【めぞん一刻】子ども時代ボク「なんで響子さん五代くんなんかが良いんだろう」

大人になると、管理人さんが幼くて五代くんが大人ってことに気づく

三鷹さんってめちゃくちゃ素晴らしい人で管理人さんにはもったいないと思ってしまう

ありがちなイヤミキャラではなくて恋敵の五代君にも面倒見の良い聖人

原作だと面倒くさい女の部分が描かれているんだけど
アニメはそういう描写を省いて聖女か菩薩かみたく描いてそれで声が島本須美さんっていう
アニメ見てた人からすると理想的な女性だよねっていう

朱美さん「ろくに手も握らせない男のことで泣くは喚くはどうなってんの。そんな女の男を盗るほどもの好きじゃないわよ。」

まさにそうで有る

故・平井和正がファンでな、書いてた『幻魔大戦』投げて高橋留美子の好きな『ウルフガイ』再開した
まあ内容はともかく、プロの小説家をそこまで狂わせた作品だった

五代くん最終的に保育士さんになるの良い着地点だと思った

昔は地味な作品だなと思ってたけど、今はるーみっく作品で一番好き

ディスり系の書き込みは（でもそこが好きなんだよな）が前提としてあるのわかってるから別に気にしないかな
留美子作品のキャラなんて短所も長所に含まれるようなキャラばっかだし、らんまの爺くらいしかガチのキャラ批判されてるとこ見たことない

作中でも面倒くさい女扱いはちょいちょいされてるし

割とめんどくさい女性なのは間違いないけど
めんどくさい言う前に我が身振り返れボケェと言いたくなる時がある

（天道あかねってそんなに地雷系だっけ・・・・？）

ネットで言われるほどめんどくさい女でもないし、五代くんも聖人ではないし、いい所だめな所ひっくるめて愛せるキャラなんだ

高校の時読んでヒェッてなった
大学卒業してからの五代君の落ちぶれ（当時はこう思った）が物凄くて
学生主人公が作中ノーフレームでリアル社会人になる漫画って初めてだったから

5代がいなかったら三鷹と結ばれていたかと言うと、そうでもなくのらりくらりと躱してそう

読む人の年齢や経験によって管理人さんや五代の感想が変わる作品だと思ってる
ある意味火垂るの墓（のおばさん）と同じカテゴリのキャラ

実際五代はこずえのことがあるから決して手放しに褒められた男じゃないんだよなあ

この頃の絵もすごい好き
今見ても表情の豊かさ、綺麗さに感嘆してしまう

髪をベタ塗りしてからホワイトで輪郭入れるのとか、
鬼滅のワニ先生は高橋留美子フォロワーなのかねやっぱり
シンプルな線で表情豊かなのとか
根拠なくそう思ってるだけだけどそういうの感じられるの嬉しい

面倒くさい女なんだけど、いい女だなって思うのが凄いと思う

三鷹家が家柄良いとか、九条家がガチで公家の華族だとか色々言われてるけど、音無家（惣一郎実家）も学校法人の理事（あるいはオーナー？）やってるくらいだから相当良い家なんだよな。
しかも教育実習や八神実家とかの描写を見ると、かなり偏差値高いお嬢さま学校っぽい。
作者本人とアシスタントのほとんどが日本女子大出身者であり、まさしく作者本人が日本女子大付属高校での教育実習に参加していたそうだから（そこでの挫折で教師に向いていないと痛感し、本格的に漫画家を志したとされる）、教育実習の舞台となった女子高のモデルは日本女子大付属高校で間違いないと思われる。
もちろん日本女子大付属高校はべらぼうに偏差値高いお嬢さま学校なので、めぞん一刻世界でのそこに比肩するお嬢さま学校の理事だとするとやっぱ凄いよな。

だから逆説的に「三鷹と結婚しての上昇婚」みたいな、ハーレクインやなろう系のヒロインみたいなシンデレラ願望は全く持ってなかった可能性は高いと思う。
実は響子さん、「上昇婚」は一度やってるんだよな。
「家柄の良い非モテ変人」であるところの惣一郎さんと。
それが急逝で終わっちゃったわけだけど。
三鷹の強みは、顔とコミュ力と逞しいスタイルの良さと収入と誠実さだけで（それで十分強いが）、家柄は本気で気にしてなかったんだろうなと思う。
その辺が、どうしてもシンデレラ的上昇婚願望を抱きがちな初婚ヒロインと違うのかも知れん。

めぞん一刻のパロディ漫画がスナックバス江になったと言う事実は余り知られていない

八神の猛烈アタックにびくともしない五代に違和感
本命が管理人だとしても男なんだから多少なびいてもいいはず

当時は子供が多くて母親代わりに弟妹の世話をして
未婚ながら母親っぽくなってる女の子も普通にいた時代だからね
(巨人の星の主人公のお姉さんとか）
そういう女性とは違うか弱い女の子を描いてみたいって
欲求はあったかもしれない

四谷さんが語られてない！
めっちゃ笑えて感動して最高の漫画だったなあ

大人になって分かる三鷹さんの優良物件っぷりよ
あのモテっぷりで浮気もしなさそうなんだよな

断片的にしか知らない人は是非是非読んでほしい。マジで超面白いから
古臭さも感じないし話数も長すぎず短すぎずでホント傑作よ
五代も響子さんも原作読んでるのと未読とで魅力が１００倍違うと思うわ

