【感想】 リゼロ2期 25話(50話) 最終回にして最高の盛り上がり とても綺麗に終わって(レム以外)大満足だった

スバル「墓所に皆が避難してるって事は、試練はクリアしたんだな？頑張ったね、エミリアたん」

スバル「ラム…」

ベアトリス「スバル、今はこっちに集中するかしら」 

スバル「ってぇ！」 

ベアトリス「何をおかしな返事をしているのよ？」

スバル「いや、お前に呼び捨てにされるのが新鮮で、喜びを噛みしめていたところを」 

ベアトリス「後回しにするかしら…！スバル… 」 

スバル「お前、可愛いなぁ！」 

ベアトリス「～～～～！」

スバル「で、相手は大兎だけど、心の準備は？」 

ベアトリス「契約直後、相手は三大魔獣の一枠。契約者は素人で、ベティは実戦に駆り出されるのは４００年ぶり…」

スバル「で？」

ベアトリス「丁度いいハンデってやつなのよ」

大兎「キキキキキキキ…！」

ベアトリス「怖いのかしら？」 

スバル「いいや、怖くない」

スバル「後ろにエミリア、隣にお前。何たって最強の気分だ！」

ベアトリス「そうなのよ」

ベアトリス「エル・ミーニャ！」

スバル「すっげぇ！俺、何してたらいい！？」 

ベアトリス「ベティと手を繋いで、一人にしないでくれたらいいかしら」

ベアトリス「それで想像するのよ。マナを編み、矢となる力を形作り、敵を砕く…」

ベアトリス「そんな至高の一撃を」 

スバル「想像した！」

ベアトリス「なら後は唱えるだけかしら」

二人「エル・ミーニャ！」

ベアトリス「渡るのよ！」 

スバル「おう！」

ベアトリス「左を頼むかしら」 

スバル「じゃあ右は任せた！」

スバル「ミーニャ！」

スバル「ミーニャ！ミーニャ！これ言い辛い！ミーニャ！」

スバル「キリがねぇ。ベア子、策は？」

ベアトリス「必要なのは、大兎の群れを全部ここへ集めることなのよ」

スバル「？」

ベアトリス「無限は無限でも、上限が無いわけではないかしら。奴らは決まった数以上には増えられないのよ。それなら…」

スバル「上限いっぱい一片に仕留められれば滅ぼせる」

ベアトリス「問題はその方法…」 

スバル「別に、俺とお前だけで解決しなくてもいいんだぜ？」 

ベアトリス「あ…」

ベアトリス「本当に…はぁ…」

ベアトリス「ベティが準備する間、囮を任せるかしら」

スバル「安心しろ。強敵相手の囮にかけてルグニカ王国で俺に勝てるやつはいねぇ」

スバル「はぁはぁはぁ！大兎どもぉ～！！俺が相手だ、俺をみーや！」

スバル「足が遅いぞ！！」

スバル「エミリアたーん！俺とベアトリスでこいつらまとめてぶっ飛ばす！だから、君にもちょっと手伝って欲しいんだ！」

エミリア「スバル！？」

スバル「無茶をお願いなのは承知の上、君に出来なきゃもうちょい頭ひねるけど、出来るようなら頑張って欲しい！」

スバル「皆で勝とうー！」

エミリア「わかった、任せて。だから任せる！」

スバル「おう、任されたぁ！」

スバル「うおああああああ！」

スバル「今だ、エミリア！ラインをなぞれ！」

エミリア「すごーく上手。流石、スバル！」

エミリア「もう逃がしてあげないから！」

スバル「すげぇ…」

スバル「だからお前らは、『今１歩のギルティラウ』って奴なんだよ」

スバル「さあ、真打頼むぜ。大精霊ベアトリス」

ベアトリス「フッ…、アル・シャマク」

スバル「やった…？」

エミリア「ホント凄い…」

ベアトリス「禁書庫と同じ隔離した空間に飛ばしてやったのよ。これでもう出て来られないかしら」

村人たち「うおおおおおお！」

ロズワール「うっ…」

エミリア「スバル、ほらっ」

ベアトリス「何か一言この功労者にいいと思…」

ベアトリス「おぉぉー！？」 

スバル「よくやってくれた－！流石だ！愛してるぞ、ベア子～！」

ベアトリス「やぁぁ～！離すかしら～～！」 

