【感想】アニメ『かぐや様は告らせたい2期』4話 ミコちゃん本格登場！ 演出が上手すぎて原作知ってても面白い！ そして本編連載と微妙にリンクしてるからか温かい目で見てしまう

ナレ「生徒会が解散し、選挙活動期間に突入した」

ナレ「生徒会という接点を失った二人は一言も会話を交わすことなく…」

ナレ「３日が経過した」

ナレ「その間、特に何もなかった」

早坂「自分から会いに行けばいいのに・・・」

かぐや「馬鹿を言わないで…」

≪かぐや「会長は、会長がいい！」≫

かぐや「ここで私から会いに行ったら、まるで私が会長に会えず寂しいみたいじゃないの！」

かぐや「ハッ！むしろ会長の方が私に会えなくて寂しがってる頃じゃないかしら？そろそろ告白しにくる可能性だってあるわよ？」

早坂「はいはい」

早坂「お見舞い、花火大会、誕生日、月見。これだけイベントがあって進展がないって、どういうことですか？」

早坂「あーもう、本当にダメダメですね。どうしてここまで下手を撃てるんでしょう？」

かぐや「じゃあ…なに？早坂だったら会長を落とせるっていうの？」

早坂「まあ恐らく」

かぐや「いったわねー！じゃあやってみなさいよっ！私に掛かればどんな男もイチコロって言うなら、会長を一日で落としてみなさいよ！」 

早坂「イチコロとは言ってないです」

かぐや「他人事だと思って簡単に言ってくれますけどね」 

早坂「イチコロとは言ってないです」

かぐや「実際にやってみれば私の苦労もわかるってものですよ！」 

早坂「イチコロとは言ってないですよ」

かぐや「口ではいくらでも言えますからね。大言壮語もほどほどにして欲しいわ」

早坂「かぐや様がやれっていうならやりますよ」

かぐや「やれるものならやってみればいいわ」

店員「お預かりします」

早坂「やっぱり白銀君だ！」

白銀「ああ、確か四宮のところのメイドさんのスミシー・A・ハーサカさん？」 

早坂「ピンポーン！よかったー、覚えててくれたんだー」

白銀「あ、いや…。前の時と大分雰囲気が違うから一瞬わからなかった」 

早坂「今日はオフだもん。いつもあんなに肩肘張ってたら疲れちゃうよー」 

白銀「はは、そうだよな」

かぐや（上手いわね…。レジの列で話しかけられたら逃げようがないもの）

かぐや（確かに早坂はテクニックがあるようです。だとしても、あの会長を落とすなんて絶対にできっこない）

白銀「それにしても、日本語が上手くなりましたね？」 

早坂「猛特訓したから！白銀君こそ、本当に勉強熱心なんだね」 

白銀「いや、そんなでも…」

早坂「それに比べて、私が買う本は俗っぽくて恥ずかしいなぁ」 

白銀「パソコンが好きなんですか？」 

早坂「いやノートパソコンが欲しいんだけど、どれ買えばいいかわからなくて…」

早坂「あ、そうだ！こういうのって男の子の方が詳しいよね。白銀君、選んでよ！」 

白銀「いや、俺も詳しくは…」

早坂「それでも、私よりかはマシだよぉ！」

早坂「この本屋カフェテリアもあるし、ちょっと教えてよ」

かぐや「う、上手い…」 

ナレ「教えて作戦」

ナレ「片づけをしない子供に怒るのではなく、『どこに片付けるのー？』と質問形式にすれば、子供は親に教えながら片づけをする」

ナレ「人間の本能的な教えたがりの心理を巧みに利用する早坂」

白銀「まあ、少しの間なら…」 

早坂「やったぁ！」

かぐや（か、会長ぉぉぉ…）

