【感想】アニメ『かぐや様は告らせたい2期』5話 藤原書記が可愛すぎる回 特訓回にハズレなし！

藤原「こっろもがえ～！こっろもがえ～！」

藤原「あ、みゆき君！」 

白銀「おう、藤原」

藤原「フフフ、今日は昨日までと何かが違うんですよー？」

藤原「ドコだと・・・」

白銀「制服が違う」 

藤原「全部ちがうっ！！」

藤原「ど、ど、どどうしたんですか！？だいぶ雰囲気が違うんですけど」

白銀「え？別段いつもと違いは…」

白銀「ああ」

白銀「学ランに戻ったからな。夏服着れたの本当あっという間だったなぁ」 

藤原「いや、今そんなほんわかトークしてる場合じゃないんですよ！」

藤原「え？なんか変な寄生虫にやられたんですか？病院行ったほうが…」

白銀「今日もわけわからん事言ってんなー」

白銀「あ、そうか！今日は寝ぐせ直す時間あったからな。それじゃね？」 

藤原「確かにそこも違いますけど…」

藤原「…っていうかあれ寝ぐせだったの！？」

ナレ「生徒会活動が終了し、ここしばらく白銀に１日３時間程度のゆとりが発生した」

ナレ「そう、現在の白銀は睡眠時間が解消された健康優良児なのである！」

藤原「へー…、ほー…、そうですかー」

白銀「なんでそんな遠いところにいるんだ？」 

藤原「だって…なんだか…」

藤原「う、う～…」

白銀「藤原？何なんだ？」

生徒「おはようございます」 

生徒「ごきげんよう」 

白銀「ああ、おはよう」

白銀（なんだ？普段は全然挨拶なんてされないのに・・・）

石上「！？」

石上「どうしたんですか！？なんかの呪いが解けたんですか！？」

白銀「最初から呪われてねぇから」

白銀「なんなんだ、皆して。今日の俺はそんなに変か？」

石上「いや、だっていつも周りに威圧感振りまいてるのに、今日はそれが皆無じゃないですか」

白銀「威圧感…。してるつもりないのに…」

生徒「ねぇねぇ、白銀くーん！」

生徒「今日、皆でカラオケ行くんだけど一緒にどぉ？」 

白銀「あ、選挙活動で今日は用事が…」

生徒「そっか。じゃあまた誘うね～」 

白銀「おう…」

石上「ワンチャンあるかも…」

石上「モテ期…」

白銀「モテ期！？」 

ナレ「モテ期！」

白銀「言われてみれば確かに目つき悪くない。今の俺は目元に優しさが佇んでいるとすら言える」

ナレ「モテ！」

白銀（もしかして今なら四宮を落とせるのでは！？）

白銀（なんか最近いい感じだし、今の俺なら…）

白銀（これは大きなチャンスだ！）

白銀「四宮」 

かぐや「かいちょ…」

白銀「おう、待たせたな」

白銀「ん？俺の顔に何かついているか？」

かぐや「いえ…。それでは、演説の内容なのですが…」

白銀（フフフ…、慌てて顔を逸らしおって。もうこれ完全に意識してるわ！上手く揺さぶりを掛ければ…）

かぐや「演説は前期の実績を引き合いにして出して、現実的な生徒会運営を強くアピールし…」 

白銀「ふむ」

白銀「それも悪くないが、もっと感情…。人間性を訴えてもいいんじゃないか？」 

かぐや「人間性ですか？」

白銀「ああ。身近な人間の、俺に対する人間評価を知りたい」

白銀「なあ…」

白銀「四宮は俺の事どう思ってる？」

白銀（ど、どうだ！？これなら・・・）

かぐや「わ、私が会長をですか！？それはカッコいいし、頭が良くて…。おおいぬ座α星のように煌めく瞳をして…。好ましく思っていますよ…」

白銀（イケる！！）

かぐや「真面目で面倒見が良く、生徒会長に適した人格だと思いますよ」

かぐや「あと近いです」

白銀（あ、あれ？なんか違う！？）

白銀（いやいや、照れ隠しの可能性もある。もう一度確かめて）

白銀「なんか良く寝たら目元がスッキリしてな。感じ良くなったと思うんだが、どう思う？」

