【感想】 アニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(はめふら)』 5話 破滅フラグを避けようとして別のフラグをどんどん立てていくカタリナ様流石過ぎる！

カタリナ「ええっと、つまりここは…」

マリア「ここはこうしてこうすれば…」

カタリナ「あ～！わかったわなるほど！ありがとうキャンベルさんこれなら次の授業なんとかなりそう」

マリア「よかったです！」

カタリナ「それにしてもびっしりと書き込みが…キャンベルさんは努力家なのね」

マリア「いえ、そんなことは…わからないことがあればいつでもおっしゃってください」

カタリナ「ありがとう！」

マリア「あ！そうだ！」

マリア「これ、よろしければ！」

カタリナ「おほほほ！これ全部手作り？いただきま～す！」

カタリナ「ん～美味しい！！」

マリア「ありがとうございます！」

カタリナ「あれからマリアちゃんとはだいぶ距離が近づいた、みんなもすっかりマリアちゃんのお菓子の虜だ」

シリウス「どうぞ」

カタリナ「会長！ありがとうございます！」

カタリナ「美味しい～」

マリア「会長はお茶を入れるのが本当にお上手ですよね」

カタリナ「ええ…貴族の士族とは思えないほどの腕前だわ」

カタリナ「学校でも学問も成績も魔法もあのニコルを抜いて学年トップ」

カタリナ「ファンクラブの会員数もニコルを超えているらしいし」

カタリナ「って速い！！ゲームではわき役だったけど、相当ハイスペックだわ！」

シリウス「ふぅ…」

カタリナ「今日もごちそうさまでした！」

シリウス「どういたしまして」

カタリナ「会長の淹れてくれたお茶ですが…」

シリウス「ん？」

カタリナ「優しい味がしますね！」

カタリナ「でも実は、こうして生徒会室を一歩でると会長ともマリアちゃんともさほど接点がないのよね～」

強気カタリナ「マリアとはもっと仲良くしたいのに！」

弱気カタリナ「生徒会室以外では何となく距離を取られている感じがしますわ…」

カタリナ「あっ！キャンベルさん…」

ハッピーカタリナ「まあ仕方ないかも～！」

ハッピーカタリナ「カタリナを含めみんなは国の最高峰の身分！フレンドリーに声をかけずらいみたいな？」

真面目カタリナ「ゲームでは攻略対象側の好感度が上がったら、ゲームの主人公側からぐいぐい近づいていく流れでしたよね」

ハッピーカタリナ「でも今は誰もマリアちゃんにぐいぐい行ってくれないのよね～」

強気カタリナ「むしろ今ならカタリナがマリアちゃんの好感度が一番高そうね！」

議長カタリナ「生徒会室以外では彼女はいつも1人で行動しているようですな」

弱気カタリナ「実はマリアさんは他の貴族から嫌がらせを受けているみたいです」

強気カタリナ「それは大問題だわ！」

議長カタリナ「なんてことだ！」

真面目カタリナ「実は前に一度カタリナがそういう現場に遭遇したことがありましたけど」

真面目カタリナ「あれは氷山の一角に過ぎなかったわけですね」

強気カタリナ「なんとかしないと！！」

全員「異議なし！！」

キース「姉さん何か用..」

カタリナ「ちょっと相談があるんだけど！」

キース「はぁ！？」

キース「そうなんだ…」

カタリナ「どうすればキャンベルさんを守ってあげることができるのかな」

キース「う～ん…例えばできるだけキャンベルさんと行動するとか」

カタリナ「一緒に？」

キース「そう、姉さんや僕たちと一緒にいるところでそう簡単に嫌がらせできないと思うよ…身分的にはね」

カタリナ「それだ！」

カタリナ「自分からどんどん動いて生徒会以外でも一緒にいれるようになろう！」

カタリナ「ありがとうキース！」

キース「ふふっ…！」

カタリナ「よ～しお昼だ！マリアちゃんを誘うわよ～」