白銀「ハーサカさん、その制服…」 

早坂「うん、うちフィリス女学院。高２でタメだよ」

早坂「四宮さんのとこには先輩の紹介でね。人手が足りない時に、バイトでメイドやってるんだー」 

白銀「バイトなんだ、アレ…」 

早坂「うん」

かぐや（よくもまあ、顔色ひとつ変えずに大嘘連発できますね）

かぐや（貴方、普通に秀知院の生徒だし、そもそも日本生まれ・日本育ちだし、小さい頃から住み込みで働いている生粋の使用人でしょ！）

かぐや（会長！そこにいるのは大嘘付きですよ！） 

早坂「それで…」

早坂「今までは親のパソコン借りてたんだけど、やっとバイト代溜まったから自分のパソコン欲しくて」

白銀「ふーん…」

かぐや（さすがに、ここまで嘘を重ねたら会長は気づくわ。妙な所で鋭いんだから！）

白銀（親に頼らず、欲しいものはバイトで買う。偉いな！） 

かぐや（あ、ダメっぽい！）

白銀「で、パソコンでどんなことするんだ？」 

早坂「うーん、レポートの作成とかが出来ればいいんだけど…。あ、動画を見たい！動物の動画とか見ちゃうよね！」

かぐや（あざといっ…！会長、こんなあからさまな罠に掛かったりしたらダメですよ。この子が普段見てるのは、色んな物をプレス機で潰す動画とかですよ！）

白銀（猫…、いいよな！わかる！） 

かぐや（ダメだった―！）

白銀「まあ、最近のパソコンなら大体動画は見れると思うぞ」 

早坂「良かったー！じゃあデザインで選んじゃお～」

かぐや（知ってるのよ。貴方のパソコン『自作PC』だってこと！）

かぐや（何せよ、これでパソコン選びは終わり。ゲームセット…ですね）

かぐや「？」

かぐや（いつの間にか勉強教えて貰ってるっ！私だってそれして貰ったことないのにー！） 

白銀「つまり確率漸化式は、場合分けを導き出して丁寧に解いていく方が、結局効率的なんだよ」 

早坂「なるほど。白銀君、教えるの上手いんだねー」

かぐや「ぁぁぁぁ・・・・」

白銀「いや、ほとんど教えることなんてないだろコレ。フィリスでもトップなんじゃないか？」 

早坂「でもテストでは点数出せないんだー」

早坂「毎日１０時間ぐらい頑張ってるんだけど…。ふぁぁぁ～」

白銀（１０時間！？お前も茨の道を歩んでるのか！） 

かぐや（なんで全部信じちゃうのっ！）

白銀「でも睡眠不足は健康に…、ん？」

白銀「あ、あの…」

早坂「すぴー…すぴー…」 

白銀「まいったな…」

早坂「ん…。あれ、私寝ちゃってた？」

早坂「嘘！？３時間も立ってんじゃん」 

白銀「何度か起こしてみたんだが」 

早坂「ええ？もうやだー。恥ずかしい～」

かぐや（私は見てましたよ。この３時間、薄目でちらちらと会長の顔を伺っている貴方の姿を…）

早坂「私なんか放って帰っても良かったのに…」 

白銀「いや、無防備な女の子を放って帰る訳にはいかんだろ」

白銀「勉強疲れは努力の証だ」

早坂「白銀君…」 

ナレ「恋に落ちた瞬間っぽい顔」

ナレ「この人は今まで出会ったどの男とも違う…。的な、いかにも純愛っぽい表情を早坂は自ら作り出すことが可能。結果…」

早坂「ねえ、白銀君…」

早坂「試しに私と付き合ってみない？」 

ナレ「断りづらい告白が完成する」

早坂「もちろん私たち出会って間もないし、友達９割・彼女１割ってライトな感じでさ。白銀君に好きな子が出来たら、その時はそっちに行って大丈夫なキープ的な彼女でいいし」