スバル「可愛い可愛いベア子！ベア子最高！ベア子バンザ～イ！」

ベアトリス「スバルスバルゥゥ～…！」 

スバル「おぉぉ～～～！ははははは！」

ベアトリス「お母様、ごめんなさい。ベティは約束を守れなかったのよ」

ロズワール「その割に、すっきりした顏してるじゃ～ぁないの」 

ベアトリス「お前の方こそらしくないかしら。お母様との邂逅は一族にとって悲願だったはずなのよ」

ロズワール「聞いていいかい？」 

ベアトリス「え？」

ロズワール「スバル君は、君のその人になれたのかな？」 

ベアトリス「フン、スバルはてんで相応しくないかしら」

ベアトリス「でも、それでいいのよ。ベティはその人じゃないスバルを選んだかしら」

ロズワール「どうして？」

ベアトリス「スバルはその人になって欲しいって願いを鼻で笑ったのよ。そんな顔も知らない奴なんかより、自分の方がお前を幸せに出来るってほざいたかしら」

ロズワール「それは、傲慢な答えだね」

ベアトリス「でも、強引で嫌いじゃないのよ」 

ロズワール「それでいいのかい？君はスバル君の一番にはなれない」

ベアトリス「勘違いしてる様かしら」

ロズワール「？」

ベアトリス「ベティはスバルの一番になったから、禁書庫を出た訳じゃないのよ。スバルをベティの一番にしたいから、禁書庫を出てきたかしら」

スバル『俺を選べ』

ロズワール「フッ、いくつになっても君は変わらないね。あの頃のままだ」

ベアトリス「へ？」 

ロズワール「本当に、私と君は言葉を交わし足りないね。先生のお傍に在れた時からずっと…」

ベアトリス「先生って…」

ベアトリス「ロズワール…なの？」

ロズワール「私はずっとロズワールだよ」

ベアトリス「違う、そうじゃなくて！」 

ロズワール「冗談だよ」

ロズワール「私は…、僕はロズワールだ。ベアトリス」

ロズワール「空の器に別人の魂は定着しない。だったら別人ではない魂との親和性の高い器を用意してやればいい」

ベアトリス「…っ！」

ロズワール「僕を人でなしと罵るかい？」

ベアトリス「…」

ベアトリス「ちょっとそこにしゃがむかしら」

ロズワール「ここに？」

ベアトリス「歯を食いしばるのよ」

ロズワール「今のは…、君なりの軽蔑の証みたいなもの？」

ベアトリス「別に。叱られたなりのお前の事なんか知らないのよ。これは禁書庫を燃やした事の仕返しに決まってるかしら！」

ロズワール『僕は君を愛しているよ』

ベアトリス「ロズワール」 

ロズワール「何だい？」

ベアトリス「おかえりなさい」 

ロズワール「ああ、そうだね」

ロズワール「ただいま、ベアトリス」

ロズワール「おかえり…」

エミリア「中々出てこないわね」 

スバル「まあ、大丈夫だろ」

エミリア「ふふ、ベアトリスの事をすっかり信頼しちゃって。二人はずっと仲良しだったものね」 

スバル「今と当時じゃ、ちょっと仲良し発言に物申したいけど」

スバル「それ、パック？」

スバル「助かったぜって伝えたいんだけど、無理なんでしょ？」 

エミリア「そうなの。無茶しすぎちゃったみたいで、この石でもパックを目覚めさせる憑代には足りなくて…」

スバル「でも、いつかは絶対に呼び戻す…でしょ？」 

エミリア「ええ」

スバル「エミリアたん、変わったよね。何か強くなった」

エミリア「だったら、それってスバルや皆のおかげよ。私、貰いものばっかりだから、早く皆にいろんな物返せるようにならなくっちゃ」 

スバル「貰いものつーなら、俺もそればっかの気がするんだけどなー」

エミリア「ところでスバル…。あのね…」

スバル「ぇ？なんか凄い勢いで顏赤くなってるけど、ダイジョウビ？」 

エミリア「ダ…ダイジョウビ、全然平気です。それよりその…。大事なお話があります！」 

スバル「え、何か畏まってますね」

エミリア「あのね、スバルがその…。私の事、好きだって言ってくれたでしょ？」