カタリナ「ゲームでは確かこのへんで一人でお弁当を食べている設定だった…」

貴族学生「平民のくせに！」

カタリナ「はっ！」

貴族学生「生徒会に選ばれたからっていい気になるんじゃないわよ！」

貴族学生「仕方なく相手をさせられている生徒会の方々も本当にお気の毒だわ」

貴族学生「どうせ学力テストだって」

貴族学生「光の魔力が特別だからひいきされたに違いないわ」

貴族学生「調子に乗ってるんじゃないわよ！」

マリア「はっ….！」

カタリナ「いでよ土ボコォォォ！」

貴族学生「きゃぁぁぁ！？」

カタリナ「みたか！長年に渡って訓練した成果！私の土ボコの威力を！」

カタリナ「あなたたち！言いがかりはよしなさい！この学園は完璧な実力主義、ひいきなんて存在しないわ！」

カタリナ「マリアちゃんはそれはそれは努力をしているのよ！テストは努力の結果なの！」

カタリナ「それに生徒会のみんなも私も、マリアちゃんが光の魔力を持っているから一緒にいるんじゃないわ！」

カタリナ「それに努力家で一生懸命なマリアちゃんが好きだから一緒にいるのよ！」

カタリナ「あなたたち、こんなことを続けていると…」

カタリナ「破滅するわよ！」

カタリナ（ゲームの悪役令嬢カタリナ・クラエスのようにね…）

貴族学生「ごめんなさあああい！」

カタリナ「他愛もないやつら…」

カタリナ「マリアちゃん、大丈夫…？」

カタリナ「あああ！マリアちゃん怖かったよね！でももう大丈夫だから」

マリア「クラエス様..私の名前…」

カタリナ「名前！？」

カタリナ「あ！ごめんね！いきなり馴れ馴れしくマリアちゃんなんてよんじゃって！」

マリア「いえいえ、全然構いません、むしろちゃん付けではなく…その…」

マリア「私のことはマリアと呼んでください！」

カタリナ「ありがとう、マリア！」

マリア「もし許してくれるなら…」

マリア「私も生徒会の皆様と同じようにカタリナ様と呼ばせて頂いてもよろしいでしょうか？」

カタリナ「もちろんよ！好きなように呼んで！だって私たちもう友達なのだから！」

カタリナ「あああ！どうしたのおお！？」

カタリナ「まさかあんな風に魔法を使ってまで嫌がらせするなんて…」

カタリナ「…！？そういえばゲームのカタリナも…」

強気カタリナ「同じようなことやってたわ！」

強気カタリナ「ある日の昼休みカタリナと手下の令嬢たちがマリアを囲んで」

強気カタリナ「手下の一人が火の魔法でマリアを害そうとする！」

議長カタリナ「そこでキースが」

議長カタリナ「魔法で土人形を作ってマリアを助けます」

弱気カタリナ「そしてキースがマリアを優しく抱きしめるのです…」

ハッピーカタリナ「ここのキースがね、ゲームでは遊び人なのに少し不慣れな感じでね」

ハッピーカタリナ「もうそのギャップが萌えるのよね～！！」

強気カタリナ「ということは！横取りしちゃった！？」

弱気カタリナ「ジオルドに続いてキースの大事な恋のイベントを盗ってしまうなんて…」

ハッピーカタリナ「でも、そのほうがいいかも！2人が上手くいくとカタリナは破滅しちゃうかもだし～」

議長カタリナ「確かに、前回のジオルドに続き意図せずに破滅フラグ遠ざけていた」

ハッピーカタリナ「私すごいじゃない！」

全員「すごいぞ～！」

カタリナ「すごい…むにゃ…」

カタリナ「とはいえ、マリアちゃんの攻略対象の恋の進み具合はちゃんと確認しておかねば」

カタリナ「こういう時こそガールズトークで恋バナね！」

カタリナ「ねぇ～マリアは誰が好きなの？」

マリア「え！？」

マリア「私はカタリナ様をお慕いしておりますわ…」

カタリナ「は？」

メアリ「私もですわ！それは誰よりも！」

ソフィア「わたしも！私もですわ！カタリナ様！」

カタリナ「みんなありがと～」

