【感想】アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』4話 トマトの産卵がトラウマになりそうなロナルドに笑った

ロナルド「ありがとな、ジョン」

ジョン「ヌー」

へんな動物「あのー ご相談に来たんですけど…」

ロナルド「あー どうぞ、お入りください」

へんな動物「すいません」

ロナルド「うわぁああああああ！！」

ジョン「ヌーーーーー！！」

ロナルド「何、なんなの、何の生き物？」

ロナルド「新手のバイオテロか！」

ドラルク「どうしたロナルド君、うるさ…」

ドラルク「…はっ！」

ロナルド「そりゃ死ぬよな、分かる！」

へんな動物「おお！同胞だ！やはり噂は事実だったのですねぇ？」

ロナルド「同胞って…つまりお前は！？」

へんな動物「はい、ご覧の通り吸血鬼です！」

ロナルド「ご覧の通りではねーけど！」

へんな動物「え？」

へんな動物「申し遅れました」

へんな動物「私、吸血鬼フォン・ナ・ドゥーブツと申します。長いので気軽に変な動物とお呼びください」

ロナルド「それでいいの！？」

ロナルド「で、なんで吸血鬼が家に来たんだよ」

へんな動物「吸血鬼に詳しいハンターなら私の悩みを解決してくれるかと」

へんな動物「しかもあなたは吸血鬼とコンビを組んだ理解あるハンター」

へんな動物「そんな奇特なアホを利用しない手は無い」

ロナルド「殴っていい？」

ロナルド「ま、まぁいい…相談てのは何だよ」

へんな動物「いやっははは！この姿の事以外何かあると思います？」

ロナルド「ねぇ、殴っていい！？」

ジョン「ヌー」

へんな動物「実は私はどんな姿にも変身できる能力を持った吸血鬼です」

へんな動物「しかしコントロールが上手くいかないのが玉に瑕。期待はしませんが少しでもこれが改善すればと…」

ロナルド「説明すら心底イラっとくるなこいつ」

ロナルド「自分の能力がコントロールできねぇなんてあるのかよ」

ドラルク「いや、珍しい話でもないぞ。変身とは吸血鬼が持つ超自然的な能力の中でも複雑な物」

ドラルク「失敗して変なのになったり戻れなくなったりし得るものだ」

ドラルク「さあ殺してくれ」

ロナルド「じゃやるなバカ！」

ロナルド「事情は分かったが協力するかは話が別だ。」

ロナルド「その力を悪用しかねないならお前は俺のハント対象に…」

ロナルド「って…ぁあ！」

ロナルド「うぁあああああ！！」

へんな動物「それは女の子がやるもんですか！？」

ロナルド「何？なんで急にエグい変身しだしてんの！？」

へんな動物「失礼、能力の暴走が…」

ロナルド「暴走ってなんだよ！いきなり黒くてデカくなるし！」

へんな動物「え？私のデカいのが凄いですって！？」

ロナルド「何言ってんだお前！」

へんな動物「はぁ…大変失礼しました」

へんな動物「暴走すると滅茶苦茶な姿に変身してしまうのですが…どうも私」

へんな動物「エッチな事を考えると暴走しちゃう様で」

ロナルド「馬鹿なの？」

へんな動物「今日もここに来る途中、うっかり神奈川県のマークを見てこの姿です」

ロナルド「思春期か」

ロナルド「腹立つがその暴走は抑えないと危険だな」

へんな動物「エッチな思考を萎えさせる必要がありますね」

ロナルド「ありますねぇじゃねぇよ！しかし萎えるもんってなんだ？ドラ公のヌードとかか？」

ドラルク「失敬な！」

へんな動物「は！それ考えただけで萎えますねぇ。お願いします。うわっ、見たくね…腹立つ」