上でも触れている人が多いけど、大人になってから読み返して一番意外だったのは「響子さんってお姉さんキャラと思ってたけど、実は年下キャラ、幼な系キャラだったんだな」ってとこだな。
惣一郎さんみたいな「一回りも年上の大人」じゃないと上手く交際できない人なのではと思った。

ちなみに連載中に読んで上でコメしてる人って、現実に結婚できた？
何割くらい結婚したか知りたい

大人になると五代くんみたいに「誰かを好きで居続ける事」がどんだけパワーを必要とするかよーくわかる

何かもう人を好きで居続けるってある種の才能なんじゃないか？とすら感じる

このめんどくささが、薄い本作ったときの「雑な導入からのエロ」と絶妙にマッチして、高橋留美子人気そこそこ重要な部分を占めてきたと思うんだ（晴海時代を知ってるオッサン語り

旦那が早世して時が止まった女性＝母親になれなかった女性で
旦那の死を受け入れて前に進んでいく＝一刻館で子供を育てる
って最終回でさらりとやってるのが凄いんだよな
普通なら一刻館から卒業させて終わりだろうし

自分から惚れて十代で結婚した旦那とあっという間に死別しちゃって拗らせないひとはいないでしょ
それはそれとしてめんどくさい女なのは作中人物からも指摘されてるしるーみっくもそういうふうに描いてる
愛が深いからこそ先に進むことが難しいひと。そこが魅力なんだ

面倒臭くて狡くて子供っぽくて…でもそういう欠点も全部ひっくるめた上でやっぱり可愛いのが響子さん
やっぱりちゃんと読んでる人は理解してるよな
今回はそれが分かって良かった良かった

何が凄いって高橋留美子って強者女性の頂点が
旦那に先立たれた音無響子って弱い女性を描いたことだよな

くっそめんどくさい人だからな

三鷹さんについて
テニススクールのコーチなのに「高学歴」「安定職」扱いで「高級マンション住み」というのがいまいちよくわからなかった。
ジョブ情報を色々調べたけど、おばさん向けのテニスコーチで高い社会的地位と安定と収入があるなんてことは、残念だけどありえないっぽい。
世界的なプロのアスリートの専門プロコーチとかならありうるけど。
あと８０年代当時はほとんどないけど、現在のジムのパーソナルトレーナーで人気なら高収入はありえる。
三鷹さんはどうもどれにも当てはまらないので、ちょっと不思議な設定。

（仮説１）ほんとにガチで有名な資産家の一族
上流階級子弟が高比率でテニスをやるというのは、松岡修造（阪急電鉄創業者の一族ね）を見ればよく知られているけど、松岡修造に近いレベルで割と知られている元競技者かつ資産家一族が三鷹さん。ただ、松岡修造より三鷹瞬さんの方が世に出たのはずっと早いけど。

（仮説２）大学教職員
三鷹さんは大学テニス部にもテニスの指導に行っているという設定があるけど、言及されてないが実はむしろこちらが本業。競技でも全国レベルの実績があるみたいだし、どこかの大学の体育学部とかの正規の教職員資格を持っている指導者。さすがにまだ体育学部教授とかではないので、アカデミックキャリアとしてのお約束で社会的地位が高くて安定してる割にまだ薄給。だから民間でテニスのコーチとかも兼業している。

こんなことをつらつら考えていました。

連載中に「五代がいつまでも童貞でいるのはおかしい」と考えた高橋留美子が、北海道一人旅行で出会った女性と初体験させようとして編集部から全力で止められたエピソードがおもろい。もし当初の予定通りに描かれてたら、このスレでこずえの件に加えていろいろ言われてただろうな

高橋留美子はめぞんの中盤から後半あたりの絵が一番好き

鳴り物入りで放送されたフリーレン見て原作読んだ。
めんどくさい女魔法使いのフェルンと、気弱な戦士シュタルクの関係が、管理人さんと五代くんに似てるかなと思ってしまった。

預金残高こずえ

考えてみると、よくまあこんな面倒くさい設定で漫画描き始めたなと思った。

単に管理人を任されたのが意外に若めの女の子ってだけでもいけたと思うが、それだと普通に恋愛進展するだけになりそうな所を、夫と死別した故に操を立ててるという引っ掛かりをつける事で絶妙なバランスを保ってる。

この作品を描こうとした起点って、ラブストーリーを描こうとしたのか、変な住人のアパートを描こうとしたのかどっちだったんだろ。

同時期に月刊少年ジャンプに連載してた優&魅衣は終盤ラブコメ要素強くなるけど、変な住人メインだったな。

大事な話があると言い残して出かけた奴が、明らかどうでもいい私情で半端ない遅刻
これを見て拗ねてる人に対して「拗ねると長い」とかいうやつ、傍にいてほしくないな

終盤でそこそこインパクトあるシーンだけあってか
朱美さんが管理人さんの面倒くささや狡さを指摘するシーンが
よく取り沙汰されるけど
作中で管理人さんの面倒さを必ずしも直接ではないにしろ
指摘してないキャラの方が少ないんだよなほぼみんな
割りと序盤から指摘したり思ってる
つまり作者は読者が管理人さんに抱くであろう事を
代弁的にちゃんとキャラに言わせてるこの視点というか
一種のツッコミやガス抜きがもし作中になかったら
管理人さんは単に嫌な女に見えてたかもしれない