ナレ「概念の曖昧化」

ナレ「『恋人って何だっけー？』と思わせるほどの都合のいい女っぷり。白銀の判断基準が狂う！」

かぐや（お願い、早坂。私が悪かったから、もうやめ…）

白銀「ごめん」 

白銀「俺、好きな人がいるから」

早坂「そう…ですか…」 

早坂「その恋が実ることを私は陰ながら祈ってますよ」

かぐや「良かったー！」

かぐや「ほれ、見たことですか。やっぱり会長は手ごわいでしょ？早坂に落とすなんて…」

早坂「言ってないし…」

早坂「私、最初から１日で落とせるなんて言ってない」

早坂「ぅ～、せめて１か月あれば違ったし！すっごい恥ずかしかったし！最初からやりたくなんてなかった」 

かぐや「ええ…」

早坂「でも、かぐや様がやれって言うからやったんだし！」 

かぐや「ぁ…、ごめんなさい…」

ナレ「本日の勝敗。早坂の敗北」

藤原「生徒会選挙…」

藤原「みゆき君は外部入学の混院です」

藤原「秀知院の生徒のほとんどは、小等部からの純院です」

藤原「その一部は会長の再選を快く思わないでしょう」 

白銀「だな。そういう層が一定数いるのは前回の選挙からの課題だ」 

藤原「となるとやはり…」

藤原「応援演説を誰に任せるかが大きなポイントになってきます」

白銀「ふむ」

藤原「純院の生徒を取り込めるほどの人気とカリスマ性の持ち主が、幸運にも身近にいますよね～？」

白銀「…はっ！」

藤原「つまり、このわた…」

白銀「やはり四宮しかいないか」

藤原「私もう、みゆき君に票入れませんから！」

白銀「今のマジな自己評価だったの？」

白銀「だとしたら、ごめん」

白銀「はっず！」

白銀「なんで他のクラスってこんなに入りずらいんだ」 

早坂「あれれ？」

早坂「どしたしー？会長さん、うちのクラスに～、何か用事～？」

白銀「キミ、どっかで会ったことないか？」 

早坂「そりゃ同じ学校だもん。会ったことあるに決まってるじゃん」 

早坂「それより～、誰か呼んで欲しいんじゃないの？」

白銀「ああ、四宮を…」 

早坂「オッケー」

早坂「ヘイヘーイ！」

早坂「しのっみやさーん！会長が～、大事な話があるって～！」

かぐや「か、会長？」

生徒「会長が来るの初めてじゃない？」 

生徒「生徒会の用事じゃない？」 

生徒「でももう解散してるし…」

かぐや「会長、大事な話って？」 

白銀「ああ、まあそうだな。大事な話だ」

白銀「『俺たちのこれから』について」

 生徒『ざわわわ』

白銀「…の生徒会選挙の方針」

白銀「ここじゃ何だから放課後、校舎裏に来てくれ」

生徒「呼び出し！？これってそういう事？」

マキ「あいつら放課後よくイチャついてるし、そういう関係なんじゃないの？」

生徒「柏木さん！生徒会によく顔出してるよね？」 

生徒「実際どうなの？」 

生徒「どうなの？」

柏木「付き合ってないと思うよ。『今』はまだ」

生徒「キャー、これってもうあれだよねー！」

ナレ「降って湧いた大物同士の恋バナ。このホットニュースはＳＮＳ、ライン、学校の裏サイトで瞬く間に拡散！」

生徒「現場の様子はいかがですか？」

生徒「はい、この尊いイベントを邪魔しないよう生徒たちは身を潜めて見守る様です」

生徒「四宮さん、ついに来たね！」 

かぐや「え？何のこと？」 

生徒「頑張って！かぐやさん！」 

かぐや「何を頑張るっていうのよ」

生徒「俺の読みだといけるぜ、会長」

白銀「な、何のことだ？」

生徒「頑張れよ！白銀」 

白銀「何を頑張るっていうんだ…」

ナレ「結果！！」

白銀「ちょっと待て…」

白銀「なんだこの雰囲気は！？」

白銀「これじゃまるで俺が今から告白でもするって空気じゃないか！！」

藤原「ほら、かぐやさんに応援演説お願いするんでしょ？チャチャッと済ませてきて下さい」 

白銀（お前は本当に一切空気を読まないな！）