ドラルク「ほら、脱いでやったぞ！これで満足かね？キモい生物！」

ドラルク「ってあんま戻んないし！」

へんな動物「いやぁ、萎えますけど…ガンとくるには驚きが足りないっていうか…」

へんな動物「ま、予測通りのガリだなとしか」

ドラルク「離せロナルド君、アイツの顔面ビンタしてやる」

ロナルド「やめとけ。お前が反作用で死ぬだけだ」

ジョン「ヌー」

ロナルド「萎えさせるより別の事考えて気を紛らわせたらいいんじゃねぇの？可愛い動物で和むとかさぁ」

ロナルド「見ろ。座敷マジロのジョンだぞぉ」

ジョン「ヌーー」

へんな動物「わぁ、これは可愛いですねぇ」

へんな動物「確かに心が洗われるっていうか…」

ロナルド「ぎゃぁああ！！」

ジョン「ヌー！」

ロナルド「なんでジョンの頭になってんだぁ！」

へんな動物「この丸みはおっ〇〇感あるなって思ったらつい…」

ロナルド「心汚れ切ってんじゃねぇか！」

ジョン「ヌー…」

ロナルド「ジョンめっちゃショック受けてる」

ドラルク「そりゃ自分の顔で自分の事をおっ〇〇感とか言われたらなぁ」

へんな動物「自分で自分をおっ〇〇姦！どんなプレイのお話ですかぁ！？」

ロナルド「黙ってろぉ！」

ロナルド「いい加減にしろ！テメェやる気あんのか！そのままで居たら」

ロナルド「直に俺らにハントされるか吸対にお縄食らってお陀仏だぞ！」

へんな動物「吸血鬼対策課の女性制服ってエッチですよねぇ！？」

ロナルド「もう捕まっちまえバァカ！！」

ドラルク「待てロナルド君、分かったぞ」

ドラルク「聞いていればさっきから些細な知識と連想だけで大騒ぎ」

ドラルク「スケベの割には具体的な体験談の一つも出ない。つまりお前は」

ドラルク「妄想だけで経験ゼロな奥手野郎だ！」

へんな動物「パ、パオォ～～～ン！」

へんな動物「そんなヤツの妄想を萎えさせコントロールするなど男子中学生に悟りを開かせるが如き、不可能！」

へんな動物「それよりもお前に足りないのは性への慣れと耐性だ、間抜け！」

ロナルド「エッチを断つんじゃなく慣れさせる、逆転の発想か」

ロナルド「おらぁ！ショック療法だ！」

ドラルク「これが君のコレクションかね、ロナルド君」

ロナルド「うるせぇ！」

ロナルド「これでも食らえオラァアアアア！！」

ロナルド「うわぁあああああ！！」

ドラルク「うわぁあああああ！！」

ドラルク「いきなりぶち込んだのは耐性どころか逆効果だったか」

ロナルド「いや、見ろ」

ロナルド「凄まじいスピードで情報を取り込んでいる」

ロナルド「刺激に慣れて欲望を、変身を制御しようとしているんだ」

へんな動物「あぁ…なんだこの感情は…この安らかな満足感は…」

ロナルド「これが本体なのか」

ヒナイチ「ハンターロナルド、お前の所にキモい生き物が進入したと通報が」

ロナルド「あ…」

へんな動物「ぱおぉぉおおおおおおん！！」

ドラルク「お約束でスナァ！！」

ヒナイチ「つまり…お前らは…い、い…いか…」

へんな動物「イカ！」

ヒナイチ「いかがわし～～い！」

へんな動物「ぱっ…ぱぉ～～んっ…」

ドラルク「少なかったかね？もう一品作るか？」

ロナルド「テメェが料理上手いってクッソ腹立つな」

ドラルク「吸血鬼が人の生き血を吸う為には居城に客を招くのが一番だった」

ドラルク「客のもてなしに何より重要なのは美味しい料理」

ドラルク「だから古くからの吸血鬼はみんな料理がめっちゃ出来るのだ」

ピンポーン(インターホン)