かぐや「はぁ。そうですね…」

かぐや「あと近いです」

白銀（コレ、素のリアクションだ！！！）

白銀（心底興味ない感半端ない！何故だ！？周りからは好感触だったのに。なぜ四宮は…）

ナレ「打ち合わせどころじゃない白銀。だが、かぐやは更にそれどころではなかった！」

かぐや（え？え？えーなんでー！？何でなの？？もお～～～！）

かぐや（あんなにカッコ良かった会長の目がぁぁぁ！うぅ～～～～）

かぐや「折り入って柏木さんに相談があるんです」

柏木「はい、この感じそうですよね」

かぐや「これは友達の話なんですが…」

柏木（かぐやさんの話だ）

かぐや「最近気になってる男子の容姿が大きく変わってしまいまして…」 

柏木（白銀くんの話だ）

かぐや「それで彼女はその変化に多少なりショックを受けてしまいまして…。美醜で揺らぐ程度の想いなんて、本物の愛じゃないのではないかと思い詰めていて…」

柏木「なるほど…」

柏木（『本物の愛』とか言い出しちゃった）

ナレ「本物の愛（トゥルーラブ）」

ナレ「口にするだけで恥ずかしいピュアワード。このようなワード、普通に生きている分には到底出てこないものではあるが、特殊な環境で生まれ育ったかぐやである」

ナレ「このワードが口に出すだけで恥ずかしいものであるという認識すらしていない」

ナレ「そして、これらのワードは大人であるほどムズ痒い」

柏木（私は貴方たちの甘酸っぱい初恋を受け止め切れる程のピュアじゃないんですよー）

柏木（でも、かぐやさんが頼ってくれたのだから、精一杯応えなくては…）

柏木「恋なんてそんなものですよ。ちょっとしたことで盛り上がったり、冷めたりして…」 

かぐや「でも…」

かぐや「人の美醜で態度を変えるなんて『本物の愛』はそんなに簡単に揺らいだりしないものでしょう！？」

柏木（脳がかゆくなるっ！）

柏木「大丈夫です、かぐやさん。その子の抱えてる気持ちは間違いなく、ほ、『本物の愛』ですから！」

柏木（言っちゃった…、私…）

かぐや「ホント？これは本物の愛？」

柏木「は…い…。本物の愛…ですよ」

藤原「何の話してるんですかー？」

藤原「何だか本物の愛とか面白ワードが聞こえてきたのですが～？」

柏木（困りました）

柏木（かぐやさんの相談オンチはかなりのもの。この調子で話せば秘密はダダ漏れ…。ここは私が泥をかぶるしかない）

柏木「ええ。私が相談に乗って貰っていたんです。本物の愛は何なのか、って…」

藤原「ええ？柏木さん…この歳にもなってそんな…。フヒヒヒヒ」

かぐや「ちょっと待ってください。その相談をしているのわた…」 

柏木（私の恥を無駄にしないでっ）

柏木「あ、あ～、本物の愛って何なのかしらー」

藤原「そんなの簡単ですよー」

藤原「本物の愛ってのは、美女と野獣みたいに外見に囚われない愛の形です。相手の姿が変わった位で冷めちゃう愛なんて,」

藤原「最低！」

藤原「偽物ですよー！」

柏木（考えうる限り最低の答え！）

生徒「藤原さん早く～！」 

藤原「あ、今行きますー」

かぐや「やっぱり…私の愛は…」 

柏木（かぐやさん主語を誤魔化す余裕もなくなってる…）

石上「どうしたんですか？」 

かぐや「石上君」

かぐや「石上君は、本物の愛を手に入れられなくて苦しんだ事、ある？」 

柏木（かぐやさんっ！？）

柏木（藁にもすがる想いなのはわかりますが、その問いかけは…）

石上「本物の愛？もう少し現実を見ましょうよ」

柏木（ほら、呆れられた）

石上「この現代社会、誰も打算なしに愛する事なんてできないでしょう」 

柏木（そうよね！）

石上「全くバカみたいですよ」

石上「各々が胸に抱いた等身大の愛。それこそが本物の愛だって…、なぜ気づかないのですか？」 