かぐや「会長、大事な話って…？」 

白銀「いや、それがだな…」

ナレ「熱を帯びる無数の視線。白銀の男らしい告白を期待する空気が校舎裏に充満する」 

白銀（この空気の中、普通に応援演説なんて頼んだら…）

白銀「四宮に応援演説を頼みたいのだが…」 

生徒達「えええええええ！？」

生徒「逃げた！」 

生徒「チキン野郎です」 

生徒「女の子に恥をかかせるなんて！」

生徒「お前になんか投票するか！」

白銀「あああああああああああ！」

白銀「な…なぁ、なんだかギャラリーが多いみたいだが」 

かぐや「そ、そうみたいですね」

かぐや「でも、私は気にしません」 

白銀「いや、だからそういうのじゃなくて…」

藤原「もぉ、演説頼むだけで何を恥ずかしがってるんですか」

白銀「だからそのあの…」 

藤原「会長！」

藤原「私じゃなくてかぐやさんを選んだんでしょ！だったらもっとしっかりして下さいよ！」

生徒「三角関係！？痴情のもつれ！？」

白銀（お前、これ以上状況をややこしくするな！！）

生徒「どうするのよ、会長」 

生徒「もう言うしかないだろ？」 

白銀（万事休すかっ！） 

生徒「いけぇぇ！」

白銀「な、なぁ…？四宮…」

かぐや「は、はい！」

白銀（…もういいんじゃないか？『四宮かぐやに告らせたい』俺はずっとそう考えていた。これはプライドの問題だ）

白銀（身分の違う四宮と対等に付き合うには、向こうから告白され、求められる側があると思っていた。でも俺はもう言い訳が出来ない程に四宮のことが…）

白銀「四宮、俺は…」

白銀「俺は！」

白銀「お前に応援演説を頼みたいんだが」 

かぐや「…ぇぇー」

かぐや「まったく…仕方のない人…」

かぐや「いいですか、会長。私は会長の願いには、ちゃんとこう答えるんですから」

かぐや「演説のお願いだろうと、何だろうと」

かぐや「はい。喜んで」

生徒「え？なになに？」

かぐや「ほら、会長。騒ぎになる前に逃げましょ」 

白銀「あ、ああ…」

ナレ「本日の勝敗。引き分け」

藤原「あ、演説はー！？」 

ナレ「波乱の選挙編スタート！そしてＣＭの後、いよいよ」

石上「あー、会長ぶっちぎりじゃないすか」 

藤原「わーい！これは勝ったも同然ですよ」

白銀「前期の活動で俺たちの名前を記憶してる層が多いだけだ。他の候補者の活動次第でこの数字は変動しうる」

白銀（いや、もうこれ完全に勝ったろ！？）

白銀（人望の厚さにビビるわ。正直何もしなくても再選確実だろ？選挙活動いらねーな、これ！）

藤原「あ、次点に来てるのは１年の子なんですね。石上君知ってる人？」

石上「クラスメートの名前も覚えてない僕に聞きます？」

藤原「伊井野ミコちゃんか」 

石上「伊井野ミコ！？」

石上「すいません、この名前はさすがに知っています」 

白銀「有名人なのか？」

石上「まあ、１年の間では…。成績は学年１位ですし」 

白銀「あ、おう…」

石上「でもその…、それ以上に強烈な部分が」

ミコ「お願いします。お願いします。こちらどうぞ」 

石上「ああ、丁度そこでビラ配ってるのがそうですよ」

石上「百聞は一見に如かず。僕が話すより直接見た方が早いと思います」 

白銀「うむ…」

大仏「ぜひご覧になって下さい。お願いします」

石上「ちょっといい？」 

ミコ「石上。何の用？不良に構ってる時間はないんだけど」

石上「不良…。まあ、僕はただの顔つなぎ。用事があるのは…」 

白銀「キミが伊井野ミコか」

ミコ「はい」

ナレ「秀知院学園 高等部１年 伊井野ミコ。白銀と同じく学年１位の成績を誇る才女」

ナレ「高等裁判所裁判官を父に持ち、自身も風紀委員に属する。精励恪勤・品行方正を地で行く優等生。身長は１４７ｃｍ！」

ミコ「初めまして。でしょうか？白銀前会長」 

白銀「前…。聞いたぞ。学年１位なんだって？」

ミコ「はい。入学以来ずっと１位です」

