」

レイラ「あなたの…」

クラーラ「姉さん…！」

レイラ「家族の元に….！」

クラーラ「いやあああ！！」

さくら「レイラさん！！」

カミンスキー「ギャハハハハハ！」

カミンスキー「神に背いた報いを受けたようだな！」

クラーラ「いやあああああああ！」

村雨「落ち着けクラーラ！」

クラーラ「ぐおおおおおおお！！」

さくら「帝都を混乱に陥れた騒乱も遂にクライマックス」

さくら「この世界を賭けた戦いはどちらの手に？」

さくら「そして悲劇の子、クラーラの運命はいかに？」

さくら「次回、新サクラ大戦12話　最終話！」