柏木「ん～～～～～～～～！？」

石上「それじゃ。僕はこれで」

かぐや「石上君。たまにはいいこと言うじゃない」 

柏木（え？ムリムリ。気持ち悪い）

かぐや「そっか。この世界に間違った愛なんてない。等身大の愛し方でいいのですよね」 

柏木「そ、そうです！かぐやさんなりの愛し方が本物の愛なんですよ～」

かぐや「良かった！これはちゃんと本物の愛よね」

かぐや「そうよね？ね？うんうん」 

白銀「四宮…」

白銀「おう、二人とも」

柏木「あ…！」

白銀「きょうは、いいてんきだなっ…！」 

柏木「きゃあああああああああ！」

柏木「どどど、どうしたんですか？お顔が大変なことになってますよ！」

白銀「いやなに、選挙の対策を練っていたら全然眠れなくてな。だいぶ眼にキてしまったようだな」 

柏木「うわわわわ！」

柏木（いくら目つき悪いのが好きっていっても、さすがに限度がっ…）

かぐや「はぁはぁはぁ…、会長ダメですよ…、保健室…、保健室でお休みしましょう」 

柏木（あれ――――――！？？）

かぐや「いけない…、いけないわ、私。いけないってわかってるのに…」

白銀「すまんな、四宮」

かぐや「いいんです。いいですからー」

柏木「ごめんなさい、かぐやさん」

柏木「多分それ…、本物の愛じゃないと思います」

ナレ「本日の勝敗。柏木の負け」

かぐや「……」

早坂「主人が男に染まって、変な性癖を持ってしまった…」 

ナレ「早坂はリアルな恐怖を抱いた」

『～～♪』

生徒達「高き空　仰ぎ見る　遠き富士の頂に～♪」

生徒達「碧い風に乗せ～♪」 

藤原「ん？」

生徒達「届いているか　この歌声～♪」 

藤原「ん～？」

生徒達「己の弱さを織り～♪」 

藤原「はっ！！」

藤原「口パクだぁぁぁぁ！」

藤原「みゆき君のアホ！不真面目！恥知らず！」

藤原「元とはいえ、生徒会長ともあろう人が校歌を口パクなんて！猛省してください！私は怒っていますよ！」

ナレ「校歌！」

ナレ「秀知院では週初めの朝礼で必ず斉唱されており、小等部から校歌は共通の為、生え抜きの生徒はほぼ全員が歌える。となれば、校歌が歌えないのは大恥なのである」

白銀「俺の完璧な口パクを見破るとは…。なかなかやるではないか、藤原」

藤原「一応、指揮者ですからね！面倒でも歌詞くらいちゃんと覚えましょうよー」

白銀「いや、まて。そうじゃない。歌詞は完璧に覚えてるし、別に歌いたくないわけじゃない」

藤原「じゃあどうして…」

白銀「お…ち…だから」

藤原「ん？？うんち？」

白銀「ちょっとオンチなんだよ！女の子が下品なこと言うでない！」

白銀「元とはいえ、生徒会長がちょっと音痴とかどうよっ！？」

生徒「うわ…白銀君、音外しまくりー」 

生徒「ええ…キモイ…」

かぐや「会長、ちょっと音痴だったんですね…。それでずっと口パクだったなんて」

かぐや「お可愛いこと」 

白銀「大きな声で歌えば歌うほど恥を晒すことになるだろうがッ！」

白銀「そんな生き恥晒すぐらいなら口パクの方が何倍もマシだ」

藤原「『ちょっと』だけ音痴…」

ナレ「藤原の脳裏をバレー特訓の記憶が過る。連日連夜の特訓の日々は、精神と肉体を激しく消耗させるまさに地獄であった」

ナレ「白銀に何かを教えることは２度とは御免。だが、今回は運動ではなく、藤原自身が得意とする音楽というジャンル。加えて音痴の度合いは『ちょっと』…」

藤原「『ちょっと』なんですよね。『ちょっと』だけなんですよね」 

白銀「ああ、誓って『ちょっと』だ。『ちょっと』だけ音痴なんだ」

藤原「じゃあ仕方ないですね！私が練習に付き合ってあげます！」 

白銀「マジでか！」

藤原「あぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