白銀「ふ…、ふ～ん…」

白銀「でも勉強だけが全てじゃないからな。バイトとか社会経験も大事なんだからな」 

藤原「え？この人もしかして１年相手にライバル心燃やしてる？」

白銀「ビラ配りか。そういう地道な努力も大事だ」 

ミコ「前会長こそ何もしてないですよね。王者の余裕というものですか？」

ミコ「私から見たらただの怠慢ですけど」

石上「選挙活動なんて所詮単純接触効果を期待した票集め。普段の実績があれば、そんなまやかしは必要ないんじゃない？」

大仏「それが怠慢だというのです。生徒たちに政策を考える機会を与えてこそ、健全な学園運営に繋がるという発想には至りませんか？」

ミコ「私たちはこの秀知院がより健全で尊いものなるよう努力を重ねているだけです」

ミコ「その想いを、選挙活動を通して生徒たちに伝えたい」

白銀「なかなか弁の立つ小娘だな…」 

藤原「小娘って…」

白銀「どんなに立派な理想を抱いていようと所詮は理想…」 

石上「投票日が楽しみですね。現実の厳しさをその身で知ることになるでしょう。くっくっく・・・」 

藤原「ダメだー、この人たち！言ってることが完全に悪役側！」

ミコ「理想なき思想に、意味なんてないというのに…」

白銀・石上「うぐ…」

藤原「ほらー、こっちの方が完全に言いこと言ってるもん」

藤原「ごめんねー。みゆき君、だいぶ伊井野さんを意識しちゃってるみたいで…」 

ミコ「藤原先輩…」 

藤原「あ、私の事も知ってくれてるんだー？」

ミコ「もちろんです！」 

ミコ「あの、それで…よろしければなのですが」

ミコ「私が生徒会長になった暁には、藤原先輩が副会長になって頂けませんか？」

藤原「えー！？」

石上・白銀「えええええええええええ！？」

白銀「何でもよりにもよって藤原なんだ！？」 

石上「この人知ってたら絶対出てこないセリフですから、それ！」 

藤原「失礼って言葉知ってますか、男子ども！」

白銀「ちょっとそこのマトモそうな人。さすがにこれはやめた方がいいんじゃないか」 

大仏「いえ、論理的に考えて藤原さんは副会長に相応しいでしょう」 

白銀「論理的に！？」

ミコ「貴方たちこそ、藤原先輩の何を知っているですか？藤原先輩ほど立派な方がいますか！？」

ミコ「藤原先輩はあのピティアピアノコンペで全国大会の金賞をとっているんですよ！」 

藤原「小４の時ですけどね」

ミコ「しかも5ヶ国語を操るマルチリンガル」 

藤原「親が外交官で―」

ミコ「それでいて秀知院で普通の成績を誇る秀才」 

藤原「あーそこは普通かー」

ミコ「私も小さい頃からピアノやってて、藤原先輩にずっと憧れていたんです。藤原先輩は私なんか足元にも及ばない天才なんですから！わかってるんですか！？」

藤原「くぅ～、もっと褒めて～」 ミコ「わかりましたか？藤原先輩は凄いんですから！」

藤原「引退して以来、過去の人扱いされてたから嬉しいよー」 

ミコ「確かに今は劣勢かもしれません」

ミコ「しかし、理念では絶対引けは取りません。そして、必ず時間と共に理解が得られるものと確信しています」

ミコ「藤原先輩を引き入れる為にも、この選挙は勝たせて頂きます！」 

藤原「絶対に負けません！！」

白銀「何でナチュラルに寝返ってるんだよ…」

白銀「伊井野ミコ。これは対策を講じる必要があるな」 

石上「その心配はないと思いますよ」 

白銀「なに？」

石上「そのビラちゃんと読んでみて下さい」

白銀「え…」

石上「ナチュラルにこれなんですよ。伊井野は融通が利かないクソ真面目というか、こんなビラ配ったら逆効果って…。何でわかんないっすかね」 

白銀「う、うむ…」

ナレ「白銀、尚も優勢」

石上「前からあんなんすよ。ウザさが服着て歩いているような奴で、いい加減気づけって話ですよ。自分がどんな存在か」

ナレ「本日のかぐや」 

かぐや「皆、どこだろ？」