スバル「えっ、あ…はい。言いました。好きです。超好き」

エミリア「それは…その…すごーくすごーく嬉しいんだけど…。でも、だから…ちゃんと話しておかなきゃって…」

エミリア「その…私の……お腹の赤ちゃんの話をっ！！」

スバル「パードン…？」

エミリア「お、男の子か女の子かわからないけど、ちゃんと可愛がってあげなきゃいけないし…。でも私、こういうの全然わからなくて、だからお父さんに相談しなくちゃって」 

スバル「エ、エミリアたん！待って待って、本当すごい待って！赤ちゃんって、赤ん坊の事だよね？」

エミリア「そうよ？王選の最中にこんな大変な事だけど。でも、生まれて来る赤ちゃんは悪くないし幸せにしてあげたいの！」 

スバル「ええっ」

スバル「エミリアたん…。赤ちゃんは鳥が運んできたり、キャベツ畑で収穫したりしないよ？」

エミリア「でも、男の人と女の人がちゅーしたら、赤ちゃんが出来るんでしょ！？」

スバル「ええ…」

スバル「恨むぜ…パックぅ…」

ガーフィール「ええい！！」

ガーフィール「やってやったぜ！」

ペトラ「ッ！」

オットー「では…」

スバル「えー、では、一通りのケジメも行ったという訳で…」

スバル「今後の話とか諸々したいと思いまーす」

スバル「にしても、間違いなくブチ切れると思ったのに…」 

ラム「愚問ね。ラムだって、ロズワール様は何一つ謝らない方だなんて思ってないわ。でも、その報いを受けた後で優しく手厚く扱うのはラムの勝手」

ベアトリス「全く物好きな娘なのよ。あんな大怪我、ベティがいなかったらどうなっていたかしら」

ラム「深く感謝しています。ですが、何を愛するかまでは口出しされたくありません」

ガーフィール「ラムは曲がんねぇだろぉよ。けどな、大将は本気っでこの野郎を仲間に加えたまんまにしとくってのかよ？」

ガーフィール「大将たちがいなけりゃ、村も屋敷も大惨事だった。それ企んだ野郎だぞ！？」

スバル「それでも俺たちには、ロズワールの力が必要だ」

ガーフィール「大将…」 

スバル「エミリアが王選で戦っていくには、ロズワールの協力が不可欠だ。落とし前を付けさせるってのは当然だが、はいさよならって訳にはいかないんだよ」

ガーフィール「納得いかねぇなぁ」

フレデリカ「私は、旦那様を許しますわ」 

ガーフィール「何言いやがんだ。この野郎、屋敷ごと姉貴たちを…」

フレデリカ「だとしても、私は生きていますわ。ガーフが救ってくれたお陰で」

ガーフィール「結果論だろーがよ」

フレデリカ「10年以上、私は旦那様にお世話になってきましたわ。私は、私の目的の為に旦那様の御力を借りました。そして、多くを学ばせて頂いてここにあるんですの」

ガーフィール「恩義と命が一緒の話になるかよ！姉貴もラムも利用され…」

オットー「あー、熱くなってる所すみません」

オットー「ガーフィールが怒るのも当然。僕も一応筋として禊に参加しましたが」 

スバル「一応って割に、お前も腰の入った良いパンチしてた気がー…」

オットー「兎も角、辺境伯はどの程度こちらに譲るおつもりで？」

ロズワール「君たちの懸念は、私がいつどこでまた敵になるかわからないと言ったものだと思うが…、それは無用な心配だよ」

ガーフィール「テメェの口約束に、欠片でも信用があると思うのか？」 

ロズワール「無いだろうね。なので、目に見える形でそれを証明しよう」

全員「！？」

ベアトリス「これは、誓約の呪印かしら」 

スバル「誓約の呪印？」

ベアトリス「約定にはそれぞれ契約と誓約、それに盟約があるのよ。契約は血族にまたがるもの。そして、誓約は個人を縛るもの」

ロズワール「私は戦いに敗れた。故に、誓約に従い君たちに危害を加える事は出来ない。この誓いに背けば、私の魂は穢れ、肉体は業火に包まれて消失する。そして、虚無へ落ちる。そう言う誓いだ」