ナレ「藤原、自身の甘い判断を呪う！自ら地獄の門を叩く愚行」

藤原「助けてっ！ぺスーっ！」

白銀「どうだ？」

藤原「嘘つきっ！『ちょっと』じゃないっ！壊滅！致命的音痴！よくも騙してくれましたねっ！」

白銀「いやいや、大げさな。言うてそこまでじゃないだろうに」

藤原「自分の歌、聞いてみますかっ？」 

白銀「ああ、聞く聞く」

白銀「うっそだー…。こんなゴミみたいな歌声が俺？」 

藤原「現実です。受け入れて下さい」

白銀「俺は一体どうすれば…」 

藤原「まず歌じゃなくて、単音で正しい音を出してみましょう」

藤原「ソ～♪」 

藤原「できますか？」

白銀「はぁ、バカにするな。それ位できるに決まってるだろ」

白銀「そぉぉぉ～～♪」

白銀「な？」

藤原「それ、レ！」

藤原「ソはこれ！レはこれ！」

藤原「全然違うでしょっ！？」

白銀「おう…」 

藤原「うっそ？全然わかってない顔！」

藤原「じゃあ、私がソの音を出しますから、よく聞いて音程の同じ音を出して下さい」 

白銀「同じ音…」 

藤原「ソ～♪」 

白銀「そ～♪」

藤原・白銀「ソ～♪」

藤原「これが音を聴いて歌うってことです」 

白銀「感謝する藤原。俺は今日初めて音楽を理解した気がする」

白銀「歌える…、今なら歌えるぞ！」

藤原「はい！じゃあ、行きますよ~！」

白銀「ホゲェ～、ホゲェ～～♪」

白銀「どうだった？」

藤原「吐きそう！以前のは１周してナマコの内臓みたいな良さはあったんですが、今のは生半可に音を拾ってる分、普通にジャイアンって感じで最悪です！」

白銀「結構容赦ないこと言うな。やっぱ俺は口パクのままでいいよ。俺が歌うと周りに迷惑が掛かるからな」 

藤原「そんなことは…」

白銀「いや、そんなことあるんだよ…」

白銀「小学校の教師には、無理に歌わなくていいからねって言われた。中学の合唱祭では、クラスメートにお願いだから口パクで…って」

白銀「以来、俺はずっと口パクでやってきた」

白銀「俺だって本当は歌いたい」

白銀「何も気負わず、皆と一緒に歌いたい」

白銀「だけど…」

藤原「なんで、そういうこと先に言わないんですか…」 

白銀「藤原…」

藤原「私がちゃんとみゆき君を歌えるようにしてあげる」

藤原「ママに任せて！」 

白銀「その母性の出され方は結構抵抗ある！」

ナレ「そして…、濃厚な時は過ぎ…」

ナレ「次の朝礼」

藤原（みゆき君…）

藤原（神様、お願い…）

藤原（歌えてる。みゆき君、歌えてる）

藤原（うん、届いてます。みゆき君）

藤原「だあぁぁぁぁ～！うえんうえんうえん…」

白銀（歌えた…歌えたぞ！）

かぐや「藤原さん、さっきは一体…」

藤原「いつの間にこんなに立派に成長してー」

かぐや「ガク…」

ナレ「本日の勝敗。白銀&藤原の勝利」

ナレ「続く…」 

藤原「え…？」

藤原「よいしょっと」 

かぐや「これは？」

藤原「はい。伊井野さん達が公約を掲げてるので、うちも公約を用意しました」

かぐや「あら…これを会長が？」 藤原「いえ、内容は私が適当に考えました」

藤原「まあ公約なんて飾りみたいなものですから。選挙が終われば、誰が何言ったかなんて皆忘れますしね」

かぐや「政治家の娘よね、貴方…」

早坂「伊井野ミコ。父親は高等裁判所裁判官、国際人道支援団体の職員。四宮の人間だけじゃなく、外部の調査員も使って調べてますが、中々厳しいようです」

かぐや「そうですか。こういうのは大体叩けば埃が出るものですが」

早坂「たまにいるんですよね。清廉潔白な仕事に命を懸ける人種。飛び道具は使えないかもしれません」

かぐや「だとしても、問題はありません。出会ってきた悪人の数が違います」