ドラルク「なんだね？」

ロナルド「クール便…オータム書店からだ。野菜をお裾分けだってよ」

ドラルク「おぉ、ありがたいではないか。では早速使わせていただこう」

ドラルク「スナァ…」

ロナルド「一つ残らず吸血鬼化してるじゃねぇか！なんだこりゃ！」

ドラルク「残念だが全部ゴミ箱行きだな」

ロナルド「バカ！吸血鬼化したのはゴミに出せねぇよ。VRCに引き取ってもらわねぇと」

ドラルク「なら早く電話しようではないか」

ロナルド「いや…そうすると…」

ヨモツザカ「ハンターのくせに吸血鬼化させるとは大した奴だな。愚か者め」

ロナルド「ってなるだろ！」

ドラルク「君そういうとこ本当肝が小さいよな」

ロナルド「どうすっかな…」

ドラルク「よし、食ってみるかロナルド君」

ロナルド「食ってみねぇよ！」

ドラルク「何故だね？消化してしまえばハント完了ではないか」

ドラルク「お裾分けを粗末にしてはオータム書店に申し訳ないと思わんのかね？」

ロナルド「楽しそうに言ってんじゃねぇ！クソ野郎が！」

ドラルク「えぇ～ ごぼうは笹垣にして」

ロナルド「グロっ！」

ドラルク「小松菜をさっと茹で」

ドラルク「そのお湯でうどんも茹でる」

ドラルク「ドラルクのサッと一品、野菜たくさんうどんの出来上がりだ」

ロナルド「わー 予想外にまともそうなの出てきた…」

ジョン「ヌー」

ドラルク「さぁ、実食タイム」

ロナルド「これで不味かったら殺すからな」

ロナルド「殺すわ…」

ドラルク「ロナルドく～～ん！」

ドラルク「味付けは間違えてないはずだが」

ジョン「ヌー……」

ドラルク「ジョーーーーン！」

ロナルド「味付け以前に野菜がエグにが酸っぱ草不味いんだよ、ボケがぁ！」

ドラルク「なんとそこまでの代物だったか…」

ドラルク「よぉし、次は臭み取りをして少し濃いめの味のメニューで」

ロナルド「もう作んな！」

ロナルド「あれ？なんか増えてる！」

ドラルク「冷蔵庫を開けた時に他の野菜にも吸血鬼化を感染させてしまった様だな」

ロナルド「おい馬鹿野郎！！」

ドラルク「ぁあああ！台所が占拠された！」

ロナルド「クソが！一旦退却だ、退却！」

ドラルク「ハンターだろ。銃でバンバン撃ちたまえよ」

ロナルド「アホか。床とか傷付いちゃうだろうが！」

ロナルド「奥のクローゼットに下等吸血鬼用の殺鬼剤があるから」

ロナルド「あれで弱らせてハントだな」

ドラルク「あれ？それ私にも効いちゃうんじゃ…」

ロナルド「よし、突入だ！」

ロナルド「くそっ。こんな事なら最初にVRC呼んどけば…」

ドラルク「いやぁあああああ！」

ドラルク「トマトに産卵されてるぅううう！」

ドラルク「スナァ！」

ドラルク「ロナルド君駆除してくれぇ！」

ロナルド「うるせぇ！吸血鬼ならトマト好きだろ。食ってこいよ！」

ドラルク「あれを食ってたらただのサイコ野郎だ」

ロナルド「野菜に負けてんじゃねぇぞ、自称高等吸血鬼が！早くクローゼット」

ロナルド「に…はぁああああああ！！」

ドラルク「え？なんだただのセロリ…」

ロナルド「うるせぇ！あれは激薬な毒物だ産業廃棄物だ！匂いだけで吐き気を催す邪悪な見るのも嫌だ近寄ったら死ぬ！」

ドラルク「ん？落ち着け」

ドラルク「セロリの威嚇行動」

ロナルド「きゃぁあああああああ！！」

ロナルド「塞がれた！他の手段を考えるんだぁ！」

ドラルク「なぁ…もしかして君って私が思ってる以上にアホだったりする？」

ロナルド「とにかく撤退だ！作戦を練り直すぞ。敵にセロリが居る以上核ミサイルも視野に！」

ドラルク「撤退だそうだよ。おいでよジョン」

ロナルド「ジョ～～～～～ン！！」

ロナルド「やべぇ、引きはがせ！吸血されてる！」

ドラルク「ジョン大丈夫か！しっかりしろ！」

ドラルク「なんだこの根は」

ドラルク「他の野菜にも繋がって…」

ドラルク「ジョンの血で野菜共がブーストしたぁ！」

ドラルク「ヤバい！」

ロナルド「くそっ…こうなったら一か八か…」

ロナルド「おらぁ！食らえ野菜共！」

ドラルク「何を撒いた？」

ロナルド「買い置きの野菜だ！」

ドラルク「はぁ！？」

ドラルク「こんなところで更に野菜を撒いたら全部吸血鬼化するだけだろうが！」

ロナルド「あぁ…此処じゃすぐ吸血鬼化しちまうだろう」

ロナルド「たとえどんな野菜でもなぁ！」

ロナルド「思った通り、吸血鬼化したニンニクは」

ロナルド「他の野菜の天敵だ！」

ロナルド「みるみる駆逐していくぞ！ざまぁ見ろだぜ」

ロナルド「部屋中一掃だ！よくやったぞ吸血ニンニク共ぉ～！」

ドラルク「で？その吸血ニンニク共はどうするのだね？」

ロナルド「あ…」

ヨモツザカ「ニンニクまで吸血鬼化させるとは見上げたハンターだなぁ。この…」

ヨモツザカ「ドドドドド愚物め」

ロナルド「吸対のあの子が今日またテメェに会いに来るってよ」

ドラルク「なんと！あのヒナイチ君か」

ドラルク「悪いねロナルド君、席を外してもらう事になりそうだ」

ロナルド「視察だよ、バカ！」

ドラルク「鈍いなぁ。それは表向きの理由ってやつだよ」

ピンポーン(インターホン)