スバル「何だってそんな物騒な誓いを…」 

ロズワール「何でとはご挨拶だ。君が私にそうした勝負を持ちかけたんじゃないかね。これはそのための呪印だ」

スバル「仮に俺がしくじってたら…？」

ロズワール「この呪印は君に刻まれて、誓いに逆らうと燃えつきて灰になっていた」

スバル「怖ぇぇぇーっ！」

スバル「けど、これでロズワールは俺たちを裏切れない。ガーフィール、どうだ？」 

ガーフィール「…」

リューズ「ガー坊、シーマの事は本人が選んだことじゃ。ロズ坊がどうあろうと、結界を解くにはワシらの内、誰かが鍵になる必要があった」

ガーフィール「くっ…」

リューズ「シーマは１０年間、孤独では無かったと…。それは、ガー坊が…」

ガーフィール「わかった。んな、泣きそうな面するんじゃねぇよ、婆ちゃん」

ガーフィール「誓え、ロズワール。テメェがしでかした事を、二度と繰り返さねぇ。そう誓え」

ロズワール「もう決してこの場にいる誰かを犠牲にし、その上で事を成し遂げようとは絶対にすまいよ」

ロズワール「敬愛する我が師の魂にかけて誓おう」

ペトラ「私はダメ、許さない。旦那様は、村の皆に酷い事をしようとしたんでしょ？皆、領主様の事信じてたのに！私もいい人だと思ってたのに！」

ロズワール「耳の痛い言葉だね」

ペトラ「でも…でも…。私がわからず屋な事言って、皆を困らせたくない」

ペトラ「だから、私は絶対に許さない。許さない…だけです…」

ペトラ「うぅ…」 

フレデリカ「偉かったですわよ」

ガーフィール「姉貴と婆ちゃん、それにその嬢ちゃんに免じてやる」

ガーフィール「忘れんじゃねぇぞ」 

ロズワール「無論だとも」

スバル「あと、誰かー？何かあるかー？」 

エミリア「はい」

スバル「オーケー、エミリアたん。この際だから何でも言ってやって」

エミリア「じゃあ、お言葉に甘えて言わせてもらうけど。皆ったらすごーく変よ？ロズワールは、まだ一番大事な事をやってないじゃない。それをしないでこの話を終わらせるなんて、しちゃダメよ」 

スバル「一番大事な事？」

エミリア「悪い事をしたら、ごめんなさいってしなきゃダメじゃない！」

エミリア「さっきから皆して、反省した証にあれしなさいこれしなさいって。ロズワールも先生に誓いますなんて言ってたけど、それより先に言わなくちゃいけない事があるはずでしょ？」

エミリア「ロズワール？一回でも皆にそれを言ったの？私、聞いてない」

スバル「謝れよ、ロズワール。これからも一緒にやってこうってなら、人としてそれが当たり前のことだ」

ロズワール「ごめんなさい」

エミリア「うん…。それでいいのよ」

スバル「騎士叙勲なんて、思い切った真似してくれるよなぁ…」 

ロズワール「君にとっては待望の…だと思ったんだがねぇ」

スバル「だからって間借りしてる仮住まいでってのは、厚かましすぎるんじゃね？」 

ロズワール「ミロード家はメイザース家の分家にあたるし、当主のアンネローゼもエミリア様にぞっこんだ」

スバル「で、俺に話があるんだろ？」 

ロズワール「私の目的は、先生と再会する事だ」 

スバル「お前の目的は、あの棺の女の人だろ？もう果たせたんじゃ…」

ロズワール「勘違いしないで欲しい。血が通い、魂が宿り、息を吹き返した先生との再会…。それが、私の望みであり悲願だ」

スバル「そんな手段あるのかよ？」

ロズワール「叡智の書が失われ、呪印に縛られてもいる。だが、先生を諦めるつもりは毛頭ない」 

スバル「諦めないで何が出来る？」

ロズワール「簡単な話だよ。私は君を見張り続ける事にする」

ロズワール「君は失う事を拒絶し、全てを拾いきると決めた。君はこの先も傷つき続ける事になるだろう」

ロズワール「失う事を繰り返し、その失ったものを取り返す為に見えない傷を増やし続ける。誰かが失われれば、私はためらいなく全てを灰にする。妥協は許さない。私を先生の元に導いてくれるのは、スバル君。君と君の歩みだけだ」