ミコ「何の用事ですか？私は暇ではないのですが」

かぐや「だからこそ、息抜きにお茶でも如何かと思いまして」

ミコ「生徒会室はいま使用禁止のはずですが」

かぐや「どの道、私たちかあなた方が生徒会役員になるのですから構いませんよ」

ミコ「本郷先輩が生徒会長になる可能性だってあるじゃないですか」 

かぐや「うふ、確かにそうでしたね」

かぐや「さて、ビスケットがあったかしら」 

ミコ「結構です」

ミコ「貴方からは目的の為ならば手段を選ばない人、特有の臭いがします。その紅茶は頂けません」

かぐや「あら残念。私は貴方と仲良くなりたいだけなんですよ？聞いたところによると、貴方のご両親も随分立派な方のようで…」

ミコ「はい！どんな汚い人間にも屈することなく、正義を貫いてきた両親を私は尊敬しています」

かぐや（信念と不安。攻め方を変えますか）

かぐや「ではこういうお話はいかがでしょう」

かぐや「伊井野さん小・中とは何度も生徒会選挙に立候補していますね。それでも一度も選ばれたことはない。原因はわかってますよね？」

かぐや「貴方の厳しい理念が受け入れられるにはまだ力が足りない。今の理念を抱いたままでは、この学園にいる間に貴方が選挙で勝つ事は一度もないでしょう」

かぐや「そこでです。私たちは貴方の選挙戦に協力しましょう。四宮の名にかけて貴方を生徒会長にしてみせます」

ミコ「え？でもそれは…」

かぐや「もちろん貴方が理想とする形での支援です。手段は貴方の判断次第。悪くない話だと思いますが」

かぐや（動揺・期待…。そう、どうしてもなりたいのね…。生徒会長に）

ミコ「何が目的ですか？これは取引ですよね。どんな条件を持ち出すんですか！」

かぐや「条件ってことのじゃないわ。貴方が２年生になったら、もう少し高等部の事をしってからの方がいいと思うの。でないと私たちも安心して応援できないわ」

ミコ「つまり…来年協力する代わりに、自分たちも出馬する今年は降りろ。そういうことですか？」

かぐや「あら、そう聞こえましたか？」

ミコ「なるほど、前会長といい、それが前生徒会のやり方ですか」 

ミコ「なんて汚い…」

ミコ「貴方と白銀前会長！ほんっとうにお似合いですねっ！！」

かぐや「え！？お似合い？」

ミコ「ええ、お似合いですよ！似た者同士！相性ピッタリ！」

かぐや「え？その…。私たちそんなの相性良いかしら」

ミコ「なかなかいません、こんなに相性の良い二人、もう結婚すればって位ですよ！！」

かぐや（はぁぁっ、結婚だなんてぇ！）

ミコ「こんな二人が学園を牛耳っていたなんて…」

かぐや（何よ、この子すっごくいい子じゃない！？）

かぐや（でもダメよ。情にほだされちゃ！あと一歩で心折れるんだからっ）

かぐや「そういえばとっておきのフルーツケーキがあったのでした」 

ミコ「いりません！」

かぐや「そう…」

ミコ「決めました。貴方と前会長にも私の生徒会に入って頂きます」 

かぐや「え？」

ミコ「その歪んだ心根を一から叩き直してみせます」

かぐや（そ、そんなの～…）

かぐや（あれ、別に悪くない条件じゃ…。私としては会長といる場所が確保できればいいわけですし、むしろ会長を激務から解放できる）

ミコ「さあ、私と一緒にこの学園の規律を取り戻すんです」

ミコ「毎朝皆で服装チェックをし、昼は皆でゴミ拾い」

ミコ「夜は不純異性交遊を取り締まりましょう！

かぐや「れんあい…きんし…」 

ミコ「もちろんです！５０ｃｍ以内の接近も禁止します！」

ミコ「私と藤原副会長がいれば、きっと実現できます！」

かぐや「え？誰が副会長ですって？正気？」 

ミコ「もちろんです」

かぐや「え？何言ってるのこの子…。怖いっ！」

ナレ「本日の交渉。決裂。次回、選挙当日！」