ドラルク「おほっ」

ロナルド「早ぇな」

ロナルド「いいか？今度こそ変なマネしたら死なすからな！」

半田「いいや…」

半田「死ぬのは貴様だ、ロナルド」

ロナルド「おおおおおおお」

半田「相変わらず間抜けヅラだなぁ、ロナルド」

半田「俺が来たからにはその呑気も今日限りだ」

ロナルド「半田？なんでテメェが」

ドラルク「ロナルド君、この男は？」

ロナルド「古い知り合いだよ。こいつ、ダンピールでなぁ」

ロナルド「その能力を生かして吸対に居るんだ」

ロナルド「何かと俺に突っかかってくる面倒な奴でなぁ」

ロナルド「ヒナイチちゃんが来る予定じゃ…」

半田「ヒナイチ副隊長はお忙しい！俺が代理だ！」

半田「なんだ？可愛い女の子じゃなくてがっかりしたのか？」

半田「下半身に支配されたゲスめ！」

半田「法が許せば叩き斬るところだ！」

ロナルド「近い！何も言ってねぇだろ」

半田「ふん…」

半田「だが命拾いだな。今日の俺の相手は」

半田「そこの吸血鬼だ」

半田「危険が無いか改めてじっくり尋問してやる…覚悟するんだなぁ！」

ドラルク「助けてロナルド君！」

ロナルド「よせ半田！」

ロナルド「そっち片付いてないからちょっと待って」

ドラルク「私の心配してよぉ！」

半田「よし尋問だ。どけロナルド。貴様はこっちに出ていろ。こいつに入れ知恵しかねんからな」

ジョン「ヌーヌー」

半田「いいか吸血鬼…嘘や隠し立てをしてみろ、殺すぞ！分かったな…？」

ドラルク「なんと横暴な！国家権力！」

ロナルド「いいかクソボケ！なんかマズい事喋ったらぶち殺すからな！覚えてろ！」

ドラルク「ぁあああ！どっちにしろ死ぬぅ～！」

ドラルク「で？何を話せと言うんだね？言っておくが…」

ドラルク「何してんだ君」

半田「馬鹿め。これが家探し以外の何に見える？」

ドラルク「なんでそんな事してるのって意味だよ。私の話を聞くんだろ？」

半田「貴様の事などどうでも良いわ！」

ドラルク「何しに来たの？」

半田「視察の名目でロナルドの弱みを掴みに来た！」

ドラルク「いや正直は美徳だが、ロナルド君が何をしたって言うんだ？」

半田「ヤツを殺す理由など山ほどあるが…」

半田「何よりヤツは母の仇だ」

半田「母は…」

半田「気高い吸血鬼だったのに…」

半田「ロナルドウォー戦記にドハマりしてヤツの大ファンに…！」

ドラルク「うわそれはキツい」

半田「ヤツとはな、高校の同級生なんだ」

半田「想像してみろ、自分の母が同級生に黄色い声をあげるところぉ！」

半田「この野郎ぶち殺してやると思って当然だろうが！」

ドラルク「スナァ～…」

ドラルク「八つ当たりやめてください！」

半田「ヤツの恥辱を世間に晒し、社会的に抹殺し」

半田「母さんの目を覚まさせるんだ！」

ドラルク「近い近い！」

半田「分かったら洗いざらい吐け。知る限りのヤツの秘密をな！」

ドラルク「冗談じゃない。ロナルド君が破滅したら私の住処が無くなってしまう」

半田「ここにに名作ゲーム、エイジオブヴァンパイア新作限定パケがる」

ドラルク「同胞の血を引く者よ、君の望みに応えよう」

ジョン「ヌッ！」

半田「ヤツの弱点、秘密、何でもだ。言え！」

ドラルク「そうだなぁ」

ドラルク「ロナルド君はセロリが苦手だぞ。あと巨〇好き」

半田「ふざけるな！」

半田「そんな事は常識だ！」

ドラルク「常識！？」

半田「馬鹿め」

半田「まずセロリに関してはロナ戦1巻の152ページ及び215ページ」

ドラルク「この人気持ち悪いよぉおお！！」

半田「とにかくもっとパンチの利いた恥辱の醜聞を寄越さんか。例えば…」

半田「帽子とブーツと手袋だけで夜な夜な徘徊してるとか」

ドラルク「してたら私はこの家を去る」

半田「役立たずが…やはり家探ししか無いか！」

ドラルク「やめたまえ！」

ドラルク「片付けるの私なんだぞ」

ドラルク「ん？…ん～？」

ロナルド「そっち片付いてないからちょっと待って」