カタリナ（とても嬉しいけど今聞きたいのはそういう好きじゃ…）

マリア「皆さん、よろしければこれをどうぞ」

メアリ「わぁ～！いただきます！美味しい～！」

カタリナ「マリアちゃん今日も絶好調に可愛いわ…恋愛イベントの1つや2つ偶然にも横取りしたところで」

カタリナ「攻略対象たちがマリアちゃんにメロメロになるのも時間の問題」

カタリナ「カタリナ対策強化頑張ろう！」

メアリ「そうだ！今度のお休みにみんなでどこかに出かけませんか？」

ソフィア「まあ！素敵だわ！」

マリア「すいません、お休みは実家に帰ることになっていまして」

カタリナ「じゃあ、全員が都合のいい時に改めて計画しましょ」

メアリ「そうしましょう」

ソフィア「マリア様はご家族と過ごされるの？」

メアリ「楽しみわね～！」

マリア「えっ…ああ、ええ…」

カタリナ「はぁー！やっぱり本物の農家の畑は圧巻だわ！大きさも規模も桁違いね！」

キース「なんで休みの日にこんなところまで…」

キース「姉さん？何その恰好」

カタリナ「畑よ！畑に行くわ！」

キース「畑！？ここにあるじゃないか！」

カタリナ「違うのよ～ちゃんと農家で作っている大きな畑を見ておきたいのよ」

キース「はぁ…なんで？」

カタリナ「それはもちろん！もしもの時に立派な農民になるためよ！」

キース「もうどこからつっこめばいいのか…」

カタリナ「貴族だってばれないように、こうしてバッチリ商家の娘さんに変装したし！いざお忍び見学にしゅっぱーつ！

キース「はいはい…」

カタリナ「お忍び見学は大成功だったわ！」

カタリナ「ん？あれは？」

キース「ああ、確かマリア・キャンベルさんの地元だね」

カタリナ「マリアの街！？じゃあ今行ったらマリアに会えるかも！」

キース「急にお邪魔しちゃ迷惑だよ！」

カタリナ「ほんの少しだから大丈夫わよ！わーい！マリアに会える！レッツゴー！！」

キース「姉さん！落ち着いて！」

マリア「ふぅ…！」

マリア「お母さん他にやることは？」

マリア母「あ…買い物に行ってきてくれる？」

マリア「はい！」

カタリナ「へぇ～ここがマリアの街か～」

キース「姉さん！キャンベルさんの家知らないでしょ」

カタリナ「あ、そいえばそうね」

カタリナ「すいません！マリア・キャンベルさんのお宅をご存知ないですか？」

町民「マリア・キャンベル？もちろん知ってるよ！」

町民「マリアは町の有名人だからね」

カタリナ「有名人？そうなんですね」

町民「なにせ子供のころから特別な子でね」

町民「平民なのに光の魔力を持っているんだからねぇ～」

カタリナ「ですよね～マリアは特別な子ですよね～」

カタリナ「のどかでとってもいいところね～」

キース「うん」

町民「ねえあなた！」

カタリナ「ん？」

町民「あなたマリアの友達？なら知ってるでしょ？マリアの実のお父さんって誰なの？」

カタリナ「え？実のお父さん？」

町民「また～しらばっくれちゃって～！マリアの実のお父さんって貴族の人なんでしょ？だから光の魔力が使えるのよね！」

カタリナ「え～っと言ってる意味が…」

町民「貴族の隠し子なんだよね！そりゃ家庭も崩壊するよね～」

キース「ふふふっ…」

町民「きゃあ！！」

キース「先を急ぎますのでではお嬢様方、失礼します」

カタリナ「キースったら急に走らなくても…」

キース「今聞いたことは気にしなくていい…噂は所詮噂だよ…」

キース「あれがキャンベルさんの家みたいだね」

カタリナ「こんにちは～！」

マリア母「どちら様ですか…？」

カタリナ「マリア様の友人でカタリナ・クラエスと申します」

キース「弟のキースです」

マリア母「マリアの友達…？」

カタリナ「マリア様はいらっしゃいますか？」

マリア母「あいにく今は出かけています、家の中でお待ちになりますか？」