スバル「…」

アンネローゼ「では、これより騎士叙勲の儀式を始めますわ。ナツキ・スバル、前へ」

ロズワール「おめでとう、スバル君！魔女の弟子から称賛を…」

ロズワール「君の勝ちだ。今日だけは…」

エミリア「まばゆい世界を見下ろす太陽に、眠りに落ちる世界を見守る星々に、風に水に土に光に全てに満ちる精霊に…」

エミリア「貴方を受け入れ貴方を育み、貴方を送り出す大いなる世界に、貴方を支え貴方を守り貴方を築いたその誇りに…」

エミリア「貴方を見守るすべてに、貴方を育む世界に貴方を支える誇りに恥じない在り方がありますよう…」

エミリア「怖じず竦まず迷わず心のままに在れますよう、その志の在るがままに」

エミリア「貴方を取り巻く何もかもと同じ様に、この時よりこの身を守ってくれる事、誓って頂けますか？」

スバル「太陽に星々に精霊に世界に誇りに」

スバル「そして、父に母に二人に懸けて誓います」

エミリア「ぁ…？」

スバル「俺は君を守る。君の願いを叶える。俺の名前はナツキ・スバル」

スバル「エミリア。君だけの騎士だ」

エミリア「うん…」

スバル「今更だけどエミリアたんのその格好、超エロ可愛いね」

エミリア「バカ…」

エミリア「スバル？こんなところに居たのね」

スバル「エミリアたんか～。天使か妖精のお迎えが来たのかと思った」 

エミリア「また変な事言って。もしかして酔ってるの？」

スバル「前にも言ったけど、酒は飲まないよ。今は雰囲気と自分に酔ってるとこ」 

エミリア「ほら、やっぱり酔ってるんだ」

エミリア「ロズワールとは仲良く出来てる？式典の前に何話してたの？」 

スバル「ゴホゴホ！」 

エミリア「やっぱりちょっかい掛けられてたんだ」 

スバル「エミリアたん鋭い…」

スバル「どうも前よりやり辛くなった気がして…」 

エミリア「きっとロズワールは、自分のしたこと忘れられちゃうのが怖いのよ。だから、そんな風にして皆の気を引くの。ホントにすごーくお子様なんだから」

スバル「エミリアたんはすげーなぁ」 

エミリア「そう？ありがと。でもそれは、私もすごーくスバルに思ってる事よ」

エミリア「ねえ、スバル。私ね、この後私の騎士様に聞いて欲しい話があるの」

スバル「奇遇だねぇ。俺もエミリアたんに聞きたい話がいっぱいあるんだ」

スバル「ぉ」

エミリア「じゃあ、約束」

エミリア「式が終わったら、大事な話をしましょう。私の部屋に来てくれる？」

スバル「約束破りの常習犯な俺だが、夜にエミリアたんの部屋に呼ばれてその約束を破ると言う選択肢があるだろーか、いや無い！」 

エミリア「ごめん、ちょっと何言ってるのかわからない」

スバル「どんな話が聞けるのか、今から楽しみだねぇ」

エミリア「一晩じゃ語りつくせないかも」 

スバル「そんな大事な話、何番でも付き合うよ～？俺、君の一の騎士。オーケー？」 

エミリア「オ、オーケー…」

スバル「大丈夫だよ、エミリアたん。何があっても俺は、君に幻滅したりしない」 

エミリア「え、スバル…」

スバル「大事なのは、最初でも途中でもなく、最後なんだから」

スバル「それに、きっかけがどうでも今もそのまんまじゃないでしょ？」 

エミリア「何で…わかるの？」

スバル「さっきも大広間を優しい目で見てたじゃん？それ見てたらわかるよ。エミリアたんが頑張る理由に、あれをもっと大きくしたいってのが加わるなら…」

スバル「いの一番に手伝わせてよ」

エミリア「ホントにスバルに頼っていいの？」

スバル「さっき俺が何を誓ったと思ってるの？誰より最初に俺を頼ってくれって。手伝えることなら何でも手伝うし、わからないことなら一緒に考えるから」

エミリア「うん…」

スバル「うっし、迷いは晴れた！」

エミリア「スバル、何だかすごーく優しい顔してる」

スバル「何だろね～。エミリアたんと同じものを見て、いいなーと思える事が嬉しいのかも」

エミリア「あっ、それわかる。私もスバルが同じに思ってくれたら嬉しいなぁ」

スバル「どうかな～。そこは違うかもしんない。違ってていいってそうも思うし…」

スバル「いい雰囲気だね。エミリアたん」 

エミリア「ええ」

エミリア「きっとこれが私の理想の光景だわ。私、忘れないから…」