半田「何か思い当たったか？」

ドラルク「部屋の掃除なら私がしている」

ドラルク「ロナルド君は何を片付ける必要があった？しかも君がこの部屋に入ろうとした時に慌てて」

ドラルク「コンビ相手に隠し事はいかんなぁ。仕事に支障が出たらどうする」

半田「その享楽主義、一目置いてやるぞ」

半田「あの僅かな時間で隠せる物…脱税の証拠書類か？」

ジョン「ヌー」

ドラルク「よし、手分けして探すぞ！」

ロナルド「ん～～～～～…」

ロナルド「落ち着かない」

ロナルド「おいドラ公」

ジョン「ヌヌヌヌヌヌヌヌヌ」

ロナルド「何してんの？」

半田「馬鹿め、高鬼をやっていただけだ！」

ロナルド「人ん家で？」

ロナルド「じゃあジョンは高いとこ登れなくてパニック起こしたの？かわいそうだろ！」

半田「黙れ！貴様が入ってきたのが原因だ。出ていけ！」

ドラルク「そうだ、君が来るまで大盛り上がりだったのに」

ロナルド「高鬼で！？何がどうしてそんな意気投合しちゃうの？」

ロナルド「畜生…なんだよ訳わかんねぇ」

ロナルド「俺だけ仲間外れかよ…クソ！」

半田「ふん…誤魔化せた様だな」

ドラルク「バカで良かった。早いとこ済ませよう」

ドラルク「ん？」

ドラルク「クローゼットに鍵がかかっている」

半田「なんだと！？秘密はこの中か！」

ロナルド「忘れてた。おいドラ公」

ロナルド「何！？」

ドラルク「サボテンを知らんのかね？組体操で最もメジャーな技の一つだ」

ロナルド「なんでそんな事してんだって意味だよ！」

半田「さっきからなんだ！あっちへ行けと言っただろうが」

ロナルド「腹減ったから夜食食おうとしたんだよう！」

ドラルク「おにぎり持って行ってやる。分かったら失せろ！」

ロナルド「うわぁん！なんだよいじめやがって」

半田「まったく邪魔くさいな」

ドラルク「ジョン、おにぎりを届けついでにロナルド君を引き止めておいてくれ」

ジョン「ヌー」

ドラルク「ふん、ロナルド君め。鍵程度で吸血鬼ドラルクを阻もう等と片腹痛いわ」

ドラルク「首のこの辺チョップしてくれる？死んだら塵を扉の隙間に流し込んでね」

半田「死を厭わぬその姿勢、気に入ったぞドラルク」

ジョン「ヌー」

ドラルク「やりたまえ」

ロナルド「…ぐずっ……」

ロナルド「ジョン！」

ジョン「ヌー」

ロナルド「ありがとう！俺の味方はジョンだけだよ！」

ロナルド「ジョンだけは俺を裏切らない」

ドラルク「ぁああ！しまったぁ！鍵なんて内側から開かなかった！狭いぃ～！」

半田「バカめ！中で頭でもぶつけて死ね！」

ドラルク「お！名案！スナァーー！」

ロナルド「あいつら何やってんだ？」

ジョン「ヌー！」

ジョン「ヌーヌヌヌ！ヌヌーヌ！」

ロナルド「突然何？ジョン！」

ロナルド「は…なんだ、もしかして一緒に遊ぼうって慰めてくれてるのか？」

ロナルド「ほんとお前いいヤツだな、ジョン！」

ジョン「ヌゥゥ～」

ロナルド「あ！どうしたジョン！」

ロナルド「おいクソボケテメェ！ジョンに一体何を！」

ロナルド「！」

ロナルド「やめろぉ！」

ロナルド「それに触るなぁああ！」

半田「はははは！もう遅い！」

半田「これが貴様の秘密だなぁ！」

ドラルク「半田…あけみ？」

ロナルド「いや…その…お前がお袋さんからの手紙を見たらショックを受けるだろうと思って…」

半田「！」

半田「うわぁあああああああ！！」

半田「覚えてろぉおおおお！！」

半田「ロナルドォオオオオ！！」

ヒナイチ「半田…あのバカ勝手に代理など…」

サギョウ「ヒナイチ副隊長」

ヒナイチ「ん」

サギョウ「外部からお電話です」

ヒナイチ「もしもし？ヒナイチだが」

ロナルド「ロナルドですけど、窓ガラス弁償お願いします」

ヒナイチ「はぁ～？」

ヒナイチ(辻斬りナギリがこの街に出た)

ヒナイチ(危険度Aオーバーの吸血鬼だ)

ヒナイチ(自身の血液から作った刃で相手を斬り付け…)

ヒナイチ「辻っ…！」

ヒナイチ「うわぁ！！」