カタリナ「ありがとうございます！」

マリア母「どうぞ」

カタリナ「おお～！！マリアさんの手作りですか？」

マリア母「いえ、買ったものです」

カタリナ「すいません…てっきりマリアさんの手作りかと…いつもご馳走して頂いてるんです」

マリア母「えっ！？あの子がお菓子を作ってるんですか？」

カタリナ「はい！とっても美味しいですよね！」

マリア母「え….ええ…」

マリア「ただいま～」

マリア「カタリナ様にキース様！？どうしてここに！？」

カタリナ「えへへ…きちゃった」

キース「急にお邪魔してすいません」

マリア「いえ…お休みの日に会えるなんて嬉しいです！」

グゥ～（お腹の鳴る音）

カタリナ「ごめんなさい…マリアさんの顔をみたら急にお腹がすいて..」

マリア「せっかくだからお菓子をお作りしましょうか？」

カタリナ「いいの！？やったー！じゃあその代わりといっては何ですが、ちょっとあの畑をお借りしてもよろしいでしょうか？」

キース「姉さん！！」

マリア「カタリナ様にそんなご趣味があったなんて…」

マリア母「もちろん構いませんが」

カタリナ「ありがとうございます！！」

マリア「カタリナ様…きっと凄くお腹がすくわね」

マリア「たくさん作らないと！」

マリア母「ほらっ」

マリア母「うふふ…」

マリア「私はどこにでもいる普通の子だった」

少女「うっ..うう…」

マリア「光の魔力が発動してからすべてが変わった」

マリア「平民で魔力を持つものはほとんどいない…みんなは私を避け貴族の隠し子ではないかと疑いの目を向けた」

マリア「かつての幸せを取り戻すために私は努力した」

マリア「魔力のせいにされないように一生懸命頑張った」

マリア「貴族と特別な子として一目おかれるようになった」

マリア「でも結局何も変わらなかった」

マリア「どうしたら私をちゃんと見てくれる..？」

マリア「わあ！」

マリア「誰でもいい…誰でもいいから私をみて」

マリア「心からそう願った」

マリア母「マリアはあの日からお菓子を作らなくなった」

マリア母「私はあの日から声をかけられなかった…自分のことだけで精一杯で」

マリア母「娘から目を背けた…なんて酷い母親なのかしら」

マリア母「私はあの頃のまま…」

マリア母「でもマリアは…」

マリア母「これ使って」

マリア「わぁ…！」

マリア「懐かしい…！」

マリア母「手伝うわ」

カタリナ「いただきま～す！」

キース「美味しい！」

カタリナ「うん！」

マリア「よかった～！」

カタリナ「マリアが作るお菓子は最高ね！」

キース「はい！」

マリア「ありがとうございます！」

マリア母「こんなにきれいに畑を整えてくれてありがとうございます！」

カタリナ「こちらこそご馳走様でした！あの畑に何が生えるかはお楽しみですよ」

マリア「また是非遊びにいらしてください」

カタリナ「ええ、ぜひ！」

マリア母「あの…！どうかこれからも娘をどうかよろしくお願いします」

カタリナ「もちろんです！こちらの方こそよろしくお願いします！」

カタリナ「あ～素晴らしい一日だったわ！久しぶりにお母様に会いたい気分」

キース「じゃあ少し寄っていこうか」

カタリナ「お母様～！」

キース「姉さん！その服じゃ！！」

カタリナ「ひぃ！」

カタリナ母「お帰りなさいカタリナ」

カタリナ母「随分妙な服装をしているのね…ま、それは後でじっくり聞くとして」

カタリナ母「婦人会のお茶会でおかしな噂をききましたの」

カタリナ「お….おかしな噂？」

カタリナ母「由緒ある魔法学園の敷地内にあろうことか畑を作ってるものがいるという話なのよ」

カタリナ「う…うう…」

カタリナ母「カタリナ、私の部屋で少し話をしましょうか？」

カタリナ「ぎゃああああああ！！」